1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 |
ヤクルト | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 2 | 5 | 1 | 1 |
勝利投手:ランバート(1勝0敗0S) (セーブ:石山 泰稚(0勝0敗1S)) 敗戦投手:松葉 貴大(1勝1敗0S) 本塁打 |

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◆ヤクルトが3連勝。ヤクルトは2回裏、山田の通算300本塁打となる2ランで先制する。投げては、先発・ランバートが6回3安打無失点の好投。その後は継投でリードを守り抜き、ランバートは来日初勝利を挙げた。敗れた中日は先発・松葉が試合をつくるも、打線が沈黙した。
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◆ヤクルト山田哲人内野手(32)がプロ野球史上46人目となる通算300号本塁打を放った。2回無死二塁、中日松葉貴大投手から今季1号をマークし、節目に到達した。左手中指の脱臼から復帰4戦目で決めた。「打ったのは曲がり球。早いイニングで先制することが出来て良かったです。節目のホームランをこの神宮球場で打つことができて良かったです」とコメントした。オフは走って、体をいじめ抜いてきた。昨季は110試合の出場で、下半身のコンディション不良となり、2度の離脱を経験。結果も打率2割2分6厘、14本塁打、39打点、1盗塁と不本意だった。ケガをしない体作りをしつつ、体のキレを追求し、15年目に備えてきた。3月1日の巨人とのオープン戦で左手中指を脱臼し、開幕から出遅れた。ただ、ファームで自分を見つめ直す中で復調の手応えを感じ、戦線に戻ってきた。プロ1号は高卒2年目の12年8月10日巨人戦(東京ドーム)で内海哲也からだった背番号1。300号の節目も通過点とし、勝利に導く1本を打ち続けていく。
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◆ヤクルト石山泰稚投手(36)が3者連続3球奪三振の「イマキュレート(欠点のない)イニング」を達成した。9回に登板し、上林、細川、石川昂を9球で片付けた。史上21人、23度目で球団では金田正一に続く2人目だ。「全く意識していなかった。ランバートの初勝利もかかっていたし、哲人の300号の記念すべき試合だったので、何としても勝ちたいと思っていた」。今年37歳の救援スペシャリストが今季初、通算91セーブ目を快記録で彩った。イマキュレートイニング イニング3者連続3球奪三振は大リーグで「イマキュレートイニング」と言われる。英語の「イマキュレート(immaculate)」には「完全無欠の」「汚れのない」の意味がある。1イニング3者連続3球三振=石山(ヤクルト) 5日の中日2回戦(神宮)の9回に上林、細川、石川昂を3球三振に仕留めて達成。昨年7月2日森下(広島)以来21人、23度目で、ヤクルトでは国鉄時代の55年6月22日金田に次いで2人目。78年9月12日池谷(広島)が4イニング目の9回に記録してセーブを挙げたが、1イニングだけ投げて3者連続3球三振の9球でセーブは17年4月25日松井裕(楽天)以来2人目で、セ・リーグは初。
◆ヤクルト新外国人ピーター・ランバート投手(27)が6回無失点で、来日初登板初先発初勝利をマークした。150キロ前後の速球と5種類の変化球を武器に、5回までわずか1安打。6回に無死満塁のピンチを招くも上林を見逃し三振、細川をスイーパーで投ゴロ併殺に打ち取った。「(6回は)ストレスがかかる状況なので質のいい球を心がけた。神宮は投げていて気持ちが良い」と笑顔だった。
