楽天(★1対4☆)オリックス =リーグ戦4回戦(2025.04.11)・楽天モバイルパーク宮城=
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ORIX
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楽天
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勝利投手:田嶋 大樹(1勝0敗0S)
(セーブ:マチャド(1勝0敗4S))
敗戦投手:早川 隆久(1勝1敗0S)

本塁打
【オリックス】杉本 裕太郎(2号・6回表ソロ)

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◆オリックスは5回表、1死二塁から宗の振り逃げに相手失策が絡み1点を先制する。続く6回には杉本のソロと中川の2点適時三塁打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・田嶋大が5回無失点で今季初勝利。敗れた楽天は、打線が11安打で1得点とつながりを欠いた。

◆オリックス宗佑磨内野手(28)が背番号「107」のユニホームで出場した。「1番三塁」で出場。初回、本来の背番号「6」ではなく、太田暁打撃投手のユニホームを着用して左打席に立ち、左前打を放った。X(旧ツイッター)では「ユニ忘れたのか?」や、続く2番太田椋内野手(24)も三塁内野安打を放ったことから「実質太田親子の2安打って言うことか」などの投稿が続いた。

◆楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(22)が遊撃で超美技を見せ、先制点を与えなかった。0-0の1回2死満塁、オリックス山中の中前に抜けそうな打球を横っ跳びでつかむと、落ち着いて二塁に送球。立ち上がりに苦しんだ先発早川を救うビッグプレーとなった。応援席からは好守をたたえる「宗山コール」が送られた。宗山は前日10日日本ハム戦の6回に清宮幸の遊直をジャンピングキャッチする好プレーを見せていた。

◆楽天伊藤裕季也内野手(28)が、今季チーム初の猛打賞をマークした。オリックス戦に「1番三塁」で先発。初回、3回と左前打を放つと、5回にも中前へ運んだ。いずれも得点にはつながらなかったものの、プロ初となる1番起用に応えた。この日大当たりの伊藤は、オープン戦11試合で23打数12安打の打率5割2分2厘と好調で今季開幕を迎えた。

◆楽天早川隆久投手(26)が、試合を作れなかった。今季3度目の先発。初回無死二、三塁のピンチは無失点でしのいだが、5回に自身の失策絡みで1点を先制される。6回につかまった。先頭杉本に左越えソロを被弾。2死から連打と暴投で二、三塁とされると、中川に右中間への2点適時三塁打を浴び、2番手加治屋にマウンドを譲った。前回登板の4日ロッテ戦(ZOZOマリン)は7回2安打1失点で今季初勝利。しかし、この日は6回途中8安打4失点(自責3)と苦しんだ。本拠地3連敗中の悪い流れを自身の好投で止められなかった。早川は「連敗中の中で流れを止めたかったですが、このようなピッチングになってしまいすみません」と厳しい表情で話した。先発投手のKO降板は3試合連続となった。

◆オリックスは、6日の日本ハム戦(エスコンフィールド)以来、4試合ぶりの白星を挙げた。中盤、打線が一気につながった。0-0の5回。1死から9番中川圭太内野手(28)が左前打で出塁し、二盗。続く1番宗佑磨内野手(28)の暴投による振り逃げに楽天の先発、早川の一塁悪送球が重なり、1点を先制した。6回には4番杉本裕太郎外野手(34)が早川の3球目、スライダーを左翼へ2号ソロ。さらに2連打で2死二、三塁とし、中川が中堅へ2点適時三塁打を決めて4点目を挙げた。今季初登板となった先発の田嶋大樹投手(28)は5回7安打1失点。2回以外、毎回安打を許す展開も、スライダー、チェンジアップ、フォークなど多彩な変化球で打ち取った。6回にこの日登録された阿部翔太投手(32)が2番手でマウンドへ。3安打を浴びて1失点した。それでも2死一、三塁で託された山田修義投手(33)が代打の鈴木大を空振り三振に仕留めて火消し。8回博志投手(28)、9回アンドレス・マチャド投手(31)とつないだ。

◆楽天は悪い流れを止められず、本拠地4連敗となった。先発早川隆久投手(26)がオリックス杉本にソロ本塁打を被弾するなど6回途中8安打4失点(自責3)3暴投と乱調。先発投手のKO降板は3試合連続となった。打線は伊藤と辰己が猛打賞を記録するなど11安打を放つも、1得点にとどまった。三木監督は「選手は必死にやってくれてる。勝ちに持っていけないのは僕の力というか、僕の責任」と話した。

◆楽天キラーが粘り抜き、今季初勝利を挙げた。オリックス田嶋大樹投手(28)が楽天戦(楽天モバイルパーク)に今季初登板。5回まで7安打を許しながら無失点に抑えた。初回、1番伊藤と2番小深田に連打され、二ゴロで1死一、三塁のピンチを迎えた。それでも4番阿部を内角直球で二飛に詰まらせ、最後は浅村を135キロ低めのツーシームで二ゴロ。2回以外は毎回安打を許すも、スライダー、チェンジアップ、フォークなど、多彩な変化球で打ち取り、無失点にまとめた。「試合の過程を楽しむことを心がけました。去年までは結果、結果と(考えて自分を)苦しめていた。良い感じになってくれとざっくり考えていました」これで楽天戦は通算32試合で13勝5敗。好相性ぶりを発揮した。今オフに参加した「鴻江スポーツアカデミー」で教わった「腕主導」の新フォームも試行錯誤を重ね、確立させた。この日は「フォームのことは意識せずに流れでいけました」とうなずく。体調不良の影響で開幕ローテこそ譲ったが、ウエスタン・リーグで3試合に登板し、1失点。状態を上げ、今季初登板に臨んだ。これでチームは貯金5で首位堅守。今季、敵地6連勝となった。前夜には4時間超えの延長の末、引き分け、この日に仙台入り。8回を投げた博志投手(28)は3連投という中、田嶋は「中継ぎが頑張ってくれているので、助けたいですし、穴を埋められる選手になりたい」と力を込めた。タイトなスケジュールの中でも負けられない一戦で、左腕が試合をつくった。【村松万里子】

