1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 |
西武 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | X | 2 | 8 | 0 | 0 |
勝利投手:今井 達也(2勝1敗0S) (セーブ:平良 海馬(0勝0敗4S)) 敗戦投手:有原 航平(0勝3敗0S) |

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◆西武が3連勝。西武は3回裏、2死三塁から相手失策の間に1点を挙げ、先制に成功する。その後同点とされるも、7回に西川の適時二塁打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・今井が8回無安打1失点の快投で今季2勝目。敗れたソフトバンクは、打線が沈黙した。
◆ソフトバンク周東佑京内野手(29)が今季17試合目で初めてスタメン落ちした。昨オフに手術した左膝の状態が悪化し、小久保裕紀監督(53)は「あまり良くないですね」と、試合前に明かした。今後は「休ませながら」と出場選手登録を抹消しない方針で、1軍に帯同する。この日はグラウンドに姿を見せ、別メニューで調整した。周東は、この日まで開幕から「1番中堅」で先発し、16試合連続安打をマークするなど、打率2割9分7厘と好調だった。チームは現在3連敗中で、ここまで6勝9敗1分けで最下位に沈む。近藤健介外野手(31)、柳田悠岐外野手(36)が不在の状況で、周東の離脱は大きな痛手となりそうだ。
◆「魚雷バット」のNPB実戦第1号は、西武源田壮亮内野手(32)となった。2番遊撃でスタメン出場し、初回の第1打席は三塁ゴロだった。魚雷型バットとは 元マサチューセッツ工科大(MTI)の物理学者で、昨季までヤンキースでアナリストを務めたアーロン・リーンハート氏(現マーリンズフィールドコーディネーター)が開発した。バットの先端が細く、魚雷やボウリングのピンのような形状。ヤ軍ではボルピ、ゴールドシュミット、ウェルズも魚雷型バットを使用。使用選手が本塁打量産したことでブームに火が付いた。プロでは 11日のプロ野球規則委員会で使用を即日容認し、同日から使用可能になった。野球規則に抵触しておらず、問題ないことを確認。使用可能のバットには公認のシールが貼られる。アマチュアでは 16日に全日本野球協会(BFJ)が「野球用具に関するお知らせ」をアマチュア野球規則委員会委員長名で各加盟団体(日本野球連盟、全日本大学野球連盟、日本高野連、全日本軟式野球連盟、全日本女子野球連盟)に送付。公認野球規則に定められた内容を含む「木製バットのBFJマーク表示基準」に適合するバットについては、BFJマークの表示は問題ない(BFJマークが表示されていれば、社会人・大学・高校野球等の公式戦で使用できる)ことを確認した。公認野球規則3.02 バットはなめらかな円い棒であり、太さはその最も太い部分の直径が2.61インチ(6.6センチ)以下、長さは42インチ(106.7センチ)以下であることが必要である。1本の木材で作られるべきである。
◆西鉄時代を含めた「ライオンズ75周年シリーズ」のイベントが18日、ベルーナドームで行われ、西武黄金時代の主力、石毛宏典氏(68)鹿取義隆氏(68)辻発彦氏(66)の3人がライオンズの歴代ベストオーダーを選んだ。ソフトバンク戦前に行われたトークショーで、3人で話し合ったというオーダーをフリップで披露。1番(遊)石毛宏典2番(右)栗山巧3番(三)中西太4番(一)清原和博5番(指)アレックス・カブレラ6番(中)秋山幸二7番(左)和田一浩8番(捕)伊東勤9番(二)辻発彦先発 稲尾和久中継ぎ 潮崎哲也抑え 増田達至監督 森祇晶辻氏は「おかわり(中村剛也)もすごいけど、中西さんはもっとすごい。DHはデストラーデという声もあったが、カブレラの推定180メートル弾を目の前で見たから」と説明していた。
