1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 2 | 1 | 3 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 10 | 16 | 0 | 2 |
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 |
勝利投手:北山 亘基(2勝0敗0S) 敗戦投手:岸 孝之(1勝1敗0S) 本塁打 |

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◆日本ハムは初回、野村と田宮の適時打で2点を先制する。その後は3回表に水野の3ラン、8回に代打・伏見のソロが飛び出すなど、終わってみれば16安打で10得点を挙げた。投げては、先発・北山が6回2安打無失点の好投で今季2勝目。敗れた楽天は先発・岸が乱調で、打線も沈黙した。
◆楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(22)が、プロ初の3番で2試合ぶりにスタメン復帰した。前日9日は今季初のベンチスタートとなり、代打で出場した9回に14球粘ったものの空振り三振。これまでは1番と2番で出場してきたが、この日は「3番遊撃」で先発する。
◆日本ハムのアリエル・マルティネス捕手(28)が右肘の違和感のため、出場選手登録を抹消された。試合前に取材に応じた新庄剛志監督(53)は「打撃の調子も(よくなかった)。ずっとベンチが多かったから、それも(マルティネスにとっては)ダメだなって考えていた時に、肘もちょっと違和感があるということで」と総合的な判断で抹消を決めたという。マルティネスと同じく一塁を守る野村佑希内野手(24)が先週、右太もも裏の違和感を覚えたこともあり、現状は左翼守備に就かせることができない。また、DHには好調なフランミル・レイエス外野手(29)もいる。出場機会が限られていたマルティネスは、ここまで6試合出場(スタメン3試合)で打率9分1厘にとどまっていた。「1回リフレッシュというか、もちろん肘も治して、去年レイエスにしたように鎌ケ谷で(調子を上げてもらう)。鎌ケ谷で、ゆった~りゆった~り打席の中でポイントさえつかんできたら、すぐ1軍で。ベンチも面白くないでしょ。家族と会ってもらってリフレッシュして。先、長いですから。そっちの方が(復調も)早いと思う。ここで、なんかもう常に代打で結果を出さないといけないっていう緊張感の中、向こう(打席)に行ってもバットが出てこないから」と早期の復調を期待した。急きょ決めた入れ替えで、代わりに昇格したのは若林晃弘内野手(31)だったが、試合前練習には合流が間に合わなかった。新庄監督は「ちょっと連絡した時には、まだジムにいて。(キムタク風に)『ごめん、ちょ来いや』って(笑い)。試合にはちょっと(間に合うか)わからないですけど、登録はした」と説明した。
◆日本ハムの超強力打線が、バースデー先発となった北山に大量の"誕生日プレゼント"を贈った。前夜は17安打で8得点を奪った勢いそのまま、初回から楽天岸に襲いかかった。1回は4番野村の先制適時二塁打と5番田宮の左前適時打で2点。2回は2番レイエスの右前適時打で1点。3回は9番水野が右翼席へ1号3ランを運んで3点。4回は6番万波の右中間を破る適時二塁打で2点。効率よく長打が飛び出し、どこからでもチャンスをつくって得点を奪える重厚な打線が4回までに12安打8得点を奪った。試合前の時点で10試合を消化して12球団唯一の犠打ゼロ。犠打の企図は1度だけ。8日楽天戦で同点の9回に伏見が送りバントを試みたが、失敗。そのシーン以外はスクイズも含めてサインは出ていないが、出す必要もないくらいの打線だと新庄監督も自負する。大勝した前夜の試合後に指揮官は「バントする必要なくないすか、今。打ってつながる打線になっているから。1つアウトを(相手に)タダで渡すより、つながってくれると思うから。今日(9日)みたいな試合が増えてくると思うから...と言いながら~利用する~みたいな」と今後への伏線を張りながら話していたが、まさに前夜のような猛攻を試合序盤から展開した。26歳となった北山も四死球絡みでピンチをつくりながらも、要所を締めて6回まで無失点と快投。野手陣の"お祝い猛打"に応えるように試合をつくった。【木下大輔】
◆グラウンドが白煙に包まれ、試合が一時中断するハプニングがあった。楽天のラッキーセブンの攻撃前、花火演出による煙で視界不良となった。「7番辰己」がコールされたが、試合がなかなか再開されない。7回裏からマウンドに上がった日本ハム生田目は投球練習が続き、球場のビジョンでは辰己の紹介動画が繰り返し流された。球場内には「視界不良で一時中断」のアナウンスがあった。試合が再開されると辰己は左飛に倒れた。X(旧ツイッター)では「煙で一時中断はおもろすぎるって」「煙に飲まれるファイターズ外野陣」「煙ひどいから全員隠し球もっとこー」「守備やりにくそうだね煙で」などのコメントが相次いだ。
