ヤクルト(★2対7☆)巨人 =リーグ戦4回戦(2025.04.18)・明治神宮野球場=
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巨人
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ヤクルト
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勝利投手:赤星 優志(2勝2敗0S)
敗戦投手:小川 泰弘(1勝1敗0S)
  DAZN
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◆巨人は3回表に泉口、若林、吉川の3者連続適時打が飛び出し、3点を先制する。その後1点を返されて迎えた7回には、ヘルナンデスと泉口の適時打などで3点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・赤星が5回1失点で今季2勝目。敗れたヤクルトは、先発・小川が6失点と振るわなかった。

◆巨人ドラフト3位ルーキー荒巻悠内野手(22)が「6番一塁」でプロ初スタメンとなった。また、この日から1軍に昇格した岡田悠希外野手(25)も「8番右翼」で起用された。先発は赤星優志投手(25)が務める。ヤクルトとは今季2度目の対戦。前回登板の3月29日は、5回無失点で勝利投手となった。

◆主砲が再びアクシデントに見舞われた。ヤクルト村上宗隆内野手(25)が18日、出場選手登録を抹消された。上半身のコンディション不良で開幕2軍スタートとなっていた村上は、17日阪神戦(神宮)で今季初めて1軍に合流。昇格即「4番右翼」でスタメン出場し、1点ビハインドの8回1死走者なしでは、阪神石井から左前打を放ち、今季初安打を記録した。守ってはプロ8年目の837試合目で、初の外野守備に就いた。4回に阪神木浪の後方への打球を背走し、切り返して捕球するなど8度の守備機会を無難に処理。攻守ともに存在感を示したが、第4打席でアクシデントが発生した。1点ビハインドの9回2死二塁、阪神岩崎の高め144キロ直球を強くスイングした。直後に上半身に痛みが走った。顔をしかめた村上は、カウント1-1から自ら打席を外れ、代打が送られた。同戦の試合後に高津監督は「再発ですね。もちろん万全ではないと(1軍に)上げないので。トレーナーさんも本人も『もういける』と判断してのこれなので、万全だったと思います」と説明していた。自身にとっての"開幕戦"前夜、村上はインスタグラムで活動休止中のつば九郎の写真を載せ「I'm ready」と投稿。試合前にも「2軍にも出ていましたし大丈夫です」と万全を強調していた。チームは13試合を終えて打率1割台と貧打が深刻。この日の4番には2試合ぶりにオスナが入った。強力打線復活へ。主砲の帰還が待たれる。

◆巨人荒巻悠内野手(22)がプロ初安打を記録した。3-1の7回無死。ヤクルト先発小川の初球、真ん中高めのフォークを捉えて右前打とした。代走が送られ、ベンチに戻ると雄たけびを上げて喜びを表現した。荒巻は上武大からドラフト3位で巨人に入団。春季キャンプは新人で唯一の1軍スタートも、3月のオープン戦中に2軍降格となった。ファームでは14試合に出場して打率2割7分6厘、5打点の成績を残して15日から1軍に合流していた。

◆もう多少のピンチでは動じない。巨人赤星優志投手(25)がヤクルト戦に先発し5回6安打1失点。4回に1点を失い、なお無死一、二塁。ここで杉内投手チーフコーチがマウンドに歩み寄った。落ち着きを取り戻した赤星は、山田を三直に仕留めた。さらに、二塁走者が飛び出しダブルプレー。続く赤羽は荒巻の好プレーで一ゴロに。最大のピンチを切り抜け、涼しい顔でベンチに戻った。開幕からチームの緊急事態を救ってきた。開幕2戦目の先発を託される予定だったグリフィンが発熱で登板を回避。急きょ巡ってきた先発の機会で5回無失点と好投し、勝利に導いた。この日も、開幕から金曜日に投げてきた戸郷が2軍降格したことにより、中5日で登板。それでも「このままずっと中5で回るわけではないので、特に何も感じずにやりたい」と淡々と準備を進めてきた。打っても先制点の起点となった。3回2死で迎えた第1打席。二塁へのボテボテの当たりに全力疾走し、内野安打をもぎ取った。その後、1番泉口からの3連打で3点を先制。前夜に大敗した嫌な流れを払拭した。「いつも通りやるだけ」と、どんな状況下でも常に頭は冷静。赤星が己の仕事を全うした。【水谷京裕】

