西武(★5対7☆)日本ハム =リーグ戦3回戦(2025.03.30)・ベルーナドーム=
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日本ハム
1030200107912
西武
1001000305901
勝利投手:バーヘイゲン(1勝0敗0S)
(セーブ:齋藤 友貴哉(0勝0敗1S))
敗戦投手:髙橋 光成(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】野村 佑希(1号・3回表3ラン),野村 佑希(2号・5回表2ラン)
【西武】外崎 修汰(1号・4回裏ソロ)

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◆日本ハムが開幕3連勝。日本ハムは同点の3回表、野村の3ランで勝ち越しに成功する。その後4-2となって迎えた5回には、野村の2打席連続本塁打となる2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・バーヘイゲンが5回2失点と試合をつくり今季初勝利。敗れた西武は、先発・高橋光成が5回6失点と振るわなかった。

◆開幕連敗の西武に、初回の攻撃からいきなり"魔曲"が鳴り響いた。初回、1番長谷川が日本ハム・バーヘイゲンから左前打を放つと、2番西川も右前打で無死一、三塁。すると西武ファンが陣取る左翼席から、いきなり「チャンステーマ4」のファンファーレが始まった。試合開始から13分後のことだった。男声パートと女声パートに分かれた名曲で、普段は試合中盤以降のチャンスに演奏されるケースが多い。育成選手の是沢涼輔捕手(24)も法大時代の自主練習中にBGMで流し、テンションを上げたことがあるという"魔曲"だ。西武はここまで開幕2連敗で、特に試合序盤の攻撃は前GMの渡辺久信氏(59=日刊スポーツ客員評論家)も「しょっぱい」と一刀両断したほど。西武ファンたちはここぞとばかりに試合開始早々に飛ばし、その声量は日刊スポーツ記者所有の音量アプリで最大99・7デシベルを記録した。初回に先制されたが、魔曲に押された3番ネビンの犠飛でまずは追いついた。【金子真仁】

◆日本ハム野村佑希内野手(24)が今季1号3ランを放った。同点の3回1死一、二塁の場面で、西武高橋の150キロ直球を捉えて左中間へ運んだ。ダイヤモンドを一周し、歓喜の一塁側ベンチへ戻ってくると新庄剛志監督(53)は両手で恒例の「×印」をつくって、お出迎え。今季は外野の間を抜く打球を打つよう求める「二塁打指令」を出しているため、柵越えは"約束破り"。野村は「打ったのはストレートです。ボスが言うように、次は二塁打を打ちます!」とコメントしたが、指揮官も「×印」を出しながら笑顔が止まらなかった。1回2死二塁の好機では左中間を破る先制適時二塁打。約束通りの打撃をした野村は「いい打席が続いていたので、結果につながってくれてよかったです。モーレ(レイエス選手)、ナイスラン!」と直前に2死から二塁打で出塁していたレイエスの激走にも感謝していた。球団63年ぶりの、引き分けを挟まない"開幕ストレート3連勝"を目指す試合序盤から、野村は新庄監督に求められている「4番の仕事」を完璧にこなした。

◆日本ハム野村佑希内野手(24)が2打席連続本塁打を放って、ついに新庄剛志監督(53)から大きな「○印」をもらった。同点の3回1死一、二塁の場面で勝ち越しの今季1号3ランを放った際は、新庄監督は両手で恒例の「×印」。今季は外野の間を抜く打球を打つよう求める「二塁打指令」を出しているため、柵越えは"約束破り"。野村は「打ったのはストレートです。ボスが言うように、次は二塁打を打ちます!」とコメントしていたが、5回2死二塁の場面でも左中間へ2号2ラン。ここでも新庄監督は「×印」かと思いきや、今度は両手で大きな「○」をつくって、お出迎えした。この日は球団63年ぶりの、引き分けを挟まない"開幕ストレート3連勝"を目指す試合。野村は1回に先制適時二塁打を放ったあとに、2打席連発で5回までに3安打(2本塁打)6打点。新庄監督に求められている「4番の仕事」を完璧にこなした。

