阪神(★0対1☆)ヤクルト =リーグ戦1回戦(2025.04.08)・阪神甲子園球場=
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ヤクルト
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阪神
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勝利投手:高橋 奎二(1勝1敗0S)
(セーブ:石山 泰稚(0勝0敗2S))
敗戦投手:才木 浩人(0勝2敗0S)
  DAZN
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◆ヤクルトが投手戦を制した。ヤクルトは両軍無得点で迎えた8回表、サンタナの適時二塁打で試合の均衡を破る。投げては、先発・高橋が8回無失点9奪三振の快投。最後は2番手・石山が締め、高橋は今季初勝利を挙げた。敗れた阪神は先発・才木が力投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆阪神前監督の岡田彰布オーナー付顧問(67)が、試合開始前に予定されていた球団レジェンドOBたちによる始球式を、体調不良で欠席した。イベント前、同顧問の欠席が場内にアナウンスされた。球団創設90周年での甲子園開幕戦。試合前セレモニーの1つとして、掛布雅之OB会長(69)ら歴代のレジェンドOBらが守備に就く、豪華な始球式が予定されていた。岡田顧問はそのマウンドから実際にボールを投じる予定だった。同顧問は3月25日に大阪市内で行われた吉田義男さんお別れの会で弔辞。その際も体調不良から声を出しにくいことを明かしていた。ホーム開幕戦となった1日DeNA戦(京セラドーム大阪)試合前にも「メモリアルファーストピッチ」に登場予定だったが、体調不良で欠席となっていた。

◆阪神佐藤輝明内野手(26)がスタメンを外れた。3番には渡辺が入った。ヤクルト戦前に行われた屋外での全体練習に姿を見せなかった。なんらかのアクシデントがあったのか、状態が心配される。佐藤輝はここまで全9試合に先発出場し、37打数8安打4本塁打8打点、打率2割1分6厘。打点と本塁打でリーグトップに輝いている。5日巨人戦(東京ドーム)では、初回に先制の3号ソロを放ち、これが球団通算8500号のメモリアルアーチに。8回にも4号ソロを放ち、今季初の1試合2発と好調ぶりを見せていた。

◆LINDBERGのボーカル、渡瀬マキ(56)が試合前セレモニーに登場し、藤川球児監督(44)に歌でエールを送った。藤川監督と同じ、背番号22のユニホームを着用して登場。ホームベース後ろから、指揮官が現役時代に登場曲として使用していた、「every little thing every precious thing」を熱唱した。甲子園開幕戦となったこの日、藤川阪神の船出を盛り上げた。藤川監督自身、現役時代は、リリーフカーに乗りながら何度も力をもらってきた一曲。「少しわがままかもしれないですけど、楽しませてもらおうかなと思うし、それでチームが一体となって進んでいければなと思います」と楽しみにしていた。歌唱後にはベンチから飛び出し、渡瀬とガッチリ握手。その後、記念撮影も行っていた。

◆東京ドームで巨人に3連勝し首位に浮上した阪神は、本拠地甲子園での今季初戦を迎えた。ここまで全試合で「3番三塁」で先発出場した佐藤輝明内野手(26)がベンチスタート。渡辺諒内野手(29)が、「3番三塁」でスタメンに名を連ねた。才木浩人投手(26)が、今季初勝利をかけ、先発マウンドに上がる。今季初登板となった4月1日DeNA戦(京セラドーム大阪)では、5回2/3を4失点で敗戦投手になった。

◆阪神佐藤輝明内野手(26)が、今季初のベンチスタートとなった。スタメンからは外れたが、ベンチ入りメンバーには名を連ねた。試合前は屋外での全体練習に姿を見せなかった。ここまで、いずれも「3番三塁」で9試合に先発。ともにリーグトップの4本塁打、8打点をマークしている。5日の巨人戦(東京ドーム)では2本塁打を放っていた。

◆阪神のレジェンドOBたちが、甲子園のグラウンドに再び集結した。球団創設90周年を迎えた今季。甲子園開幕戦となる一戦で、試合前セレモニーとして田淵幸一、藤田平、真弓明信、掛布雅之、金本知憲、桧山進次郎、赤星憲広、鳥谷敬の8氏が登場。プレーボール直前のグラウンド。虎の歴史を彩った名選手たちがそれぞれ守備位置に向かうと、1人1人に割れんばかりの声援が送られた。当初は岡田彰布オーナー付顧問(67)がマウンド上から始球式を行う予定だったが、この日は体調不良により欠席となった。

◆膠着(こうちゃく)状態が続く中、阪神が惜しいチャンスを逃した。0-0の7回1死一、二塁。梅野隆太郎捕手(33)に代わって代打の切り札・原口文仁内野手(33)がコールされた。原口は遊撃前にゴロ。完全な併殺コースだったが、懸命に走って、一塁は微妙なタイミングになった。阪神側からリクエストがあると予想してか、グラウンド上の選手はすぐにはベンチに下がらなかった。その通り、藤川球児監督(44)はベンチの前に出てリクエストのジェスチャーをしたが、球審はこれを受け付けなかった。リクエストのタイミングがやや遅れたためとみられる。規則では「速やかに」と記されているが、その定義はあいまいとなっている。その後、藤川監督が球審に確認するようなシーンもあった。そのまま、併殺が成立してチェンジとなった。

