西武(☆4対2★)DeNA =オープン戦3回戦(2025.03.23)・ベルーナドーム=
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DeNA
0000110002601
西武
01201000X41100
勝利投手:髙橋 光成(3勝0敗0S)
(セーブ:平良 海馬(0勝0敗2S))
敗戦投手:バウアー(0勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】牧 秀悟(2号・6回表ソロ)

  DAZN
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◆西武は、ネビンが適時打を含む2本の二塁打を放つ活躍。新加入の助っ人が、持ち前の打棒を発揮した。一方のDeNAは、先発・バウアーが5回9安打4失点。シーズン開幕を前に、不安を残す結果となった。

◆オープン戦最終戦で西武打線がDeNAバウアーを攻略し、弾みをつけた。2回、左足負傷からこの日実戦復帰した4番のレアンドロ・セデーニョ内野手(26=オリックス)が安打で出塁し、5番のドラフト2位渡部聖弥外野手(22=大商大)も投手強襲安打。1死後、7番元山飛優内野手(26)がチェンジアップを先制適時打にした。3回には2番西川愛也外野手(25)が2ストライク後に4球ファウルで粘り、最後はしぶとい右前打で出塁。3番タイラー・ネビン外野手(27=アスレチックス)の左翼フェンス直撃の適時二塁打が出て、その後セデーニョにも連続適時打。3回までにバウアーに6安打を浴びせ、3点を奪った。昨季は12球団最下位のチーム打率2割1分2厘だったものの、今季のオープン戦ではこの日の試合開始前までに12球団2位の打率2割6分3厘だった。

◆西武の右翼手、長谷川信哉外野手(22)がライトゴロを完成させた。5回1死一塁、DeNA山本の打球は前進守備の長谷川のもとへ。長谷川はワンバウンドで捕球すると、そのままノーステップで一塁へワンバウンド送球。見事にアウトにした。DeNAベンチはリクエストを要求したものの、判定は覆らなかった。長谷川は育成ドラフトで入団し、今季でプロ5年目。打撃好調もあって、1番右翼でのレギュラーの座をほぼつかんでいる。

◆DeNAトレバー・バウアー投手(34)が開幕前最後のオープン戦を5回4失点で終えた。初回は全て外野フライで3者凡退のスタートも、0-0の2回1死一、三塁で元山に左前打を浴びて先制点を献上。3回には2死から3連打で2失点。4回は3者凡退で立ち直ったかと思われたが、5回に2連続長短打でさらに1点を失った。予定の5イニングを投げ、5回9安打4失点5奪三振、1四球、96球でマウンドを降りた。この日は最速154キロを計測。直球は150キロ超えを連発も、制球が不安定で高めに球が浮くことが多かった。大原投手チーフコーチは「今日の課題はケガなく、無事に投げ終えてマウンドを降りる事」とコメントしていた。

◆DeNA桑原将志外野手(31)が右手親指を骨折し、開幕1軍が絶望となった。「1番中堅」で先発出場し、迎えた初回の第1打席。西武高橋が投げた3球目の高めの152キロ直球が右手に直撃した。そのまま交代し、、試合中に病院で検査を受け、右手親指の骨折と診断された。試合後、三浦監督は「開幕は無理です」と説明した。桑原はここまで、オープン戦打率2割1分4厘の成績を残していた。

◆西武タイラー・ネビン外野手(27=アスレチックス)がDeNAバウアーから2安打し、打率3割5分1厘でオープン戦を終了した。「シーズンに向けて準備万全です」と口にした。近年の助っ人打者が振るわない西武において、4番レアンドロ・セデーニョ内野手(26=オリックス)とともに頼れる"3番ネビン"になりそうだ。

◆西武高橋光成投手(28)が最終調整を終えた。DeNA戦で5回1失点。死球を当てた桑原には「申し訳なかったです...」と声を落としながら「シーズンに入った想定で投げました。自分としては順調に調整できています」と真摯(しんし)に話した。昨季は0勝11敗。雪辱を期す今季は「プロ野球人生の分岐点」と表現。30日の日本ハム戦(ベルーナドーム)の先発が濃厚だ。