◆昨季0勝11敗からの雪辱を期す西武高橋光成投手(28)が今季初登板し、5回6失点で降板した。初回、日本ハム3番レイエスに左翼線二塁を許すと、直後に4番野村に左中間への適時二塁打を打たれた。3回には走者2人を置き、今度は野村に1号3ランを浴び、さらに5回にも再び野村に2号2ランを喫した。打線が1点ずつ迫っても、一気に点差を広げてしまう状況。打たれた球は3球とも内角球で、タイミングも合っていた。「いいシーズンにしたいです。笑ってヒーローインタビューをできるように」と試合前日に決意を口にしていたものの、オープン戦では150キロ台中盤をマークした直球も、この日は140キロ台後半が中心。連敗中の悪い流れを止められなかった。降板後は球団を通じ「先に点を与えてしまったこと、同じ打者に何度もやられてしまったことが全てだと思います。ホームラン2本は慎重にいくべきだったといえばそれまでですが、このあと古賀ともしっかり話をしたいと思います。次回に向けて、コンディションを整え直して、しっかり戦略を立てていきたいです」とコメントした。高橋とともに、古賀悠斗捕手(25)も5回表の守りを終えて交代になった。

◆日本ハムは新庄剛志監督(53)が昨年11月30日のファンフェスで「開幕4番」に指名した野村佑希内野手(24)の大活躍で、東映時代の1962年以来63年ぶりとなる引き分けなしの"開幕ストレート3連勝"を決めた。野村は1回2死二塁で左中間を破る先制適時二塁打。同点の3回1死一、二塁で左中間へ勝ち越しの今季1号3ラン。5回2死二塁でも左中間へ2号2ラン。5回までに得点圏に走者を置いた3打席とも結果を出して6打点と大暴れ。新庄監督に求められている「4番の仕事」を完璧にこなした。先発したドリュー・バーヘイゲン投手(34)は5回2失点と試合をつくり、今季初勝利。6回以降は継投でリードを守りきった。ちなみに開幕からの球団連勝記録も62年の6連勝で、その年は球団初の日本一に輝いた。就任4年目の新庄監督にとっても開幕3連勝はもちろん初めて。縁起もいい最高のスタートダッシュを切って、4月1日からはエスコンフィールドで昨季リーグ王者のソフトバンクと本拠地開幕戦に臨む。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が2打席連続本塁打を含む3安打6打点の野村佑希内野手(24)に"謝罪"した。野村は初回に先制適時二塁打。同点の3回1死一、二塁の場面では勝ち越しの今季1号3ランを放ったが、今季は「二塁打司令」を出している新庄監督は両手で恒例の「×印」。それでも5回に2打席連発となる2号2ランを放つと大きなマルをつくって野村を出迎えた。新庄監督は試合後に「最高にいいものを見せてもらった。バツして、どうもすいませんでした!っていうくらいきれいだったね」と冗談混じりに謝りながら絶賛した。これでチームは63年ぶりに引き分けなしの開幕3連勝。「伊藤君にはプレッシャーをかけたと思う」と4月1日の本拠地開幕戦に先発するエース右腕に期待した。

◆4番が目覚めた野村佑希が先制打に勝ち越しホームラン"野球一本" 「DAZN BASEBALL」月々2,300円 (年間プラン・月々払い)初月無料!4/14まで登録はこちら?https://t.co/xuxqErhJa9?プロ野球 (2025/3/30)??西武×日本ハム??Live on DAZN#オレをみろ pic.twitter.com/5yFmBOjcvG

◆昨季0勝からの復活を目指す西武高橋光成投手(28)が、日本ハムの中軸に屈した。4番野村には2アーチ含む3安打6打点を献上。いずれも野村が高校時代から得意とする内角球だった。西口監督は「読まれているというか、簡単に行きすぎているよね。特に2本目は警戒しなきゃいけないところで」と苦言。5回6失点で、捕手の古賀悠とともにベンチに下がった。ホーム開幕ながら3連敗と苦しいスタートだ。