◆ソフトバンク正木智也外野手(25)が負傷交代した。「5番左翼」で先発出場し、1点を追う5回先頭の第2打席。西武今井の初球、152キロ直球をスイングした際に左肘付近を痛めたとみられ、苦悶(くもん)の表情を浮かべながらその場でうずくまった。その後は、柳町達外野手(27)に代打が告げられた。正木は開幕から全17試合で5番に座り、打率2割5分9厘、2本塁打、8打点をマークしていた。チームは近藤健介外野手(31)、柳田悠岐外野手(36)の主力が不在中。この日は周東佑京内野手(29)が古傷で左膝の状態が悪化し、スタメン落ちしていた。
◆西武源田壮亮内野手(32)が「右太もも前面の張り」で途中交代した。「2番遊撃」でスタメン出場。第1打席で「魚雷バット」のNPB実戦第1号使用者となったが、5回守備からベンチに退いた。
◆在任9年でリーグ優勝8回、日本一6回を達成した元西武監督の森祇晶氏(88)が、低迷脱却を図る今のチームにエールを送った。18日、西鉄時代を含めた「ライオンズ75周年シリーズ」のイベントで、ベルーナドームに来場。当時の主力、石毛宏典氏(68)鹿取義隆氏(68)辻発彦氏(66)らとともに、始球式を行った。当時の強さの理由の1つとして「石毛たちのような、うるさ型のベテランが若い選手たちをしつけというか、指導してくれたから」と説明。「古い選手が若者に好かれようとするチームは強くならない」と持論を述べた。石毛氏は「それが当たり前だったし、それができたのも森監督の教えがあったから」と呼応した。昨今のチームの低迷に「ずっと気になっていた。たくさんのファンの方々に来ていただいているのだから、それに値するゲームをしないといけない」と苦言を呈した。ただし、厳しい指摘も愛着があるからこそ。「巨人で選手を20年やったが、西武にはそれ以上の愛着がある」と話し、「今年から良くなってくれるといいなと思うよ」と1日も早い低迷脱却を願っていた。【沢田啓太郎】
◆「魚雷バット」のNPB実戦第1号は、西武源田壮亮内野手(32)となった。この日、源田は試合前にアドバイザリー契約を結ぶゼット社から魚雷(トルピード)バットが届いたことを明かし、打撃練習でも使っていた。NPB公認メーカーによる公認シールが貼付され、実戦でも使用可能な状態。練習後、通常のバットとの違いは「あんまり分からなかった...かな」とし、実戦使用については「どうしよう...」と迷っていた。この日は2番遊撃でスタメン出場し、初回の第1打席は三塁ゴロ。持っているバットは先端にかけて細くなっているように見えた。第2打席は3回2死三塁の先制機に打席へ。二塁ゴロが失策を誘い、先制点をもぎ取ったが、第1打席とは違うバットに見えた。源田は球団広報を通じ「練習中に振ってみたら感触が良かったので、試合中に使ってみましたが、今日が初めてだったので、まずは1打席としてみました。いつも使っているバットと比べて、大きな差は感じなかったです。明日以降どうするかはなんとも言えないです」とコメントした。大リーグで話題の同バットは11日に開かされたプロ野球規則委員会で使用が即日容認された。西武ではこの日、中村剛也内野手(41)もSSK社から届けられた魚雷バットを練習で使用していたものの、この日の使用予定はない。魚雷型バットとは 元マサチューセッツ工科大(MTI)の物理学者で、昨季までヤンキースでアナリストを務めたアーロン・リーンハート氏(現マーリンズフィールドコーディネーター)が開発した。バットの先端が細く、魚雷やボウリングのピンのような形状。ヤ軍ではボルピ、ゴールドシュミット、ウェルズも魚雷型バットを使用。使用選手が本塁打量産したことでブームに火が付いた。プロでは 11日のプロ野球規則委員会で使用を即日容認し、同日から使用可能になった。野球規則に抵触しておらず、問題ないことを確認。使用可能のバットには公認のシールが貼られる。