ヤクルト(-降雪のため試合中止-)阪神 =オープン戦2回戦(2025.03.19)・明治神宮野球場=
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◆午前10時10分に、天候不良のため試合中止がヤクルトから発表された。朝から東京は大雪。神宮球場も雪が積もり、一面が白く染まった。阪神にとっては、4日中日戦(甲子園)以来2度目のオープン戦中止となった。3月28日広島戦(マツダスタジアム)での開幕まではあと9日。残すオープン戦は21日からのオープン戦・オリックス3連戦(京セラドーム)のみとなった。

◆ヤクルトは阪神戦の雨天中止が決まった。朝から大粒の雪が降り積もり、気温は2度を下回った。先発はヤクルトが山野、阪神が新外国人デュプランティエの予定だった。山野は雨天中止になった12日楽天戦に続き、2週連続の悪天候となった。

◆神宮球場で予定されていた試合は天候不良のため、午前10時10分に中止が発表された。朝方から降り続いた大雪でグラウンドは一面雪景色に。阪神はデュプランティエ、ビーズリーが登板予定だった。開幕前の最後の遠征を終え、オープン戦の残りは21日から京セラドームで行われるオリックス3連戦となった。

◆ヤクルト・高津臣吾監督(56)が悪天候により、阪神とのオープン戦が中止になったことを受けて「この約1週間で3試合が中止になってしまったのはしょうがないと思うけど、非常に痛い3試合ですね」と率直な胸中を吐露した。先発予定だった左腕の山野は、12日の楽天戦(静岡)に続き2試合連続で先発予定日が雨天中止。指揮官は「山野の投球は、3月頭の東京ドーム以来、(直接)見ていない。映像だけ見ると非常に状態も良さそうなので、目の前で見たかったですけど」としつつも「また明日しっかり投げてもらって、映像で見てどういう状態かを確認して」と20日のイースタン・リーグ、楽天戦(戸田)に先発させることを明かした。28日の開幕まで2週間を切る中、主砲の村上、主将の山田、守護神候補だった新外国人のバウマン(前マーリンズ)ら故障離脱者が続出する厳しいチーム状況が続くが高津監督は「その時に一番いいものを選択する方法を考え抜くというところしかできないと思っている。考えること、悩みは多いですけど、時間は待ってくれないのでね。次に進むしかないと思っている」と前を向いた。

◆先発予定だったヤクルト・山野太一は、12日の楽天戦に続いて登板が2試合連続で雨で流れた。5年目左腕は、開幕ローテーション入りをかけて20日のイースタン・リーグ、楽天戦(戸田)で先発する見込み。高津監督は「山野の投球を久しく(生で)見ていない。映像を見る限り状態も良さそうなので目の前で見たかった」と残念がった。

◆雪の降る神宮球場(撮影・水島啓輔)

◆ヤクルト戦の雨天中止後、室内練習場で打撃練習などを行った阪神・中野拓夢内野手(28)はネット裏で観戦した18日のカブス-ドジャースのMLB開幕戦(東京D)について言及した。世界最高峰の力と技のぶつかり合い。生観戦した中野が体感したのは、人間離れした飛ばす力でも、肩の強さでも、華麗な守備でもなく、勝利への執念だった。「勝ちに対する執念というか、1試合に対する思いがすごく見ていて伝わったので、すごく参考になりました」中野は18日、神宮でのヤクルト戦後、東京ドームでカブス―ドジャースを大山悠輔内野手(30)とバックネット裏から観戦。銀河系軍団の大谷翔平投手(30)、山本由伸投手(26)、それに対峙(たいじ)する今永昇太投手(31)らのプレーに少年のような気持ちで目を輝かせた。「ベンチの盛り上がりとかも見えましたし、『けがをするのに』って言い方は変ですけど、ヘッドスライディングでいったりだとか、すごく気合を感じたんで、そういうプレーを自分自身もできたらいいかなと思いました」と、勝利に貪欲な姿勢に刺激を受けた。雨天中止となり、室内で軽めの調整。オープン戦全9試合出塁し、打率・296。33打席で5四球を選び、出塁率は・406と2番としての役目を果たしている。「打ちにいった中でしっかりと見逃しもできていますし、追い込まれてからのアプローチもしっかりと自分の中でできていると思っているんで、これをしっかりと継続していきたい」と本人も手応えを感じている。オープン戦は21日からのオリックスとの3連戦(京セラ)を残すのみ。「チームとしても個人としても、いい状態で開幕を迎えるために大事な3試合になると思うので、もう一度、チームの雰囲気であったり、個人のやるべきことをしっかりとやって、いい流れでいけるようにやりたい」スター選手でも怠らなかった泥臭いプレー。苦しんだ昨季からのリベンジを誓う中野がガッツを見せていく。(渡辺洋次)

◆開幕左翼が決定的な阪神・前川右京外野手(21)はオープン戦三冠王よりも内容を重視のスタンスを示した。「ヒットとかそういうのは別にいらない。打席内容を気にして、一つ一つ修正していけたら」18日のヤクルト戦(神宮)では奥川から二塁打を放つなど、3打数1安打。ここまでオープン戦9試合で打率・393、3本塁打は12球団トップ。打点もトップと1差の6で球団初のオープン戦三冠王も射程圏内だが、気にはしない。21日からはオリックス3連戦(京セラ)。開幕投手を務める宮城との対戦も控えるが、冷静そのもの。「結果を追いかけるのはまた違う話。3月28日からちゃんと行けるような準備を3日間でできたら、特に言うことはない」。最後の確認を済ませ、シーズンに挑む。(中屋友那)

