阪神(6対6)DeNA =リーグ戦2回戦(2025.04.02)・京セラドーム大阪=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789101112
DeNA
01000203000061500
阪神
00020220000061000
勝利投手:-
敗戦投手:-
  DAZN
チケットぴあ 阪神戦チケット予約 DeNA戦チケット予約
◆阪神は4-3で迎えた7回裏、大山の2点適時三塁打が飛び出し、リードを広げる。一方のDeNAは8回、戸柱と代打・京田の適時打で3点を奪い、試合を振り出しに戻した。その後は両軍の救援陣が互いに得点を許さず、4時間28分の熱戦は規定により引き分けに終わった。

◆DeNAタイラー・オースティン内野手(33)がスタメンに復帰した。2試合連続で欠場していたが、試合前練習で打撃練習を再開。「4番一塁」で先発に名を連ねた。また前日1日の同戦で2安打2盗塁と存在感を示した三森大貴内野手(26)も2試合連続でスタメン入り。戸柱恭孝捕手(34)が今季初スタメンマスクをかぶる。

◆連敗ストップを狙う阪神は、1日には井上広大外野手(23)が入った「6番左翼」で、前川右京外野手(21)が名を連ねた。「8番捕手」では梅野隆太郎捕手(33)が、先発出場する。来日3年目のジェレミー・ビーズリー投手(29)が、今季初の先発マウンドに上がる。

◆試合開始前に、歌手のウインズ平阪(66)が、「情熱をなくさないで」の阪神タイガースバージョンを歌唱した。同曲のJoshinバージョンは、上新電機株式会社のCMや店内BGMで使用されているテーマソング。関西人には、なじみのある曲で、場内を盛り上げた。この日の一戦は「Joshin 開幕プレゼントナイター」として開催された。

◆虎の3、4番が火を噴き、逆転した。1点を追う4回に3番佐藤輝明内野手(26)が長いトンネルを抜ける一打。1死一塁でファウルで粘ったカウント1-2から5球目139キロスプリットを右中間へ運んだ。打球は飛びついた右翼三森のグラブの先に落ちた。一走中野がホームを駆け抜け同点。二塁ベース上で、4度両手をたたき、佐藤輝が喜びを爆発させた。「早めに追いつきたい場面で、何とか食らいつこうと打席に立ちました。中野さんもよく走ってくれて得点につながって良かったです」。3月28日広島との開幕戦の初回に放った1号ソロ以来、4試合、17打席ぶりのヒットで試合を振り出しに戻した。今季から4番に座る3年目森下翔太外野手(24)も続く。大貫に2ストライクと追い込まれながら、3球目146キロ直球を右中間へ運ぶ勝ち越し適時二塁打で佐藤輝が本塁に生還。新主砲は、「(佐藤)テルさんが打って同点にしてくれていたので、楽な気持ちで冷静に打席に入ることができました。勝ち越すことができてよかったです」と喜んだ。

◆阪神の先発、ジェレミー・ビーズリー投手(29)が、ピンチを断って絶叫だ。味方打線が2点を奪って2-1と逆転した直後の5回、先頭の佐野、続く戸柱に連続安打を浴びて無死二、三塁。大ピンチを迎えた。ここで失点すれば、せっかく引き寄せた試合の流れが再びDeNAに行きかねない局面で、力を振り絞った。森敬を3球三振に打ち取り、続く大貫の一塁前へのバントも一塁・大山がチャージし、三塁走者の佐野は動けず。最後は梶原を遊ゴロに封じた。大ピンチを切り抜けたビーズリーが、ガッツポーズ&絶叫。前半を1失点で投げ終えた。

◆通算100号アーチに王手をかけるDeNA牧秀悟内野手(26)が予期せぬ強襲に驚きの表情を浮かべた。1点を追う6回先頭、阪神ビーズリーの2球目147キロの直球が抜けたのか、牧の頭部付近を襲った。間一髪で避けるも、びっくりしたような表情で苦笑いを浮かべた。捕手の梅野も捕球できないようなボールに、ビーズリーも慌てた表情で帽子を取って謝罪していた。

◆阪神の先発、ジェレミー・ビーズリー投手(29)の今季初登板は6回途中で終わった。2-1で迎えた6回、先頭の牧、三森に連続二塁打を打たれて同点に。オースティンは空振り三振に抑えたが、宮崎にストレートを中前に運ばれて勝ち越しを許した。2-3とされ、藤川監督が交代を告げた。5回は大ピンチを切り抜けていた。先頭の佐野、続く戸柱に連続安打を浴びて無死二、三塁。厳しい局面で、力を振り絞った。森敬を3球三振に打ち取り、続く大貫の一塁前へのバントも一塁・大山がチャージし、三塁走者の佐野は動けず。最後は梶原を遊ゴロに封じた。絶叫とガッツポーズでムードを高めていた。だが、6回のピンチを乗り切ることはできなかった。ただ降板後も、ベンチから救援の桐敷に声援を送り続けたビーズリーの思いに応えるように、味方打線が6回裏に2点を奪って4-3と勝ち越し。「自分の失点をチームメートがカバーして勝ち越してくれたから、次は自分がチームを救えるように頑張りたいね」と、ビーズリーのコメントも前向きだった。

◆虎の新クリーンアップが打線をけん引した。1点を追う4回1死一塁で3番佐藤輝明内野手(26)が開幕広島戦での初回1号ソロ以来、4試合17打席ぶりのヒット(同点適時二塁打)で長いトンネルを脱出。「早めに追いつきたい場面で、何とか食らいつこうと打席に立ちました。中野さんもよく走ってくれて得点につながって良かったです」と二塁上で喜びを爆発させた。続く4番森下翔太外野手(24)がDeNA先発大貫に2ストライクと追い込まれながら、3球目146キロ直球を右中間へ運ぶ勝ち越し適時二塁打で逆転した。DeNAに逆転され1点を追う6回には1死から佐藤輝、森下が連打で好機を演出。続く5番大山悠輔内野手(30)が、DeNA2番手颯から左翼越え二塁打を決め、再び同点に。藤川監督が今季から編成した主軸が初の打点そろい踏みを決めた。

