西武(★1対3☆)ソフトバンク =リーグ戦6回戦(2025.04.20)・ベルーナドーム=
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ソフトバンク
00210000031210
西武
1000000001310
勝利投手:東浜 巨(1勝0敗0S)
(セーブ:オスナ(1勝1敗2S))
敗戦投手:渡邉 勇太朗(1勝2敗0S)
  DAZN
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◆ソフトバンクが連敗を5で止めた。ソフトバンクは1点を追う3回表、栗原の適時打などで2点を挙げ、逆転に成功する。続く4回には、佐藤直の適時打で1点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・東浜が7回3安打1失点の力投で今季初勝利。敗れた西武は、打線が2回以降は1安打と沈黙した。

◆ソフトバンク周東佑京内野手(29)が、3試合ぶりに「1番中堅」でスタメン復帰した。開幕から1番打者として16試合連続安打を放つも、18日の同戦で今季初めての欠場。昨年11月に手術した左膝に違和感を訴え、前日19日も欠場していた。この日は試合前練習に参加し、フリー打撃などを行った。チームは現在5連敗中の借金5で、パ最下位に沈む。現状打破へ、1番周東にかかる期待は大きい。

◆ダンス&ボーカルグループTRFのYU-KI(58)が試合前にセレモニアルピッチを務めた。今年でデビュー32周年になり「デビュー前に野球を見に来たことがあります。それ以来です」と背番号19で登場。「感じたことのないアドレナリンと緊張と、ですね」と話したあとに、豪快なワインドアップで投球。ワンバウンドで捕手のミットに収まった。試合後にはライブも行われる予定となっている。

◆ソフトバンク栗原陵矢内野手(28)が今季初打点を挙げた。「3番三塁」で先発出場。1-1で迎えた3回1死一、三塁で勝ち越しの右前適時打をマークした。フルカウントから西武渡辺の真ん中フォークを仕留め、一、二塁間を抜いた。「(東浜)巨さんが今季初の先発で、何とか勝ち星をつけたいという思いだけでした。チャンスで勝ち越しの一本となって良かったです」と振り返った。栗原は今季の開幕三塁が有力視されていたが、3月11日の巨人とのオープン戦で飛球を追った際に三塁側のフェンスに激突。右脇腹を痛め、戦列を離れていた。1軍復帰戦は17日の楽天戦(みずほペイペイドーム)。復帰後は全4試合でスタメン出場を続ける。

◆ソフトバンクが逆転勝ちで連敗を5で止めた。0-1の3回1死三塁。3試合ぶりにスタメン復帰した1番周東佑京内野手(29)の一ゴロ間で同点とした(記録は野選)。なおも1死一、三塁で3番栗原陵矢内野手(28)が右前へ勝ち越し打を放った。投げては今季初先発した東浜巨投手(34)が7回3安打1失点の好投。今季1勝目を挙げ、チームの連敗ストップに大きく貢献した。

◆西武の連勝は4でストップし、9勝9敗の勝率5割に戻った。この日は初回、1番の西川愛也外野手(25)がいきなり右翼線二塁打で出塁。1死後、3番タイラー・ネビン外野手(27)の中前打で先制した。しかし3回、野選や失策が絡んで2失点。4回にも1点を失った。先発の渡辺勇太朗投手(24)が5回までに被安打9の3失点と、防戦の展開になった。西口文也監督(52)は「もう少し入りを考えていけば。ちょっと急ぎすぎたかなというところはありますよね」と悔やんだ。打線はソフトバンク東浜の投球術の前に2回以降は沈黙し、走者を出すことにも苦労した。西口監督も「勢いでいこうと思ったら、勢いを封じ込められてしまいました。相手バッテリーが1枚上でした」と話した。

◆ソフトバンク東浜巨投手(34)が、今季初先発で1勝目を挙げた。「今日勝てたことがすごくうれしい。チームに勝ちをつけてあげたい思いだけでした」。7回84球を投じ、西武打線を3安打1失点に封じ込んだ。又吉とともにチーム最年長投手の好投で、チームの連敗は5でストップ。さらに自身にとってはルーキーイヤーから13年連続となる先発白星となった。初回に先制点を許したが、2回以降は1安打投球で三塁すら踏ませない。沖縄尚学-亜大でバッテリーを組んだ後輩、嶺井との息はばっちり。5~7回は3者凡退と、尻上がりに調子を上げた。東浜は「しっかりリズムに乗れた。嶺井には感謝しています」と大粒の汗をぬぐった。小久保監督も「沖縄コンビで、嶺井とテンポ良くやってくれた」と目を細めた。プロ13年目の今季は開幕ローテ入りを逃すも、好調をキープしてきた。2軍戦で計3試合に登板し、2勝0敗、防御率0・00の無双ぶり。「やっぱり1試合目というのはいつもと違う雰囲気。特別な1試合」と緊張感を漂わせてマウンドに上がったベテラン右腕。頼れる男は盤石な調整ぶりで、約1カ月遅れの"開幕マウンド"でチームを助ける救い投げだ。救世主は「任された試合は、しっかり投げていきたい」と力を込めた。【佐藤究】○...王球団会長が敵地西武戦に駆けつけた。チームは5連敗を阻止し「今日は良かった。(先発の)東浜も良かったね。選手が(柳田、近藤、正木が離脱中で)そろっていないけど、みんな頑張っている。これより悪くはならないからね」と語った。試合前には選手を集め、ゲキも飛ばした。栗原は「自分でやるべきことをシンプルに考えてやっていこうっていう話を」と明かした。

