ソフトバンク(★1対2☆)広島 =オープン戦2回戦(2025.03.22)・みずほPayPayドーム福岡=
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広島
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ソフトバンク
0001000001301
勝利投手:杉田 健(1勝0敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝0敗2S))
敗戦投手:大関 友久(1勝1敗0S)

本塁打
【広島】ファビアン(2号・4回表2ラン)
【ソフトバンク】牧原 大成(1号・4回裏ソロ)

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◆ソフトバンクは、先発・大関が4回3安打2失点。シーズン開幕に向け、まずまずのピッチングを見せた。一方の広島は、新加入の鈴木がオープン戦初先発。2イニングを無失点に抑え、首脳陣の起用に応えた。

◆昨年10月に右肘クリーニング手術を行った広島栗林良吏投手(28)が、最後の調整登板を3者凡退に切った。1点リードの9回。谷川原を直球で二ゴロに打ち取ると、続く牧原大はフォークで左飛に仕留めた。最後は石塚を2球続けたカーブで投ゴロに切った。わずか8球。いずれも異なる勝負球で料理した。「シーズンと同じ気持ちでマウンドに上がりましたし、そのつもりで投げてました」。オープン戦4試合で術後の不安を払拭。23日ソフトバンク戦での登板予定はなく、本番モードの最終登板で開幕から抑えとしてフル回転していく。自身初めて右肘にメスを入れた。リハビリだけでなく、ひじに負担がかからない体の使い方に時間を割いた。1月からトレーナーとマンツーマンでフォーム矯正に取り組み、春季キャンプ中も継続した。構えの姿勢から、左足を踏み出す際の股関節の使い方まで意識。本人が自覚するように改善の余地はまだある。ただ、抑えに返り咲くだけでなく、絶対的守護神となるために過ごしてきた。「1回も後退することなかったですし、プラン通り来られたので順調かなと思います」。シーズンへ向けた大きな節目はクリアした。今年も守護神としてチームを勝利に導いていく。

◆今年も最強の守護神として君臨する。ソフトバンクのロベルト・オスナ投手(30)が22日、本拠地広島戦で今季初の連投テスト。前日21日の同戦とともに9回のマウンドを0封で締め、開幕に備えた。直球も最速154キロを計測し「体調良く投げられたのが一番だよ。一番心配だった腰の痛みもない。問題なく終われたね」と万全を強調した。移籍1年目だった23年は49試合に登板して3勝2敗、26セーブ、防御率0・92。圧倒的な成績を残したが一転、昨季は腰部の検査および治療のために一時チームを離れた。結果的に24セーブを挙げたものの、39試合で0勝3敗、防御率3・76。元メジャーセーブ王の右腕からすれば物足りない数字だっただろう。移籍3年目の今季は完全復活を目指すシーズンになる。オープン戦は全5試合を無失点で終えてスタンバイ完了だ。「成績を残すことが一番。成績を残すためには健康でいないといけないね。健康でけがのない1年を過ごしたいし、けがのない1年を過ごせれば結果はついてくる。頑張るだけだよ」。23日の敵地広島戦には同行せず、28日の開幕戦に向けて残留調整する。小久保裕紀監督(53)によるオスナの9回起用は揺るぎない。守護神につなぐ8回までの勝ちパターン投手は「決めないです」と流動的になりそうだ。ヘルナンデス、藤井、松本裕、尾形、杉山ら強力ブルペン陣で盤石リレーを形成。最後に頼もしいクローザーで白星を量産する。【只松憲】

◆現役ドラフトで加入した広島鈴木健矢投手(28)が、開幕1軍を決めた。オープン戦初先発で2回無安打無失点。3四死球を許したものの、23年に防御率7・11と打ち込まれたタカ打線をゼロ封した。「トラウマを植え付けられていたので、とにかくゼロで帰って来られて良かった」と自信を深めた。オープン戦5試合で計7回無失点。ロングリリーフや谷間の先発など幅の広い起用法に応えられる存在として期待され、新井監督は開幕1軍を明言した。▽広島ファビアン(オープン戦2号2ラン含む来日初のマルチ安打)「いいアプローチができて、好きなところに来た球を捉えることができた。練習から自分の癖やできないことにフォーカスして取り組んでいる」

