1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
西武 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 2 | 0 |
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1X | 2 | 9 | 0 | 0 |
勝利投手:益田 直也(1勝0敗2S) 敗戦投手:平良 海馬(0勝1敗4S) |

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◆ロッテがサヨナラ勝利。ロッテは1点を追う6回裏、寺地の内野安打に相手失策が絡み同点とする。そのまま迎えた延長10回には、1死満塁の好機から中村奨が適時打を放ち、試合を決めた。投げては、5番手・益田が今季初勝利。敗れた西武は守備の乱れが失点につながり、打線も沈黙した。
◆ロッテ石川柊太投手(33)は今季3度目の登板で5回1失点とまとめたが、移籍後初勝利とはならなかった。風速10メートル以上の強風が吹き荒れる中、初回に先制されるもすぐに立て直した。90球を投げきり5回を2安打におさえ、マウンドを降りた。「全体的にテンポが悪いピッチングになってしまった。テンポが悪いが故に長いイニング行けなかったというところはすごい悔しい登板にはなりました。調子が悪いなりに都志也(佐藤)とコミュニケーションを取ってなんとかしのぎました」と課題の残る投球だった。打線も援護できなかった。0-1の5回2死二、三塁で前の打席で安打を放っている藤岡裕大内野手(31)に打席がまわってくるチャンスが訪れた。だが、二ゴロに倒れ、力投した石川柊に初白星を届けることはできなかった。ロッテは6回に相手の失策で追いつき、石川柊の黒星は消えた。
◆西武高橋光成投手(28)は、またも白星をつかめなかった。5回まで83球を投げて無失点。一時勝ち投手の権利を得たが、6回に追いつかれて590日ぶり勝利とはならなかった。初回に味方が1点を先制。自身12イニングぶりの援護点をもらい、3者凡退の立ち上がりで好スタートを切った。左翼から一塁方向へ風速13メートルもの強風が吹く敵地マウンドの中。持ち味の縦スライダーを軸に、5回までフライアウトは7つとテンポ良く打ち取った。だが6回2死から角中に遊撃内野安打、続くポランコには四球でピンチを拡大。2死一、二塁で代打寺地の打球は遊撃方向へ高くバウンドした。遊撃滝沢がチャージしてランニングスローも、一塁へ悪送球。駆け抜けた寺地はセーフとなり、同じく全力疾走していた三塁走者の角中が本塁へ生還。2死から同点とされたが、勝ち越しは許さなかった。右腕は「球数は多くなってしまいましたが、最少失点で投げきれた点では試合をつくることができたと思います。風がかなり吹く中での投球でしたが、うまく適応しながら投げられました。やれることは100%できたと思いますし、状態はもっと上げられると感じています」と話した。
◆ロッテが今季初のサヨナラ勝ちを果たした。1-1の延長10回1死満塁、中村奨吾内野手(32)が左中間への適時打を放ち試合を決めた。先発石川柊太投手(33)は、今季3度目の登板で5回1失点とまとめた。風速10メートル以上の強風が吹き荒れる中、初回に先制されるもすぐに立て直した。90球を投げきり5回を2安打におさえ、マウンドを降りた。だが、5回までに打線の援護がなく、移籍後初勝利とはならなかった。だが、6回に相手失策で追いつくと、中継ぎ陣も得点を許さず接戦に持ち込み、熱戦を制した。ヒーローインタビューに登場した中村は、初のサヨナラ打に「うれしいです。(サヨナラは初だと)知ってます。しかし初めてなので、打った後どうやって水をかけられていいか分からなくて、ちょっと戸惑いました」と笑顔で振り返った。吉井理人監督(60)は「ここのところの試合、今日だけじゃなくって、ずっとチャンスを作って1本出なかったんで、やっと出たんですけども、今後もそういう風になってほしい。この試合と次の試合って関係ないんで、どうなるかわかんないですけど、気分はみんな盛り上がると思うんで、それに乗って調子を上げてくれたら」と話した。
◆590日ぶり白星を狙った西武高橋光成投手(28)が、またも勝てなかった。初回に1点の援護を得ると、5回まで無失点で勝ち投手の権利を得た。だが、6回2死から味方の失策も絡んで追いつかれた。「最少失点で試合はつくれたと思います。やれることは100%できた」。チームは延長11回サヨナラ負け。西口監督は「1点しか援護がない中で踏ん張った。責めることはできない。なんとか白星をつけてあげたかった」と語った。