◆オリックス宗佑磨内野手(28)が背番号「107」のユニホームで出場した。本来の背番号「6」のユニホームを忘れ、太田暁打撃投手に拝借。岸田護監督(43)は「似合っていましたね。太田親子を1、2番というところを狙って、『107番にしてください』と言ったんですけどね」といたずらっぽく笑った。宗は1番起用に応え、初回にいきなり左前打。続く2番で太田打撃投手の息子、太田椋内野手(24)が三塁内野安打を放ち、チャンスを広げた。宗は試合後、ヒットは「太田パパのおかげです」と感謝した。

◆楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(22)が連夜の美技でスタンドを沸かせた。「7番遊撃」で先発。0-0の1回2死満塁、オリックス山中の中前に抜けそうな打球を横っ跳びで捕球し、素早くトスを送り二塁封殺。複数失点の可能性があった場面で先発早川を救った。応援席からは好守をたたえる「宗山コール」が送られたが、背番号1は表情を変えずにベンチに引き揚げた。「ああいうところでの集中力は絶対必要ですし、一番ミスできない場面っていうところで、いつも通りというか、硬くならずにしっかりアウトを取れたのは良かったと思います」。前日10日の日本ハム戦では遊直をジャンピングキャッチ。連日、持ち味の守備力を発揮した。打撃では悔しい結果となった。4回1死一、二塁では二ゴロ併殺に倒れた。4点を追う6回1死二、三塁の場面では、阿部の8球目の142キロ直球を捉えて右犠飛と、この日は無安打だった。「(犠飛は)少しバットの先だったので、欲を言えばもう少し長打だったりとかが狙える角度で打球が飛んだので、そこら辺は捉えきれなかったなっていう感じがします」と反省した。

◆そうだ、実家に帰ろう-。楽天・小深田大翔内野手(29)は、開幕前に父・浩さんが兵庫県佐用町の実家で営む理髪店「理容 ホープ」へ、多忙の中、足を運んだ。「やはり、お父さんに散髪してもらうと、心が落ち着くんです。地元は本当に何もないところですが、居心地がいい」敬愛する父を「お父さん」と呼ぶ。本拠地・仙台に行きつけの理髪店はあるが、父のパーマ&散髪は別格。家族にも会って、スッキリした気持ちでシーズンを迎えたかった。昨季、二塁手としてゴールデングラブ賞に輝き、ベストナインにも選出された。2023年には36盗塁で盗塁王のタイトルを獲得した韋駄天だが、楽天ファンの間では「理容 ホープ」と父・浩さんの存在は有名だ。24年、5月初旬。秋田開催の試合を終え、JR秋田駅の改札口を通る際に、男性ファンから「小深田さん! お父さんの店に行ってきました!」と声を掛けられ面食らった。まさかの〝実家巡礼〟で、父に会うとは...。小深田はシーズン中にも、時間をみつけて帰省し、浩さんに頭髪を整えてもらう。身長168センチ、体重69キロの小兵は故郷愛、家族愛を胸に刻み、シーズンを駆け抜ける。(広岡浩二)

◆オリックスが逃げ切った。五回に相手の守備の乱れで先制し、六回に杉本のソロと中川の2点三塁打で加点。今季初登板の田嶋が5回を7安打無失点で白星を挙げ、六回以降は救援4投手でつないだ。早川が崩れた楽天は4連敗。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
831 0.727
(↑0.027)
-
(-)
13156
(+4)
37
(+1)
11
(+1)
5
(+1)
0.311
(↓0.002)
2.650
(↑0.15)
2
(-)
日本ハム
840 0.667
(↑0.031)
0.5
(-)
13149
(+2)
38
(-)
15
(+1)
2
(+1)
0.237
(↓0.013)
2.730
(↑0.33)
3
(1↑)
ソフトバンク
561 0.455
(↑0.055)
3
(-)
13151
(+5)
53
(+4)
10
(+3)
10
(+1)
0.255
(↓0.004)
4.020
(↑0.04)
3
(-)
ロッテ
560 0.455
(↓0.045)
3
(↓1)
13237
(+4)
34
(+5)
6
(+1)
3
(-)
0.224
(↑0.017)
2.610
(↓0.21)
5
(1↓)
楽天
470 0.364
(↓0.036)
4
(↓1)
13225
(+1)
43
(+4)
2
(-)
10
(-)
0.245
(↑0.007
3.780
(↑0.08)
6
(-)
西武
370 0.300
(↓0.033)
4.5
(↓1)
13326
(-)
39
(+2)
3
(-)
9
(+2)
0.214
(↓0.018)
3.530
(↑0.3)