日本ハム(☆5対2★)巨人 =オープン戦1回戦(2025.03.18)・エスコンフィールド北海道=
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巨人
0100010002900
日本ハム
01003010X5804
勝利投手:山﨑 福也(3勝0敗0S)
(セーブ:田中 正義(0勝0敗1S))
敗戦投手:京本 眞(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】水谷 瞬(1号・5回裏ソロ),野村 佑希(1号・5回裏ソロ),清宮 幸太郎(2号・5回裏ソロ),マルティネス(2号・7回裏ソロ)

  DAZN
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◆日本ハムは、同点で迎えた5回に水谷、野村、清宮幸のソロで3点を勝ち越し。7回にはマルティネスにも一発が飛び出すなど、スラッガーが躍動した。対する巨人は、岡本が2安打を記録。カブスとのプレシーズンマッチに続いて快打を連発した。

◆巨人が日本ハム戦のスタメンを発表した。コンディション不良により15、16日のドジャース、カブス戦を欠場していた坂本勇人内野手(36)が「6番DH」でスタメン復帰。三塁には中山礼都内野手(22)が入った。先発は井上温大投手(23)が務める。前回登板の11日ソフトバンク戦(長崎)は4回3失点(自責2)。「フォームが突っ込んでいたり、良いときとのズレがあった」と、上体が前に突っ込まないよう体重移動を意識しながら調整を進めてきた。

◆日本ハムが"3球3発"で3点を奪った。同点の5回、先頭の水谷瞬外野手(24)が、代わったばかりの巨人京本真投手(21)の初球149キロ直球をとらえ右越えソロ。「あまり考えすぎずシンプルに打席に入ることができました。ここまで当たっていなかったので、いい結果になってくれてよかったです」。2死後、今度は野村佑希内野手(24)が、初球の112キロカーブを左翼ブルペンへ運ぶ1発。開幕4番を任せることを決めている野村には、アーチよりも「二塁打指令」を出している新庄剛志監督(53)は、ハイタッチではなく両手で「バツ」をつくってお出迎え。これに野村は「ボスにバツ(のポーズ)をされたので、次は二塁打を打ちます」。さらに続く清宮幸太郎内野手(25)も初球の低め150キロ直球を右翼ブルペンに運び、「ジェイ(野村)に続けてよかったです。エスコン大好き」と、6日の西武戦(エスコンフィールド)以来となるオープン戦2号に納得していた。

◆巨人坂本勇人内野手(36)が3試合ぶりに出場した。コンディション不良により15、16日のドジャース、カブス戦を欠場していたが「6番DH」でスタメン復帰。4打数無安打に終わったが、試合前の練習では打撃練習に加えて、三塁の守備位置からノックを受けるなど、元気な姿を見せた。

◆巨人井上温大投手(23)が渋い表情を浮かべた。日本ハムとのオープン戦に先発し、4回1失点。80球を要し「調子が悪いというか、実力なんですけど。結局いくら(球速が)速くても、ストライクゾーンに投げたり、思ったところに制球できないと抑えられないので、コントロールが大事だと思った」と肩を落とした。阿部監督も「何球投げるんだと思ってた。間合いも長いし、ボールばっかり」と手厳しかった。

◆日本ハムの超重量打線が火を吹いた。同点の5回。巨人2番手の京本から1番水谷瞬外野手(24)が初球の149キロ直球を捉えて右越えに勝ち越しのオープン戦1号ソロ。2死後に4番野村も初球の112キロのカーブを左翼へ同1号ソロを放った。常に二塁打を狙えと指示されている新庄監督からは両手で「バツ」印をつくられた開幕4番打者は「ボスにバツをされたので次は二塁打を打ちます」とニヤリ。5番清宮幸も初球の150キロ直球を右翼へ同2号ソロ。右膝違和感から復帰後の初アーチで"1イニング初球ソロ3発"を締めくくった。この日は2番万波から7番今川までシーズン2桁本塁打を経験している選手がスタメンに並んだ。5日に侍ジャパンで先頭打者アーチを放った1番水谷も昨季は9発。また、昨季13発のマルティネスは7回に代打で右翼へ同2号ソロだ。1試合4本塁打でオープン戦のチーム本塁打数は12球団一番乗りで2桁に乗せた。昨季以上に厚みを増した破壊力満点の打線だが、誰ひとりレギュラーは確約されていない。新庄監督も「悩むわ~。もう分からん。層が厚すぎて」とうれしい悲鳴。競争の中で磨かれた魅惑の長打力が、覇権奪回を狙う今季の日本ハムの強みだ。【木下大輔】▽日本ハム清宮幸(5回に右翼ブルペンへソロ)「ジェイ(野村)に続けてよかった。エスコン大好き」

