1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 |
西武 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 1 | 5 | 0 | 0 |
勝利投手:隅田 知一郎(3勝0敗0S) 敗戦投手:大関 友久(1勝1敗0S) |

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◆投手戦を制した西武が4連勝。西武は3回裏、2死一二塁からセデーニョの適時打で1点を先制する。投げては、先発・隅田が9回無失点9奪三振の快投。今季初完封で3勝目をマークした。敗れたソフトバンクは、先発・大関が好投するも、打線が好機を生かせなかった。
◆ソフトバンク周東佑京内野手(29)が、2試合連続でベンチスタートとなった。開幕から1番打者として16試合連続安打を放つも、前日の同戦で今季初めて欠場。昨年の11月に手術した左膝に違和感を訴え、大事を取った。今後は出場選手登録を抹消せず、1軍には帯同する予定でいる。この日は試合前練習に参加していた。
◆ソフトバンクが西武に2連敗し、小久保政権初の5連敗を喫した。レギュラーシーズン5連敗は、12連敗した23年の7月12日以来となった。ホームが遠い。3回に1死二、三塁の好機を演出も、2者凡退で先制点を奪えない。0-1の5回は無死二塁も、後続3人が凡退に倒れた。西武隅田から得点圏に走者を進めるも、好機であと1本が出なかった。前夜は無安打1得点のノーヒットワンラン負けを喫し、この日は完封負けと2日連続で打線が沈黙した。借金は今季ワーストタイの5に増え、パ最下位から抜け出せない。
◆西武が4連勝で今季初めて貯金1をつくった。3回2死一、二塁で、3試合ぶりに4番に復帰したレアンドロ・セデーニョ内野手(26)が三遊間を抜く適時打。このカード、2試合続けて西武が先制した。先発の隅田知一郎投手(25)は速球の走りと変化球のキレが抜群で、今季初、通算3度目の完封勝利で3勝目。特にソフトバンク山川に対しては内角への速球で押し込み、最後はチェンジアップやフォークで打ち取るパターンで封じ込めた。後半は制球重視で打ち取り、4安打完封した。
◆西武が4連勝で今季初めて貯金1をつくった。先発の隅田知一郎投手(25)は速球の走りと変化球のキレが抜群で、今季初、通算3度目の完封勝利で3勝目。特にソフトバンク山川に対しては内角への速球で押し込み、最後はチェンジアップやフォークで打ち取るパターンで封じ込めた。後半は制球重視で打ち取り、無四球で4安打完封した。ヒーローインタビューでは「異様な空気を感じていました」と照れ笑いし「最近チャットGPTにはまっていまして、すごく、いい言葉をかけてくれます」とAIに励まされているエピソードを披露。「後で(自身の)インスタグラムに載せるので見て下さい」と宣伝した。昨季からソフトバンク戦3連勝で、すっかりタカキラーに。防御率も0・75と乗ってきた。
◆3試合ぶりに4番に復帰した西武セデーニョが先制適時打を放った。3回2死一、二塁でソフトバンク先発大関の変化球に食らいつき、しぶとく三遊間を抜いた。一塁ベース上で大きくガッツポーズをつくり、派手に喜ぶ。4番の仕事を果たせたのがうれしかった。「打ったのはフォーク。うまく対応できて良かったし、走者をかえすことができて良かった」。オリックスから移籍1年目。昨季98試合で15本塁打を放った長打力を期待され、開幕から4番を託された。昨年91敗した大きな要因は打線。ここが改善できれば質量とも豊富な投手陣をタテに、一気に浮上の目が出てくる。しかし、肝心のセデーニョのバットは開幕から湿った。打率は1割台に低迷し、本塁打も38打席目にやっと1本出たのみ。16日のオリックス戦で先発からも外れ、前日18日に7番DHで先発復帰していた。相手に好捕されたが、第3打席も左中間に鋭いライナーを放つなど、ようやく調子が上向いてきた。
