ヤクルト(★4対6☆)巨人 =リーグ戦5回戦(2025.04.19)・明治神宮野球場=
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巨人
00000221161412
ヤクルト
02001001041101
勝利投手:中川 皓太(1勝0敗0S)
(セーブ:マルティネス(1勝0敗6S))
敗戦投手:木澤 尚文(1勝1敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(6号・6回表2ラン),甲斐 拓也(2号・8回表ソロ)
【ヤクルト】オスナ(1号・2回裏ソロ)

  DAZN
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◆巨人は3点を追う6回表、岡本の2ランで1点差に迫る。続く7回に若林の2点適時二塁打で逆転に成功すると、8回には甲斐がソロを放ち、リードを広げた。投げては、3番手・中川が2年ぶりの白星。敗れたヤクルトは、先発・山野が試合をつくるも、救援陣が振るわなかった。

◆巨人ドラフト3位ルーキー荒巻悠内野手(22)が「7番一塁」で2試合連続スタメン出場となった。前日の試合では、第3打席で右前打を放ちうれしいプロ初安打をマーク。また、笹原操希外野手(21)も「8番右翼」で2試合ぶりにスタメンで起用された。先発は石川達也投手(27)が務める。

◆カイル・ケラー投手(31)が20日ヤクルト戦(神宮)に先発する。先発予定だったフォスター・グリフィン投手(29)が登板を回避。急きょ先発することになったが「楽しみにしている。試合の中で投げるタイミングが違うだけだと捉えて、いつも通りの感じで投げたい」と心待ちにした。マイナー時代に何度か先発した経験があるといい「アメリカで先発した時は、普段と違うことをやろうとしちゃって過剰に意識した。それがよくないっていうのは覚えているので、初回に投げようが、6回、7回に投げようが、投げるのは一緒だという気持ちで、普段とあまり変えずに投げたい」と平常心で臨むことを強調した。対戦するヤクルト打線については「とてもいい打線」と印象を口にし「自分のできる最善のことをして、なるべくこう簡単にアウトを取っていきたい」と意気込んだ。

◆「8番投手」で先発したヤクルト山野太一投手(26)が、プロ初長打で2点目の追加点を挙げた。1点リードの2回1死一、三塁。4球ファウルで粘った7球目、巨人石川のチェンジアップをうまくバットに乗せた。打球は右中間に転がり、山野は全力疾走で二塁へスライディング。右翼への適時二塁打となり、自らのバットで援護点を挙げた。金髪をなびかせた左腕は、二塁ベース上で安堵(あんど)の表情。SNSでは「金髪ファサーがカッコいい」「金髪似合ってる」「金髪左腕良い」といった投稿が集まった。山野はこの試合が今季2試合目の登板。前日には「チームの勝ち星もそうですし、まだ勝ち星がないので、自分も勝利して、チームも勝てるようにしたい」と話していた。

◆今季4度目の先発となった巨人石川達也投手だったが、4回での降板となった。ヤクルト戦で79球を投げ、被安打5で2失点。27歳となってからの初登板は「先発の役目を果たせず悔しいです」と粘りきれなかった。3月30日の開幕3戦目(東京ドーム)でプロ初勝利を挙げて以来のヤクルト戦。今季はここまで3試合で被打率2割5分9厘と苦戦する右打者7人を並べられると、2回に捕まった。先頭のオスナに直球を強打されて左中間スタンドへ。「簡単にホームラン入る。しっかり低めにゴロ打たせられるようなピッチングもできればいい」と臨んだが、16イニング目での今季初被弾を喫した。さらに2死三塁から山野に痛恨の適時二塁打で追加点を許した。ローテーションの組み替えで、中5日でのマウンド。回復優先で調整を進め、前日練習後には「昨日より今日の方が全然いいですね。明日になったらまた変わってくれてるかな」と手応えも感じていた。チームは20日に先発予定だったグリフィンがコンディション不良のため、登板を回避。中継ぎ陣を並べるブルペンデーとなるため、先発として1回でも多く投げたかった。ここまで3試合連続で5回を投げきり、自責点は0、1、1。「次は6回までしっかり投げられれば」と見据えてもいた。4回1死三塁では並木のスクイズを巧みなグラブトスで本塁生還を阻止した。【阿部健吾】