◆ヤクルト小川泰弘投手(34)が7回途中6失点で降板し、今季2勝目とはならなかった。前回登板の3日広島戦(神宮)では自身4年ぶり2度目のマダックス(100球未満の完封勝利)を達成。3連敗中のチームにとって、嫌な流れを止めるべく挑んだマウンドだったが、3回2死から4連打で3点の先制点を献上した。以降は粘り強く0を並べたが、球数が100球に達した7回、再び巨人打線につかまった。先頭荒巻に右前打、続くヘルナンデスには無死二塁から右越え二塁打。なんとか2死までこぎつけるも、2死三塁から泉口、若林に連続適時打を浴びて6回2/3を6失点で無念の降板となった。

◆巨人が効果的に得点を積み重ねて、快勝した。両チーム無得点のまま迎えた3回。2死から赤星優志投手(25)が二塁内野安打をもぎ取ると、そこから3連打で3点を先制した。7回には、先頭の荒巻悠内野手(22)がプロ初安打となる右前打。荒巻の安打を起点に3点を追加し、試合を優位に進めた。投げては、中5日で先発した赤星が5回6安打1失点と試合をつくった。それでも「先制点をもらったのですが、先頭打者を出してしまう回が多かったので、次回の登板では先頭打者をしっかり抑えて、良い流れを作れる投球ができるよう調整します」と反省も忘れなかった。

◆5戦連続で1番で起用された巨人泉口友汰内野手(25)が切り込んだ。3回2死一塁、ヤクルト小川から先制の左二塁打。一挙3得点を呼び込んだ。7回2死三塁からは中前適時打で中押し。打率3割4分5厘まで上昇し「しっかりと試合前の準備でデータを頭に入れて整理して打席に入れている。出塁することを最優先に毎試合、続けていきたい」と話した。

◆ヤクルトは4連敗で、今季巨人戦は4戦4敗となった。先発小川は7回途中6失点でKO。高津監督は「続くよね。1本打たれると」と3点ずつ与えた2イニングを指摘した。打線は8安打でわずか2得点。前日17日に初昇格した村上は上半身のコンディション不良が再発し、わずか1日で登録抹消。指揮官は「いつまで、どうとか具体的にはあれですけど。いろんなことを想定しておかないといけない」と厳しい表情で話した。

◆ヤクルトの先発小川泰弘投手(34)は7回途中6失点で今季初黒星を喫した。3回2死から4連打で3失点。7回にも4本の長短打を浴びて3失点し、108球での降板となった。「連打で相手のペースにしてしまった。変化球を操れたところ、操れなかったところがハッキリ出た」と反省。高津監督は「もったいない。これで疲れてたと言われると、ちょっとね。120球ぐらいはいってほしい」と話した。

◆巨人ドラフト3位の荒巻悠内野手(22)が門出のプロ初安打をマークした。「6番一塁」で初スタメン。2点リードの7回無死、ヤクルト小川の高めに浮いたフォークを引っ張った。強烈な右前打を放ち、デビューから6打席目でプロ初安打をマーク。開口一番に「気持ち良かったです」と喜び、大学時代には苦い思い出が多かった神宮も「最高の球場に変わりました」と興奮気味に話した。守備でも魅せた。4回2死一、二塁、赤羽の一、二塁間への打球をダイビングキャッチ。春季キャンプで中山、秋広ら同学年のチームメートとの特守の成果を発揮し「役割を全うするのが仕事なので」と、ここは平然と振り返った。高校時代に逸話が残る。母校・祐誠(福岡)のグラウンドには右翼後方に防球ネットが設置されている。並の高校生では越えることはないが、荒巻の打球だけは防球ネットを越え、その先の民家まで届いた。「(近所の)おじちゃん、おばちゃんがよく(ボールを)持ってきてくれました」と、当時の武勇伝を明かした。プロとしての第1歩を踏み出した。阿部監督は「あと1999本目指して頑張ってほしい」とエールを送れば、荒巻自身も「(次は)ホームランを打ちたい」。伝説の"飛ばし屋"が次の1本を見据えた。【水谷京裕】

