中日(1対1)広島 =リーグ戦1回戦(2025.04.08)・長良川球場=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789101112
広島
0000001000001510
中日
0001000000001300
勝利投手:-
敗戦投手:-
  DAZN
チケットぴあ 中日戦チケット予約 広島戦チケット予約
◆中日は4回裏、1死満塁から細川の内野ゴロの間に先制点を挙げる。対する広島は7回、末包の適時打で試合を振り出しに戻した。投げては、中日・マラー、広島・ドミンゲスの両先発が好投。その後は救援陣が互いに無失点リレーを展開し、試合は規定により引き分けに終わった。

◆岐阜城が見えるぎふしん長良川球場で、中日の新外国人カイル・マラー投手(27=アスレチックス)が7回2/3、1失点と好投した。先発した助っ人左腕は今季セ界最長身201センチからチェンジアップ、スライダーを投げ込んだ。4回に味方が無安打でもぎとった1点を守り続けてきた。だが、7回1死三塁から末包に投手強襲適時打で同点にされ、グラブで口元を隠しながら悔しそうにほえた。続くファビアンを二ゴロ併殺に仕留めて勝ち越しは許さなかった。8回も続投したが2死一、三塁、100球となったところで降板。リリーフした斎藤綱記投手(28)がピンチを切り抜けた。マラーは先日まで来日していた両親と名古屋城で桜を見た。「城には興味があった。建物もアメリカのものとは全然違う。1600年代に建てられてアメリカの国としての歴史自体よりも昔に建てられて、すごい」と、日本の歴史を学ぶ。元メジャーリーガーは、日本の野球にも貪欲に慣れようとしている。1日巨人戦は5回1失点。この日は8回途中1失点。週頭の火曜日に確実に試合をつくってくれる安定感は頼もしい。

◆広島は投手陣が踏ん張り、引き分けに持ち込んだ。今季3度目の延長戦で、延長12回裏を託された岡本が、中日の代打攻勢に屈することなく力投。2死二塁で中田はフルカウントから歩かせたが、上林は空振り三振に。実績ある打者に対し、しっかり向かっていった新人を、新井監督は「たいしたもの。力む場面なんですが、ピッチングをしているなというふうに見えました。いい経験をしたと思います」とねぎらった。

◆勝ちがなくなった延長12回裏を託された広島のドラフト3位、岡本駿投手(22=甲南大)が、中日の代打攻勢に屈することなく、引き分けに持ち込んだ。1死から細川に安打を許し、村松の犠打で1死二塁。得点圏に走者を置いて、中日ベンチは代打中田を指名した。一塁は空いていたが、広島新井監督は「あそこは勝負。次も上林が来るから」と中田との勝負を選択。3度の打点王の実績を持つ看板打者に対し、ルーキー右腕は果敢に勝負を挑んだ。フルカウントからの9球目を中田に見切られ、歩かせたが、2死一、二塁からの代打・上林はカットボールで空振り三振に打ち取った。「(最後は)気合が入って曲がり過ぎてしまいました(笑い)。バットが下から出てきてたので、石原さんがカットが一番いけるとサイン出してくださったので、信じて投げるだけでした」と岡本は最後の対決を振り返った。7回の島内からハーン、栗林、塹江、森浦がゼロでつなぎ、12回は岡本が力を振り絞った。新井監督は「大したもんだなと思って見てたよ。あの場面、力む場面なんだけどね、ピッチングをしているなと見えたので。たいしたもんだなと見てました。いい経験をしたと思いました」と、救援陣の無失点リレーを完結させたルーキーをねぎらった。

◆中日は今季2度目の引き分けとなった。先発のカイル・マラー投手(27)が7回2/3を1失点。リリーフ陣は無失点リレーでつないだ。井上一樹監督(53)は好投のマラーに「勝たしてやりたかった」と話した。3回無死一塁でマラーがバスターし、遊ゴロ併殺となった場面は「相手がシフトを敷いてきたら打っていいと話していた」と明かした。

◆両軍のスターティングメンバーが発表された。中日は4年目のブライト健太内野手(25)が「2番・左翼」で6日のヤクルト戦(神宮)に続き2試合連続のスタメン出場。6日は七回に決勝のソロ本塁打を放っており、チームを連勝に導く活躍が期待される。

◆中日は今季2度目の延長戦で引き分けた。四回、3四球で得た1死満塁のチャンスで細川成也外野手(26)の遊ゴロの間に1点を挙げて先制した。先発したカイル・マラー投手(27)は七回に1死一、塁から末包に投手強襲のタイムリー内野安打を打たれて同点に追いつかれた。その後は八回まで投げて4安打1失点と好投した。打線は12イニングで木下拓哉捕手(33)とオルランド・カリステ内野手(33)、細川の単打3本にとどまった。

◆広島のドラフト3位ルーキーの岡本が1―1の延長十二回に7番手で登板。サヨナラのピンチを招きながら、何とかしのぎ「抑えられて良かった。楽しめた部分もあったので、いい経験になった」と強心臓ぶりを発揮した。安打と犠打で2死二塁。中田に対して強気に内角を攻めたが、四球で歩かせた。それでも冷静さを保ち、上林を空振り三振に仕留めた。成長を期待して抜てきした新井監督は「やるだろうと思っていたけど、たいしたものだ」と感心していた。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
巨人
541 0.556
(-)
-
(↓0.5)
13338
(+3)
26
(+3)
5
(-)
6
(-)
0.273
(↓0.007)
2.320
(↑0.01)
1
(-)
阪神
541 0.556
(↓0.069)
0
(-)
13328
(-)
28
(+1)
6
(-)
7
(-)
0.201
(↓0.01)
2.740
(↑0.19)
3
(-)
DeNA
442 0.500
(-)
0.5
(↓0.5)
13343
(+3)
37
(+3)
4
(-)
4
(-)
0.238
(↓0.001)
3.030
(↑0.11)
3
(-)
広島
441 0.500
(-)
0.5
(↓0.5)
13432
(+1)
31
(+1)
4
(-)
4
(-)
0.236
(↓0.015)
3.060
(↑0.38)
3
(2↑)
ヤクルト
441 0.500
(↑0.071)
0.5
(↓1)
13422
(+1)
32
(-)
4
(-)
1
(-)
0.195
(↓0.004)
3.120
(↑0.38)
6
(-)
中日
352 0.375
(-)
1.5
(↑0.5)
13316
(+1)
25
(+1)
2
(-)
4
(+1)
0.186
(↓0.014)
2.130
(↑0.2)