西武(☆2対0★)ロッテ =リーグ戦2回戦(2025.04.09)・埼玉県営大宮公園野球場=
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ロッテ
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西武
20000000X2700
勝利投手:菅井 信也(1勝0敗0S)
(セーブ:平良 海馬(0勝0敗1S))
敗戦投手:西野 勇士(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆西武は初回、中村剛と渡部聖の連続適時打が飛び出し、幸先良く2点を先制する。投げては、先発・菅井が6回2安打無失点の好投。その後は甲斐野、ウィンゲンター、平良の継投で完封リレーを展開し、菅井は今季初勝利を挙げた。敗れたロッテは、打線が2安打無得点と沈黙した。

◆西武の菅井信也投手(21)が、今季ホームゲーム初勝利をもたらした。初回に中村剛&渡部聖の適時打で2点の援護を受けると、ロッテ打線を散発2安打に封じ、6回無失点。7回からは甲斐野、ウィンゲンター、平良の無失点リレーで勝ち切った。オープン戦で好調を維持すると、開幕から1軍帯同。登板感覚が空いたが「しっかり準備してきたので、もうやるだけ。少し真っすぐ掛かりが弱かったので、そこをこの期間で調整してきました」と充実の調整で迎えた。昨季チームは4勝21敗と苦手としたロッテには「打線が良いので、自分のボールを投げるというところをまずはやっていきたい」と心がけた。「本当に無失点で抑えることだけをイメージしてやってみたい」と狙い通り、この日は三塁すら踏ませない好投で締めた。

◆今季初登板の西武菅井信也投手が、ホームゲーム初勝利をもたらした。ロッテを散発2安打に封じ、6回無失点と好投した。6回1死から2者連続四球を与え得点圏に背負った際には、ポランコを空振り三振、高部を左飛に仕留めてピンチを脱出した。18個のアウトのうち11個がフライアウトを占め「真っすぐをしっかり投げきれた」と自信を深めた。プロ通算2勝目を挙げた4年目左腕に、西口監督は「今年どれだけやってくれるかが楽しみ」と期待した。

◆ロッテは今季2度目の0封負けで、西武との2連戦を1勝1敗とした。西武の先発左腕菅井を前に、打線が振るわなかった。6回に1死から連続四球で初の得点圏にまで走者を進めたが、2者連続の凡退でホームは遠かった。前日11安打も、この日は2安打に抑えられた。4月に入ってから左投手相手に4連敗と苦戦を強いられている。大塚チーフ打撃コーチは「各ピッチャーの性質を、捉えきれていないというのはある。先発ピッチャーを打てないと。先発ピッチャーを崩す方法はやっぱりひと工夫、ふた工夫やっていかないといけない」と話した。キャプテンの藤岡裕大内野手(31)は1安打2四球。初回に2点の先制を許した直後の1死満塁の場面では、二遊間を抜けそうな打球をダイビングキャッチして倒れながら二塁に送球。二-遊-三のダブルプレーにするファインプレーも見せた。「打撃はコーチと話しながら、探りながらですけど。ボールの見え方は今日は良かったかなと思います。守備も地方球場で見にくさもありましたけど、なんとか対応して捕れた。その前2点失ってたんで、なんとか粘り強くできた」と振り返った。

◆西武は9日、5月11日のロッテ戦(ベルーナドーム)で新世代J-POPボーイズグループ「aoen(アオエン)」の来場を発表した。日本テレビのオーディション番組「応援-HIGH ~夢のスタートライン~」から生まれた同グループのメンバーたちが試合前のセレモニアルピッチを行ったり、試合後には観客の前で初パフォーマンスを披露したりする。5月10日、11日のロッテ戦と16~18日のオリックス戦の計5試合を「LIONS BOUQUET SERIES(ライオンズブーケシリーズ)」の期間として、さまざまなイベントで盛り上げる。17日には昨季現役を引退した元西武の金子侑司さんを招き、試合前に野球ビギナー向けの観戦の楽しみ方をテーマとしたトークショーも行われる。

