日本ハム(☆5対2★)巨人 =オープン戦2回戦(2025.03.19)・エスコンフィールド北海道=
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巨人
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日本ハム
11300000X51000
勝利投手:金村 尚真(2勝1敗0S)
(セーブ:杉浦 稔大(0勝0敗2S))
敗戦投手:山﨑 伊織(1勝2敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(2号・2回表ソロ)

  DAZN
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◆日本ハムは、先発の金村が6回1失点の好投。自身初の開幕投手に内定している右腕が、順調な調整ぶりを見せた。対する巨人は、4番・岡本がソロを含む2安打の活躍。シーズン開幕に向けて、仕上がりの良さを示した。

◆巨人が日本ハム戦のスタメンを発表し、打順を組み替えた新オーダーを披露した。中山礼都内野手(22)を「2番三塁」で、エリエ・ヘルナンデス外野手(30)を「5番左翼」で起用した。新外国人のトレイ・キャベッジ外野手(27=アストロズ)は「7番右翼」で出場する。先発は山崎伊織投手投手(26)が務める。前回登板の13日ソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)は、5回3失点も「しっかりと今後につながる内容だったんじゃないかと思います」と好感触を口にしていた。

◆スタメンに名を連ねていた日本ハム万波中正外野手(24)が、1回の守備に就くことなく矢沢宏太投手(24)と交代した。試合前練習中に、左足を気にするそぶりを見せ、森本稀哲外野守備コーチ(44)とダッグアウトに引き上げており、なんらかのアクシデントがあったとみられる。万波は今季の実戦で4本塁打。16日ソフトバンク戦でもオープン戦2号本塁打を放っていた。

◆巨人岡本和真内野手(28)がオープン戦2号ソロを放った。1点ビハインドの2回無死。カウント2-2から日本ハム先発金村の147キロ直球を捉えると、打球は左翼席に飛び込んだ。1日のヤクルト戦(東京ドーム)以来となる本塁打を記録。試合前時点でオープン戦の打率は2割2分7厘だったが、18日の試合でも2安打をマークするなど、開幕に向けて仕上がってきた。

◆ぼうぜんとダッグアウトの最前列に座り込んだ。巨人山崎伊織投手(26)が4回8安打5失点。甲斐拓也捕手とバッテリーを組むも変化球をことごとく痛打された。立ち上がりの1回だけで35球を要し、4回までで92球とテンポが上がらず。登板最終回となった4回こそは3者凡退に仕留めたが、3回までは毎回走者を背負い、毎回失点する苦しい内容だった。阿部慎之助監督は「昨日の方より投げてたね」とチクリ。18日の同カードで先発し、4回までに80球を要した井上温大投手と同じように厳しく指摘した。開幕ローテ入りについても「そこもまだ確定はしてないし。いい形で修正してくれれば入れようかなと思ってる」と話すにとどめた。

◆日本ハム山崎福也投手(32)が、8回に代打でサプライズ登場した。今オープン戦2度目の打者出場。1死無走者の場面で、8番上川畑の代打として起用されると場内から大きなどよめきが起きた。巨人田中瑛と対戦。初球のスライダーを空振り、2球目のフォークはファウル、3球目のスライダーは空振りで三振に終わった。山崎は18日巨人戦(エスコンフィールド)で先発し、5回0/3を投げて72球、6安打1失点。登板翌日のこの日は試合前練習でフリー打撃に参加し、柵越えも放ってベンチ入りし、代打起用に備えていた。前回の打者出場も登板翌日だった6日西武戦(エスコンフィールド)。その際は「3番DH」でスタメン出場し、日大三(東京)時代に将来夢として描いていた「日本ハムの3番打者」が実現して3打数1安打と結果を残していた。オリックス時代には公式戦で代打起用されたことがある。22年6月3日広島戦(マツダスタジアム)の6回に9番田嶋の代打で登場。結果は二ゴロだった。当時の中嶋聡監督は「打つかと思った。(ベンチに)入れているわけですから、使う気満々でした」と振り返っていた。

◆スタメンに名を連ねていた日本ハム万波中正外野手(24)が、1回の守備に就くことなく矢沢宏太投手(24)と交代した。試合前練習中、スローイングの際に左足首をひねりかけたという。試合後、新庄剛志監督(53)は「大丈夫です。投げるときに足をひねりかけて(負荷をうまく)抜いてるから」と、大事には至っていないと説明。万波本人も自身のインスタグラムでストーリーズを更新し、「ご心配をおかけしております。私全然大丈夫です」と報告した。試合中はアイシングと電気治療を行ったといい、万波は歩行も問題なく球場を引き揚げる際「全然プレーできる範囲だったと思うんですけど、とにかく無理せずにっていうことだったので、ちょっとお言葉に甘えて休ませていただいたって感じです」と話した。