◆開幕二塁スタメンを狙うソフトバンク牧原大成内野手(32)がオープン戦1号ソロを放った。4回2死走者なし、広島2番手、杉田の直球を右翼ホームランテラスにライナーで運んだ。「"気持ち一本"集中しました。いいスイングができたと思います」。助っ人のダウンズとレギュラーを争う立場。小久保監督は「セカンドは流動的です」と構想を語った。

◆ソフトバンク大関友久投手(27)が4回3安打2失点で開幕前の最終登板を終えた。1回先頭打者に四球を与えたが「出力を上げるための投げ方。多少ばらつきが出るのも仕方がないと思って投げました。そういうことができるのも今日が最後だったので」と想定内の立ち上がり。4回2死一塁でファビアンに左翼へ2ランを浴びたものの要所を締めた。左腕は開幕2戦目、29日ロッテ戦での先発が見込まれる。

◆広島に現役ドラフトで新加入した鈴木健矢投手(27)=前日本ハム=が移籍後初先発。2回を投げ、無安打無失点と好投した。鈴木は2019年にドラフト4位で日本ハムに入団し、昨オフの現役ドラフトで広島に加入した右下手投げ投手。今春キャンプからリリーフとして存在感を示し、先発としての可能性も見せた。打線は四回に2死一塁から新外国人、ファビアン外野手(前レンジャーズ傘下)が左翼席へ先制の2ランを放った。

◆現役ドラフトで広島に新加入した鈴木健矢投手(27)=前日本ハム=がオープン戦初先発で2回を無安打無失点と好投した。打線は四回に2死一塁から新外国人、ファビアン外野手(前レンジャーズ傘下)が左翼席へ先制の2ランを放った。試合後の新井貴浩監督(48)の主な一問一答は次の通り。ーー鈴木投手の投球は新井監督「いい投球だったと思うよ。ナイスピッチング」ーーシーズン中にも谷間の先発とか「もちろん、いろんな、いろいろなこういう選択肢があるので。それができる、こなせる投手なので、ベンチとしてはありがたい投手だと思います」ーーファビアン選手にもいい当たりが「ここ数試合、反応の仕方、内容も上がってきているので。いいんじゃないの。シーズンでもたくさん、お願いしたいです。お願いします」ーー体調不良だった小園選手も試合に出られた「問題ないということだったんで、きょう途中からいくぞ、と。本当、きょうモンテロ、ファビアン、外国人の選手含め、後から行った若い選手、すごく内容のいいものをたくさん見せてくれたと思います。いい一日だったと思います」ーーその中で杉田選手も登板した「シーズン入ったら自分の目でなかなか直に見ることはできないんでね。それとファームからいいという報告が来ていたし、やっぱり経験をして欲しかった。ソフトバンクも山川とか出ていていいし、いまの自分の投げているボールがどれぐらい通用するのか見てほしかった。自分も見たかったし、本人にも感じてほしかったというのがあった」

◆新外国人のファビアン(前レンジャーズ傘下)が豪快な一発を放った。四回2死一塁で大関から左翼席へ先制の2号2ラン。「本当によかった。いいアプローチができて、好きなところにきた球を捉えることができた」。二回の左前打を含めて初のマルチ安打を記録し、オープン戦打率・171ながら開幕に向けて状態を上げてきた。新井監督は「ここ数試合、反応の仕方、内容も上がってきている」と評価した。

