1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 10 | 2 | 0 |
DeNA | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 |
勝利投手:松葉 貴大(1勝0敗0S) (セーブ:松山 晋也(0勝0敗1S)) 敗戦投手:バウアー(0勝1敗0S) |

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◆中日が投手戦を制した。中日は2回表、木下の適時打で先制する。投げては、先発・松葉が7回無失点の好投。その後は継投でリードを守り抜き、松葉は今季初勝利、3番手・松山はプロ初セーブを挙げた。敗れたDeNAは先発・バウアーが好投を見せるも、打線が沈黙した。
◆DeNAに復帰したバウアーが先発する。今日の中日戦は14時開始。23年のバウアーは10勝4敗、防御率2・76だったが、中日戦は5試合に登板して3勝0敗、防御率1・59。デーゲームは5試合に登板して3勝0敗、防御率2・43と、23年は中日戦もデーゲームでも負けなかった。得意のカード、時間帯に登板するバウアーが復帰初戦を白星で飾れるか。
◆雨のため試合開始時間の30分繰り下げが発表された。午後2時プレーボール予定だったが、横浜スタジアムのメインビジョンで午後2時30分プレーボールに変更になったと発表された。開幕戦が行われた28日は最高気温24度と暖かく、半袖で練習する選手の姿も見られたが、この日の横浜は朝から雨と強風が吹き、午後1時現在も気温6度と冷え込んだ。試合前練習は室内練習場を中心に行われ、グラウンドではノックやキャッチボールのみが行われた。この日の先発予定のバウアーは28日、「とても状態はいいですし、感覚もすごくいい。雨が降らなければという感じです」と天気の心配をしていた。
◆DeNAトレバー・バウアー投手(34)の587日ぶりの本拠地復帰登板は圧巻の3者連続三振で幕を開けた。雨のため試合開始時間の30分繰り下げられてスタートした一戦。雨風で冷え込む中でも最強助っ人には関係なし。先頭の中日岡林を150キロ超の直球2球で追い込むと、最後はナックルカーブで3球三振に仕留めた。さらに続く村松に対してもナックルカーブで空振り三振。締めは3番上林にもナックルカーブで空振り三振。わずか11球(ボール球は1球)、いずれもナックルカーブを決め球にして抜群のスタートを切った。場内のファンは寒さに凍えながらも、圧倒的な投球を見せるバウアーの姿にどよめいていた。
◆中日木下拓哉捕手(33)が先制の適時打を放ち、井上一樹監督(53)の就任後初得点を記録した。0-0で迎えた2回2死から、カリステが四球で出塁し、板山の中前打で一、三塁へとチャンスを拡大。木下が1ストライクからDeNAトレバー・バウアー投手(34)の直球を左翼に運んだ。昨季は、リーグ最下位の373得点と貧打に泣き、3年連続の最下位に沈み、立浪監督が退任した。28日の開幕戦では、DeNA東、山崎、入江のリレーに無得点に終わったが、開幕2戦目は20年にサイ・ヤング賞を獲得したバウアーから得点を奪った。
◆DeNAトレバー・バウアー投手(34)の587日ぶりの本拠地復帰登板での白星はお預けとなった。立ち上がりの1回からフルスロットル。3者連続三振で幕を開けるも、打線の援護なく98球を投げて6回6安打1失点8奪三振だった。雨のため試合開始時間が30分繰り下げられてスタートした一戦。雨風で冷え込む中でも最強助っ人には関係なし。先頭の中日岡林を150キロ超の直球2球で追い込むと、最後はナックルカーブで3球三振に仕留めた。さらに続く村松に対してもナックルカーブで空振り三振。締めは3番上林にもナックルカーブで空振り三振。わずか11球(ボール球は1球)、いずれもナックルカーブを決め球にして抜群のスタートを切った。しかし2回2死から四球と中前打で一、三塁とすると、木下に153キロ直球を捉えられ、先制適時打を許した。4回には細川、カリステ、板山といずれも直球を捉えられて3連打を浴び無死満塁。ピンチを招くも、木下を二飛、松葉を空振り三振、岡林を中飛と打ち取り、無失点で切り抜けた。バウアーは力強く雄たけびをあげて喜びの感情をあらわにした。ナックルカーブを軸に粘りの投球を見せたが、打線が中日松葉を前に得点を挙げられず。2シーズンぶりの白星はお預けとなった。バウアーは試合後「調子は良かった。2回に四球から失点してしまった場面は反省点。雨で足元の緩い中、スタジアムに足を運んでくれたファンの皆さまに感謝したい」とコメントした。