◆巨人が攻守で精彩を欠き"5連敗"に沈んだ。先発山崎伊織投手(26)は立ち上がりの1回だけで35球を要し、4回8安打5失点と苦しい内容。阿部慎之助監督は「ずっとここのところ内容が良くない。あと1回、ファームで調整(登板)できるから。そこの内容次第だと思うんだけどね」と開幕ローテ入りの決断には至らなかった。同時に「しっかり修正してくれると思ってる。修正点は自分でわかってるはずだから」と期待した。打線も迫力を欠いた。2回に岡本の1発は飛び出したが、その後は長野の内野ゴロの間に奪った1点のみ。打順は5番にヘルナンデス、調子が上がらない新外国人キャベッジは7番に組み替えた。「固定はしたいんだけどね。去年もなかなか固定できなかった。いろんな試行錯誤してやってみようかなと思います」と指揮官。打率2割5分8厘も2打点、ノーアーチにとどまる新助っ人の覚醒を待つ。オープン戦とドジャース、カブスとのプレシーズンゲームを含め5連敗となった。28日の開幕までの調整期間は最終盤に入った。修正と改善を繰り返す。【為田聡史】○...開幕ローテ入りを争う山崎と赤星が一騎打ちの様相となった。阿部監督は「2人で4イニングぐらいずつ投げさせるから、そこで内容よかった方に行ってもらおうかなと思う」と説明。両投手を26日のイースタン・リーグのオイシックス戦に登板させる見通しで、その内容で開幕ローテを決める意向だ。

◆巨人田中瑛斗投手(25)がエスコンフィールドに凱旋(がいせん)登板し、2回1安打無失点と好投した。2-5の7回から3番手で登板。いきなりマルティネス、野村から2者連続で空振り三振を奪った。続く今川には右前打を許したが、伏見は右飛。8回も続投し松本剛を投ゴロ、山崎を空振り三振、水野を中飛に打ち取った。田中瑛は柳ヶ浦(大分)から、17年ドラフト3位で日本ハムに入団した。プロ入り後7年間在籍したチームの本拠地で、移籍後初めての登板。かつての同僚たちも見守る前で、快投を披露した。

◆日春季キャンプから投打"二刀流"を続けてきた日本ハム山崎福也投手(32)が交流戦までは打者調整を封印する。巨人戦の8回に代打で登場も三振。新庄監督は「これだけ野手が良かったら(開幕から打者起用は)ないかな。モチベーションを上げさせるためにキャンプから好きなことに取り組ませて投球にもプラスになればと。次からは投球に専念してもらう」と説明。山崎も「本業を頑張ります」と話した。

◆日本ハム上川畑大悟内野手(28)が「開幕二塁」に大きく前進した。8番二塁でスタメン出場した巨人戦(エスコンフィールド)で3打数3安打2打点の固め打ち。さらに7つの二ゴロをさばくなど攻守でアピールに成功した。混沌(こんとん)としていた開幕二塁争いの中で大きなインパクトを残して新庄剛志監督(53)も高評価。2年ぶりとなる開幕スタメンの座をグッと引き寄せた。この日の上川畑は攻守で"神川畑"だった。「結果を残すことができてよかった」。オープン戦では二塁手として5試合目のスタメン出場。打撃では2回に三塁線を破る安打から始まり、3回は右中間へ2点適時二塁打。6回にも初球打ちで右前打を放って3安打2打点と打ちまくった。上川畑 打たないと、本当に試合に出続けられないと思う。守備も大事ですけど、バッティングは大事。ここまでオープン戦では石井、若林、奈良間も二塁スタメンで出場しているが、いずれも打率は1割台。上川畑も打率1割9分だったが、この日の固め打ちで2割9分2厘へと一気に1割以上もジャンプアップ。見た目の数字でも開幕二塁争いで頭一つ抜け出した。持ち味の守備でも、ほころびは一切なかった。5回2死一塁の守備では、巨人丸が放った一、二塁間への深いゴロを好捕して二ゴロに仕留めた。「あれは握り替えが危なかったけど、最終的にアウトにできたので良かったプレーなのかな」と振り返ったように、球際への強さを随所に見せながら、この日は7つのゴロをさばいた。「大変でしたね」と言いながらも見せた笑顔には充実感が漂った。新庄監督は11日に「セカンドの争いがちょっとズコーンと(誰も)抜けてないですね」と話していた。ずっとアピールを待っていたところに現れた"神川畑"に「しっかり結果を出してくれた。もう守備は言うことないから」と求めていたインパクトを心に刻んだ。昨季は故障で出遅れた上川畑は「あと(オープン戦は)3試合ある。気を引き締めてやっていきたい」。2年ぶりの開幕スタメンへ最後までアピールを続ける。【木下大輔】