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が意外な今夜の予定を明かした。午後7時過ぎから東京ドームでメジャー開幕戦が開催。エスコンフィールドでも巨人戦後にパブリックビューイングが実施されることに「いいアイデアですよね」と話したが、試合をテレビ観戦するかを問われると「俺? 焼き肉、食べに行く」と外食の予定が入っていることを笑顔で明かした。この日は打線が4本塁打を放ち、投手陣も軒並み好投。開幕へ向けて、うれしい悩みが膨らんだだけに「iPadを3台持っていこうかな。焼き肉を焼きながら(見る)。右手で焼き肉を食べて、左手でiPadを動かす」とメジャー開幕戦や焼き肉よりも、自軍の開幕メンバー選定に頭を悩ませていた。○...日本ハムの本拠地エスコンフィールドで、巨人戦終了後にメジャー開幕戦のパブリックビューイングが開催された。大型ビジョンに映しだされた1回のドジャース大谷とカブス今永の対決を固唾(かたず)をのんで見守るなど、歴史的な一戦を午後3時からのデーゲームを観戦した多数のファンが"ダブルヘッダー"で見守った。

◆巨人甲斐拓也捕手(32)が「8番捕手」でスタメン出場し、井上温大投手(23)に愛のゲキを飛ばした。1-1の3回1死一塁。先発の井上がレイエスに四球を与えると、甲斐はマウンドに歩み寄り「小っちゃくなっているような感じだったので、もっと思い切ってこいっていう感じです」と井上に声をかけた。甲斐の言葉を受けた井上は、野村と清宮幸を連続三振に打ち取ってピンチを脱した。甲斐は井上に対し「若いピッチャーで、これからもっとやっていかないといけないピッチャー。ただ、マウンドに上がったら年齢関係なく、マウンドの立ち姿というのは、やっぱり大事にしてほしい」と話した。

◆日本ハム新庄監督が新戦力の最速157キロ右腕、古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24=台湾・統一)に先発調整をさせることを明言した。巨人戦の7回から本拠地初登板。2回無失点でこの日は最速155キロをマークした右腕に「先発も見たくないですか。今日のピッチングを見て、いい意味で(開幕から中継ぎ起用は)消えた」との考えを明かした。

◆日本ハム古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24=台湾・統一)が衝撃の本拠地デビューを果たし、先発調整を進めることが決まった。巨人戦(エスコンフィールド)の7回から登板し、2回1安打無失点。最速は155キロをマークして4奪三振の快投に、新庄剛志監督(53)は新戦力の開幕セットアッパー構想を取りやめ、まずは2軍戦で先発として準備させることを明言した。「火球男」の異名通りに、古林のストレートは火を噴いているようだった。本拠地初登板は7回。2死を奪って巨人若林にはカウント2-2から、この日最速の155キロ直球で空振り三振を奪った。8回も続投して2回1安打無失点で4奪三振。鮮烈な印象を残した台湾MVP右腕について、開幕セットアッパー構想を持っていた新庄監督は大きな方針転換を決めた。新庄監督 先発で見たくないですか? あのピッチングをされたら。1回、先発を見てみたいなぁ。(今後の)調整としては先発で球数を80~90(2軍戦で)1回投げさせて。(開幕セットアッパー構想は)今日のピッチングを見て、消えたかな。いい意味でね。中継ぎ陣は頭数がそろっている状態でもあり、温めていたプランは取りやめ。今後は2軍戦で開幕後の先発デビューに備えさせることにした。それくらい先発投手としての魅力が、この日の投球に詰まっていた。新庄監督 まあ打ちづらいでしょうね。左足を上げて、小さい(テイクバックで)フォームで左足が付いたと思ったらワンテンポ遅れてボールは来る。真っすぐを張っていたと思うけど、それでも差し込まれていたところは、すごい魅力。打者が遅れないようにポイントを前にした時に変化球が決まりだしたら、もうメジャーのスカウトもびっくりでしょ。もう目を付けられました(笑い)。昨季は台湾で10勝を挙げ、最優秀防御率も獲得した理由がわかる快投に迷いなく先発調整を指示した。右脇腹痛で出遅れていた新助っ人は試合後、多くを語らなかったが、ここからは開幕後の先発デビューへ向けてギアを上げていく。【木下大輔】

◆外野の定位置を争う日本ハム今川優馬外野手(28)が、バットでアピールに成功した。1点を追う2回無死満塁の絶好機に、低めのカットボールを中堅まで運ぶ同点犠飛。「結果を出したいところで最低限の仕事ができた」。併殺打だけは避けたい場面で、相手バッテリーの思考も推理。「低めのカットボールで内野ゴロを打たせたかったと思う。その配球をしっかり頭の中で整理しながらセンターに打てた」という打撃内容にも納得できた。試合中には「レギュラーを取るには、まず左投手を打って結果を残さないと」という思いを込めて「『レギュラー取りに行くよ』打法!」というコメントを発信。そんな今川が左キラーであることを認めている新庄監督からは、試合中に「スタンド、入れろよ」と言われたそうだが、試合後の指揮官は「いい働きでしたね」と評価。4回には初球で犠打を成功させ、6回にも中堅を襲う二塁打とアピールしまくった。今川は「毎日が勝負。コツコツやるだけです」と話した。日本ハムの外野レギュラー争い オープン戦では主に6選手で競争を繰り広げている。右翼は台湾遠征で2試合連続本塁打を放ち、2年連続でゴールデングラブ賞も受賞している万波が頭一つ抜けてリード。中堅は22年首位打者で守備も安定している松本剛、超俊足で盗塁成功率10割を継続中の五十幡、そして両翼も守れる今川がしのぎを削っている。左翼は3月の侍ジャパン強化試合に招集されて先頭打者本塁打を放った水谷、打撃開花の兆しを見せる矢沢が激しく争っている。