◆阪神がこの試合2度目の逆転に成功した。6回1死から、3番佐藤輝明内野手(26)が右前打で出塁。続く4番森下翔太外野手(24)の中前打で1死一、二塁とすると、5番大山悠輔内野手(30)が、左越え二塁打を放ち同点とした。6番前川右京外野手(21)は、申告敬遠。1死満塁で木浪聖也内野手(30)が粘りを見せ、カウント3-2からの8球目で押し出し四球を選び、逆転に成功した。木浪はガッツポーズを見せた。

◆阪神は先発のジェレミー・ビーズリー投手(29)が6回途中3失点で降板。これで、先発投手がイニング途中で降板したのは、開幕5試合目時点で4度となった。阪神は先発ビーズリーが6回途中で降板。先発投手のイニング途中での降板は開幕戦の村上、3戦目門別、4戦目才木に次ぎ今季4度目。開幕5戦で4度は91年以来、34年ぶり。小刻みな継投策が際立っている。ちなみに91年は開幕戦大洋戦で野田、2戦目巨人戦で猪俣、3戦目巨人戦で湯舟、4戦目巨人戦で藤本がイニング途中で降板。いずれも黒星で開幕5連敗を喫し、シーズンも最下位に終わった。

◆今季初先発の阪神ジェレミー・ビーズリー投手(29)は6回途中8安打4三振、3失点だった。5回まで1失点に抑えたが、2-1で迎えた6回、牧、三森の連続二塁打で同点とされ、宮崎に一時勝ち越しの中前打を許してマウンドを降りた。「次回に向けてもっとレベルアップしないといけないね。自分の失点をチームメイトがカバーして勝ち越してくれたから、次は自分がチームを救えるように頑張りたいね」と次戦での必勝を期した。

◆「満塁男」阪神木浪聖也内野手(30)が一時勝ち越しの四球をもぎとった。6回に同点に追いつきなおも1死満塁。ボールが先行したDeNA坂本に対し、冷静にファウルで粘って、8球目で押し出し四球。思わずガッツポーズを見せ「つなぐことしか考えてなかったので、本当にああいう形になって良かった」と振り返った。昨季のリーグ戦では満塁時に打率4割7分1厘の勝負強さは不変。得点にはつながらなかったが、8回には先頭で左翼へ二塁打を放った。

◆阪神が今季初の延長戦で、昨季日本一のDeNAとの対戦は決着つかずドローとなった。これで開幕から2勝2敗1分け。今季ホーム初勝利は3日の第3戦へお預けとなった。6-6のまま迎えた延長11回、2死一塁で4番森下翔太外野手(24)が、右翼手と二塁手の間に落ちるポテンヒット。一塁走者の中野は一気に生還を狙ったが、相手の好連係に阻まれて勝ち越しはならなかった。明るい兆しもあった。0-1で迎えた4回1死一塁、佐藤輝明内野手(26)が右翼へ同点適時二塁打。17打席ぶりの安打で同点に追いつくと、続く4番森下が勝ち越し適時二塁打を放ち、一時逆転に成功していた。虎の主砲も無安打のトンネルを抜け、迎える第3戦で今季のホーム1勝目を目指す。

◆DeNAが4時間超の熱戦の末、引き分けに終わった。中盤にかけては両軍点を取り合うシーソーゲームとなったが、終盤から延長戦は1点が遠く、痛み分けとなった。コンディションが整わず、2試合連続で欠場していたオースティンが「4番一塁」で3試合ぶりにスタメンに復帰した一戦。2回1死一、三塁から今季初スタメンのベテラン戸柱が食らいついた。追い込まれてからの低め155キロ直球を転がし、一塁へ気迫のヘッドスライディング。併殺崩れの間に1点を先制した。6回には牧の二塁打でチャンスメークし、三森が「まずは前に飛ばすこと、1死三塁でもいいと思って打席に立ちましたが、結果いいところに飛んでくれました」と同点に追い付く右翼線への適時二塁打。1死二塁からは宮崎が中前適時打を放ってあっさり勝ち越しに成功した。しかし直後の6回、1死から佐藤輝、森下の連打で一、二塁とされて先発の大貫は降板。2番手の颯は大山に左越えの適時二塁打を浴びてワンポイント継投は実らず。代わった坂本も1死満塁から押し出し四球を与えて逆転された。大貫は6回途中6安打4失点と粘りきれなかった。7回には4番手の堀岡が2死一、二塁から大山に右翼への2点適時三塁打を浴びて3点差までリードを広げられた。ただ、これで終わらないのがDeNAの強力打線。8回にゲラから2死一、二塁のチャンスを作り、戸柱が中前適時打で2点差に迫ると、代打筒香が内野安打でつなぎ、代打京田が中前への2点適時打で試合を振り出しに戻した。直後の8回にはルーキー篠木がプロ初登板。ピンチを招くも気迫の投球で無失点で切り抜けた。そのまま試合は延長戦に突入し、両軍得点を挙げられないまま引き分けに終わった。

