ロッテ(★4対5☆)ソフトバンク =リーグ戦4回戦(2025.04.11)・ZOZOマリンスタジアム=
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ソフトバンク
01010001115803
ロッテ
000001201041411
勝利投手:オスナ(1勝0敗1S)
(セーブ:杉山 一樹(0勝1敗1S))
敗戦投手:小野 郁(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】山川 穂高(3号・4回表ソロ),山川 穂高(4号・9回表ソロ),野村 勇(1号・10回表ソロ)
【ロッテ】ポランコ(1号・6回裏ソロ)

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◆ソフトバンクは3-3で迎えた9回表、山川のソロで勝ち越しに成功する。その後同点を許すも、延長10回には野村のソロが飛び出し、リードを奪った。投げては、4番手・オスナが今季初勝利。敗れたロッテは打線がつながりを欠き、投手陣も要所で痛い一発を浴びた。

◆ソフトバンクが昨季までホークスに在籍していたロッテ石川柊太投手(33)から先制点を奪った。2回、山川の左前打と正木の四球で無死一、二塁のチャンス。1死一、三塁となり、2年目の広瀬隆太内野手(24)が左翼に犠飛を放った。石川は昨オフ、国内FA権を行使してロッテに移籍。ソフトバンク時代はZOZOマリンでの通算成績が18試合で7勝1敗、防御率2・47を記録しており、小久保監督も「あの風を味方に(する)やっかいな投手が行くというのは間違いない」と警戒していた。

◆ロッテはJRAの冠協賛試合「JRA中山競馬場皐月賞★ナイター」を開催し、戸崎圭太騎手(44)が始球式を行った。背番号「1」を背負い「KEITA」のユニホームでマウンドに立ち、腕を振り上げた戸崎騎手のボールは捕手役の岡のわずかに手前でワンバウンドした。戸崎騎手は「キャッチボールを練習してて、すごいいい球投げてて。今日も事前にキャッチボールしてすごくいい球投げて、すごい自信あったんですけど...。メンタル弱いっすね。絶対にノーバンでって思ったんですけど」と悔しそうな表情を浮かべた。「レース前も多少緊張しますけど、全然今日の方が緊張しました」と振り返った。中学時代に使用していたグラブを持参し臨んだ。「ずっとプロ野球選手になりたいって思ってたんで、少し夢に近づけたというか、すごく光栄に思います」と感慨深げに語った。馬主でもある吉井理人監督(59)とも始球式前に会話を交わしたといい「『今度馬に乗ってください』と言っていただいて、『こちらこそよろしくお願いします』と話しました」と明かした。取材後には「ベリーベリー始球式でした!」と笑顔。ダノンデサイルとのコンビでドバイ・シーマクラシックを制した際のコメント「ベリーベリーホース!」の名言をかけて、初の始球式を終えた。

◆ソフトバンク山川穂高内野手(33)が今季3号ソロを放った。1-0の4回1死、昨季までソフトバンクに在籍していたロッテ石川柊太投手(33)の147キロストレートを左翼席に運んだ。これで今季1号を放った6日の西武戦から5試合連続安打。この日は第1打席にも左前打を放っており、1号の打席から3号の打席までの打率は19打数11安打で打率5割7分9厘、3本塁打、10打点。昨季のパ・リーグ本塁打王&打点王が完全に目覚めた。山川は「打ったのは真っすぐ。いい感覚で振り抜くことができました。ホームランと大きい追加点を取ることができて良かったです。大事なカードの頭を取れるように頑張ります」とコメントした。

◆ロッテはスペシャルイベント「BLACKBLACK」を開催し、ゲストとして来場した球団OBの今江敏晃氏(41)が始球式を行った。背番号「8」のビジターユニホームに身を包み登場。見事なノーバウンド投球をし、捕手の佐藤から笑顔でボールを受け取った。ほっとした表情で胸をなで下ろしながらマウンドを降りた。「マリーンズとしてこの球場に帰ってこれたことは非常にうれしいですし、ファンの方に本当に暖かく迎えて頂いて応援までしていただいてとても感激しています」と語った。始球式直後、スタンドでマリーンズファンが同氏の現役時代の応援歌を熱唱。それをじっと見つめながら聞いていた今江氏は「久しぶりに聞いた応援歌はやっぱり良いですね。ライトスタンドの一体となった手拍子と声は他のチームにはなかなかないものなので、体全身を使って、全身で応援してもらっている感があって本当に良いなと改めて思いました」と話した。