◆ハイレベルな投手戦を繰り広げた阪神才木浩人投手(26)は、8回5安打1失点で降板となった。ヤクルト先発高橋との投げ合いは、7回まで両者無失点。スコアボードに淡々とゼロが並ぶ中、8回だった。先頭の中村悠に左前打で出塁を許すなど、2死一、二塁で迎えた3番サンタナ。1ストライクから、151キロ直球を逆らわずにはじき返された。右翼線上への適時二塁打。先に先制点を献上した。その後、2死二、三塁の場面では4番オスナに13球を要しながらも遊飛。最少失点で踏ん張った。直後の打席で代打が送られて降板。116球の力投だった。

◆阪神前川右京外野手(21)とレジェンドの熱い交流にファンも感激した。甲子園開幕戦で、試合開始前に阪神OBの8人が、ゆかりのあるポジションについた。そこにスタメンの現役選手が駆け寄り、それぞれのポジションでOBと会話する時間ができた。左翼についたOBは2度の優勝に貢献した金本知憲氏(57)。前川が左翼に合流すると、2人は親密そうに話し込んだ。金本氏は「『真っすぐに強くなってくれ。真っすぐに強いのは、いいバッターの最低条件だから』と言いました」と、前川とのやりとりを明かした。監督退任後、テレビの企画で当時智弁学園だった前川と接点をもち、阪神入りしてからも注目していた。前川も入団時、同じ左の外野手である金本氏が背負った背番号6を、いつかつけたいと希望していた。阪神ファンも2人の関係はよく知っている。「これは胸アツすぎる」「金本さん、最後まで残って、右京に何か伝えようとしていた」「ありがとう、金本さん」「涙が出てくる」と感謝の声が相次いだ。

◆阪神先発才木浩人投手(26)の投じた変化球で、ヤクルト4番ホセ・オスナ内野手(32)のバットの先端が裂けた。ヤクルトが1点を先制した直後の8回2死二、三塁。1ストライクから才木が投じた139キロフォークは、オスナのバットの先端に当たった。当たった部分から裂けるようにバットは割れ、多くの破片が飛び散った。打球はファウルとなった。割れたバットの破片は、三塁線に散らばり、スタンドの観客からはどよめきが起こった。打席の結果は、オスナが粘りを見せたが、13球目に遊飛となった。

◆ベンチスタートの阪神佐藤輝明内野手(26)が代打で登場した。0-1の8回、ネクスト・バッタースボックスに背番号8が現れると、気付いたファンがざわついた。先頭の木浪聖也内野手(30)が左前打で出塁。佐藤輝の代打がアナウンスされると、割れるような大歓声と「テル」コールが起きた。逆転への期待感は最高潮になったが、5球目の高めのカットボールにバットが空を切り、空振り三振を喫した。佐藤輝はここまで4本塁打、8打点と好調だったが、試合前のグラウンドに姿を見せず、今季初のベンチスタート。状態が心配されていた。

◆阪神が才木浩人投手(26)の力投も実らず、今季2度目の完封負けで4試合ぶりの黒星を喫した。試合は終盤まで、才木とヤクルト先発の高橋による緊迫の投手戦だった。試合が動いたのは8回。ヤクルト先頭の中村に左前打を許すと、2死一、二塁から、3番サンタナに151キロ直球をうまく捉えられ、右翼線へ先制の適時二塁打を浴びた。打線は3回まで、出塁は大山の四球のみと抑え込まれた。7回は大山と前川の四球から1死一、二塁の好機をつくり、代打原口が送られるも、低めのシンカーに遊ゴロ併殺に終わった。この日は、リーグトップ4本塁打、8打点をマークしている佐藤輝明内野手(26)が今季初のベンチスタート。8回無死一塁で代打で出場するも、高橋のカットボールを前に空振り三振に倒れた。阪神は前カードの敵地巨人戦(東京ドーム)で今季初の3連勝。4月3日DeNA戦(京セラドーム大阪)以来の黒星となった。

◆やはり春の甲子園がよく似合う。ヤクルト高橋が立ち上がりから快投した。7回まで2安打で三塁すら踏ませなかった。5回は先頭前川に右前打で出塁を許したが、梅野をシンカーで空振り三振、木浪を中飛、才木を空振り三振に斬った。7回1死一、二塁では代打原口を遊ゴロ併殺に仕留めてピンチを脱した。「やっぱり週の頭。チームに勢い、流れを持ってくることが大事」と投手戦を演じた。阪神才木との投げ合いで1点勝負になるのは分かっていた。「しっかりゲームを作れるような投球ができれば」とマウンドに向かった。龍谷大平安(京都)では14年のセンバツで2年生ながら4試合に登板し、全国制覇を達成した。あの春から11年がたっても、色あせない思い出が詰まるマウンドだ。まだ冷たい浜風が流れ込む4月の聖地。黒土グラウンドの中心で熱投した。

◆阪神佐藤輝明内野手(26)がベンチスタートの理由を明かした。今季初めてスタメンから外れたこの日。8回無死一塁の場面で代打出場し、空振り三振に倒れていた。試合後に取材に応じ、「体調がちょっと良くなくて。少し良くなったので、最後に出たという感じです」と明かした。試合前練習では、グラウンドに姿を現さなかったこの日。フリー打撃など、練習がなかなかできていない中での出場だった。「そういう時もあるかもしれないので。いい経験にはなりましたね。明日もしっかり準備していけるようにしたいと思います」と語った。

