1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 4 | 9 | 0 | 2 |
日本ハム | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 8 | 1 | 2 |
勝利投手:今野 龍太(1勝0敗0S) (セーブ:藤平 尚真(0勝0敗1S)) 敗戦投手:杉浦 稔大(1勝1敗0S) 本塁打 |

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◆楽天が3連勝。楽天は1点ビハインドで迎えた5回表、浅村の犠飛で同点とする。その後勝ち越しを許すも、8回に浅村とフランコの連続本塁打などで3点を挙げ、逆転に成功した。投げては、2番手・今野が今季初勝利。敗れた日本ハムは、2番手・杉浦が誤算だった。
◆最速157キロの昨季台湾MVP右腕、日本ハム古林睿煬投手(24)が、23日楽天戦でいよいよ日本球界デビューを果たす。この日は舞台となるエスコンフィールドで最終調整。地元・台湾からも10社20人ほどのメディアが駆けつけ、注目度は高い。「明日は緊張すると思うけど、しっかりと準備したいと思います。チームが勝てる投球をすることが一番」と気を引き締めた。キャンプイン直前に右脇腹を痛め出遅れたが、復帰後2軍では3試合に登板し、3勝負けなし。防御率1・72と力の違いを見せつけてきた。前回登板の12日2軍楽天戦は速球が150キロ台の中盤を連発。6回を投げ3安打1失点と好投し、試合後、新庄監督から通訳を通じて1軍昇格を伝えるメッセージを受け取った。1軍登板決定の報は、故郷の台湾でも伝えられた。昨年まで所属した統一のチームメートや監督からは、ビデオメッセージが届いたという。「孤独じゃない、1人じゃないんだって思えた。応援してくれている気持ちがとてもうれしかったです」。デビュー戦は妻に加え、幼少期から自分を育ててくれた「本当に特別な存在」という祖母も来場する予定だ。チームは首位を争い、開幕から好調をキープ。古林も「本当に素晴らしいチーム」と戦力になることを心待ちにしてきた。「日本の打者は技術が高くて、バットコントロールもすごいと思っていた。それに加えてパンチ力がある選手も多い。明日は相手の打者の反応を見ながら攻めていきたい」。新庄監督が「最多勝を狙える投手」と評する「火球男」が、ついにベールを脱ぐ。
◆楽天三木肇監督(47)が、登録抹消となった辰己涼介外野手(28)の復活を願った。辰己は今季18試合に出場し、打率1割9分3厘、0本塁打、1打点。直近4試合ではスタメンを外れ、前日21日に出場選手登録を抹消されていた。試合前に取材対応した指揮官は「ファームでいろいろ整理してというか、そういう時間にあててほしいということで、いろいろなことを整えてきてほしいという話で」と説明。「自分自身も涼介のことを信じているし、しっかりやって、いい表情で戻ってきてくれることを期待しているというか、楽しみにしているので、彼のことを信じているから、そこかな」と話した。昨季の辰己はキャリア初の全試合出場を果たし、最多安打、ゴールデングラブ賞、ベストナインに輝くなどチームをけん引。昨年11月のプレミア12では侍ジャパンに初選出されていた。また、この日からは田中和基外野手(30)が1軍に昇格した。
◆「9番遊撃」で出場した日本ハム水野達稀内野手(24)が、5回の2打席目に代打を送られてベンチに下がった。直前の守備では、楽天の俊足・中島大輔外野手(23)の二遊間への打ち取ったゴロを内野安打にし、失点へとつながっていた。SNS上では「懲罰交代かな ちょっと気が緩んだプレイだったな」「素人目に見てもあのプレーはいただけなかったかなぁ~ 切り替えて頑張ってほしい!」などとコメントが続き、「懲罰交代」がトレンドワード入りした。