◆浮き上がる軌道の直球に、多彩な変化球。サブマリン投法の鈴木健矢投手(27)が、広島の〝ジョーカー〟になる。オープン戦初先発で、強力なソフトバンク打線を2回無失点。起用の幅を広げる可能性を示した。「投げさせてもらえるのが一番なので、いろんなところで期待に応えられるように自分の中で調整していきたい」一回は周東、今宮、柳田を三者凡退。二回に2死から四死球で満塁のピンチを招くが、後続を断った。オープン戦5試合で計7回を零封。中継ぎでのイニングまたぎ、この日の先発などあらゆる状況に対応した。昨オフの現役ドラフトで新加入した27歳の下手投げ右腕。日本ハム時代は通算83試合登板で9勝8敗、5ホールド、防御率3・27で、主に救援での起用が多かった。新井監督は「いろいろな選択肢がある。ベンチとしてはありがたい投手。ブルペンには入ってくる」と、中継ぎでの開幕1軍入りを明言した。新井鯉に加わった新たな切り札は、28日からの開幕カード(マツダ)でぶつかる〝阪神キラー〟でもある。鈴木は過去2度対戦し、2023年は先発して6回4安打無失点で勝ち投手となった。昨年は中継ぎで1回を無得点に抑え、通算では7回零封だ。本来のリリーフだけではなく、もし先発陣が早い回に崩れたときには、第2先発として得意の虎退治に打って出る。「シーズンではいい時も悪い時もあるので、しっかり粘りながら投げられたら。カープの優勝にしっかり貢献できるように頑張ります」昨季は8試合登板にとどまった北の大地から戦いの舞台を変え、カープの一員として挑む6年目。〝水を得た〟鈴木がフル回転する。(西垣戸理大)

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
933 0.750
(-)
-
(-)
53
(+3)
39
(+3)
14
(+1)
11
(+1)
0.242
(↓0.004)
2.390
(↑0.02)
2
(1↑)
ヤクルト
842 0.667
(-)
1
(-)
47
(+3)
40
(+3)
7
(+1)
10
(-)
0.226
(↓0.006)
2.310
(↑0.02)
3
(1↓)
西武
742 0.636
(↓0.064)
1.5
(↓0.5)
49
(+2)
27
(+5)
4
(+1)
8
(-)
0.263
(↓0.013)
1.960
(↓0.26)
4
(-)
ソフトバンク
863 0.571
(↓0.044)
2
(↓0.5)
61
(+1)
50
(+2)
9
(+1)
23
(-)
0.246
(↓0.008)
2.550
(↑0.03)
5
(-)
巨人
762 0.538
(-)
2.5
(-)
55
(+4)
54
(+4)
9
(+1)
4
(-)
0.244
(↑0.002)
3.200
(↓0.05)
6
(-)
DeNA
872 0.533
(↑0.033)
2.5
(↑0.5)
47
(+5)
47
(+2)
3
(-)
10
(-)
0.211
(↑0.005)
2.480
(↑0.03)
7
(1↓)
ロッテ
772 0.500
(-)
3
(-)
54
(+4)
49
(+4)
10
(+2)
7
(-)
0.224
(↑0.001)
2.570
(↓0.1)
8
(-)
中日
674 0.462
(-)
3.5
(-)
48
(+1)
56
(+1)
7
(-)
13
(+2)
0.213
(↓0.005)
3.160
(↑0.14)
9
(-)
阪神
344 0.429
(-)
3.5
(-)
44
(+3)
45
(+3)
6
(-)
6
(-)
0.278
(↓0.006)
3.670
(↑0.07)
10
(-)
広島
692 0.400
(↑0.043)
4.5
(↑0.5)
33
(+2)
51
(+1)
9
(+1)
4
(-)
0.215
(↓0.001)
3.000
(↑0.13)
11
(-)
楽天
483 0.333
(-)
5
(-)
47
(+1)
47
(+1)
3
(-)
18
(+3)
0.215
(↓0.002)
2.930
(↑0.15)
12
(-)
ORIX
2103 0.167
(-)
7
(-)
35
(+3)
68
(+3)
3
(+2)
5
(-)
0.226
(↑0.009)
4.230
(↑0.1)