1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 7 | 0 | 0 |
中日 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | X | 3 | 7 | 1 | 0 |
勝利投手:勝野 昌慶(1勝0敗0S) (セーブ:松山 晋也(0勝0敗4S)) 敗戦投手:ハーン(0勝1敗0S) |

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◆中日は2回裏、村松の適時打で1点を先制する。その後同点とされるも、8回に代打・ブライトが2点適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、先発・柳が7回無失点6奪三振の力投。敗れた広島は先発・大瀬良が試合をつくるも、打線が7安打1得点と振るわなかった。
◆中日井上一樹監督(53)が、試合前練習後、中日などで活躍したトニ・ブランコ氏(43)が8日(日本時間9日)に故郷ドミニカ共和国で事故死した訃報を受け、故人を悼んだ。「びっくりしましたね。ドラゴンズファンならみんな知ってる通りの強力な助っ人でしたけど、性格もよくてね。海外なので母国に帰って何をしているのかは、僕らも知るよしもなかったけど、それなりに平和に暮らしているもんだと思っていた矢先での事故だったので...。驚きとともに、すごく、非常に残念だなと思います」井上監督は現役最後の09年に1年だけブランコ氏と一緒にプレー。その後はコーチとしてともに戦った。
◆中日などで活躍したトニ・ブランコ氏(43)が8日(日本時間9日)に故郷ドミニカ共和国で事故死した訃報を受け、中日時代に通訳を務めた桂川昇球団本部運営部国際グループ長は「本当に信じられない。目をつぶるとトニ・ブランコの姿を今でも思い出す」と話した。当時は家族のサポートもしていて、子どもが夜中にけがをして病院につれていったこともあった。「明るい性格で、おっちょこちょいなところもある。近くのスーパーに自転車を置き忘れてきたり。みんなと仲良くやっていた」と振り返った。今年1月にブランコ氏から連絡があった。「向こうで何かの社長をやっていたみたいで、建設のクレーンみたいな写真を送ってきて。『また日本に行ったら焼き肉でも食べにいきたいね』って。久しぶりに長く話しました』と明かした。また、スタッフとしてブランコ氏と中日時代は仲間、DeNA移籍後は対戦相手だったフランシス・ルイス通訳兼外国人担当ブルペン捕手兼打撃投手は「おととしドミニカ共和国に(編成業務で)行った時に球場で会った。『自分の息子もアメリカの球団と契約したよ』って」と、息子のトニ。ブランコ・ジュニア選手がパイレーツと契約したと喜んでいたという。「いい選手。一生懸命やるので好きだった」と、早すぎる別れを惜しんだ。
◆背番号「42」を引き継ぐ男が試合を決めた。中日ブライト健太外野手(25)が1-1同点の8回に代打で登場し決勝の2点適時二塁打を放った。初球に広島左腕ハーンの暴投で2死二、三塁。2ボールからの3球目、147キロ外角直球を逆らわずにはじき返した打球は右中間フェンスに直撃。二塁に到達したブライトは両手でバンザイした。「自分が決めてやろうと。(緊張より)楽しいが勝ちますね。打ったらヒーローなんで」この日は中日で同じ「42」を背負い大活躍したトニ・ブランコ氏(43)が8日(日本時間9日)に故郷ドミニカ共和国で事故死した訃報を受けての試合だった。「すごく悲しいニュースが入ったし、そこは僕の中でもすごく意識していた。そこで活躍できたのは意味があると思う」と、ブランコ氏を意識しての打席だった。21年ドラフト1位で入団し「ジャッキー・ロビンソンに憧れて」背番号「42」を選んだ。もちろんブランコ氏の番号でもあることは知っている。リアルタイムというより(葛飾野)高校時代に動画でたくさんプレーを見た。「なかなか普通の人じゃ打てないホームランを打つ。とんでもねえなと思いましたよ。すごく夢がある」と、ブランコ氏の打球に目を輝かせていた。これでチームは借金1となった。井上一樹監督(53)は「ブライトはチームに欠かせない選手になりつつある。勝ってブランコにささげることができたことはよかったが、惜しい人材をなくしたのは残念」と、話した。ブライトの今季代打では5打席で4打数3安打2打点。打率7割5分と驚異的。「もっともっと活躍して42番と言えば僕だと言ってもらえる選手になりたい」と、さらなる活躍を天に誓った。【石橋隆雄】