◆阪神佐藤輝明内野手(26)が17打席ぶりのヒットを一時同点の適時二塁打で決めた。1点を追う4回に右中間を破った。3月28日の開幕広島戦の初打席で2ランを放って以降音なしだったが、6回にも右前打に運び、今季初のマルチ安打でお目覚めだ。投手陣が打ち込まれたが3番佐藤輝、4番森下、5番大山の中軸「森大佐」が今季初めて打点そろい踏み。試合は延長12回6-6のドローに終わったが、満員札止めの京セラドーム大阪を盛り上げた。試合は延長12回の激闘の末、6-6の引き分けに終わった。就任最長の4時間28分を戦った阪神藤川監督は「毎日、デー、バイ、デーなので、また明日です」と少ない言葉に悔しさを込めた。ホーム初勝利はまたもお預けになったが、6点取った打線が明るい材料だ。何より心強いのは佐藤輝のお目覚めだろう。1点を追う4回1死一塁。DeNA先発大貫相手にファウルで粘り、カウント1-2からの5球目139キロスプリットを右中間へ運んだ。打球は飛びついた右翼三森のグラブをかすめ、右中間を破る同点二塁打。3月28日の敵地開幕広島戦の初回の第1打席で2ランを放って以来、4試合17打席ぶりの快音に、二塁ベース上で両手を4度たたいて感情を爆発させた。「早めに追いつきたい場面で何とか食らいつこうと打席に立ちました」。4番森下が勝ち越し打で続き、ホームを踏むとナインからも祝福された。DeNA先発大貫は昨季まで通算22打数2安打の天敵。チームはその後再逆転されたが、1点を追う6回1死でも大貫をとらえた。初球123キロカーブを右前へ。この日2度目の森下との連打で大貫を降板させ、大山の一時同点二塁打へつなげた。今季初のマルチ安打に「2本出たので、いいイメージを持って明日、何とか勝ちたいと思います」と表情を引き締めた。試合前練習では和田1、2軍打撃コーディネーター、小谷野打撃コーチらとも話し込んだ。直後のフリー打撃では外野席へ広角に柵越えを連発。「いろいろコミュニケーション取りながら、いい方向に持っていけていると思います」。復調への手応えをつかんで臨んだナイトゲームだった。投手陣が打ち込まれたが藤川監督が組んだ3番佐藤輝、4番森下、5番大山の中軸「森大佐」が今季初めて打点そろい踏み。満員札止めの京セラドーム大阪を盛り上げた。佐藤輝もトンネルを抜ければ心配はいらない。3日はスカッとホーム初勝利をつかみ、貯金生活に戻りたい。【伊東大介】

◆阪神のルーキーがそろってプロ初の連投で好投した。延長11回に登板したのは、ドラフト1位伊原陵人投手(24)。蝦名、梶原、牧をすべて内野ゴロに仕留めた。延長12回を任された育成ドラフト1位入団の工藤泰成投手(23)は、1死から迎えたオースティンの3球目に自己最速タイ159キロをマーク。宮崎に右前打を許すも、最後は代打柴田をフォークで空振り三振に仕留め、ダイナミックにガッツポーズした。

◆頼れる5番! 阪神大山悠輔内野手(30)が2打席連続、長打でタイムリーを決めた。1点を追う6回の第3打席。佐藤輝、森下がつくった1死一、二塁チャンスで、DeNA2番手の中川颯から左翼手の頭を越える同点適時二塁打を放った。7回の第4打席でも、右翼線へ2点適時三塁打。躍動した若手3、4番コンビに負けじと、先輩としての堂々たる姿を披露した。「ここまで凡退が続いていたので、チャンスの場面で思い切って打ちにいきました。結果が出て良かった」第4打席、三塁に到達した大山は、塁上でほおを緩ませた。開幕からここまでの4試合で、打率は1割3分3厘。この日も、第2打席まで三ゴロ併殺、三ゴロと凡退したが、右へ、左へと広角に放った連打。チームに貢献し、安堵(あんど)の表情を浮かべた。昨季3、4月は2割2分9厘で1本塁打だが、優勝、日本一の23年は3割2厘で2本塁打。中軸を担う大山のシーズン序盤からの躍動は、王座奪回につながる。三塁打の場面では、打球が落ちたことを確認すると、一心不乱に激走する姿も見せた。この日は、無安打が続いていた3番佐藤輝が11回までに2安打、4番森下は4安打と活躍。大山は、適時打で追加点を入れた3月28日の広島との開幕戦後には「あそこでなんとか1点を取るのが仕事。何よりチームが勝ったことが一番」と語っていた。クリーンアップ最年長の男が、結果でも、背中でも存在感を示した。チームは7回には3点リードとしたが、8回に同点とされた。それでも7回までに6得点。若虎2人とともに、藤川阪神のクリーンアップとして、今季初の打点そろいぶみで、打線を引っ張った。【塚本光】

◆DeNAの強力打線が敗戦ムードを振り払った。8回に3点ビハインドを追いつき、4時間28分の熱戦を引き分けで終えた。阪神ゲラから8回に2死一、二塁とチャンスを作ると、今季初スタメンの戸柱が中前適時打。代打筒香も内野安打でつなぎ、代打京田が2点適時打で試合を振り出しに戻した。三浦監督は「スタートからいく選手も途中からいく選手も、いい準備をしているからこそだと思います」と感謝した。この日は4番のオースティンが3試合ぶりにスタメンに復帰。打線の厚みは増した。三森も右翼で2試合連続でスタメン入りし、2安打1打点1盗塁と躍動した。リリーフ陣も8回から篠木、伊勢、宮城、入江とつないでいずれも無失点。8回時点で3点ビハインドでも負けなかった。勝ちきることはできなかったが、指揮官は「粘って粘って粘りきった試合だと思います」とナインをたたえた。

◆阪神4番森下翔太外野手(24)が新たな記録を記した。適時打を含む4安打で、4番での猛打賞は初めて。4本のうち2本が得点にからんだ。延長11回2死一塁で二塁手と右翼手の間に落ちた4安打は、サヨナラ打になりかけた。一塁走者の中野がホームを突くもアウトとなり、殊勲打は幻に。それでも安打量産で、4番の力を示してみせた。「4番として必ず打たないといけない立場だと思う。チームを勝たせられるような一打っていうのは打ちたいなって思います」と、打線の軸に座る心構えを語ったことがある。言葉通りの働きをやってのけた。1点を追った4回は佐藤輝の同点打に続き、右中間を破る勝ち越しの適時二塁打。「テルさんが打って同点にしてくれていたので、楽な気持ちで冷静に打席に入ることができました。勝ち越すことができてよかったです」と前を打つ佐藤輝に感謝したが、強打に豪打を重ねる。試合の流れを引き寄せる勝負強さが、森下の魅力だ。3月29日の接戦を3-2で制したあと、藤川監督は「打つべく選手が打った試合は取らないといけない。4番が打っていますから、それは大切にしないといけない」と勝利の意味を表現した。チームの勝利を求めて、森下は打つ。チームは、森下が打った試合を必ず勝ちきる。そんな相互作用が、藤川阪神の推進力になる。【堀まどか】

