広島(-降雨のため試合中止-)ヤクルト =リーグ戦3回戦(2025.04.22)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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◆雨天中止が発表され、ヤクルトはノーゲームを含めると4月だけで5度目の中止となった。月間5度以上の中止は、月間6度あった14年6月以来、球団では11年ぶり。4月に限れば、98年以来、27年ぶりだった。高津監督は「(今後)連戦は何日までオッケーなんだっけ? とか、いろいろ確認はしました。ただ今はもう中止になったことの事実だけ。そのうち難しい調整になるかもしれないとは思います」と受け止めた。先発予定だった石川を、23日広島戦にスライド登板させる。同監督は「しっかり明日に合わせてくれると信じてます」と話した。今季、ヤクルトは16試合を消化し、6勝9敗1分け。これで試合前に中止が発表された1日広島戦、13日DeNA戦、また試合中に天候が悪化し、ノーゲームとなった10日阪神戦、11日DeNA戦に続く、中止となった。

◆20日巨人戦で右膝を痛め、途中交代していたヤクルト長岡秀樹内野手(23)が「大丈夫です」と万全を強調した。中止となった広島戦の前はフリー打撃、守備練習などを行い、通常のメニューを消化した。「けがをしないのが一番ですけど、試合中のけがは仕方ない。野球でけがするなら、しょうがないかなと思う。それを恐れていては駄目ですし、いつも通り全力でできれば」とレギュラーを譲らぬ覚悟を語った。長岡は20日巨人戦の8回の遊撃守備で後方の小飛球をジャンピングキャッチした。その後に倒れ込み、治療後もプレーを続行したが、9回から交代していた。雨で流れたが、広島戦もスタメン起用の予定だった。高津監督は「あまりのんびりもしていられないだろうし、20日の伊藤の活躍もあったし、ああいうのも刺激になってるかもしれないですね。無理はさせたくはないですが、心の中の競争だったり、数字に見える争いだったり、お互いに刺激し合ってくれたら、いいと思います」と話した。

◆広島は雨天中止を受け、ローテが再編された。この日先発予定だった玉村昇悟投手(28)にとっては、自身今季初先発予定だった1日ヤクルト戦に続く2度目の雨天中止。「投げたかったんですけど、仕方がないので次頑張ろうと」。すでに登板間隔が中11日空いていたこともあり、次回は週末27日DeNA戦に回ることとなった。新井監督は「登板間隔をあまり空けたくないというのもある」と説明。今季、日曜日の登板が続いていた森が来週29日巨人戦に回る。

◆幸せの白星。広島大瀬良大地投手(33)が待望の今季初勝利を手にした。大量援護を背に7回まで110球を投げ、6安打1失点。マツダスタジアム通算最多勝利で並んでいたタイガース前田を抜く46勝目となった。大瀬良がマツダスタジアムで通算46勝目。45勝で並んでいた前田健太を上回って単独トップに立った。ちなみに広島市民球場での勝利数上位は、1位は北別府学107勝、2位は外木場義郎69勝、3位は川口和久67勝。

◆広島の中村奨成外野手(25)が1番起用に応えた。3回までの3打席で3安打を放ち、22年6月3日オリックス戦以来3年ぶり2度目の猛打賞を記録した。1回にヤクルト石川から左二塁打を放ち、1イニング4得点の口火を切った。2回も追加点につながる二塁打を放ち、3回は中前打。「1打席1打席必死にやって、記録上3本が出た。今後も1打席1打席を大事にやっていきたい」。巡って来た出場機会でアピールした。

◆幸せの白星。広島大瀬良大地投手(33)が待望の今季初勝利を手にした。大量援護を背に7回まで110球を投げ、6安打1失点。マツダスタジアム通算最多勝利で並んでいたタイガース前田を抜く46勝目となった。好投しながら勝ち星を手にできず、愛息からプレゼントされた折り紙の白星を持参して得た勝利だった。大黒柱の勝利で、チームは3、4月の勝率5割以上を決めた。110球で7回を投げきった大瀬良は、グラブをポンとたたいた。大量援護を背に、慎重な投球を貫いた。7回まで3者凡退は3度のみ。走者を背負いながらも粘り強く、右腕を振った。失った1点の悔しさはグラブにぶつけ、あとは今季初勝利の瞬間を待った。「やっと僕もスタートをした。いいときばかりじゃないと思うので、苦しいときに僕が投球でチームを引っ張っていけるように。いろんな形で貢献したいなと思っています」昨季は1試合平均の援護点が両リーグワーストの1・76点だった。1試合平均2得点を下回ったのは1人のみ。防御率は1・86も、6勝止まり。今季も初登板の2日ヤクルト戦はリードして降板もその後に中継ぎ陣が打たれて白星が消え、前回までは2試合続けて登板中の援護点がなかった。だが、この日は序盤2回までの6得点で背中を押された。本調子ではない大瀬良の背中を押したのは、打線だけではない。6回まで1安打投球の好投も、8回2失点で今季初黒星を喫した前回登板後に"白星"をもらった。帰宅すると、眠れずに起きていた今年5月に3歳となる愛息から折り紙でつくった白い星を手渡された。直前、テレビのニュースでパパが打たれる映像をみたばかりだった。「いつもは帰ったら寝てるんですけど、寝つき悪かったみたいで。"打たれて悲しかったよー"って。星をもらったので"次、頑張るよ"と」。お手製の白星を入れたかばんとともに球場入り。息子との約束を果たし、"2つめ"の白星となる今季初勝利を手にした。マツダスタジアム通算46勝となり、昨季まで45勝で並んでいたタイガース前田を抜いて、同球場最多勝利を更新した。チームにとっても大黒柱の今季初勝利は大きな意味を持つ。新井監督は「何とか援護して大地に勝ちを付けてあげたいと野手陣もみんな思っていたと思うし、そういういい攻撃だった」とうなずいた。首位をがっちりキープし、3、4月の勝率5割以上を決めた。コイの季節へ向けて、新井広島は勢いを増していく。【前原淳】大瀬良がマツダスタジアムで通算46勝目。45勝で並んでいた前田健太を上回って単独トップに立った。ちなみに広島市民球場での勝利数上位は、1位は北別府学107勝、2位は外木場義郎69勝、3位は川口和久67勝。