◆西武は初回、1番西川愛也外野手(25)の右翼線二塁打を機に、ソフトバンク東浜から先制した。そこで終わった。3安打で敗戦。西川も残る打席はフライアウト3つだった。「チーム全体で3安打ですし、若い僕たちはもっと練習しないと」試合終了から約30分後にはもう、近接する室内練習場に移動し、2番スタメンの児玉亮涼内野手(26)とともにマシン打撃を始めていた。西川は「第1打席はけっこうヒット出てるんですけど、そのあとなんですよね。今日も引っ張りにかかって、そこをシンカーでやられてしまって」と悔やむ。児玉も「配球がうまくて...」と捉えきれなかったことへの反省を口にした。デーゲームで、翌21日に全体練習はない。マシン打撃、ウエートトレ、体のケア...各自の時間を過ごし、次こそはと備える。開幕から無安打の元山飛優内野手(26)は室内への到着が遅かったのもあるが、最後まで打ち込んだ。1軍選手たちに混じって、育成の是沢涼輔捕手(25)も1時間半ほど振り込んでいた。育成契約3年目、勝負の年。1軍のオープン戦では一度好リードをしたものの、2軍戦への出場もまだまだ少ない。「こうやって一緒の時間に練習して。大きな刺激になっていますね」1軍戦の観戦を終えた数十人のファンが、彼らの努力を外から見守っていた。【金子真仁】

◆3戦ぶりに「1番中堅」でスタメン復帰したソフトバンク周東佑京内野手(29)が出場17試合連続安打を放った。3-1の4回2死一塁から右前打をマーク。9回は2死からバント内野安打で出塁した。守っては最終回の守備でスーパーキャッチも披露し、攻守で存在感を示した。「最後まで(プレー)できましたし。全然問題ないかなと思います」。直近2試合は古傷の左膝に違和感があったため、欠場。来週以降は「(左)膝の状態を確認しながらになると思いますけど。試合に出る以上は最後まで出るつもりで」と、状態を見ながら最善を尽くす。

◆動画は下記Xロゴをクリックすると見られます韋駄天が守備で魅せる3日ぶりに復帰周東佑京がファインプレー?プロ野球(2025/4/20)??西武×ソフトバンク??Live on DAZN#オレをみろ#sbhawks pic.twitter.com/5SqSCijZzV

◆やっと、勝ったばい! ソフトバンク栗原陵矢内野手(28)が、チームの連敗を5で止める勝ち越し打を放った。1-1の同点で迎えた3回1死一、三塁。西武渡辺のフォークを捉え、今季初タイムリー&初打点を記録した。オープン戦で右脇腹を負傷し、開幕に出遅れたバットマンがV打を含む3安打と大暴れ。チームは借金を1つ減らして4。パ最下位からの再浮上へ、背番号24が打線を引っ張る。栗原は二塁ベースに到達し、自軍ベンチに向かって右のこぶしを突き上げた。「よっしゃー!」。勝ち越し点をもぎ取り、いつも以上にシャウト。負けられない思いが、自然と感情にあふれ出た。「やっぱり、勝ちが一番ほしかったので。そういう一打を打つことができて良かったです」。一振りで5連敗中の苦しむチームを救った。2カード連続の3タテも阻止した。1-1で迎えた3回1死一、三塁。3番打者として「チャンスだったので、何とか勝ち越せるように」。打席内で、自らに言い聞かせた。フルカウントからの7球目。西武渡辺の勝負球、フォークに体勢を崩されながらも、最後は右手1本で一、二塁間を破った。5回は右前打、7回は中前打と今季初の3安打固め打ちだ。「もちろん自分の結果もほしかった」。常に「危機意識」を持つ。昨季は140試合に出場し、正三塁手としての地位を確立させた。小久保監督も「レギュラー」と認めるが、栗原はその立ち位置に慢心はない。今季は3月11日の巨人とのオープン戦で左脇腹を負傷。開幕はリハビリ組スタートで、出遅れる形となった。当然「焦るっす。代わりはいくらでもいますし、やらないと自分の居場所がなくなる世界なので」。日々、危機感との隣り合わせで戦う。実戦復帰後は2、3軍戦を合わせ計4試合に出場。打率4割5分5厘、2本塁打、5打点と圧倒的な数字を残し、17日に再び1軍の最前線に戻ってきた。近藤、柳田、正木の主力が相次いで離脱し、チーム事情は厳しい。ここまで7勝11敗の借金4が、それを物語る。それでも、栗原は「全員が勝ちたい思いでいます。1打席、1打席を集中して、やることは変わらない」と、どっしり構える。パ単独最下位からの逆襲へ。背番号24がその先頭に立つ。【佐藤究】

