1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
西武 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 5 | 16 | 0 | 1 |
ORIX | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 1 | 0 |
勝利投手:菅井 信也(2勝0敗0S) 敗戦投手:曽谷 龍平(1勝1敗0S) 本塁打 |

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◆西武は1-0で迎えた3回表、ネビンの来日初本塁打となるソロが飛び出し、リードを広げる。その後は4回に西川の適時打で1点を奪うと、9回にはネビンが適時二塁打を放ち、着実に得点を重ねた。投げては、先発・菅井が7回途中無失点の好投で今季2勝目。敗れたオリックスは、打線が沈黙した。
◆オリックスが先発メンバーを発表した。ドラフト1位の麦谷祐介外野手(22)は2試合連続で1番スタメン。15日の西武戦(京セラドーム大阪)ではプロ初の1番先発で、チームの全2得点のホームを踏んでいた杉本裕太郎外野手(34)は2試合ぶりに先発復帰。
◆おかわり君がいきなり激走を見せた。初回に先制した西武は、さらに4番中村剛也内野手(41)がオリックス曽谷から右中間二塁打で出塁。その後、5番外崎がレフト前へ安打を放つと、熊代三塁ベースコーチは二塁走者、巨漢の中村剛を止める様子もなし。本塁へ突入した。左翼手からの本塁送球はわずかに最短距離からずれたものの、中村剛の足が入る前にオリックスの捕手若月がタッチ。無念にもタッチアウトとなり、中村剛は両手を土につけてガックリした。なお、二塁打は自身今季初で、プロ通算357本目となった。
◆西武のタイラー・ネビン外野手(27)が来日初本塁打を放った。1点リードの3回2死走者なし、オリックス曽谷の初球147キロ直球を的確に捉え、左中間最深部に放り込んだ。「ど真ん中に来てくれたので、しっかりと打つことができたよ。うれしいよ!!」。オープン戦でも本塁打はなく、これが来日後の実戦初アーチとなった。ネビンは15年にドラフト1巡目でロッキーズ入りし、その後オリオールズ、アスレチックスでプレー。父のフィル・ネビン氏(54)はエンゼルスの元監督で、22年途中から23年にかけて大谷翔平投手(現ドジャース)とも在籍が重なっている。
◆首位オリックスが西武に完敗し、連勝が4で止まった。2日ロッテ戦で今季初勝利を挙げた曽谷龍平投手(24)が先発。立ち上がりに4本の安打を浴び、いきなり1点を失った。3回には西武ネビンに今季3試合目で初被弾となる1号ソロを浴び、4回にも3点目を失った。打線は初回、2試合連続でスタメン1番に起用されたドラフト1位麦谷の内野安打から1死満塁の絶好機を作るも、頓宮が遊ゴロ併殺に倒れて得点はならず。5回2死一、二塁の好機も生かせなかった。チームは前カードの楽天3連戦(楽天モバイルパーク)で3連勝するなど4連勝中だったが、今季2度目の5連勝には届かず。昨年プロ初勝利を献上した西武先発の菅井に抑えられ、今季初の完封負けを喫した。先制すれば9勝1敗と圧倒的な強さを誇るオリックスだが、先制を許した試合はこれで2勝3敗1分けとなった。
◆西武が着々と加点し、首位オリックスに快勝した。初回、1番打者に座って3試合目の西川愛也外野手(25)がオリックス曽谷から二塁打で出塁し、併殺打の間に生還。その併殺を打った3番タイラー・ネビン外野手(27)が3回の第2打席、来日初本塁打となる1号ソロを放った。4回には無死満塁からの連続三振後、西川が貴重な適時打。6回は敵失や暴投が絡み、さらに加点した。投げてはプロ4年目左腕の菅井信也投手(21)がオリックス打線をキレのいい直球で攻め込み、7回2死まで被安打4の無失点。3回から4回にかけては3番西川、4番杉本、5番頓宮を三者連続で空振り三振に仕留めた。6回無失点だった9日のロッテ戦(ベルーナドーム)に続き、この日も先発投手としての責任を文句なしで果たし、今季2勝目を手にした。西武はこれで今季14試合を終え、6勝8敗となった。