◆中日が、ノーアウト満塁の絶好機で3者連続で凡退し、追加点を逃した。1点リードの4回、細川、カリステ、板山の3連打で無死満塁のチャンスを作ったが、木下が二飛、投手の松葉が空振り三振、岡林は中飛に倒れた。DeNAトレバー・バウアー投手(34)をKOするチャンスだったが、拙攻で無得点。X(旧ツイッター)では、「ノーアウト満塁」がトレンド入りした。中日は、2回に木下拓哉捕手(33)が先制の適時打を放ち、井上一樹監督(53)の就任後初得点を記録したが、3回以降はバウアーの粘りの投球で追加点を奪えず、1点リードで終盤に入った。
◆中日が苦手のDeNA先発バウアーからリードを奪ったままマウンドから降ろした。2回2死走者なしから6番オルランド・カリステ内野手(33)が四球、続く板山裕太郎内野手(31)が中前へしぶとく落とす安打で一、三塁とチャンス拡大。8番木下拓哉捕手(33)が153キロ直球をとらえ三遊間を破る先制適時打を放った。「先制点を取れてよかったです」。その後はチャンスをつくるも追加点は奪えなかったが、中日が1点リードしたままバウアーは6回98球で降板した。前回所属した23年はバウアーに5試合で3勝を献上。1度も黒星をつけられず、防御率1・59と攻略できなかった。
◆中日先発の松葉貴大投手(34)が、5回1/3を投げ通算1000投球回に到達した。3回1死から自らの送球ミスなど2失策で一、二塁のピンチを迎えたが、1番梶原を中飛、2番牧には丁寧に内角を攻め、最後はカットボールで空振り三振に仕留めた。6回先頭の代打松尾を左飛球に討ち取り到達。6回も無失点でベンチへ戻る際に記録達成のボードをもらい、掲げながらファンの声援に応えた。プロ13年目、12年オリックスにドラフト1位で入団。19年途中に中日へ移籍した。松葉は前日28日に1000投球回について「プロ野球に名前が残るものなので。(昨季まで)12年間規定投球回を1度も投げていない中で、これだけ積み重ねてきた。それはけがせずずっとここまでこれた。あとはドラゴンズに来られたことがここまでつながっている」と話していた。今季は2軍キャンプスタートも1軍登板2試合で結果を出し開幕2戦目の先発を任された。
◆新生井上ドラゴンズが開幕2戦目で初勝利を飾った。先発のベテラン左腕松葉貴大投手(34)が7回2安打無失点と好投し、自身の通算1000投球回に花を添えた。打線は前回所属した23年に5試合で1度も勝てなかった(0勝3敗、防御率1・59)DeNA先発バウアーから2回に木下拓哉捕手(33)の左前先制適時打。その一打が決勝打となった。8回は清水達也投手(25)、9回は松山晋也投手(24)と勝利の方程式もきっちり決まった。
◆DeNAが中日投手陣の緩急自在な投球に惑わされ、2安打完封負けで今季初黒星を喫した。80年以来45年ぶりとなる2年連続の開幕2連勝とはならなかった。雨のため試合開始時間が30分繰り下げられてスタートした一戦。先発マウンドには587日ぶりの本拠地復帰登板となったトレバー・バウアー投手(34)が上がった。立ち上がりの1回からフルスロットル。いずれもナックルカーブでわずか11球(ボール球は1球)の3者連続三振で幕を開けた。しかし2回2死から四球と中前打で一、三塁とすると、木下に153キロ直球を捉えられ、先制適時打を許した。4回には細川、カリステ、板山といずれも直球を捉えられて3連打を浴び無死満塁。ピンチを招くも、木下を二飛、松葉を空振り三振、岡林を中飛と打ち取り、無失点で切り抜けた。バウアーは力強く雄たけびをあげて喜びの感情をあらわにした。粘りの投球で6回6安打1失点8奪三振にまとめるも、白星とはならなかった。打線は中日松葉の緩い球にタイミングが合わず。4回先頭、筒香が内野安打でチーム初安打を放つも、オースティンの投直に飛び出して戻れずダブルプレーを食らった。6回1死からは梶原が中前打でこの試合初のクリーンヒットを放つも、けん制死となってチャンスは広げられなかった。松葉には7回2安打無失点に封じられた。8回には1死一塁から佐野、京田と代打攻勢に出るも1点は遠い。9回は守護神松山に封じられ、完封負けで今季初黒星となった。