◆楽天岸孝之投手(40)が、自己ワーストタイの8失点でKOされた。チームは今季初の2ケタ失点で敗れ、本拠地3連敗となった。「何よりもね、せっかく見に来てくださったファンの方が、途中で帰りたくなるような感じで試合をしてしまったことは申し訳ないなって感じです」と話した。立ち上がりから打ち込まれた。初回に日本ハム野村、田宮に連続適時打を浴びて2点を先行された。2回にも1点を奪われ、3回は水野に右越え3ランを被弾。4回には万波の2点適時二塁打でさらに点差を広げられた。「こんなにもヒットになるかっていう感じだし、それにはなんか理由、原因があるんだろうなとも思います」と振り返った。4回12安打8失点と相手打線の勢いを止められず、無念の降板となった。「終わってからね、まだなんか冷静にもなりきれてない中で、石原とも話をして、何があれなのかわかんないですけど、また同じことにならないように、何か対策なり、何か考えていかないといけないかなとは思います」と次回登板に向けて修正を図る。今季初登板となった3日西武戦では7回3安打1失点で初勝利を挙げたが、今カードでは悔しい1敗を喫した。三木監督は「次またしっかり調整してもらいたいと思います」と話した。
◆日本ハムの超強力打線が、目覚めた。4回まで毎回得点を奪うなど、今季初の2桁得点で楽天に3連勝。新庄監督も「今日は、褒める選手が多すぎてコメントが渋滞してるから、選手に聞いて」と笑顔でひと言だけ残して球場を後にした。この3試合で4本塁打を含む計42安打。チーム打率は前カード終了時点の2割2厘から2割5分へジャンプアップした一方で、11試合を終えてチーム犠打数は12球団唯一のゼロ。2リーグ制になった54年以降で、開幕から犠打ゼロが11試合以上続いたのはパ・リーグで3球団目のレア記録。日本ハムでは球団最長を更新中だ。その理由は、前夜の試合後に指揮官が語っていた。新庄監督 バントする必要なくないすか、今。打ってつながる打線になっている。1つアウトを(相手に)タダで渡すより、つながってくれると思うから。この日も1回に4番野村の先制適時二塁打と5番田宮の左前適時打が飛び出して2点を先行。2回は2番レイエスの右前適時打、3回は9番水野が1号3ラン。どこからでも打ってチャンスをつくり、得点を奪える重厚な打線が躍動した。打たなければ、試合に出られない緊張感も猛打のスパイスとなっている。前夜はスタメンから外れた水野は、途中出場だった9日楽天戦で満塁の走者一掃適時三塁打を放ち、新庄監督から「俺をスタメン外しやがって打法」と命名されていた。一夜明けても3ランと適時打で4打点と2試合で7打点の大暴れに「打てないキャラって思われたくないんで」。競争しながら高め合う超強力打線が、本領を発揮し始めた。【木下大輔】今季の日本ハムは送りバント失敗が1度(4月8日の伏見)があるものの、開幕から11試合を消化して犠打が0。2リーグ制後、開幕から11試合以上連続で0犠打は8度目。パ・リーグでは56年高橋の11試合、95年西武の14試合に次いで3度目。
◆日本ハム北山亘基投手(26)が3年ぶり2度目のバースデー勝利を挙げた。打線の大量援護を受け、6回2安打無失点の快投で2勝目。「援護点を取ってもらって落ちついて投げられました」。3年前は救援勝利、今回は先発勝利。球団で誕生日に2勝するのは65、66年の尾崎以来2人目の珍記録だ。「左翼の楽天ファンの皆さんもヒーローインタビューの後におめでとうと言ってくれた。すごくうれしかった」と感謝していた。4月10日生まれの北山が22年楽天戦に次いで2度目のバースデー勝利。誕生日に勝利が多い投手には4月27日生まれの水谷則(ロッテ)8月30日生まれの梶間(ヤクルト)の4勝がいるが、日本ハムの投手で2勝は、東映時代に9月11日生まれの尾崎が65年東京戦と66年近鉄戦で白星を挙げて以来2人目。
◆日本ハム北山亘基投手が26歳の誕生日に今季2勝目を挙げた。楽天戦に先発し、打線からバースデープレゼントとなる大量援護を受けて6回2安打8奪三振無失点と快投した。1年目の22年4月10日も救援勝利を挙げており、2度目のバースデー勝利は球団史上2人目というレア記録で、チームを今季2度目の同一カード3連勝に導いた。北山は楽天モバイルパークを後にする間際に「1個だけ」と自ら切り出した。北山 楽天のレフトスタンドのみなさんも、インタビューの後に『おめでとう』って言ってくれて、すごくうれしかったです。敵地でヒーローインタビューを受けた直後に、応援団がハッピーバースデーの曲を演奏してくれた。最後まで耳を傾け、日本ハムファンの声援に応えた後に左翼側を見ると、残って見守ってくれていた楽天ファンが26歳の誕生日をお祝いしてくれていた。敵味方も関係ない、温かな対応に感謝でいっぱいだった。試合では頼りになる超強力打線に感謝した。4回までに12安打8得点の大量援護。「野手のみんなが、もうこれでもかっていうぐらいの援護点をプレゼントしてくれた」。変化球主体になってしまった前回登板の反省も踏まえて直球主体で8奪三振。2、4回は四死球が絡んでピンチを迎えても要所で踏ん張れた。今季初先発だった2日ソフトバンク戦は6回を投げきれずに降板していたが、この日は6回をきっちり無失点で投げ終えた。「上げてもらったマウンドを完結できたのでよかったけど、欲を言うと、もう1イニング行けるように。