DeNA(☆2対1★)広島 =リーグ戦4回戦(2025.04.25)・横浜スタジアム=
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広島
0100000001411
DeNA
00100010X2420
勝利投手:東 克樹(3勝0敗0S)
(セーブ:入江 大生(0勝0敗2S))
敗戦投手:森下 暢仁(3勝2敗0S)

本塁打
【広島】末包 昇大(3号・2回表ソロ)

  DAZN
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◆DeNAが接戦を制した。DeNAは1点を追う3回裏、蝦名の犠飛で同点とする。そのまま迎えた7回には、2死一三塁から相手失策の間に1点を加え、勝ち越しに成功した。投げては、先発・東が7回4安打1失点の力投で今季3勝目。敗れた広島は、先発・森下が好投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆アイドルグループ「Bety」のリーダー、赤担当の百川晴香(29)が始球式に登場した。ノーワインドアップからダイナミックなフォームで投球。大きな山なりのボールで捕手の山本まで到達し、キュートな笑顔を振りまきながらマウンドを後にした。「東栄住宅ブルーミングガーデンナイター」として行われた一戦。東栄にちなんで「1081」のベイスターズユニホームの姿で投球し、三浦監督らから拍手を送られた。

◆DeNA三森大貴内野手(26)がアクシデントに見舞われた。同点の5回2死、広島森下の3球目、内角の147キロ直球にスイングをかけるも、右足スパイクにダイレクトで自打球が直撃。その場に倒れ込んで苦悶(くもん)の表情を浮かべた。トレーナーも急いで駆け寄り、三浦監督も心配そうに見つめた。足を引きずりながらベンチ裏に治療に下がるも、数分後に軽やかな小走りで登場。この打席は二ゴロに倒れるも、出場を続けた。加入1年目の三森は5連敗中のチームにとっても希望の光のような存在だった。直近5試合連続安打中で試合前時点で打率3割3分3厘と好調を維持していた。

◆広島末包昇大外野手(28)が先制アーチを放った。2回の第1打席だ。DeNA先発東の初球を逃さなかった。カープファンに埋まる左翼席中段へ、今季3号ソロを放った。「初球から積極的にいけた結果、ホームランになって良かったです。暢仁(森下投手)が初回から良いピッチングをしていたので、先に先制点を取ることができてよかったです」4番に座る末包だが、ここまで順調だった訳ではない。阪神との開幕カード3試合は出場がなかった。正直、悔しい思いもした。ただ、そこから自らの持ち味を見つめ直した。その後、ベテランや助っ人など中軸打者が戦線を離脱。出場機会をつかむと結果を出し続けている。この日も本領を発揮した。DeNA東からは4月5日の対戦(マツダスタジアム)でも2号2ランを放っており、相性の良さを証明した。また、守備でも奮起。4回裏1死、京田の右前ライナーをスライディングキャッチした。自らの役割に忠実な仕事人。その存在感が日に日に増している。

◆5連敗中のDeNAにツキが巡ってきた。同点の7回。2死から筒香が四球を選んで出塁すると、続く山本が低めチェンジアップに食らいついてポテンヒットでつないだ。2死一、三塁で、代打宮崎が登場。広島森下の初球にバットを止めるも当たってしまい、平凡な一ゴロに。勝ち越しの絶好機がついえたかに思えたが、これを一塁堂林がエラー。思わぬ形で勝ち越し点が転がってきた。

◆5連敗中のDeNAに勝利の女神がほほ笑んだ。同点の7回。2死から筒香が四球を選んで出塁すると、続く山本が低めチェンジアップに食らいついてポテンヒットでつないだ。2死一、三塁で代打宮崎が登場。広島森下の初球にバットを止めるも当たってしまい、平凡な一ゴロに。勝ち越しの絶好機がついえたかに思えたが、これを一塁・堂林がエラー。思わぬ形で勝ち越し点が転がってきた。粘って粘って勝ちきった。2回先頭、先発東が、初球を苦手にしていた末包に左翼席まで運ばれた。先制を許して重苦しいムードが流れたが、貫禄の投球で粘った。3回以降は走者を背負う展開でも冷静に、丁寧に低めに集めた。100球を投げて7回4安打1失点7奪三振。「絶対に連敗を止めてやると強い気持ちを持ってマウンドに上がりました」と勝ち越しを信じて役割を果たした。打線も食らいついた。1点を追う3回1死満塁、蝦名が広島森下の初球カットボールを中犠飛に。同点に追い付き、力強いガッツポーズに強い思いがにじんだ。8回は2番手ウィックが登板。2死から三塁三森の悪送球で2死二塁と同点のピンチを招くと、末包と我慢比べに。追い込んでから7球ファウルで粘られるも、12球目のカーブで空振り三振に仕留めた。苦しみながらも17日巨人戦(東京ドーム)以来、6試合ぶりの白星を挙げた。三浦大輔監督(51)は「先制されてもすぐに追い付けたのは大きかった。なんとかしようという気持ちで守り切れた。1つ勝っただけですが、この勝ちをつなげていきたい」と話した。5連敗中は5試合連続2得点と得点力不足は深刻だった。村田野手コーチは24日の阪神戦前にミーティングで「もっともっと本気で野球しようぜ。最後は不細工でもいいから根性を前面に出して野球をやっていこうぜ」と熱く呼びかけた。前日の同戦は逆転負けを喫して連敗は5に伸びるも、5試合ぶりの2桁安打となる11安打をマーク。村田コーチも「負けましたけど、明日につながる姿勢だった」と希望を見いだしていた。ナインの気持ちが乗り移ったのか、ラッキーな形でもらった1点が決勝点に。

