広島(☆7対1★)ヤクルト =リーグ戦3回戦(2025.04.23)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ヤクルト
0000001001700
広島
42000001X71310
勝利投手:大瀬良 大地(1勝1敗0S)
敗戦投手:石川 雅規(1勝1敗0S)
  DAZN
チケットぴあ 広島戦チケット予約 ヤクルト戦チケット予約
◆広島は初回、末包、ファビアン、堂林の3者連続適時打が飛び出し、幸先良く4点を先制する。続く2回裏には、小園とファビアンの適時打で2点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・大瀬良が7回1失点の粘投で今季初勝利。敗れたヤクルトは、先発・石川が乱調で、打線もつながりを欠いた。

◆ヤクルトは前回登板でプロ野球新記録の24年連続勝利を挙げた石川雅規が登板。今日投げるマツダスタジアムは通算28試合に登板して4勝12敗、防御率4・24。負け越し8は球場別で最も多い苦手の球場で、15年5月23日の白星を最後に8連敗中。自身10年ぶりとなる同球場での勝利を狙う。投球だけでなく、1年目から続けるシーズン連続安打にも注目。24年以上連続安打は過去5人しかおらず、投手で24年連続は93~16年三浦(DeNA)に並ぶ最長記録になる。

◆ヤクルト石川雅規投手(45)が鬼門にはね返された。1回0/3を7安打6失点だった。初回は広島先頭の中村奨に左翼への二塁打を浴びるなど、4安打と申告敬遠を含む2四球で4失点。2回も中村奨、矢野、小園の3連打で1点を失い、なおも無死一、二塁の場面で降板を告げられた。首位広島の勢いにのみ込まれた。前夜は雨天中止で18年7月以来、7年ぶりのスライド登板で迎えた一戦だった。初回4失点、また2回を投げきれなかったのは21年10月23日巨人戦以来だった。結果を残せず、無念の42球となった。マツダスタジアムは負のデータが残る場所だった。試合前時点で、石川は通算4勝12敗で8連敗中。15年5月23日以来、勝ち星がなかった。チームも昨季は2勝10敗、23年は1勝11敗1分けと2年間で3勝21敗と大きく負け越している球場だった。

◆2戦連続スタメン起用の広島中村奨成外野手(25)が3回までに毎回安打となる3安打を記録し、今季初の猛打賞で起用に応えた。中村奨にとって猛打賞は22年6月3日オリックス戦以来3年ぶり2度目。「1番中堅」で先発した1回。ヤクルト石川に追い込まれながら粘った末の8球目真っすぐを引っ張り、左翼への二塁打でチャンスメークした。犠打で三進後、末包の道前適時打で先制のホームを踏んだ。2回も先頭として打席に立ち、今度は初球を強振。打球は左翼への飛球となるも、左翼サンタナの前に落ちる幸運な当たりが二塁打となった。矢野、小園も続いて、この日2得点目となる生還を果たした。3回は2死走者なしから3番手高梨からしぶとく中前打。今季初の1番起用に働きを見せた。

◆ヤクルト石川雅規投手(45)が鬼門にはね返された。1回0/3を7安打6失点でKO。初回先頭、広島中村奨に左翼への二塁打を浴びると、赤ヘルの勢いにのまれた。1死一、三塁から3連続の適時打を浴び、初回で4失点。2回も先頭から3連打を浴び、交代を告げられた。前日22日が雨天中止で7年ぶりのスライド登板だった。初回4失点、また2回を投げきれない降板は21年10月23日巨人戦以来。「先発投手の役割ができず、後ろのピッチャーに負担をかけてしまった。(コースが)甘く、ボール先行になってしまった」と反省した。これでマツダスタジアムで石川は15年5月23日の白星を最後に、10年間で9連敗。チームも23年と昨季の2年間で3勝21敗1分けと負のイメージが拭えない。ベテラン左腕は「なんとか...その流れを(変えたい)っていうところの初回の4点。それが全てですね」と唇をかんだ。