◆楽天はバント処理でヒヤリとする場面があった。1-2の7回1死一塁。日本ハム上川畑の犠打が小飛球となり、打球を追った一塁浅村と先発藤井が接触した。ボールはグラウンドに落ち、バックアップした三塁村林が二塁に送球し、犠打は失敗となった。浅村は足を気にするそぶりを見せたが、しばらくして一塁守備に戻った。浅村は西武時代の15年8月8日からこの日までに歴代4位の1326試合連続出場と、記録が続いている。
◆楽天浅村栄斗内野手(34)が、プロ野球史上47人目となる通算300本塁打を達成した。初本塁打は西武時代の10年8月10日の楽天戦。20、23年に本塁打王に輝いた主砲が、プロ1号から14年8カ月をかけて大台に到達した。日本ハム戦に「3番一塁」で先発。8回に3号アーチを放った。また、試合前時点で浅村は平成生まれ初の通算2000安打まで残り17本としていた。通算300本塁打=浅村(楽天) 22日の日本ハム4回戦(エスコンフィールド)の8回、杉浦から今季3号を放って達成。プロ野球47人目。初本塁打は西武時代の10年8月10日楽天14回戦(Kスタ宮城)で山村から。1968試合で達成は、16年新井(広島)2179試合に次ぐ史上2位のスロー記録。
◆新庄剛志監督(53)率いる日本ハムが、開幕20戦目にして初めて犠打を決めそうになったが、失敗した。1点リードの7回無死一塁、上川畑大悟内野手(28)が、楽天先発藤井の初球をバントしたが打球は一塁方向への小飛球になった。楽天の一塁浅村と、投手の藤井が追いかけるも衝突してキャッチできず、ボールはフェアグラウンドに落ち、カバーに入った三塁の村林が捕球してすぐに二塁へ送球。一塁走者の郡司は、捕球されると判断し二塁へのスタートが遅れ、二塁フォースアウトになった。上川畑は一塁に生きたが、郡司がアウトになったため「三ゴロ」と記録され、犠打はまたもお預けとなった。続く伏見も送りバントを試みたが2回ファウルで追い込まれ結果的に左前打を放ち1死一、二塁とチャンスを広げた。さらに代打の清宮幸が四球を選び1死満塁としたが、続く万波、レイエスが連続三振を喫し、3点目は入らなかった。今季、これで犠打失敗は4度。SNSでは「野球の神様が送りバントなんてするなと言っているみたいだし、いっそのことシーズン終了までしなくて良いんじゃないかな」とつぶやかれていた。
◆楽天が逆転勝ちで3連勝を決め、対日本ハムの連敗を3で止めた。先発した藤井が0-0の2回、郡司に141キロ高め直球を捉えられ、先制ソロを被弾。1-1の6回には9球粘られた末、万波に勝ち越しソロを左中間スタンドに運ばれた。それでも、8回に浅村の通算300号となるソロ本塁打で同点。続くフランコが特大の勝ち越し弾を決めるなど一挙3得点で逆転した。これで3位に浮上した。
◆日本ハムが逆転負けを喫し、連勝が2で止まった。伊藤大海投手(27)が7回5安打1失点で継投へ。しかし1点リードの8回に2番手でマウンドに上がった杉浦稔大投手(33)が楽天浅村、フランコに連続被弾し、試合をひっくり返された。2回に郡司裕也捕手(27)、6回に万波中正外野手(25)が1発を放ったが、開幕からいまだ犠打0の打線は、逆転される直前の7回に上川畑大悟内野手(28)、伏見寅威捕手(34)が送りバントを失敗するなど、攻撃のミスで流れを失った。新庄剛志監督(53)は「明日はやり返す。以上」とコメント対応のみ。23日に先発デビューする台湾MVP腕、古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24=台湾・統一)でのリベンジを期した。
◆楽天が逆転勝ちで3連勝を決め、対日本ハムの連敗を3で止めた。先発した藤井が0-0の2回、郡司に141キロ高め直球を捉えられ、先制ソロを被弾。1-1の6回には9球粘られた末、万波に勝ち越しソロを左中間スタンドに運ばれた。それでも、8回に浅村栄斗内野手(34)の通算300号となる右越えソロ本塁打で同点。続くフランコが特大の勝ち越し弾を決めるなど一挙3得点で逆転した。これで3位に浮上した。