アマチュアでは 16日に全日本野球協会(BFJ)が「野球用具に関するお知らせ」をアマチュア野球規則委員会委員長名で各加盟団体(日本野球連盟、全日本大学野球連盟、日本高野連、全日本軟式野球連盟、全日本女子野球連盟)に送付。公認野球規則に定められた内容を含む「木製バットのBFJマーク表示基準」に適合するバットについては、BFJマークの表示は問題ない(BFJマークが表示されていれば、社会人・大学・高校野球等の公式戦で使用できる)ことを確認した。公認野球規則3.02 バットはなめらかな円い棒であり、太さはその最も太い部分の直径が2.61インチ(6.6センチ)以下、長さは42インチ(106.7センチ)以下であることが必要である。1本の木材で作られるべきである。
◆パ最下位のソフトバンクが今季初、小久保ホークスではワーストタイの4連敗を喫した。1点を追う7回無死。2番佐藤直樹外野手(26)が四球で出塁する。二盗などで三塁に進み、1死三塁で4番山川穂高内野手(32)の三ゴロ間に1点を返した。6回まで無安打無得点に抑え込まれていた西武今井からノーヒットで、同点に追いついた。だが、その裏に先発した有原航平投手(32)が勝ち越し点を献上。1死二塁で1番西川に右越え適時二塁打を許した。有原は今季4試合目の先発登板も、今季1勝目を挙げることはできなかった。チームは本拠地で1勝8敗も、ビジターは5勝1敗1分けの"外弁慶"ぶりも、連敗を止めることはできなかった。先週は4勝0敗1分けで勝率5割に戻したが、今週はここまで4連敗と借金は再び4となった。
◆西武が3連勝を飾った。開幕4連敗でスタートしながら、今季16試合目にして勝率5割を戻した。この日も先発の今井達也投手(26)が飛ばした。初回、先頭打者に四球を許しながら、その後は着々とアウトを積み重ねた。7回に四球、盗塁、2つの内野ゴロで自責点1がついたものの、そこまでノーヒット投球。結局8回まで投げ抜き、最後の守護神平良までノーヒットで抑えきり、ソフトバンク打線を圧倒した。同点に追いつかれた直後の7回、古賀悠斗捕手(25)が安打で出塁し、1番西川愛也外野手(25)の適時二塁打で勝ち越した。西武が今井、平良のリレーでソフトバンクを無安打に抑えるも、7回に山川の内野ゴロで1失点。ノーヒットに抑えて得点された試合は64年5月13日近鉄が南海戦で牧野、山本重のリレーで記録して以来、61年ぶり5度目となり、継投では3度目。39年5月6日南海はプロ野球で唯一無安打に抑えて敗れている。この日は四球で出塁した走者が二盗後に内野ゴロ2個で失点。過去4度はすべて失点したイニングに失策があったが、西武は失策0。無失策で「無安打有得点試合」は初めてだった。
◆最高の2人今井達也と平良海馬継投でノーヒットワンラン?プロ野球(2025/4/18)??西武×ソフトバンク??Live on DAZN#オレをみろ#seibulions pic.twitter.com/U2mXaULlrk
◆西武今井達也投手(26)がノーヒットノーランこそならなかったものの、8回を自責点1の無安打で今季2勝目を挙げた先発の今井達也投手(26)が飛ばした。初回、先頭打者に四球を許しながら、その後は着々とアウトを積み重ねた。7回に四球、盗塁、2つの内野ゴロで自責点1がついたものの、そこまでノーヒット投球。結局8回まで投げ抜き、最後の守護神平良までノーヒットで抑えきり、ソフトバンク打線を圧倒した。西武は3連勝を飾り、開幕4連敗でスタートしながら、今季16試合目にして勝率5割を戻した。