◆開幕ローテーション入りが濃厚なDeNAトレバー・バウアー投手(34)が西武とのオープン戦に先発し、開幕前最後の登板を納得の形で終えた。この日のテーマは「後半にかけて出力を上げること」だったが「初回から上げていった」。初回こそ150キロを3度計測して3者凡退に抑えたが、2回に先制点を許すと、3回には3連打で2失点。高めに浮いた球を何度も捉えられたが「(出力を)上げにいくとボールが高くなる傾向は分かっていた」と想定通り。5回9安打5奪三振4失点で試合をまとめた。出力の面では、4回からより一層ギアを上げた。5回にも1失点したが、この日の最速154キロをマーク。2死一、二塁のピンチで5番渡部聖を3球三振に仕留めるなど、出力を落とすことなく大崩れしない、貫禄の投球を見せた。23年に2桁勝利の頼れる助っ人に、三浦監督も全幅の信頼を寄せる。「オープン戦だからできることを本人もやってたと思う。シーズン入ればもう1、2段階上がるので心配してない」。2年ぶりに復帰した右腕が、2年連続日本一のピースとなる。【佐瀬百合子】

◆開幕前最後の登板に臨んだ高橋光成投手(28)は5回2安打1失点。最速は156キロをマークし、4つの三振を奪い「シーズン(公式戦)を想定してマウンドに立った。テンポ良く、ストライク先行で投げられた」と振り返った。開幕3戦目となる30日の日本ハム戦(ベルーナ)での先発が有力。0勝11敗に終わった昨季からの復活をかけるシーズンへ向け「本当に今年は勝負の年。まずはいいスタートダッシュを切って1年間戦い抜きたい」と言葉に力を込めた。

◆二回 打球を体に当てたDeNAのトレバー・バウアー(中)だったが大事無いとアピールした =ベルーナドーム(撮影・尾崎修二)

◆DeNA・坂本裕哉投手(27)が六回から2番手で登板し、1回1安打無失点だった。右内転筋の肉離れで出遅れていた左腕は2軍から試合に参加し、今季のオープン戦初登板。最速149キロと球威があり、得意のチェンジアップで空振り三振を奪った。「課題点もあったけど、無事に投げられたのでよかった」と息をついた。昨季は自己最多の48試合に登板し、防御率2・20。「あと何試合か投げて、トレーニングをもう少し積めば、ベストコンディションができ上がると思う。もっと上積みしていける」と先を見据えた。

◆DeNA・桑原将志外野手(31)が西武戦の一回に死球を受け、右手親指を骨折した。高橋の直球が当たり、途中交代して向かった埼玉県内の病院で診断を受けた。開幕絶望となり、三浦大輔監督(51)は「非常に残念。本人が一番悔しい気持ち。まずは治すことに専念し、戻ってきたときに暴れてくれと話した」と語った。

◆DeNAのトレバー・バウアー投手(34)が先発し、5回9安打4失点だった。0-1の三回は2死から3連打を浴びて2失点。3番のネビンには高めに浮いた152キロの直球を捉えられ、左中間フェンス直撃の適時二塁打を許した。5回1失点だった18日の2軍戦から中4日で先発。本来の制球とはいかず96球を要し、開幕前最後の登板を終えた。五回に最速154キロを計測。「まだオープン戦。しっかり球数を投げられてよかった。最後は出力を出せていた。やりたかったことは全てできた」と収穫を口にした。

◆左大腿直筋損傷で戦線離脱していた西武・源田壮亮内野手(32)がDeNA戦前の練習から1軍に合流した。フリー打撃や走塁練習をこなし「ちゃんと動けた。ほぼ100%でいけます」と振り返った。12日の阪神戦で左脚に違和感を訴えていた。今後は25、26日に行われるイースタン・リーグのDeNA戦に出場する。西口監督は「そこで状態を確認して、良ければ開幕に間に合うと思う」と語った。