◆日本ハムはエース伊藤大海投手(27)が粘投も、リーグトップタイの3勝目を逃した。7回105球を投げ、5安打9奪三振1失点。8回に登板した2番手杉浦が2被弾で逆転され、白星が消えた。「何とか粘って、最低限の投球はできたと思います。調子は良かったですが、ちょっと力みがあったので、もう少しバランスよく投げられたらよかったです」と次回登板を見据えた。
◆日本ハム郡司裕也捕手(27)が「新庄賞」を逃した。2回1死、楽天藤井から先制ソロ。左翼スタンドの柱に設置されている、当たると111万円が贈られる"SHINJOボード"の左へ入り「次は新庄ボードに向かって打ちます」。自身が11日西武戦で代打サヨナラ弾を放った際、お立ち台で発した「さすがに オレ、カッコイイ~!」グッズが前日21日から受注販売開始。売り上げにつながる? "プチPR打"には、なった。
◆日本ハム万波中正外野手(25)がチームトップの5号を放つも、空砲に終わった。6回先頭で楽天藤井の低めスライダーをすくい上げ、左中間スタンドへ運んだ。「感触は完璧でした。最後捉えるまでに、よく粘って我慢できたと思います」。開幕20試合目での5号は、22年(20試合4発)を超える自己最速ペースも、7回1死満塁で空振り三振、9回2死一塁では遊ゴロに打ち取られた。
◆ピアノの達人でもある日本ハムの"リアル殿馬"ことルーキー山県秀内野手(22)が、本拠エスコンフィールド初安打を放った。8回の守備から途中出場し、9回2死で二塁内野安打。一塁へヘッドスライディングする気持ちのこもったプレーでスタンドを盛り上げた。「アマチュア時代、ずっと最後のバッターになってきた人生だったので、つなげたというのは今後の自信に少しはつながるかな」と振り返った。
◆楽天マイケル・フランコ内野手(32)が確信の決勝ソロを決めた。同点に追いついた直後の8回無死走者なし、カウント2-1から杉浦の内角高め153キロ直球を強振。左翼に特大の1号を放って勝ち越した。「どこまで行ったかは見てなかったので分からなかったが、これ以上ない感触だった」。昨季はエスコンフィールドで打率3割8分7厘、4本塁打、13打点。"エスコン大好き助っ人"が本領を発揮した。
◆「岩出山の星」が再び輝いた。楽天今野龍太投手(29)が、古巣復帰後初勝利を挙げた。22日の日本ハム戦(エスコンフィールド)で7回途中から2番手で登板。2/3回を無失点に切り抜けた。「ゼロで抑えて、いい流れを持ってこられたらなというのが一番だった。しっかりゼロで抑えて、(8回に味方に)点が入ったので、良かった」と汗をぬぐった。絶体絶命だった。7回1死一、二塁、先頭清宮幸に四球を与えて満塁。続く打者はこの日1発を放った1番万波だ。わずかに制球が乱れ、3ボールとしたが「そこはもう吹っ切れたというか。どんどんゾーンに投げるしかない」とカウントを整え、最後は7球目のカットボールで空振り三振。2番レイエスはすべて直球で勝負した。「(捕手)堀内から真っすぐのサインが出たんで、そこは信じて投げよう」と3球目の149キロで空を切らせた。宮城出身の今野は13年ドラフト9位で岩出山から楽天に入団。潜在能力の高さは、星野監督(当時)も高く評価していた。19年オフに戦力外通告を受け、ヤクルト移籍。21年には自己最多64試合に投げるなど、新天地で開花した。今オフ、金銭トレードで6年ぶりに古巣復帰。23年7月5日DeNA戦(横浜)以来657日ぶりの白星に「うれしいというのはもちろんある」。これからも中継ぎ陣を支える。「(ブルペンで)電話が来て、行けと言われたらゼロで抑えるのが仕事」と無失点にこだわる。【山田愛斗】