◆ロッテの選手会長が、熱戦に終止符を打った。1-1の延長10回1死満塁。7回の守備から途中出場していた中村奨吾内野手(32)は「前に飛べばいいかなと思って打席に入りました」と、西武平良の155キロ直球を中前へ運んだ。プロ11年目で初のサヨナラ適時打で、今季初のサヨナラ勝ちをもたらした。大歓声に包まれながら一塁ベースを踏んだところでチームメートから水をかけられると、白い歯を見せた。「すごい水かけられるのかなと思ったら意外とみんなに遠慮されて...」。初めて水をかけられる側に立った感想を笑顔で振り返った。押し出し死球でのサヨナラの経験はあるが、自らのバットでサヨナラ打にしたのは初めてだった。「今までことごとくつぶしてきた。今日は今日でいい結果になったのでよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。「出番がいろいろあるんですけど、出た時にしっかり結果を出せるようにと思ってやってます」と勝負強い打撃を見せていく。
◆ロッテ石川柊太投手(33)が23日、出場選手登録抹消となった。西武との試合後、吉井監督は「今流行りの、お父さんリストみたいな感じです。すぐ帰ってきます」と、石川柊が妻でタレントの大場美奈の出産のため"父親リスト入り"したことを明かした。ドジャース大谷が真美子夫人の出産で利用した産休制度「父親リスト」。日本プロ野球選手会も21日に日本球界でも導入するようNPBに働きかけていくと表明した。MLBでは11年から導入され選手自身の子どもが生まれる、または養子縁組をするときに利用することが可能。出産予定の48時間前からこのリストに入ることができる。期間は最短で1日、最長で3日まで。リスト入り期間中も、通常通り給料が支払われることになっている。
◆ロッテが2連勝で4位に浮上した。前回6回2安打無得点とやられた西武先発の菅井を、3回5安打4得点でKOした。吉井理人監督は「2回目だったんでみんな対応してくれた。4番が打てば点が入るってところ」と反撃ののろしをあげたソトをねぎらった。2軍降格となった佐藤については「彼はメインで攻撃の方もやってくれないとチームは前に進まない。時間はそんなに与えないけど、しっかり直してこいという風に伝えてあります」と話した。
◆ロッテ種市篤暉投手(26)が西武戦7連勝、通算30勝目を飾った。初回に西川に先頭打者弾を浴びたが「記憶から消しました」と切り替えた。最後の7回以外は毎回走者をだすも、92球を投じ7回6安打2失点と粘りの投球。「僕的にはスライダーの方が今日は良かったので、スライダーを軸にフォークも全部消さないように。真っすぐも、フォークも投げられたのがよかった」と振り返った。西武戦は20年7月11日から不敗神話を続けている。「そこまで意識はしてないんですけど、ベルーナドームも投げやすいっていうのも1つの要因かなと思っています」と、西武キラーたるゆえんを語った。プロ9年目で通算30勝目に到達した。「うれしいです。全然数えてないんでわかんないですけど、40勝、50勝いけるように頑張りたい」。相手も球場も関係なく、これからも全力で腕を振って勝利を積み重ねる。
◆不調だった主将がトンネルを抜けつつある。ロッテ・藤岡裕大内野手(31)は、21日までの直近5試合連続安打中。この5試合に限れば打率・400と好調モードに突入している。その要因とは-。15日の日本ハム戦(ZOZOマリン)での2安打を皮切りに、前カードの楽天戦(楽天モバイルパーク)でも3連戦で5安打とコンスタントに安打を放った藤岡。22日の西武戦(ZOZOマリン)を前に「状態は上り調子だと思います」とうなずいた。開幕から出場4試合で無安打の滑り出しで「見ての通り、全然駄目です」と自ら認める不調ぶりだったが、不振の要因を「バットを振りだすタイミングでヘッドが寝てしまっている」と分析。試合前のティー打撃とフリー打撃でヘッドを立てることを意識しながらスイングすることで矯正した。良化したとはいえ、22日の試合前時点で打率は・241。さらなる向上には何が必要になるのか。「やっぱり打つべきボールを打つべき。単にボール球を見極めるというだけではなく、ストライクゾーンの中でも打つべきじゃないものは捨てる」と事前のデータ分析により、狙い球を大胆に絞りながら打席に立つつもりだ。(片岡将)
