1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8 | 0 | 0 |
広島 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 1 | 9 | 1 | 0 |
勝利投手:床田 寛樹(1勝1敗0S) 敗戦投手:赤星 優志(1勝2敗0S) |

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◆投手戦を制した広島が3連勝。広島は3回裏、矢野のスクイズで1点を先制する。投げては、先発・床田が9回無失点7奪三振の快投。自身2年ぶりの完封で今季初勝利をマークした。敗れた巨人は先発・赤星が好投を見せるも、打線が再三の好機を生かせなかった。
◆巨人中山礼都内野手(23)が3試合ぶりにスタメン起用された。「2番三塁」で出場。2番でのスタメンは今季初となる。23歳の誕生日に、チームを勝利に導く一打を放ちたいところだ。先発は赤星優志投手(25)が務める。
◆巨人赤星優志投手(25)は6回101球7安打1失点の好投も、今季2勝目とはならなかった。初回からストライク先行の投球でアウトを積み重ねた。3回には1死から田村に中越え三塁打を浴びると、続く矢野にスクイズを決められ先制点を献上。それでも、テンポの良い投球を崩すことなく後続を打ち取った。登板最終回の6回には、無死一、二塁のピンチを招くも、野間、ファビアンを連続三振。最後は菊池が放った右翼へのライナー性の打球をトレイ・キャベッジ外野手(27)がダイビングキャッチして、窮地を脱した。だが、この日は打線が広島先発の床田の前に沈黙し、7回まで無得点。赤星は勝利投手の権利を得ることができなかった。
◆巨人が広島相手に2連敗を喫した。先発の赤星優志投手(25)は6回101球7安打1失点の好投を見せた。3回に1死から田村に中越え三塁打を浴びると、続く矢野にスクイズを決められ先制点を献上。それでも、終始ストライク先行の投球でアウトを重ねた。阿部慎之助監督は「責めらんないよね。ナイスピッチングだったし、最少失点に抑えて。後からいったピッチャーも、しんどいところだったけどね、なんとか頑張ったんで、あとにつながると思います」とたたえた。打線は広島先発の9回を投げきった床田から得点を奪うことができなかった。初回は1死一、二塁のチャンスを作ったが、岡本和真内野手(28)、トレイ・キャベッジ外野手(27)の中軸が倒れて無得点。4回には先頭の吉川尚輝内野手(30)が二塁打で出塁するも、続く岡本の一邪飛でタッチアップを試みた際に三塁で刺され、好機を逃した。9回も2死一、二塁を作ったが、この日が誕生日だった中山礼都(23)の痛烈なライナーを遊撃の矢野にキャッチされてゲームセット。同監督は「床田君にいいピッチングされちゃったね。素晴らしいピッチングだった。あと一本だったな」と振り返った。チームは最大で4つあった貯金を全て吐き出し、勝率5割となった。「なんとか明日勝って、総力戦でまたいきたいと思います」と13日の3連戦最終戦をにらんだ。
◆巨人は広島相手に0-1で敗れて2連敗となった。巨人のスクイズによる1失点での黒星は1967年9月13日の中日戦以来58年ぶりとなった。3回、先発の赤星優志投手(25)が1死から田村に中越え三塁打を浴び、続く矢野にスクイズを決められ先制点を奪われた。その後はストライク先行で力投。6回101球7安打1失点の好投を見せたが、打線は1点が遠い展開。9安打を放ち、9回は2死一、二塁の同点機を作りながら、この日が誕生日の中山礼都内野手(23)が放った痛烈なライナーを遊撃の矢野がダイビングキャッチ。美技に阻まれてゲームセットとなった。床田に完封負けし、チームは最大で4つあった貯金を全て吐き出し、勝率5割となった。なお、広島がスクイズの1点で1-0で勝利するのは史上初となった。