◆西武が「ノーヒットワンラン」継投で、今季最多3連勝を挙げた。今井達也投手(26)が6回までソフトバンク打線をほぼ完璧に抑え、迎えた7回。四球、盗塁などで1死三塁とされ、山川の三ゴロで無安打ながら1失点。快挙を逃した。それでも8回無安打1失点で、今季本拠地初勝利に大きく貢献。自身2勝目で、開幕から出遅れていたチームを勝率5割に導いた。西武が今井、平良のリレーでソフトバンクを無安打に抑えるも、7回に山川の内野ゴロで1失点。ノーヒットに抑えて得点された試合は64年5月13日近鉄が南海戦で牧野、山本重のリレーで記録して以来、61年ぶり5度目となり、継投では3度目。39年5月6日南海はプロ野球で唯一無安打に抑えて敗れている。この日は四球で出塁した走者が二盗後に内野ゴロ2個で失点。過去4度はすべて失点したイニングに失策があったが、西武は失策0。無失策で「無安打有得点試合」は初めてだった。
◆ソフトバンクが今季初、小久保ホークスではワーストタイの4連敗を喫した。西武今井-平良の前に、"ノーヒットワンラン"負け。7回に四球と内野ゴロ間に挙げた1点のみの無安打と打線が沈黙した。小久保監督は「そうね。ノーヒットでも1点取ったので」と厳しい表情を浮かべた。この日は開幕から16試合連続安打中だった1番周東が古傷の左膝悪化で初の欠場。5番正木も5回に左肩を痛めて負傷交代し、柳田、近藤も離脱中の打線が苦しんでいる。指揮官は「ここにいるメンバーでやるしかない」と懸命に前を向いた。
◆西武源田壮亮内野手(32)が「魚雷バット」実戦使用のNPB第1号になった。ゼット社からこの日に届き、さっそく第1打席のみ使用。三ゴロに倒れ「練習で振ってみたら感触が良かったので、1打席だけ使ってみました。いつもと大きな差は感じなかったです」。なお、右太もも前面の張りが少し強まったため途中交代に。19日の出場は練習の様子を見て、西口監督が判断する。
◆ソフトバンク有原航平投手(32)が早くも3敗目を喫した。7回101球を投げ、8安打2失点(自責1)。味方のエラーで3回に1点を先制されたが、走者を出さなかったのは初回の1イニングだけ。2回以降はすべて先頭打者を出塁させる苦しい投球だった。同点に追いついた直後の7回裏に決勝点を献上。「点を取ってもらった後に、何とかあそこを抑えなきゃいけなかった」と唇をかんだ。パの開幕を務めた6投手の中で有原だけが白星がない。「何とか勝てるようにやっていきたい」と厳しい表情だった。
◆西武が「ノーヒットワンラン」継投で、今季最多3連勝を挙げた。今井達也投手(26)が6回までソフトバンク打線をほぼ完璧に抑え、迎えた7回。四球、盗塁などで1死三塁とされ、山川の三ゴロで無安打ながら1失点。快挙を逃した。それでも8回無安打1失点で、今季本拠地初勝利に大きく貢献。自身2勝目で、開幕から出遅れていたチームを勝率5割に導いた。ソフトバンク山川の打球が大きく弾んだ瞬間、ベルーナドームの西武ファンから「あ~」という声が漏れた。バックホームは間に合わず、外崎は一塁に送球。今井は無安打ながら1点を失ってしまった。「(内野ゴロは)一番、頭になかった。スライダーで四球になるか、三振になるか。とにかく1発出て逆転にならないこと。それ以外ならしょうがない。割り切って」。意外にサバサバした表情で振り返った。とにかくテンポが良かった。1回先頭打者に四球を与えてから18人連続で打ち取った。最速155キロの速球を軸に、ツーシームとスライダーを織り交ぜて凡打を築かせた。「真っすぐも良かったですし、今年では一番感覚良く投げられた。スライダーの制球も試合中に修正できた」。できれば「ノーノー」を達成したかったところだろう。ただ、記録よりも目の前の勝利の方を大事にしていた。「ノーヒットにはそんなに執着していなかった。こだわっていたら、たぶん9回も投げていたでしょうし。カード頭で勝ててなかったんで、チームが勝つことだけ考えて投げた」。お役御免の8回、代打嶺井から見逃し三振を奪い、ガッツポーズしながら思い切りほえた。現役時代、先発投手としての快挙未遂を3回経験している西口監督は「真っすぐでも空振り取れてたし、変化球でも取れてたし、ボールの高さも良かった。5回終わった段階で今日はやるんじゃないかと思った」という。9回、平良への継投についても「(今井)本人も納得した顔をしていた。