1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
西武 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 6 | 9 | 0 | 1 |
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 7 | 1 | 0 |
勝利投手:隅田 知一郎(1勝0敗0S) 敗戦投手:ヘルナンデス(0勝1敗0S) 本塁打 |

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◆西武は3回表、古賀悠のソロと西川の適時打で2点を先制する。同点とされて迎えた7回には、源田とネビンの適時打が飛び出すなど、打者9人の攻撃で一挙4点を勝ち越した。投げては、先発・隅田が7回2失点の力投で今季初勝利。敗れたソフトバンクは、2番手・ヘルナンデスが誤算だった。
◆ソフトバンク誕生20周年を記念し、鷹ナインが特別ユニホームを着用した。20年間着用してきた黒のビジター用をベースにデザイン。ホークスを象徴するレボリューションイエローの2本線を用いた記念ロゴマークもあしらわれていた。試合前にはセレモニーが行われ、歴代監督の王貞治球団会長、小久保裕紀監督、秋山幸二氏、藤本博史氏が出席した。また、チームのシンボルであるタカがバックスクリーンからマウンド付近へ飛び立つ飛来ショーも実施された。無事成功し、観客から大きな拍手がわき起こった。
◆左翼席の西武ファンたちが「チャンステーマ4」の"連投"をやり遂げた。6回までソフトバンク大関の前に2安打と打線が沈黙していたものの、7回に2番手ヘルナンデスから先頭の外崎から左中間三塁打したのを機に、一気に勝ち越しのチャンス。左翼席でチャンステーマ4が始まった。男声パートと女声パートを織り交ぜながら、この日も"魔曲"に乗ってみずほペイペイドームの硬い床を飛び跳ねる。最前列に陣取る黄色いシャツの男性ファンは、1ループにつき31回前後のジャンピング。左翼席の一角から熱量を送り続けた。1死後に源田が勝ち越し適時打を放つと、さらに満塁のチャンスを作り、やや冷え込み始めていた3番ネビンが三塁線を破る2点適時二塁打。ジェット風船がパンッといくつか破れる中、二塁上でネビンがパンッとたたく手も響いた。前日の4回表には合計約20分間(小休憩込み)のチャンステーマ4で跳ね続けた西武ファンは、この日は7回表に4部構成で合計12分間。翌6日の"3連投"はあるか、注目される。【金子真仁】
◆西武のドラフト2位、渡部聖弥外野手(22=大商大)が開幕から6試合連続で安打を放った。01年の佐藤友亮が持っている球団のルーキー記録に並んだ。3打席凡退で終わった7回の第4打席、追い込まれながらしぶとく二塁への内野安打を放った。この日の試合開始前時点で打率は5割をマーク。楽天宗山、ロッテ西川ら大卒ドラフト1位の活躍が目立つ中で、ドラフト13番目で指名された強打者が即戦力の評判にたがわないスタートダッシュを見せている。9回の第5打席でもレフトで安打を放ち、この時点で打率を4割7分8厘、OPB(長打率+出塁率)を1・129としている。
◆昨季のパ・リーグ王者、ソフトバンクが今季2度目の3連敗を喫した。終盤の4点リードをひっくり返すことはできなかった。試合後、小久保裕紀監督(53)は「(隅田から)そう点は取れない。6点はきついですね」と肩を落とした。本拠地に限れば、開幕5連敗を喫し、開幕7試合で1勝6敗。開幕7戦を終え、1勝のみはダイエー時代の90年以来(1勝5敗1分け)となった。早くも借金「5」を抱え、指揮官は「これより下はない。あとは上がるだけなんですけどね」と懸命に前を向いた。
◆開幕4連敗でスタートした西武が、ソフトバンクに連勝した。2-2の同点で迎えた7回、ソフトバンク2番手のヘルナンデスから先頭の外崎修汰内野手(31)が「まっすぐに張りました」とフルカウントからの8球目を左中間フェンス直撃の三塁打に。1死後、9番源田壮亮内野手(32)が勝ち越し適時打を放ち、その後さらに3点が加わった。相手の必勝リレーに入る強力左腕を今季初対戦で攻略。西口文也監督(52)も「いや、ほんとにね、良く打ってくれたよ」とうれしそう。「あそこで源田が追い込まれてからセンターにしっかりと打ち返してくれたっていうことがね、大きかったと思う」と中心選手たちの活躍をたたえた。前日4日も4回表に6得点し、この日は7回に4得点。1イニングだけで終わらない攻撃について、立花義家打撃コーチ(66)は「それまでは丁寧に丁寧に、いろいろ投げられて全部に合わせようとして振ってしまったので。割り切って振っていく姿になってきた」と分析した。【金子真仁】
