ソフトバンク(★1対2☆)中日 =オープン戦2回戦(2025.03.19)・みずほPayPayドーム福岡=
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中日
0100100002600
ソフトバンク
0000100001510
勝利投手:涌井 秀章(2勝0敗0S)
(セーブ:齋藤 綱記(0勝0敗1S))
敗戦投手:前田 純(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆ソフトバンクは、先発・前田純が6回2失点の好投。開幕ローテーション入りを狙う左腕が、しっかりと結果を残した。対する中日は、先発・涌井が5回3安打1失点の投球。プロ21年目を迎えるベテランが、順調な仕上がりを示した。

◆右膝を痛めた中日福永裕基内野手(28)が19日、名古屋市内の病院で検査を受け『右膝内側側副靱帯損傷』と診断された。不動の3番を期待していたが開幕は絶望、長期離脱の可能性も出てきた。井上一樹監督(53)は「聞いたけどちょっと厳しいだろうなと。開幕一軍登録メンバーに福永の名前がありますかって言った時には、ちょっとありませんよという形になってしまう」と沈んだ声で明かした。前日18日のソフトバンク戦、8回の守りで二塁けん制時にベースカバーに入る際、滑り込むような形で入り痛めていた。上半身のコンディション不良で開幕アウトの新外国人ジェイソン・ボスラー外野手(31=マリナーズ)に続く主軸の離脱に「ボスラーはおらんし、福永おらんし。もうどらネガになりそうなんだけど...」と、今季のスローガン「どらポジ」のようにポジティブではなくネガティブになりそうだな気持ちを正直に話した。そして、「チャンスが来たよと後押ししていきたい」と、控え組の奮起を期待し前を向いた。

◆中日岩崎翔投手(35)が3年ぶりにみずほペイペイドームのマウンドに立った。6回に2番手で登板。先頭の山川をカーブで空振り三振を奪うと柳町、ダウンズは直球で押し込み凡打に仕留め3者凡退。直球の最速は154キロをマークした。古巣のマウンドで前回投げたのは移籍1年目の22年3月3日以来。そこから右肘のトミー・ジョン手術、育成契約をくぐり抜け、再び戻ってきた。「札幌(3月9日・日本ハム戦)くらいから直球がよくなってきた。ロングリリーフなども求められると思うので、そういう場面で投げていきたい」と、開幕1軍を目指す。

◆中日38歳の涌井秀章投手が開幕ローテーション争いに残った。ソフトバンク戦に先発し5回、80球で3安打1失点。「ようやくちょっとまともになった。直球を打たれていたので2週間くらい継続して調整した」と、直球を丁寧にコーナーに投げた。この試合までオープン戦2試合で5回7失点。12日の教育リーグ阪神戦でも4回3失点の正念場だったが、ラストチャンスで踏ん張った。「滑り込めればいい」と先発6枠目をつかみ取る。

◆緊急招集の中日山本泰寛内野手(31)が2番・二塁でフル出場した。1回1死の第1打席で先発左腕前田純の外角低めフォークを中前へはじき返した。阪神から移籍した昨季は79試合に出場。今季はキャンプから2軍で調整していたが前日18日に正二塁手候補の福永が右膝を痛め、この日名古屋へ戻り、代わりに合流していた。井上一樹監督(53)は「ずっとオレは気にしていたし。2軍の方でも最後までメニューをこなして一生懸命やっていますというような報告ももらっていた。昨年(79試合出場)それだけのキャリアを踏んだということを考えれば、そこにはちょっと期待したいかな」と期待を寄せた。正二塁手候補の福永がこの日、右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷と診断された。田中幹也内野手(24)も12日に左手の有鈎骨鈎摘出術を受けた。緊急事態を巨人、阪神と渡り歩いたベテランが救う。