◆オリックスは今季初の完封負けで連勝が4で止まった。先発の曽谷龍平投手(24)が序盤から西武打線につかまり、5回3失点で降板。打線は昨年プロ初勝利を献上した相手先発の菅井をこの日もとらえられず。初回1死満塁の絶好機を逃し、7回途中まで4安打無得点に封じられた。岸田護監督は「(曽谷は)落ち着く前にいかれた感じは初回ありましたしね。また次に期待したいなと思いますけど」と先発左腕を評し、攻撃陣には「また明日切り替えて、しっかり序盤から攻めていけるように」と求めた。▽オリックス曽谷(5回3失点で降板し、節目のプロ10勝はならず)「失点につながってしまった先頭打者への四球もそうですし、いいボール、悪いボールがはっきりしてしまったことは反省しないといけません」
◆西武4年目左腕の菅井信也投手(21)が2勝目を挙げた。7回途中で降板したものの失点はなく、これで2登板連続で無失点。独特なフォームとキレある直球で相手を惑わせている。「前半にストライク先行で行けるところが多かったので、そこが良かったと思います」。遊撃源田らの好守にも助けられ、決定的なピンチもほぼなかった。「この先も無失点で抑え続けられればなと思います」と頼もしかった。
◆体重102キロで、愛称は昔からずっとおかわり君。それでも西武中村剛也内野手(41)は懸命に走るし、遅くない。1点先制後の初回、4番打者として痛烈な右中間二塁打で出塁し、5番外崎の当たりが三遊間を割った。この時、熊代聖人三塁ベースコーチ(35)は腹を決めていた。「レフトの西川選手はけっこうバラツキもある」「相手が曽谷投手と考えると、回して点が入る可能性を生まないといけないゲームになる」そしてもう1つ。「しかも中村さん、けっこういいスタートを切られていたんで」中村剛本人もそう感じていた。「いやぁ、スタート良かったんで。回すかなと思って走って」オリックス西川の捕球と、三塁を蹴るのがほぼ同時。送球はわずかに一塁側にそれ、捕手若月が機敏に動き、中村剛の足にタッチ。残念ながらホームは踏めず、アウトになった。体を傾け、両手を突いた。「足、遅かったっす」熊代コーチは自身の判断を「猛反省」と言った。ただ、チームには今季、間違いなく走塁への意識が浸透し、実践されている。「意識してできることの当たり前のラインを上げようと、鳥越ヘッドを中心にやってきて。コーチ陣も選手たちもみんなすごく意識が上がって、ベテランや外国人選手もしっかり走って。いい流れです」中村剛の"激走"は初回だけでない。5回の二塁ゴロも懸命に走った。7回は三遊間を抜けるかと思ったら、遊撃紅林が最深部で追いつき、しかも一塁に送球した。だから全力疾走。セーフ。余韻でそのまま50メートル近く走ることになった。41歳にして、大きな体にして、なぜこれだけしっかりと走れるか。「別に。でもあんまり走れてないっす、自分の中で」満足いく走りができていた時期もあったからこそ、自己評価は厳しめだ。昨年のある日「足はもう子どもたちに負けてるかな」と言ったことがある。その長男・勇斗さんはこの春、自身の母校である大阪桐蔭の野球部の門をたたいた。大阪に遠征に来たからといって簡単には会えない。それぞれの舞台で頑張るのみ。脚力は負けても、それ以外はまだまだ負けちゃいられない。9回の第5打席もレフト前に転がし、今季初の1試合3安打。打率は4割5分に上がった。「いい手応え? そうっすね」。さすがにここで代走でお役御免に。最後はベンチで腕を組んでどっしりと、勝利の瞬間を見つめた。【金子真仁】
◆オリックスのアンダーソン・エスピノーザ投手(27)が先発予定の17日の西武戦に向け、ショートダッシュなどで調整した。今季3試合目の登板で初勝利を目指す在籍2年目の右腕は「自分のベストを尽くして、チームに貢献できるように、勝ちにつながるように投球していくだけ」と意気込んだ。西武には昨季までオリックスで同僚だったセデーニョがおり、4番での出場が濃厚。同じ1998年生まれのベネズエラ出身で、在籍時から親交は深く、15日の試合前の練習では談笑する場面もあった。今年からは対戦相手となるだけに「(打ち取る戦略は)ちょっとそこは秘密にしとかないと」と笑いつつも真剣勝負に挑むつもりだ。髪型もドレッドヘアから、地肌に密着するように髪を編み込むコーンロウのスタイルに変えて心機一転。昨季チームトップタイの7勝をマークした男が西武打線を封じてチームをさらに勢いづける。