◆ヤクルトが鬼門マツダスタジアムで首位広島に完敗し、借金は4となった。前日の雨天中止からスライド登板した石川雅規投手(45)が、1回0/3を7安打6失点でKOされた。初回は1死一、三塁から末包、ファビアン、堂林と3連続適時打を献上して4失点。2回は先頭から3連打を浴び、ベテラン左腕は無念の降板となった。序盤で主導権を失い、打線も広島先発の大瀬良を仕留められなかった。3回は2死満塁と攻めるも、オスナが中飛に倒れ、反撃ののろしを上げられなかった。5回は2死二、三塁で茂木が捉えた打球を放つも、遊撃・矢野の好守備に阻まれた。7回は2死三塁から西川が中前適時打を放ったが、2回までの6失点が最後まで重かった。マツダスタジアムでは試合前の時点で、2年間で"借金18"と相性の悪い場所だった。昨季は2勝10敗、23年は1勝11敗1分けと大きく負け越していた。前日22日は雨天中止となり、今季のマツダスタジアム初戦だったが、首位広島の勢いに屈した。石川の投球に、高津監督は「勝負にならなかったね。勝負できる球がなかったというか。(捕手の)中村悠も苦労したと思います」。1得点と沈黙した打線については「長打も少なく、一番は得点圏での差だと思う。今日に関しても、向こうは長打もたくさん出て、得点圏で1本が出ている。そこの差はある。全体的に今、打線がイマイチなので、それは上げていかないといけない」と話した。

◆ヤクルト西川遥輝外野手(33)が猛打賞で気を吐いた。3回1死一塁と5回2死で右前打を放つと、7回2死三塁では中前適時打で続いた。チーム唯一の得点を生み出し、今季2度目となる3安打目を決めた。「打てない投手だったので、いろいろ対策練ってやってきた。たまたま...。1本目もランナーが一塁にいなかったら、抜けてないと思うので、運もあるのかなと」とチーム全体では打ちあぐねた大瀬良を攻略した。これで17日阪神戦から直近5試合で17打数8安打の打率4割7分1厘。「地獄からは抜け出したかな」と調子は上向いている。25日からの中日3連戦(バンテリンドーム)に向けて「ロースコアになると思うんですけど、何とかやっていければいい」と話した。

◆投打がかみ合った広島が、3、4月の勝率5割以上を決めた。序盤2回までに6得点を挙げ、広島大瀬良大地投手(33)を援護した。これまで援護に恵まれなかった右腕は、慎重な投球を貫いて7回1失点。今季初勝利を手にし、タイガース前田と並んでいたマツダスタジアム最多勝を更新する同球場46勝目とした。

◆球界最年長のヤクルト・石川雅規投手(45)は先発したが、二回途中7安打6失点で降板。今季2勝目はならなかった。立ち上がりから広島打線に捕まった。一回、先頭・中村奨に左翼線二塁打とされると、矢野は三犠打、小園は四球で出塁を許し、続く末包(すえかね)から3連打で一挙4失点。二回も先頭・中村奨に左翼への二塁打、矢野に左前打、小園に右前適時打とされたところでマウンドを降りた。もともと先発予定だった22日の広島戦が降雨中止。2018年7月29日の阪神戦(神宮)以来(28日が中止)、7年ぶりのスライド登板となったが、悔しい結果となった。

◆先発した広島・大瀬良大地投手(33)は7回を6安打1失点で今季初白星を挙げた。上々の立ち上がりを見せると、打線に大量援護点をもらい、その後は走者を背負いながらも粘りの投球を見せた。打線は一回に先頭の中村奨が左翼線二塁打で出塁し、矢野の三前犠打で1死三塁。小園は四球で一、三塁の好機を作り、末包が右前へ先制打を放った。続く新助っ人、ファビアン(前レンジャーズ傘下)が左中間へ2点二塁打、堂林も左翼線へ適時二塁打を放ち、この回一挙4点を奪った。二回にも中村奨の左翼への二塁打をきっかけに好機を作り、2点を追加。今季初勝利を目指す大瀬良を援護した。

◆先発した大瀬良大地投手(33)は7回を6安打1失点で今季初白星を挙げた。

◆広島の新助っ人、ファビアン(前レンジャーズ傘下)が来日初の猛打賞を記録した。一回に1点先取し、なおも1死一、二塁で左中間へ2点二塁打。二回の第2打席では右前適時打、四回の第3打席では左翼線へ二塁打を放った。「3人とも違う投手だったけど、いいアプローチができた」。打率・276、2本塁打、10打点と好調の大砲に、新井監督も「思っていた以上に早く対応してきている」と目を細めた。