◆育成出身左腕のソフトバンク前田純投手(24)が、プロ初の開幕ローテーション入りを決めた。本拠地で中日とのオープン戦に先発し、6回6安打2失点(自責点1)の粘投。試合後に小久保監督が「(ローテの)どこかで投げます」と合格を明言した。倉野1軍投手チーフコーチ兼ヘッドコーディネーターは「まだ順番は分からない」としたが、2週間後の4月2日、敵地日本ハム戦の先発が濃厚だ。2年目小久保ホークスの船出は、開幕カードとなる28日からの本拠ロッテ3連戦が有原、大関、上沢。2カード目となる4月1日からの日本ハム2連戦はモイネロ、前田純の順で先発する見込みだ。前田純は文句なしの成績で悲願のローテ入りをつかんだ。試合前まで春季キャンプからの実戦は15イニング無失点。この日は2回に初失点して連続無失点は「16」で止まったが、6回まで自責1で耐えた。6試合で21回を投げ、防御率は0・43。抜群の安定感で、小久保監督の目を細めさせた。3者凡退は2イニングだけだったが、本人は「調子が悪いなりに抑えることができたのは収穫」と手応えを明かした。味方の失策も絡んだ4回1死二、三塁のピンチでは「外野にも飛ばない強い球」で攻め、木下に投じた4球のうち3球でストレートを選択。最後は140キロで思惑通り一飛に斬った。「自分のスタイルは打たせて取る。相手に気持ちよく振らせなかったのはよかったです」。続く上林も左飛に仕留めた。中部商(沖縄)、日本文理大を経て、22年育成ドラフト10位で入団。昨年7月に支配下昇格を勝ち取り、同年9月29日の敵地日本ハム戦でプロ初登板初先発で初勝利を挙げた。その思い出深いエスコンフィールドで4月2日、25年シーズンのスタートを切る。「やるべきことをやって1試合1試合頑張ります」。新たな育成の星となるべく、新庄ハム料理をする。【只松憲】

◆ソフトバンクの勝利の方程式の一角を担う松本裕樹投手(28)が、9回の1イニングをぴしゃりと抑えた。先頭木下を直球で空振り三振。代打大島二ゴロ、岡林投ゴロの11球で片付けた。直球は最速149キロを計測するなど、出力も上がってきた。9日のロッテ戦(ZOZOマリン)では長短5安打を許して4失点したが、その後は3試合無失点。小久保監督も「順調と思う。結果的に抑えればいいので心配はしていない」と復調を感じていた。

◆ソフトバンクの前田純が6回2失点と踏ん張り、先発枠入りをつかんだ。小久保監督が試合後に明言した。直球が思うように走らない中で、変化球を操って打たせて取り「まとめられた。打者に気持ちよく振らせなかったので良かった」と安堵の表情で話した。育成ドラフト10位で入団し、昨季途中に支配下登録を勝ち取ってプロ初勝利を挙げた。今季は2桁勝利を目標に掲げ、春季キャンプから好投してきた。「自分のやるべきことはできた。続けられるように一試合、一試合頑張りたい」と明るく意気込んだ。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
831 0.727
(-)
-
(-)
42
(-)
32
(-)
6
(-)
10
(-)
0.235
(-)
2.080
(-)
1
(1↑)
日本ハム
832 0.727
(↑0.027)
0
(↓0.5)
45
(+5)
34
(+2)
11
(-)
10
(-)
0.246
(↑0.004)
2.450
(↑0.04)
3
(1↑)
西武
632 0.667
(↑0.042)
1
(↑0.5)
45
(+10)
22
(-)
3
(+1)
7
(+2)
0.275
(↑0.015)
1.860
(↑0.19)
4
(1↓)
ソフトバンク
753 0.583
(↓0.053)
1.5
(↓0.5)
55
(+1)
47
(+2)
7
(-)
22
(+2)
0.258
(↓0.006)
2.690
(↑0.12)
5
(1↑)
ロッテ
761 0.538
(↑0.038)
2
(↑0.5)
48
(+5)
39
(-)
8
(+1)
7
(-)
0.219
(↑0.004)
2.200
(↑0.17)
6
(2↑)
中日
663 0.500
(↑0.045)
2.5
(↑0.5)
45
(+2)
52
(+1)
7
(-)
11
(-)
0.220
(↓0.003)
3.320
(↑0.16)
6
(-)
DeNA
662 0.500
(-)
2.5
(-)
40
(-)
43
(-)
3
(-)
9
(-)
0.221
(-)
2.710
(-)
6
(1↓)
巨人
661 0.500
(↓0.045)
2.5
(↓0.5)
45
(+2)
48
(+5)
7
(+1)
4
(-)
0.241
(↓0.006)
3.240
(↓0.18)
9
(-)
阪神
342 0.429
(-)
3
(-)
40
(-)
41
(-)
6
(-)
6
(-)
0.295
(-)
4.050
(-)
10
(-)
広島
582 0.385
(↓0.032)
4
(↓0.5)
30
(-)
45
(+10)
8
(-)
4
(-)
0.214
(↓0.003)
2.980
(↓0.55)
11
(-)
楽天
382 0.273
(↓0.027)
5
(↓0.5)
43
(-)
44
(+5)
3
(-)
14
(+1)
0.216
(↓0.003)
3.160
(↓0.19)
12
(-)
ORIX
291 0.182
(-)
6
(-)
31
(-)
62
(-)
1
(-)
3
(-)
0.217
(-)
4.860
(-)