◆DeNAに2季ぶりに復帰したトレバー・バウアー投手(34)が23日、西武とのオープン戦(ベルーナ)に先発し、5回9安打4失点だった。5回1失点だった18日の2軍戦から中4日で先発。シーズン開幕前最後の登板で結果こそ伴わなかったが、最速154キロを計測した球威や段階を踏んだ調整の内容に手応えを示した。結果だけを見れば上出来とはいえない。それでも、バウアーは手応えをつかんだ。開幕前最後の登板は5回9安打4失点。本来の制球とはいかず96球を投げたが「まだオープン戦。打たれたことは気にしていない。けがなく球数を投げられた。最後は出力を出せた。やりたかったことは全てできた」と収穫を口にした。0-1の三回は2死から3連打を浴びて2失点。3番のネビンには高めに浮いた152キロの直球を捉えられ、左中間フェンス直撃の適時二塁打を許した。五回のネビンとの再戦では、投球前に直球を予告した上で腕を振った。3球目の153キロを仕留められ、左翼線二塁打。リベンジはならなかったが、意図的な投球に納得顔を浮かべた。「さらに出力を出すためにあえてやった」と説明。この日は段階的にギアを上げる狙いがあり、回を追うごとに球速が上がった。最速は五回の154キロ。最速150キロで5回1失点だった18日の2軍戦から中4日で先発し、二回には右上腕に打球を受けた。それでも、球威は健在。取材時に青あざができた患部を見せ「影響はなかった。前よりもっと筋肉がついたように見えると思う」と笑い飛ばした。三浦監督は「シーズンに向けた準備をしっかりやってくれた。心配していない」と信頼を寄せた。28日からの中日との開幕カード(横浜)での登板へ、調整は想定通り進んだ。巧みな投球術で打者のタイミングを外しにかかる右腕は「クイックから投げるボールに関しても感触は良かった」と前向きな言葉を並べた。確かなプラス材料を得て、真剣勝負に挑む。(鈴木智紘)

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
1033 0.769
(↑0.019)
-
(-)
60
(+7)
43
(+4)
15
(+1)
12
(+1)
0.249
(↑0.007)
2.490
(↓0.1)
2
(1↑)
西武
842 0.667
(↑0.031)
1.5
(-)
53
(+4)
29
(+2)
4
(-)
8
(-)
0.269
(↑0.006
1.960
(-)
3
(1↓)
ヤクルト
852 0.615
(↓0.052)
2
(↓1)
51
(+4)
47
(+7)
9
(+2)
12
(+2)
0.223
(↓0.003)
2.510
(↓0.2)
4
(-)
ソフトバンク
963 0.600
(↑0.029)
2
(-)
64
(+3)
51
(+1)
9
(-)
23
(-)
0.246
(-)
2.460
(↑0.09)
5
(2↑)
ロッテ
872 0.533
(↑0.033)
3
(-)
56
(+2)
50
(+1)
10
(-)
7
(-)
0.227
(↑0.003)
2.480
(↑0.09)
6
(-)
DeNA
882 0.500
(↓0.033)
3.5
(↓1)
49
(+2)
51
(+4)
4
(+1)
11
(+1)
0.210
(↓0.001)
2.580
(↓0.1)
6
(1↓)
巨人
772 0.500
(↓0.038)
3.5
(↓1)
56
(+1)
56
(+2)
9
(-)
4
(-)
0.246
(↑0.002)
3.130
(↑0.07)
8
(-)
中日
684 0.429
(↓0.033)
4.5
(↓1)
49
(+1)
59
(+3)
7
(-)
14
(+1)
0.221
(↑0.008)
3.150
(↑0.01)
9
(2↑)
楽天
583 0.385
(↑0.052)
5
(-)
50
(+3)
48
(+1)
3
(-)
21
(+3)
0.213
(↓0.002)
2.800
(↑0.13)
10
(1↓)
阪神
354 0.375
(↓0.054)
4.5
(↓1)
45
(+1)
47
(+2)
6
(-)
6
(-)
0.273
(↓0.005)
3.400
(↑0.27)
10
(-)
広島
6102 0.375
(↓0.025)
5.5
(↓1)
34
(+1)
54
(+3)
9
(-)
4
(-)
0.218
(↑0.003)
3.000
(-)
12
(-)
ORIX
3103 0.231
(↑0.064)
7
(-)
37
(+2)
69
(+1)
3
(-)
5
(-)
0.229
(↑0.003)
4.020
(↑0.21)