◆待望の今季初白星を思い入れのある本拠地でつかんだ。先発した広島・大瀬良は7回を1失点。マツダスタジアムで通算46勝目をマークし、並んでいた前田健太(現タイガース)を超えて球団単独1位に立った。「ようやくという気持ちもありますし、マエケンさんの年数と僕の年数を比べると、やっぱりマエケンさんすごかったんだなって。そっちの気持ちの方がありますね」大瀬良は2014年にドラフト1位で入団し、今季でプロ12年目。一方の前田は09年4月のマツダスタジアム開場以降、在籍7年間で積み重ねただけに、偉大な先輩に尊敬の念を示した。酸いも甘いも経験してきた球場だ。1年目の14年4月16日の阪神戦でプロ初勝利をマークし、同年6月7日のソフトバンク戦では1回10失点でKOされた。成長した昨季は6月7日のロッテ戦で自身初のノーヒットノーランを達成。ともに歩んできた球場だ。また、この日は18年に死去した球団OBの衣笠祥雄さん(享年71)の命日。新井監督は「鉄人といわれた方。そのマインドをチームでも引き継いで頑張りたい」と力を込めた。レジェンドたちから受け継がれる思いを力に、7年ぶりのリーグ優勝を目指していく。(西垣戸理大)

◆スラィリーとつばみ=マツダスタジアム(撮影・中井誠)

◆〝鬼門〟で好スタートを切れなかった。セ・リーグ5位のヤクルトは、今季初のマツダスタジアムでの一戦に敗戦。球界最年長の石川雅規投手(45)が1回0/3で7安打6失点と崩れ、今季初黒星(1勝)を喫した。「やっぱりヨーイどんの4点はチームにとっても大きいので、先発としての役割ができなかった。後ろのピッチャーにも負担かけてしまった」前日22日の同戦が降雨中止となり、2018年7月29日の阪神戦(神宮)以来(28日が中止)、7年ぶりのスライド登板となったが、広島打線に捕まった。一回1死一、三塁から3連打を浴びて4失点。二回も先頭・中村奨に左翼への二塁打、矢野に左前打、小園に右前適時打とされたところでお役御免となった。チームはマツダスタジアムで昨季2勝10敗、2023年は1勝11敗1分けと大きく負け越しており、石川も15年8月23日から勝ち星がない。高津監督は「勝負にならなかった。勝負できる球がなかったというか。難しいピッチングだった」と厳しかった。数々の苦難を乗り越えてきた通算187勝左腕なだけに、次回は勝利に導く投球を見せてくれるはずだ。(赤尾裕希)

◆西川が0-6の七回2死三塁で中前適時打を放つなど、3安打1打点と躍動した。先発の大瀬良から安打を重ねてリードオフマンの役割を果たし「打てていない投手だったので、対策を練ってきた。次にもつながる」とうなずいた。開幕当初は打撃面で苦戦していたが、直近5試合は2度の猛打賞を記録するなど打率・471(17打数8安打)と上向きで「地獄からは抜け出したかな」と振り返った。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
1271 0.632
(↑0.021)
-
(-)
12376
(+7)
55
(+1)
6
(-)
9
(-)
0.257
(↑0.007
2.440
(↑0.08)
2
(-)
阪神
1181 0.579
(↑0.023)
1
(-)
12368
(+3)
58
(+2)
12
(+1)
16
(+1)
0.243
(-)
2.480
(↑0.04)
3
(-)
巨人
1291 0.571
(↑0.021)
1
(-)
12182
(+2)
66
(-)
17
(+1)
11
(+1)
0.263
(↓0.002)
2.760
(↑0.13)
4
(-)
中日
8102 0.444
(↓0.027)
3.5
(↓1)
12335
(-)
55
(+2)
6
(-)
10
(+1)
0.198
(↑0.004)
2.540
(↑0.01)
5
(-)
ヤクルト
6101 0.375
(↓0.025)
4.5
(↓1)
12647
(+1)
74
(+7)
6
(-)
2
(-)
0.210
(-)
3.960
(↓0.21)
6
(-)
DeNA
6112 0.353
(↓0.022)
5
(↓1)
12466
(+2)
66
(+3)
7
(-)
7
(+1)
0.228
(↓0.003)
3.120
(↑0.03)