ロッテ(☆4対0★)日本ハム =リーグ戦2回戦(2025.04.16)・ZOZOマリンスタジアム=
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日本ハム
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ロッテ
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勝利投手:田中 晴也(1勝1敗0S)
敗戦投手:加藤 貴之(1勝1敗0S)

本塁打
【ロッテ】山本 大斗(1号・6回裏3ラン),中村 奨吾(1号・8回裏ソロ)

  DAZN
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◆ロッテは0-0で迎えた6回裏、山本がプロ初本塁打となる3ランを放ち、先制に成功する。そのまま迎えた8回には、中村奨のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・田中晴が7回2安打無失点の力投で今季初勝利。敗れた日本ハムは、打線が中盤以降の好機を生かせなかった。

◆日本ハム加藤貴之が得意のロッテ戦に先発。ロッテ戦は昨季5勝1敗で、通算では20勝6敗。勝率7割6分9厘はパ・リーグ5球団の中で最も高い数字となっている。このカードでの黒星は24年3月30日が最後で、同年4月21日から5連勝中。日本ハム投手がロッテ戦で6連勝を記録すれば11~13年武田勝以来となるが、得意カードの連勝を継続できるか。

◆ロッテは「STAR WARS NIGHT」を開催。芸能界きってのスター・ウォーズファンで知られる速水もこみち(40)がファーストピッチセレモニーにサプライズ登場した。ジェダイのマントを身にまとい、顔が隠された状態で世界中から集まったコスチュームグループのファンを率いてセンター後方から登場。マウンドでかぶっていたフードを取り、紹介されると客席からは「お~!」と驚きの声が上がった。ファーストピッチではバッターボックスにネフタリ・ソト内野手(36)がライトセーバーを持ってスタンバイ。速水はワンバウンド投球を披露し、試合前の球場を盛り上げた。「今日はこの舞台に立つことができて本当にうれしかったです。今日はスター・ウォーズをテーマにした試合の始球式だったのでより気持ちが入り込みました! 良い緊張感で投げることができたと思います。楽しかったです! ありがとうございました」とコメントした。このほかにも「STAR WARS NIGHT」ではビジョン映像や音楽などでスター・ウォーズの銀河を表現する球場演出がされる。

◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)が4回の第2打席で右ゴロに倒れた。ロッテ先発の田中晴の153キロ直球を捉えた打球は、ものすごいスピードのライナーで一、二塁間をあっという間に抜けて右前へ。ただ、打球が速すぎた。そして、打った直後に打席内で軸足の右足に重心がかかり、スタートも遅れた。右翼の藤原に一塁へノーバウンド送球され、悠々とアウトとなった。球場はどよめきが起きて騒然となった。X(旧ツイッター)では「レイエスあたりが良すぎ」「レイエスの打球速度を褒めよう」「レイエスの抑え方見つかったのでかい」「レイエス、残念パテレ(パ・リーグTV)行き」など両チームのファンがつぶやき合っていた。

◆動画は下記Xロゴをクリックすると見られます狙っていたライトゴロ完成!藤原恭大がレーザービーム完璧な送球でバッターランナーを刺す?プロ野球 (2025/4/16)??ロッテ×日本ハム??Live on #DAZN#オレをみろ #chibalotte pic.twitter.com/PeyMdzL3iR

◆日本ハム矢沢宏太投手(24)が7回の守備で左翼フェンスに激突するアクシデントで途中交代した。1死無走者の場面でロッテ寺地の飛球を背走して追いかけて打球を好捕したが、そのまま左翼フェンスに顔と胸付近を強打。その場であおむけとなり、苦痛の表情を浮かべた。中堅の松本剛もすぐに駆けつけ、ベンチへ向かってトレーナーに来るよう要求。ベンチ裏からは担架も運び出された。森本外野守備走塁コーチもベンチから駆けつけた。その後、矢沢は自力で立ち上がった。用意された担架に乗ることはなく、トレーナー2人に両腕を抱えられながら歩いて三塁側ベンチへ戻った。一時、球場も騒然となったが、なんとか歩いて引き揚げる矢沢には大きな拍手が送られた。1番中堅でスタメン出場していた矢沢は、6回の途中で左翼に回っていた。

