1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 1 | 0 | 8 | 13 | 0 | 1 |
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 3 | 6 | 1 | 2 |
勝利投手:瀧中 瞭太(2勝0敗0S) 敗戦投手:古林 睿煬(0勝1敗0S) 本塁打 |

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◆楽天は初回、村林の適時打などで3点を挙げ、先制に成功する。そのまま迎えた6回表には、浅村の3ランが飛び出すなど一挙4点を加え、リードを広げた。投げては、先発・瀧中が8回2失点の力投で今季2勝目。敗れた日本ハムは、先発・古林が振るわなかった。
◆日本ハムは古林睿煬が来日初登板。日本ハムの外国人投手が初登板で勝つと20年バーヘイゲン以来。台湾出身投手で初登板初勝利を挙げたのは、81年郭源治(中日)85年郭泰源(西武)02年張誌家(西武)07年林恩宇(楽天)15年郭俊麟(西武)の過去5人。先輩たちに続く来日初登板勝利を狙う。
◆日本ハム杉浦稔大投手(33)が出場選手登録を抹消された。22日楽天戦(エスコンフィールド)では1点リードの8回に登板したが、先頭打者の浅村に通算300本塁打となる同点3号ソロを献上。続くフランコに決勝点となる1号ソロを浴びるなど1死も奪えずに降板。今季初黒星を喫していた。16日ロッテ戦(ZOZOマリン)でも山本にプロ初本塁打となる決勝の1号3ランを許すなど、登板した2試合連続で本塁打を浴びていた。今季はここまで河野と並んでチームトップの8試合に登板して1勝1敗。防御率は直近2試合の自責点が響いて5・68となっていた。
◆日本ハム水野達稀内野手(24)が3試合ぶりにスタメンから外れ、ベンチスタートとなった。「9番遊撃」でスタメン出場した22日楽天戦(エスコンフィールド)では5回の2打席目に代打を送られて途中交代していた。その直前となる1点リードの5回の守備では、楽天の俊足・中島大輔外野手(23)が放った二遊間への打ち取ったゴロを余裕を持って捕球して一塁へ送球も中島の一塁到達が早く内野安打にし、一時同点とされる失点のきっかけとなってしまっていた。この日は「9番遊撃」でルーキーの山県秀内野手(22)が本拠地初スタメン。「5番捕手」で吉田賢吾捕手(24)がプロ初のスタメンマスクをかぶり、来日初登板初先発となる同学年の古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24)とコンビを組む。
◆日本ハム古林睿煬投手(24)の日本デビュー戦の来場者に、「日本プロ野球初登板観戦証明書」が配られた。昨季の台湾MVP右腕のNPB第一歩。「台湾から世界へ」の文字とともに、古林の経歴や台湾時代の写真がデザインされている。球団が「観戦証明書」を発行するのは、2013年に大谷翔平投手(30=現ドジャース)が投手デビューしたときが最初。古林は「チームの方に特別な準備をしていただいて、ほんとに感謝しかないです」と話していた。
◆NPBデビューとなった日本ハム古林睿煬投手(24)は、5回2/3を投げ9安打7失点(自責5)で降板した。初回、四球と安打で1死一、三塁のピンチを招くと、楽天フランコ内野手(32)のゴロを三塁・清宮幸太郎内野手(25)が適時失策。プロ初スタメンマスクの吉田賢吾捕手(24)の捕逸など、味方のミスが重なって3失点スタートとなった。2回以降は立て直したものの、球数が100球に差しかかった6回には、浅村栄斗内野手(34)に3ランを浴びた。「特別な感覚でマウンドに上がりました。今日の投球としっかり向き合って、修正すべきところを見つめ直したいと思います」。最速157キロの昨季台湾MVP右腕「火球男」。この日の最速は154キロだった。古林睿煬(グーリン・ルェヤン)2000年6月12日、台湾・台中市生まれ。平鎮高中から18年ドラフト1位で台湾・統一に入団。19年に1軍デビューし、21年は史上最年少で開幕投手を務めた。23年は台湾代表としてアジアプロ野球チャンピオンシップに出場。24年は21試合登板、10勝2敗、防御率1・66で最優秀防御率のタイトルを獲得し、年間MVPにも輝いた。台湾プロ野球での通算成績は70試合登板、32勝15敗、防御率2・48。184センチ、81キロ。右投げ右打ち。