◆ここぞというチャンスで1本が出ない。中日は得点圏へ走者を進めながら1度もかえせず、8試合で早くも3度目の0封負けを喫した。井上一樹監督(53)は「マッチがしけっている」と火が付かない打線を嘆いた。最大の好機は6回だった。先頭の村松が二塁打で出塁。代打ブライトが右前打でつなぎ、岡林は四球を選んで無死満塁とした。だが、そこからが続かない。上林は見逃し三振。細川は緩い変化球にタイミングが合わず、投ゴロ併殺に終わった。8回1死二塁の得点機も生かせなかった。前日も1点を先制しながら、10残塁の拙攻で追加点を奪えずに1-1の引き分け。開幕から本塁打がない打線は犠打を絡めるなどして点を奪おうと必死だが、決め手に欠ける。試合前の練習から懸命のアドバイスを送り続けた松中打撃統括コーチは「勝てるように準備させたい」と言葉を絞り出した。(共同)
◆ヤクルト山田哲人内野手(32)が、プロ野球史上46人目となる通算300号本塁打を放った。2回無死二塁、中日松葉から神宮の左翼席中段に豪快にたたき込んだ。プロ15年目、今季11打席目にして初安打が節目の1発となった。主将のメモリアル砲でチームは1分けを挟んで3連勝。開幕3連敗を一気に取り戻した。手応えは十分だった。山田は確信を持って走り始めた。2回無死二塁。カウント1ボールから、中日松葉の低めスライダーを完璧に仕留めた。左翼席中段に飛び込む、文句なしの1発。100号も200号も神宮だった。「今日こそは、と思ってフルスイングしました。ここはやっぱり特別な場所ですし、そこで打てたのはうれしく思います」。ファンを喜ばせてこそ、節目はさらに輝きを増す。「まさか300本も打てるとは思っていなかった。打ちたいという願望だけで、ここまできた感じです」プロ1年目の途中からバットは重さ900~910グラム、長さ33・5インチ(85・09センチ)、ハードメープル素材とほぼ変わらない。不調に陥った時期も「単純に自分の技術が足りないから」と1本の相棒を貫く。結果に向き合い、常に自己に原因を求めてきた。自らを不器用と言い、ベッドに横になりながら、打撃のイメトレも日課。研ぎ澄まされる感覚を大事にし、結果を出してきた。昨季は打率2割2分6厘、14本塁打、39打点、1盗塁と不本意だった。このオフは走りまくった。特別大きくはない体で本塁打を量産してきた要因は体のキレ。自主トレでは50メートル走のインターバル走を24本続けた。誰かに言われたわけでもない。「単純に自分で必要だな」と向き合った。キレと故障しない体を追求し、15年目に備えてきた。3月1日の巨人とのオープン戦で左手中指を脱臼し、開幕から出遅れた。戦列に復帰して3試合10打席でヒットすら出なかったが、オフに積み上げてきた自信は揺らがなかった。神宮では167本目。池山2軍監督の持つ球団記録に並び、通算でもあと4本で並ぶ。「2軍時代からお世話になっている方の記録に並べたというのは、これも何かの縁だと思いますし、すごく不思議だなって思います」。高校時代はすり足打法だったが、プロ3年目に池山氏に足を上げるようにアドバイスされ、それも長打力開眼の契機となった。「はよ打てよって言われているので、早く打ちたい」。この日の打球を見る限り、恩師の記録まで一気に到達しそうな感じだ。【沢田啓太郎】通算300本塁打=山田(ヤクルト) 5日の中日2回戦(神宮)で松葉から今季1号を放って達成。プロ野球46人目。初本塁打は12年8月10日の巨人12回戦(東京ドーム)で内海から。ヤクルトで300本以上は池山の304本に次いで2人目。山田は32歳8カ月、1544試合で達成。年齢は15位、試合数は30位だが、池山の35歳4カ月、1691試合より早く到達した。また、神宮球場では通算167本塁打となり、こちらは池山に並び最多。