◆DeNAドラフト2位ルーキーの篠木健太郎投手(22)が、緊迫のプロ初登板で初ホールドを挙げた。同点に追い付いた直後の8回、1死三塁のピンチも阪神島田を遊飛に仕留め、2死二、三塁から中野を中飛で無失点。豪快なガッツポーズを披露し「緊張もしましたけど、いい経験をさせていただけた」と振り返った。三浦監督も「緊張したと思いますけど、自分のパフォーマンスを出してくれた」と評した。

◆新火の玉男だ。阪神育成ドラフト1位入団から開幕前に支配下を勝ち取った工藤泰成投手(23=四国IL徳島)が、気迫の無失点投球で京セラドーム大阪をどよめかせた。6-6の延長12回表に登板。プロ初の連投だったが、直球は初球から158キロをはじき出し、自己最速タイの159キロも計測。ヒット1本は許したが、1回無失点でチームから負けの選択肢を消した。「ゼロでいっていたので、最終回に点をとられるわけにはいかないなと思って投げました」背番号24がほえた。9回以降、岩崎、石井、伊原が無失点でつなぎ、どう転んでも最終回となる12回のマウンドを託された。2安打していた先頭三森を遊飛に斬ると、4番オースティンは158キロ直球で右飛。5番宮崎には右前打を浴びるも、代打柴田はフォークで空振り三振。ガッツポーズでマウンドを降りた。「ランナーを出してしまったので、かえさないようにというか、長打がないように。声は狙ってはないですけど勝手に出ました」圧巻はオースティンへの3球目だった。外角低めがわずかに外れて、ボール判定されたが、球場の球速表示は「159キロ」。自己最速タイで、阪神入団後最速となる数字をたたき出した。「気持ちがこもってたんじゃないかな」。チームに負けを与えまいと、熱い闘志から繰り出した。藤川監督の現役時代最速は156キロ。球速では、すでに指揮官を超えている。160キロの大台到達も目前。四国IL徳島の岡本哲司監督(64)は開幕前から「近い時期に出るんじゃないですか」と太鼓判。恩師の応援や期待も背に、連投もなんのの剛腕ぶりを発揮した。「昨日は9球だったので、そんなに疲労はなかった」とさらり。「明日は勝てるようにしっかりブルペンをサポートしていきたい」。虎の新火の玉新人が、V奪回に欠かせない存在になってきた。【塚本光】▽阪神藤川監督 また明日やね。毎日、デーバイデーなので、また明日です。▽阪神桐敷(6回途中から今季初登板して無失点)「自分の役割はできたと思います。これからもしっかりゼロを意識していきたい」▽阪神ゲラ(6-3の8回2死無走者から3失点で同点)「球自体はよかった。いつものようにいっていたと思う。(次も)いつも通りしっかり準備して、切り替えられるようにしたい」▽阪神岩崎(同点の9回を1回無失点で今季初ホールド)「(ゲラの失点に)誰しもそんなときは絶対にある。みんなでカバーしていけたらいいと思う。また頑張っていきたい」▽阪神及川(中継ぎで3試合連続無失点)「何とか抑えられてよかった。もう、期待に応えるだけだと思っているので頑張ります」

◆阪神ドラフト1位ルーキーの伊原陵人投手が、プロ初の連投で快投した。同点の延長11回にマウンドに上がると、先頭の蝦名を3球で遊ゴロ。続く梶原をフォークで二ゴロに打ち取ると、最後は牧を直球で再び遊ゴロに仕留めた。「投手も全員でゼロで抑えていましたし、自分もその波に乗って、しっかりゼロで抑えることを仕事にマウンドに上がれたかなと思います」。1回1/3を無安打に抑えた前夜1日に続き、デビューから3試合連続で無失点に抑えた。

◆阪神が今季初の延長戦で、昨季日本一のDeNAとの対戦は決着つかずドローとなった。これで開幕から2勝2敗1分け。今季ホーム初勝利は3日の第3戦へお預けとなった。藤川球児監督(44)は試合後、言葉少なに「また明日やね。毎日、デーバイデーなので、また明日です。」などと質問に答え、約20秒で囲み取材を切り上げた。6-6のまま迎えた延長11回、2死一塁で4番森下翔太外野手(24)が、右翼手と二塁手の間に落ちるポテンヒット。一塁走者の中野は一気に生還を狙ったが、相手の好連係に阻まれて勝ち越しはならなかった。明るい兆しもあった。0-1で迎えた4回1死一塁、佐藤輝明内野手(26)が右翼へ同点適時二塁打。17打席ぶりの安打で同点に追いつくと、続く4番森下が勝ち越し適時二塁打を放ち、一時逆転に成功していた。虎の主砲も無安打のトンネルを抜け、迎える第3戦で今季のホーム1勝目を目指す。

◆3日の3回戦(京セラ)で阪神の新外国人ジョン・デュプランティエ投手(30)が先発予定。ダッシュなどで日本球界デビューに向けて調整した。開幕前最後の実戦登板となった3月27日のウエスタン・リーグ、オリックス戦(杉本商事BS)で4回2/3を1安打無失点、8奪三振の快投。最速157キロの直球と大きく曲がるカーブを武器に結果を残し、開幕ローテをつかみとった。チーム最長身193センチの右腕は「自分が想像していた(水準のボールの)ところまで来ている」と手応え。来日初登板に向けて、「すごく楽しみにしています。体の状態も自分の状態もすごくいい。他のチームメートが戦っている姿を見て、早くその一員になりたいと思って準備してきました」と心待ちにした。

◆両軍のスターティングメンバーが発表。阪神はジェレミー・ビーズリー投手(29)が先発し今季初マウンドへと上がる。日本一打線を抑え、連敗を止められるか注目が集まる。打線は佐藤輝明内野手(26)が1日の試合で2度の得点機で倒れるなど、4打数無安打3三振。開幕戦のV弾後、15打席連続無安打で10三振と大ブレーキ。相手先発・大貫晋一投手(31)を打ち崩して、トンネル脱出できるか。

◆阪神の先発、ジェレミー・ビーズリー投手(29)が今季初マウンドに上がった。一回先頭の梶原を一ゴロに仕留めると、続く牧の3球目に来日最速となる158キロを計測。牧を三ゴロに打ち取り、三森を空振り三振に抑える完璧な立ち上がりをみせた。しかし、続く二回先頭のオースティン、宮崎に連打を浴びて無死一、二塁。佐野の左飛で1死一、三塁とすると、戸柱の一ゴロが併殺崩れとなり先制点を献上した。