◆ロッテ・高部瑛斗外野手(27)が好調だ。8日は3安打2打点。9日の試合前時点で打率・313、得点圏に限れば・444と勝負強さを発揮しているスピードスターはこの日、昨季2度だけだった5番で起用された。「6番・中堅」で先発出場した8日の西武戦は第2打席の中前打を皮切りに、三塁前バント安打、右翼線二塁打と固め打ち。打線の推進役を果たした。「打順が下がれば打点を求められると思う。自分に与えられた仕事を全うしたい」と話していた通りの活躍だった。昨季は76試合の出場で打率・300に達し、今年3月の侍ジャパン強化試合・オランダ戦で日本代表に初招集された。第1戦では六回2死満塁の場面で中前2点打を放つなど持ち前の勝負強さを発揮。この日も試合前のフリー打撃では右翼席場外まで運ぶアーチも披露し、喝采を浴びていた。俊足巧打に加え、外野で広大な守備範囲も誇る。何でも器用にこなすイメージがあるが、打撃練習では「良いと思った感覚が、すぐに消えちゃうんです。バッティングって分からない...」と吐露するなど後ろ向きな発言が多い。いまやロッテの主力となった高部だが、常に抱き続ける危機感こそが原動力だ。(片岡将)

◆西武は一回、中村剛也内野手、渡部聖弥外野手の適時打で挙げた2点を守り、逃げ切った。先発の菅井信也投手は直球に伸びがあり、6回無失点、6奪三振の力投で今季初勝利。平良海馬投手が3年ぶりにセーブを挙げた。

◆ロッテ・西野勇士は一回に不運な形の内野安打など5安打を集められ、2点を失った。二回から六回までスコアボードにゼロを並べたが、打線の援護なく今季初黒星。西武戦の黒星は2014年5月4日(QVCマリン)以来11年ぶりで「いつか終わるだろうなと思いながらやっていた。終わってから『うわ、負けちゃった』と思いましたけど」と心境を明かした。

◆育成出身で今季初登板となった西武・菅井が6回を2安打無失点。プロ2勝目を挙げた。当初、登板予定だった2日の楽天戦が雨天中止となったことでやっと巡ってきた出番だったが、「その期間でちゃんと指にかかるような真っすぐを意識して取り組んできた」。11個のフライアウトがそれを物語った。同じ4年目の羽田、黒田とともに〝西口チルドレン〟と呼ばれる左腕は「3人一緒に投げて勝つ日が来ればいいな」と夢見た。

◆大宮の悪夢を払拭した。ちょうど1年前の4月9日。大宮公園球場でのロッテ1回戦に敗れ、そこからプロ野球ワースト記録となる開幕から同一カード16連敗。今季もロッテとの最初のカードで同球場、さらに相手先発も昨季と同じ西野となる中、リベンジに成功した。一回の攻撃が全てだった。「チャンスで回ってきたので何とか。飛んだコースが良かった」。プロ24年目の4番・中村剛が1死二、三塁から三遊間を破る先制&決勝打。続くドラフト2位ルーキー・渡部聖(大商大)も「内角の厳しいコース(のツーシーム)だったが、うまく体が反応してくれた」と適時内野安打で続いた。中村剛が「(西野に)あまりいい印象はないけど...」と語ったように、西武がロッテ・西野に黒星を付けたのは救援時代の2014年5月14日が最後。実に3993日ぶりの勝利だった。そして、九回を締めたのが昨年4月9日に先発で敗戦投手となった平良。3年ぶりのセーブに「去年のことは全然覚えていない。今日は先頭を切れたのが大きかった」と息を吐き出した。チームの昨年のロッテ戦初勝利は8月29日だったが、今年は4月9日。もう天敵とは呼ばせない。ホーム初勝利を挙げた西口監督も「ベルーナじゃなかったけど、まあうれしい」とはにかんだ。(東山貴実)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
730 0.700
(↓0.078)
-
(-)
13351
(+9)
35
(+10)
9
(+1)
4
(-)
0.324
(↑0.008)
3.070
(↓0.66)
2
(-)
日本ハム
640 0.600
(↑0.044)
1
(↑1)
13337
(+8)
38
(+2)
12
(+1)
1
(-)
0.233
(↑0.024)
3.360
(↑0.15)
3
(1↓)
ロッテ
550 0.500
(↓0.056)
2
(-)
13333
(-)
29
(+2)
5
(-)
3
(-)
0.207
(↓0.013)
2.400
(↑0.01)
4
(-)
楽天
450 0.444
(↓0.056)
2.5
(-)
13424
(+2)
29
(+8)
2
(-)
10
(+1)
0.251
(↑0.005)
3.160
(↓0.61)
5
(-)
ソフトバンク
460 0.400
(↑0.067)
3
(↑1)
13345
(+10)
48
(+9)
7
(+1)
6
(-)
0.266
(↑0.014)
4.500
(↓0.39)
6
(-)
西武
360 0.333
(↑0.083)
3.5
(↑1)
13426
(+2)
37
(-)
3
(-)
7
(-)
0.232
(-)
3.830
(↑0.48)