出し切ったのはマウンド上の今井を見ていただければ分かったと思います」と話し、こちらも勝利のために迷いはなかったようだ。「あまり自分の勝ちに執着はない。とにかくチームが勝たないと」と今井。勝利のために1つ1つ大切に投げていけば、快挙は向こうの方からやってくる。そう思わせる、今井の117球だった。【沢田啓太郎】西武が今井、平良のリレーでソフトバンクを無安打に抑えるも、7回に山川の内野ゴロで1失点。ノーヒットに抑えて得点された試合は64年5月13日近鉄が南海戦で牧野、山本重のリレーで記録して以来、61年ぶり5度目となり、継投では3度目。39年5月6日南海はプロ野球で唯一無安打に抑えて敗れている。この日は四球で出塁した走者が二盗後に内野ゴロ2個で失点。過去4度はすべて失点したイニングに失策があったが、西武は失策0。無失策で「無安打有得点試合」は初めてだった。
◆ソフトバンクが西武に"ノーヒットワンラン負け"を喫した。今井-平良の前に9回無安打、7回に四球と内野ゴロ間に挙げた1点に封じられた。開幕16試合連続安打中だった1番周東佑京内野手(29)が、古傷の左膝悪化で今季初欠場。さらに5番正木智也外野手(25)も左肩を痛めて5回に負傷交代の追い打ちで、柳田、近藤も欠くチームの攻撃力低下は否めない。小久保体制ワーストタイ、今季初の4連敗。楽天と並ぶリーグ最速の10敗で最下位から抜け出せない。ベルーナドームに1度もHランプをともすことなく、ソフトバンクがあっさり敗れた。1-2で迎えた9回2死。最後は栗原が初球打ちで一ゴロに倒れた。見せ場もなく、3者凡退。西武今井-平良の継投の前に球界でも珍しい"ノーヒットワンラン負け"を喫した。小久保裕紀監督(53)は「そうね...。ノーヒットでも1点取ったので。打てない時に、どうやって点を取るか。今はここにいるメンバーでやるしかない」。屈辱的な敗戦にも、懸命に前を向いた。試合前から衝撃が走っていた。開幕から16試合連続安打を放ち、不動のリードオフマンとして打線をけん引してきた周東が、昨年の11月に手術した古傷の左膝を悪化させて欠場を余儀なくされた。小久保監督は状態について「あまり良くはないですね」と説明。出場選手登録を抹消せず1軍に同行させる予定だが「休ませながら」と、19日の出場可否は不透明な状況だ。代わって、23年のオフに小久保監督が「二塁一本」を公言していた牧原大を2年ぶりに中堅で起用。代役1番には今井に打率4割4分4厘と相性のいい川瀬を抜てきした。だが、川瀬が4打席無安打に抑えられるなど、打線が沈黙。ノーヒットノーランを許すのかと思われた7回、佐藤直の四球と相手暴投などで好機をつくり、山川の三ゴロの間に奪った1点で快挙を阻止するのが精一杯だった。周東だけではない。5番正木も、負傷交代した。5回先頭の第2打席で初球をフルスイングした際に、左肩を痛めた。小久保監督は「詳しいのは診断が出てから」とした上で「亜脱臼じゃないか。正木は厳しいでしょうね」の離脱の見通しを明かした。右脇腹負傷の栗原が戦列復帰したばかりだが、故障者が続出の連鎖が止まらない。柳田、近藤も欠く中で、指揮官は「今年のホークスはそういう年。これからどうするか。若い選手、代わりに出る選手はチャンス」と鼓舞した。チームは本拠地1勝8敗も、試合前時点でビジターは5勝1敗1分けの"外弁慶"データもあったが、終わってみれば連敗は小久保体制最長タイの4に延びた。借金は再び4に増え、楽天と並ぶリーグ最速10敗で単独最下位に沈む。リーグ連覇へ、チーム一丸で耐え抜くしかない。【佐藤究】ホークス前回1964年(昭39)の"ノーヒットありラン"負け 5月13日の近鉄戦(大阪)で南海先発はスタンカ。初回に1点を先制され、5回まで無安打の南海は6回、2四球と盗塁で1死一、三塁と攻め近鉄先発の牧野をKO。代わった山本重に対し杉山の二ゴロが敵失を誘い1-1に追いついた。だが8回に4番手新山が2点を勝ち越され、打線は山本重にも無安打に抑えられた。パ初の無安打有得点試合が記録され、1-3で敗戦。なお、その年南海はリーグ優勝し、日本シリーズでも阪神との"御堂筋決戦"を制して日本一をつかんでいる。ちなみに南海は1リーグ時代の39年に無安打の阪急に敗れており、NPBの無安打有得点試合5度のうち、ホークスがからんで敗れるのは今回で3度目となった。