◆昨年10月に右肘クリーニング手術を受けた日本ハム田宮裕涼捕手(24)の開幕マスクが確実になった。先発が決まっている金村の最終登板でコンビを組み、6回1失点の好投を演出。バットでも3回に中前打を放った。「まだ(開幕)『いくぞ』と言われてるわけじゃないので、最後までアピールを続けていきます」と、気持ちを引き締めた。昨年11月のファンフェスで開幕投手が発表されたとき、金村の横にいたのが田宮だった。同い年の、いわゆるミレニアム世代。新庄監督は「同級生っていうのはでかいですね。(ベンチに)帰ってきても、いろんな話をしてコミュニケーションはすごい取れてる」と、相性のよさを評価した。田宮は「僕が出るかわかんない」と言いつつも「開幕してもっと出力が上がったりとか、力んだりとかもすると思うので、そこをうまくリードできたら」と見据える。昨年の開幕戦は伊藤とのコンビでロッテ打線を1点に抑え、さらに決勝打も放った。「全力で頑張っていくだけ」と今年もスタートから暴れる準備はできている。

◆巨人・阿部慎之助監督(45)が試合後取材に応じ、先発で4回8安打5失点を喫した山崎伊織投手(26)について「ずっとここのところ内容が良くない。あと1回ファームで調整できるから、そこの内容次第だと思うんだけどね。しっかり修正してくれると思っている」と話した。開幕2カード目、2戦目の先発が予想されている山崎について「まだ確定はしていない。いい形で修正してくれれば入れようかな」と指揮官。次週のファームで山崎と赤星が4イニングずつ投げるとし、「そこで内容がよかった方に(開幕)行ってもらおうかなと思う」と、開幕ローテーションの最終争いを示唆した。

◆巨人・岡本和真が1点を追う二回、金村の直球を左翼席へ放り込む2号ソロ。「いい当たりを開幕までに増やしていきたい」と語っていた4番打者は四回にも左前打を放ち、16日の米大リーグ、カブス戦(東京ドーム)から3試合連続で2安打をマーク。頼もしい主砲に阿部監督は「調子を上げている? そうだね」と大きくうなずいた。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
831 0.727
(-)
-
(-)
42
(-)
32
(-)
6
(-)
10
(-)
0.235
(-)
2.080
(-)
1
(1↑)
日本ハム
832 0.727
(↑0.027)
0
(↓0.5)
45
(+5)
34
(+2)
11
(-)
10
(-)
0.246
(↑0.004
2.450
(↑0.04)
3
(1↑)
西武
632 0.667
(↑0.042)
1
(↑0.5)
45
(+10)
22
(-)
3
(+1)
7
(+2)
0.275
(↑0.015)
1.860
(↑0.19)
4
(1↓)
ソフトバンク
753 0.583
(↓0.053)
1.5
(↓0.5)
55
(+1)
47
(+2)
7
(-)
22
(+2)
0.258
(↓0.006)
2.690
(↑0.12)
5
(1↑)
ロッテ
761 0.538
(↑0.038)
2
(↑0.5)
48
(+5)
39
(-)
8
(+1)
7
(-)
0.219
(↑0.004)
2.200
(↑0.17)
6
(2↑)
中日
663 0.500
(↑0.045)
2.5
(↑0.5)
45
(+2)
52
(+1)
7
(-)
11
(-)
0.220
(↓0.003)
3.320
(↑0.16)
6
(-)
DeNA
662 0.500
(-)
2.5
(-)
40
(-)
43
(-)
3
(-)
9
(-)
0.221
(-)
2.710
(-)
6
(1↓)
巨人
661 0.500
(↓0.045)
2.5
(↓0.5)
45
(+2)
48
(+5)
7
(+1)
4
(-)
0.241
(↓0.006)
3.240
(↓0.18)
9
(-)
阪神
342 0.429
(-)
3
(-)
40
(-)
41
(-)
6
(-)
6
(-)
0.295
(-)
4.050
(-)
10
(-)
広島
582 0.385
(↓0.032)
4
(↓0.5)
30
(-)
45
(+10)
8
(-)
4
(-)
0.214
(↓0.003)
2.980
(↓0.55)
11
(-)
楽天
382 0.273
(↓0.027)
5
(↓0.5)
43
(-)
44
(+5)
3
(-)
14
(+1)
0.216
(↓0.003)
3.160
(↓0.19)
12
(-)
ORIX
291 0.182
(-)
6
(-)
31
(-)
62
(-)
1
(-)
3
(-)
0.217
(-)
4.860
(-)