◆関東地方の午前からの降雪でヤクルト戦は中止となった。ジェレミー・ビーズリー(29)、ジョン・デュプランティエ(30)の両投手は20日のウエスタンリーグ、ソフトバンク戦(SGL)で登板予定。21日からのオリックス3連戦(京セラ)を前にした藤川球児監督(44)の主な一問一答は以下の通り。――天気は自然の流れ「はい。暖かくなる合図ですね」ーー登板予定だったビーズリー、デュプランティエはソフトバンク戦を活用するか「明日はSGLですよね。ぜひ見に行ってあげてください。頑張って投げると思いますからね」ーー登板イニングも同じような形で調整「そういうふうに確認、聞いていますから。ファンの方にはぜひ、見に行っていただいて。仕上がり具合を見てもらいたいと思います」ーービーズリーの調整は順調にきているか「それを確認するために、明日に投げますから」ーー20日の登板を見てから「見なければダメなので、今日は雨で流れて、明日に投げるのでね。絶賛調整中というか。まあ、みんなそうですね」ーー20日は直接、2人の投球を確認するか「どうですかね。明日になれば。今はここから帰ることを考えていますから。全体の練習が終われば、家に帰って何を食べようか考えているところですから。明日は明日で」ーー先発陣全体は切磋琢磨している「1年は長いですからね」ーー開幕ローテの6人は20日の登板で大枠を定める「どうですかね。投手コーチがいますからね。その辺りの報告を受けながらですけどね。何パターンかあったり、いろんな兼ね合いが出てきますから、その辺りは『どうでしょう』というところですね」ーーいろいろな想定をして準備をしている「一番はコンディションですよね。コンディションがちゃんときている選手たちが多いことで、計算通り、というところではあります。あくまで、準備の話ですから」ーーオープン戦の残り3試合で大事にしたいことは「選手たちのコンディションですから、最後の3試合かな。オリックス戦か。たくさん打ったりとかがなくても、ゲーム展開を感じながら、ゲーム展開を馴染ませられる3試合にしたい。例年通りで、最後の3試合は、ゲームの流れを感じるというか、流れを作り出すためのモノだと捉えていますから。どうなるのかな、という感じで見ようかな、と思っています」ーー下位打線から上位打線への流れとかも「それは選べないですからね。そう動いた時にどう感じて何をするか、というだけのこと。それは選べないので。その時が来て初めて、準備が生かされるか。まだ見えていないですけど、それを感じようとしているところです」ーーDHを外す3試合になる「あると思いますね。DHは使えませんからね。使う時もあるけど、使わない時もあると思っていただいたら間違いないと思います」

◆支配下登録された阪神育成D1位・工藤泰成投手(23)=四国IL徳島=は最速159キロの直球だけではなく、フォークにも自信をもったことを明かした。18日のヤクルト戦(神宮)では五回2死から登板し、サンタナを空振り三振。15日のカブス戦(東京ドーム)では1番・ハップから空振り三振を奪った。「真っすぐだけじゃないと知ってもらえた」。神宮室内で練習後、大きな〝お土産〟を手に帰阪した。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
831 0.727
(-)
-
(-)
42
(-)
32
(-)
6
(-)
10
(-)
0.235
(-)
2.080
(-)
1
(1↑)
日本ハム
832 0.727
(↑0.027)
0
(↓0.5)
45
(+5)
34
(+2)
11
(-)
10
(-)
0.246
(↑0.004)
2.450
(↑0.04)
3
(1↑)
西武
632 0.667
(↑0.042)
1
(↑0.5)
45
(+10)
22
(-)
3
(+1)
7
(+2)
0.275
(↑0.015)
1.860
(↑0.19)
4
(1↓)
ソフトバンク
753 0.583
(↓0.053)
1.5
(↓0.5)
55
(+1)
47
(+2)
7
(-)
22
(+2)
0.258
(↓0.006)
2.690
(↑0.12)
5
(1↑)
ロッテ
761 0.538
(↑0.038)
2
(↑0.5)
48
(+5)
39
(-)
8
(+1)
7
(-)
0.219
(↑0.004)
2.200
(↑0.17)
6
(2↑)
中日
663 0.500
(↑0.045)
2.5
(↑0.5)
45
(+2)
52
(+1)
7
(-)
11
(-)
0.220
(↓0.003)
3.320
(↑0.16)
6
(-)
DeNA
662 0.500
(-)
2.5
(-)
40
(-)
43
(-)
3
(-)
9
(-)
0.221
(-)
2.710
(-)
6
(1↓)
巨人
661 0.500
(↓0.045)
2.5
(↓0.5)
45
(+2)
48
(+5)
7
(+1)
4
(-)
0.241
(↓0.006)
3.240
(↓0.18)
9
(-)
阪神
342 0.429
(-)
3
(-)
40
(-)
41
(-)
6
(-)
6
(-)
0.295
(-)
4.050
(-)
10
(-)
広島
582 0.385
(↓0.032)
4
(↓0.5)
30
(-)
45
(+10)
8
(-)
4
(-)
0.214
(↓0.003)
2.980
(↓0.55)
11
(-)
楽天
382 0.273
(↓0.027)
5
(↓0.5)
43
(-)
44
(+5)
3
(-)
14
(+1)
0.216
(↓0.003)
3.160
(↓0.19)
12
(-)
ORIX
291 0.182
(-)
6
(-)
31
(-)
62
(-)
1
(-)
3
(-)
0.217
(-)
4.860
(-)