◆ヤクルト山田哲人内野手(32)が、プロ野球史上46人目となる通算300号本塁打を放った。2回無死二塁、中日松葉から神宮の左翼席中段に豪快にたたき込んだ。プロ15年目、今季11打席目にして初安打が節目の1発となった。主将のメモリアル砲でチームは1分けを挟んで3連勝。開幕3連敗を一気に取り戻した。つば九郎が活動休止前、最後に公の場で交流した選手が山田だった。オフに「いろんな人から絶対に似合うよと言われたので」と髪を金色のメッシュに染めていた。キャンプインの2月1日。囲み取材中につば九郎の乱入を受け、「めっしゅにあってるよ~!」とフリップ芸で"いじられた"。担当者が亡くなる15日前の出来事だった。球団マスコットと主力選手。その関係を超えた関係性で結ばれる。顔を合わすと「てっぱちくん」と呼ばれた。21年の日本一後、つば九郎はブログで記していた。「おりんぴっくあけの、どーむでは、はじめてつばくろうに、よわきなこといったよね」。つば九郎だからこそ言えること、見せられる姿もあった。山田は担当者の訃報を受け、言った。「感謝しかない。今も変わらずスワローズの一員です」。そして左胸をたたいた。そこには2年前のオフに自ら監修してデザインした、つば九郎をモチーフにしたキャプテンマークの刺しゅうがあった。ともに今も、戦っている。【ヤクルト担当=上田悠太】
◆ヤクルト・山田哲人内野手(32)が、プロ野球史上46人目となる通算300本塁打を達成した。「5番・二塁」で先発出場。0-0の二回無死二塁から、中日の左腕・松葉が内角に投じた変化球を引っ張り、左翼席中段まで運んだ。今季11打席目での初安打が先制の1号2ランとなった。本拠地の神宮球場に集まったファンの前で節目のアーチを描き、球団を通じて「早いイニングで先制することができて良かった。節目のホームランをこの神宮球場で打つことができて良かったです」とコメントした。山田は3月1日の巨人とのオープン戦(東京ドーム)の守備中に左手指の腱を脱臼。開幕は出遅れたが、急ピッチでリハビリを進め、4月1日に1軍に合流していた。
◆ヤクルト・山田哲人内野手(32)が、プロ野球史上46人目となる通算300本塁打を達成した。「5番・二塁」で先発出場。0-0の二回無死二塁から、中日の左腕・松葉が内角に投じた変化球を引っ張り、左翼席中段まで運んだ。今季10打席目での初安打が先制の1号2ランとなった。山田のデータは以下のとおり。?ヤクルト・山田が史上46人目となる通算300本塁打を達成。初本塁打は2012年8月10日の巨人戦(東京ドーム)で内海哲也から記録。?ヤクルト(前身を含む)で300本塁打以上放ったのは、池山隆寛(304)に次いで2人目。32歳8カ月での到達は池山の35歳4カ月を抜く球団最年少記録。球団最多本塁打記録まで4本。?本拠地・神宮で通算167本塁打となり、池山の持つ同球場の通算最多本塁打記録に並んだ。?通算200盗塁まで5。プロ野球で通算300本塁打&200盗塁を達成したのは、張本勲(ロッテなど、504本&319盗)、山本浩二(広島、536本&231盗)、衣笠祥雄(広島、504本&266盗)、有藤道世(ロッテ、348本&282盗)、秋山幸二(ダイエーなど、437本&303盗)の過去5人。
◆ヤクルトが引き分けを挟んで3連勝。二回に山田が今季1号の2ランを放ち、無失点リレーで逃げ切った。来日初先発のランバートは6回3安打で白星。石山が今季初セーブを挙げた。中日は六回の無死満塁の好機を生かせなかった。
◆ヤクルトが引き分けを挟んで3連勝。二回に山田が今季1号の2ランを放ち、無失点リレーで逃げ切った。6回3安打で白星を挙げた来日初先発のランバートのヒーローインタビューは以下のとおり。ーー初登板のマウンド「投げていてとても気持ち良かったですし、球場にいるファンの皆さんがすごいいい雰囲気をつくってくれてチームのみんなで勝ち取った1勝になって良かったです」ーー神宮球場は満員「すばらしい雰囲気を作ってくれて感謝しています。これからもどんどん勝っていきたいと思っています。よろしくお願いします」ーー六回には無死満塁のピンチ「自分で招いたピンチだったんですけど、そこで無失点でベンチに戻ることができてよかったです」ーー試合終了の瞬間「特別な瞬間でした。(石山が)9球で3者連続三振、とても素晴らしかったと思います」ーー盛り上がるスタンドを見て「たくさんのファンの人たちに囲まれたゲームはとても気持ちいいですし、彼らにいい勝利を届けることができてとてもうれしい」ーーファンにメッセージを「スワホー」