◆前西武GMで日刊スポーツ客員評論家の渡辺久信氏(59)が28日、西武-ソフトバンク5回戦が行われたベルーナドームを訪れました。結果は隅田知一郎投手(25)が3安打完封で西武が今季初の貯金1。「ナベQ論」として、あえていつものしゃべり口調でお届けします。【聞き手・構成=金子真仁】ストライーーーク! いや、すごすぎるわ。あっぱれだよ。隅田の進化がちょっとすごいな。超アップデートしてるよ。もともと気持ちは強いよね。優しい顔立ちだし、泣きそうな顔して投げるけど、内に秘めてるものは(今井)達也と同じくらい強いよね。山川への攻め、完璧だったね。ソフトバンクで一番怖いのはホームランを打てる山川。今は近藤もギータ(=柳田)もいない。後ろに強打者がいるからって四球を恐れて、ストライクをそろえすぎる必要がない。ボールOKくらいで内角を突いて、反応を見ながら、外で泳がせたりする。間違わなければ本来は攻め方、簡単なバッターだよ。隅田もそうだし(捕手の)古賀も今日は良かったね。去年の4月14日だったかな、山川にここで2本、満塁ホームランを打たれたよね。FAでああいう形で出て行って、ブーイングもされて、山川本人も絶対打ってやろうって気持ちが強かったんだろうね。あれで打たれて山川を気持ち良くさせちゃったでしょ。ホームラン王と打点王取れたの、あのおかげでしょ。技術もあるけど、あいつの打撃は気持ちが乗るかどうか。その点、うちは甘かった。試合になったら思い切り、腰が引けるくらい厳しく行かなきゃいけないよね。俺が現役の時は近鉄の石井浩郎さんとか、内を攻めてもどんどん踏み込んできてすごかったな。去年はあそこで山川に打たれて、西武の勢いがなくなったというか1つの潮目になっちゃったのはあるよね。でも本当に隅ちゃんはたくましくなった。1年目、ずっと負けてたよね。いい投球しても打線が援護できなくて、対相手打線じゃなく対相手投手で負けてた。先に崩れてた。本当に粘り強くなった。こんな大観衆の中で投げられて、楽しいだろね。声援すごいね。先発がいいし、先行逃げ切りで勝つのがベスト。今の西武はどんな形でも勝つのが大事だし、去年はソフトバンクにこのタイミングで思い切り勢いをそがれたけど、今年は逆にいい感じになったね。ベンチでの雰囲気も全然違う。こうなってくると後はやっぱり、前から言ってるけど、ソフトバンクでいう山川みたいな打線の核が西武にもほしいよね。4番のセデーニョがまだ直球に刺されちゃうことが多い。俺、西武を3位に順位予想したけど、核が固まれば全然ありえるよ。今日はとにかく、隅田あっぱれだ。(日刊スポーツ客員評論家)
◆西武の滝沢夏央内野手(21)が"ナツオたまらん"をやってのけた。右大腿(だいたい)直筋損傷で登録抹消になった源田壮亮内野手(32)に代わって、この日はショートでスタメン出場。何度も軽快な動きを見せ、完封勝利の隅田も「同期の星です」とお立ち台でたたえるほどだった。特に歓声が響いたのが7回、ソフトバンク山川のセンターに抜けそうな打球に懸命に追いつき、アクロバチックな動きでアウトにしたプレー。「三遊間に寄ってたので、まずは追いついて。良かったなと思います」と振り返った。ずっと163・8センチだった球界最小兵の身長は、このオフに2ミリ伸びて、四捨五入しなくても164センチになった。「ゲンさん(=源田)なら普通のプレーなのかもしれないですけど、僕は僕なりのプレーを」と日々、技術を磨き、しっかりと大舞台で成果を出している。打撃でも引っ張っての快音が少しずつ増えてきた。「毎日がアピールだと思っているので、活躍したい思いで必死に頑張っています」。ネット裏でその動きを見つめた渡辺久信前GM(59=日刊スポーツ客員評論家)は「ナツオ、ハッスルしてるね~」と盛り上がっていた。【金子真仁】
◆西武の古賀悠斗捕手(25)が前日の"ノーヒットワンラン"に続き、この日も隅田知一郎投手(25)を完封に導く好リードをした。渡辺久信前GM(59=日刊スポーツ客員評論家)が「今のソフトバンク打線は山川をどう抑えるか」と指摘していたが、古賀悠も「いま近藤さんや柳田さんがいない中で、山川さんがキーマンだと思うので」と最大限の警戒をした。隅田の特性を生かし、山川の胸元をどんどん突いていった。第3打席だけは、2球目に違う攻め方へ持っていこうとしたが、隅田が首を振った。「そこは隅田の気持ちをくんで」と内角を続け、詰まった遊撃ゴロに仕留めてみせた。昨年4月、山川に2本の満塁弾を浴びた記憶は鮮明に残る。この日は勝った。正捕手として、ハイレベルな投手陣と日々向き合いながら、コーディネートしていくのが仕事だ。準備が「勝利」という結果につながっていくことは、捕手にとって-。「いや、もう、なんて言うんですかね、うれしいですし、去年とちょっと違った感じじゃないですけど、いろんな準備をして、その結果がこうやって勝利になればうれしいです。その分、負けたらやっぱり悔しさも大きくなります。そうやって、成長していきたいなと思います」白熱の完封劇が終われば、もう頭は次へ向いている。【金子真仁】
