巨人(☆3対0★)ヤクルト =リーグ戦3回戦(2025.03.30)・東京ドーム=
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ヤクルト
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巨人
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勝利投手:石川 達也(1勝0敗0S)
(セーブ:マルティネス(1勝0敗1S))
敗戦投手:高橋 奎二(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆巨人が開幕3連勝。巨人は2回裏、石川の適時打などで2点を先制する。そのまま迎えた8回には、代打・大城卓の適時打で1点を奪い、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・石川が5回無失点の好投でプロ初勝利。最後は6番手・マルティネスが締めて移籍後初セーブを挙げた。敗れたヤクルトは、打線が7安打無得点とつながりを欠いた。

◆巨人が開幕3戦目のスタメンを発表した。坂本勇人内野手(36)が「6番三塁」でスタメン復帰した。開幕戦では5打数無安打に倒れたが、シーズン初安打に期待がかかる。先発は石川達也投手(26)が務める。移籍後初登板で、プロ初勝利を狙う。

◆巨人石川達也投手(26)がプロ初安打、初打点を記録した。0-0の2回。2死満塁で打席に立つと、カウント2-2からヤクルト高橋の149キロ直球を振り抜き、左前適時打を放った。一塁ベースに到達すると、両手を掲げてピースサイン。ベンチも大盛り上がりの一打だった。続く若林の打席で、ワイルドピッチの間に2点目が入った。石川は、この日がDeNAから移籍後初登板。プロ初勝利を狙う中で"ジエンゴ"に成功した。

◆ヤクルト高橋奎二投手(27)が大暴投で追加点を許した。1点を先取され、なおも2回2死満塁。カウント1ストライクから巨人若林への2球目チェンジアップが抜けた。投球はノーバウンドでバックネットに直撃。テレビカメラの画面にも入らない場所にぶち当たり、スタンドはどよめいた。まさかの形の暴投となり、2点目を献上した。高橋は4回4安打3四球2失点で降板した。球数は92球だった。「流れを変えたいと思ってマウンドに上がったのですが、少し神経質になってしまい球数が多くなり、守備からのリズムがつくれなかった」と振り返った。

◆3回終了時に実施される名物コーナー「江戸前すしレース」第3戦はえびが今季初勝利をつかんだ。まぐろ、こはだ、たまご、えび、あなごのコスチュームに身を包んだ子どもたち5人がレースに参加。スタート直後は横一線だったが、終盤はえび、こはだの一騎打ちとなった。ゴール直前までの大接戦の末、えびがトップでゴールした。開幕3連戦は、あなご2勝、えび1勝で幕を閉じた。

◆巨人石川達也投手(26)が5回3安打無失点で降板した。大歓声を背に先発マウンドに上がると、武器のチェンジアップを中心に緩急自在の投球でヤクルト打線を手玉に取った。5回には1死一、二塁のピンチを背負ったが、赤羽を空振り三振、西川を一邪飛に抑え、グラブを3回たたいて喜びを表現。降板後にはベンチで阿部慎之助監督(46)と固い握手を交わした。石川は昨オフにDeNAから戦力外通告を受け、今季から巨人に加入した。キャンプから猛アピールを続けて開幕ローテ入り。移籍後初登板にしてプロ初勝利を狙った先発マウンドで、勝利投手の権利を持って降板した。

◆ヤクルトが4年ぶりの開幕3連敗を喫した。巨人投手陣に散発6安打に封じられ、2試合連続の完封負けとなった。高津臣吾監督(56)は「この3連戦は、打つ方も投げる方も相手の新戦力にやられた。非常にいい補強をしているというのを感じた。対策はしているが、簡単に崩せない」と受け止めた。この日は巨人に新加入した先発石川、田中瑛、マルティネスに打線が沈黙。3連戦では同じく新加入のキャベッジに2本塁打、甲斐には2試合で猛打賞を許すなど新しい力に屈した。その上で指揮官は「向こうの方が力が上。勝つことも負けることもあると思うが、今回はやられてしまった」と切り替えた。