◆日本ハムが63年ぶりの"開幕ストレート3連勝"を飾った。4番野村佑希内野手(24)が2打席連続本塁打を含む3安打6打点と大暴れで最高のスタートダッシュを切った。新庄剛志監督(53)が昨年11月末のファンフェスで指名した「開幕4番」だけでなく「開幕投手」に「開幕ダブル守護神」も躍動し、東映時代の62年に記録して以来の開幕3戦3勝。勢いに乗って「本拠地開幕投手」のエース右腕がスタンバイする4月1日ソフトバンク戦へ臨む。新庄監督は「最高の、いいものを見せてもらった」と笑みを浮かべた。開幕3戦目は昨年11月末にファンフェスで「開幕4番」を通達した背番号5の独壇場。「初回に4番が、点を取れるかなっていうところで打つ。あれは、うれしかったですね」。1回2死二塁。4番野村が先制の適時二塁打。チャンスで仕事をする。求める4番像を体現してくれたことが最高だった。今季は野村に「二塁打指令」を出しているが、その後は2打席連続本塁打。3回こそ"約束破り"の1発にバツ印も、5回は両手で大きくマル印。アーチを狙うスイングではなく、二塁打を狙うようなスイングの延長線上に生まれた2連発に「バツして、どうもすいませんでした! っていうくらい、きれいだったね」と素直に"謝罪"した。そして「開幕4番」から「真の4番」への"昇格"も明かした。「この結果は、15試合限定というのがワ~って消えていくような打席内容でしたね」と4番継続か否かの見極めを12試合も前倒しで終了。自信を持って今後も「4番野村」で戦っていくことを決めた。新庄監督は、ふと思った。「当たりすぎて、怖い...」。球団63年ぶりの引き分けなしの開幕3連勝は、ファンフェスで「開幕投手」に指名した金村のプロ初完投初完封勝利から始まり、2戦目と3戦目は「開幕ダブル守護神」に指名した田中と斎藤が完璧に最後を締めた。キーマンに据えた選手たちの活躍に「予知があるんで、僕には」とニヤリ。もう1人、名前を挙げていた本拠地開幕投手も準備万全だ。「伊藤君にはプレッシャーはかけたと思う。間違いない」。信頼するエースで開幕4連勝を決める。【木下大輔】日本ハムの開幕3連勝は80年以来、45年ぶり6度目。80年は3戦目が引き分けで、開幕から3戦3勝は、球団初の日本一に輝いた62年(6連勝)以来、63年ぶり4度目になる。この3連戦はすべて先制し、途中で追いつかれても西武にリードを許さなかった。日本ハムが相手に1度もリードを許さずに開幕3連勝は61年に次いで2度目。▽日本ハム・レイエス(3打数3安打1四球と全出塁で全得点に絡む活躍)「やる気に満ちあふれているよ。(オフに)母国でやってきた練習が今の結果につながっているね」▽日本ハム・バーヘイゲン(5回4安打2失点で今季初先発初勝利)「いい緊張感で楽しんで投げることができた。何よりも攻撃陣がたくさん打ってくれたので心強かった」

◆日本ハム斎藤友貴哉投手(30)が盤石の投球で今季初セーブを挙げた。新庄監督から田中とともに開幕ダブル守護神に指名されていた右腕は2点リードの9回に今季初登板。最速157キロの直球を軸に3者凡退で開幕3連勝を締めくくった。29日にセーブを挙げた田中に続けて「めちゃくちゃうれしい」。昨年5月1日の移籍後初登板でサヨナラ弾を浴びた舞台がベルーナドーム。「それも1つの試練として乗り越えられた」と笑顔だった。