◆巨人が広島相手に2連敗を喫した。先発の赤星優志投手(25)は6回101球7安打1失点の好投を見せたが、3回に許したスクイズでの1失点が決勝点となった。8回にはキャベッジにあわやの場面があった。2死一塁から一、二塁間へのゴロを打つも、菊池の送球が悪送球となり、足を伸ばして送球を捕った一塁手の田村の背中に衝突した。前に倒れ込んで右腕を抱えながらしゃがみ込み、トレーナーともにベンチ裏へ。数分後にグラウンドに戻った。試合後に阿部慎之助監督は「大丈夫そう」と明言。この日の試合を終えて打率3割を超え、3本塁打と活躍する。6回の守備では、2死一、二塁からの菊池の右翼への当たりを前方に飛び込んでナイスキャッチで窮地を救った。チームは2連敗で勝率5割。巻き返しには攻守ともに光る新外国人の活躍が欠かせなくなりそうだ。
◆巨人が広島相手に2連敗を喫した。先発の赤星優志投手(25)は6回101球7安打1失点の好投を見せた。3回に1死から田村に中越え三塁打を浴びると、続く矢野にスクイズを決められ先制点を献上。それでも、終始ストライク先行の投球でアウトを重ねた。阿部慎之助監督(46)は「責めらんないよね。ナイスピッチングだったし、最少失点に抑えて。後からいったピッチャーも、しんどいところだったけどね、なんとか頑張ったんで、あとにつながると思います」とたたえた。打線は広島先発の9回を投げきった床田から得点を奪うことができなかった。初回は1死一、二塁のチャンスを作ったが、岡本和真内野手(28)、トレイ・キャベッジ外野手(27)の中軸が倒れて無得点。4回には先頭の吉川尚輝内野手(30)が二塁打で出塁するも、続く岡本の一邪飛でタッチアップを試みた際に三塁で刺され、好機を逃した。9回も2死一、二塁を作ったが、この日が誕生日だった中山礼都内野手(23)の痛烈なライナーを遊撃の矢野にキャッチされてゲームセット。同監督は「床田君にいいピッチングされちゃったね。素晴らしいピッチングだった。あと1本だったな」と振り返った。チームは最大で4つあった貯金を全て吐き出し、勝率5割となった。「なんとか明日勝って、総力戦でまたいきたいと思います」と13日の3連戦最終戦をにらんだ。
◆広島が球団初のスクイズの得点による「1-0」の勝利で巨人に連勝した。両軍無得点の3回、1死から1番起用の田村が中越え三塁打で出塁した。広島は矢野の初球にスクイズを仕掛けるも、外角に外した巨人バッテリーの前に何とかファウルでしのぐのがやっとだった。その後2球ボールを挟み、カウント2-1となったところで再びスクイズ。矢野が外角低めの難しい球に食らいつき、投手前に転がして三塁走者を本塁に迎えた。試合の主導権を握ると、立ち上がりから直球が走っていた床田が最少得点差を最後まで守り抜き、完封で今季初勝利を手にした。広島が3回、矢野のスクイズで挙げた1点を守り切って勝利。スクイズによる1-0勝利は、16年6月18日ソフトバンクが阪神戦で記録(3回に今宮)して以来で、広島は球団史上初めて。一方、巨人がスクイズで0-1敗戦は67年9月13日中日戦以来、58年ぶり。67年は8回1死満塁から伊藤竜にスクイズを決められ0-1で敗れた。