途中で球数がかさんだせいで行けなかった。次に向けた課題」と反省しながらも3年前に続いて誕生日にまた"最亘基"な思い出が加わった。北山 プロに入って2回も誕生日で勝てるなんて思ってもなかった。すごく幸せなこと。産んでくれた両親にまず感謝と今日まで支えてくれた皆さんにいい形で恩返しできたんじゃないかなと思います。バースデー勝利2度は、尾崎行雄が65、66年に記録して以来2人目という珍しい記録だ。そんな巡り合わせも引き寄せるのも謙虚な気持ちと飽くなき向上心があるからこそ。2戦2勝の"持ってる"北山が次も進化して、チームを勝利に導く。【木下大輔】4月10日生まれの北山が22年楽天戦に次いで2度目のバースデー勝利。誕生日に勝利が多い投手には4月27日生まれの水谷則(ロッテ)8月30日生まれの梶間(ヤクルト)の4勝がいるが、日本ハムの投手で2勝は、東映時代に9月11日生まれの尾崎が65年東京戦と66年近鉄戦で白星を挙げて以来2人目。
◆日本ハム水野達稀内野手(24)が試合後、ウイットに富んだホームラン談話の裏話を明かした。3回に右翼席へ放った1号3ランの後に発信したホームラン談話は「9番らしいバッティングができました」。9番遊撃でスタメン出場した自身の豪快な打撃をイジるかのようなコメントを残していた。試合後に、そのコメントの真意を問われると苦笑いをしながら経緯を明かした。「いや、横に郡司さんがいたんで..."郡司節"ですね(笑い)」。いつも、ひとひねりした談話を残すチーム随一のコメンテーター"こめんと郡司"プロデュースだったという。ちなみにスタメンを外れた9日の試合では途中出場で8回に満塁の走者一掃の適時三塁打を放ち、その試合後に新庄剛志監督(53)が「俺をスタメン外しやがって打法」と命名していたが、一夜明けたこの日に指揮官から「俺が記者に言っといたから」と言われたという。キャッチーな打法や談話のお膳立てだけでなく、8日の試合後に佐藤友亮2軍打撃コーチ(46)からはラインで「ちょっと、かかと体重になってるんじゃない」と修正ポイントのアドバイスを受けた。「気づいたらラインをしてくれる。(アドバイスが)欲しい時にくれてたんで、助かりました」と練習から意識し、スムーズにバットが出るように改善し、2戦7打点と大爆発。チームの3連勝に貢献した。
◆日本ハムが16安打、10得点で大勝し3連勝。北山が6回を無失点の好投で開幕2連勝。打線は四回までに野村の適時二塁打などで8点を奪って突き放した。楽天は岸が8失点で4回KOとなり、打つ方も散発の3安打で零敗を喫した。
◆楽天の岸がともに自己ワーストに並ぶ12安打、8失点と打ち込まれた。4回KOで今季初黒星を喫し「ファンの方が途中で帰りたくなるような試合をしてしまって申し訳ない」と責任を口にした。前夜に17安打をマークした日本ハム打線の勢いを止められず、二回までに7安打で3失点。三回は走者を2人背負った場面で、9番打者の水野に浮いたチェンジアップを右翼席に運ばれ、続く四回も2失点。降板まで毎回得点を許した。7回を1失点でプロ入りから19年連続白星をマークした3日の西武戦とは別人のような投球。40歳のベテランは「何らかの原因があると思う。同じことにならないように対策なりを考えていかないといけない」と厳しい顔で話した。

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ORIX |
7 | 3 | 1 | 0.700 (-) | - (-) |
132 | 52 (+1) | 36 (+1) | 10 (+1) | 4 (-) |
0.313 (↓0.011) | 2.800 (↑0.27) |
2 (-) |
日本ハム |
7 | 4 | 0 | 0.636 (↑0.036) | 0.5 (↓0.5) |
132 | 47 (+10) | 38 (-) | 14 (+2) | 1 (-) |
0.250 (↑0.017) | 3.060 (↑0.3) |
3 (-) |
ロッテ |
5 | 5 | 0 | 0.500 (-) | 2 (-) |
133 | 33 (-) | 29 (-) | 5 (-) | 3 (-) |
0.207 (-) | 2.400 (-) |
4 (1↑) |
ソフトバンク |
4 | 6 | 1 | 0.400 (-) | 3 (-) |
132 | 46 (+1) | 49 (+1) | 7 (-) | 9 (+3) |
0.259 (↓0.007) | 4.060 (↑0.44) |
4 (-) |
楽天 |
4 | 6 | 0 | 0.400 (↓0.044) | 3 (↓0.5) |
133 | 24 (-) | 39 (+10) | 2 (-) | 10 (-) |
0.238 (↓0.013) | 3.860 (↓0.7) |
6 (-) |
西武 |
3 | 6 | 0 | 0.333 (-) | 3.5 (-) |
134 | 26 (-) | 37 (-) | 3 (-) | 7 (-) |
0.232 (-) | 3.830 (-) |
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