◆巨人・坂本勇人内野手(36)が「6番・DH」で13日のソフトバンク戦以来の先発に名を連ねた。コンディション不良で米大リーグ・ドジャース、カブスとのプレシーズンゲームは欠場。阿部監督は「今後については一緒に帯同して状態を見ながら考えたい」と話していた。

◆巨人・阿部慎之助監督(45)が試合後取材に応じ、先発して4回1失点、80球で降板した井上温大へ発破をかけた。「予定よりもイニングいかなかった。間合いも長いし、それでビシビシ投げるんだったらいいけどボールボールばっかりで。何をちびってんのかよくわからない」開幕2カード目、中日との第1戦の先発が見込まれている井上。「自分の思ったところに制球できていないので、調子が悪いというか。実力なんですけど。うその中でどう抑えようかなと考えて投げてました」と振り返った。

◆マスク越しの〝カツ〟が効いた。フリーエージェント(FA)でソフトバンクから加入した巨人・甲斐拓也捕手(32)が、日本ハムとのオープン戦で、先発の井上をマウンドで鼓舞してピンチを脱出。井上が明かした。「甲斐さんから見て逃げているようだったと。『悪い時もある。でも、投手はみんなが見ているから弱気の姿勢を見せたら駄目だぞ。切り替えて投げてこい!』と言ってくれました」三回、強打者のレイエスを追い込んでから4球連続のボールで四球とし、1死一、二塁のピンチを招いた場面。甲斐はマウンドに駆け寄り、強い口調で23歳左腕に気合を入れた。そこから井上は野村、清宮を連続三振に斬って切り抜け、四回も無失点。4回3安打1失点にまとめた。「年齢は関係ない。マウンドでの立ち姿は大事にしてほしい」と甲斐。7度ゴールデングラブ賞を受賞した〝捕手力〟で、開幕スタメンと正捕手の座を大きく手繰り寄せた。(谷川直之)

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
831 0.727
(-)
-
(-)
42
(+5)
32
(+5)
6
(-)
10
(+1)
0.235
(↑0.002)
2.080
(-)
2
(-)
日本ハム
732 0.700
(↑0.033)
0.5
(↓0.5)
40
(+5)
32
(+2)
11
(+4)
10
(-)
0.242
(↑0.003
2.490
(↑0.04)
3
(-)
ソフトバンク
743 0.636
(↑0.036)
1
(↑0.5)
54
(+5)
45
(-)
7
(-)
20
(+2)
0.264
(↑0.005)
2.810
(↑0.22)
4
(1↑)
西武
532 0.625
(↑0.054)
1.5
(↑0.5)
35
(+6)
22
(-)
2
(-)
5
(+1)
0.260
(↑0.014)
2.050
(↑0.23)
5
(2↓)
巨人
651 0.545
(↓0.055)
2
(↓0.5)
43
(+2)
43
(+5)
6
(-)
4
(-)
0.247
(↑0.002
3.060
(↓0.21)
6
(1↑)
DeNA
662 0.500
(↑0.045)
2.5
(↑0.5)
40
(+9)
43
(+4)
3
(-)
9
(-)
0.221
(↑0.017)
2.710
(↓0.1)
6
(1↑)
ロッテ
661 0.500
(↑0.045)
2.5
(↑0.5)
43
(+6)
39
(+4)
7
(-)
7
(-)
0.215
(↑0.008)
2.370
(↓0.14)
8
(2↓)
中日
563 0.455
(↓0.045)
3
(↓0.5)
43
(-)
51
(+5)
7
(-)
11
(-)
0.223
(↓0.007)
3.480
(↓0.07)
9
(1↑)
阪神
342 0.429
(-)
3
(-)
40
(+5)
41
(+5)
6
(-)
6
(+2)
0.295
(↑0.002)
4.050
(↓0.12)
10
(3↓)
広島
572 0.417
(↓0.038)
3.5
(↓0.5)
30
(-)
35
(+6)
8
(-)
4
(-)
0.217
(↓0.003)
2.430
(↓0.3)
11
(-)
楽天
372 0.300
(↓0.033)
4.5
(↓0.5)
43
(+4)
39
(+6)
3
(-)
13
(+1)
0.219
(↓0.007)
2.970
(↓0.32)
12
(-)
ORIX
291 0.182
(↓0.018)
6
(↓0.5)
31
(+4)
62
(+9)
1
(-)
3
(-)
0.217
(↑0.004)
4.860
(↓0.34)