◆DeNAが、中日投手陣の前に無得点と沈黙し、連勝を逃した。先発松葉に7回無得点、8回は清水、9回は松山に抑えられ、わずか2安打に終わったが、走塁ミスも響いた。4回無死一塁では、オースティンの投直に一塁走者の筒香が飛び出し、6回1死一塁でも一塁走者の梶原がけん制死で、チャンスの芽が消えた。
◆開幕2戦目で新生井上ドラゴンズが初勝利した。その瞬間、花冷えの横浜でネックウォーマーに埋もれた井上一樹監督の目は潤んでいた。2回2死一、三塁から8番木下がバウアーからもぎ取った先制適時打の1点を守り切り、初めて黒星をつけた。「拙攻って言うの? 投手陣が断ち切ってくれたかな。松葉に尽きる」。10安打で得点は1。それを先発松葉が7回まで、8回清水、9回松山と無失点リレーで守り切った。3年連続最下位のチームを、ミスタードラゴンズ立浪前監督から引き継いだ。キャンプから常に明るく鼓舞し、時には自らがノックバットを握り厳しく鍛えた。キャンプ序盤にはランニングウエアで球場に入ろうとし、監督と気づかなかった警備員に止められた。笑い話としてすぐにナインにも広まったが、話す選手たちの口調は、指揮官との距離感の近さや信頼感を感じるものだった。DeNAバウアーは前回所属した23年に5度対戦し、3つの白星を献上し1度も勝てなかった相手。その苦手右腕に土をつけた。8回には4番として育てる石川昂にも8打席目で初安打が出た。「いろんな意味での第1歩を踏み出せた試合だった。初勝利の余韻に今日だけ浸らせてもらいます」。チーム再建はまだ始まったばかりだ。【石橋隆雄】▽中日松山(9回に登場し3者凡退に抑えプロ初セーブ)「(ウイニングボールは)監督の初勝利なので渡しました。(マウンドへ)行くまでは緊張感があったけど、そこは思い切って腕を振った」
◆中日34歳ベテラン左腕の松葉貴大投手が先発し7回2安打無失点で井上監督に初勝利をプレゼントした。「自分にとってもチームにとっても最高の1勝になった。バウアーは同い年ですし、負けないように」と剛腕助っ人とは対照的にチェンジアップ、カットボールで凡打の山を築いた。6回には通算1000投球回も達成。「規定投球回とかタイトルとかを1度も取ったことがないけれど、しがみついてやってきた結果」と胸を張った。通算1000投球回=松葉(中日) 29日のDeNA2回戦(横浜)の6回、松尾を左飛に仕留めて達成。プロ野球372人目。初投球回はオリックス時代の13年5月1日のロッテ4回戦(京セラドーム大阪)。
◆DeNAの打線が沈黙し、2安打完封負けで今季初黒星を喫した。中日松葉の緩い球にタイミングが合わず。3回には相手の2失策で1死一、二塁とチャンスを作るも、梶原、牧が倒れて無得点。三塁を踏めないまま力尽きた。三浦監督は「相手投手にうまく攻められた。なかなかチャンスが作れず厳しい展開でした」と悔しさをにじませた
◆最強助っ人がハマスタに帰ってきた。DeNAトレバー・バウアー投手(34)が587日ぶりに本拠地で復帰登板。6回6安打1失点8奪三振と粘投した。打線の援護に恵まれず「負け試合は好きじゃない。その中でもまた横浜のファンの皆さんの前で投げることができたことはとてもうれしく思ってます」と悔しさをにじませながらも、第2章のスタートを切った。雨のため試合開始時間の30分繰り下げられてスタートした一戦。雨風で冷え込む中でも初回から飛ばした。1回先頭からナックルカーブで3者連続三振。わずか11球(ボール球は1球)で抜群のスタートを切った。しかし2回2死から四球と安打で一、三塁とされ、中日木下に左前へ先制適時打を許した。「悔やまれる部分は、四球を与えてしまって、そこから失点につなげてしまったこと」と反省しながらも、以降は無失点投球で試合を作った。次回登板は中6日で4月5日広島戦(マツダスタジアム)が濃厚だが、今後は登板後の体の状態も見極めつつ、中4日でのローテーションも視野に入れる。大原チーフ投手コーチは「他の先発が投げて、疲労度や球数、状態をみて当てはめる形になるので、不規則になることは予想されます」と説明した。この日は98球で後を託したが、バウアー本人は120球で中4日登板を1つの目安にしており、リカバリーの障壁はない。来日前から熱望した「沢村賞」獲得へ、まずは第1歩を踏み出した。【小早川宗一郎】