◆5試合連続「1番・遊撃」で先発した巨人・泉口が先制二塁打を放った。三回2死一塁で直球を左中間へはじき返した。試合前時点で打率・320と好調の左打者。「ピッチャーの(赤星)優志がつないでくれた。最高の結果になってよかったです。優志がよく走ってくれました」と先発した同学年の赤星に援護点をプレゼントした。(神宮)

◆巨人のドラフト3位・荒巻悠内野手(22)=上武大=がプロ初安打を放った。3-1の七回に迎えた第3打席。ヤクルト・小川の初球、高めに浮いたフォークボールを右前へ運んだ。

◆巨人は三回2死から泉口の先制二塁打など4連打で3点を先行し、3―1の七回は若林の適時二塁打など4長短打で3点を加えて突き放した。赤星は5回1失点で2勝目。ヤクルトは4連敗。小川は6失点と粘れず初黒星を喫した。

◆巨人・阿部慎之助監督(46)は「6番・一塁」でプロ初スタメン起用したドラフト3位・荒巻悠内野手(22)=上武大=がプロ初安打をマークしたことに「これからだよ。うれしかっただろうし。これで終わりじゃないからね。あと1999本目指して頑張ってほしい」と、上機嫌でエールを送った。強打が自慢の左打者は七回の第3打席で、ヤクルト・小川から鋭いライナーで右前打を放った。また、阿部監督はともに2安打2打点の泉口&若林の1、2番コンビに「泉口はいい働きをしてくれているね。守備もそうだし。2番に今日、誰を入れようか迷ったんだけど、(若林が)いい仕事してくれてよかった」とねぎらった。

◆先発した小川泰弘は6失点=神宮球場(撮影・長尾みなみ)

◆ヤクルト4年目捕手の内山が公式戦では初めて三塁の守備に就いた。八回1死一塁に代打で途中出場。九回に三塁を守り「緊張しました。ムネさん(村上)、丸山さんが抹消されて呼ばれたので、あるかなと思っていた。練習はちょくちょくしていた」と明かした。高津監督は「人がいないので、彼の内野の選択肢もつくっておかないと、と思って守らせた」と説明した。

◆ヤクルト・小川は6回?で108球を投げ、9安打6失点で今季初黒星(1勝)を喫した。一、二回は三者凡退に抑えたが、三回2死で投手・赤星に二塁内野安打を許してから3失点。七回も4安打を浴びて3点を失い「連打で相手のペースにしてしまったので反省です。絶対勝ちたいという思いでマウンドに上がったんですけど...」と唇をかんだ。

◆巨人D3位・荒巻(上武大)が「6番・一塁」でプロ初先発し、2点リードの七回に小川から右前へプロ初安打をマークした。長打力が自慢の左打者は「心は熱く、頭は冷静に」と自らに言い聞かせ、鋭いライナーを打ち返して「よっしゃー!」と叫んだ。地元の福岡・久留米市を愛する22歳は記念球を「親にあげます」と頬を緩めた。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(25)が18日、出場選手登録を抹消された。前日17日の阪神戦(神宮)で上半身のコンディション不良から1軍復帰したが、わずか1日で再び戦列を離れることになった。この日、病院で診察を受けたといい、試合後に取材に応じた高津監督は「あまり詳しいことは言えない。理解していただければ」と説明。復帰のメドについても「いつまでとか具体的には言えない。いろんなことは想定しておかないと」と話した。村上は阪神戦に「4番・右翼」で今季初出場。プロ8年目で初めて外野で起用された。八回には今季初安打となる左前打をマーク。自身にとっての〝開幕戦〟を順調に進めていたが、九回の打席にフルスイングで空振りした直後に異変を訴えて交代し、指揮官は「再発です」と明かしていた。主砲を欠く苦しいチーム状況ではあるが、主将の山田は「下ばっかり向いていないで、残りのメンバーで勝ってやるんだという気持ちで、やっていくしかない」と顔を上げた。(武田千怜)

