ロッテ(☆5対0★)楽天 =オープン戦2回戦(2025.03.19)・ZOZOマリンスタジアム=

 123456789
楽天
0000000000500
ロッテ
11001002X5801
勝利投手:西野 勇士(2勝0敗0S)
敗戦投手:岸 孝之(0勝1敗0S)

本塁打
【ロッテ】安田 尚憲(1号・5回裏ソロ)

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◆ロッテは、先発の西野が5回3安打無失点の投球を披露。先発ローテーションの一員として期待される右腕が、仕上がりの良さをアピールした。対する楽天は、先発・岸が6回3失点のピッチング。プロ19年目を迎えるベテランが、まずまずの結果を残した。

◆2試合連続でベンチ外となったネフタリ・ソト内野手(36)について、吉井理人監督(59)は「寝違えたみたいです」と説明。「東京ドームから大丈夫です」と21日からの巨人との3連戦には復帰予定であることを明かした。ソトはオープン戦ではここまで9試合に出場し6安打4打点、打率2割7分3厘としていた。

◆楽天岸孝之投手(40)がオープン戦最終登板で粘りの投球を披露した。ロッテ戦に先発し、6回95球、6安打3失点。開幕ローテ入りが濃厚なベテランは「悪いもんは悪いし、良かったのは良かったっていうのがはっきり出たかなとは思いますけども。いいように考えるとしたら、よく複数失点じゃなく1点で粘れたなっていうとこはありますけど」と振り返った。試合開始時点で気温4度、雨が降り注ぐ環境の中でZOZOマリンのマウンドに上がった。初回はポランコに右翼フェンス直撃の適時二塁打を浴びて先制を許すと、2回は上田の犠飛で追加点を奪われた。良かったのは「4回からですかね」と言い、「ホームラン打たれましたけど、感覚としたらすごい良くなってきて、いいリズムで投げられたかなとは思います」。5回に安田にソロ本塁打を打たれたものの、1イニング複数失点はなかった。最終イニングとなった6回に藤原を内角低め140キロ直球で見逃し三振に仕留めるなど、真っすぐの質も手応えがあったという。「正直言えば、もうちょっと行ってほしいですけど、それは試合を重ねていって、もうちょっと日にちが経てば上がってくるとは信じてますけど、今の段階ではいい感じかなとは思いますね」とうなずいた。また、2回の藤原の打席では習得中のシンカーを捉えられ、二塁打とされた。「あれは、まだね、自分の中で形になってないというか、どう変化するかもわかってないようなところで、ああいう場面で投げるのはやめようっていう話をしてます」と明かした。岸は1週間後の2軍戦登板をはさみ、開幕2カード目の西武戦(楽天モバイルパーク)で先発することになりそうだ。

◆ロッテ安田尚憲内野手(25)がオープン戦初本塁打を放った。2点リードの5回2死から「カウントを作れていたので、ランナーもいなかったし、2アウトだったので、思い切って真っすぐ1本でいきました」と右翼スタンドへ放り込んだ。楽天先発の岸から本塁打含む2安打を放ち、開幕スタメンへアピール。「これからも、あと3試合あるので、引き続きできたら」と力を込めた。

◆ロッテ西野勇士投手(34)は開幕前最後の本拠地でのオープン戦を好投で締めたが、後悔を口にした。序盤からテンポ良く投球し、楽天相手に5回62球を投げ3安打無失点。ベテラン右腕が安定感抜群の登板で「自分の試したいことはすごく試せたし、それがいい結果を生むかもしれないなという手応えは結構あった。僕自身はすごくいいイメージはできた」と振り返った。それでも、悔いが残った。この日のZOZOマリンの最低気温は2度で雪も降るほどの極寒。試合が始まっても冷たい雨風が降り注いだが、西野はいつも通り半袖だった。「長袖のアンダーシャツ持ってないんですよ、そもそも。もらってないというか、『いらないです』って言っちゃったんで。あとは、肘とか汗かいたときに引っかかる感じとか、嫌なんで」とこだわりを明かした。だが、さすがにこの寒さはこたえたようで「マウンド上がる前から、長袖もらっておけばよかったってずっと後悔してました」と苦笑いだった。開幕5戦目での先発が濃厚だ。「ここから暖かくなると信じて、長袖じゃなく半袖でいきます」。雨にも負けず、風にも負けず、熱い投球を見せていく。【星夏穂】