◆広島は中日に競り負け、引き分けをはさんだ連勝が3で止まった。1-1の同点に追いついた直後の8回裏を託したハーンが、誤算だった。先頭打者を出し、味方の守りでなんとか2死までこぎつけながら四球と暴投などで二、三塁に。そのピンチで粘りきれず、代打ブライトに決勝の2点適時二塁打を浴びた。勝ち継投を担うハーンだが、今季の登板6試合中3試合で失点。この日で防御率は9・00にはねあがった。「結果にとらわれず、試合は続いていくので1日1日しっかり自分のパフォーマンスを出そうと思います」と気持ちの切り替えを強調も、本来の力を出し切れてはいない。ただ新井貴浩監督は「良い悪いを繰り返しているので。悪い悪いじゃないので、そこは力のある投手なので、練習とかで修正しながら次のマウンドで頑張ってもらいたい」と期待感を示し、擁護した。むしろ監督は、無死二、三塁から三塁走者の矢野の激走などで追いついた8回の攻撃を評価。「昨年までなら、あのまま1点リードされていきそうなところで、いったん追いついたというのを、結果負けたけど、また明日につなげていきたいと思います」ととらえた。末包がなんとか食らいついて一塁ゴロを打ち、矢野のホームインを呼び込んだことに「矢野が最後突っ込んできたけど、追い込まれた中で、なんとか食らいつくという気持ちというのが出始めているなと思う。そこは技術じゃない。そこは何とかという、メンタル的なところもある」と評した。5日以来の借金1も、次につながる好材料も見せた敗戦だった。
◆中日が8回に代打ブライト健太外野手(25)の決勝2点二塁打で広島に競り勝ち借金を1にした。先発柳裕也投手(30)が7回、117球で4安打無失点と力投も8回に2番手勝野昌慶投手(27)が失点し同点に追いつかれる嫌な展開を、ブライトが一振りで断ち切った。この日は中日などで活躍したトニ・ブランコ氏(43)が故郷ドミニカ共和国で事故死した訃報が届いた中での試合となった。
◆両軍のスターティングメンバーが発表された。中日は中田翔内野手(35)が「6番・一塁」で5日のヤクルト戦(神宮)以来3試合連続のスタメン出場。広島は大瀬良大地投手(33)が8番、会沢翼捕手(36)が9番に入る。
◆中日は二回、村松開人内野手(24)が適時打を放って先制した。1死から細川成也外野手(26)のレフトへの二塁打などで2死二塁とすると、村松は広島先発・大瀬良の初球、外角直球を狙いすまして中前へ。二塁走者の細川が一気に本塁生還すると、村松は一塁ベース上で手をたたいて喜んだ。「先輩の柳さんに先制点をプレゼントできて良かったです。柳さんを助けられるように引き続き頑張ります」。直前の2試合では無安打だっただけにうれしい一打。明大の先輩で今季初勝利を目指す柳裕也投手(30)の援護を誓った。
◆中日先発の柳裕也投手(30)は7回無失点と好投した。一回を三者凡退で立ち上がると、二回は野間の右前打から四球と菊池の左前打で1死満塁のピンチを背負ったが、大瀬良、会沢を抑えて切り抜けた。三回以降も無難に凡打を取っていった。六回には先頭小園を四球で出したが後続を断ち、七回にも2死から味方野手の失策で走者を出したが、田村を左飛に打ち取った。今季初先発だった前回2日の巨人戦(バンテリン)は6安打2失点とまずまずの内容だったが味方打線が沈黙し敗戦投手に。今回は1点リードを保った状態でリリーフに後を託した。
◆中日は接戦を制し、引き分けを挟んで2連勝とした。1ー1の八回1死二、三塁で代打・ブライト健太外野手(25)がセンターの頭上を越す勝ち越しの2点二塁打を放ち、決勝打となった。先発・柳は7回4安打無失点と好投。九回は守護神の松山が無死一、三塁と走者を背負ったが後続を断ち無失点に抑えた。
◆中日・井上監督は継投策のつまずきをカバーする決勝打を放ったブライトをねぎらった。1点リードで八回に好投の柳に代えて起用した勝野が与えた先頭への四球から追い付かれ「僕も救われた気がする」と胸をなでおろした。10日は今季初のカード勝ち越しと勝率5割が懸かる。「僕が全く気にしてないかというと?。ただ、目の前の試合に毎日全力を注ぐ選手たちを見守る形で戦っていきたい」と集中して臨む。