◆阪神が才木浩人投手(26)の力投も実らず、今季2度目の完封負けで4試合ぶりの黒星を喫した。この日は、リーグトップ4本塁打、8打点をマークしている佐藤輝明内野手(26)が今季初のベンチスタート。8回無死一塁で代打で出場するも、高橋のカットボールを前に空振り三振に倒れた。佐藤輝はこの日の屋外での試合前練習にも姿を見せず、藤川球児監督(44)は体調不良だったと説明。「そうですね、体調のところなので。いろいろとやらないといけないことがあるので、仕方ないです」と話した。

◆やはり春の甲子園がよく似合う。ヤクルト高橋奎二投手(27)が8回3安打無失点の好投で今季初勝利を挙げた。プロ入り後、初となる4月の甲子園の登板で、阪神打線に三塁すら踏ませなかった。龍谷大平安(京都)時代に、14年センバツで優勝した左腕。あの春から11年がたったマウンドで躍動した。昨季チームが2勝8敗と鬼門だった聖地で、阪神才木との投手戦を制した。まだ肌寒い浜風が心地よかった。春の甲子園は強い。敵地のヒーローインタビューで高橋は「週の始めで、何とかチームにいい流れを持ってこられるように投げた。また勝てるように」とかみしめた。同点だった7回は石井投手コーチに「勝ちたいだろ」と問われ「勝ちたいです」と即答。完投は逃したが、8回を119球で投げ切り勝ち星をつかんだ。虎党の大声援は、自らのエネルギーに変換した。1点リードの8回無死一塁、代打の佐藤輝と対峙(たいじ)。カウント2-2から勝負球の138キロカットボールはやや高めに抜けたが、空振り三振に仕留めた。「(阪神の)応援が逆に自分が応援されているように投げている感じ。ほんとにすごい応援なので、それを自分の力に変えているみたいな感じで投げてます」。魔物も発動させない。甲子園の雰囲気を味方にした。今から11年前の春。龍谷大平安(京都)の2年生左腕として、14年センバツの頂点に立った。甲子園は今も色あせない思い出の場所。投球時に胸元まで高く上げていた右足は、あの春に比べれば、少し低くなった。ただ「左のライアン」と呼ばれたフォームの面影は今も残る。沖縄キャンプ中の2月中旬だった。研修旅行で沖縄を訪れていた母校の野球部員にばったり出会った。一緒に写真を撮り、「頑張ってや」と励ました。思わぬ場所で後輩と交流。高校時代を思い出し、シーズンに向かう活力とした。プロ入り後、過去に甲子園では8度登板していたが、1勝2敗だった。ただ、いずれも5月22日以降で、"春"の甲子園は今回が初登板だ。最高の投球を披露し、「どこの球場でもこういうピッチングができればいい」。昨季から続いていたチームの甲子園での連敗も6で止めた。目標は3年ぶりのリーグ制覇。今年は"秋"に最高の歓喜に浸る。【上田悠太】

◆球団創設90周年イヤーの阪神が、今季初の甲子園でヤクルトに0-1完封負けを喫した。体調不良の佐藤輝明内野手(26)がスタメン落ちした打線は、先発高橋らを打ちあぐねて散発3安打。無失点快投を続けた才木浩人投手(26)が8回、サンタナに均衡を破られる1点に泣いた。試合前には歴代レジェンドが登場するなど、多様なイベントで盛り上がった甲子園だったが、ホーム開幕4戦目も六甲おろしを歌えなかった。阪神が甲子園初戦で黒星。ホーム開幕となった京セラドーム大阪での4月1日からのDeNA3連戦では●△●で、今季はホームで4戦勝ちなし。ホームで開幕から4試合未勝利は99年4連敗以来、26年ぶり。同年は開幕から6試合敵地で戦い、甲子園に戻り中日、横浜に4連敗だった。

◆阪神先発の才木浩人投手(26)が1球に泣いた。託された甲子園開幕戦。8回5安打1失点と力投しながら開幕2戦2敗を喫した。「何とか勝ちたかったですけど。申し訳ないですね、ファンの方には」。岡田監督のもと、リーグ優勝を決めた23年9月14日巨人戦から続いていた甲子園での連勝記録は7でストップ。昨年本拠地で負けなかった男が621日ぶりに負けた。ヤクルト先発高橋との投手戦。0-0で進んだ8回。2死二塁からこの日2安打の長岡に四球を与えた。一、二塁にピンチを広げ、3番サンタナとの対戦。1ストライクから151キロ直球を捉えられ、右翼線に決勝適時二塁打を浴びた。「勝負に行った結果なので仕方ないですけどね。その前の長岡にいい当たりを打たれていたので、慎重になってフォアボールを出してしまった。そこをどうにかできた。1点、何とかしのぎたかったですね」直後の4番オスナは13球を要したが遊飛に仕留めて最少失点。それでも唯一の1点に悔しさがにじむ。サンタナは昨季打率4割1分2厘と分の悪かった相手。初回は二ゴロ併殺に打ち取るなど仕事をさせなかったが、痛恨の1球になった。前回登板の1日DeNA戦は6回途中4失点。課題に挙げていた変化球の制球面は修正に成功した。藤川監督も「すごく良かったと思うし、次また期待するというかね。普通にやってもらうだけですね」とたたえた。渾身(こんしん)の116球に得た収穫も大きかった。次戦こそ今季初白星をつかむ。【波部俊之介】