◆中日松葉貴大投手(34)が、DeNAトレバー・バウアー投手(34)に投げ勝ち、井上一樹監督(53)に監督初勝利をプレゼントした。強力打線のDeNAを相手に、緩急を有効に使いながら7回無失点と好投。通算1000投球回も達成し、自身にとっても、チームにとっても、メモリアルな白星だった。ヒーローインタビューに呼ばれ、中日ファンが詰めかけた左翼スタンドがひときわ盛り上がったのは、松葉のファンへの熱いメッセージだった。「まだ、始まったばかりですけど、今年のドラゴンズは違うぞっていうところをやっぱり見せていかないといけないと思いますので、テレビで見てるドラゴンズファン、そして、今日スタンドに来てくださったドラゴンズファン、みんなで1つになって、やっていきましょう!」雨の中、敵地横浜スタジアムで松葉の熱い言葉を聞いた中日ファンからは大きな歓声が上がり、温かい拍手に包まれた。
◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】中日が開幕2試合目で今季初勝利。井上一樹監督にとってもうれしい、監督初勝利!試合後はウイニングボールを手に笑顔でした!
◆落合博満氏と中畑清氏が30日、TBS系「サンデーモーニング」にご意見番として出演。監督と選手、落合氏が、コーチの間柄でともにプレーした中日の井上一樹新監督に「らしい」アドバイスを送る場面があった。開幕から1勝1敗のスタートを報じるVTRが明けると「負けたとき、苦虫をかみつぶしたような顔をしてほしくない。無表情がいい。選手は、よく見ている」と指摘。井上監督の特徴を問われると「よくしゃべる。喜怒哀楽が激しい。顔に似合わず、ものすごい明るい選手でした」と続けた。自身が中日監督を務めた時代から「一樹」と下の名前で呼び、重用してきた。「負けたときだけ、ね」と気遣っていた。
◆DeNAのスタメンが発表された。2年ぶりに復帰したトレバー・バウアー投手(34)が今季初登板。野手陣は1~8番まで28日と変わらず臨む。開幕戦は投打がかみあい5―0で快勝。2年連続での開幕2連勝となれば1979、80年以来45年ぶりとなる。
◆開幕2戦目の両軍のスターティングメンバーが発表された。中日は上林誠知外野手(29)が「3番・左翼」で今季初のスタメン出場。オープン戦では15試合の出場で打率・341、3本塁打、5打点と好調だったが開幕戦の先発メンバーに名を連ねず代打での出場にとどまっていた。先発投手は松葉貴大投手(34)。DeNA打線について「12球団を見てもトップクラスにいい打線のチーム。特に長打が出る選手が多いので、相手チームの長所を出さないようにしてこちらの守り勝つ野球に持っていけるかが大事になっていくる」と警戒し、丁寧に抑えてロースコアの展開を目指す。
◆DeNA-中日が行われた横浜スタジアムのYデッキにサンケイスポーツの特別販売ブースが設置され、多くのファンが足を運んだ。バウアーが表紙に登場した特別版タブロイド新聞「BAY☆スタ」(税込み600円)の今季1号やバックナンバーを販売。今季1号の持参者や購入者の特典として抽選会も実施し、にぎわいを見せた。
◆中日は今季初めての得点が「8番」で先発した木下拓哉捕手(33)のバットから生まれた。カリステが四球を選んで板山が左前に落ちる安打で作った二回2死一、三塁で、木下がDeNA先発バウアーの真ん中直球を左前に運んだ。三塁走者のカリステが生還して1-0と先制に成功した。開幕戦で無得点に抑えられた打線は得点を重ねて状態アップを狙う。