◆ロッテは攻守で若手が躍動し、連敗を脱出した。先発の田中晴也投手(20)と寺地隆成捕手(19)のバッテリーが日本ハム打線を4回まで無安打に抑えた。5回2死満塁のピンチを招くも田中晴は自己最速156キロの直球で空振り三振に仕留め、雄たけびを上げた。7回2安打無失点と好投した。田中晴の力投に打線も応えた。5回まで苦手とする日本ハム先発の加藤貴相手に抑え込まれた。チャンスが来たのは6回。1死一、二塁の場面を作ると、日本ハムは2番手杉浦がマウンドに上がった。山本大斗外野手(22)が交代直後の杉浦の初球134キロの変化球を一発で仕留めた。流れを変える先制3ランとなり、喜びをかみしめながらダイヤモンドを1周。「(田中)晴也もいい投球をしていて、打席に行く前に晴也に『絶対打つ』と言いました。みんなが作ったチャンスを無駄にしたくなかったので、初球から思い切り振りにいった結果ホームランを打つことができてよかった」と振り返った。チームは4連敗中だった流れを脱し、ホームで2勝目を挙げた。

◆ロッテ山本大斗外野手(22)がプロ初本塁打を放った。6回1死一、二塁。交代直後の杉浦の初球134キロの変化球を一発で仕留めた。流れを変える先制3ランとなり、喜びをかみしめながらダイヤモンドを1周。「(田中)晴也もいい投球をしていて、打席に行く前に晴也に『絶対打つ』と言いました。みんなが作ったチャンスを無駄にしたくなかったので、初球から思い切り振りにいった結果ホームランを打つことができてよかった」と振り返った。

◆日本ハムは継投が決まらず、開幕からのビジター連勝が7で止まった。新庄剛志監督(53)が激しく動いたのが0-0で迎えた6回1死一、二塁の守備。まずは球審に外野守備の変更(左翼吉田をベンチに下げ、中堅矢沢を左翼へ、中堅には松本剛)を伝えた。新庄監督は三塁側ベンチに引き返そうとしたが、慌ててベンチから出てきた加藤投手コーチから耳打ちされると、きびすを返して再び球審の元へ向かい、先発加藤貴の交代を告げた。その時点で81球、5安打無失点と快投していた加藤貴も一瞬、戸惑いの表情を見せたがベンチへ引き揚げた。2番手として杉浦が登板したが、その初球をロッテ山本に捉えられてプロ初アーチとなる先制1号3ランを被弾。これが決勝点となってしまった。新庄監督は加藤貴から杉浦へ継投した場面を振り返って「ちょっと捉えられ始めたかなっていうところで、ビシッと杉浦君が行ってくれるかなって。でも、あそこまで打った、やっぱ山本君が素晴らしかった」と話した。打線も開幕から16試合連続で犠打ゼロの日本記録は更新したが、ロッテ先発の田中晴を攻略できずに今季初の0封負け。4回の攻撃ではレイエスの打球が速すぎて珍しい右ゴロに倒れたり、7回の守備では左翼矢沢が大飛球を好捕しながらフェンスに直撃して交代するアクシデントもあり、昨季から8連勝中だったZOZOマリンでチーム全体がリズムに乗れない敗戦となってしまった。

◆ロッテは投打がかみ合い、連敗を4で止めた。先発の田中晴也投手(20)が7回2安打無失点で今季初勝利。打っては、6回に山本大斗外野手(22)がプロ1号となる先制&決勝の3ランを放った。

◆左翼守備でフェンスに直撃して負傷交代した日本ハム矢沢宏太投手(24)が病院で検査を受けることになった。試合後に新庄剛志監督(53)は「膝、肩、顔と(フェンス直撃)。一番怖いのは脳。大丈夫だろうって思っても検査に行かないと、今後の選手生命に関わるんで。今日、病院を探してもらって行かせます」と話したように、千葉・浦安市内の病院へ向かった。矢沢は7回無死の場面で、ロッテ寺地の飛球を背走して追いかけて打球を好捕したが、そのまま左翼フェンスに顔や胸付近を強打。その場であおむけとなり、苦痛の表情を浮かべた。トレーナーや森本外野守備走塁コーチ、中堅の松本剛も駆けつけ、ベンチ裏からは担架も運び出されたが、矢沢は自力で立ち上がった。用意された担架に乗ることはなく、トレーナー2人に両腕を抱えられながら歩いて三塁側ベンチへ戻り、途中交代となっていた。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が、ロッテの投打の若手ヒーローを絶賛した。打線はロッテ先発の田中晴を打ち崩せず、投手陣はロッテ山本にプロ初本塁打となる決勝の1号3ランを献上して完敗。試合後の新庄監督は「(田中晴は)よかったね。急に投球術をつかみかけている。今年、働きそうじゃないですか。山本君は(新庄監督が)監督をし始めた時に(2軍戦を見ていて)ライトからの返球とかパンチ力があるから『おっ、いい選手だな』と思いながらメモした記憶はある」と力量をたたえた。そんな賛辞は止まらなかった。続けて「相手チームですけど、どの選手だろうが『プロ初ホームランおめでとう』っていう気持ちになるんで。(山本には)これからどんどん、ファイターズ以外で打ちまくってほしい(笑い)。いい力してますよ、ほんとに。2軍のゲームもよく見るんですけど、見るたびにホームラン打ってたから。出てくるだろうなと思ってましたけどね」とニヤリ。さらにロッテのチーム事情も推測しながら「ロッテさんも争いが激しいからね。そこで(チャンスを)つかむのが一流プレーヤーになる最初のスタートになってくるんで。今は毎日、楽しいんじゃない...てか、なんで俺がロッテの話をしてるの?(笑い)」とオチを付けていた。