◆ファームで調整中の荻野貴司外野手(39)の現状ついて、試合後、吉井理人監督(59)は「右膝が去年のシーズン後から具合が悪かったんですけど、その回復がちょっと遅れている感じです」と説明。「徐々に良くなってると報告が来てるんで、近いうちに復帰するじゃないかと思います。今は全体練習も合流はしてないです」と明かした。

◆楽天ドラフト6位の陽柏翔内野手(20=BC茨城)が、"1軍デビュー"を果たした。この日は2軍戦がなく、埼玉県内での練習後に合流。オープン戦・ロッテ戦に7回の守備から途中出場した。「1軍の選手は本当にレベルが高いので、まだまだ自分のバッティングと守備を成長できるように頑張ります」と決意表明した。7回に二塁のポジションに就くと、先頭の打球が早速飛んできたが、危なげなくゴロを処理した。「セカンドゴロが来て、ドキドキでめっちゃ緊張しましたけど、捕ってファーストがアウトで良かったです」と笑顔。9回の初打席は積極的にスイングした。小野の初球、150キロ直球をファウル。4球目の低めスライダーに空を切り、最後は空振り三振に倒れた。陽を起用した三木監督は「それこそ新人でね、こういう1軍の球場で出たことで、また今後のモチベーションとは言わないですけども、いろんな刺激になれば。今後の自分の野球人生に生かしてほしいと思います」と期待を込めた。

◆期待の戦力が帰ってきた。体調不良の影響で一時戦線離脱していた楽天伊藤裕季也内野手(28)が、19日のオープン戦・ロッテ戦に「5番三塁」でフル出場。2回1死走者なしから西野の4球目、内角136キロフォークを中前に運び、復帰初戦の第1打席で幸先良く安打を放った。即結果を出した。2軍戦2試合の調整を経てオープン戦は5試合ぶりの出場。この日から1軍に合流し、首脳陣に元気な姿を見せた。「体調不良どうのこうのは全くあれですけど、とにかくアピールしようと思ったので、1打席目にヒットが出たのは良かったかなと思います」とうなずいた。今季から主砲の浅村が三塁から一塁にコンバートとなり、現状では三塁のレギュラーは固定されていない。昨季の守備位置は左翼が21試合で最多。一方で三塁は3試合のみの出場にとどまっていたが、今季は三塁が主戦場となる見込みだ。伊藤の復帰について、三木監督は「キャンプから、よく頑張っていて当たり前だけども、彼も結果を求められるだろうし、今回、こういう形で1回、不本意だったと思うけど、しっかりコンディションを整えて帰ってきてくれた」と喜んだ。さらに「まだまだ競争の身ではあるので、これはみんなだけれども、期待しています」と力を込めた。開幕までの実戦は21日からの中日3連戦(バンテリンドーム)を残すのみとなった。伊藤は、オープン戦9試合で18打数8安打の打率4割4分4厘と好調を維持。OPS(出塁率+長打率)は1・000を記録する。「一番はバッティングですけど、守備ももちろんそうですし、走塁面でもできることはしっかりやろうかなと思います」。最後の最後で猛アピールを続け、レギュラーをつかみ取る。【山田愛斗】楽天の三塁レギュラー争い 浅村が今季から一塁にコンバートされ、村林、伊藤、フランコの3人を軸にレギュラー争いが繰り広げられている。三塁でのオープン戦出場数は遊撃が本職の村林が7試合で最多。伊藤が6試合、フランコが6試合と続く。堅守の村林、打撃の伊藤、パワーのフランコという構図で、オープン戦で打撃好調の伊藤が猛アピールしている。

◆悩める大器が猛アピールに成功だ。ロッテ・安田尚憲内野手(25)が19日、楽天とのオープン戦(ZOZOマリン)で本塁打を含む2安打1打点とアピール。昨季55試合の出場で0本塁打に終わった8年目に開花はあるのか。楽天先発は19年目の大ベテラン岸。五回2死走者なしの場面で低めに制球された137キロの直球を強振し、オープン戦1号となる中越えソロを放った。西武、楽天で通算164勝を積み重ねた40歳右腕との対戦を前に「岸さんのときはいい結果が出ている」と首脳陣に訴え、吉井監督を「本当に打ちましたね」と思わず吹き出させた一発。三回にも右前打を放ち、左腕ターリーと対戦した八回の第4打席はしっかり見極めて四球を選んだ。指揮官は「今日は頑張りましたね。今日は」と含みを持たせつつ評価。2年目の上田らと三塁手の定位置を争う安田本人は「これからあと3試合あるので、アピールを引き続きできたら」と気を引き締めた。ラストスパートで開幕スタメンに滑り込みたい。(片岡将)