◆中日が無死満塁の絶好機を作りながらDeNA先発のバウアーを崩せなかった。1-0の四回、先頭の細川成也外野手(26)からオルランド・カリステ内野手(33)、板山祐太郎内野手(31)がそれぞれ単打の3連打を放って無死満塁とチャンスをつくる。しかし二回の第1打席でチーム初得点となる左前タイムリーを放った木下拓哉捕手(33)が二飛で倒れた後、ラストバッター・松葉貴大投手(34)は空振り三振。トップに返って岡林勇希外野手(23)は左飛に倒れた。
◆中日の先発・松葉貴大投手(34)が通算1000投球回に到達した。昨季まで通算投球回数を994回?としていた中で今季の初登板に臨んだ。前半まで無失点と快調に投球を進め、六回に代打・松尾を左飛に仕留めて1死を取ったところで到達。オリックス1年目の2013年5月1日のロッテ戦(京セラD)で初登板を果たし、プロ13年目での節目の記録となった。登板前には「プロ野球に名前が残るものなので、今年を抜きにして12年間規定投球も一度も投げていない中でこれだけ積み重ねてきた。それは本当にけがをせずここまでやってこれたから。ドラゴンズにこられたことがここまでつながっていると思う。いろんなことに感謝してシーズン終わりまでけがなく結果を出していけたら」と話していた。
◆中日はDeNAに1点差の逃げ切りで勝利し、今季初勝利を手にした。今季から指揮を執る井上一樹監督(53)にとって監督としての記念の1勝目となった。二回2死一、三塁で木下拓哉捕手(33)が左前適時打を放って先制。先発の松葉貴大投手(34)が7回2安打2失点と好投。八回は清水達也投手(25)、九回は松山晋也投手(25)と勝ちパターンの継投でつないで相手打線に得点を許さず1点リードを守り切った。
◆中日が無失点リレーで今季初勝利を挙げた。二回に木下の左前適時打で先制。松葉が多彩な変化球を駆使し、7回を2安打無四死球に抑えた。松山がプロ初セーブ。DeNA打線は粘投したバウアーを援護できなかった。
◆一回を三者連続三振で抑え雄たけびをあげるバウアー=横浜スタジアム(撮影・荒木孝雄)
◆DeNAのトレバー・バウアー投手(34)が先発し、6回6安打1失点、8奪三振で黒星を喫した。雨の影響で試合開始が30分遅れ、気温10度を下回る寒さの中、マウンドに上がった。一回は1番の岡林から三者連続三振で滑り出したが、二回は2死から四球と2連打で先制点を許した。「調子は良かった。2回に四球から失点してしまった場面は反省点。雨で足元が緩い中、スタジアムに足を運んでくれたファンの皆さまに感謝したい」とコメントした。
◆中日の松山がプロ3年目で初セーブを挙げた。1―0の九回、梶原、牧、筒香の上位打線を、速球を軸に完璧に抑えた。「緊張感はあったが、思い切って腕を振れた」と納得顔だった。昨季は主に八回を任され、セ・リーグ最優秀中継ぎ投手に輝いた。マルティネスの移籍に伴ってクローザーを託され「投げる前の準備は変わる。徐々に慣れていきたい」と気を引き締めた。
◆DeNAの難敵バウアーを倒して監督として記念すべき初勝利だ。1点リードの九回を新守護神・松山が3人で締めると、僅差の展開を見守った中日・井上一樹監督(53)が眼を潤ませた。「点が取れなかったときの落胆というのが選手たちに伝染しないかなというのを心配していたが、投手陣が断ち切ってくれた」二回に木下がバウアーから左前に適時打を放って先制した後は、四回の無死満塁、八回の無死一、二塁など絶好機を再三つぶす拙攻続き。「もっとやり方があったんじゃないかと反省材料がある」と采配面で課題も出た中で投手陣の踏ん張りが心に響いた。「いやあ...マツに助けられたねえ、ありがとう」開幕2戦目のマウンドを託した松葉が7回2安打無失点。期待に応える熱投で初勝利に導いてくれた。2軍監督だった昨季からよく知る左腕がひときわ頼もしく見えた。「(ベンチ内で)『代えてくれオーラ』とかあるのかなとチラっと見たら、全然なかったから。こちらの方をチラチラ見たり目が合うこともなかった。本人は全部投げる気満々だったと思う」34歳のベテラン左腕のみなぎる気合を尊重して七回まで任せ、八回からは清水と松山で勝利の方程式を完成させた。松山から手渡されたウイニングボールを大切にポケットにしまった。「マネジャーにきれいな透明な箱を用意してもらって、『初勝利のボール』と自分で書いて、僕の中での第一歩として、大事に宝物として家に持って帰りたい」初勝利の余韻に一日だけ浸って、また次の試合へ踏み出す糧にする。(上阪正人)