◆ロッテ藤原恭大外野手(24)の"ライトセーバー"がさく裂した。4回1死、日本ハムのレイエスの痛烈な右前への打球へチャージすると、捕球後即座に一塁へ矢のような送球。右ゴロとして流れを渡さなかった。先発の田中晴也は「やっちゃったなと思ったんですけど、打球速すぎて恭大さん(藤原)だったらアウトにするかなと思って、だいぶ助かりました。すごいレーザービームでした」と感謝した。この日は「STAR WARS NIGHT」が開催。ビジョン映像や音楽などでスター・ウォーズの銀河を表現する球場演出が行われた。

◆若手が奮闘し、遠かったホーム2勝目を手に入れた。ロッテ山本大斗外野手(22)がプロ初本塁打で天敵日本ハムに勝利し、連敗脱出を決めた。6回のイニング前、力投を続ける田中晴に「決めてくるわ」と言葉をかけ打席に向かった。1死一、二塁から杉浦の初球を振り抜いた打球は宣言通りの先制3ランに。「ビッグマウスで終わらなくて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。試合前、チームで気持ちを切り替えた。前日は先制しながらも失策から大量失点で逆転され4連敗。決していいとは言えないムードが漂っていた。吉井監督とキャプテン藤岡が話し合い青空ミーティングを実施することを決めた。吉井監督は「連敗してて昨日のゲーム展開で後半ベンチがおとなしくなった。そこを選手で話し合ってどうするか考えてくれと言いました」と説明。藤岡が野手全員を集めて、約4分間思いを語った。「暗かったんで、明るくやろうって。若い子が(試合に)出ることも増えてますし、そこで勝敗の責任は負わなくていいんじゃないかと。それは自分から上の人が負えばいいと思う。若い子にはのびのびやってほしい」と呼びかけた。この日は「STAR WARS NIGHT」が開催。フォースの力も加わり、チーム一丸で本拠地2勝目を飾った。【星夏穂】

◆日本ハムは継投が決まらず、開幕からの敵地連勝が7で止まった。新庄剛志監督(53)は、0-0の6回1死一、二塁で先発加藤貴から杉浦にスイッチ。その杉浦が初球を山本に左翼席へ運ばれた。打線も5回2死満塁の好機を生かせず、今季初の0封負け。昨年から続いていたZOZOマリンでの連勝も8でストップした。"元ダース・ベイダー"らしからぬ苦しい展開となってしまった。新庄監督は試合後「...という試合でした」と第一声。その上で「全然(問題ない)。(今カード)1勝1敗でね」と加えた。采配が、珍しく裏目に出た。指揮官が激しく動いたのが0-0で迎えた6回1死一、二塁の守備。まずは球審に外野守備の変更(左翼吉田をベンチに下げ、中堅矢沢を左翼へ、中堅には松本剛)を伝えた。三塁側ベンチに引き返そうとしたが、慌ててベンチから出てきた加藤投手コーチから耳打ちされ、再び球審の元へ向かい、先発加藤貴の交代を告げた。加藤貴は、その時点で81球、5安打無失点と快投していたが「ちょっと捉えられ始めたかなというところで、ビシッと杉浦君がいってくれるかなと」。結果的に杉浦が山本にプロ1号3ランを献上し「あそこまで打った山本君が素晴らしかった」と、相手の打撃をたたえた。この日は、SF映画シリーズとコラボした「スター・ウォーズナイト」と銘打たれての開催だった。指揮官は20年前の05年5月6日、交流戦開幕の阪神戦で「ダース・ベイダー」に扮(ふん)し始球式で投手を務めたこともあった。この日の試合前セレモニーにはダース・ベイダーが登場も、さすがに今回は監督業に専念。ベンチに座りタクトを振ったが、暗黒のアンチヒーローばりの圧倒的強さは、発揮できずに終わった。開幕からの敵地連勝も、ZOZOマリンでの連勝も止まったが、指揮官は常に「そういう記録はどうでもいい」と話してきた。暗黒面=ダークサイドは1試合で終了。18日からの首位オリックスとの3連戦で、再び明るい話題を提供していく。【永野高輔】