◆九州出身の西武隅田知一郎投手(25)が敵地福岡で初勝利した。自身6度目の登板は7回2失点。「(捕手の)古賀(悠)が考えた結果です」と、初回は3番柳田に5球連続、4番山川には4球連続でカーブを投じ、最後はいずれもチェンジアップで空振り三振に。流れを作った。「友達とかも多く見に来るので、勝ったところを生で見せられて良かった」と今季1勝目に笑顔を見せた。
◆みずほペイペイドームを包み込んだのは、この日もため息だった。昨季のパ・リーグ王者、ソフトバンクが勝てない。4点を追う9回に1点を返すも、最後は柳町が二ゴロに倒れた。西武に連敗し、今季2度目の3連敗。本拠地に限れば開幕5連敗と波に乗れない。開幕7戦で1勝(6敗)のみは、ダイエー時代の90年以来(1勝5敗1分け)で現球団名の05年以降では初の屈辱だ。試合後、小久保裕紀監督(53)は「これより下はないでしょうからね。あとは上がるだけなんですけどね」と前を向くしかなかった。2-2の同点で迎えた7回表だ。2番手で登板したヘルナンデスが誤算だった。1死三塁から9番源田に勝ち越しタイムリーを献上。わずか2球で追い込み、カウント2ストライクから投じた4球目のスライダーを中前に運ばれた。さらに、制球も乱れ、1死満塁のピンチ招いたところで降板。指揮官は尾形にスイッチするも、2点適時打などでこの回4点を失い、再び相手に流れを渡した。小久保監督は「(西武の先発が)隅田相手だとそんなに点数は取れないんでね。6点を取られると厳しい。いつも言うように打線は水ものなので、最少失点でいかないといけない」と肩を落とした。5回に1死満塁から1番周東が一時同点の2点タイムリーを放つも、要所はきっちり抑えられた。この日は「ソフトバンクホークス誕生20周年記念デー」と銘打たれた一戦だった。4万人超えのファンも詰めかけたが、待望の本拠地1勝を届けることはできなかった。開幕7試合を終え、借金5は21年10月15日以来。リーグ連覇、5年ぶりの日本一奪回を目指す小久保ホークス2年目。まだシーズンは始まったばかりだが、常勝軍団がまさかの苦境に立たされている。【佐藤究】
◆ソフトバンク周東佑京内野手(29)が2安打2打点で気を吐いた。2点を追う5回1死満塁の第3打席で一時同点の2点適時打をマーク。西武隅田のチェンジアップを中前へはじき返した。「チャンスを絶対に生かそうと集中しました」。初回の先頭では開幕7試合連続安打となる二塁打を放ち、打率3割3分3厘と好調をキープ。チームは今季2度目の3連敗も、「まだ開幕7試合ですよ。3連勝する日もあれば、3連敗する時もあるし」と選手会長は明るかった。
◆アップルパンチこと外崎修汰内野手(31)が西武に勇気の苗を植え、連勝に導いた。同点の7回、先頭でソフトバンク・ヘルナンデスから左中間フェンス直撃の三塁打。サク越えには2メートル足りず。「いや~、入ってくれても良かったです」。でも、本塁打じゃなかったからこそ源田やネビンの適時打につながり、一挙4点の果実が付いてきた。西口監督も「いや、ほんとにね、よく打ってくれたよ」と前のめりだ。必勝リレーの投手を今季初対決で攻略。この事実は大きい。ソフトバンクホークス誕生20周年イベントが試合直前までグラウンドで行われた。鷹匠(たかじょう)の操りでタカがドームを優雅に舞った。外崎はじめ、西武ナインも目を奪われた。ホークス一色の展開になりかねない中、試合では集中力マックスだ。外崎は3日の楽天戦、自身の走塁ミスで「センターゴロ」を生んだ。「チームには迷惑かけてると思いますし、後ろ向きになる気持ちも反省もあったし。でも切り替えてネガティブにならないよう」。直球に絞りながら、極限の集中力でスライダーに対応してみせた。西武はソフトバンクじゃない。優雅に舞う大飛球は簡単に出ない。だからこそつなぐ、走る。西口監督も「(1点で)終わらずにつながって追加点を奪えるのが大きい」と連勝を喜ぶ。今季75周年を迎えるライオンズの歌は、地平を駈ける獅子を見た-。8回、遊ゴロでチェンジになった瞬間。二塁走者の外崎は、全力疾走でもうホーム直前まで来ていた。【金子真仁】
◆ソフトバンクが前身のダイエーから現球団名となって20周年を記念したセレモニーが試合前に行われ、歴代監督が登場した。初代監督を務めた王球団会長はビデオメッセージで「われわれは進みます。皆さんと一緒に世界一を目標に戦っていきたい」とファンに熱く語りかけた。2009年から6年間率い、2度の日本一に導いた秋山元監督は「ファンと一緒にさらなる歴史をつくってもらいたい」とあいさつした。
◆西武が2連勝。隅田が7回を2失点にまとめ、今季初白星を挙げた。打線は三回に2点を先制し、2―2の七回に源田の勝ち越し打などで4点を奪った。ソフトバンクは6回2失点だった大関の後を受けた救援陣が踏ん張れず、3連敗。