◆プロ4年目、西武の黒田将矢投手(21)がプロ初登板を果たした。出番は4点リードを許している8回表、しかも相手は日本ハム・レイエス、野村、万波...とリーグを代表する右打者たちが並ぶ。マウンドへ向かう心境は「まじで覚えてないです」と言う。ただ「調子いいバッターが相手だったので、逆に思い切り投げられたというか」。初球、レイエスにいきなり150キロ。押し込んだファウルに。「しっかり投げればすごいバッターでも押せるな、と思いました」追い込んでからの被安打は「反省点です」としながら、この日2本塁打など6打点の4番野村からはフォークで空振りを奪い、最後もスライダーを振らせた。5番万波もフォークで空振りさせた。その後6番石井に適時打を許したものの「フォークはしっかり上のバッターに通用したので、そこは良かったんじゃないかなと思います」としっかりとした収穫のある初登板になった。ロッテ種市ら、投手育成に定評のある八戸工大一(青森)からプロ入りした。同期入団の羽田慎之介投手(21)菅井信也投手(21)とともに将来を嘱望されるトリオで知られる。その羽田、菅井が昨季、ともに1軍で投げ、それぞれプロ初勝利も挙げた。「本当は去年、(1軍で)投げたかったですね」率直に明かす。「焦りました。取り残されて、すごく悔しい思いをしたので。だから想像より少し遅れましたけど、ホッとしました」すらっとした投手体形から、自らの帽子を吹き飛ばすほどのダイナミックなフォームで投げ込むスタイル。将来の先発投手候補として、球団の期待は大きい。そうなるために今は。「今年は中継ぎでしっかり力をつけたいです。1試合1試合投げて、20試合30試合と投げていけるように頑張ります」この日も投げた勢いで、帽子が1度、2度と吹っ飛んだ。「髪切りたいんですけど、予約取れなくて」。初の1軍、その座を守り抜くための猛練習。慌ただしくも、充実の時間を生きる。【金子真仁】

◆日本ハム野村佑希内野手(24)が4番の仕事を果たした。「そういう打順なので、そこで出たのはよかった」と振り返ったのは1回の先制適時二塁打。新庄監督から年明けにインスタグラムのDMで指示を受けた「二塁打指令」通りの結果のあとは3回に1号3ランで指揮官からバツ印。5回の2号2ランはマル印をもらって「わかんないです、基準が」と苦笑いも、2本とも意識は「もちろんツーベース」。ボスも参りました...のマル印だ。開幕戦は無安打も焦りはなかった。「そんなに悪い感じはなかった」と自らを信じて開幕2戦目は二塁打1本、この日は大暴れ。「自分の感覚に敏感にとオープン戦からやってきた」。昨季は不振も、新庄監督から開幕4番に指名された。「他の人のチャンスを奪ってしまう状況になる。その責任を背負いながらできたら」と覚悟を持って臨むシーズンは「まだ始まったばかりなので」。真の4番としてチームを日本一に導くまで打ち続ける。

◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)が開幕3連勝の立役者となった。西武戦は3打数3安打1四球と全出塁で全得点に絡むチャンスメーカーとして貢献。開幕3連戦はすべて「3番DH」で出場し、11打数6安打、1本塁打、1打点、打率5割4分5厘と打ちまくった。レイエスが、激走した。5回2死。強烈なライナーを遊撃へ飛ばした。名手源田が捕球しきれず。中堅方向へ打球が転々としているのが見え、一塁を蹴る。「外野手もボールから結構離れていた。それを見て、行こうと思ったんだ」。スピードを落とさずに巨体を揺らして二塁へ突進した。記録は遊撃強襲の二塁打。ベンチの新庄監督も拍手を送る、積極果敢な走塁が野村のこの日2本目のアーチを誘発した。第1打席から、勝利への思いがあふれていた。1回は2死から三塁線を破る二塁打。打った直後から全力疾走を怠らないからこそ、スタンディングダブルでチャンスメーク。3回1死一塁の第2打席は四球を選び、好機を拡大。8回にも中前打で追加点の起点となった。「やる気に満ちあふれているよ」と代走で交代するまで4打席、全出塁。フル回転の活躍だった。63年ぶりの開幕3戦3勝の立役者だ。開幕カードではチーム唯一の3試合連続安打で打率5割超え。「母国でやってきた練習が今の結果につながっている」。オフはドミニカ共和国でマイナー経験者ら14人の打撃投手を雇って打撃を磨いた。その成果もあってOPS(出塁率+長打率)はリーグトップの1・615。超一流が1・000以上と言われる部門で驚異の数字を残したように、力強く打線を引っ張った。昨季は開幕アーチ後に不振に陥ったが、今季は心配ない。「去年は来日1年目で自分がやらなきゃとプレッシャーもあった。でも(2軍降格で)鎌ケ谷に行っていろんな人からサポートを受けていろいろ学び、自信が付いた。今はずっとポジティブだよ」。次は待望のエスコンフィールドでの本拠地開幕戦。チームのために、大好きなファンのためにも、また打ちまくる。【木下大輔】