◆ロッテの先発の田中晴也投手(20)は7回2安打無失点で今季初勝利を挙げた。寺地隆成捕手(19)とのバッテリーで日本ハム打線を4回まで無安打に抑える。5回2死満塁のピンチを招くも自己最速を1キロ更新する156キロの直球で空振り三振に仕留め、雄たけびを上げた。「先制点絶対与えたくなかったですし、前回の宗山さんも真っすぐで仕留めきれずで。しっかり追い込んでからのフォークって選択肢もありましたけど、一番後悔ない球が真っすぐだったんで、そこを通した中で自信持って投げた結果が表れてくれて良かった」と振り返った。自身最長イニングの7回を投げきり、「去年は不安を持ちながら試合に入ってましたけど、今年はシーズンオフから去年出た課題、経験っていうのは全て自信を持って戦えていますし、やれるっていう感覚もすごいオープン戦からあるので、そういった意味では絶対成長してる」と語った。

◆早くも緊急事態を示しているのか。4連敗中のロッテは全体練習前に野手陣が打撃ケージ裏に集まり、緊急ミーティングが開かれた。前日15日の同カードでは、3点リードの六回に失点に絡む2つの失策が出て8失点を喫する悪夢。借金3を抱えるチームは、13試合で12球団ワーストの13失策と引き締めは必須の状況だった。吉井理人監督(59)とコミュニケーションを取り、開催が決まったおよそ5分間のミーティング。円陣の中心でチームメートに語りかけた主将の藤岡裕大内野手(31)は内容を「極秘です」としつつも「暗かったんで、明るくやろうって」と雰囲気を変える目的だったと話す。「若い子が出ることも増えている。そこが勝敗の責任は負わなくていいんじゃないかと。それ(責任)はもう、自分から上の人が負えばいいと思います。若い子にはのびのびやってほしい」と訴えた主将。この日の試合でも先発は3年目の20歳、田中晴。バッテリーを組むのは2年目の寺地だ。ベテランと若手がかみ合ってソフトバンクに3連勝した開幕カードの雰囲気を思い出せるか。(片岡将)

◆この日の試合は幕張メッセで「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」が催されることを記念して映画「スター・ウォーズ」をテーマとする「STAR WARS NIGHT」として開催された。スタメン発表では各選手の画像が映画の登場人物に合わせた衣装になっており、ファーストピッチセレモニーではシークレットゲストの俳優、速水もこみちが登場し、場内を沸かせていた。(ZOZOマリン)

◆ロッテ・藤原恭大外野手(24)が強肩を発動した。四回1死走者なしの場面で日本ハム・レイエスが放った痛烈な右前への当たりをワンバウンドでキャッチすると、定位置あたりから一塁へ完璧な送球。見事ライトゴロを成立させた。4連敗中のチームは試合前に野手陣が打撃ゲージ裏で緊急ミーティング。危機感が漂う中でのプレーボール。先発の田中晴を盛り立てるプレーだった。

◆これがダイナマイト大斗だ。ロッテの5年目、山本大斗外野手(22)が0-0の六回1死一、二塁の場面でプロ1号となる左越え先制3ランを放った。「打ったのはカットボールだと思います。晴也もいい投球をしていて、打席に行く前に晴也に絶対打つと言いました。みんなが作ったチャンスを無駄にしたくなかったので、初球から思い切り振りにいった結果ホームランを打つことができてよかったです」ロッテはポランコと高部の安打で一、二塁の好機を作ると、日本ハムベンチは先発の加藤を諦め、杉浦にスイッチ。その初球だった。134キロカットボールを振り抜くと打球は左翼席上段まで届く特大の3ラン。打った瞬間、バットを掲げて〝確信歩き〟。スラッガーらしい第1号を記録した。前日の同カードでプロ初打点となる適時打をマークしていたが、連日の活躍だ。先発で高卒3年目の田中晴が自己最速を更新する156キロの直球で日本ハム打線を六回まで零封する中、大きな援護をもたらした。