◆試合開始前から降り続いた雨の影響で、午後5時20分に雨天中止が発表された。試合は広島が玉村、ヤクルトが石川が先発予定だった。玉村は今季開幕ローテーション入りを果たし、ここまで2試合に登板し、0勝1敗、防御率2・25。今季初勝利をかけて本拠地のマウンドに今季初登板予定だったが、雨によって無念の中止となった。

◆右手骨折のリハビリ中だった広島・坂倉将吾捕手(26)がウエスタン・くふうハヤテ戦(由宇)に「3番・捕手」で実戦復帰。3打数1安打1打点と即結果も出した。新井貴浩監督(48)は「きょう初めて実戦(復帰)なんで、経過を見たい」と慎重な姿勢を示し、1軍合流の見通しについても「いつというのは決めていない。状態がどうなのかを見極めながら決めていきたい」と説明した。

◆ヤクルト戦が雨天中止となり、先発予定だった玉村昇悟投手(24)は「投げたかったですけど、仕方がないので。次、頑張ります」と気持ちを切り替えた。今季はここまで2試合に登板し、0勝1敗、防御率2・25。今季初勝利をかけて今季初めて本拠地のマウンドに登板予定だったが、無念の中止に。「勝ち星への焦りはないですけど、それよりも投げたかった」。無念の思いを次回登板にぶつける。(マツダ)

◆ヤクルトは22日、広島戦(マツダ)が降雨のため、中止となった。20日の巨人戦(神宮)で右脚を痛めた長岡秀樹内野手(23)は全体メニューを消化。試合が行われていれば先発出場する予定で、不安を払拭した。「捕って反転したときにちょっと膝が曲がったまま地面に打ち付けた感じでした。(痛めた箇所は)大丈夫です」レギュラーとしての矜持(きょうじ)がある。昨季は全143試合に出場し、セ・リーグ最多安打(163)のタイトルを獲得。遊撃手の定位置を奪ってから4年目のシーズン。痛みを我慢しての故障は禁物だが、簡単にポジションを渡すつもりはない。「自分以外の誰にも守らせたくないという気持ちと、自分がずっとあの場所にいたいという気持ちは常にある。けがをしないのが一番ですけど、試合中にけがしたらしようがない。恐れていては駄目ですし、いつも通り全力でできれば」チームは今月5度目の中止(降雨ノーゲームを含む)。月間5度の中止(同)は球団では2014年6月(6度)以来、11年ぶりの珍事となったが、長岡にとっては〝恵みの雨〟だ。状態をさらに万全とし、勝利に導く一打を放つ。(赤尾裕希)

◆ヤクルト・高津臣吾監督(56)が鬼門突破に全力を注ぐ。今季初の敵地マツダスタジアムでの広島戦が降雨中止。同球場では昨季2勝10敗、2023年は1勝11敗1分けと大きく負け越しているが、指揮官は「大丈夫。今年は(オープン戦で)2つ勝ったから」と不敵な笑みを浮かべた。その上で「苦手な球場をつくってはいけないと強く思っている。去年そういうところがあったので、ああいう順位(5位)になってしまった。いいスタートを切りたい」と気持ちを新たにした。

◆試合が中止となりがっくりするスラィリーとつばみ=マツダスタジアム(撮影・中井誠)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
1171 0.611
(-)
-
(-)
12469
(-)
54
(-)
6
(-)
9
(-)
0.250
(-)
2.520
(-)
2
(-)
阪神
1081 0.556
(↑0.027)
1
(↑0.5)
12465
(+4)
56
(+2)
11
(+1)
15
(+2)
0.243
(↑0.003)
2.520
(↑0.03)
3
(-)
巨人
1191 0.550
(↑0.024)
1
(↑0.5)
12280
(+8)
66
(+1)
16
(+2)
10
(-)
0.265
(↑0.001)
2.890
(↑0.1)
4
(-)
中日
892 0.471
(↓0.029)
2.5
(↓0.5)
12435
(+1)
53
(+8)
6
(+1)
9
(-)
0.194
(↓0.004)
2.550
(↓0.31)
5
(-)
ヤクルト
691 0.400
(-)
3.5
(-)
12746
(-)
67
(-)
6
(-)
2
(-)
0.210
(-)
3.750
(-)
6
(1↓)
DeNA
6102 0.375
(↓0.025)
4
(↓0.5)
12564
(+2)
63
(+4)
7
(-)
6
(+1)
0.231
(↓0.003)
3.150
(↓0.05)