◆感謝の思いをグラウンドで体現した。巨人石川達也投手(26)は勝利投手の権利がかかった5回に1死一、二塁のピンチを招いた。「なんとしても抑えようという気持ちで」と最後の力を振りしぼり赤羽を空振り三振、西川を一邪飛に打ち取り、5回3安打無失点でプロ初勝利を飾った。ホッとした表情を浮かべたが「ヒット性の当たりを何個もアウトにしていただいた」と、ベンチ前で野手全員を出迎えたところに、石川らしさがにじみ出ていた。ここぞの場面で"魔球"が、さえ渡った。3回2死二、三塁で西川と対戦。カウント2-2から117キロチェンジアップで空振り三振を奪い「あそこを三振で切り抜けたのはすごく大きかった」とピンチの場面で一番自信のあるボールを選択した。謙虚に約5カ月間を過ごしてきた。DeNAから戦力外通告を受け、昨年11月に巨人に入団。「拾っていただいたジャイアンツ関係者の皆さんに感謝」の思いを持って猛アピールを続けてきた。2軍戦を含めた実戦6試合で16 1/3回を投げて1失点。実力と結果で開幕ローテをつかみ取ったが「自信はないですよ。常にないっすよ」と、おごることなく準備を進めてきた。親しみやすい性格で移籍1年目からチームに溶け込んだ。キャンプ中から年下、年上分け隔てなくコミュニケーションを図った。だからこそ、ピンチの場面では親交の深い坂本をはじめ、仲間たちが声かけしてくれた。チームを20年以来の開幕3連勝に導いた左腕は「今日の1勝を本当に自信にして頑張っていきたい」。石川のセカンドチャレンジが始まった。【水谷京裕】石川達也(いしかわ・たつや)1998年(平10)4月15日生まれ、横浜市出身。横浜高では3年夏に藤平(楽天)との左右2枚看板で甲子園出場。法大を経て、20年育成ドラフト1位でDeNAに入団。22年6月に支配下登録された。24年オフに戦力外通告を受け、巨人に入団した。178センチ、75キロ。左投げ右打ち。今季推定年俸1600万円。趣味 ゴルフ特技 野球以外、特になし座右の銘 「目標がその日その日を支配する」、「感謝を力に」永遠のライバル 楽天藤平(横浜高時代は藤平が背番号「1」で、石川が「10」)石川が2回に先制点となる決勝打を放って初勝利。自らのV打でプロ初勝利を挙げたのは22年4月7日ヤクルト戦の高橋宏(中日)以来。巨人では56年4月29日大洋戦の木戸、15年4月11日ヤクルト戦の田口に次いで3人目。

◆巨人が20年以来、5年ぶりに開幕3連勝を達成した。阿部慎之助監督(46)は「いや本当にできすぎかなと思います」と淡々と振り返った。DeNAを昨季限りで戦力外となり、今季から新加入した石川がプロ初勝利。5回89球3安打無失点と試合をつくった。打っては2回2死満塁から、左前への適時打をマーク。プロ初安打&プロ初打点で自身を援護した。阿部監督は「球数は要しましたけど、何とか粘ってあそこまでいってくれました」と評価した。8回は大勢、9回のマルティネスという新たな方程式で試合を締めた。阿部監督は「やっぱり安心感はありますし、相手にもいいプレッシャーは与えられているかなと思います」と今後に期待した。開幕戦は延長10回にサヨナラ勝ちし、前日29日は13安打12得点で大勝。そして、この試合は継投もはまり、2試合連続の完封勝利。阿部監督は「素晴らしい3連戦になりましたし、こういうゲームを1つでも多くと、先ほど言いましたけど、出来過ぎなので。なかなか長いシーズンたくさん試合あるので、こんなうまくいくことはないので、締め直していきたいと思います」と話した。

◆巨人大城卓三捕手(32)が貴重な追加点をもたらした。2点リードの8回2死三塁から代打で登場。追い込まれながらも小沢の直球を捉え、右翼手の頭上を越える適時打とし「自分も開幕できて良かった。この間も開幕戦でチャンスで打てなかったので、いい場面で打てて良かったです」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。阿部監督も「めちゃくちゃ大きい1点でしたね」とたたえた。

◆巨人石川達也投手(26)は勝利投手が30日、ヤクルトを相手に5回3安打無失点でプロ初勝利を飾った。父との遊びから、野球界では一風変わった左投げ右打ちが誕生した。元々は右利きの石川は幼いころ、父から転がされたボールを左手でつかみ、左手でボールを投げたことがきっかけで左投げに決まった。「その時からずっと左投げで、小学生の時に野球を始めた時からずっと変わらないです。右利きなので、打つのはずっと右打ちですけど」巨人坂本は左利きだが、母から最初に渡されたグラブが兄のお下がりの右利き用だったことから、右投げなのは有名な話だが、石川はその逆だった。さらに、周囲を驚かせたのは球の大きさで右投げに変わることだった。ソフトボールより大きいのは、右投げで「ハンドボールとかは右です」と笑った。野球でも「50~60メートルくらい」は右で投げられるそうで、両投げの器用さが石川の武器の1つである。【22~23年DeNA担当=久保賢吾】

