中日(★2対3☆)楽天 =オープン戦1回戦(2025.03.21)・バンテリンドーム=
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楽天
0002100003800
中日
0000000202600
勝利投手:早川 隆久(1勝2敗0S)
(セーブ:則本 昂大(0勝0敗1S))
敗戦投手:髙橋 宏斗(1勝2敗0S)
  DAZN
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◆中日は、開幕投手に内定している高橋宏が先発。4回2失点4奪三振と、まずまずのピッチングを披露した。一方の楽天は、村林が2安打をマーク。激しいレギュラー争いの中、バットで存在感を示した。

◆中日高橋宏斗投手(22)が同学年の楽天ドラフト1位宗山塁内野手(22=明大)を2打数無安打に封じ込めプロの洗礼を浴びせた。楽天戦に先発し先頭打者として対戦。いきなり真ん中に153キロ直球を投げ込み1ストライク。3球で追い込み、最後は外角低めで空振り三振。3回2死二塁での第2打席はカウント2ボール2ストライクから直球を2球ファウルで粘られるも、7球目も直球で押し込み二ゴロに仕留めた。「やっぱり打席の中の雰囲気だとか、持っているものはすごいと思う。村松(開人内野手=24)さんにどんな打者なのかを聞いて臨んだ。自分の中でもいい攻めができた」と、しっかり明大で宗山の2学年上だった村松から事前取材もして万全だった。小学生だった14年、高橋宏はドラゴンズジュニア、宗山はカープジュニアとして12球団ジュニアトーナメントで対戦していた。2人とも遊撃手だった。高橋宏は「いい選手でした。本当にいい動きをしていて、伸びてくるだろうなと」。当時は「むねやま」と読めず「宗山」という漢字の形が頭に残ったという。高橋宏は中京大中京(愛知)時代、世代NO・1と呼ばれていた。宗山が広陵(広島)に進学したことは知っていたが、新型コロナウイルス感染拡大で出場予定だった春のセンバツ、夏も中止となった。大学NO・1遊撃手として入ってきたライバルとプロでの初対戦は2打数無安打で強烈な印象を残した。「あとはちょっと微調整するだけ」と話す4回4安打2失点の開幕前の最終登板は、リーグは違うものの新たな名勝負の序章となった。【石橋隆雄】

◆開幕投手を務める楽天早川隆久投手(26)の真っすぐが光った。2回、4番石川昂を145キロで中飛、続く細川は146キロで3球三振、最後は中田を147キロで右飛と中軸3人への結果球はすべて直球。「しっかり手元まで強さは残っていたというところとバッターの(バットが)ボールの下に入ってくれたので、フライアウトを割と多く取れた。そこもバロメーター的にも良かった」。試合を通して140キロ台後半のボールで押し込んだ。この日は4回2安打無失点。オープン戦4試合で計17回を3失点、防御率1・59で終えた。28日オリックス戦(京セラドーム大阪)に向け「変わらず、そんなに背負いすぎず、ここまでやってきたというところをしっかり、自分の中でもそれを継続していきながら来週も入っていこうと思う」。チームの顔に成長した左腕が、好調を維持したまま開幕へ向かう。

◆中日井上一樹監督(53)が「9番DH」に投手の柳裕也(30)を入れた。スタメン発表時に球場はざわめき、3回に打席に立つと大歓声が起きた。柳は打つ気満々で打席に立ち右飛に倒れたが大盛り上がりだった。5回に打席が回ると、ウンベルト・メヒア投手(28)が準備をしていたが、代打で打席に立ったのは新外国人のカイル・マラー投手(27=アスレチックス)。珍しい左投げ右打ちで右打席に立ち右邪飛に終わった。井上監督は「まさしくオープン戦でしかできない。投手陣とも話して、1打席だけでも立たせようと」とし、シーズンに向けた練習も兼ねた打席と説明した。

◆楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(22=明大)が、最終打席に意地を見せた。「1番遊撃」でフル出場。1点リードの9回1死一塁、祖父江の146キロ直球を右翼線へはじき返す二塁打を放ち、チャンスを広げた。「ヒットがない中で最終打席でっていうのは良かったと思う。シーズン中、そういう1打席が大事だと思いますし、あそこは追い上げられた後の打席だったんで良かった」。小深田と並ぶチームトップのオープン戦12安打目をマークした。オープン戦13試合目の出場で1番を担うのは初めてだった。「出塁してチャンスを作っていく打順だと思うんで、そこは意識しながら、あとは後ろのバッターにしっかりボールを見せられるかどうかっていうのも結構大事な役割だと思う」と振り返った。同学年の高橋宏とはプロの舞台で初対戦だった。「完成度が高いというか、決め球もありますし、やっぱり一番は真っすぐをコントロール良く投げてくるなと感じた」。初回はスプリットで空振り三振に倒れ、3回は150キロ直球を二ゴロ。直接対決は2打数無安打に封じられたが「あれだけプロで実績残してるピッチャーなんで、そこは同学年ってこともあって楽しかった」と力を込めた。