◆ロッテ石川柊太投手(33)が5回3安打2失点と粘りの投球を見せたが、初白星はお預けとなった。移籍後初登板となった前回3日のオリックス戦(ZOZOマリン)では2回途中で危険球退場のアクシデントがあった。「自分でも経験なかったんでびっくりしましたけど、あの場面はあの場面で、もう起きてしまったことはもうしょうがないっていうところで、しっかりと切り替えて、次の準備」とトレーニングのセット数や組み方を変えるなど、課題を持って調整してきた。FAで移籍後、初の古巣ソフトバンクとの対決。「やっぱりやられたらダサいんで、やるしかないですよね」と強気に意気込んでマウンドに上がった。0-1で迎えた4回、4番山川にインコース147キロ直球をレフトスタンドに放り込まれた。「やっぱりあのホームランが反省するところです。投げミスではあったのでやっぱりそこを減らしていかないと勝てる試合も勝ちきれない。自分の中では失投だったので次は修正していきたい」と1球を悔やんだ。ソロ本塁打の直後に正木に安打を浴びたが流れを完全に渡すことは無く、67球を投げ5回2失点でマウンドを降りた。「全体的には感じも良かったので次はもっと長いイニングもそうですしチームを勝ちに導けるようなピッチングができるように準備したい」と振り返った。移籍後初勝利はおあずけとなったが、次回登板こそ初勝利へ、リベンジに燃える。【星夏穂】

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(36)が自打球直撃で途中交代した。試合途中にトレーナーに付き添われ、松葉づえで球場を後にした。「めっちゃ痛い...」と厳しい表情を見せた。右太もも裏の張りから「3番DH」で4試合ぶりにスタメン復帰。しかし6回1死の第3打席で自打球が右足のスネ付近に直撃。柳田はもん絶し、ベンチでは小久保監督も渋い表情を浮かべていた。数分間の手当を受けて柳田はプレー続行。遊直に倒れて走ることはなかったが、ベンチでは足を引きずる姿が見られた。8回の打席では代打に中村が送られた。ソフトバンクでは近藤が腰の手術を受け、栗原は右脇腹を痛めて開幕不在だった。栗原は12日の2軍戦で実戦復帰するが、柳田まで離脱となれば、かなりの痛手になる。

◆ソフトバンクが3位タイに浮上した。4日に単独最下位に転落して、わずか1週間で今季初のAクラス入りとなった。同点に追いつかれた直後の10回に、途中出場の野村勇内野手(28)が2年ぶりの1発となる今季1号ソロで勝ち越しに成功した。4回には山川穂高内野手(33)が今季3号ソロを放った。1-0の4回1死、昨季までソフトバンクに在籍していたロッテ石川柊太投手(33)の147キロストレートを左翼席に運んだ。「打ったのは真っすぐ。いい感覚で振り抜くことができました。ホームランと大きい追加点を取ることができて良かったです。大事なカードの頭を取れるように頑張ります」。同点で迎えた9回に、この試合2本目となる勝ち越しの4号ソロ。開幕から打撃は低調だったが、昨季のパ・リーグ本塁打王&打点王が完全に目覚めた。チームは引き分けを挟んで4連勝。昨季のパ・リーグ覇者が本来の力を取り戻した。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(36)が11日、ロッテ4回戦(ZOZOマリン)で負傷交代した。右太もも裏の張りから4試合ぶりにスタメン復帰したが、6回の第3打席で自打球をスネ付近に当てて交代。試合途中にトレーナーに付き添われ、松葉づえで球場を後にした。柳田は「めっちゃ痛い...」と厳しい表情を見せて病院へ。小久保裕紀監督(53)は「明日になってみないと分からない」と話すにとどめた。正式な診断を経て、重症と判断された場合は登録抹消になる可能性もある。柳田は8日オリックス戦で右太もも裏の張りを訴えてスタメンから外れた。この日は試合前に小久保監督が「(試合に)出ながら治そうということになった」と説明してスタメン復帰。フルスイングを見せるなどひと安心かと思われた直後に自打球を受けてしまった。近藤、栗原を欠いている打線で柳田まで離脱となればショックは大きい。大事に至っていないことを願うしかない。

◆ソフトバンク有原航平投手(32)が7回途中118球の粘投も10安打3失点の内容を猛省した。「絶対に長いイニングを投げて勝ちたい試合だった。最後はああいう形で代わったので本当に悔しい」。3者凡退に切ったのは2回の1イニングだけ。7回には1点リードを守り切れず2死から3連打を許して降板。チームが逆転勝ちし、黒星こそ免れたものの「内容は反省するところがたくさんある。自分の実力不足」と唇をかんだ。開幕から3試合目で、またも白星を手にすることはできなかった。