◆2回、2点本塁打を放ち、ベンチ前でナインとタッチを交わすヤクルト・山田哲人=神宮球場(撮影・長尾みなみ)
◆中日はヤクルトに0―2で敗れ、今季3度目の零封負け。クリーンアップに座った3人がそろって無安打に終わり貧打は深刻で、井上一樹監督(53)は「きょうの敗因は野手」と斬った。高め速球がホップするのが特徴的な相手先発の新助っ人、ランバート(前ロッキーズ)の前に打線が沈黙した。2点を追う六回無死満塁の好機も2番・上林が三振、続く細川も投ゴロ併殺に倒れフイに。2021年4月以来、4年ぶりに神宮のマウンドに上がった先発の松葉が5回2失点と粘投したが、援護できなかった。特に指揮官の頭を悩ませているのは石川昂弥内野手(23)だ。開幕から全試合で「4番・三塁」でスタメンも4時間25分のロングゲームとなった前日の同カードで2三振を喫した後の延長十一回、無死一、二塁の打席では代打・山本を送られ屈辱の交代を告げられた。この日も打開策をみつけるために松中打撃統括コーチと2人で話し合いをしてからグラウンドに姿を見せた。試合前練習では首脳陣がつきっきりでティー打撃を指導したが、4打数無安打と結果を残せなかった。井上監督は「細川、石川、中田。誰かが引っ張ってくれないと苦しくなる。火をつけてくれないと。マッチがしけっている感じ」と独特の表現で嘆き、石川の処遇について「俺の中では8試合我慢してきた。(メンバーを)固定と思っているが、それをいるメンバーでやるとなったときはちょっと考えないといけない」。今春のキャンプ実戦で「自分が4番を打つ、という強い気持ちでやっている」と決意を語ったことを指揮官は「本人に『忘れるなよ』と。俺はハートの問題だと伝えている」と危機感をあおった。(山戸英州)
◆ヤクルトの新助っ人、ピーター・ランバート投手(27)=前ロッキーズ=が来日初先発で白星をつかんだ。6回83球を投げ、3安打無失点。大きく変化するスイーパーなどの変化球を巧みに操り、スコアボードに0を並べた。神宮のファンに雄姿を届け「すごくいい雰囲気の球場。たくさんのファンに囲まれて投げるとすごく気持ちいい」と汗を拭った。六回は無死満塁のピンチを招いたが、動じることなくギアチェンジ。上林を152キロの直球で空振り三振に斬ると、続く細川は投ゴロ併殺打に打ち取り「ストレスがかかる状況。質のいい球を心がけた」とうなずいた。開幕ローテーション入りが期待されたが、2月の春季キャンプ終盤に下半身のコンディション不良を発症。「新しい国での1年目でけがをするのは残念。落ち込んだ」というが、「野球では起こりうること」と切り替え。順調にリハビリを進め、開幕7戦目のマウンドに上がった。7日には花見に出かける予定という助っ人は「これからもどんどん勝っていきたい」。燕党にも、日本の文化にもなじんでいく。(武田千怜)
◆ヤクルト・石山泰稚投手(36)が2点リードの九回に登板し、イニング3者連続3球三振の「イマキュレートイニング」を達成した。NPBでは史上21人目、球団では前身の国鉄時代の1955年に金田正一が成し遂げて以来70年ぶりの快挙となった。通算400勝投手の記録に並び「ちょっと次元が違う方。恐れ多いです」と表情を緩めた。先頭の2番上林から外角へのスライダーで見逃し三振を奪うと、続く細川も同じ決め球で空振り三振。最後は4番石川昂に対し、148キロの直球を外角に投げ込み、見逃し三振に斬った。今季初セーブを挙げ、通算91セーブ目となった。バッテリーを組んだ34歳の中村悠は「どんどんゾーンで勝負すれば抑えられると思うほどいい球を投げていた」と話せば、36歳右腕は「ムーチョ(中村悠)が構えたところにしっかり投げようとしか思っていなかった」。ベテランコンビが相手打線を圧倒した。今季は4試合に登板し、全て無失点。九回定着へ「目指したい部分はあるが、そこのポジションじゃなくてもチームが勝てればいい」。安定した投球を継続する。