◆阪神が試合をひっくり返した。同点に追いつきなおも好機で番・森下翔太外野手(24)が勝ち越しの適時二塁打を放った。0-1で迎えた四回、佐藤輝の適時二塁打で同点とし、なおも1死二塁の好機で打席へ。3球目、大貫の146キロ直球を捉えた。右中間を真っ二つに破る一打で、佐藤輝が勝ち越しのホームへ。勝負強さが光る虎の新4番が京セラを盛り上げた。

◆阪神は四回、佐藤輝明内野手(26)が17打席ぶりの安打で同点に追いついた。一回の第1打席は空振り三振で16打席安打がなかったが、0-1で迎えた四回1死一塁の場面でカウント1-2からスプリットを捉え、右中間を割る同点二塁打を放ち、トンネルを脱出した。3月28日の広島戦(マツダ)以来の安打&打点をマークした。続く森下翔太外野手(24)も右翼越え二塁打で佐藤輝が生還。阪神が逆転に成功した。

◆阪神は四回、佐藤輝明内野手(26)が17打席ぶりの安打で同点に追いついた。一回の第1打席は空振り三振で16打席安打がなかったが、0-1で迎えた四回1死一塁の場面でカウント1-2からスプリットを捉え、右中間を割る同点二塁打を放ち、トンネルを脱出した。3月28日の広島戦(マツダ)以来の安打&打点をマークした。続く森下翔太外野手(24)も右翼越え二塁打で佐藤輝が生還。阪神が逆転に成功した。「打ったのはたぶんフォーク。早めに追いつきたい場面で、何とか喰らいつこうと打席に立ちました。中野さんもよく走ってくれて得点につながって良かったです」とコメントした。

◆阪神の先発、ジェレミー・ビーズリー投手(29)が六回途中で降板した。二回に戸柱の併殺崩れの間に先制点を献上すると、味方が逆転し2‐1で迎えた六回。先頭の牧に二塁打、三森にも二塁打であっさり同点。オースティンを三振に抑えたが、宮崎に中前適時打を浴びて逆転されたところでベンチからタオルが投げ込まれた。今季初登板は5回1/3を投げ、8安打3失点。ビーズリーからバトンを受けた桐敷は佐野に右前打を許して1死一、二塁のピンチを背負うも、戸柱を空振り三振。森敬を遊ゴロに抑えた。

◆DeNAのリードオフマンを担う梶原昂希外野手(25)が、上々の滑り出しを見せている。三回にカウント1-2から外角低めに沈むスプリットを捉え、二遊間を破った。開幕戦から5試合連続安打。幸先よくシーズン1安打目が出たことで「すごく楽。思い切りいきやすくなる」と心境を明かしており、打線を引っ張っている。6番で開幕戦に先発した昨季は3打数3三振に終わり、2戦目のスタメンから外れた。待望の初安打が飛び出したのは出場5試合目、9打席目だった。「去年は何打席ヒットが出なかったのか...。去年の開幕戦のリベンジはできたかな」と明るい表情で語る。今季はオープン戦で状態が上がらず、2軍戦に参加し打席数を確保しながら復調を図ってきた。昨季ブレークの兆しを見せ、レギュラー定着を目指す勝負の4年目。三浦監督は「特に初回はベンチからみんなお前の打席を見ている。アウトになっても堂々と帰ってこい」と背中を押し、大きな期待を込めて1番に据える。中日との開幕戦で放った安打は、外角低めに落ちる高橋宏のスプリットを捉えたタイムリーだった。189センチの左打者は「あれが届く。低めの空振りとか気にしなくていいのかな」と自身に言い聞かせるように口にした。強力打線を導くべく強気に打席に立つ。

◆阪神が再び逆転した。2‐3と逆転を許した直後の六回。1死から佐藤輝、森下の連打で一、二塁の好機を作ると、5番・大山悠輔内野手(30)が代わったばかりの颯の直球を捉えた。左越えの適時二塁打で同点。この試合、佐藤輝、森下も打点を挙げており、これでクリーンアップが打点そろい踏みとなった。昨季は佐藤輝、森下、大山が打点をあげた試合は13戦全勝。吉兆データに後押しされた打線は続く前川が申告敬遠で満塁。打席には昨季の満塁打率・471を誇った満塁男の木浪。左腕・坂本から粘って8球目に押し出し四球をもぎ取り、試合をひっくり返した。

◆阪神は4―3で迎えた七回、先頭の近本光司外野手(30)が四球で出塁すると、中野拓夢内野手(28)が犠打を決め、森下翔太外野手(24)が申告敬遠され、2死一、二塁で打席には前の打席で同点タイムリーを打った5番・大山悠輔内野手(30)。初球を右翼線に運びぶ2点三塁打。3打点&今季初マルチを記録した。

◆阪神が3点リードを守れず痛恨ドロー。八回に登板したハビー・ゲラ投手(29)が2死無走者からの四球後に4連打を浴び、追いつかれた。打線は1点を追う六回1死から佐藤輝明内野手(26)、森下翔太外野手(24)、大山悠輔内野手(30)の3連打で同点。前川右京外野手(21)の申告敬遠後、昨季満塁機で打率・471(17打数8安打)、16打点の木浪聖也内野手(30)が押し出し四球を選んだ。佐藤輝は四回の二塁打が開幕弾後、17打席ぶりの安打。クリーンアップの打点揃い踏みは今季初。延長十一回2死、森下の二塁後方への安打で中野拓夢内野手(28)が一塁から本塁に突入したが憤死。十二回の1死二塁も生かせなかった(観衆=3万6146人)。

◆八回2死無走者から3点を失った阪神ハビー・ゲラ=京セラドーム大阪(撮影・水島啓輔)