◆ロッテはシーソーゲームの延長戦を勝ちきれなかった。終盤以降の中継ぎ陣が不安定だった。8回に鈴木が同点打を浴び、9回にゲレーロが勝ち越し弾を被弾。チームは9回裏の土壇場で追いついたが、延長に入って10回に登板した小野がソロ本塁打を許し、再び勝ち越された。吉井監督は「勝ちパターンのリリーバーがああいう形でやられちゃうと試合は勝てない。ホークス打線は強力なので、バッターの弱点を突きにいったところを逆にやられちゃった感じだった。もっと自分の球を投げて欲しい」と話した。野手陣は藤原、ポランコの4打席連続安打など、ソフトバンクの8安打を上回る計14安打を放ったが、4得点にとどまった。指揮官は「ここは多分作戦のところが悪かったと思うんで。打撃陣は頑張ってくれた」とかばった。

◆ソフトバンクが引き分けを挟んで4連勝を飾り、3位タイに浮上した。4日に単独最下位に転落したが、わずか1週間で今季初のAクラス入り。4番の山川穂高内野手(33)が今季初の1試合2本塁打を放つと、4-4の延長10回には途中出場していた野村勇内野手(28)が決勝アーチを放った。柳田悠岐外野手(36)は右足のスネ付近に自打球を受けて離脱の危機。重苦しい状況で主砲と伏兵がチームを救った。2年ぶりの感触だった。野村はロッテ小野の初球スライダーを幕張の夜空にかち上げた。「めっちゃうれしかったっす。久々の感覚。気持ちよかった」。アーチと思わなかった野村は全力でダイヤモンドを一周。白球が左翼席に着弾すると、ベンチも野村も小久保監督も満面の笑みだった。指揮官が「誰も打つと思っていなかったでしょ」と笑みを浮かべる伏兵弾だ。野村の本塁打は23年以来。プロ1年目の22年は1939年の鶴岡一人が記録して以来、83年ぶりに球団新人最多記録の10本塁打をマーク。逸材が久々の花火を打ち上げた。「初球からどんどん振っていこうと思ったら甘いところに来てくれました」。主に守備要員で出場を続けていた男。この日も9回の三塁守備からグラウンドに立ち、4連勝の立役者になった。緊急事態だった。右太もも裏の張りから4試合ぶりにスタメン復帰した柳田が6回に、自打球がスネ付近に直撃して途中交代した。近藤、栗原に続いて柳田まで...。険悪ムードで負けていれば「ダブルショック」だっただけに、野村の決勝弾はチームを勇気づけた。4番山川も今季初の1試合2本塁打でお膳立て。1-0の4回に今季3号ソロ、3-3の9回にはこの試合2本目となる一時勝ち越しの4号ソロを放った。「完璧に捉えることができました」。直近5試合で4発目と絶好調。連勝でムードは高まり、柳田の離脱危機をチーム一丸で乗り切っていく。【只松憲】

◆ソフトバンクが引き分けを挟んで4連勝を飾り、3位タイに浮上した。4日に単独最下位に転落したが、わずか1週間で今季初のAクラス入り。4番の山川穂高内野手(33)が今季初の1試合2本塁打を放つと、4-4の延長10回には途中出場していた野村勇内野手(28)が決勝アーチを放った。柳田悠岐外野手(36)は右足のスネ付近に自打球を受けて離脱の危機。重苦しい状況で主砲と伏兵がチームを救った。野村は悩んでいた。プロ1年目は10盗塁に加えて10本塁打を放ち、ヒーローインタビューで「勇ちゃんピース」と一芸を披露するムードメーカーだった。一転して23年は3本塁打、24年は0本。打撃スタイルを見失い、暗い表情を見せる時が多かった。「野球がおもんない。どうしたらええんやろ」。昨季はリーグ優勝しながら本音を漏らした。輝かしいルーキーイヤーは昔のことと割り切った。過去の自分を変えるために昨オフは今宮の自主トレに初参加。微妙な体重移動で長打力を取り戻し、春季キャンプでは「今は打つのが楽しいねんな」と笑顔を取り戻した。同じ右打者として小久保監督も気にかける存在。周東に匹敵する俊足を持つだけに、打撃が開花すればスタメンも狙える。2年ぶりの1発となる決勝ソロで覚醒のきっかけにしてほしい。【ソフトバンク担当 只松憲】