◆昨季台湾MVPで最速157キロ右腕の「火球男」、日本ハム古林睿煬投手(24)が楽天戦(エスコンフィールド)に先発し、NPBデビューを果たした。味方の守りのミスもあり、初回に3失点。2回からは走者を出しながらも0を並べたが、6回に浅村に3ランを打たれ降板した。5回2/3、9安打7失点(自責5)のほろ苦い結果となったが、直球で押し込むなど、今後に期待も抱かせた。台湾の「火球男」も、さすがに心が揺れ動いていた。古林睿煬にとってNPBのマウンドは「小さい頃から夢見てきていた」場所。ようやく夢がかなった初回の立ち上がりは、いろんな気持ちが交錯していた。「本当に緊張もあるし、期待もあるし、楽しみっていう気持ちもあるし、興奮もあるし...。何回も想像していたところに実際に上がって、本当になんとも言えないような感情でした」。不思議な感覚の中で、いきなり制球が乱れてしまった。1回は1番小森に対して四球を与えてからピンチが広がり、清宮幸の適時失策などで3失点。2回から5回までは無失点も6回は浅村に4号3ランを浴びるなど一挙4失点と最後までリズムに乗れなかった。「浅村選手へ投げた、あの1球に関しては結構いい球だった。それを打ち返す浅村選手のすごさ。次の対戦で同じような場面でどう打ち取れるか。自分がもっと頑張りたい」と前を向いた。酸いも甘いも全ての経験を今後に生かすだけだ。「良かったところも悪かったところも全て収穫だと思う。今後に全てつなげていきたい」。来日してからずっと、昨季の台湾MVP右腕という肩書におごることなく「日本のプロ野球はそんな簡単ではないと思っている」と繰り返してきた。だからこそ、この苦い経験も血となり肉とする。この日はエスコンフィールドに台湾からも多くのファンが詰めかけていた。球団関係者によると、通常の試合日の外国人来場者に比べて約3倍だったという。「たくさんの方が来てくださって応援していただいたのは、うれしくてありがたい。今日はこういう結果になったけど、次はより良い結果を応援してくれている方々に見せていけるように頑張りたい」。次こそ夢の舞台で快投する。【木下大輔】古林睿煬(グーリン・ルェヤン)2000年6月12日、台湾・台中市生まれ。平鎮高中から18年ドラフト1位で台湾・統一に入団。19年に1軍デビューし、21年は史上最年少で開幕投手を務めた。23年は台湾代表としてアジアプロ野球チャンピオンシップに出場。24年は21試合登板、10勝2敗、防御率1・66で最優秀防御率のタイトルを獲得し、年間MVPにも輝いた。台湾プロ野球での通算成績は70試合登板、32勝15敗、防御率2・48。184センチ、81キロ。右投げ右打ち。
◆楽天が今季初の4連勝で日本ハムと並ぶ2位に浮上した。一時は6連敗を喫するなど借金5を背負ったが、これで貯金は1。ビジターでは6連勝となった。来日初登板の日本ハム古林睿煬を立ち上がりから攻め立てた。初回に村林の適時打などで3点を先制する。3点リードの6回には代打鈴木大がバットを折りながら右前適時打を運んだ。さらに3番浅村が2戦連発となるダメ押しの4号3ランを突き刺して古林をKOした。投げては試合前時点で日本ハム戦10試合で6勝1敗と相性のいい先発滝中がゲームメークした。
◆日本ハムは楽天に連敗を喫し、3カードぶりに負け越しとなった。NPBデビューの古林睿煬投手(24)が、5回2/3を投げ9安打7失点(自責5)で初黒星。初回に三塁・清宮幸太郎内野手(25)が適時失策を犯すなど、味方のミスも重なった。奈良間大己内野手(24)が23年8月8日西武戦以来の1発となる今季1号ソロ、吉田賢吾捕手(24)が3号ソロを放ち、12球団トップのチーム本塁打数は22本に増えたが、反撃は及ばなかった。21試合を終えて貯金は1。2位はキープしているものの、本拠地エスコンフィールドでは2勝8敗と苦しんでいる。
◆日本ハムは楽天に連敗を喫し、3カードぶり負け越しとなった。NPBデビューの古林睿煬投手(24)が、5回2/3を投げ9安打7失点(自責5)で初黒星。初回に三塁・清宮幸太郎内野手(25)が適時失策を犯すなど、味方のミスも重なった。
◆楽天は投打がかみ合って4連勝。滝中は制球が安定し、8回を2失点で2勝目を挙げた。打線は相手守備が乱れた一回に3点を先行し、六回に鈴木大の適時打と浅村の3ランで突き放した。日本ハムは初登板の古林睿煬が乱調だった。