◆巨人は広島相手に0-1で敗れて2連敗となった。巨人のスクイズによる1失点での黒星は1967年9月13日の中日戦以来58年ぶりとなった。3回、先発の赤星優志投手(25)が1死から田村に中越え三塁打を浴び、続く矢野にスクイズを決められ先制点を奪われた。広島は矢野の初球にスクイズをしかけるも、外角に外した巨人バッテリーの前にファウルでしのぐのがやっとだった。その後2球ボールを挟み、カウント2-1となったところで再びスクイズ。矢野が外角低めの難しい球に食らいつき、投手前に転がして三塁走者を本塁に迎えた。広島は球団初のスクイズの得点による「1-0」の勝利で巨人に連勝した。広島が3回、矢野のスクイズで挙げた1点を守り切って勝利。スクイズによる1-0勝利は、16年6月18日ソフトバンクが阪神戦で記録(3回に今宮)して以来で、広島は球団史上初めて。一方、巨人がスクイズで0-1敗戦は67年9月13日中日戦以来、58年ぶり。67年は8回1死満塁から伊藤竜にスクイズを決められ0-1で敗れた。
◆巨人赤星優志投手(25)が6回101球7安打1失点の力投も、今季2勝目はならなかった。打者25人と対戦して18人に初球ストライクで入るストライク先行の投球。3回に1点を失ったが、テンポ良くアウトを積み重ねた。登板最終回の6回には、2死一、二塁でキャベッジのダイビングキャッチでピンチを脱し「バックの守りにも助けられ、何とか最低限試合を作れたかなと思います」と感謝した。
◆巨人岡本和真内野手(28)が3打数無安打に倒れ、開幕からの連続試合安打は12試合でストップした。1回1死一、二塁で右飛。4回にも無死二塁で一邪飛に倒れ「(広島先発の床田を)攻め切れなかったですね」と肩を落とした。11日広島戦で森下から左前打を放ち、開幕からの連続試合安打を球団2位タイまで伸ばしていた。記録は途絶えたが「(チャンスで)あと1本。明日打てるように頑張ります」と前を向いた。
◆広島床田寛樹投手(30)が強力巨人打線を9回8安打に抑える完封勝利で、今季初勝利を手にした。立ち上がりから真っすぐが走り、最速は151キロを計測。6回2死一塁で当たっているキャベッジを149キロの外角直球で見逃し三振に切るなど、得意球ツーシーム狙いの巨人打線の裏もかいた。「スピードもそれなりに出ていたので、押し切ろうと思った」。終盤7回以降は毎回、得点圏の走者を置いたが、最後まで球威は落ちなかった。今季3度目の登板で123球を投げ抜き、虎の子の1点を守り切った。チーム9完投の昨季、自身は完投ゼロに終わった。悔しい思いをしただけに、この日は最後まで投げ切る覚悟だった。7回の投球を終えると、小走りでベンチに戻り、首脳陣から声をかけられる前に打席の準備を急いだ。8回は2死一、二塁のピンチを招いたが、永川投手コーチからの「行くぞ」という言葉に力が沸いた。「まず1個、久しぶりにできて良かった。(9回の)途中で代わるのが一番良くなかったので、何とか粘り切れて良かったです」。今季は球団一番乗りとなる完投を完封で飾った。チームは3連勝で単独首位に浮上。新井監督は「今日は床田サマサマです」と賛辞を惜しまなかった。【前原淳】
◆広島矢野雅哉内野手(26)が決めたスクイズが決勝点となった。両軍無得点の3回1死三塁。初球から仕掛けるも、外角ボールゾーンへの球をファウル。カウントが2-1となった4球目に再び仕掛け、外角低めの難しい球に何とか食らいついて投手前に転がした。「とにかくバットに当てて、転がすことしか考えていなかった」。執念で成功させて、球団初のスクイズによる「1-0」勝利をもたらした。▽広島田村(決勝スクイズにつながる三塁打)「追い込まれていたので、ボール球を見極めながらしっかり弾けたらいいなというくらいの感じで打席に立っていました」▽広島小園(今季初の猛打賞でリーグ2位の打率3割9分2厘)「3安打はたまたまです。1試合1本は絶対に打ちたいとは思っているので、その意識だけは続けていこうと」
◆この日23歳の誕生日を迎えた中山礼都内野手が、「2番・三塁」で3試合ぶりに先発出場。一回の第1打席でいきなりバースデー安打を放った。一回1死無走者。巨人応援席から奏でられたバースデーソングが鳴り止まぬ前に、床田の1球目、外角のカットボールを逆らわず左前にはじき返した。