◆大阪桐蔭で同期だった楽天浅村栄斗内野手(34)に負けじと現役を続ける右腕がいる。社会人野球ホンダの福島由登投手(34)だ。08年夏の甲子園で優勝投手となり、青学大を経て現在はホンダでコーチ兼選手としてプレー。「浅村が頑張ってるから頑張ろうという気持ちはあります」。高校の同期で現役は自身と浅村の2人だけだという。「もう1回、日本一になるのが今のモチベーションです」と都市対抗で20年以来5年ぶりの頂点を目指す。プロでは打撃の印象が強い浅村だが、高校時代は守備でもチームメートの信頼が厚かった。「僕も何回も助けられた。ショートの浅村のとこに打たせておけば間違いない、絶対にアウトを取ってくれると思って投げてました」と回想する。楽天の試合ダイジェストを見たり、新聞などで浅村の成績をチェックするのが福島の日課だという。「今も刺激をもらってますし、今日は打ってるかなとか結果を一番気にしてます」と笑う。「ずっと一線でバリバリやってほしいし、けがせずに僕が頑張る要因の1つであってほしいです。引退するときは絶対に試合を見に行きたいですね」。プロで活躍する仲間の存在は唯一無二の活力だ。【楽天担当=山田愛斗】
◆楽天浅村栄斗内野手(34)が、プロ野球史上47人目の通算300本塁打を達成した。1点を追う8回無死走者なし、日本ハム杉浦の4球目、151キロ外角高め直球を右翼ブルペンへ運ぶ3号同点ソロ。淡々とした表情でダイヤモンドを1周も、ベンチのチームメートとハイタッチを交わし、ようやく笑みがこぼれた。「自分が若い時から使っていただいて、この成績、数字までたどり着くことができた。いろんな方に感謝したいですし、まさかプロで300本もホームラン打てると最初は思ってなかった。1本1本積み重ねてこれて良かった」初本塁打は西武時代の10年8月10日の楽天戦。「100本も想像できなかった」というが、20、23年には本塁打王に輝いた。心優しき主砲だ。5年目の内は「よくご飯とかも連れて行ってくれますし、いろんなお祝いをくれたり、本当に面倒見がいいというか」。昨季は先発をしていたこともあり「『次の試合に勝ったら好きな靴をプレゼントしてあげる』って急に言われて、3、4試合勝てなくて、5試合目に『今日でラストな』っていう時に勝ったんで。それで、もらいました」とナイキのレアスニーカーを贈られた。2年目の中島も昨季、プロ初本塁打を放った際に、ロッカールームで「おめでとう。記念になんか買ってあげるよ」と遠征先で使うブランド物のリュックをプレゼントしてもらった。浅村の1発から逆転し、3連勝で勝率5割に復帰。3位に浮上した。平成生まれ初の通算2000安打も残り16本。「また1本ずつ」とぶれない。次の節目に向けて1歩ずつ前に進む。【山田愛斗】
◆楽天がじわじわとボディーブローのように効かせ、先制パンチを浴びせた。「火球男」こと日本ハム古林睿煬と初対戦。初回、3試合ぶりに先発した1番小森が四球を選ぶ。1死後、3番浅村の初球に二盗。さらに2000安打が迫る浅村が左前打で一、三塁とチャンスを広げた。続く4番フランコの三塁への打球を清宮幸がファンブル。ラッキーな形で先制点を奪った。1点だけでは終わらない。なおも1死二、三塁で渡辺佳の二ゴロの間に追加点。2死三塁から村林一輝内野手が初球の153キロ高め直球を捉え、中前適時打を運んだ。「チャンスだったので、追加点を取ることができて良かったです」。17分間に及ぶ攻撃で初回から古林に26球を投げさせた。6回1死二塁では代打鈴木大がバットを折りながら右前適時打。さらに浅村が2試合連続となる4号3ランを決めて古林をKOした。
◆昨季台湾MVPで最速157キロ右腕の「火球男」、日本ハム古林睿煬投手(24)は黒星デビューとなった。楽天戦(エスコンフィールド)に先発も味方の守りのミスもあり、初回に3失点。2回からは走者を出しながらも0を並べたが、6回に浅村に4号3ランを打たれてKO。5回2/3を投げて9安打7失点(自責5)で来日初黒星となったが、直球で押し込むなど今後に期待も抱かせた。昨季の台湾MVP右腕は、ほろ苦デビューとなった。日本ハム古林睿煬が来日初登板初先発も6回途中7失点(自責5)で初黒星。「あらためて(NPBは)レベルが高いことを実感した」。1回は味方のミスも重なって3失点。6回は浅村に3ランを被弾するなど4失点も「結果関係なく特別な1試合に変わらないです。日本のマウンドは小さい頃から夢見てきた場所ですから」と前を向いた。新庄監督も「悔しいねぇ」と本人の気持ちを代弁するように振り返った。それでも「マウンドでの表情も良かった。最初の登板でほろ苦い結果になった大投手はたくさんいる。この世界は切り替えが大事、と伝えた」という。古林睿煬も「しっかり問題を探して次に向かう。切り替えるだけです」と力強く言った。次週も先発マウンドに上がる見込み。今度こそ来日初勝利をつかむ。