◆阪神前川右京外野手(21)が金本知憲氏から金言を授かった。初回の守備に就く際、試合前セレモニーで左翼に入った金本氏と話し込む姿があった。智弁学園(奈良)時代にテレビ番組の企画で指導を受けた経験がある。「高3ぶりでした。変化球を打つのはよくなっている、真っすぐをちゃんと打てるように頑張れと言われました」と今回の助言を明かした。この日は1安打1四球も、打率は2割2分2厘。「結果を残していない。結果を残して、チームが勝てるように頑張りたい」と力を込めた。

◆球団創設90周年イヤーの阪神が、今季初の甲子園でヤクルトに0-1完封負けを喫した。体調不良の佐藤輝明内野手(26)がスタメン落ちした打線は、先発高橋らを打ちあぐねて散発3安打。無失点快投を続けた才木浩人投手(26)が8回、サンタナに均衡を破られる1点に泣いた。試合前には歴代レジェンドが登場するなど、多様なイベントで盛り上がった甲子園だったが、ホーム開幕4戦目も六甲おろしを歌えなかった。試合前の甲子園は田淵氏や掛布氏、金本氏や桧山氏、鳥谷氏らレジェンドOB8人の大集合に沸いた。4万2608人は今季NPB最多観衆。だが試合は今季チーム最短の2時間44分、せつないため息とともにゲームセットを迎えた。藤川監督も静かに、試合を振り返った。「こういう展開のゲームが多いのは、外から見て分かっていることは分かっている。何とかゲームを動かしたかったけど、相手が上回ったというところですね。また明日ですね」待ちに待った甲子園の開幕ゲームで、ヤクルト先発高橋らの前に散発3安打。三塁も踏めず、今季2度目の完封負けを喫した。0敗の予兆なのか、絶好調の主砲にアクシデントが起きていた。全9試合に先発出場し、リーグトップ4本塁打&8打点で2冠だった佐藤輝がベンチスタート。試合前に行われた屋外の全体練習にも姿を見せず、指揮官は試合後に体調不良だったことを明かした。「体調のところなので、いろいろとやらないといけないことがあるので、仕方ないです」。試合中もコンディション調整に務めていたとみられ、1点を追う8回無死一塁で代打で出場。左腕の前に空振り三振に倒れたが、その姿を見たファンからはこの日最大級の大歓声と「テル」コールが響いた。佐藤輝は「体調がちょっと良くなくて。少し良くなったんで、最後出たという感じです」と説明。練習を十分にできない中での出場にも「そういう時もあるかもしれないんでね。いい経験にはなりました。明日もしっかり準備していけるようにしたい」と話した。9日以降も状態を見ながら、出場が判断される方向だ。試合前には、8人のレジェンドOBが慣れ親しんだポジションにつき、現役選手たちにエールのバトンを渡したが、勝利のリレーとはならなかった。ヤクルト高橋を前に、3回までに出塁したのは大山の四球のみ。7回は大山と前川の四球から1死一、二塁の好機をつくるも、代打の切り札原口が遊ゴロ併殺に倒れた。藤川監督は「借りを返さなきゃいけないですね。次ね。才木に対してね。打線はちょっとね」と奮起を求めた。京セラドーム大阪も含めたホーム開幕4試合でまだ六甲おろしを歌えていない。今日こそ快勝で大合唱といきたい。【磯綾乃】阪神が甲子園初戦で黒星。ホーム開幕となった京セラドーム大阪での4月1日からのDeNA3連戦では●△●で、今季はホームで4戦勝ちなし。ホームで開幕から4試合未勝利は99年4連敗以来、26年ぶり。同年は開幕から6試合敵地で戦い、甲子園に戻り中日、横浜に4連敗だった。阪神原口(7回1死一、二塁から代打で出場も高橋の前に遊ゴロ併殺打)「流れとして重要なところだった。自分の1本で変わる状況で、何とかしたかった。難しい球に手を出してしまった。修正して次は打てるようにしたい」阪神漆原(9回に今季初登板で2者連続三振含む3者凡退)「0-1の終盤で、何としても無失点でいきたい場面。何とかしっかりゼロで帰ってこられたのでよかったです」

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】阪神、甲子園での開幕戦にレジェンドOBが集結。試合前から球場を盛り上げました!

◆阪神のジェレミー・ビーズリー投手(29)が、先発する9日のヤクルト戦(甲子園)に向け、キャッチボールなどで調整した。昨季14登板のうち、ヤクルトとは5試合で対戦。4勝1敗と相性の良さを見せた打線を相手に、「スワローズ相手には去年いいピッチングができたので、そこの自信を持ちながら、自分の強みを活かして、またさらにいい成績を伸ばしていければ」と意気込んだ。今季初登板となった2日のDeNA戦(京セラ)では六回途中3失点だった右腕。その試合はチームも引き分けに終わり、DeNAには1分け2敗と負け越した。それでもチームはそこから巨人を相手に3連勝。ビーズリーも「巨人に勝つ、それも東京ドームで勝つというのはすごく大きな意味がありますし、やっぱりチームの雰囲気っていうのもすごくいい状態」と語り、勢いに乗って今季初勝利を目指す。