◆巨人岡本和真内野手(28)が今季6号2ランを放った。0-3の6回2死一塁。2ストライクからヤクルト先発山野の真ん中低め直球を捉えた。打球は左中間スタンド最前列に飛び込み「風に助けられて何とかホームランになってくれて良かったです。次の打席も頑張ります」とコメントした。この1発で、阪神佐藤輝と並んでいた本塁打数はリーグ単独トップとなった。打点も「16」に伸ばし、広島末包に並び、この時点で打撃2部門でリーグトップに躍り出た。

◆チーム3年ぶりとなる「8番投手」で先発出場したヤクルト山野太一投手(26)が走攻守で魅せた。初回にいきなり2死一、三塁のピンチを招くも、12球粘った甲斐を120キロのカーブで空振り三振に仕留めた。勢いに乗った山野は、2回の攻撃で、2死三塁から巨人石川のチェンジアップをうまく右中間へ運んだ。全力疾走で二塁へスライディング。プロ初長打となる追加点の適時二塁打となった。投げては最速150キロの直球に、カーブ、スライダー、フォークなど5種類の多彩な変化球を織り交ぜて、巨人打線を中盤まで抑え込んだ。18日までチームは4連敗中。「自分自身もまだ勝ち星がないので、自分も勝利して、チームも勝てるようにしたい」と連敗ストッパーに名乗り出ていた山野が、攻撃でも奮闘した。

◆ヤクルトのサンタナの落球で、痛恨の逆転を許した。1点リードの7回2死一、二塁。2番手木沢から、巨人若林が左方向へ痛烈な当たりを放った。打球は左翼手サンタナのグラブに一度は収まるも、捕球後にグラブから球がこぼれ落ちた。左翼フェンス付近に球が転がると、一気に2人の走者が生還し逆転を許した。高津臣吾監督(56)はリプレー検証をリクエストしたが、判定は覆らなかった。

◆8回表1死走者なしから、試合が一時中断した。カウント1-1からの3球目。巨人ヘルナンデスが打ったファウルボールが、笠原球審のマスク下に直撃した。担架が運ばれるなど球場が騒然とする中、笠原球審はヤクルトのスタッフに付き添われながら、自分で歩いてベンチ裏へ。スタンドからは「がんばれ、がんばれ笠原!」と観客のエールが飛んだ。その後、笠原球審が再びグラウンドに現れ、試合再開。スタンドからは拍手が起こった。

◆巨人が終盤の逆転勝ちで2連勝を飾った。0-3で迎えた6回2死一塁、4番岡本和真内野手(28)が左翼へ6号2ラン。本塁打ランキングトップとなる一発で流れを変えると、続く7回に一気に攻勢に出た。2死から代打の中山礼都内野手(23)、泉口友汰内野手(25)の連打で2死一、二塁とすると、2番若林楽人外野手(27)の放った打球は左翼へ。背走したサンタナのグラブに一度は収まったかに見えたが、ボールがこぼれた。ヤクルトのリクエストによるリプレー検証でも完全捕球は認められず、2点適時二塁打となって逆転に成功した。投げては先発石川達也投手(27)が粘りの投球で4回5安打2失点。「先発の役目を果たせず悔しいです」としたが、0-2の4回にはスクイズを巧みなフィールディングで本塁タッチアウトにして追加点を許さなかった。

◆ヤクルトは痛恨の逆転負けで、5連敗となった。先発山野太一投手(26)は、6回2失点で今季初勝利の権利を得て降板。だが、開幕から好救援を続けていた2番手木沢尚文投手(26)が7回2死から連打を許し、守備の乱れも重なってリードを守れなかった。1点リードの7回。木沢は2死までテンポ良くアウトを奪うも、代打中山、泉口に連打を浴びて2死一、二塁のピンチを招いた。続く若林の左方向へ伸びた打球は、左翼手のサンタナが一度捕球もすぐさま落球。左翼フェンス付近に球が転がると、一気に2人の走者が生還し逆転を許した。高津臣吾監督(56)はリプレー検証を要求したが、判定は覆らなかった。8回には4番手バウマンが甲斐に左越えソロを被弾し、ダメ押しの追加点を与えた。打線は先発山野に適時二塁打が飛び出すなど先制点を奪ったが、救援陣が粘りきれなかった。