◆ヤクルトは巨人に3タテをくらい、4年ぶりの開幕3連敗を喫した。打線も7安打で2試合連続の完封負けとなった。高津監督は「向こうの方が力が上。勝つことも負けることもあると思うが、今回はやられてしまった」と受け止めた。休養日を挟み、4月1日からは本拠地神宮での広島3連戦となる。左手負傷でファーム調整中の山田も1軍復帰の見通しが立っており、ホームで仕切り直す。

◆DeNAを自由契約となり巨人に移籍した石川達也投手(26)が移籍後初登板先発。二回の第1打席に自ら左前適時打を放ち、プロ初安打初打点をマークした。珍しい左投げ右打ち。横浜高校時代は甲子園で中軸も担った。0―0の二回2死満塁の好機で、カウント2―2と追い込まれてから高橋の149キロ直球を捉えた。

◆オフにDeNAを自由契約となり巨人に移籍した石川達也投手(26)が移籍後初登板先発。五回まで3安打無失点の好投を見せ、2点をリードしプロ初勝利の権利を手にした。二回2死満塁の第1打席では自ら先制の左前適時打を放ち、プロ初安打初打点をマーク。五回1死一、二塁のピンチも赤羽を三振、西川を一邪飛で無失点で切り抜けた。この日、母校の横浜高は第97回選抜高校野球大会で2006年以来19年ぶりの優勝を飾った。

◆ヤクルト・高橋奎二投手(27)が先発で今季初登板し、4回92球を投げ4安打2失点で降板した。「流れを変えたいと思ってマウンドに上がったのですが、少し神経質になってしまい球数が多くなり守備からリズムが作れなかった」粘ったが、悔しい失点を献上した。二回無死一塁からヘルナンデスに四球を与えると、2死一、三塁からも門脇に四球。続く投手の石川に先制の左前適時打を浴びると、1番・若林の2球目が捕手のはるか頭上を抜ける暴投となった。

◆オフにDeNAを自由契約となり巨人に移籍した石川達也投手(26)が移籍後初登板先発。5回3安打無失点、4奪三振の好投を見せ「チームの良い流れに乗って一球一球、腕を振って投げることができた。(捕手の)甲斐さんやバックの皆さんに助けられて、何とか任せられたイニングを投げ切ることができてよかった」とコメントした。二回2死満塁の第1打席では自ら先制の左前適時打を放ち、プロ初安打初打点をマーク。五回1死一、二塁のピンチも赤羽を三振、西川を一邪飛で無失点で切り抜けた。この日、母校の横浜高は第97回選抜高校野球大会で2006年以来19年ぶりの優勝を飾った。

◆巨人・阿部慎之助監督(46)は試合後、開幕3試合で9打数無安打に終わった坂本勇人内野手(36)について「一番本人がね、苦しんでいるだろうから。そこを打破しないと、もうどうしようもないからね」と語った。昨季、三塁でもゴールデングラブ賞に輝いたベテランに「守備があるんで。自衛隊だと思っていますよ」と冗談交じりにコメントしながらも、今後も1軍で起用しながら復調を待つかの問いに「そうね。チャンスは少なくなるかもしれないけど。とにかく1本、ヒットを打てばやっぱり変わってくると思う。どんな形でもいいので」と答えた。

◆戦況を見守るヤクルト・高津臣吾監督(右) =東京ドーム(撮影・長尾みなみ)

◆ヤクルトは、先発の高橋奎二投手(27)が4回までに92球を要し、4安打2失点で1敗目。打線は散発7安打で2試合連続無得点に終わった。

◆ヤクルト先発の高橋奎二投手(27)は4回までに92球を要し、4安打2失点で1敗目を喫した。直球は力強く、変化球も切れていたが、制球が定まらずに3四球を与え、リズムに乗れなかった。「少し力みがあったのかなというところがあった。粘られて、粘りきれなかったところが、球数が多かった原因でもありますし、そこが反省だと思います。ボールはすごくいってると思うので、粘りきれなかったと思います」二回2死満塁では9番の投手・石川に先制の左前適時打とされると、続く1番・若林の2球目のチェンジアップが捕手のはるか頭上を越える大暴投に。「抜こう、抜こうと思いすぎて抜きすぎた」と反省した。