◆広島がまさかのエラーで敗れた。1-1で迎えた7回裏2死一、三塁、DeNA代打宮崎のボテボテのゴロを一塁手・堂林翔太が後逸して決勝点を献上。堂林は「体出してでも止めないといけない場面。暢仁(森下)に申し訳ない」と猛省した。12日以来守り続けてきた首位の座から陥落。新井監督は「もう1回、しっかり気を引き締め直して、明日に臨んでいきたいと思います」と切り替えていた。

◆がむしゃらに食らいついた。5連敗中と沈むDeNA打線の懸命な姿勢に勝利の女神がほほ笑んだ。同点の7回。2死から筒香が四球を選んで出塁すると、続く山本がワンバウンドしようかというチェンジアップにバットを投げ出した。「執念でヒットになった」と遊撃の後ろに落ちるポテンヒット。筒香も懸命に走って三塁を陥れた。代打宮崎の登場に球場のボルテージは上がる。止めたバットに当たって平凡な一ゴロとなるも、一塁・堂林がエラー。決勝点が思わぬ形で転がり込んできた。三浦監督は「みんなの思いが通じたのかなという得点でした」と笑みを浮かべた。気持ちで勝ちきった。連敗中は得点力不足が深刻で、打線を組み替えてもがく日々。開幕から全試合スタメンは牧だけで、打順が固定されている人もいない。それでも点が取れない。勝てない。村田野手コーチは24日の阪神戦前に「もっと本気で野球しようぜ。不細工でもいいから根性を前面に出していこうぜ」と呼びかけた。主将の牧は「技術もそうですけど、まずは戦う気持ちがないと勝てない。勇気を持ってチームのために言ってくれたのでありがたい」と感謝。この日の連敗ストップにつなげた。チームで奪ったこの白星を反撃へのきっかけにする。【小早川宗一郎】▽DeNA村田野手コーチ(7回の攻撃に)「山本も食らいついて、ゴウ(筒香)もよく三塁まで行ってくれた。だからエラーが生まれた。最後はそういうところが勝ちに結び付くし、勝つのは難しいなと改めて思いました」

◆まさかのエラーで、広島4月12日以来守り続けてきた首位の座から陥落した。4番末包昇大外野手(28)が2回、左翼席に今季3号となる先制ソロ。投げては先発森下暢仁投手(27)が好投したが、7回、味方の失策で決勝点を献上した。森下は7回4安打5三振2失点で今季2敗目。

◆DeNA山本祐大捕手(26)が同学年の牧秀悟内野手(27)の試合前の"ダル絡み"に感謝した。5連敗中で重たいムードが漂う中、試合前練習中に牧からしつこく話しかけられた。「今日はできるぞ」「祐大、今日やったれ」山本は「牧なりに何か気付いたのか分からないですけど、ダル絡みしてきました(笑い)。でもおかげでポジティブになれたかなと思います」と感謝した。牧のエール通り? 2安打を放って連敗ストップに貢献。お立ち台にも上がった。山本は「(牧は)キャプテンですし、チーム状況がこういう状況だったのは一番思う選手なので、なんとか次は僕が勇気づけられるような結果を残せれば」と恩返しを誓った。