◆日本ハムが63年ぶりの"開幕ストレート3連勝"を飾った。4番野村佑希内野手(24)が2打席連続本塁打を含む3安打6打点と大暴れで最高のスタートダッシュを切った。新庄剛志監督(53)が昨年11月末のファンフェスで指名した「開幕4番」だけでなく「開幕投手」に「開幕ダブル守護神」も躍動し、東映時代の62年に記録して以来の開幕3戦3勝。勢いに乗って「本拠地開幕投手」のエース右腕がスタンバイする4月1日ソフトバンク戦へ臨む。日本ハムの開幕3連勝は80年以来、45年ぶり6度目。80年は3戦目が引き分けで、開幕から3戦3勝は、球団初の日本一に輝いた62年(6連勝)以来、63年ぶり4度目になる。この3連戦はすべて先制し、途中で追いつかれても西武にリードを許さなかった。日本ハムが相手に1度もリードを許さずに開幕3連勝は61年に次いで2度目。

◆日本ハム・野村佑希内野手(24)が「4番・一塁」で先発出場し、0―0の一回2死二塁で先制二塁打を放った。昨年10月に開催されたファンフェスティバルで新庄剛志監督(53)から開幕戦4番打者に指名された右打者が今季初打点をマークした。「いい打席が続いていたので結果につながってくれてよかったです」カウント3―1から西武先発右腕、高橋の直球をフルスイング。鋭いライナーで左中間を破り「モーレ(レイエスの愛称)、ナイスラン!」と二塁から生還した3番・レイエスに感謝した。

◆日本ハム・野村佑希内野手(24)が「4番・一塁」で先発出場。1―1の三回1死一、二塁で勝ち越しの1号3ランを放った。第1打席で先制の左中間二塁打を放ち、迎えた第2打席。再び西武先発右腕、高橋の初球、150キロの直球を振り抜き、左中間スタンドへ運んだ。常々、大振りを禁止する新庄監督は両手で×印を作ってベンチで野村をお出迎え。「ボス(新庄監督)が言うように次は二塁打を打ちます」と振り返った。

◆先発した西武・高橋光成投手(28)は5回7安打6失点で降板。一回に野村に先制中前打を許すと三回に3ラン、五回にも2ランを献上した。制球が定まらず苦しい内容となり「先に点を与えてしまったことと、同じ打者に何度もやられてしまったことがすべてだと思います」と唇をかんだ。0勝11敗に終わった昨季からの復活をかけて臨んだ今季初登板だったが、本来の力を発揮できず悔しいマウンドとなった。次回へ向けて「コンディションを整え直してしっかり戦略を立てていきたい」と語った。

◆日本ハム・野村佑希内野手(24)が「4番・一塁」で出場し、今季1号を含む2打席連続本塁打を放つなど3安打、自己最多の6打点をマーク。新庄剛志監督(53)から少なくとも開幕後15試合までは4番起用を明言されている右打者が、チームを東映時代の1962年以来、63年ぶりの開幕3戦3勝に導いた。ブレークを期す野村が覚醒を予感させた。2023年8月5日のソフトバンク戦(エスコン)以来となる2打席連発を含む、自己最多の6打点と大暴れ。1―1の三回1死一、二塁。乾いた打球音を残して白球が美しい放物線を描いた。「1本打って、切れ目のない打線にできればという意識で(打席に)立っていました」西武・高橋の初球、150キロの直球を一閃。左中間席へ運び「イメージ通りの打撃ができた」とうなずいた。独壇場の締めは4―2の五回2死二塁。高橋のカットボールをたたき、再び左中間席へ。一回の第1打席に先制二塁打を放っており、3打席連続で初球を捉えて猛打賞(1試合3安打以上)をマーク。「うまく打てた」と自賛した。もっとも、一発狙いでフォームを崩しがちな野村に対して新庄監督は「二塁打狙い」を指示しており、1本目の本塁打後には両手で×印を作ってベンチで迎えた。ただ、さすがの指揮官も2本目には「バツをしてどうもすみませんでした」と脱帽。一転、両手で○印を作り「いいものを見せてもらった」と笑顔でたたえた。プロ7年目の今季に強い決意で臨む野村。昨季は打率・210、2本塁打、9打点。11月に新庄監督から新シーズンの「開幕4番」に指名され、「15試合で結果が出なかったら2軍に落とす。人生を懸けろ!」と奮起を促された。このオフには「一番、動けていた体重」という4キロ減の94キロでキャンプインし、「もうやるしかない」と黙々とバットを振った。開幕2試合を終えて打率・111(9打数1安打)だったが、「内容は悪くなかった。『変えずに』と自分に言い聞かせた」と焦る気持ちを抑えて大爆発につなげた。未完の大砲が存在感を示し、チームは東映時代の1962年以来、63年ぶりの開幕カード3連勝。野村は敵地のヒーローインタビューで「自信を持って『ファイターズの4番です』と言えるように。ボスを日本一にできるようにしたい」と力強く言い切った。(加藤次郎)