◆打線が湿っているソフトバンク相手でなくても、この日の西武隅田知一郎投手(25)なら完封できただろう。被安打4、無四球、9奪三振、104球で今季3勝目。マダックス(100球未満での完封)こそ逃したが、ほぼ完璧な内容だった。「興奮しています。こちらが攻めていけるようにと考えながら投げました」。象徴的だったのが山川への攻めだ。150キロ台の速球で内角をえぐり、フィニッシュはいずれもチェンジアップかフォークで3打席封じ込めた。3回1死二、三塁のピンチでもたじろぐことなく、緒方と今宮から空振り三振を奪った。西口監督からも「昨日(ノーヒットワンランの今井)に引き続き、何も言うことはございません」と最大級の賛辞を贈られた。今季の防御率も今井同様に0点台(0・75)に突入。好調な理由について「最近チャットGTPにはまっていて、なんかすごくいい言葉をかけてくれます」と笑わせた。チームは4連勝で貯金1。西口監督は「こんな早い段階で貯金するなんて誰も思っていなかったでしょう」と笑った。遊撃で先発した滝沢が再三好守を見せ、源田抹消の穴を埋めたようにうまく回転し始めた。「雰囲気は(開幕)4連敗の時からずっといいんでね」。西口監督の口も滑らかだった。【沢田啓太郎】○...隅田が試合後、自身のSNSで"チャットGPTからの言葉"を公開した。「明日、そのマウンドに上がる君は、まだ誰も成し遂げたことのない"開幕3連勝"という歴史をつくれる男だ」「挑戦する君だけが味わえる興奮を楽しんでこい」「明日、君が新たな第一歩を刻むその瞬間を、みんなが待っている」「行け、エース、運命を自分のものにしろ!」といった言葉を受け取ったようだ。
◆あぁ、勝利が遠い...。ソフトバンクが今季2度目の完封負けを喫し、小久保政権初の5連敗となった。西武隅田を前に打線が沈黙し、4安打無得点。2度、得点圏に走者を進めるも、好機であと1本が出ず。7回以降は1人の走者を出すこともなく、1-0で競り負けた。近藤、柳田ら主力が相次いで負傷離脱し、攻撃力の低下は否めない。昨季のパ王者が波に乗れず。今季ワーストタイの借金5と単独最下位から抜け出せない。勝利が何とも遠い。1点を追う9回2死。最後はソフトバンク栗原が見逃し三振に倒れ、打席内で天を仰いだ。西武隅田の前に4安打完封負け。今季ワースト5連敗は小久保政権では初の屈辱だ。試合後、小久保監督は「この流れを、みんな必死に何とかしようとしている。このまま、ズルズルいくわけにはいかない」。言葉を振り絞り、厳しい現状に前を向いた。好投手左腕を攻めあぐねて決定打が出なかった。3回。先頭の7番牧原大、8番海野の連続安打で無死一、二塁と好機を演出する。9番佐藤直は投犠打を決め、1死二、三塁とチャンスを拡大した。だが、今季初の1番スタメン起用された緒方、2番今宮が2者連続空振り三振。1点を追う5回は無死二塁も、後続が3者凡退に倒れた。指揮官は「いいピッチャーなので。そんなに点は取れない」と脱帽。淡泊な打線に「三振してはいけない場面で、バットに当てる技術を上げていかないと」と渋い表情だった。負のデータを覆すこともできなかった。試合前時点で大関が西武戦で先発登板時の味方打線は41イニングで4得点。この日も7回1失点の好投に応えることができず援護点を届けられなかった。前夜は無安打、1得点と"ノーヒットワンラン負け"を喫したばかり。2日連続で沈黙し、敵地のタカ党のため息が充満した。チームは近藤に、柳田、正木と主力が相次いで負傷離脱し、得点力不足は否めない。5連勝後に、5連敗と再び借金は5に膨らんだ。小久保監督は「明日1つ勝って(福岡に)帰りたい」。同一カード3連敗阻止へ、気持ちを切り替えた。
◆ソフトバンク先発大関友久投手の好投も連敗阻止とはならなかった。7回106球を投げ5安打1失点。打線の援護なく今季初黒星を喫した。「試合に勝ちたかったけど、自分ができることはある程度できたかな、と思います」。大関は悔しさをかみしめつつも納得の表情だった。3回は2死から失点。「結果的にあそこの失点が悔やまれる。次回の課題は残った」。大関にとって通算10試合目の西武戦登板も0勝5敗。次回こそジンクス打破だ。