◆楽天は浅村栄斗内野手(34)が爆発し、今季初の4連勝で2位タイに浮上した。来日初登板となった日本ハムの「火球男」古林睿煬を攻略。4点リードの6回2死一、二塁、4球目の内角高め152キロ直球をかち上げた。打球はあっという間に右翼スタンドに到達し、2戦連発となるダメ押しの4号3ラン。「感触は昨日より全然良かった」。前日の通算300号に続き勝利に導くアーチとなった。初回からじわじわとボディーブローのように効かせ、古林に先制パンチを浴びせた。1回、1番小森が四球を選ぶと1死後にすかさず二盗。浅村が左前打で一、三塁とチャンスを広げ、相手の適時失策で先制点を奪った。さらに渡辺佳の二ゴロ、村林の中前適時打としぶとく3得点。6回には代打鈴木大がバットを折りながら適時打を放った。浅村は1発を含む5打数3安打3打点と古林撃破に貢献。「次対戦する時はなかなかてこずると思うけど、いいピッチャーだった」。通算2000安打までは残り13本。「1本1本だと思う。あまり意識せず、目の前に来た時に意識したい」。一時は借金5まで膨らんだが、今季最多タイの貯金1とした。コツコツと豪快-。両方のパターンで得点を奪える今の楽天は強い。【山田愛斗】
◆日本ハム奈良間大己内野手(24)が23年8月8日西武戦以来となる、2季ぶりの1発を放った。6回先頭で滝中の142キロ直球を左翼席へ。1打席目の中飛の後、谷内内野守備走塁コーチから「思い切っていった方がいい」と助言をもらい、「打球方向をしっかり決めて、ちょっと引っ張りにいっていい結果になりました」と修正した。出場機会が多くはないが、打率3割4分5厘と好調をキープし「継続していきたい」と前を向いた。
◆プロ入り初めてスタメンマスクをかぶった日本ハム吉田賢吾捕手(24)は、8失点を反省した。初回は自身の捕逸もあり、日本初登板となった古林睿煬をサポートできなかった。「古林のリズムを崩してしまった。出力が出ている間に、リズムよくいっていれば...。序盤に球数だいぶかかっちゃったので、そういったところも反省です」。7回には右翼へ3号ソロを放ったが「バッティングはどうでもいいです。負けゲームでしょうがないです」と表情は厳しかった。
◆楽天滝中瞭太投手(30)が、チームを今季初の4連勝で2位タイ浮上に導いた。23日の日本ハム戦(エスコンフィールド)に先発。8回98球、5安打2失点で2勝目を挙げた。プロ初完投は逃すも「前回が5回で代わり、6回、前回よりは1イニング行きたいなと思っていた。球数は僕あんまり今日見てなくて...。どこに球数出てるか分かってなかったので(笑い)。いい球数で行けたのが結果論ですけど良かった」と振り返った。8回2死一塁、万波を遊ゴロに抑えると滝中はグラブをたたいた。6回と7回にソロ本塁打を浴びたが、2失点でゲームメーク。三木監督からは「初回から飛ばしてほしい」と背中を押された。滝中は「中継ぎのつもりでってわけじゃないですけど。先制点をなんとか与えないようにが、僕の中でテーマだった」。1回を10球で3者凡退に封じると勢いに乗った。1年目の20年から日本ハム戦は11試合に登板し7勝1敗、防御率1・14と抜群の相性を誇る。「いい球も多かったと思いますし、それを引き続きやっていきたい」。前回登板に続いてチームに勝利を呼び込んだ。【山田愛斗】
◆楽天・三木監督が21日に出場選手登録を外れた辰己について「競争の世界でもあるし、結果の世界でもある。状態を上げることもだけど、いろんなことを整理して、また(1軍に)来てほしいというところ」と説明した。昨季158安打で最多安打のタイトルを獲得。今季は開幕4番も託された中で、18試合で打率・193、0本塁打だった。小郷も不振から17日に2軍降格。昨季全143試合に出場した外野手2人が再調整という〝異常事態〟だ。