◆巨人は公式Xで、試合前の円陣の動画を公開。この日23歳の誕生日を迎えた中山礼都内野手が声出し役を務め、「ハッピーバースデートゥーミー ハッピーバースデーディア俺~ ハッピーバースデートゥーミー」と自らバースデーソングを熱唱し「ありがとうございます」と笑みを浮かべた。中山は「2番・三塁」で3試合ぶりに先発出場。一回の第1打席で1球目を左前に運び、バースデー安打をマークした。
◆巨人の新外国人、トレイ・キャベッジ外野手(27)=前パイレーツ=が「5番・右翼」で出場。六回にチームのピンチを救うファインプレーを見せた。0―1の六回2死一、二塁。フルカウントから菊池が捉えた打球は右前へ。右翼手のキャベッジは果敢にダイビングキャッチを見せた。抜ければ追加点は確実となる打球を好捕し、ピンチを無失点で切り抜けた。
◆巨人・赤星優志投手(25)が今季3度目の先発。6回7安打1失点、無四球、5奪三振の力投を見せたが、打線の援護なく2勝目を挙げることはできなかった。三回に1死から田村に中越え三塁打を浴びると、続く矢野にスクイズを決められ先取点を許した。六回も連打で無死一、二塁のピンチを背負ったが、野間、ファビアンを連続三振。右翼手キャベッジの好守備もあり無失点で切り抜けた。
◆巨人の新外国人、トレイ・キャベッジ外野手(27)=前パイレーツ=が「5番・右翼」で出場。八回に二ゴロを放った際、送球を受けた一塁手と交錯。転倒した後、右肩を押さえてうずくまった。一度ベンチへ戻って治療を受け、プレーを続行。場内から温かい拍手が送られた。キャベッジは0―1の六回2死一、二塁。菊池が捉えた打球に、果敢にダイビングキャッチを見せた。抜ければ追加点は確実となる打球を好捕し、ピンチを無失点で切り抜けた。
◆巨人・岡本和真内野手(28)が「4番・一塁」で出場。3打数無安打、1四球に終わり、開幕戦から続いた連続試合安打が「12」で止まった。巨人では1972年の高田繁、88年のクロマティと並ぶ歴代2位(最長は49年に川上哲治が記録した16試合)だった。広島先発の床田に対し、一回1死一、二塁では右飛、四回無死二塁の第2打席も一邪飛に倒れるなど好機を仕留められず。チームも今季2度目の零封負けを喫した。
◆広島がロースコアの試合を勝利した。先発した床田寛樹投手(30)は8安打無失点で自身5度目の完封勝利をマークし、今季初白星をつかんだ。立ち上がりから走者を背負いながらも、粘りの投球を披露。七回の2死一、三塁のピンチでは一気にギアを上げ、代打・大城に対し3球勝負。オール直球で空振り三振に斬った。打線は三回に1死から田村が中越えの三塁打で好機を作り、続く矢野が倒れ込みながらなんとかバットに当てて、スクイズに成功。先制点を奪った。田村は直後の四回に一塁守備でも好守を披露した。チームは今季2度目の3連勝で貯金を今季最多の「2」とした。
◆この日23歳の誕生日を迎えた中山礼都内野手が、「2番・三塁」で3試合ぶりに先発出場。1点を追う九回2死一、二塁で左前に抜ければ同点打の可能性が高かった痛烈な打球を放ったが、遊撃手矢野が横っ飛びで好捕し試合終了となった。中山は一回の第1打席でいきなりバースデー安打を放ったが、その後は床田に対し4打席で2三振を喫するなど無安打に終わった。
◆巨人は今季2度目の零封負け。12失点で大敗を喫した前夜に続き2連敗で、貯金がなくなった。床田に完封を許し、阿部慎之助監督(46)は「床田君にいいピッチングされちゃったね。素晴らしいピッチング」と脱帽した。先発の赤星優志投手(25)は6回7安打1失点。無四球、5奪三振の力投を見せたが、打線の援護なく2連敗を喫し、指揮官は「責められないよね、投手は。(赤星は)ナイスピッチングだったし、最少失点に抑えて、あとからいった投手もしんどいところだったけど何とか頑張ってくれた。あとにつながると思います」とコメントした。
