1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 | 0 | 0 | 7 | 11 | 0 | 0 |
西武 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 7 | 0 | 1 |
勝利投手:種市 篤暉(1勝0敗0S) 敗戦投手:佐藤 隼輔(0勝1敗0S) 本塁打 |

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◆ロッテは1-1で迎えた6回表、佐藤の適時打と小川の押し出し死球で2点を勝ち越す。続く7回には、高部の適時二塁打と上田、佐藤の犠飛で4点を挙げ、相手を突き放した。投げては、先発・種市が7回3安打1失点の力投で今季初勝利。敗れた西武は、救援陣が精彩を欠いた。
◆球数を費やしても、追加点は許さない。西武高橋光成(28)は、5回1失点と粘投した。5回2死一塁、2-2からのロッテ・ソトに投じた89球目だった。ホーム手前でワンバウンドする低めのフォークで空振りに打ち取ると、グラブをたたき感情をむき出しにした。1-1の同点のままマウンドを譲った。勝利はまたも持ち越しとなったが、次戦へとつながる内容だったに違いない。チームが昨季4勝21敗と苦手としたロッテとの今季初めての対戦のマウンドを託され、失点は初回の1点に食い止めた。2回2死一、二塁では角中を二ゴロに抑え、4回先頭の高部に中前に運ばれるも、上田、佐藤都、小川と凡打に打ち取った。この日最速154キロの直球が捉えられても慌てず、スライダーやフォークなどの変化球を低めに集めながら、最少失点でしのいだ。昨季0勝11敗に終わったことは「本当に苦しかった。どうにかしたいともがいても、抜け出せなくて」と悩みに悩んだ。「野球人生のプラスになると」と信じて復活を目指した今季。初登板は日本ハム打線に5回6失点と打ち込まれ、22~23年に12連敗した隅田の球団ワースト記録に並んだ。それでも首脳陣の信頼は揺るがない。2度目の登板機会で勝ち星こそ恵まれなかったが、高橋の春はきっともうすぐ。本拠地に集うファンたちに、そんな予感を抱かせる投球で締めた。【平山連】
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◆西武の中村剛也内野手(41)が、22年連続となる本塁打を放った。6点ビハインドの9回1死一塁。ロッテ益田のシンカーを捉え、ファンが集う左翼席に運んだ。この1本で04年から22年連続本塁打となり、自身が持つ球団記録を更新。通算500本塁打までも残り21本。大台に一歩ずつ、着実に近づいていく。
◆西武は、ロッテとの今季初戦を落とし最下位に転落した。リリーフ陣が打ち込まれ中盤に点差を広げられたが、チーム最年長の41歳ベテラン中村剛也内野手が22年連続本塁打となる今季1号2ランを放って一矢報いた。6点ビハインドの9回1死一塁から代打で登場。ロッテ守護神の益田の球に合わせ、力感ないスイングから左翼席に集うファンの下へと運んだ。「(スタンドへ入るか)打球が低かったのでどうかなと。(感触は)良かったんじゃないすか」。自身の球団記録を1年更新し「特にないです」と一言。上向きを感じさせる打撃内容にも「大丈夫です」「頑張ります」と短い言葉で切り上げたが、ロッカールームへと引き揚げる足取りは軽かった。西口監督は「さすがって感じですよね。力みなく自分のスイングでしっかり打っていった中で、ああいう形でホームランにしている」と絶賛した。ベテランの1発がもたらすチームへの効果は無限大。「若い選手も振り回すだけじゃなく、ああいう形でも入るってところを見習っていってほしい」と、若手へのカンフル剤となることを願っていた。【平山連】41歳の中村剛が代打で今季1号を放ち、04年から22年連続本塁打。シーズン連続本塁打は89~15年谷繁(中日)の27年が最長で、22年以上は9人目。パ・リーグでは野村克也(西武)25年、門田博光(ダイエー)23年に次ぎ3人目。代打弾は14年10月3日楽天戦以来11年ぶり6本目。西武で40代選手の代打本塁打は、80年に44歳で2本打った野村、24年に40歳で打った栗山に次ぎ3人、4本目。
◆ロッテ種市篤暉投手(26)が7回1失点で今季初勝利を挙げた。「変化球が全体的に良かったのが今日抑えられた要因じゃないかなと思います。あまり球速出てなかったんで、できるだけテンポを遅くならないように」と前回登板から修正して見せた。それでも吉井監督は「種市のピッチングっていうと全然ですね。彼も納得してないと思うんですけど、さっぱりです」と期待も大きいだけに辛口の評価だった。種市は好守備でも流れを渡さなかった。6回1死一塁、西武西川のライナーが顔面付近に飛んできたが「スローに見えたというか、はたいたら入ってたみたいな感じ」と反応し、キャッチ。素早く一塁へ送球して併殺を完成させた。「本能的にゲッツーを取ろうと思っただけだと思います」と冷静に振り返った。昨季は西武相手に3試合で2勝0敗、防御率0・82。20年から6連勝だ。「マウンド自体、あまり嫌いではなくて、逆に好きな部類に入る」と好相性の相手に1勝目を挙げた。