◆西武のドラフト2位・渡部聖弥外野手(大商大)が開幕から6試合連続安打をマークし、球団の新人では2001年・佐藤友亮の球団記録に並んだ。七回に二塁内野安打、九回に左前打を放って2戦連続でマルチ(複数)安打をマークし「(七回に)ああいう形でヒットが出て、その次の打席でやっと修正が効いて、いい打球を打てた」。西口監督は「どんどん積極的にいってくれれば」と語った。
◆西武の源田が2―2の七回に勝ち越し打を放った。1死三塁でこの回から救援したヘルナンデスの甘く入った変化球を逃さず、中前にはじき返して1点を奪った。一打で流れを呼び込み、打線はこの回計4得点。源田は「気合で打ち返した」と率直に喜んだ。チームは開幕4連敗から2連勝。前日4日に15打席目で今季初安打をマークし、状態が上がってきた正遊撃手は「明日も勝つために、またいい準備して頑張る」と意気込んだ。
◆ソフトバンクは本拠地初勝利が遠い。0―2の五回に追いついたものの、七回に救援陣が4点を奪われて今季2度目の3連敗。小久保監督は「これより下はないでしょう。あとは上がっていくだけ」と努めて前向きに話した。先発の大関は先制された三回以外は踏ん張ったが、2番手のヘルナンデスが誤算。勝ち越し打を許し、さらに四球などで塁を埋めて降板。後を継いだ尾形も直後に初球を2点二塁打とされ、あっけなく流れを手放した。昨季はリーグトップの防御率を誇った投手陣が、開幕から振るわない。監督は「いつも言うように投手中心でやっていくしかない。打線は水物なので」と改めて戦い方の軸を強調した。
◆西武・源田壮亮内野手(32)が勝ち越しの中前適時打を放ち、チームの今季初連勝に貢献した。2-2の七回1死満塁。左腕ヘルナンデスのスライダーを捉えて前進守備の二遊間を破り「気合で打ち返した」とうなずいた。ネビンが2点二塁打、セデーニョが犠飛で続くなど、打者9人の猛攻でこの回一挙4得点して試合を決めた。運にも見放され、開幕から4試合連続無安打と苦しんでいたが、4日に今季15打席目で初安打となる適時二塁打を放つなど2安打。「ほっとしました」と復調の兆しを見せていた。昨年末に不倫問題を報じられたことを受け、西口監督から確約されていた開幕レギュラーを返上し、キャンプでは一から仕切り直した。3月12日には左大腿直筋損傷のアクシデントに見舞われて一時チームを離脱したが、大事には至らず開幕に間に合わせた。同じ1992年度生まれで三遊間を組む外崎も2安打。ベテランコンビの活躍でチームはソフトバンク相手に今季初の連勝を飾り「あの2人が打つとチームの流れ的にもいい流れになる。2人には頑張ってもらおうと思う」と西口監督。源田は「明日も勝つためにまたいい準備をして頑張ります」と言葉に力を込めた。(石井孝尚)

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ORIX |
6 | 1 | 0 | 0.857 (↑0.024) | - (-) |
136 | 34 (+11) | 16 (+1) | 6 (+1) | 2 (-) |
0.323 (↑0.015) | 2.110 (↑0.18) |
2 (-) |
日本ハム |
4 | 3 | 0 | 0.571 (↓0.096) | 2 (↓1) |
136 | 20 (+1) | 28 (+11) | 9 (+1) | 1 (-) |
0.198 (↓0.002) | 3.380 (↓1.09) |
2 (2↑) |
ロッテ |
4 | 3 | 0 | 0.571 (↑0.071) | 2 (-) |
136 | 26 (+1) | 19 (-) | 5 (-) | 3 (-) |
0.220 (↓0.009) | 1.970 (↑0.32) |
4 (1↓) |
楽天 |
3 | 3 | 0 | 0.500 (↓0.1) | 2.5 (↓1) |
137 | 15 (-) | 16 (+1) | 1 (-) | 8 (+3) |
0.256 (↓0.017) | 2.560 (↑0.46) |
5 (-) |
西武 |
2 | 4 | 0 | 0.333 (↑0.133) | 3.5 (-) |
137 | 20 (+6) | 19 (+3) | 2 (+1) | 6 (+2) |
0.222 (↑0.009) | 3.170 (↑0.03) |
6 (-) |
ソフトバンク |
1 | 6 | 0 | 0.143 (↓0.024) | 5 (↓1) |
136 | 19 (+3) | 36 (+6) | 4 (-) | 5 (-) |
0.232 (↓0.002) | 5.000 (↓0.17) |
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