◆阪神の佐藤輝明内野手(26)が甲子園開幕戦となるヤクルト戦前の試合前練習に姿を見せずスタメンも外れた。ベンチ入りのメンバーには名を連ねている。5日の巨人戦(東京ドーム)では1試合2発を記録するなど首位浮上に大きく貢献している主砲。現在リーグトップの4本塁打、8打点と3連勝中のチームを引っ張る3番打者なだけに心配される。代わりに「3番・三塁」には渡辺諒内野手(29)が入った。

◆阪神の岡田彰布オーナー付顧問(67)が甲子園開幕セレモニーを体調不良のため欠席することが、場内アナウンスで発表された。岡田顧問は掛布OB会長、田淵幸一氏らとともにレジェンドナインとして登場し、メモリアルファーストピッチに参加予定だった。だが「阪神タイガース、岡田彰布オーナー付顧問は、体調不良のため欠席となります」と場内アナウンス。スタンドからは「えー!」と、どよめきが起こった。岡田顧問は1日のDeNA戦(京セラ)で行われた90周年記念のホーム開幕セレモニーも体調不良で欠席していた。

◆本拠地開幕戦を前にレジェンドが集結し、観客を沸かせた。アナウンスとともにOBが登場。捕手・田淵幸一氏(78)、一塁・藤田平氏(77)、二塁・真弓明信氏(71)、三塁・掛布雅之氏(69)、遊撃・鳥谷敬氏(43)、右翼・桧山進次郎氏(55)、中堅・赤星憲広氏(48)、左翼・金本知憲氏(57)が守備位置に就いた。その後、この日のスタメンが守備に就き、新旧の虎戦士が交流した。

◆「阪神タイガース球団創設90周年記念 2025甲子園開幕戦」として開催された。試合前には京セラドームでのホーム開幕戦に続く、夢の競演第2弾としてタイガースのレジェンドが集結。始球式を務める予定だった岡田彰布オーナー付顧問は体調不良のため欠席したが、左翼の守備位置ついた金本知憲氏(57)は甲子園で戦うありがたさをファンに還元するように求めた。「こんなにお客さんがいる中でレフトにつくのは13年ぶり? 久々の雰囲気でね。本当、この球場は高揚感を出させてくれるというか、さすがナンバーワンの球場です」阪神を愛する気持ちは変わらない。現役時代は世界記録の1492試合連続フルイニング出場を樹立し、2003年、05年のリーグ優勝に貢献。16年からは3年間監督を務め、大山らを育てた。金本氏以外にも扇の要に田淵幸一氏がつき、一塁には通算2064安打の藤田平氏。真弓明信氏、掛布雅之OB会長、鳥谷敬氏、赤星憲広氏、桧山進次郎氏がグラブを手にグラウンドに帰ってきた。直後にスタメンが飛び出し、新旧ナインが顔を合わせる。金本氏は左翼にきて頭を下げる前川に「真っすぐに強くなってくれ」と助言したという。「真っすぐに強いのは、いいバッターの最低条件」と説明した。「選手も、ここでできる幸せを感じてほしい。僕らも現役の時も感じていたけど、引退した後、ありがたかったなと(改めて思う)。できるだけかみしめながら、ファンを喜ばせてあげてほしいのが本音」と力説した。(渡辺洋次)

◆阪神がこの試合最初の好機を逃した。七回1死から大山が四球で出塁すると、前川も四球で一、二塁。ヤクルト先発・高橋から初めて得点圏まで走者を進めた。藤川監督は梅野に代打・原口を送る。3球目、捉えた打球も遊撃手の正面へ。痛恨の遊ゴロ併殺に甲子園は大きなため息に包まれた。このプレーに対し、藤川監督は送球を受けた一塁手・オスナの足がベースから離れているのではとリプレー検証を要求。しかし、リクエストが間に合わず、判定通り3アウトでチェンジとなった。

◆阪神の先発・才木浩人投手(26)が先制点を献上した。八回先頭の中村悠に左前打を許すと、犠打で1死二塁。丸山和を見逃し三振に抑えたが、長岡に四球で一、二塁とし、サンタナを打席に迎えた。2球目、外角に投じた151キロ直球だったが、打球は右翼線を転々。痛恨の1球にがっくりと肩を落とした。

◆スタメンを外れた阪神・佐藤輝明内野手(26)が代打で登場したが、空振り三振に倒れた。1点を先制された直後の八回。試合前練習に全く姿を見せず心配されていたが、先頭の木浪が打席に入ると同時にネクストバッターズサークルへ。バットを片手に現れた背番号8を見た観客からは大歓声が起こった。木浪が左前で出塁すると、佐藤輝の名前がコールされた。一段と大きな歓声に包まれて打席に入る。しかし、1球ファウルもありながらカウント2―2から高めの変化球を空振り三振。チャンス拡大とはならなかった。

◆阪神は投手戦の末、終盤に決勝点を奪われ、連勝は3でストップした。先発のマウンドに上がった才木は、圧巻の投球を披露する。三、四、五、七回を3者凡退とするなど、テンポのいい投球で0を並べた。しかし八回、先頭の中村悠に安打を浴びると、2死一、二塁からサンタナに右翼線への適時二塁打を浴びる。この1点が決勝点となり、8回116球の力投も報われなかった。対するヤクルトの先発・高橋も0を並べる。阪神は四回の森下、五回の前川、八回の木浪の3本しか安打を打てず。スタメンを外れた佐藤輝も八回に代打で出場するも、空振り三振に倒れた。試合前にはレジェンドOBも集結した甲子園開幕戦を勝利で飾ることはできず。藤川監督のホーム初白星も持ち越しとなった。