◆DeNA村田修一野手コーチ(44)が連敗ストップしたチームの戦いぶりをたたえた。同点の7回、勝利の女神がほほ笑んだ。2死から筒香が四球を選んで出塁すると、続く山本がワンバウンドしようかというチェンジアップにバットを投げ出した。「執念でヒットになった」と遊撃の後ろに落ちるポテンヒット。筒香も懸命に走って三塁を陥れた。続く代打宮崎の打球は、止めたバットに当たって平凡な一ゴロとなるも、一塁・堂林がエラー。決勝点が思わぬ形で転がり込んできた。三浦監督は「みんなの思いが通じたのかなという得点でした」と笑みを浮かべた。村田コーチは「ゴウ(筒香)が2死から四球で、山本が食らいついてポテンヒットだし、ゴウもしっかり三塁まで走ってくれたから、次のエラーが生まれた。たぶん一、二塁じゃエラーしてないからね。そう考えれば最後はそういうのが勝ちに結び付くし、改めて勝つのは難しいなと思いました」と決勝点を振り返った。24日の阪神戦前には「もっと本気で野球しようぜ。不細工でもいいから根性を前面に出していこうぜ」とミーティングで呼びかけた。主将の牧秀悟内野手(27)は「技術もそうですけど、まずは戦う気持ちがないと勝てない。勇気を持ってチームのために言ってくれたのでありがたい」と感謝した。山本祐大捕手(26)も「1球に対する気持ちは持たないといけない。決して持ってないわけではないと思うんですけど、それは伝染すると思いますし、すごく良い言葉をかけていただいた。データうんぬんもありますけど最後は気持ちが勝つということは、確かにそのとおりだなと思いました」と奮起。2安打で連敗ストップに貢献した。

◆DeNAは24日の阪神戦に惜敗し、5連敗で借金6。苦しい状況を変えるべく、エースが闘志を燃やした。DeNA・東克樹投手(29)が中7日で今季4度目の登板。「チーム状況がチーム状況。なんとか連敗を食い止める重要な一戦になる」とマウンドに立った。2年前は16勝で最多勝を獲得、昨季は13勝を挙げた。誰もが認めるエースは今季、2年連続で開幕投手を務めて7回無失点でチームを勝利に導いた。前回登板した17日の巨人戦も2連敗中で迎えた中での登板だったが、8回5安打無失点、10奪三振で連敗ストップ。節目で仕事を遂行し、今季2勝目を挙げた。巨人戦前に脳裏に浮かべたのは、26年ぶりの日本一に輝いた昨年の日本シリーズだった。本拠地横浜スタジアムでソフトバンクに2連敗を喫したが、敵地で迎えた3戦目で7回1失点の粘投。左太もも裏の肉離れで離脱していた中、復帰登板で意地を見せて勝利に貢献。チームは息を吹き返した。「ここで勝ったらヒーローになれる。(巨人戦は)そのメンタルの中でやることができた」。逆境を何度もはね返してきたエースにとって、壁は高ければ高いほど燃える。この日は節目のプロ100試合目の登板。50試合目の登板だった2023年4月30日の中日戦では、完封勝利を収めている。「何かきっかけをつかめば、このチームはしっかりと歯車がかみ合うと思う」。チームを上昇気流に乗せるべく、背番号11が腕を振った。一回は三者凡退の万全の立ち上がり。しかし二回に末包に先制ソロを被弾した。三回に蝦名の犠飛で同点に追いつく。そこからは走者を背負っても要所を締めた。東は七回までジャスト100球、4安打1失点の好投。その裏の2死一、三塁で代打・宮崎が送られ、止めたバットの打球を一塁・堂林が後逸する幸運で1点を勝ち越した。左腕は開幕から3連勝の権利を持って、救援陣に八回以降のマウンドを託した。

◆DeNAが1―1の七回に失策で勝ち越し、連敗を5で止めた。東が多彩な球種を制球良く投げ込み、7回4安打1失点で3勝目。広島は森下が7回2失点と好投したが、打線が末包のソロによる1点にとどまり援護できなかった。

◆七回、ベンチの出迎えを受けるDeNA・筒香嘉智(右)。=横浜スタジアム(撮影・荒木孝雄)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
阪神
1381 0.619
(↑0.019)
-
(↓0.5)
12176
(+4)
61
(+1)
14
(+1)
17
(-)
0.242
(↓0.001)
2.390
(↑0.07)
2
(1↓)
広島
1281 0.600
(↓0.032)
0.5
(↑0.5)
12277
(+1)
57
(+2)
7
(+1)
9
(-)
0.251
(↓0.006)
2.390
(↑0.05)
3
(-)
巨人
12101 0.545
(↓0.026)
1.5
(↓0.5)
12083
(+1)
70
(+4)
17
(-)
11
(-)
0.261
(↓0.002)
2.790
(↓0.03)
4
(-)
中日
8112 0.421
(↓0.023)
4
(↓0.5)
12239
(+4)
61
(+6)
7
(+1)
10
(-)
0.199
(↑0.001)
2.700
(↓0.16)
5
(-)
ヤクルト
7101 0.412
(↑0.037)
4
(↑0.5)
12553
(+6)
78
(+4)
6
(-)
4
(+2)
0.223
(↑0.013)
3.910
(↑0.05)
6
(-)
DeNA
7122 0.368
(↑0.035)
5
(↑0.5)
12270
(+2)
71
(+1)
7
(-)
7
(-)
0.228
(↓0.003)
3.060
(↑0.1)