◆「火球男」を粉砕した。楽天・浅村栄斗内野手(34)が23日、日本ハム5回戦(エスコン)に「3番・DH」で出場し、昨季の台湾MVP右腕で日本初登板となった古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24)から2戦連発の4号3ランを含む3安打3打点。通算2000安打まで残り13本とした。主砲の連夜の活躍で、チームは4連勝で貯金1。2位タイに浮上した。前夜の通算300本塁打より、浅村には確信があった。六回2死一、二塁。古林睿煬の152キロの直球を捉えた打球は右翼席に飛び込んだ。「感触は昨日より全然よかったので、『いったな』と。いいポイントで、いいタイミングで振れている」通算301本塁打となるこの一撃で、火を噴くようなストレートを投げることから「火球男」の愛称を持つ台湾の至宝をKOした。チーム初安打も浅村だった。一回1死二塁から151キロの直球を左前打。五回にもバットを折られながら147キロの直球を左中間に運び、全て「火球」を粉砕した。「初見なので受け身にならないように、どの球種もしっかりタイミングを取って打ちにいこうと思っていた。いい真っすぐを投げていたし、次に対戦するときはてこずると思いますよ」。ただ、その言葉とは裏腹に〝貫禄勝ち〟だった。3安打の固め打ちで、平成生まれの選手として初となる通算2000安打にあと13。安打といえば、思い出されるのが妻でタレントの淡輪ゆきの「浅村のヒットは私の酸素です」との名言。愛妻に〝酸素〟を供給し続けてみえてきた金字塔。それでも、自身は「まだまだ。目の前に来たときに意識したい」と冷静に話した。「いいところで一本出ている」という主砲の活躍で、チームは4連勝で2位タイに浮上。前日22日の試合後にナイン全員が祝福の輪を作る中で、石井GMから通算300本塁打の記念ボールを受け取った浅村は「このチームで優勝したいと本当に思っているので、明日(23日)からまた頑張りましょう!!」とあいさつした。西武から楽天にFA移籍した2019年以降、チームの最高成績は3位。自らのバットで夢をかなえる。(東山貴実)

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ORIX |
12 | 8 | 2 | 0.600 (↓0.032) | - (-) |
121 | 83 (+2) | 69 (+6) | 20 (+2) | 9 (-) |
0.287 (↓0.004) | 2.780 (↓0.16) |
2 (-) |
日本ハム |
11 | 10 | 0 | 0.524 (↓0.026) | 1.5 (-) |
122 | 76 (+3) | 72 (+8) | 22 (+2) | 4 (-) |
0.230 (↓0.002) | 2.920 (↓0.16) |
2 (1↑) |
楽天 |
11 | 10 | 0 | 0.524 (↑0.024) | 1.5 (↑1) |
122 | 59 (+8) | 70 (+3) | 10 (+1) | 19 (+2) |
0.248 (↑0.004) | 3.150 (↑0.01) |
4 (1↑) |
ロッテ |
9 | 10 | 0 | 0.474 (↑0.03) | 2.5 (↑1) |
124 | 57 (+5) | 61 (+2) | 11 (-) | 6 (-) |
0.215 (↑0.002) | 2.680 (↑0.04) |
5 (1↓) |
西武 |
9 | 11 | 0 | 0.450 (↓0.024) | 3 (-) |
123 | 50 (+2) | 57 (+5) | 6 (+1) | 18 (-) |
0.230 (↓0.001) | 2.550 (↓0.14) |
6 (-) |
ソフトバンク |
8 | 11 | 2 | 0.421 (↑0.032) | 3.5 (↑1) |
122 | 80 (+6) | 76 (+2) | 14 (+1) | 17 (-) |
0.250 (↑0.005) | 3.230 (↑0.06) |
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