◆ヤクルトは先発の高橋奎二投手(27)が、8回3安打無失点の好投で今季初勝利(1敗)を挙げた。打線は0-0で迎えた八回、2死一、二塁のチャンスでドミンゴ・サンタナ外野手(32)が均衡を破る右前適時打を放ち左腕を援護した。以下、高橋のヒーローインタビュー。--試合を振り返って「前回登板は短いイニングで終わってしまったので、今日は長いイニングを投げれるようにと思って、マウンド立ちました」――初勝利をかけたマウンド「週初めっていうところで、チームにいい流れを持っていけるように進めていきました」――才木投手との投げ合い「才木投手もいいピッチャーなので、負けないようにと。向こうもいいピッチングをしていたので、それにつられて僕もいいピッチングができた」――7回1死一、二塁で代打・原口選手を迎え、今日の中でも1つの山場だった「ここまで来たらもう気持ちで。後は中村(悠)さんが丁寧に丁寧にリードしてくださったので、いい感じにフォークでゲッツーが取れた」――八回、続投を意味する打席にも立った「僕自身も八回もいくと思っていた。しっかり打席に立って、前回はバントを失敗していたので、今日は絶対に決めるぞと思っていた。(無死一塁で)打席に立ってバントを決められて、その後に点を取ってもらえたので良かった」――直後にサンタナ選手の決勝タイムリー「本当にに嬉しかったです。1点勝負になるなと思っていたので、あそこで1本出て1点取ってもらったので、すごい嬉しかったです」――次回の登板に向けて「今日みたいなピッチングができるように、1週間しっかり調整して、また勝てるように頑張ります」

◆阪神が甲子園開幕戦で零敗。先発才木浩人投手(26)が八回2死一、二塁、ドミンゴ・サンタナ外野手(32)に浴びた右翼線適時二塁打が決勝打となった。甲子園連勝が「7」で止まった才木は開幕2戦2敗。スタメン落ちの佐藤輝明内野手(26)は直後の八回無死一塁で代打で空振り三振。代打では18打席連続無安打11三振。

◆ポーズをとるヤクルト・高橋奎二 =甲子園球場(撮影・甘利慈)

◆?ヤクルトの無失点勝利は4月3日の広島戦(○3-0、小川の完投、神宮)、同5日の中日戦(○2-0、ランバート-清水-田口-石山の継投、神宮)に次いで今季3度目。スコア1-0で勝利したのは昨年6月9日の日本ハム戦(ヤフーレ-木沢-田口の継投、神宮)以来。?対阪神のシーズン初戦に勝利したのは、2023年(4月7日=○3-1、甲子園)以来2年ぶり。初戦に無失点勝利したのは01年(4月10日=○2-0、甲子園)以来24年ぶり7度目で、スコア1-0は1999年(4月16日、福岡ドーム)以来26年ぶり4度目。

◆ヤクルトの来日5年目、ドミンゴ・サンタナ外野手(32)が値千金の決勝打を放った。2打数無安打で迎えた第4打席。0-0の八回2死一、二塁で、阪神の先発・才木が投じた151キロの直球を引っ張り、右翼線に運んだ。均衡を破る適時二塁打とし、「高橋が素晴らしい投球をしているので、先に援護点を取ってあげたかった。この接戦をものにしたのは大きい」と声を弾ませた。

◆阪神は本拠地甲子園での開幕戦で惜敗。ホームでの白星が遠く、連勝は3でストップした。現役時代は阪神、南海で活躍し、引退後は阪神で投手コーチやフロントでも尽力したサンケイスポーツ専属評論家の上田二朗氏(77)が、先発で8回1失点の阪神・才木浩人投手(26)に言及した。八回に決勝打を打たれた場面の才木は、球の力がやや落ちていた。同じコースでも序盤には打たれていなかっただろう。だからといって、才木を責めることはできない。8回5安打1失点。球威は十分、フォークの威力も十分。どこからどう見ても勝ち投手の投球内容だ。というより、この投球をした投手を勝たせなかった打線、チーム全体の責任は重い。どれだけ素晴らしい投手でも、シーズン最初に結果が出るまでは不安を感じるもの。才木は最初の登板で打たれて敗戦投手になっている。誰よりも「次こそは」と思っていたはずだし、実際にその気持ちがこもった投球内容だった。この試合で勝っていたら、一気に連勝街道を突っ走るシーズンになっていたかもしれない。でも、この投球をして結果に結びつかなかったことで「ことしは結果が出ないかも」「勝てないのかも」と不安に陥る可能性も。投手とはそういうもので、だから心配だ。ロースコアの1点差試合はベンチの責任。おそらく才木は次回登板も、この日に近い投球はするはず。次こそ才木に白星が付くベンチワークを見せてもらいたい。

◆体調不良の佐藤輝に代わり「3番・三塁」で今季初スタメンの阪神・渡辺は3打数0安打。「結果が出なかったので。4番、5番の前にランナーが出られなかったことが原因だった」と振り返った。守備は危なげなくこなしたが「しっかりバッティングで結果を出さないといけないと思っている。結果を出せるように頑張りたい」と前を向いた。