◆日本ハム・矢沢宏太投手(24)が「1番・中堅」で先発出場。七回から守備位置が左翼に代わり、迎えた0―3の八回、左翼フェンスに激突し、途中交代した。この回のロッテの先頭打者、寺地のライナー性の飛球は左翼を守る矢沢の後方へ。矢沢は左翼フェンス手前で好捕し、そのまま激突した。ダッグアウトから担架が送り込まれたが、自らの足でベンチへ引き揚げた。球場内は温かい拍手に包まれ、左翼は矢沢に代わって五十幡が守りに就いた。

◆主砲が復調の兆しを見せている。ロッテとの今カード開始前時点で打率・200(55打数11安打)、1本塁打、9打点と苦しむ日本ハム・清宮幸太郎内野手(25)。昨季、規定打席未到達ながら自身初の打率3割をマークした左打者が不振脱却へ、技術的に意識を変えた。「(打撃で構えた際の)トップ(の位置)を深く。体からバットを離さない」新たな取り組みは結果に結び付いた。15日のロッテ戦では九回に3月28日の開幕戦(対西武、ベルーナ)以来となる駄目押しの2号ソロをマーク。カウント1―2から右腕、菊地の144キロの直球を右中間のテラス席へ突き刺し「良い当たりでしたね。久々に」と自賛した。上向き始めた打撃。「球の見え方はすごく良かった。取り組もうとしていることがちゃんと成果として出た」と手応えを口にする。昨季、ZOZOマリンでは6試合で打率・640(25打数16安打)、3本塁打、10打点と相性が良く「打てる良いイメージがあります。不思議ですね」と清宮。16日のロッテ2回戦では「2番・三塁」でスタメン出場し、開幕から全試合で先発出場が続いている。チームに欠かせない背番号21が、得意の球場で浮上のきっかけをつかむ。(加藤次郎)

◆ロッテが連敗を4で止めた。0―0の六回に山本がプロ初本塁打となる3ランを放ち、八回は中村奨がソロ。田中晴は速球を軸に8三振を奪い、7回無失点で今季初勝利。日本ハムはピンチで投入した杉浦が痛恨の一発を浴びた。

◆若き2人がチームを救った。4連敗中のロッテは先発の3年目右腕、田中晴也投手(20)が7回無失点の好投で今季初勝利。打っては5年目、山本大斗外野手(22)がプロ1号となる決勝3ランを放った。田中晴は「自分と寺地で若いバッテリーですし、変な重圧はなかった。若手らしくできることをやろう」と声を掛け合って臨んだ。五回2死満塁で矢沢を迎えた場面では自己最速を更新する156キロで空振り三振。雄たけびをあげた。打のヒーローは山本だ。持ち味のパンチ力で昨季イースタン・リーグ2冠(19本塁打、66打点)に輝いた。吉井監督から付けられた愛称は「ダイナマイト山本」。12日に昇格した際には「1軍で結果を残すためにやってきた。自信はあります」と豪語した。六回1死一、二塁。代わったばかりの2番手・杉浦の初球カットボールを振り抜き左翼席上段へ3ランを放ち「僕よりも若い晴也が頑張っていて、このまま勝ちを付けずに終わらせたくないとずっと思っていた」と胸を張った。この日の試合前には主将の藤岡が呼び掛けて野手陣が緊急の青空ミーティング。藤岡は「若い子が勝敗の責任を負わなくていい。自分から上の人が負う。若い子にはのびのびやってほしい」と訴えた。主将の言葉通りヤングマリーンズが躍動。連敗を止め、再起動のときだ。(片岡将)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
1141 0.733
(↓0.053)
-
(-)
12768
(-)
45
(+5)
13
(-)
8
(-)
0.296
(↓0.007)
2.430
(↓0.1)
2
(-)
日本ハム
970 0.563
(↓0.037)
2.5
(-)
12761
(-)
54
(+4)
16
(-)
2
(-)
0.232
(↓0.006)
2.880
(↓0.1)
3
(-)
ソフトバンク
681 0.429
(↓0.033)
4.5
(-)
12862
(+2)
61
(+6)
11
(-)
12
(-)
0.254
(-)
3.600
(↓0.03)
3
(1↑)
ロッテ
680 0.429
(↑0.044)
4.5
(↑1)
12944
(+4)
51
(-)
9
(+2)
5
(-)
0.211
(↓0.001)
2.910
(↑0.22)
3
(1↑)
西武
680 0.429
(↑0.044)
4.5
(↑1)
12940
(+5)
44
(-)
5
(+1)
13
(-)
0.240
(↑0.015)
2.840
(↑0.22)
6
(-)
楽天
690 0.400
(↑0.043)
5
(↑1)
12836
(+6)
56
(+2)
4
(+1)
16
(+4)
0.241
(↑0.007)
3.540
(↑0.11)