◆先発した西武・渡辺勇太朗投手(24)は5回9安打3失点で降板。味方打線が一回に先制も、同点に追いつかれた三回1死一、三塁から栗原に右前に運ばれ勝ち越しを許した。制球が定まらず苦しいピッチングとなり「チームがいい流れで連勝しているなか、その流れにうまく乗ることができなかった。リズムも作ることができず申し訳ない気持ちでいっぱい」と肩を落とした。開幕ローテ入りした今季はこの日まで3試合に登板し1勝1敗、防御率4・41だった。

◆ソフトバンクが連敗を5で止めた。東浜が制球良く攻め、7回3安打1失点で今季初白星。打線は0―1の三回に周東の一ゴロ野選と栗原の適時打で2点を奪って逆転し、四回にも佐藤直の適時打で加点した。西武は4連勝でストップ。

◆西武は連勝が4で止まり、勝率が5割に戻った。一回に1点を先制したが、その後は1安打にとどまり無得点。先発した渡辺は5回3失点で2敗目を喫し「リズムを作ることができず、申し訳ない」と唇をかんだ。前日373日ぶりに貯金1としたが、1日で勝率5割となり、西口監督は「向こうのバッテリーが一枚上だった」と完敗を認めた。

◆開幕から次々と主力が離脱した手負いのソフトバンクが、連敗を「5」で止めた。今カード初戦に2投手継投でノーヒットワンランを食らい、2戦目は零封負け。昨季王者を覆う暗雲を切り裂いたのは、3月に負った右脇腹痛が癒えて17日に初昇格した栗原陵矢内野手(24)だ。「一打席ずつ集中するだけ。勝ちが欲しかったし、打ててよかった」4試合続けて「3番・三塁」で先発し、三回に周東の一ゴロ野選で同点として迎えた一死一、三塁。渡辺のフォークボールを右前にはじき返して勝ち越した。今季初打点を挙げると、五、七回にもHランプをともして今季初の猛打賞。離脱中のベテラン、柳田から届いた「野球をうまくなるしかない」との言葉を励みに結果を残し、チームにとっては12日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来、8日ぶりの白星に汗をぬぐった。乗り切れないチームを鼓舞しようと、王貞治球団会長(84)が滞在先の東京都内から球場に駆け付けた。試合前にナインへ「シンプルに物事を考えていこう。なかなかうまくいかないことが多くネガティブに考えがちだが、自分のやるべきことをシンプルにやろう」と訓示。効果てきめんの勝利後は「(シーズンの)出だしだから余計に気になるし、目立つ。これより悪くはならないと思うよ」とうなずいた。小久保裕紀監督(53)は「会長に心配をかけた。みんな一つ勝つことに必死なんで。やるべきことをする中での連敗が続いていたが、勝ってよかった」。役者がそろうまで耐え忍び、反撃の時を静かに待つ。(山戸英州)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
1271 0.632
(↓0.035)
-
(-)
12376
(-)
58
(+2)
16
(-)
9
(-)
0.292
(↓0.006)
2.540
(↑0.08)
2
(-)
日本ハム
1180 0.579
(↑0.023)
1
(↑1)
12471
(+2)
60
(-)
18
(-)
4
(+1)
0.232
(-)
2.750
(↑0.15)
3
(-)
西武
990 0.500
(↓0.029)
2.5
(-)
12547
(+1)
50
(+3)
5
(-)
15
(+1)
0.239
(↓0.007)
2.550
(↓0.03)
4
(-)
楽天
9100 0.474
(↑0.03)
3
(↑1)
12447
(+4)
65
(+1)
7
(+1)
16
(-)
0.243
(↑0.003)
3.220
(↑0.12)
5
(-)
ロッテ
7100 0.412
(↓0.026)
4
(-)
12650
(+1)
58
(+4)
11
(-)
6
(-)
0.210
(↓0.001)
2.840
(↓0.09)
6
(-)
ソフトバンク
7111 0.389
(↑0.036)
4.5
(↑1)
12469
(+3)
69
(+1)
12
(-)
16
(-)
0.242
(↑0.005
3.260
(↑0.12)