◆ヤクルトが痛恨の逆転負けで5連敗となった。先発山野太一投手は2回に自らのバットで追加点を挙げるなど投打で活躍し、6回2失点で勝ち投手の権利を持って降板。だが救援陣がリードを守り切れず、今季初白星とはならなかった。高津監督は「今のベストを尽くしているつもり。1点を守る難しさが凝縮されたイニングだったと思います」と、終盤に手痛い失点を許した中継ぎ陣に肩を落とした。

◆巨人岡本和真内野手(28)が反撃のアーチを描いた。6回2死一塁。追い込まれながらも、ヤクルト先発山野の真ん中低め直球をすくい上げた。左中間スタンド最前列に届く6号2ランに「風に助けられて何とかホームランになってくれて良かったです」。静まり返っていたベンチが一瞬で活気を取り戻した。21年以来のリーグ2冠に向けて視界は良好だ。この日の1発で阪神佐藤輝と並んでいた本塁打数はリーグ単独トップに躍り出た。打点「16」は広島末包に並びリーグトップタイ。打率もリーグ2位の3割6分6厘をマークするが「逆転して勝てたっていうのは良かったと思います」とチームの勝利を喜んだ。4番のバットでチームは息を吹き返した。7回には2死一、二塁から若林の2点適時二塁打で逆転。続く8回には甲斐に1発が飛び出し、終盤の3イニングで4得点と2連勝を飾り、2位に浮上した。阿部監督も「(岡本)和真のホームランで、なんかあるぞってなった」とたたえた。▽巨人甲斐(8回に今季2号のソロ本塁打)「しっかり振りました。また明日あるので、頑張ります」

◆巨人若林楽人外野手(27)が逆転打でチームの2連勝に貢献した。2-3で迎えた7回2死一、二塁。ヤクルトの2番手木沢から左翼に大きな打球を運ぶと、背走したサンタナのグラブに一度は入ったボールがこぼれ落ちた。「ちょっと厳しいかなとは思ってたんですけど。でも、もう本当に気持ちというか、もうほんとにそれだけで打ちました」とランナー2人がかえる逆転の適時二塁打に。リクエストで完全捕球が検証されたが、判定は覆らずに2打点が記録された。開幕戦のヤクルト戦(東京ドーム)でサヨナラ打を放ち、1番で10試合に先発。7、8番の下位打線に組み込まれた後、18日から2試合連続で2番に起用される。「あんまり良くない時も使ってもらってて。出続けながら、やる難しさも感じながら、出続けてる人たちに、こういう場合はどうするかっていうのを積極的に聞いてやってる感じです」と試行錯誤。ストレスによる体重減にも悩みながら「吐きそうになりながらご飯を食べて臨んでいるので」と明かす。9回にも左前打で猛打賞とした。2試合連続となった泉口友汰内野手(25)との1、2番コンビとして互いに複数安打を放った。「もうずっとベンチでも冗談まじりでいじってくるんで。ちょっと生意気っすけど、打ってるんでなにも言えないです」とほほ笑みながら「この2試合だけで終わったらダメだと思う」と語気を強めた。

◆ヤクルト・矢崎拓也投手(30)が今季1軍初昇格した。昨オフ、現役ドラフトで広島から加入した右腕は「与えられた場所でベストを尽くすだけかなと思います」と決意を示した。清水昇投手(28)が出場選手登録を抹消された。

◆ヤクルトのホセ・オスナ内野手(32)が先制の1号ソロを放った。0-0の二回先頭。左腕の石川が投じた直球を捉え、左中間までかっ飛ばした。今季58打席目での待望の初アーチに「完璧に捉えることができた。久しぶりに気持ちいい」とコメント。主砲の村上が上半身のコンディション不良で再離脱する中、4番に座った助っ人がバットで4連敗中のチームを鼓舞した。

◆「8番・投手」で先発したヤクルト・山野太一投手(26)が二回の第1打席で適時二塁打を放った。オスナの1号ソロで先制した二回2死三塁。カウント1-2から石川が投じたチェンジアップを捉え、右中間へはじき返した。自らのバットで自身を援護。2022年以来、3年ぶりに投手を8番起用した高津監督の采配がいきなり的中した。