◆17年目のロッテ・西野勇士投手(34)が先発し、5回3安打無失点の好投。4月2日のオリックス戦(ZOZOマリン)での今季公式戦初登板が見込まれるベテラン右腕は、みぞれ交じりの雨が降りしきる極寒の中でも盤石の安定感を示したが、その陰で信念と後悔に板挟みされていた。試合開始2時間前には大粒の雪が降りしきり、両チームの選手は「中止かな?」とソワソワ。開始直前に雪から細かな雨に変わったが、午後1時の気温は3度。長袖のアンダーシャツにネックウオーマーなどできる限りの寒さ対策の上で試合に臨むナインがほとんどの中、一回のマウンドに立った西野はなんと半袖姿。140キロ台中盤の速球とフォーク、スライダー、カーブなどをテンポよく、制球の乱れもなく投げ込んで楽天打線を翻弄。5回を終えても寒さを感じさせない投球内容だった。試合後に「良かったです。真っすぐもいい感じに走って、フォークもいい感じの落ち方だった」とうなずいた右腕は「試したいことは試せた。それが結構いい結果を生み出すかもしれないという手応えはある。いいイメージはできた」と上々の内容で終えた。シーズンでは常に半袖を貫く西野といえども、この日の悪条件で寒くはなかったのか。西野は「寒いは寒いっすよ」と認めた。「そもそも、長袖を持ってないんですよ。もらっていないというか、要らないですって言っちゃったんで。肘とかに汗をかいたときに引っかかる感じが嫌なんです」と半袖を貫く上で、すでに〝退路〟を断っていたのだ。ただ、さすがにこの日の寒さは応えたという。「マウンドに上がるときよりも、上がる前からずっと後悔してました。長袖もらっとけば良かったって」と苦笑いした西野は「今さら長袖は着れない。ここから暖かくなると信じて、長袖じゃなく半袖でいきます」と宣言。季節感を先取りしすぎな大ベテランの熱投も幕張の名物だ。(片岡将)

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
831 0.727
(-)
-
(-)
42
(-)
32
(-)
6
(-)
10
(-)
0.235
(-)
2.080
(-)
1
(1↑)
日本ハム
832 0.727
(↑0.027)
0
(↓0.5)
45
(+5)
34
(+2)
11
(-)
10
(-)
0.246
(↑0.004)
2.450
(↑0.04)
3
(1↑)
西武
632 0.667
(↑0.042)
1
(↑0.5)
45
(+10)
22
(-)
3
(+1)
7
(+2)
0.275
(↑0.015)
1.860
(↑0.19)
4
(1↓)
ソフトバンク
753 0.583
(↓0.053)
1.5
(↓0.5)
55
(+1)
47
(+2)
7
(-)
22
(+2)
0.258
(↓0.006)
2.690
(↑0.12)
5
(1↑)
ロッテ
761 0.538
(↑0.038)
2
(↑0.5)
48
(+5)
39
(-)
8
(+1)
7
(-)
0.219
(↑0.004
2.200
(↑0.17)
6
(2↑)
中日
663 0.500
(↑0.045)
2.5
(↑0.5)
45
(+2)
52
(+1)
7
(-)
11
(-)
0.220
(↓0.003)
3.320
(↑0.16)
6
(-)
DeNA
662 0.500
(-)
2.5
(-)
40
(-)
43
(-)
3
(-)
9
(-)
0.221
(-)
2.710
(-)
6
(1↓)
巨人
661 0.500
(↓0.045)
2.5
(↓0.5)
45
(+2)
48
(+5)
7
(+1)
4
(-)
0.241
(↓0.006)
3.240
(↓0.18)
9
(-)
阪神
342 0.429
(-)
3
(-)
40
(-)
41
(-)
6
(-)
6
(-)
0.295
(-)
4.050
(-)
10
(-)
広島
582 0.385
(↓0.032)
4
(↓0.5)
30
(-)
45
(+10)
8
(-)
4
(-)
0.214
(↓0.003)
2.980
(↓0.55)
11
(-)
楽天
382 0.273
(↓0.027)
5
(↓0.5)
43
(-)
44
(+5)
3
(-)
14
(+1)
0.216
(↓0.003)
3.160
(↓0.19)
12
(-)
ORIX
291 0.182
(-)
6
(-)
31
(-)
62
(-)
1
(-)
3
(-)
0.217
(-)
4.860
(-)