◆阪神・原口は七回1死一、二塁の好機で梅野に代わって代打で出場。5日の巨人戦(東京ドーム)以来となる打席に臨むも、遊撃への併殺打に倒れた。「ここの一本で(流れが)変わるかなという状況だったので、なんとかしたかった。難しい球に最後は手を出してしまったので、そこはまた修正して対応できるように頑張りたい」。今季はここまで4打席で安打はなし。野手最年長のバットに、早く快音が欲しい。

◆試合前のイベントで、金本知憲氏から直球に強くなるようにアドバイスを受けた阪神・前川は五回に先頭で右前へヒットを放ったが、得点にはつながらなかった。「全然、数字的にも結果を残していない。しっかり結果を残して、チームが勝てるように頑張りたい」。打率・222から復調を目指す。

◆ヤクルト・長岡秀樹内野手(23)が3打数2安打で、2試合連続となるマルチ安打を記録した。4日の中日戦(神宮)以来3試合ぶりの2番起用で、一回は直球、六回はスライダーを捉えて、ともに中前打とし「いい方向にきている」とうなずいた。八回2死二塁では四球を選んでサンタナの適時二塁打につなげ「狙い球を絞り、くさいところは振りにいかなかった。いいアプローチができた」と胸を張った。

◆スタメンマスクをかぶったヤクルト・中村悠平捕手(34)が攻守で勝利に貢献した。打っては0-0の八回先頭で左前打をマークし、決勝点を呼び「奎二が頑張っていたので何が何でも出たいなと思っていた」。守っては無失点でつないだ高橋、石山を好リードした。巨人との開幕3連戦は計21失点。責任を感じており「今年1年はあれ(3連戦)を心の中に置きながらリードすると思う。悔しさが今に生きている」と話した。

◆スタメンじゃない...。甲子園開幕を迎えた阪神はヤクルトに0-1で零封負け。連勝は3でストップした。チームトップの4本塁打、8打点を誇っていた佐藤輝明内野手(26)は体調不良でベンチスタート。八回に代打登場も空振り三振に倒れた。甲子園開幕での0-1負けは1969年以来、56年ぶり。藤川監督は打線に「借りを返せ」と厳命したが、〝飛車〟落ちでは勝てん!試合前の盛り上がりが一瞬にして、どよめきに変わった。「3番・三塁-」。スコアボードの定位置から佐藤輝の名前が消えた。試合前から姿はなし。虎党の嫌な予感は的中した。打線は迫力を欠いたまま、ゼロを重ねた。1969年以来の甲子園開幕0-1負け。八回に代打で登場した佐藤輝は言葉を絞り出した。「体調がちょっと良くなくて...。少し良くなったので、最後(試合に)出たという感じですね」八回無死一塁でグラウンドに立つことはできた。試合展開を考えればバントができる選手を出すことも考えられたが、長打同点、一発なら逆転の場面で送り出された。今季のプロ野球最多の4万2608人の観衆が固唾をのんで見守る中、好投を続けていた高橋のカットボールにバットは空を切った。それだけ、虎打線は元気がなかった。

◆右翼線で弾んだ打球を悔しそうに見つめた。0-0の八回2死一、二塁。打線の援護に恵まれない中で奮闘していた阪神・才木浩人投手(26)が、サンタナに痛恨の決勝二塁打を浴びた。「勝負にいった結果。しようがないです」先頭の中村悠に左前打を浴び、2死二塁とされて長岡に「慎重になっちゃって」と四球を与えた直後、151キロ直球をジャストミートされた。「なかなか点が入らない状況で先制点をあげたくなかったけど。打たれてしまったのは、僕の実力不足です」さらに2死二、三塁のピンチではオスナを151キロ直球で遊飛に仕留め「1点でなんとかしのげた」と息をついたが、エース級の投手にとって、投げ負けたことが悔しかった。今季初登板だった1日のDeNA戦(京セラ)も援護は1点。才木は六回途中、7安打4失点で黒星スタートだった。変化球が高めに浮いて痛打されたことを反省。この6日間はブルペンで投げ込んだ。

◆阪神・森下が今季の甲子園初安打をマークした。四回2死走者なしから、高橋の変化球を詰まりながらも中前へ。この試合チーム最初の安打は自身2試合ぶりのHランプとなった。しかし2三振を喫するなど得点には貢献できず。試合後は「また明日頑張ります」と言葉少なに引き揚げた。

◆0-0の七回1死一、二塁で阪神・藤川監督は代打・原口を送ったが、遊ゴロ併殺打。一塁は微妙な判定だったため、リクエストを要求したが、認められなかった。通常は判定後30秒以内だが、スリーアウト目の場合は10秒以内と決められている。指揮官は試合後「少し遅いというところでしたけど、それはもう終わったことですから」と話すにとどめた。

◆6日に1軍に登録されたばかりの阪神・漆原が、1点ビハインドの九回に今季初登板した。山田を遊ゴロ、茂木、赤羽は連続三振で三者凡退。「なんとしてでもゼロで帰ってこないといけない場面だった。そこでしっかりゼロで抑えられたっていうのが、すごく自分にとってはよかった」とうなずいた。昨季は現役ドラフトで加入して38試合に登板した右腕。開幕1軍こそ逃したものの、今年もブルペン陣の一員としてチームに貢献していく。