◆竜の背番号「42」の魂を宿して値千金の一打を放ち、二塁ベース上で高々と両腕を突き上げた。中日の代打・ブライトが試合を決める2点二塁打で、不慮の事故死を遂げたレジェンド助っ人に手向けとなる勝利をささげた。「全員が勝ちに向かってやっている中で打てたので、本当にうれしかった」3試合ぶりにベンチスタートとなり、1-1の八回に代打で出番がきた。二、三塁からハーンの直球をたたいた打球は中堅手の頭上を越えてフェンスを直撃。2者をかえす決勝打となった。今季、代打では4打数3安打、2打点、1四球と抜群の勝負強さを発揮している。昨季も代打として25打数8安打で打率・320。リーグで30打席以上立った打者の中で最も高い数字を残した。誰しもプレッシャーとなるはずのチャンスでの代打は「楽しい(気持ち)が勝ちますね。打ったらヒーローなんで、楽しんで打席に入れた」と望むところだ。この日、かつて竜でブライトと同じ背番号42をつけてプレーした、トニ・ブランコさんが、母国・ドミニカ共和国のナイトクラブでの崩落事故に巻き込まれ、亡くなったことが米メディアなどで報じられた。中日では入団した2009年に39本塁打、110打点をマークしてリーグ2冠を獲得。4シーズン在籍して10、11年のリーグ連覇に貢献し、多くのファンの記憶に残るレジェンドだ。ブライトもYouTubeで見た豪快な打撃に目を奪われた。「すごく悲しいニュース。そういったことが起きた次の試合で活躍できたのはすごく意味があるんじゃないかと思う。もっともっと活躍して、42番といえば僕だと言ってもらえるような選手になりたい」代打だけでなく、スタメンでも大暴れし、竜の「42」をより一層輝かせる。(上阪正人)
◆先発した中日・柳は7回4安打無失点。初勝利はまたもおあずけとなったが「結果もよく、内容のある登板になった」とうなずいた。三回2死二塁で末包に対して2-2から145キロの直球は見極められたが、最後は109キロカーブで空振り三振を奪うなど緩急自在の投球が光った。「木下さんが緩い球を勇気を持って(サインを)出してくれた」と女房役のリードをたたえた。

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
6 | 4 | 1 | 0.600 (↑0.044) | - (-) |
132 | 44 (+6) | 29 (+3) | 9 (+4) | 6 (-) |
0.278 (↑0.005) | 2.380 (↓0.06) |
2 (1↑) |
ヤクルト |
5 | 4 | 1 | 0.556 (↑0.056) | 0.5 (-) |
133 | 27 (+5) | 35 (+3) | 4 (-) | 1 (-) |
0.195 (-) | 2.910 (↑0.21) |
3 (2↓) |
阪神 |
5 | 5 | 1 | 0.500 (↓0.056) | 1 (↓1) |
132 | 31 (+3) | 33 (+5) | 6 (-) | 8 (+1) |
0.201 (-) | 2.760 (↓0.02) |
4 (1↓) |
DeNA |
4 | 5 | 2 | 0.444 (↓0.056) | 1.5 (↓1) |
132 | 46 (+3) | 43 (+6) | 5 (+1) | 4 (-) |
0.233 (↓0.005) | 3.200 (↓0.17) |
4 (1↓) |
広島 |
4 | 5 | 1 | 0.444 (↓0.056) | 1.5 (↓1) |
133 | 33 (+1) | 34 (+3) | 4 (-) | 4 (-) |
0.234 (↓0.002) | 3.090 (↓0.03) |
4 (2↑) |
中日 |
4 | 5 | 2 | 0.444 (↑0.069) | 1.5 (-) |
132 | 19 (+3) | 26 (+1) | 2 (-) | 5 (+1) |
0.190 (↑0.004) | 2.030 (↑0.1) |
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