◆新1、2番の「イズワカ」コンビが巨人打線を引っ張る。2年目遊撃手の泉口が6試合連続で1番に座り、俊足外野手の若林が2試合連続で2番に入った。なかでも泉口は試合前時点で打率・345とバットで結果を残している。一回、泉口がヤクルト・山野のカーブを中前へ運ぶと、若林も左前打で続いて好機を演出した。18日のヤクルト戦(神宮)では、ともに2安打2打点をマーク。三回と七回に2者連続適時打を放つなど、得点力の源となった。1998年生まれの若林と、99年生まれの泉口。1学年差の2人は大学時代はそれぞれ駒大と青学大でプレーし、同じ東都大学野球リーグでしのぎを削った。年下の泉口は「すごく仲良くさせてもらっている。楽人さんだけじゃないですけど、若い選手でチームを盛り上げられたら」と力を込める。阿部監督も上位打線の2人に対し、「いい仕事をしてくれている」と目を細める。チームは1番打者を務めることが濃厚だったベテランの丸が、右太もも裏を痛めて開幕直前に離脱。12日の広島戦(マツダ)で新外国人のキャベッジ(前パイレーツ)も故障で戦列を離れた。得点力アップへ、若手の底上げが求められる中、新コンビの快音が止まらない。

◆〝左キラー〟として存在感を高めている。ソフトバンクから移籍して2年目のヤクルト・増田珠内野手(25)のことである。18日時点で対左打者との対戦成績は、打率・444(9打数4安打)を記録している。好結果を支えるのがイメージ作りだ。本拠地である神宮球場での試合前は、決まって左投げの佐藤賢打撃投手の協力を得て、早出で打撃練習を行っている。「賢さんにいろんな左投手の投げ方をまねして投げてもらっています。球種もお願いして。すごく器用な方なので、イメージ作りを手伝ってもらっています」と練習法を明かした。例えば、18日の巨人戦(神宮)前には、リリーフを担う横手投げ左腕の高梨を意識して練習。佐藤打撃投手が、高梨をまねてサイドスローから投じる球を打ち、イメージを膨らませた。同戦では4番手で高梨がマウンドに上がった1-6の八回先頭で代打で登場。左前打を放って出塁し、2点目のホームを踏んだ。結果につながっており「イメージ通りにいけることがすごくある。(賢さんに)本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と笑った。万全の準備がグラウンドでの躍動を後押ししている。この日は「3番・右翼」でスタメン出場。先発した左腕の巨人・石川との対戦は投ゴロ、遊ゴロに終わった。

◆巨人・岡本和真内野手(28)が6号2ランを放った。0-3の六回2死一塁。カウント0-2からヤクルト・山野の直球を左翼席へ運んだ。リーグ単独トップの本塁打数を誇る主砲が、反撃の狼煙を上げた。

◆巨人が七回に逆転した。2-3と1点を追う七回、2死走者なしから代打・中山、1番・泉口の安打で一、二塁とし、2番の若林が逆転の2点二塁打を放った。左翼への飛球。一度は背走した左翼手・サンタナのグラブに収まったが、こぼれ落ちた。ヤクルト・高津監督のリクエストでも落球の判定は変わらず、逆転に成功した。試合はヤクルトに3点をリードされたが、六回に岡本の6号2ランで追い上げていた。

◆巨人・甲斐拓也捕手(32)が2号ソロを放った。4-3の八回1死。カウント2-0からヤクルト・バウマンの直球を左翼スタンド中段へ運んだ。打った瞬間確信の豪快な打球が、貴重な追加点をたたき出した。

◆ヤクルトは七回に痛恨の落球。若林楽人の打球を左翼・サンタナが捕球したと思われたが...2点二塁打で逆転された(撮影・今野顕)

◆巨人が逆転勝ち。0―3の六回に岡本の2ランで1点差に迫り、七回に若林の2点二塁打で試合をひっくり返した。5―4の九回に吉川の適時打で1点を追加。3番手で好救援した中川が2季ぶりの白星を挙げた。ヤクルトは5連敗。

◆巨人の岡本がリーグ単独トップとなる6号を放った。0―3の六回2死一塁で、山野の直球を左中間席に運び「風に助けられて、何とか本塁打になってくれた」と振り返った。この一発で打線が勢いづき、チームは試合をひっくり返した。2連勝に「逆転して勝てたのは良かったと思う。また頑張りたい」と淡々と話した。