◆春の聖地で1勝!! ヤクルト・高橋奎二投手(27)が8日、阪神1回戦(甲子園)に先発し、8回3安打無失点、9奪三振で今季初勝利を挙げた。相手エースの才木浩人投手(26)との投手戦を1-0の僅差で制した。京都・龍谷大平安高2年時に2014年選抜大会を制した左腕。プロ10年目を迎え、たくましくなって甲子園に帰ってきた。心地よい浜風を浴びながら〝あの時〟と同じように気持ちよく腕を振った。高橋が8回無失点で今季初白星をマーク。3月末まで熱戦が繰り広げられた選抜大会の余韻が残る甲子園で、白い歯がこぼれた。「(阪神の)才木投手に何とか負けないようにと思って。向こうもいい投球をしていて、それにつられて僕もいい投球ができた」最速150キロの直球に110キロ台のカーブなどを織り交ぜ、阪神打線を圧倒した。最大の山場は0-0で迎えた七回。1死から連続四球で一、二塁とピンチを背負うと、代打・原口をフォークボールで遊ゴロ併殺打に仕留めた。直後の八回にサンタナの適時打で1点を奪い、九回のマウンドを石山に託して1-0の完封リレー。手に汗握る投手戦、聖地の雰囲気が高橋の力を引き出した。

◆通算300本塁打を達成したヤクルト・山田哲人は通算200盗塁にも近づいている=2024年9月13日撮影

◆サトテルがいなくなったら、こんなに点が取れないチームになるのか。この季節にしては、意外なほど過ごしやすいナイターだったが、完封負けで一気に寒さがぶり返した気分だ。待ちに待った本拠地開幕。甲子園に到着すると、珍しい人に会った。野村有紀子さん。野村克則バッテリーコーチの夫人であり、つまり名監督・野村克也さんの息子の妻。開幕ということで、東京から応援に駆け付けたそうだ。「このバッグ、いいでしょ? ぜひ宣伝してください」そう言って、見せられたのが、デカデカと「NOMURA 73」の文字入りトートバッグ。明らかに、野村監督のユニホームをリメークした品と分かる。この世界、記念にユニホームをもらったとしても、正直、飾る場所に苦労する。いつまでも、居間に飾るわけにもいかない。でも、こうして日常で使うバッグに変身させれば、機能的だ。2021年に神宮球場で行われた追悼試合の際に贈られたユニホーム(阪神のビジター用)の有効利用だそうで、確かに売っていたら買いたくなる。「実は難病と闘う友人の斉藤明江さんが作ってくれて。彼女を励ます意味でも、新聞に載せてくれませんか?」野村家の意向を、お世話になったサンスポの一社員である虎ソナが無視できない(笑)。しかも、そんないい話なら、全面協力。当番デスクの阿部祐亮も快諾してくれた。

◆ムカムカムカ~のネチネチネチや!! 本日は令和の時代にそぐわない、昭和のクソオヤジの大ボヤキを炎上覚悟でかまさせてもらうわー!!ヤクルト・高橋の前に八回まで3安打。三塁を踏めずの無得点て...。どないなっとるんね~ん、猛虎打線!!(怒)でも、これは表向きで、本心は『佐藤輝、体調不良って、なにしとんねん!?』なのだ!! 無事是名馬もプロのレギュラーの役目やろ!! てか、代打出場ができるんだったら体調不良をグッと隠してでもスタメンに名を並べたれやー!!あくまで『たら』『れば』だけど、サトテルがいつも通りに3番に入っていたら、高橋はあれほどノビノビのマウンドを演じられただろうか? 左対左、三振がやたら多いとはいえ、4ホーマーで本塁打トップの男を打席に迎えて神経質になり、四球を与え...。そこから虎の猛攻が...俺はあったと思う!!阪神先発の才木が持ち前のストレートとフォークボールで封じるのではなく、変化球をうまく使ってホレボレするような大人の投球をしただけに...。この1敗は、昭和のオヤジは酒を飲んで荒れるでー!!

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
巨人
541 0.556
(-)
-
(↓0.5)
13338
(+3)
26
(+3)
5
(-)
6
(-)
0.273
(↓0.007)
2.320
(↑0.01)
1
(-)
阪神
541 0.556
(↓0.069)
0
(-)
13328
(-)
28
(+1)
6
(-)
7
(-)
0.201
(↓0.01)
2.740
(↑0.19)
3
(-)
DeNA
442 0.500
(-)
0.5
(↓0.5)
13343
(+3)
37
(+3)
4
(-)
4
(-)
0.238
(↓0.001)
3.030
(↑0.11)
3
(-)
広島
441 0.500
(-)
0.5
(↓0.5)
13432
(+1)
31
(+1)
4
(-)
4
(-)
0.236
(↓0.015)
3.060
(↑0.38)
3
(2↑)
ヤクルト
441 0.500
(↑0.071)
0.5
(↓1)
13422
(+1)
32
(-)
4
(-)
1
(-)
0.195
(↓0.004)
3.120
(↑0.38)
6
(-)
中日
352 0.375
(-)
1.5
(↑0.5)
13316
(+1)
25
(+1)
2
(-)
4
(+1)
0.186
(↓0.014)
2.130
(↑0.2)