◆ロッテは中盤から一気に攻め込み勝利した。打線は西武先発の高橋光から5回までに1点しか奪えず苦戦したものの、6回から2番手の佐藤隼に変わったタイミングで一気に攻め立てた。連打と四球で無死満塁とし、佐藤都志也捕手(27)の内野安打で勝ち越しに成功。開幕戦以来7試合ぶりの安打となった佐藤は「自分にとってはすごい大きな1点だった。これをきっかけに、ちょっと打席の中でもいろいろやっていけたら」と復調のきっかけにする。「6番中堅」でスタメン出場の高部瑛斗外野手(27)も中前打、三塁へのバント安打、右二塁打の猛打賞を記録した。「点につながるバントであったりとか重要なところで打てたのが良かった」と振り返った。投げては先発の種市篤暉投手(26)が7回1失点で今季初白星を挙げた。「変化球が良かったのが、今日抑えられた要因じゃないかなと思います」と振り返った。
◆今季初勝利をかけて先発した西武・高橋光成投手(28)は一回に先制を許す苦しい立ち上がりとなった。先頭の藤岡を150キロの真っすぐで見逃三振に仕留めると、角中を難なく二ゴロに打ち取ったが、2死から藤原に二塁打を浴びた。その後、2死一、二塁で迎えたポランコに右前へ運ばれ1点を失った。昨季0勝11敗からの復活を期したシーズンへ向け、オフは例年より早く始動。投球フォームの改造や糖質制限などを徹底し、体重を10キロほど絞った。オープン戦は3試合で計13回を投げて1失点と万全でシーズンを迎えたが、初登板となった前回3月30日の日本ハム戦は野村に2打席連続本塁打を浴びるなど5回6失点で敗戦投手に。昨年4月14日のソフトバンク戦から12連敗となり、2022、23年の隅田知一郎と並ぶ球団ワースト記録となった。西口新監督の方針で、今季から登板予定のない先発陣も遠征に同行する。「僕はずっと帯同したかったので、チームで戦っていく上ですごくいいと思う」と高橋。先の福岡遠征中の6日はブルペン入りし、古賀悠を相手に投球練習。古賀悠とは前回登板後に話し合いを重ね「何を要求してるかとか、僕がしたいところとかそこを万全にしていこうと」と、この日の登板に備えた。打線が一回、すぐに同点に追いついた。高橋は二回以降は走者を出しながらも要所を締め、5回を89球、4安打1失点でまとめた。しかし、同点の場面で降板したため、2年ぶりの白星はならなかった。
◆ロッテ・種市篤暉投手(26)が今季初勝利を目指して先発した。今季初登板だった前回3月30日ソフトバンク戦(みずほペイペイ)では6回4失点(自責点1)と本調子からは遠く、吉井理人監督(59)からチームの修正点として名指しされたが、変わり身を見せたいところだ。「前回登板の課題を改善できるように、この1週間、取り組んできました。それをしっかりと試合で出せるように出来れば」と気合を入れて臨んだ今季2度目のマウンド。4失点を喫した前回登板は守備の乱れにも足を引っ張られたが、失策の直後に2ランを被弾するなど8安打と打ち込まれた。吉井監督は「駄目ですね。彼に求めているものはもっと高いところにある」と、期待の裏返しの厳しい言葉でバッサリ切った。種市は昨季、ベルーナドームで完投勝利を挙げるなど、対西武では3登板で2勝負けなし。22回を投げて自責点はわずか2で、防御率0・82と圧倒している。好相性の相手に向上のきっかけをつかむべく懸命に腕を振った。一回に援護点をもらったが、その裏すぐに犠牲フライで同点に追いつかれる。しかし、二回以降は立ち直った。六回には1死一塁から強烈な投手ライナー。これを機敏にさばき走者が飛び出した一塁に送球し、華麗なフィールディングでダブルプレーに仕留めた。7-1の場面で救援陣にマウンドを託した。7回3安打1失点の好投。今季初勝利の権利を持ってベンチで戦況を見つめた。
◆先発した西武・高橋光成投手(28)は5回4安打1失点。1-1の同点の場面で交代となり、今季初勝利はならなかった。「久々に粘り強く投げられました。その点はポジティブに捉えて良いと思いますし、こういう投球を続けていけば、さらに良くなっていくと感じています。捕手とのコミュニケーションは続けていきながら、また1週間しっかり調整していきたいと思います」一回に先制を許す苦しい立ち上がりとなった。先頭の藤岡を150キロの真っすぐで見逃三振に仕留めると、角中を難なく二ゴロに打ち取ったが、2死から藤原に二塁打を浴びた。その後、2死一、二塁で迎えたポランコに右前へ運ばれ、1点を失った。その裏、味方がすぐさま同点に追いつくと粘りの投球で五回まで最少失点で投げ切った。五回2死一塁から迎えたソトをカウント2-2からフォークで空振り三振に仕留めると、グラブをパチンと叩いて雄叫びを上げてダッグアウトに戻った。