◆中日から新加入の守護神、ライデル・マルティネス投手(28)が3―0の九回に登板。1回無失点で移籍後初セーブを挙げ「初セーブということに関しては非常に満足している。うれしい」と語った。八回に今季初登板で1回無失点の大勢と、今季の最強必勝パターンが決まり、阿部監督は「やっぱり安心感はありますし、相手にも良いプレッシャーを与えられているんじゃないかな」と信頼を口にした。次戦は4月1日から昨季までの本拠地バンテリンドームで、古巣中日との3連戦を迎える。マルティネスは「いつも言っていますけど、自分の仕事に集中して、もう今は違うチームで、もう味方ではないので、そこはもう自分の仕事に集中したいという思いです」と語った。

◆後輩たちの活躍に負けじと、結果を残した。ヤクルト・増田珠外野手(25)が、2点を追う五回1死一塁から代打で登場。横浜高の1学年先輩である巨人・石川から好機を広げる右前打を放った。「何とか先輩から一本打ちたいなという気持ちで、劣勢でもあったので、何とかチームを盛り上げられるようにという気持ちで打席に入りました」この日、母校が甲子園の選抜大会で19年ぶり4度目の優勝を飾った。「誇らしいです」と笑みを浮かべた増田。「本当にすごいなと思いますし、僕らのときと全然違うレベルの高さの野球をしていたので、見ている方も勉強になったところも数多くあった。そういう選手たちに少しでも刺激を与えられるような活躍ができたらなと思います」と誓った。

◆巨人が開幕3連勝。オフにDeNAを自由契約となり巨人に移籍した石川達也投手(26)が先発で初登板し、5回を3安打無失点の快投でプロ初勝利を手にした。中日から新加入の守護神、ライデル・マルティネス投手(28)が3―0の九回に登板。1回無失点で移籍後初セーブを挙げた。?巨人の開幕3連勝は2020年(4連勝、同年優勝)以来5年ぶり。?石川が移籍後初登板でプロ初勝利をマークし、決勝打も挙げた。巨人以外の球団で1軍デビューし、巨人に移籍してプロ初勝利を挙げたのは、20年8月19日の田中豊樹(日本ハムから移籍、救援、対阪神)以来5年ぶり。先発勝利では13年10月1日の阿南徹(オリックスから移籍、対ヤクルト)以来12年ぶり。?巨人に移籍後初登板でプロ勝利を挙げた例では、1リーグ時代の46年6月15日の宮下信明(41年黒鷲、42年大和、44年巨人に移籍。いずれも野手のみの出場で、46年に初登板勝利)、47年4月19日の小松原博喜(42、43年大和、47年巨人に移籍)がいる。?巨人投手がプロ初勝利を挙げた試合で勝利打点を挙げたのは、15年4月11日の田口麗斗(先発勝利)以来10年ぶり。

◆このオフにDeNAを戦力外になり、巨人に加入した石川達也投手(26)が30日、ヤクルト3回戦(東京ドーム)に移籍後初登板初先発し、5回3安打無失点とと好投。プロ5年目で初勝利を挙げた。打っては二回にプロ初安打、初打点となる決勝打。母校の神奈川・横浜高が19年ぶり4度目の選抜大会優勝を飾った日に、自身も大きな白星を手にした。支えてくれた家族へ、初勝利を捧げる。このオフにDeNAを退団した際、5人兄姉の末っ子のは石川は両親に相談。「一からやってみてもいいんじゃないか」と背中を押された。初勝利のボールは「両親に渡したい」といい、これまでの感謝とともに届ける。1軍に定着した2023年から、年末年始には家族を旅行に招待。両親と祖母、兄と3人の姉、8人のおいっ子ら、総勢15人超える大所帯だ。「(小さな)おいっ子たちも楽しめるところがいいなと思って」。昨年は福島・いわき市のレジャー施設「スパリゾート・ハワイアンズ」へ足を運んだ。「みんなが楽しんでくれればそれでいい」とはにかむ。家族孝行のきっかけはDeNA時代に「面倒を見てもらった」と感謝する田代富雄野手コーチ(70)の言葉。年俸が昇給した際に「一人で使うなよ。家族を大事にしろよ」と声をかけられ、心を動かされた。今年5月に父・正治(まさはる)さんが60歳の還暦を迎える。「お祝いで(今年は)グアムに行こうかなって。これは僕、お金出せないですよ(笑)。買い物に行って、みんなに何か買ってあげられたら」。孝行息子は何より初白星で、大きな恩返しを果たした。(原田優介)