◆ソフトバンクが西武に"ノーヒットワンラン負け"を喫した。今井-平良の前に9回無安打、7回に四球と内野ゴロ間に挙げた1点に封じられた。開幕16試合連続安打中だった1番周東佑京内野手(29)が、古傷の左膝悪化で今季初欠場。さらに5番正木智也外野手(25)も左肩を痛めて5回に負傷交代の追い打ちで、柳田、近藤も欠くチームの攻撃力低下は否めない。小久保体制ワーストタイ、今季初の4連敗。楽天と並ぶリーグ最速の10敗で最下位から抜け出せない。ホークス前回1964年(昭39)の"ノーヒットありラン"負け 5月13日の近鉄戦(大阪)で南海先発はスタンカ。初回に1点を先制され、5回まで無安打の南海は6回、2四球と盗塁で1死一、三塁と攻め近鉄先発の牧野をKO。代わった山本重に対し杉山の二ゴロが敵失を誘い1-1に追いついた。だが8回に4番手新山が2点を勝ち越され、打線は山本重にも無安打に抑えられた。パ初の無安打有得点試合が記録され、1-3で敗戦。なお、その年南海はリーグ優勝し、日本シリーズでも阪神との"御堂筋決戦"を制して日本一をつかんでいる。ちなみに南海は1リーグ時代の39年に無安打の阪急に敗れており、NPBの無安打有得点試合5度のうち、ホークスがからんで敗れるのは今回で3度目となった。
◆西武今井達也投手(26)が「ノーヒットワンラン」で今季2勝目を挙げた。6回までソフトバンク打線をほぼ完璧に抑え、迎えた7回。四球、盗塁などで1死三塁とされ、山川の三ゴロで無安打ながら1失点。快挙を逃した。それでも8回無安打1失点で、今季本拠地初勝利に大きく貢献。開幕から出遅れていたチームを勝率5割に導いた。今井がお立ち台で涙を見せた。ライオンズが大好きだ。最近はそれを隠さない。「好き? もちろん、もちろん。みんな、野球に対して一生懸命な姿を知ってますし」。西武愛は周りにもバレている。ベテラン栗山も「イマドキっぽいですけど、会話が始まればそこからはむしろ昭和寄りっぽささえ感じさせる。気持ちで動くほうっすよね」と平成10年生まれのエースを熱く表現する。渡辺久信前GM(59=日刊スポーツ客員評論家)も「今のライオンズで俺に一番似てるのは達也」と言った。その渡辺氏は退団時に観客の前で堂々と「ライオンズを愛してます」と言った。今井は「かっこいいなと思いました」とその姿に見とれた。「それだけ愛着が深いんだなと。僕もドラフトで指名していただいて、球団には本当に恩があるので」。今もなお、胸に忠義を秘める。最後のガッツポーズが愛の表明だった。【西武担当=金子真仁】
◆西武が強くなってきた。開幕4連敗から、4月中旬に勝率5割に達した。ある球団関係者が"変化"を証言した。「試合前のシートノック、ぜひ見てください」。確かにそこに変化の一端がにじみ出る。首脳陣がガラッと変わった。文化も変わる。大引内野守備走塁コーチが着任当初を証言する。「私も現役時代、3球団を経験しました。そこと比較して、ノックで必要な声や元気が欠落していました。声は自分を守るもの。若手にも中堅にも、みんなに声の大事さを伝えました」。今はシートノックで中堅の源田や外崎も声が響く。各自の存在を強く感じながら、全員が責任をもって動く。去年までゼロだったわけではない。外崎は「気付かぬうちに緊張感が少し失われていたのはあったかもしれないです」と回想する。91敗はチームを痛めた。シートノックの本質も失われ、惰性になっていた。大引コーチだけでない。鳥越ヘッドも感じた。「ノックがただのウオーミングアップになってた。それじゃプロじゃない。あそこでミスが出ると試合でもミスする確率が上がるから」。春季キャンプから"当たり前のハードル"を上げることを徹底。野球の全てにおいて集中力が高まった。集中力とは-。鳥越ヘッドが言う。「1対1の勝負に入る時、心配事やひるむ気持ちがあると集中力は欠如する。それがなく、シンプルに勝負に徹する。それが集中力かな」。難しい移動ゲームのこの日。1番西川は初回はいきなりファウル5球で粘り、7回は初球のひと振りで決めた。低すぎた下馬評を一丸で見返している。【金子真仁】