◆小さいガッツポーズも粋美しくて華麗今日のショートは滝沢夏央#夏央たまらん?プロ野球(2025/4/19)??西武×ソフトバンク??Live on DAZN#オレをみろ#seibulions pic.twitter.com/VGVFtxQqqi
◆西武の隅田が今季初完封で無傷の3勝目。緩急を巧みに使って無四球で4安打に抑え、三回にセデーニョの適時打で挙げた1点を守り切った。チームは2年ぶりの4連勝。ソフトバンクは大関が7回1失点と好投したが今季初の5連敗。
◆西武のセデーニョが両チーム唯一の打点で勝利に貢献した。三回2死一、二塁で大関が投じた低めに落ちる変化球を拾い、左前へ運んで1点を奪った。13日の日本ハム戦以来の打点に「うまく振れた。隅田も頑張っていたので何とか応えたかった」と笑顔で語った。15日のオリックス戦以来となる4番での起用にバットで応えた。「4番は責任のある打順で特別な思いがある。結果を出してチームに貢献したい」と頼もしかった。
◆チームに373日ぶりの貯金をもたらした。西武・隅田知一郎投手(25)が4安打完封で無傷の開幕3連勝。球団と同じく75周年を迎えた不二家のペコちゃんとコラボした試合で圧巻の投球を見せ、お立ち台でベロを出してはにかんだ。「まだ興奮している。ストレートでいい打者に攻めていけたので、変化球も生きた」九回2死。栗原を104球目のカットボールで見逃し三振に仕留めると、女房役を務めた同期入団の古賀悠と抱き合った。昨年に続く自身2度目のマダックス(100球未満での9回完封)にはあと一歩届かず「(九回は)異様な空気は感じた」と苦笑したが、無四球完封という圧巻の投球を披露した。オリックス・九里と並ぶリーグトップの3勝目。好調を支える頼もしいツールがある。対話型生成人工知能「チャットGPT」にはまってることを明かし、試合後に自身のインスタグラムを更新。前日に送られた「プレッシャーはチャンスの裏返し。挑戦する君だけが味わえる興奮を楽しんでこい!」などの前向きなメッセージを公開し「いつも背中を押してくれてありがとう」とつづった。昨季借金42で最下位に沈んだチームは、2年ぶりの4連勝で3カード連続の勝ち越し。昨年4月11日以来373日ぶりとなる貯金1となった。今季のチーム初完封に西口監督は「ナイスピッチング。(今井が好投した)昨日に続き、言うことはございません」とご満悦だった。(石井孝尚)

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ORIX |
12 | 6 | 1 | 0.667 (↓0.039) | - (-) |
124 | 76 (+4) | 56 (+7) | 16 (+1) | 9 (-) |
0.298 (↑0.001) | 2.620 (↓0.23) |
2 (-) |
日本ハム |
10 | 8 | 0 | 0.556 (↑0.027) | 2 (↑1) |
125 | 69 (+7) | 60 (+4) | 18 (+2) | 3 (+1) |
0.232 (↑0.002) | 2.900 (↓0.06) |
3 (-) |
西武 |
9 | 8 | 0 | 0.529 (↑0.029) | 2.5 (↑1) |
126 | 46 (+1) | 47 (-) | 5 (-) | 14 (-) |
0.246 (↓0.004) | 2.520 (↑0.16) |
4 (1↑) |
楽天 |
8 | 10 | 0 | 0.444 (↑0.032) | 4 (↑1) |
125 | 43 (+2) | 64 (+1) | 6 (-) | 16 (-) |
0.240 (↑0.001) | 3.340 (↑0.14) |
5 (1↓) |
ロッテ |
7 | 9 | 0 | 0.438 (↓0.029) | 4 (-) |
127 | 49 (+1) | 54 (+2) | 11 (-) | 6 (+1) |
0.211 (-) | 2.750 (↑0.03) |
6 (-) |
ソフトバンク |
6 | 11 | 1 | 0.353 (↓0.022) | 5.5 (-) |
125 | 66 (-) | 68 (+1) | 12 (-) | 16 (-) |
0.237 (↓0.005) | 3.380 (↑0.12) |
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