◆日本ハム・野村佑希内野手(24)が、今季1号を含む2打席連続本塁打を放つなど3安打、自己最多の6打点をマーク。チームは開幕3戦3勝を決めた。?日本ハム(前身を含む)の開幕3連勝は1980年(1分けを挟んで3連勝、同年の最終順位は3位)以来45年ぶり6度目。開幕3戦3勝以上は1960年(3戦3勝同5位)、61年(3戦3勝、同2位)、62年(6戦6勝、同優勝、日本一)に次いで63年ぶり4度目。?野村が2本塁打を放つなど自身最多となる1試合6打点。1試合2本塁打は自身最多タイで、2023年8月5日のソフトバンク戦以来2年ぶり3度目。日本ハムの選手が1試合6打点以上を挙げたのは昨年9月20日のレイエス(6打点、対楽天)以来。チーム開幕3試合目までに1試合6打点を挙げたのは最多タイで、82年の柏原純一(開幕戦)以来43年ぶり2人目。

◆西武は日本ハムに3連敗を喫した。西武・高橋光成投手(28)は昨年4月14日のソフトバンク戦(ベルーナドーム)から12連敗となった。シーズンをまたいでの連敗記録で2022、23年の隅田知一郎と並ぶ球団最多連敗記録(前身を含む)となった。連続シーズンの最多連敗記録は1955-57年の大洋・権藤正利の28連敗。パでは66-67年の阪急・梶本隆夫の16連敗。

◆昨季0勝11敗からの復活を懸けて初登板に臨んだ高橋光成投手(28)は5回7安打6失点で初黒星。昨年4月14日のソフトバンク戦から12連敗となり、2022、23年の隅田知一郎と並ぶ球団ワースト記録となった。一回に野村に先制打を許すと三、五回にも2ランを献上し「同じ打者に何度もやられてしまったことが全て」と肩を落とした。チームは6年ぶりの開幕3連敗。西口監督は「明日は休みなのでしっかり考えて、火曜日からの試合に挑みたい」と足早に球場を後にした。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
300 1.000
(-)
-
(-)
14012
(+7)
7
(+5)
4
(+2)
1
(-)
0.234
(↑0.009
1.610
(↓1.14)
1
(-)
ロッテ
300 1.000
(-)
0
(-)
14020
(+7)
10
(+4)
4
(+1)
3
(-)
0.259
(↓0.008)
1.930
(↑0.44)
3
(-)
ORIX
210 0.667
(↑0.167)
1
(-)
14013
(+6)
8
(+1)
3
(+1)
1
(-)
0.321
(↑0.061)
2.570
(↑0.75)
4
(1↓)
楽天
120 0.333
(↓0.167)
2
(↓1)
1408
(+1)
13
(+6)
0
(-)
2
(-)
0.260
(↑0.025)
4.390
(↓1.01)
5
(-)
ソフトバンク
030 0.000
(-)
3
(↓1)
14010
(+4)
20
(+7)
2
(+1)
3
(+1)
0.236
(↑0.004)
6.430
(↓0.27)
5
(-)
西武
030 0.000
(-)
3
(↓1)
1407
(+5)
12
(+7)
1
(+1)
3
(+1)
0.225
(↑0.016
3.860
(↓1.49)