◆踏ん張りどころで痛打を食らい、攻撃に流れを作れなかった。先発した3年目左腕のオリックス・曽谷が9安打を浴びるなど苦しんだ。「一人一人、まずは投げていきたい」15日にそう意気込んでいたが、立ち上がりから西武打線につかまった。一回に連打で無死一、三塁とされ、ネビンの遊ゴロ併殺の間に先制点を献上。その後も中村剛の二塁打で再びピンチを招き、外崎にも左前へはじき返されたが、左翼手・西川の好返球で本塁でアウトとなり、味方の好守に助けられた。三回には新外国人のネビン(前アスレチックス)にソロを被弾。四回は無死満塁で西川に適時打を許してリードを広げられるも、源田を見逃し三振に仕留めて大量失点は逃れた。「球数を少なくすることを意識したい」とも語っていた左腕だったが、序盤から球数を要したことで5回87球、9安打3失点で降板となった。首位を走るチームは試合前時点で貯金8で4連勝中で、4戦連続で先発投手に白星がつくなど投打ともに好調。「打線につなげられる投球をしてたら」と話していた曽谷はチームの勢いに乗りたいところだったが、西武に対する苦手意識はぬぐえず。昨季は2戦2敗、防御率4・73だった相手にリベンジすることはできなかった。(織原祥平)
◆オリックスは打線が今季初の完封負けを喫した。先発の曽谷は再三のピンチを招きながらも5回3失点の粘投。2番手・井口は味方の失策が絡んで1回1失点(自責0)でリードを広げられた。打線は、西武先発の左腕・菅井の前に七回途中まで無得点に封じられた。一回に1死満塁の好機を作るも頓宮が遊ゴロ併殺に倒れて得点機を生かせず。試合前時点でチーム打率・303だった打線が無得点と沈黙した。
◆オリックス・岸田護監督(43)は今季初の零封負けに終わり「(西武先発の菅井が)いい投球をしていたのでなかなか打ち崩すのは難しかった」と振り返った。西武の左腕・菅井に対し、一回1死満塁の好機を迎えるも頓宮が遊ゴロ併殺に倒れて無得点。二回以降もなかなかチャンスを作ることができず、最後までホームが遠かった。これでホームでは3勝4敗1分け。次戦でのカード勝ち越しへ「明日切り替えて、しっかり序盤から攻めていけるようにやるしかない」と切り替えた。

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ORIX |
11 | 4 | 1 | 0.733 (↓0.053) | - (-) |
127 | 68 (-) | 45 (+5) | 13 (-) | 8 (-) |
0.296 (↓0.007) | 2.430 (↓0.1) |
2 (-) |
日本ハム |
9 | 7 | 0 | 0.563 (↓0.037) | 2.5 (-) |
127 | 61 (-) | 54 (+4) | 16 (-) | 2 (-) |
0.232 (↓0.006) | 2.880 (↓0.1) |
3 (-) |
ソフトバンク |
6 | 8 | 1 | 0.429 (↓0.033) | 4.5 (-) |
128 | 62 (+2) | 61 (+6) | 11 (-) | 12 (-) |
0.254 (-) | 3.600 (↓0.03) |
3 (1↑) |
ロッテ |
6 | 8 | 0 | 0.429 (↑0.044) | 4.5 (↑1) |
129 | 44 (+4) | 51 (-) | 9 (+2) | 5 (-) |
0.211 (↓0.001) | 2.910 (↑0.22) |
3 (1↑) |
西武 |
6 | 8 | 0 | 0.429 (↑0.044) | 4.5 (↑1) |
129 | 40 (+5) | 44 (-) | 5 (+1) | 13 (-) |
0.240 (↑0.015) | 2.840 (↑0.22) |
6 (-) |
楽天 |
6 | 9 | 0 | 0.400 (↑0.043) | 5 (↑1) |
128 | 36 (+6) | 56 (+2) | 4 (+1) | 16 (+4) |
0.241 (↑0.007) | 3.540 (↑0.11) |
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