◆日本でも〝魚雷〟が席巻するか。この日、日本野球機構(NPB)で使用が容認された「魚雷(トルピード)バット」をロッテの複数の選手がソフトバンク戦(ZOZOマリン)の試合前に打撃練習で使用した。「HAKUSOH BAT JAPAN」製とSSK社製を2本ずつ入手した栗原打撃コーチは岡や藤原らに貸し出したが、「シーズン中にいきなり使うことはないでしょう。選手は自分に合わせたグリップやヘッドの太さを選んでいる。違和感はもちろんありますよね。試すとしたらオフになるのでは」と、シーズン中の変更には否定的だ。実際、ティー打撃などで試打した岡は「全然、違う」と違和感を口にした。米大リーグ・ヤンキースのボルピやゴールドシュミットら複数の選手が使用して本塁打を量産したことで話題を呼んだ魚雷バット。先端が細く、バットの中ほどが最も太くなっている。ロッテの選手はバットを手に取って形を確認したり、素振りをしたりした。栗原コーチは「自分は詰まって打つタイプの打者だったので、現役時代に使っていたバットと形は似ている。でも、ここまで極端に重心が手前にある感じじゃなかった。逆にヘッドの重さは全く感じない。スイングスピードが上がって、打球速度が増すというデータはあるようなので、メーカーに頼んで似た形に作ってもらう選手はいるかもしれない」とみている。少なくとも、選手たちの興味の的になっていることは間違いない。(片岡将)

◆JRAの戸崎圭太騎手(44)=美浦・田島俊明厩舎=が試合前にファーストピッチセレモニーに登場した。この日の試合は「JRA中山競馬場 皐月賞★ナイター」として開催され、中学まで野球少年だった戸崎に始球式のオファーが届いた。背番号1のユニホームを着て、中学時代に使用していたミズノのグラブを手にマウンドへ。中学時代は軟式野球部に所属し、ポジションはセカンド。プロ野球選手を夢見ていたという戸崎。入念にキャッチボールなどで練習を重ね、ワインドアップから投じた1球は外角に大きく外れ、捕手の岡の前でワンバウンドとなった。「練習では良いボールを投げてて、すごい自信があったんですが、めちゃくちゃ緊張しました。メンタル弱いっすね」と苦笑い。13日にはエリカエクスプレスに騎乗してのGⅠ桜花賞が控える。「おかげで緊張がほぐれました! 頑張ります。あと、『ベリーベリー始球式』って記事に入れといてください」と日本時間6日にダノンデサイルとともにドバイ・シーマクラシックを制した際に発した自身の迷言をアピールしていた。

◆「1番・右翼」で先発した藤原恭大外野手(24)が七回までに4打数4安打の固め打ち。ソフトバンク先発の有原との対戦で、一回の第1打席は2-2から真ん中の直球を左前へ。三回には追い込まれながらノーステップで低めのカットボールに食らいついて左前に落とした。五回1死一塁では外角低めのツーシームに逆らわずに左前に弾き返した。さらには1-2の七回2死走者なしから高めに浮いたチェンジアップを左前打。藤岡も続き、高部の同点打、ポランコの勝ち越し打の起点となった。3月28日の開幕戦(みずほペイペイ)でも有原と対戦し5打数2安打2打点と活躍。有原キラーは打率を・526まで引き上げた。

◆ソフトバンクが引き分けを挟んで4連勝。4―4の延長十回、野村が左越え本塁打を放って決勝点を奪った。先発の有原は10安打を許しながらも、6回?を3失点と試合をつくった。ロッテは七回に逆転したが、救援陣が崩れて2連敗。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
831 0.727
(↑0.027)
-
(-)
13156
(+4)
37
(+1)
11
(+1)
5
(+1)
0.311
(↓0.002)
2.650
(↑0.15)
2
(-)
日本ハム
840 0.667
(↑0.031)
0.5
(-)
13149
(+2)
38
(-)
15
(+1)
2
(+1)
0.237
(↓0.013)
2.730
(↑0.33)
3
(1↑)
ソフトバンク
561 0.455
(↑0.055)
3
(-)
13151
(+5)
53
(+4)
10
(+3)
10
(+1)
0.255
(↓0.004)
4.020
(↑0.04)
3
(-)
ロッテ
560 0.455
(↓0.045)
3
(↓1)
13237
(+4)
34
(+5)
6
(+1)
3
(-)
0.224
(↑0.017
2.610
(↓0.21)
5
(1↓)
楽天
470 0.364
(↓0.036)
4
(↓1)
13225
(+1)
43
(+4)
2
(-)
10
(-)
0.245
(↑0.007)
3.780
(↑0.08)
6
(-)
西武
370 0.300
(↓0.033)
4.5
(↓1)
13326
(-)
39
(+2)
3
(-)
9
(+2)
0.214
(↓0.018)
3.530
(↑0.3)