◆中日板山祐太郎内野手(30)が8回に代打で2点適時打を放ち、開幕二塁争いに強烈アピールだ。3点を追う8回2死一、二塁の場面で代打で登場。2ボール2ストライクから、楽天藤平の浮いたフォークを逃さず左中間へ運んだ。「チャンスでいい打撃ができてよかった。オープン戦中盤までは結果も出ていなかったが、2軍の試合にも行かせてもらったりして、状態はあがってきている」と話した。3番・二塁候補の福永裕基内野手(28)が右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷で離脱。緊急合流した山本泰寛内野手(31)とともに開幕二塁手候補となっている。井上一樹監督(53)は「山本にしても板山にしても、『よし、オレにチャンスが来た』『オレがやってやる』という気持ちになってくれれば福永の穴は埋められると僕は信じています」と2人の争いを期待。「二塁以外でも山本は一塁、三塁、遊撃と守れ、板山も外野、三塁も守れる」と、ベンチの選択肢を増やす貴重な存在だと説明した。この日2番・二塁でスタメン出場した山本は3打数1安打、好守も見せた。井上監督が阪神のヘッドコーチだった21、22年に一緒にプレーした2人が、福永離脱の危機を救う存在となる。【石橋隆雄】

◆まずはリリーフで全力を尽くす。昨季、先発に転向した楽天内星龍投手(22)は、中継ぎとして開幕を迎えることが決まった。「先発したい思いももちろんある」というが、開幕ローテはほぼ固まっている状況。「下(2軍)で順番を待ってローテーションで投げるか、上(1軍)で戦力になって投げるかって言った時に、監督とコーチとしては1軍で、中(継ぎ)で、戦力としてやってほしいと言われたんで、僕も同意見でした」と再転向の経緯を明かした。昨季は先発として20試合に登板し、6勝8敗、防御率3・58だった。現時点で1イニング限定か、複数イニングか、起用法は決まっていないという。「シチュエーションによって変わってくると思うんですけど、去年先発やった分、他の投手よりもロングというところは耐性がついてると思う。そこを任される可能性はすごく大きいなと感じています」。21日中日戦は2番手で1回1安打無失点。配置転換後、初の1軍で上々のスタートを切った。

◆楽天のマイケル・フランコ内野手(32)が「7番・DH」で先発出場し、先制となる中前2点打を放った。0-0の四回2死満塁。昨季12勝の高橋宏の6球目を中前に弾き返した。球団広報を通じて「打ったのはストレート。チームに先制点をもたらすことができてよかった。次の打席も集中して頑張ります」とコメントした。

◆楽天・小深田大翔内野手(29)が「2番・二塁」で先発出場し、貴重な追加点となる右前適時打を放った。2-0の五回無死一、二塁。6年目左腕、橋本の初球を捉えた。出場3試合連続となる安打について「打ったのはストレート。打ててよかったです。次も打ちます」と語った。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
932 0.750
(↑0.023)
-
(-)
50
(+5)
36
(+2)
13
(+2)
10
(-)
0.246
(-)
2.410
(↑0.04)
2
(1↑)
西武
732 0.700
(↑0.033)
1
(-)
47
(+2)
22
(-)
3
(-)
8
(+1)
0.276
(↑0.001)
1.700
(↑0.16)
3
(2↓)
ヤクルト
841 0.667
(↓0.06)
1
(↓1)
44
(+2)
37
(+5)
6
(-)
10
(-)
0.232
(↓0.003)
2.330
(↓0.25)
4
(-)
ソフトバンク
853 0.615
(↑0.032)
1.5
(-)
60
(+5)
48
(+1)
8
(+1)
23
(+1)
0.254
(↓0.004)
2.580
(↑0.11)
5
(2↑)
巨人
761 0.538
(↑0.038)
2.5
(-)
51
(+6)
50
(+2)
8
(+1)
4
(-)
0.242
(↑0.001)
3.150
(↑0.09)
6
(1↓)
DeNA
772 0.500
(↓0.038)
3
(↓1)
42
(-)
45
(+2)
3
(-)
10
(-)
0.206
(↓0.008)
2.510
(↑0.01)
6
(1↓)
ロッテ
771 0.500
(↓0.038)
3
(↓1)
50
(+2)
45
(+6)
8
(-)
7
(-)
0.223
(↑0.004)
2.470
(↓0.27)
8
(1↓)
中日
673 0.462
(↓0.038)
3.5
(↓1)
47
(+2)
55
(+3)
7
(-)
11
(-)
0.218
(↓0.002)
3.300
(↑0.02)
9
(-)
阪神
343 0.429
(-)
3.5
(↓0.5)
41
(+1)
42
(+1)
6
(-)
6
(-)
0.284
(↓0.011)
3.740
(↑0.31)
10
(-)
広島
592 0.357
(↓0.028)
5
(↓1)
31
(+1)
50
(+5)
8
(-)
4
(-)
0.216
(↑0.002)
3.130
(↓0.15)
11
(-)
楽天
482 0.333
(↑0.06)
5
(-)
46
(+3)
46
(+2)
3
(-)
15
(+1)
0.217
(↑0.001
3.080
(↑0.08)
12
(-)
ORIX
2102 0.167
(-)
7
(↓0.5)
32
(+1)
65
(+1)
1
(-)
5
(+2)
0.217
(↓0.002)
4.330
(↑0.26)