◆阪神が3点リードを守れず痛恨ドロー。八回にハビー・ゲラ投手(29)が2死無走者からの四球後に4連打を浴び、追いつかれた。打線は六回、佐藤輝明内野手(26)、森下翔太外野手(24)、大山悠輔内野手(30)の3連打で同点。木浪聖也内野手(30)が押し出し四球を選んだ。佐藤輝は四回の二塁打が開幕弾後、17打席ぶりの安打。クリーンアップの打点揃い踏みは今季初。延長十一回2死、森下の二塁後方への安打で中野拓夢内野手(28)が一塁から本塁に突入したが憤死。十二回の1死二塁も無得点。試合後の藤川球児監督(44)の会見はわずか20秒で終了。「また明日やね。また明日ね。毎日、デイ・バイ・デー(日々成長といった意味)なので、また明日です。終わりです」と話しただけだった(観衆=3万6146人)。

◆延長11回、阪神・中野拓夢が本塁突入もタッチアウト。捕手はDeNA・山本祐大=京セラドーム大阪(撮影・水島啓輔)

◆中日、西武、阪神で通算1560安打を放ち、楽天初代監督を務めたサンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏(71)は八回2死無走者から、四球後の4連打で追いつかれた阪神ハビー・ゲラ投手(29)について言及した。スコアでいえば6-4で勝っておかなければいけない試合だった。六回に逆転した直後に及川が登板したが、石井はベンチにいないのかと確認し直したほど。この時点で1点差だから、延長戦を想定して、石井を残した選択は決して悪いとは思わない。及川が好投して八回のゲラ投入は当然だろう。ここで藤川監督は落とし穴にはまった。ゲラが簡単に2死を奪ったことで「あとアウト1つだ」という思いが頭の中で強まったのだろう。交代のタイミングを完全に逸してしまった。ゲラは絶好調の時は一気に相手をねじ伏せるが、少し調子が落ちると、球種がほぼ直球とスライダーだけなので相手に狙い打ちされる傾向がある。昨年もピンチになると気の弱さが出てしまうことが何度もあった。2死一、二塁から戸柱にタイムリーを浴びて、2点差に迫られた時点で交代だった。走者2人が残っているが、その走者が生還しても敗戦投手にはならない。タイミングとしては、ここだった。今の石井は絶好調。しかも、ゲラに比べると、落ちる球があるし、球種が豊富。切り札的な投手を残して、同点にされてしまったのは悔やまれる。3点差を追いつかれて十回に石井が投げている姿を見ていると、もったいないという思いが強まった。勝てた試合を引き分けたのも残念だ。継投は難しい。いつも成功するとはいえない。思わぬ落とし穴は存在する。そういう意味では、藤川新監督は、いい勉強をしたと思えばいい。

◆DeNAのドラフト2位・篠木健太郎投手(22)=法大=が3-6から同点に追いついた直後の八回に5番手で初登板。先頭の木浪に三塁線を破る二塁打を許すなどピンチを招いたが、持ち前の球威で押して無失点で切り抜け、初ホールドを挙げた。チームの新人でただ一人、開幕1軍入りを果たした最速157キロ右腕。「とにかくゼロに抑えられてよかった。これ以上ない初登板の経験をさせてもらった」と安堵(あんど)した。

◆DeNAはシーソーゲームを引き分けに持ち込んだ。三浦監督は「よく粘って粘って、粘りきった試合だと思う」と選手をねぎらった。3―6の八回は2死無走者からゲラを畳みかけた。四球を足場に一気の4連打。戸柱が適時打、代打京田が2点打と脇役が光った。投げてもプロ初登板のルーキー篠木や、延長十回から2回を投げた宮城ら若手が辛抱強くつないだ。

◆DeNAは前夜に3安打2盗塁で勝利に貢献した三森大貴内野手(26)が2試合連続で3番に入り、1点を追う六回無死二塁で適時二塁打を放った。低めのスライダーを引っ張り右翼線へ運んだ。「(進塁打で)1死三塁でもいいと思って打席に立った。いいところに飛んでくれた」と冷静に振り返った。九回には中前打を放ち、5試合でリーグトップの4盗塁目となる二盗を決めた。

◆勝利はもう目の前にあった。打線が奮起し、盤石の勝ちパターンへとつないだはずだった。それでも、しぶとく襲いかかってくる日本一打線を止められなかった。痛恨ドローに阪神・藤川球児監督(44)も言葉少なに前を向くしかなかった。「また、あしたやね。またあしたね。毎日。〝デイ・バイ・デー〟なので、またあしたです。終わりです」逆転し、ひっくり返され、また逆転のシーソーゲーム。それでもクリーンアップが奮起し、3点のリードを奪った。八回、迷わずゲラをマウンドへ送り出した。危なげなく2死を奪い、スコアボードにゼロを刻むかに思えた。しかし、悪夢が待っている。宮崎に四球を与えると、勢いに乗るDeNA打線を止められず、4連打で気づけば試合を振り出しに戻された。試合はそのまま延長に突入し、今季初の引き分けでホーム初白星はおあずけ。安打の止まっていた3番・佐藤輝が開幕弾以来となるヒットを放ち、4番・森下は勝負強さも光る4安打の固め打ち。5番の大山も3試合ぶりの安打に3打点と打線の中心となるクリーンアップは機能し、活気づいた打線は今季初の2桁10安打で今季最多の6得点を奪った。延長に突入してから、D1位・伊原(NTT西日本)、育成D1位・工藤(四国IL徳島)の新戦力も強力DeNA打線をゼロで抑えた。今後につながる収穫もあったかに見える。振り返れば、ゲラだけが誤算。現役時代、セットアッパーとして長らくマウンドを守り続けた指揮官だからこそ、3点差のリードを守り切ることのできなかった痛みを理解している。試合後は約20秒間で囲み取材を切り上げ、次戦へと気持ちを切り替えた。4時間28分の激闘で拾えなかった勝ち星。痛恨のドローはそっと胸にしまい、また〝Day By Day〟で目の前の勝利に全力を尽くす。(原田遼太郎)