◆ヤクルト・山田哲人内野手(32)が史上46人目となる通算300本塁打を達成し、3歳上の姉・直子さんがサンケイスポーツにメッセージを寄せた。祝福とともに、仲が良かった幼少期の思い出や足が速かったエピソード、思い出に残る本塁打について明かした。哲人、通算300本塁打達成おめでとう。プロ野球の世界でこれだけ長く頑張ってきて、本当にすごいと思います。どれだけ結果を残しても、私たち家族への態度は変わらず今まで通り接してくれてありがとう。子供の頃からほとんどけんかをしたことがなくて、仲は良かったです。よく2人でおつかいにも行っていたんですが、私が小学校低学年で、哲人が幼稚園児のとき、手をつないで帰っていて、犬に追いかけられたことがありました。哲人はそのときから足がめちゃくちゃ速かったですね。それぞれ違う方向に逃げて、私は腰が抜けて飼い主さんに家まで送ってもらいました。心配で、急いで両親に「哲人がいなくなった」って言おうとしたら、哲人は先に帰っていて、家から出てきたんです。後から聞いたら「姉ちゃんを助けに行く」って家を出るときだったみたいで。昔は、私が漕いでいた自転車を追い抜かすぐらい、とにかく足は速かったです。哲人のホームランで思い出に残っているのは、高校(履正社高)3年夏の甲子園での一本です。小学生の頃はよく両親と一緒に試合を見に行っていたのですが、中学、高校と見に行く機会が少なくなって、久しぶりに見たのが聖光学院高校(福島)との試合でした。歳内くん(現阪神アカデミーコーチ)から打った打球が、一回空中でバウンドしたように見えたというか、伸びて伸びてスタンドに吸い込まれていって鮮明に覚えています。プロ野球の試合をずっと見に来ていた甲子園でホームランが打ててすごいと思いましたし、小柄でかわいかった弟が、いつの間にか、こんなに成長していたんだと感じられた瞬間でもありました。いつも子供たちと遊んでくれてありがとう。これからも家族みんなで応援しています。いつまでも哲人らしく頑張れ!!
◆やっと逆襲のシーズンが〝開幕〟した。山田はここ2年、下半身の故障で万全な状態が続かず、「悔しいのが一番。周りからも期待されなくなっているよ」と冗談交じりに弱音を吐くこともあった。ただ、二度と同じ轍を踏まぬようにオフシーズンから走り込みを徹底。今季に懸ける強い思いは、左手指の腱を脱臼したあとも変わらなかった。打撃時に着ける装具は自身の指に合ったものを病院に何種類も作ってもらった。指だけを固定するものや硬さの違いなどさまざまだったが、現在はバンドで装着するものを選択。グラウンド外でも、自ら患部の指を上下に動かし、腱の動きを見て回復を促す〝セルフリハビリ〟を繰り返した。キャプテンマークと背番号1を背負う重みはしっかりと感じている。2年連続リーグ5位に沈んだチームを勝利に導き、鼓舞し、ファンを歓喜させるために打つ。最高の形が本塁打だ。「ホームランって野球の醍醐味(だいごみ)だと思う。チームメートもファンの方も喜んでくれるし、すごいなと思ってくれるところが魅力」人生初本塁打も鮮明に覚えている。宝塚リトルリーグに所属していた小学5年時。両翼、中堅全て?㍍のグラウンドの中越えへ放り込んだ。「初めて打ったから『パワーがついたのかな?』とか、変化に対するうれしさがあった。気持ちよかったよね」。プロ入り後も、ほとんどの本塁打は打ち方、打感、打球方向を覚えている。あれから20年以上が経った。山田にとって本塁打の魅力は「自分だけの喜び」から「みんなと分かつ喜び」に変わった。苦しさ、悔しさを乗り越えてたどり着いた偉業達成。チームにとっても、自身にとっても巻き返しを告げる号砲になってほしい。(ヤクルト担当・赤尾裕希)