◆今季初白星が遠い。ヤクルトが惜敗し、2021年以来の開幕3連敗。先発の高橋奎二投手(27)が四回までに92球を要し、4安打2失点で1敗。打線も2戦連続、22イニング連続で無得点と沈黙し、高津臣吾監督(56)の表情も晴れなかった。「ピッチャーも野手も立ち上がりが悪い。(投手は)一回りは何とか抑えるとか、(打線は)一回りの間にランナーを1人出す、何とかいい形を作るとか、入りを大事にしていきたい」高橋は二回に2四球を与えるなど2死満塁とし、投手の石川に先制の左前適時打を浴びた。なおも満塁で1番・若林の2球目のチェンジアップをうまく握れず、捕手のはるか頭上に抜ける大暴投。高津監督は「やっぱりピッチャーはコントロール。間違いない。どれだけ緩急を使って、いいところに投げ分けられるかということ」と厳しく指摘した。4月1日からは本拠地・神宮球場での6連戦。まずは、開幕2カード目となる広島戦で流れを変えたい。本拠地開幕戦の先発を任された球界最年長の45歳左腕・石川に期待がかかる。(赤尾裕希)

◆このオフにDeNAを戦力外になり、巨人に加入した石川達也投手(26)が30日、ヤクルト3回戦(東京ドーム)に移籍後初登板初先発し、5回3安打無失点とと好投。プロ5年目で初勝利を挙げた。打っては二回にプロ初安打、初打点となる決勝打。母校の神奈川・横浜高が19年ぶり4度目の選抜大会優勝を飾った日に、自身も大きな白星を手にした。母校の歓喜とともに、記念すべき白星を挙げた。新加入のサウスポー石川が、移籍後初登板初先発でプロ初勝利。初ものづくしのデビュー戦を終え、記念のボールを手に感慨に浸った。「5年目でやっと初勝利ができてうれしい。まさか開幕3戦目に立たせていただくとは想像していなかった。楽しもうと思いながら投げました」まずは打席で魅せた。0-0の二回2死満塁、ヤクルト・高橋の直球を左前に運んでプロ初安打、初打点となる先制打をマーク。「まさか僕がヒットを打つなんて、多分誰も思っていなかったのでは」。珍しい左投げ右打ち。盛り上がるベンチに向かって塁上でポーズを決めた。直後、三回のマウンドでは一打同点のピンチを招いたが、決め球のチェンジアップで西川を空振り三振に斬り、グラブをたたいてほえた。5回3安打無失点、4奪三振。盤石の救援陣に後を託した。

◆「先発-完投」にこだわるエモトも、この日の石川に関しては、とりあえず5回、白星がつくところまでで十分だと認める。移籍後の初先発テストにしては、いいピッチングをみせたからね。スピードはそれほどないのに、期待された結果を出せる。高校(横浜)から大学(法政)を経てDeNAでプロ入り。経験を積んできて、ピッチングのコツを知っているのだろう。また阿部監督、杉内コーチら首脳陣にもそこを見る目があり、ある種の確信を持って、登用と起用をしているのだろう。もちろん、ここから先は本人にかかってくるよ。それにしても、大勢とマルティネスへつなぐ〝方程式〟は確かに強力だ。打線も移籍組の活躍で、うまく回った。むしろ開幕3連戦は出来過ぎだったと思うくらいだ。したがってヤクルトも、落ち込むことはない。掘り出しものは新人左腕の荘司。この2戦合計、2イニングで5奪三振。根性の座ったピッチングだった。苦境のチームに一筋の光明だよ。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
300 1.000
(-)
-
(-)
14021
(+3)
5
(-)
3
(-)
1
(-)
0.342
(↓0.033)
0.960
(↑0.46)
2
(1↓)
阪神
210 0.667
(↓0.333)
1
(↓1)
1407
(-)
4
(+2)
2
(-)
0
(-)
0.202
(↓0.052)
1.380
(↓0.38)
2
(1↑)
DeNA
210 0.667
(↑0.167)
1
(-)
1407
(+2)
2
(+1)
2
(+2)
1
(-)
0.186
(↓0.007)
0.670
(↓0.17)
4
(1↑)
広島
120 0.333
(↑0.333)
2
(-)
1404
(+2)
7
(-)
0
(-)
0
(-)
0.258
(↑0.052)
2.330
(↑1.17)
4
(1↓)
中日
120 0.333
(↓0.167)
2
(↓1)
1402
(+1)
7
(+2)
0
(-)
1
(-)
0.200
(↓0.009)
2.520
(↑0.13)
6
(1↓)
ヤクルト
030 0.000
(-)
3
(↓1)
1405
(-)
21
(+3)
1
(-)
0
(-)
0.182
(↑0.015
6.310
(↑1.33)