◆トンネル脱出打! 阪神は最大3点のリードを守れず、DeNAと6-6で引き分けた。開幕戦の第1打席での本塁打以降、快音がなかった佐藤輝明内野手(26)は、四回の適時二塁打で17打席ぶりの安打。六回にも右前打を放ち、6打数2安打1打点で復調の兆しをみせた。森下、大山も含めたクリーンアップで打点そろい踏み。4時間28分の痛恨ドローでも、光は見えた!!眠っていた大砲がついに目覚めた。何度も空を切ってきたバットが奏でた鼓動に京セラが沸き立つ。この男が打てば打線は乗る。久々の感触を?み締め、佐藤輝は二塁ベース上で何度も両手をたたいた。「早めに追いつきたい場面で、何とか食らいつこうと打席に立ちました。中野さんもよく走ってくれて得点につながってよかったです」0-1で迎えた四回1死一塁の第2打席。3月28日、広島との開幕戦(マツダ)の一回第1打席で放った決勝1号2ランから、連続無安打は16打席を数えていた。カウント1-2から5球目、大貫の139キロフォークに食らいつく。快音を残した打球は飛びついた右翼・三森のグラブをすり抜け、外野を転々。一走・中野をホームへ導く同点の適時二塁打。17打席ぶりの「H」ランプを、3万6146人の観衆が大歓声で祝福した。第1打席は空振り三振に倒れ、16打席連続無安打のうち、実に11打席で三振を喫した。ただ、佐藤輝は下を向いていなかった。「(練習の感じは)悪くないですよ。ちょっとしたことなんです」。一つ歯車がかみ合えば、このトンネルから抜け出すことができる。「コーチと話しながら、しっかり試合に臨みたいと思います」この日の打撃練習後、小谷野1軍打撃チーフコーチに指導を受けた。小谷野コーチは「もともと使われていた筋肉に刺激を与えて、『ここを意識して』って言っただけ。そこからは任せる。それだけの選手ですから。信頼しているので」。どんなことでもいい。きっかけが欲しかった。六回1死の第3打席は初球のカーブを強振して右前打。今季初のマルチ安打もマークし、歯車は完全にかみ合ったといっていい。刺激をくれた小谷野コーチに佐藤輝も「いろいろとコミュニケーション取りながら、いい方向に持っていけていると思います」と感謝。延長十一回1死一塁で迎えた第6打席は、捉えた打球を放つも右飛に終わったが「惜しかったですけど、またあした頑張ります」と前を向くには十分の内容だった。佐藤輝の一打で活性化した打線は、4番・森下、5番・大山にも適時打が飛び出し、新クリーンアップが今季初めてそろって打点をあげた。昨季はこの3人が打点そろい踏みすれば13戦全勝。延長十二回の激闘もむなしく、ドローという結末に終わったが、〝不敗神話〟は継続した。何より、元気なサトテルが戻ってきたことが大きい。「2本(ヒットが)出たのでまたいいイメージ持って、あした何とか勝ちたいと思います」まだ、2025年シーズンは始まったばかり。鳴り響く快音が、サトテルを何度も復活させていく。(原田遼太郎)?...今季両リーグ初の引き分け。阪神がホーム開幕戦から2戦続けて勝ちなしとなるのは、2022年(3月25-27日のヤクルト戦=京セラで3連敗)以来?...阪神のクリーンアップ(佐藤輝、森下、大山)の打点そろい踏みは今季初。昨季、佐藤輝、森下、大山の3人がそろって打点を挙げれば13戦全勝だった(うち1試合は佐藤輝は6番で、クリーンアップ外)

◆育成ドラフト1位で入団し、支配下登録された阪神・工藤泰成投手(23)=四国IL徳島=がDeNAの主軸を抑え込んだ。延長十二回に8番手で登板。ここまでマルチ安打の三森を中飛に打ち取ると、続くオースティンへの3球目、外角への直球はプロ入り後最速の159キロを計測。続く158キロ直球で右飛に仕留めた。宮崎に安打を許すも、代打・柴田をフォークで空振り三振。チームの負けを消し「最終回に点を取られるわけにはいかないと思って投げた。気持ちがこもっていた」とマウンド上で大きくほえた。

◆阪神・桐敷拓馬投手(25)が、今季初登板で火消しに成功した。2-3の六回1死一塁から2番手で登板。佐野に安打を許すも、続く戸柱をフォークで空振り三振、森敬をツーシームで遊ゴロに仕留めた。「初登板で追加点を与えなかったのは本当に良かった」昨季は中継ぎで70試合に登板し、43ホールドポイントで最優秀中継ぎのタイトルを獲得。「防御率1点台」を目標に掲げる左腕が、2025年シーズンのスタートを切った。

◆逆転した直後の七回に3番手として登板した阪神・及川雅貴投手(23)が、DeNA打線をぴしゃりと抑えた。「しびれましたけど、抑えられてよかった。期待に応えていくだけ」先頭の代打・松尾を二ゴロに打ち取ると、トップにかえって梶原を二ゴロ、牧を三ゴロで三者凡退。及川は開幕5戦目にして3度目の登板となったが、これで3戦連続の無失点。安定した投球でブルペンを支えている。

◆直前2試合でヒットがなかった阪神・大山悠輔内野手(30)は3打点の活躍。まずは2―3の六回1死一、二塁で左越え同点二塁打。さらに4―3で迎えた七回には2死一、二塁で右翼線への2点三塁打で今季初マルチを記録した。「タイムリー2本打てたのは自分の中でプラスにしていいと思いますけど、勝てなかったので、そこはしっかり反省しなければいけないと思います」と気を引き締めた。

◆DeNAは2日、阪神2回戦(京セラ)に延長十二回の末、6-6で引き分けた。代打で出場した京田陽太内野手(30)やベテランの戸柱恭孝捕手(34)らが奮起し、3点を追う八回2死から同点に追いついた。ナインは4時間28分に及んだ激闘で執念を見せた。投手、野手ともにベンチに残すは1人。4時間28分に及んだ延長十二回の総力戦で、DeNAナインが意地を見せた。三浦監督は「みんなで粘って、粘って、粘り切った試合だった」と息をついた。昨季59試合で防御率1・55を誇ったゲラに対し、3点を追う八回2死から試合を振り出しに戻した。宮崎が四球を選ぶと、佐野が左前打で続き、戸柱が中前適時打。さらに代打の筒香が一塁強襲安打を放ち、同じく代打の京田が初球打ちで中前2点打を放った。今季初先発だった10年目の戸柱が「みんなでつないだチャンスで、自分も後ろにつなぐ意識だけだった。チーム全員の後押しで打つことができた」と振り返れば、9年目の京田は「良いところで回ってきたので、積極的にいくことだけを考えていた」とうなずいた。前夜は状態が万全でない主砲のオースティンを欠きながら快勝し、この日は途中出場の面々が奮起した。戸柱は二回の第1打席で一塁へ頭から滑り込み、一ゴロ併殺を逃れて先制点をもぎ取った。34歳のベテランが序盤に示した執念はチームに乗り移り、劣勢をはね返す原動力となった。戸柱は「スタメンで出ていないメンバーも(ベンチの)後ろですごい準備している。バックアップがしっかりしているからこそ(主力が)思い切りできる」と実感を込める。指揮官は「全員がいい準備をしてくれたからこそ、ああいうこと(八回の攻撃)が起こる」とナインをたたえた。(鈴木智紘)