◆ヤクルト・山田哲人内野手(32)が5日、中日2回戦(神宮)の二回に先制の1号2ランを放ち、プロ野球史上46人目となる通算300本塁打を成し遂げた。本拠地・神宮での本塁打数は167本に到達。通算304本塁打の池山隆寛(現ヤクルト2軍監督)が持つ同球場の最多記録に並び、ダブルで偉業を達成した。チームは2-0で勝利し、1分けを挟んで3連勝。勝率を5割に戻した。節目の一発も背番号1らしい大きくて美しいフォロースルーが際立った。二回無死二塁、プロ15年目の山田が先制の1号2ラン。史上46人目の通算300本塁打に到達し、2万8183人が集まって満員御礼となった春の神宮を沸かせた。「まさか300本も打てるとは思っていなかった。やっぱり、神宮は特別な場所。ここで打ててうれしい」第1打席だった。中日の松葉が投じた内角への曲がり球をさばいて左翼席中段へ。「『今日こそは』と思ってフルスイングしました」。今季11打席目で生まれた初安打は、チームを勝利に導く貴重な一発。メモリアルなアーチで自身の〝開幕〟を告げた。これで100、200、300号と節目の一本は全て本拠地の神宮で記録。三回の守備に就いた際には、ファンからの『山田コール』に応え、帽子をとって深々と礼。「いつも以上に心に響きました」と感謝した。3月1日の巨人とのオープン戦の守備中に左手指の腱を脱臼した影響で開幕は2軍スタート。最近2年はシーズン中に2度離脱していたこともあり「シーズン中ではなかったことをプラスに捉えて、早く帰ることを考えた」と回復に努めた。2軍練習に合流直後から患部に影響がない走り込みやグラブを外しての送球は継続。「中心選手としてこのままここ(2軍)にいちゃ駄目」と自らに言い聞かせた。3週間程度の患部の固定が必要とされる中で急ピッチで仕上げ、高津監督に「神宮から行きたいです」と直訴。2カード目となる神宮開幕に間に合わせた。神宮球場での本塁打数は167本に到達。通算304本塁打の池山隆寛(現ヤクルト2軍監督)が持つ同球場の最多記録に並び、300号とダブルで偉業を達成した。通算本塁打数の球団記録となる304本にも迫っており、2軍で過ごす中で池山2軍監督からは「はよ、打てよ」と激励を受けてきた。「早く打ちたい」と次なる目標を定めた。巨人との開幕カードで3連敗を喫したチームは、山田が1日に合流後、1分けを挟んで3連勝。勝率を5割に戻した。「僕は何もしていない」と謙遜するが、若手投手にセカンドから見る印象を伝えるなど言葉で引っ張る姿もある。「雰囲気がいい。何とか僕自身も打って勝てるように頑張りたい」。ここから主将が先頭を走る。(武田千怜)

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
5 | 3 | 0 | 0.625 (↓0.089) | - (-) |
135 | 35 (+3) | 22 (+4) | 5 (+1) | 4 (-) |
0.291 (↓0.012) | 2.500 (↓0.21) |
2 (1↑) |
阪神 |
4 | 3 | 1 | 0.571 (↑0.071) | 0.5 (↓1) |
135 | 27 (+4) | 27 (+3) | 6 (+3) | 7 (+1) |
0.226 (↓0.002) | 3.280 (↑0.04) |
2 (-) |
DeNA |
4 | 3 | 1 | 0.571 (↓0.096) | 0.5 (-) |
135 | 34 (+7) | 27 (+8) | 4 (-) | 4 (-) |
0.234 (↑0.005) | 2.760 (↓0.13) |
4 (-) |
ヤクルト |
3 | 3 | 1 | 0.500 (↑0.1) | 1 (↑1) |
136 | 16 (+2) | 26 (-) | 2 (+1) | 1 (-) |
0.188 (↓0.002) | 3.150 (↑0.5) |
5 (-) |
広島 |
3 | 4 | 0 | 0.429 (↑0.096) | 1.5 (↑1) |
136 | 24 (+8) | 24 (+7) | 4 (+2) | 1 (+1) |
0.233 (↓0.001) | 3.080 (↓0.55) |
6 (1↓) |
中日 |
2 | 5 | 1 | 0.286 (↓0.047) | 2.5 (-) |
135 | 9 (-) | 19 (+2) | 0 (-) | 2 (-) |
0.195 (↓0.012) | 2.000 (↓0.03) |
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