◆最速157キロ右腕で、昨季の台湾MVPの日本ハム・古林睿煬(グーリン・ルェヤン)が23日の楽天戦で先発で待望の日本デビューを果たす。「今はすごく冷静。シーズン中の1試合という気持ちで、いつも通りに調整してきた」。それでも台湾から10社20人の報道陣が駆けつけるなど母国からも大きな期待が懸かる中、「わざわざ来ていただいたことを無駄にしないように、いい結果を見せたい。緊張はすると思うが、チームが勝てるような投球をするのが一番」と意気込んだ。
◆日本ハムの〝生みの親〟で、2005年に90歳で他界した初代オーナー・大社義規(おおこそ・よしのり)氏が生誕110年、没後20年という節目の年を迎え、本拠地エスコンフィールドでは22日から故人の功績と球団の歩みをたどる特別展示「The Father of the FIGHTERS~ファイターズ物語の創始者~」の開催が始まった。同オーナーの命日にあたる昨年4月27日。新庄監督の発案で、全体練習前にはチーム全員で感謝の黙?(もくとう)がささげられた。指揮官は「大社さんがファイターズをつくってくれなかったら、この大好きな野球をできていない。夢がかなって(2006年に)日本一になったときに、息子さん(啓二氏)がお父さんの写真を持って胴上げしたのは、今でも覚えています」。04年に日本ハムで日本球界復帰を果たした当時は、すでに大社オーナーは車いす姿だったが、新庄監督はこれまでも「野球がめちゃくちゃ好きでね。目が野球少年のような目だった。『おまえ、日本一取れよ』といわれたものです」と懐古していた。5月4日には記念セレモニーが行われ、初代オーナーに改めて敬意を表し、未来への誓いを新たにする機会とする。
◆日本ハムの郡司が0―0の二回1死走者なしで2号ソロを放った。3ボール1ストライクから、藤井の投じた高めの速球を完璧に捉え、左翼ポール際に突き刺した。確信に満ちた表情で打球の行方を見届けると、悠々とダイヤモンドを一周した。今季先発した試合では本職の捕手で多く出場してきたが、この日は先発を外れた清宮幸の代わりに三塁で出場。「与えられたところで頑張りたい」と話していた通り、今季初めて守るポジションで落ち着いてゴロをさばく姿を見せた。11日には代打でサヨナラ2ランを放つなどリーグ制覇を狙うチームで存在感を示している。
◆楽天が逆転勝ちで勝率5割に戻した。1―2の八回に浅村のソロで追い付き、続くフランコのソロなどで2点を勝ち越した。2番手の今野が2季ぶりの白星。日本ハムは伊藤が7回を1失点と力投したが、2番手の杉浦が痛打された。
◆?楽天・浅村が史上47人目となる通算300本塁打を達成。初本塁打は西武在籍時の2010年8月10日の楽天戦(Kスタ宮城)で山村宏樹から。?1968試合目での到達は16年の広島・新井貴浩の2179試合に次ぐ2番目に遅いペース。 ?浅村は1990(平成2)年生まれ。平成生まれで達成したのは23年の巨人・中田翔(平成元年)、今季のヤクルト・山田哲人(平成4年)に次いで3人目。通算2000安打まで16。平成生まれで到達した選手はまだいない。
◆楽天・浅村栄斗内野手(34)がプロ野球史上47人目となる通算300本塁打を達成した。1点を追う八回、浅村の右越え同点ソロから打線がつながり、チームは勝率を5割に戻した。
◆今野が楽天復帰後初白星をマークした。1―2の七回1死一、二塁で救援し、満塁となってから万波とレイエスを連続三振に仕留めた。直後に味方が逆転し「いい流れを持ってこられればと思っていた」と話した。2014年に入団した楽天を19年限りで戦力外となり、新天地のヤクルトで活躍。昨オフに金銭トレードで6年ぶりに復帰した。「(ブルペンに)電話が来て、行けと言われたらゼロでしっかり抑えるのが仕事だと思っている」と充実感を漂わせた。