◆延長十一回に7番手で登板した阪神のドラフト1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=は内野ゴロ3つで3人をピシャリと抑えた。「一発だけは避けたいところで低めに投げ切れたのは良かった」先頭の蝦名をツーシームで遊ゴロに打ち取ると、続く梶原をフォークで二ゴロ、牧は直球で遊ゴロに仕留めた。これでデビューから3試合連続無失点。この日は初めての連投もこなした。春季キャンプから結果を残してきた期待の即戦力左腕が、その実力を遺憾なく発揮している。

◆阪神の4番、森下翔太外野手(24)は4安打をマークし、今季初の猛打賞だ。二回に右前打を放つと、四回には一時勝ち越しとなる右中間への適時二塁打。「(佐藤)テルさんが打って同点にしてくれていたので、楽な気持ちで冷静に打席に入ることができた」とうなずいた。六、七回にもそれぞれ中前打と申告敬遠で出塁し、今度は大山の適時打をおぜん立て。4番が打線を活性化させ、今季初のクリーンアップ全員打点を演出した。

◆阪神・石井大智投手(27)は、今季2度目の登板で貫禄の投球を見せて、スコアボードにゼロを刻んだ。延長十回にマウンドに上がると、変化球を巧みに操り打者を翻弄。佐野、林、山本をすべて中飛に打ち取り、三者凡退でマウンドを降りた。3月に行われたオランダとの強化試合(京セラ)で初めて侍ジャパンに選出。日の丸を背負った右腕は、今季も虎の救援陣の柱となる。

◆阪神・岩崎優投手(33)は6-6の九回にゼロを刻み、通算150ホールドとした。5番手で登板すると、1死から三森の安打と盗塁、四球で無死一、二塁とされたが、宮崎を遊ゴロ併殺打に仕留めた。広島との開幕カードで2セーブを挙げて好調に滑り出し、今季3試合目の登板も無失点投球。直前にゲラが3失点を喫したが「誰しもそんなときはある。みんなでカバーできてよかった」と粘りの引き分けに胸を張った。

◆4番手で今季2度目のマウンドに上がった阪神のハビー・ゲラ投手(29)は、信頼を裏切る投球となった。6-3と3点リードの八回に登板。2死走者なしとしたところから四球と安打で一、二塁を招くと、戸柱の適時打と代打・京田の2点打で試合を振り出しに戻された。「試合なので四球は出る。いつもどおりしっかり準備した状態で明日を迎えられるように切り替えてやりたい」と努めて前を向いた。

◆虎の「満塁男」が執念で得点を呼んだ。阪神・木浪聖也内野手(30)が、3―3の六回1死満塁から8球目を選び、押し出し四球をもぎ取った。「もうつなぐことしか考えていなかったので、ああいう形になって良かった」今季初の満塁のチャンスで打点を記録。八回はD2位・篠木(法大)から三塁線を破って今季初の長打もマークした。4試合連続安打と、下位打線で役割を果たしている。

◆悔しい!! 勝てる試合を逃してもうた...。その悔しさはあるけど、延長戦に入り、得点を許したら敗戦濃厚の十一回。D1位のルーキー伊原、そして育成D1位の工藤が落ち着いたマウンドさばきを見せ、開幕からわずか5試合で凛々しい1軍投手となったのはこの先のペナントを考えたら、大収穫だったのだ!!でも...、勝ちたかったなあ...。燃える闘将、星野仙一氏はかつて「ダンカン、俺は選手を信用するわ、でも信頼はせんよ」と言っていたのだ。で、本日の八回1死三塁、打者は島田の場面(結果は遊飛)。藤川監督はタイムリー、あるいは走者が俊足の植田なので、内野ゴロでも勝ち越しと島田を信用したのでは? その信用より、勝手な意見だけど、信頼のセーフティースクイズのサインを出して欲しかった!!でもでも、悩めるクリーンアップの計8安打は大きな光なのだ!! 打撃の基本をDeNAの牧、そして阪神の森下に見たのだ。2ストライクまでは強く引っ張り、その後はセンターから右へ。あ、2人とも中央大学出身!! よっしゃ中大打撃で猛虎爆発や!!

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
410 0.800
(↑0.05)
-
(-)
13825
(+2)
8
(-)
4
(-)
3
(+2)
0.306
(↓0.018)
1.200
(↑0.3)
2
(1↓)
DeNA
311 0.750
(-)
0.5
(↑0.5)
13820
(+6)
9
(+6)
3
(-)
4
(+1)
0.244
(↑0.024
1.690
(↓0.94)
3
(-)
阪神
221 0.500
(-)
1.5
(↓0.5)
13814
(+6)
17
(+6)
2
(-)
3
(+1)
0.206
(↑0.016
3.260
(↓0.43)
4
(1↓)
中日
230 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
1385
(-)
11
(+2)
0
(-)
1
(-)
0.197
(↓0.009)
2.300
(↑0.08)
5
(-)
広島
130 0.250
(↓0.083)
2.5
(↓1)
1398
(+4)
12
(+5)
2
(+2)
0
(-)
0.242
(↓0.016)
2.970
(↓0.64)
5
(1↑)
ヤクルト
130 0.250
(↑0.25)
2.5
(-)
13910
(+5)
25
(+4)
1
(-)
0
(-)
0.206
(↑0.024)
5.550
(↑0.76)