◆手は打っても、打線の状態が上向かない。ヤクルトは8安打で2得点にとどまり、4連敗。主砲・村上宗隆内野手(25)を故障で欠く中、高津臣吾監督(56)は窮状を訴えた。「今はビッグイニング(を作るの)がすごく難しくて、ミスをしているとなかなか得点に結びつかない。今は少ない得点を守っていく、しかも先に点を取ってゲームをリードしていく展開にしないと難しい」今季初めて茂木(前楽天)を1番に据えたが、勝利にはつながらなかった。3点を先制された後の三回は無死二塁で小川がバントを失敗し、四回無死一、二塁では山田の強烈な三直が併殺打に。細かいミスや不運な当たりが目立った。大松チーフ打撃コーチは「個々の状態がもう少し上がってこないと難しい」と指摘。チーム打率・197と低調な打線の状態が上向けば、突破口は開けるはずだ。(赤尾裕希)

◆レギュラー獲りだ!! 巨人の2年目、泉口(いずぐち)友汰内野手(25)が18日、ヤクルト4回戦(神宮)に「1番・遊撃」で先発し、決勝打を含む2安打2打点で打線をけん引。7-2での勝利に貢献した。チームは丸、キャベッジ、坂本ら主力が故障や不振で戦線を離脱する中、打率.345(29打数10安打)と好調の左打者が、リードオフマンとして存在感を示している。切り込み隊長の快音が、打線に火をつけた。5試合連続で1番に座った泉口が、三回2死一塁から左中間へ先制の適時二塁打。塁上から両手でガッツポーズを作った。「(一走で投手の)赤星が全力疾走して内野安打でなんとか塁に出てくれた。先制点が欲しかったので、かえすことができてよかった」そう振り返る泉口の一打を皮切りに若林、吉川の連続適時打でさらに2点を追加。2死からの3得点で小川を攻略した。大阪桐蔭高から青学大、NTT西日本の〝エリート街道〟を歩んできた。東都大学野球リーグを戦ったグラウンドで躍動。泉口は「プロはたくさんの人に見られてプレーする。より責任が伴う」と自覚を口にした。昨季は最終的に門脇とのレギュラー争いに敗れ、迎えた2年目のシーズン。オフはシューティングゲーム「コール・オブ・デューティー(COD)」をともに行うなど私生活でも交流のあった主砲の岡本、吉川に弟子入り。強打者から打撃を学び、トレーニングにも励んだ。「体重は変わっていないが、筋肉量は増えた」とパワーアップを遂げた。岡本から譲り受けたバットを3月下旬から使用。「ちょっと重いですけど、ちょうど合っていて振りやすい」と愛用している。シーズン開幕こそ2軍で迎えたが、打撃不振の門脇に代わって9日のDeNA戦(横浜)から8試合連続で先発する背番号35。阿部監督は「いい働きをしてくれている。守備もそう」と目を細めた。チームは丸、キャベッジ、坂本の主力野手が不在の状況。「若い選手でチームを盛り上げられたら。確率良くコンタクトできるようにやっていきたい」とバットで定位置を確固たるものにする。(原田優介)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
1061 0.625
(↑0.025)
-
(-)
12665
(+5)
46
(+2)
6
(-)
8
(+1)
0.256
(↑0.001)
2.330
(↑0.02)
2
(-)
阪神
871 0.533
(↓0.038)
1.5
(↓1)
12753
(+2)
50
(+5)
8
(-)
11
(-)
0.232
(↓0.006)
2.800
(↓0.15)
3
(-)
巨人
981 0.529
(↑0.029)
1.5
(-)
12564
(+7)
58
(+2)
11
(-)
10
(+3)
0.261
(↑0.003
2.940
(↑0.06)
4
(-)
DeNA
672 0.462
(-)
2.5
(↓0.5)
12860
(-)
54
(-)
6
(-)
5
(-)
0.243
(-)
3.130
(-)
5
(-)
中日
682 0.429
(-)
3
(↓0.5)
12729
(-)
43
(-)
3
(-)
9
(-)
0.192
(-)
2.450
(-)
6
(-)
ヤクルト
581 0.385
(↓0.032)
3.5
(↓1)
12939
(+2)
59
(+7)
4
(-)
1
(-)
0.197
(↑0.003
3.750
(↓0.24)