◆巨人・阿部慎之助監督(46)が試合後、交錯プレーがあったトレイ・キャベッジ外野手(27)=前パイレーツ=について「大丈夫そう」と説明した。八回2死一塁で一、二塁間へゴロを打ち返したプレー。二塁手・菊池の送球が逸れ、一塁を駆け抜けようとしたキャベッジは一塁手・田村の背中に激突。右半身を地面に打ち付けるように転倒し、右腕を抑えて三塁ベンチへ下がった。しばらく治療の時間を取り、一塁へ戻って出場を続けた。来日1年目でここまで打率.309、3本塁打、8打点と好調な助っ人だけに状態が心配されたが、大事には至らなかったようだ。
◆広島が3連勝。先発した床田寛樹投手(30)が緩急を付けた投球で2年ぶりの完封を果たし、今季初勝利を飾った。8安打を浴びても要所を締め、三回の矢野のスクイズによる1点を守った。床田のデータは以下のとおり。?広島・床田の完封勝利は2023年8月17日の阪神戦(マツダ)以来2年ぶり5度目。広島の投手が巨人戦で完封をマークしたのは、昨年8月6日のアドゥワ誠(○5-0、東京ドーム)以来。スコア1-0だと17年8月12日の薮田和樹(マツダ)以来8年ぶりで、左投手では08年4月19日の高橋建(広島市民)以来17年ぶり。?今季完封勝利を挙げた投手は、3月28日の日本ハム・金村尚真(対西武)、4月3日のヤクルト・小川泰弘(対広島)、同6日の楽天・古謝樹(対ロッテ)に次いで4人目。
◆広島がロースコアの試合を勝利した。先発した床田寛樹投手(30)は8安打無失点で2年ぶり自身5度目の完封勝ちをマークし、今季初白星を挙げた。
◆巨人は零封負けで広島に2連敗を喫し、今季初めて貯金を吐き出した。阿部慎之助監督(46)は8安打での完封勝利を許した広島の左腕、床田に脱帽した。「床田君にいいピッチングされちゃったね。素晴らしい。もう、あと一本が(出なかった)」6イニングで得点圏に走者を置いたが、決定打を欠いた。1点を追う九回2死一、二塁では、今季初めて2番で先発起用した中山が遊直に倒れて試合終了。球団2位タイとなる開幕から12試合連続安打をマークしていた岡本は3打数無安打1四球で快音が止まった。主砲は「(床田を)攻め切れなかったですね」と首をかしげた。「なんとか明日、総力戦で勝ちたい」との指揮官の言葉通り、同一カード3連敗と借金生活を阻止する。(谷川直之)
◆巨人の赤星優志投手が今季3度目の先発で6回7安打1失点。「バックの守りにも助けられ、何とか最低限、試合をつくれた」と無四球、5奪三振の力投を見せたが、打線の援護なく2連敗(1勝)を喫した。三回にスクイズで先制点を許すも、六回無死一、二塁では連続三振を奪うなど追加点は与えず。打席では五回に内野安打を放ち意地を見せたが、白星をつかむことはできなかった。
◆九回、左前へ抜けそうなライナー性の打球を、広島の遊撃手・矢野がダイビングキャッチしてゲームセット。味方のファインプレーに床田寛樹投手(30)は驚いた表情を浮かべながら、喜びをかみしめた。最後まで1点を守り抜き、123球の熱投。巨人打線を8安打に封じ、2年ぶりの完封勝ちで今季初白星をつかんだ。「最近、リリーフも多く投げていたのでなんとか長いイニングと思ってマウンドに上がって、結果最後まで投げ切れたのでよかったと思います」今季初のお立ち台ではホッと胸をなでおろした。序盤から粘りの投球だった。6度も得点圏に走者を背負ったが、本塁は踏ませない。七回2死一、三塁のピンチでは代打・大城卓に対し、三球勝負。2球目にはこの日最速の151キロを計測し、最後は149キロ直球で空振り三振に斬った。