◆先発した中日・松葉貴大投手(34)は7回無失点。井上監督へ初勝利を届け「自分の勝ち星以上に価値があったんじゃないか。監督から『お前のことを信頼している』とキャンプ中から言われてきたが、最高の結果で応えることができた」と喜んだ。六回には通算1000投球回にも到達。この日は途中で救援陣にマウンドを譲ったが「今年は5完投するという目標がある」と一人で投げ切る試合を目指していく。
◆本拠地の大歓声を浴びてマウンドに立った。DeNAに2季ぶりに復帰したトレバー・バウアー投手(34)が先発し、6回6安打1失点、8奪三振。黒星を喫したが「しっかりとしたピッチングはできた。横浜のファンの前で投げることができたことは、とてもうれしい」と及第点を与えた。雨の影響で試合開始が30分遅れ、気温10度を下回る悪条件。2020年にサイ・ヤング賞(最優秀選手賞)に輝いた剛腕は、最速154キロの直球と巧みな投球術で熱気を放った。一回はナックルカーブを決め球に3者連続三振。一方、雨で軟ららかくなったマウンドに苦戦する場面もあり、制球が安定しなかった。二回2死の四球から2連打で先制点を献上。「一番悔やまれるのは四球」と唇をかんだ。2年前は対中日戦5試合で3勝、防御率1・59と好相性。四回には無死満塁のピンチも無失点で切り抜け、豪快な雄たけびを上げた。チームは開幕2連勝こそならなかったが、先発の役目は果たし、三浦監督は「全体的に悪くなかった。ランナーを出しながらも粘り強く投球していた」と評価した。27年ぶりのリーグ優勝へ、フル回転が期待される助っ人は「本当に負け試合は好きじゃない」とキッパリ。次こそチームを勝利に導く。(阿部慎)小杉投手コーチはバウアーの投球を「この寒さの中であれだけ投げられたのは安心材料」と評価した。今後の登板間隔を詰める可能性を否定せず「プランが3つぐらいある中から絞っていきたい。本人は『中4日で120球はいける』と。明日の体の反応を見て、次回を決めたい」と慎重に語った。大原チーフ投手コーチは4月4日からの広島3連戦(マツダ)で先発させる可能性を示唆した。

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
2 | 0 | 0 | 1.000 (-) | - (-) |
141 | 18 (+12) | 5 (-) | 3 (+2) | 1 (+1) |
0.375 (↓0.02) | 1.420 (↑1.28) |
1 (-) |
阪神 |
2 | 0 | 0 | 1.000 (-) | 0 (-) |
141 | 7 (+3) | 2 (+2) | 2 (+1) | 0 (-) |
0.254 (↑0.019) | 1.000 (↓1) |
3 (2↓) |
DeNA |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↓0.5) | 1 (↓1) |
141 | 5 (-) | 1 (+1) | 0 (-) | 1 (-) |
0.193 (↓0.128) | 0.500 (↓0.5) |
3 (1↑) |
中日 |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↑0.5) | 1 (-) |
141 | 1 (+1) | 5 (-) | 0 (-) | 1 (+1) |
0.209 (↑0.08) | 2.650 (↑2.98) |
5 (1↓) |
広島 |
0 | 2 | 0 | 0.000 (-) | 2 (↓1) |
141 | 2 (+2) | 7 (+3) | 0 (-) | 0 (-) |
0.206 (↑0.073) | 3.500 (↑0.5) |
5 (1↓) |
ヤクルト |
0 | 2 | 0 | 0.000 (-) | 2 (↓1) |
141 | 5 (-) | 18 (+12) | 1 (-) | 0 (-) |
0.167 (↓0.049) | 7.640 (↓2.05) |
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