◆白星が遠い。西武・高橋光成投手(28)はロッテ戦に先発するも1-1の同点のまま降板。昨年4月14日のソフトバンク戦から続く自身13連敗からの脱出はならなかった。一回に味方が1点を先制。最大14メートルの風速の中、高橋は得点圏の走者を背負いながらも五回までは無失点投球を続けた。しかし、六回だった。2死から角中を遊撃内野安打で出塁させると、続くポランコは四球でピンチ拡大。代打・寺地にはボテボテのゴロを打たせたが、これを遊撃の滝沢が一塁へ悪送球(記録は遊撃内野安打と悪送球)。二塁走者の角中が同点のホームを踏み、6回1失点(自責0)だった高橋の手から勝利投手の権利がこぼれ落ちた。高橋はこれで23年9月18日ロッテ戦(ベルーナ)から20試合白星なしとなった。
◆ロッテがサヨナラ勝ち。1―1の延長十回、平良を攻めて1死満塁と好機を広げ、中村奨の中前打で勝負を決めた。5番手で好投した益田が今季初勝利を挙げた。西武の高橋は力投を続けたものの、六回に失策が絡んで同点とされた。
◆西武はわずか2安打と貧打が響いて競り負けた。一回に1点を先制したまでは良かったが二回以降は1安打。5戦連続で3得点以下と苦しんでいる。一方で投手陣は11試合連続で3失点以内。この日も好投の高橋を援護できず、西口監督は「どう点を取っていくか。打線に頑張ってもらうしかない」と奮起を促した。
◆クールな前主将が大仕事をやってのけた。ロッテ・中村奨吾内野手(32)が延長十回、プロ11年目で初のサヨナラ打。チームも今季初のサヨナラ勝ちで、連敗を2でストップした。中村奨は1死満塁で守護神の平良と対峙。「(打球が)前に飛べばいい」とシンプルな意識で臨んだ初球、157キロの速球をファウル。「遅れていましたけど、振れたので」とタイミングを微調整した。ボール球を挟んで3球目、155キロの速球にバットを折られながらも中前に運び、歓喜のウオーターシャワーを浴びた。2020年7月28日の楽天戦(ZOZOマリン)で押し出し死球によるサヨナラ勝利を経験したが、バットで決めたサヨナラは初。これまで多くのサヨナラ機を「ことごとく潰してきた」。幾度も聞いたため息の記憶を塗り替えられたかと問われると「いや、それはちょっと言い過ぎですね。今日は今日でいい結果になったのでよかった」と冷静に振り返った。「今、打席の中でいろいろ整理しながら、やりたいことにアプローチできている」。自身と向き合いながら勝利への一打を積み重ねる。(片岡将)
◆ロッテがサヨナラ勝ちを収めた。1―1の延長十回、西武・平良を攻めて1死満塁と好機を広げ、中村奨の中前打で勝負を決めた。5番手で好投した益田が今季初勝利を挙げた。

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ORIX |
12 | 7 | 2 | 0.632 (-) | - (-) |
122 | 81 (+5) | 63 (+5) | 18 (+2) | 9 (-) |
0.291 (↓0.001) | 2.620 (↓0.08) |
2 (-) |
日本ハム |
11 | 9 | 0 | 0.550 (↓0.029) | 1.5 (↓0.5) |
123 | 73 (+2) | 64 (+4) | 20 (+2) | 4 (-) |
0.232 (-) | 2.760 (↓0.01) |
3 (1↑) |
楽天 |
10 | 10 | 0 | 0.500 (↑0.026) | 2.5 (↑0.5) |
123 | 51 (+4) | 67 (+2) | 9 (+2) | 17 (+1) |
0.244 (↑0.001) | 3.160 (↑0.06) |
4 (1↓) |
西武 |
9 | 10 | 0 | 0.474 (↓0.026) | 3 (↓0.5) |
124 | 48 (+1) | 52 (+2) | 5 (-) | 18 (+3) |
0.231 (↓0.008) | 2.410 (↑0.14) |
5 (-) |
ロッテ |
8 | 10 | 0 | 0.444 (↑0.032) | 3.5 (↑0.5) |
125 | 52 (+2) | 59 (+1) | 11 (-) | 6 (-) |
0.213 (↑0.003) | 2.720 (↑0.12) |
6 (-) |
ソフトバンク |
7 | 11 | 2 | 0.389 (-) | 4.5 (-) |
123 | 74 (+5) | 74 (+5) | 13 (+1) | 17 (+1) |
0.245 (↑0.003) | 3.290 (↓0.03) |
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