◆巨人・岡本和真内野手(28)が3点を追う六回、リーグ単独トップの6号2ラン。すくい上げた打球は左中間最深部へ吸い込まれ、悠然とダイヤモンドを一周した。「風に乗るかなと思って走っていました。風に助けられて何とかホームランになってくれてよかった」この日は左翼後方の国立競技場で人気グループ「Snow Man」のライブが開催されており、五回終了時に花火が打ち上がっていた。観客が沸く中、主砲は「へえ~。知らなかったです」。その直後に自ら鮮やかな放物線を描き、G党を熱狂させると、チームは七回に若林の2点打で逆転に成功した。本塁打のみならず、16打点は広島・末包と並んでリーグトップとなり2冠。打率・366は同2位と開幕から好調をキープしている。ここぞの場面、流れを変える勝負強い打撃が続いている。阿部監督も「和真のホームランで『何かあるぞ』と思わせてくれた」と一発をたたえた。不動の4番、打線の「華」が観客を魅了した。(原田優介)

◆1勝が遠い。ヤクルトは、先発投手を2022年以来、3年ぶりに8番で起用するなど、打線のテコ入れを行ったが、負の流れを断ち切れず、逆転負けで5連敗。高津臣吾監督(56)は「今のベストを尽くしているつもりなんですけどね。(投手が)6点も7点も取られているわけなので。なかなかね、打つ方も難しい」と言葉を絞り出した。二回にオスナの1号ソロ、8番で起用された山野の右中間への適時二塁打で2点を先取した。五回には、山田の中前適時打で序盤に3点をリード。先発の山野も6回2失点と力投したが、救援陣がつかまった。3-2の七回からは2番手として木沢が登板。2死から連打で一、二塁とピンチを招くと、若林が放った左翼への大飛球を左翼手・サンタナが一時は捕球したかのように見えたが、ボールはグラブからポロリ...。指揮官がリクエストを要求するも覆らず、試合をひっくり返された。巨人戦は、開幕カードの3連敗を含め、0勝5敗。5試合で計63安打と打ち込まれた。最下位に沈む現状に、指揮官は「1点を守ることの難しさが凝縮されている最後の3イニング」と険しい表情で振り返った。主砲の村上を欠く中、投打ともにチーム一丸で踏ん張るしかない。(樋口航)

◆2試合連続で「2番・左翼」で先発した巨人・若林楽人外野手(27)が1点を追う七回2死一、二塁で逆転の2点二塁打を放ち、決勝点を刻んだ。3安打2打点の韋駄天は「気持ちだけで打ちました」とクールな表情で振り返った。ヤクルト・木沢から放った逆転打は背走した左翼手・サンタナのグラブに収まったように見えたが、こぼれ落ちた。18日に続いて1、2番で並んだ泉口とは2試合で4度の連打をマークしており、「ベンチでも冗談交じりでいじってくる。年下ですけど、生意気ですね」と1学年下の後輩とは息ぴったりだ。開幕戦でサヨナラ打を放つなど勝負強さが光る。丸やキャベッジ、坂本が故障や不振で離脱する中、昨季西武からトレードで加入した若林が存在感を示している。(谷川直之)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
1161 0.647
(↑0.022)
-
(-)
12568
(+3)
46
(-)
6
(-)
9
(+1)
0.252
(↓0.004)
2.210
(↑0.12)
2
(1↑)
巨人
1081 0.556
(↑0.027)
1.5
(-)
12470
(+6)
62
(+4)
13
(+2)
10
(-)
0.267
(↑0.006
3.000
(↓0.06)
3
(1↓)
阪神
881 0.500
(↓0.033)
2.5
(↓1)
12653
(-)
53
(+3)
8
(-)
11
(-)
0.233
(↑0.001)
2.640
(↑0.16)
4
(1↑)
中日
782 0.467
(↑0.038)
3
(-)
12632
(+3)
45
(+2)
4
(+1)
9
(-)
0.197
(↑0.005)
2.370
(↑0.08)
5
(1↓)
DeNA
682 0.429
(↓0.033)
3.5
(↓1)
12762
(+2)
57
(+3)
7
(+1)
5
(-)
0.241
(↓0.002)
3.140
(↓0.01)
6
(-)
ヤクルト
591 0.357
(↓0.028)
4.5
(↓1)
12843
(+4)
65
(+6)
5
(+1)
2
(+1)
0.206
(↑0.009
3.890
(↓0.14)