◆開幕4連敗でスタートした西武が、4月中旬のうちに勝率5割に戻した。昨季は91敗。西口文也監督(52)や鳥越裕介ヘッドコーチ(53)が新たな風を吹き込ませ、"当たり前"のハードルを上げ、走攻守に徹底力が増しているのも"西武変身"の背景だ。その姿は1軍だけではない。この日午後、室内練習場では3軍が練習していた。育成の是沢涼輔捕手(24)龍山暖捕手(18)が、昨季限りで現役引退した岡田雅利育成担当(35)のもと、二塁送球を徹底して仕込まれる。岡田氏が二塁上にノックバットを立てた。「ここに送球を当てるまでね。後ろに証人、いるからね」。若手捕手2人、カメラを構える記者のほうを見て気合を入れる。さぁ難題だ...と思いきや、鉄砲肩に定評があるドラフト6位の高卒ルーキー龍山がなんと、一発で命中させた。両手を挙げ「よっしゃ~!!」。1軍選手にも負けないような、とんでもない集中力を見せた。とはいえ岡田氏もそれでは認めない。「今、バッター(が打席に立っているの)を意識してなかったやろ。ダメ、やり直し」。スローイング練習は続いた。10球、20球...と続く。ノックバットをかすめるのが何球も。一方で数を重ねるごとに、二塁上から微妙にそれる送球も増えてくる。そのたびに岡田氏が「チャンスボール」と言いながら、ちょっとだけハードルを下げてみる。是沢がやがて1球当てた。自分から「もう1球」と志願する。いつか1軍の舞台で輝くため、投げまくる。龍山には結局"2球目"は生まれなかったが、懸命に投げた。是沢は先輩の意地を見せ、もう1球当てた。1軍だけじゃない。目先だけじゃない。西武は間違いなく変わろうとしている。【金子真仁】
◆来日1年目の西武のタイラー・ネビン内野手(27)が頭角を現しつつある。16日のオリックス戦(京セラ)で待望の初アーチとなる1号ソロを含む2安打をマークしてチームの勝利に貢献し、「自分の役割ができて非常にうれしい」とうなずくと、翌17日の同カードでも2安打を放って2試合連続マルチとした。その勢いはとまらず、18日のソフトバンク戦(ベルーナ)の二回、左中間フェンス直撃の二塁打で出塁した。米カリフォルニア州サンディエゴ出身。米大リーグのエンゼルス前監督のフィル氏を父に持ち、弟は現在ドジャースのマイナーに所属する野球一家で育った。2021年にオリオールズでメジャーデビューし、昨季はアスレチックスで7本塁打をマークした。開幕直後はなかなか結果が出ず苦しんでいたが、ここに来て本来の力を発揮し始めている。新助っ人の活躍もあり、チームは前日17日まで、敵地で日本ハム、オリックスを相手に2カード連続で勝ち越し、単独3位に浮上。2カード続けての3連戦勝ち越しは、昨年5月24日からのオリックス戦、同28日からの中日戦以来となった。日本の野球に徐々に適応するネビンが打線を引っ張る。(石井孝尚)
◆ライオンズの名を冠してから75周年を記念し、18日からのソフトバンク3連戦を「75周年シリーズ」と銘打って開催。1990年代に黄金時代を築いた元監督の森祇晶氏や、OBの石毛宏典氏、鹿取義隆氏、辻発彦氏が来場し、試合前にセレモニアルピッチを行った。チームを8度のリーグ優勝、6度の日本一に導いた名将で、88歳の森氏は「もうちょっと投げられると思ったけど、やっぱりやってないと駄目だね」と笑顔で振り返った。
◆西武の今井が8回無安打で1失点と力投して2勝目。九回は平良が締めた。打線は1―1の七回に西川が勝ち越し二塁打を放ち、今季初の3連勝で勝率5割とした。ソフトバンクは打線が沈黙し初の4連敗。有原は7回2失点で3敗目。