◆楽天・浅村栄斗内野手(34)が22日、日本ハム4回戦(エスコン)の1-2の八回に真骨頂の右打ちで同点3号ソロを放ち、プロ野球47人目の通算300本塁打を達成した。プロ1号から14年8カ月をかけて大台にたどり着いた。次の金字塔はあと16安打としている通算2000安打。主砲の一撃から逆転に成功したチームは勝率を5割に戻した。1ボール2ストライクと追い込まれながら、浅村が151キロの直球を捉えた打球は右翼フェンスを越えた。「完璧ではなかったので、『エスコン、ありがとう!』って感じ。(大阪桐蔭高から)プロに入ったときは100本も想像できなかった。頑張ってきてよかった。ホームランボールはぜひ返してください」推定100メートルの飛距離に満足はできなくても、笑顔で振り返ったのには理由がある。左足を力強く踏み込み、ミートポイントを体の近くにして〝引っ張る〟イメージで打つなど、もともと逆方向の右打ちには定評がある。実際、右打席から通算本塁打の約3分の1となる97本を右中間と右翼方向に打ち込んでいる。その中で今オフの自主トレから取り組んできたテーマが「無意識に右方向に打てる」。右打ちの最終形だ。そのためにバットの出し方、角度など徹底的に体に染み込ませてきた。その意味で「300本目が理想のバッティングでよかった」と胸を張った。「自分をホームランバッターと思ったことは一度もない。広角に長打も単打も打てる選手になりたいと思って、今もいろんなことを考えてやっている」。プロ17年目になっても、野球に向き合う真摯(しんし)な態度は変わらない。そして頑強な体。この日で1326試合連続出場となった。七回の守備の交錯プレーで右脚を痛め、九回の打席は代打を送られたが、「この程度で(記録が)途切れることはない」と言い切った。「これがゴールでもない。301本、302本とまた1本ずつ積み重ねていければ」。そして、平成生まれの選手としては初となる通算2000安打にもあと16。新たな金字塔へのカウントダウンは始まっている。(東山貴実)

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ORIX |
12 | 7 | 2 | 0.632 (-) | - (-) |
122 | 81 (+5) | 63 (+5) | 18 (+2) | 9 (-) |
0.291 (↓0.001) | 2.620 (↓0.08) |
2 (-) |
日本ハム |
11 | 9 | 0 | 0.550 (↓0.029) | 1.5 (↓0.5) |
123 | 73 (+2) | 64 (+4) | 20 (+2) | 4 (-) |
0.232 (-) | 2.760 (↓0.01) |
3 (1↑) |
楽天 |
10 | 10 | 0 | 0.500 (↑0.026) | 2.5 (↑0.5) |
123 | 51 (+4) | 67 (+2) | 9 (+2) | 17 (+1) |
0.244 (↑0.001) | 3.160 (↑0.06) |
4 (1↓) |
西武 |
9 | 10 | 0 | 0.474 (↓0.026) | 3 (↓0.5) |
124 | 48 (+1) | 52 (+2) | 5 (-) | 18 (+3) |
0.231 (↓0.008) | 2.410 (↑0.14) |
5 (-) |
ロッテ |
8 | 10 | 0 | 0.444 (↑0.032) | 3.5 (↑0.5) |
125 | 52 (+2) | 59 (+1) | 11 (-) | 6 (-) |
0.213 (↑0.003) | 2.720 (↑0.12) |
6 (-) |
ソフトバンク |
7 | 11 | 2 | 0.389 (-) | 4.5 (-) |
123 | 74 (+5) | 74 (+5) | 13 (+1) | 17 (+1) |
0.245 (↑0.003) | 3.290 (↓0.03) |
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