スコアボードに「0」を並べ、2023年8月17日の阪神戦(マツダ)以来、5度目の完封勝ち。昨年、大瀬良に「あれ? 完投、完封した?」といじられていたといい、「まずは1個、久しぶりにできてよかった」と笑った。昨季限りで現役を引退した野村祐輔3軍投手コーチ兼アナリストの背番号「19」を受け継ぎ、左のエースとして飛躍を誓う今季。その片鱗(へんりん)を見せた左腕を、新井監督は「きょうは何も言うことはないですね。床田さまさまです」と絶賛した。チームは昨年9月4日以来、今季初の単独首位に浮上。指揮官は「まだまだ。まだまだ始まったばかり」と気を引き締めるが、今季2度目の3連勝で貯金は最多の「2」と順調に歩みを進めている。夏場以降に急失速した昨季と同じ轍は踏まない。大瀬良、森下、床田の先発3本柱がチームに勢いをもたらす。(西垣戸理大)
◆広島・矢野雅哉内野手(26)が攻守に輝いた。三回に1死三塁の好機で低めのボール球に対し、倒れ込みながら必死にバットに当て、スクイズに成功。「とにかくバットに当てて転がすことしか考えていなかった」と決勝点をもぎ取った。遊撃守備では九回に左前へ抜けそうなライナー性の打球に飛びつき、好捕。新井監督は「(スクイズは)本当によく当ててくれた。(守備は)もう素晴らしいプレーです」とたたえた。
◆巨人は同点に追いついた四回、なお勝ち越しのチャンスで重盗を仕掛けたが失敗に終わった。相手のバッテリーミスで1―1とした四回。2死一、三塁で8番若林が2ストライクと追い込まれてからの3球目、一走の坂本がスタートを切り、二塁への送球を見て三走のヘルナンデスも本塁へ突っ込んだが、遊撃矢野が素早く本塁へ送球し、タッチアウトとなり勝ち越しを逃した。

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
広島 |
7 | 5 | 1 | 0.583 (↑0.038) | - (-) |
130 | 48 (+1) | 38 (-) | 4 (-) | 5 (+1) |
0.249 (↑0.003) | 2.570 (↑0.21) |
2 (-) |
巨人 |
6 | 6 | 1 | 0.500 (↓0.045) | 1 (↓1) |
130 | 47 (-) | 42 (+1) | 9 (-) | 7 (-) |
0.264 (↓0.002) | 2.970 (↑0.14) |
2 (-) |
阪神 |
6 | 6 | 1 | 0.500 (↓0.045) | 1 (↓1) |
130 | 39 (+2) | 39 (+3) | 6 (-) | 9 (+1) |
0.227 (↑0.01) | 2.800 (↓0.02) |
4 (1↑) |
DeNA |
5 | 5 | 2 | 0.500 (↑0.056) | 1 (-) |
131 | 51 (+5) | 47 (+4) | 5 (-) | 4 (-) |
0.239 (↑0.006) | 3.270 (↓0.07) |
4 (3↓) |
ヤクルト |
5 | 5 | 1 | 0.500 (↓0.056) | 1 (↓1) |
132 | 31 (+4) | 40 (+5) | 4 (-) | 1 (-) |
0.197 (↑0.002) | 3.130 (↓0.22) |
6 (-) |
中日 |
5 | 7 | 2 | 0.417 (↑0.053) | 2 (-) |
129 | 26 (+3) | 36 (+2) | 3 (-) | 6 (-) |
0.196 (↑0.005) | 2.280 (↑0.03) |
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