◆西武が18日、プロ野球61年ぶりで史上5度目となる「無安打に抑えながら得点を許す試合」を記録した。試合は2―1で勝利した。ベルーナドームで行われたソフトバンク4回戦で、先発の今井達也が8回を無安打3四球で七回の内野ゴロによる1点に抑え、九回は平良海馬が三者凡退で締めた。これは過去102度の無安打無得点試合より珍しい記録で、1964年5月13日に近鉄が南海戦で牧野伸、山本重政の継投で達成して以来。
◆61年ぶりの珍事だ。西武は18日、ソフトバンク4回戦(ベルーナ)に2-1で勝利。先発の今井達也投手(26)と守護神の平良海馬投手(25)が、9回を無安打1失点で継投した。「無安打に抑えながら得点を許す試合」は、1964年5月13日の近鉄の牧野伸、山本重政以来61年ぶりで、プロ野球史上5度目となった。チームは今季初の3連勝で、勝率を5割に戻した。
◆西武の源田が米大リーグで話題になり、日本のプロ野球でも解禁されたばかりの「魚雷バット」を一回に使い、三ゴロに倒れた。芯の部分が最も太く先端に向けて細くなる独特の形だが「いつも使っているバットと比べて大きな差は感じなかった」と語った。ただ五回の守備から右脚の張りを訴えて途中交代した。西口監督は試合前から張りがあったといい「大事を取って。状態を確認するために病院に行った。動くことに問題はない」と説明した。
◆西武・源田がNPBで初となる実試合で「魚雷バット」を使用した。一回の打席で使って三ゴロに倒れ「いつも使っているバットと比べて大きな差は感じなかった」と振り返った。芯の部分が最も太く先端に向けて細くなる独特の形状で米大リーグで話題になり、NPBでも解禁された。ただ五回の守備から右脚の張りを訴えて途中交代。西口監督は「大事を取って。状態を確認するために病院に行った」と説明した。

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ORIX |
12 | 5 | 1 | 0.706 (↑0.018) | - (-) |
125 | 72 (+2) | 49 (+1) | 15 (+1) | 9 (-) |
0.297 (-) | 2.390 (↑0.07) |
2 (-) |
日本ハム |
9 | 8 | 0 | 0.529 (↓0.034) | 3 (↓1) |
126 | 62 (+1) | 56 (+2) | 16 (-) | 2 (-) |
0.230 (↓0.002) | 2.840 (↑0.04) |
3 (-) |
西武 |
8 | 8 | 0 | 0.500 (↑0.033) | 3.5 (-) |
127 | 45 (+2) | 47 (+1) | 5 (-) | 14 (-) |
0.250 (↑0.002) | 2.680 (↑0.11) |
4 (1↑) |
ロッテ |
7 | 8 | 0 | 0.467 (↑0.038) | 4 (-) |
128 | 48 (+4) | 52 (+1) | 11 (+2) | 5 (-) |
0.211 (-) | 2.780 (↑0.13) |
5 (1↓) |
楽天 |
7 | 10 | 0 | 0.412 (↓0.026) | 5 (↓1) |
126 | 41 (+1) | 63 (+4) | 6 (+1) | 16 (-) |
0.239 (↓0.005) | 3.480 (↑0.03) |
6 (-) |
ソフトバンク |
6 | 10 | 1 | 0.375 (↓0.025) | 5.5 (↓1) |
126 | 66 (+1) | 67 (+2) | 12 (-) | 16 (+3) |
0.242 (↓0.011) | 3.500 (↑0.12) |
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