◆ロッテ・種市篤暉投手が今季初勝利を挙げた。打たせて取り、7回を3安打1失点の好投。1―1の六回に佐藤都志也捕手の適時内野安打などで2点を勝ち越し、七回に高部瑛斗の2点二塁打などで4点を加えて突き放した。
◆大きな才能には見合っただけの試練が課される。ロッテ・種市篤暉投手(26)が先発し、7回1失点で今季初勝利。前回3月30日のソフトバンク戦から変化球の制球が改善し、安定感が増した。それでも、吉井理人監督(59)は「まだまだ全然」と納得していない。1点の先制をもらった一回のマウンドこそ先頭打者に二塁打を許し、ネビンの右犠飛で同点を許したが、その後、種市は三塁すら踏ませず。六回1死一塁の場面では西川のピッチャー返しをギリギリで好捕。素早く一塁に送球してゲッツーとするなど7回を投げ、3安打3四球にまとめて2番手の横山にマウンドを譲った。「変化球が全体的に良かったのが抑えられた要因じゃないかと思います。あまり球速が出ていなかったので、できるだけテンポが遅くならないようにしました」バッテリーを組んだ佐藤も「調子は良くなかったけど、工夫しながら悪いなりに最少失点で行ってくれた」と本調子ではない中で試合をまとめた右のエースを評価した。4失点を喫した前回3月30日のソフトバンク戦は守備の乱れにも足を引っ張られたが、失策の直後に2ランを被弾するなど8安打と打ち込まれた。この試合後に「駄目ですね」とバッサリだった吉井監督はこの日も「7回を1点にまとめたことは良かった。でも全然ですね。うん、全然です。種市はあんなもんじゃない」と相手を圧倒する投球を求めた。「メカニック的なところの問題が一番」と球速が伸びない要因を分析した右腕。3月のオランダとの強化試合で侍ジャパンに選ばれるなど、リーグ屈指のポテンシャルを秘めているからこそ、指揮官が設けるハードルは高くなる。(片岡将)
◆「6番・中堅」で先発したロッテ・高部瑛斗外野手(27)が3安打2打点の活躍で打線を活気づけた。四回に中前打、六回無死二塁では三塁線にバント安打を決め、この回の勝ち越しを呼んだ。七回無死満塁では右翼線に2点二塁打と大技あり小技あり。「重要なところで打てたのもありますし、点につながるバントも出せた」と納得の表情。3月に侍ジャパンの強化試合に選ばれたスピードスターは「まだアウトになった打席もある。改善できれば」と飽くなき向上心を示した。

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ORIX |
7 | 2 | 0 | 0.778 (↓0.097) | - (-) |
134 | 42 (+2) | 25 (+5) | 8 (+1) | 4 (+1) |
0.316 (↓0.002) | 2.410 (↓0.07) |
2 (1↑) |
日本ハム |
5 | 4 | 0 | 0.556 (↑0.056) | 2 (↑1) |
134 | 29 (+5) | 36 (+2) | 11 (+1) | 1 (-) |
0.209 (↑0.007) | 3.510 (↑0.19) |
2 (1↑) |
ロッテ |
5 | 4 | 0 | 0.556 (↑0.056) | 2 (↑1) |
134 | 33 (+7) | 27 (+3) | 5 (-) | 3 (-) |
0.220 (↑0.012) | 2.410 (↓0.07) |
4 (2↓) |
楽天 |
4 | 4 | 0 | 0.500 (↓0.071) | 2.5 (-) |
135 | 22 (+2) | 21 (+5) | 2 (+1) | 9 (-) |
0.246 (↓0.015) | 2.550 (↓0.36) |
5 (1↑) |
ソフトバンク |
3 | 6 | 0 | 0.333 (↑0.083) | 4 (↑1) |
134 | 35 (+5) | 39 (+2) | 6 (-) | 6 (-) |
0.252 (↑0.006) | 4.110 (↑0.27) |
6 (1↓) |
西武 |
2 | 6 | 0 | 0.250 (↓0.036) | 4.5 (-) |
135 | 24 (+3) | 37 (+7) | 3 (+1) | 7 (-) |
0.232 (-) | 4.310 (↓0.39) |
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