ロッテ(★4対5☆)日本ハム =オープン戦1回戦(2025.03.11)・ZOZOマリンスタジアム=
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日本ハム
0202010005900
ロッテ
0002002004821
勝利投手:山﨑 福也(2勝0敗0S)
(セーブ:松浦 慶斗(0勝0敗1S))
敗戦投手:石川 柊太(0勝1敗0S)

本塁打
【ロッテ】岡 大海(1号・4回裏2ラン)

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◆日本ハムは、先発・山崎福也が4回2失点の投球。シーズン開幕に向けて、まずまずの投球を見せた。一方のロッテは、先発・石川柊が4回4失点と振るわず。4四球を与えるなど、課題の残る結果に終わった。

◆ソフトバンクから国内FA権を行使してロッテに加入した石川柊太投手(33)が、移籍後初めてZOZOマリンで登板した。初回にテンポ良く3分で3者凡退に仕留めたが、2回には2連続四球から2失点。4回には長打を浴びるなど味方失策もあり2失点し、4回を投げ5安打4失点(自責2)だった。「自分の中でもカーブの修正っていうのはちょっとしないと。カウント球はいいんですけど、決め球としての修正ポイントっていうのは出たんで、そこら辺を課題としてやっていきたい」と振り返った。吉井理人監督(59)も「まだ本来の調子ではないと思います。特にカーブですね。思ったとこ投げられてない感じがするんで、本人もそのように言ってたんで、なんとか調子を上げてほしい」と期待した。それでも、感触は上がってきている。開幕ローテーションが確実視される右腕は「去年の良かった感覚に一気に近づいた。球速もそれなりに出てましたし、感覚はほんとにいい感じで。右バッターインコースで空振りもとれてましたし、外で見逃しも取れてましたし、自分のストレートに関してはちゃんと操れてる、自分の感覚の中でっていうのが一番の収穫だった」とうなずいた。初めて田村龍弘捕手(30)とのバッテリーとなった。「事前に結構コミュニケーション取って、こういう時にどういう球投げたいとか、こういう球で勝負していこうとか結構話したんで、すごくすんなり入れました。田村自身も映像見て、どういう感じで投げてるかっていうのも予習してきてくれたりしたので、すごく投げやすかった」と話した。

◆ロッテ岡大海(33)がオープン戦初本塁打を放った。4回2死一塁で回ってきた第2打席で左翼への2ラン。9日ソフトバンク戦でも適時打を放っているが「2試合なのでなんとも言えない部分もありますし、これを継続していければ」と語った。明大時代の1学年後輩、日本ハム山崎からの1発に「お互い知ってるっていうのはお互いさまだと思う。そういう駆け引きもしっかり楽しみながらやりたい」とシーズンでの対戦も心待ちにした。

◆期待の新助っ人が満点デビューを果たした。右脇腹痛で出遅れていた日本ハム古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24=台湾・統一)が11日ロッテ戦(ZOZOマリン)で日本球界初登板。6回に登板し、1回無安打無失点。同僚からたたえられて「うれしい気持ち」と笑顔を見せた。最速157キロ右腕は、前評判通りの力強い真っすぐを披露した。この日の最速は先頭打者への初球に投じた153キロ。「初めてマウンドに立った瞬間は緊張感があったけど、1球投げてからは自然に投げていました」と中村奨はバットを折って投直、岡は一邪飛、上田は二ゴロ。いずれも決め球はストレートだった。新庄監督も「差し込まれるようなイメージを持ったと思う」と新戦力の力量に手応えを感じた。台湾では先発一筋だった右腕の起用法も「去年の金村君じゃないけど、そういうやり方もいいかな」と開幕時のセットアッパー構想を持つ。先発陣の駒がそろうからこそ、シーズン序盤は「日本の野球をちょっと経験させながら」と思案中だ。古林も「日本に来たからには、どんな役割でもしっかりやる」と先発だけにこだわる考えはない。リードした終盤に相手打者を圧倒できるポテンシャルを開幕から生かしつつ、近未来の先発転向を見据えて経験値を積ませる。今年の開幕投手を務める金村が1年前に通った道を歩ませるのか、開幕数週間後の先発デビューに備えさせるのか。いずれにしても、ベールを脱いだ台湾の「火球男」が大きなインパクトを残したのは確かだ。【木下大輔】

◆宮城・石巻出身の日本ハム松浦慶斗投手(21)が「3・11」にオープン戦で"プロ初セーブ"を挙げた。1点リードの9回に登板。先頭打者に四球を与えたが、後続は3者連続三振で試合を締めくくった。東日本大震災が発生した14年前は小学1年だった大型左腕。あれから14年が経過した忘れられない日に、プロ4年目で初の開幕1軍入りへまた1歩前進した。今年も、この日がやってきた。「明日、3月11日やな」。松浦は前夜、14年前のことを思った。11年3月11日、午後2時46分。小1の松浦は下校中だった。松浦 揺れて、もう歩けなくなって。その場でランドセルを頭にかぶって。小学校は、もう燃えていて。たまたま家は高いとこにあったので、そんな(被害はなかった)。それで、なんか避難所みたいなとこに避難した。津波から逃げて行ったって感じです。そこに母親が探しに来てくれて...ところどころはやっぱ、記憶に残っています。当時は野球も始めていた。小3の時に父の転勤で旭川へ引っ越したあともプレーを続け、小6でファイターズジュニアにも選出。高校は大阪桐蔭へ進学し、22年ドラフト7位で日本ハムへ入団。4年目の今季は、初の開幕1軍入りを目指して奮闘中だ。この日も1軍生き残りを懸けた大事な登板だった。1点リードの9回。先頭打者に4球連続ボールで四球を与えたが、後続は見逃し三振2つに空振り三振。いずれも力強い直球がウイニングショット。2軍戦も通じて初セーブを挙げた。松浦 初球から強い球を投げられたのは収穫。でもストレートの四球を出した。詰めが甘いとこや準備段階が良くなかったのかなと思う。もっとしっかり1球目から試合に入っていける準備をしていきたい。それでも、走者を背負っても落ちない球威は成長の証。初の開幕1軍入りをアピールした「3・11」に「あそこから14年がたって、すごく結果的にいい日になって、ここまで大きくなったんだなって感じます」。開幕へ向けてもっと存在感を大きくし、忘れられない最高のシーズンにする。

◆日本ハム山崎福也(32)がオフの自主トレで強化した真っすぐの出来に納得した。ロッテ戦に先発し、4回5安打2失点。最速こそ139キロだったが、数字以上にキレがあった。「真っすぐでファウル(を取れた場面)はあったんで良かった」。新庄監督も「ポランコとかも差し込んでいた。今日の真っすぐがあったら、抑えられる」と上がってきた直球の質に太鼓判を押した。課題は今年も先輩に打たれたことだ。「大海さん...岡さん。相性的にも悪いので、ちょっと抑えたい気持ちがありましたけど...」。明大の1学年先輩のロッテ岡には通算被打率が4割2分1厘。この日も左前打と左翼へ2ランを浴び、今季も天敵となりそうだ。ちなみに最大の収穫は今季初めて"さちとら"バッテリーが組めたこと。「キャンプの時も全然ブルペンも来てくれなくて避けられていた(笑い)。いつ来んのかなと思っていて、今日なんとか組めてよかった」と笑顔だった。

◆日本ハム・清宮幸太郎内野手(25)が3試合連続でスタメンから外れた。試合前に新庄剛志監督(53)が取材に応じ「膝に引っかかりがあって。スライディングが怖いかなというところで」と右膝の違和感を訴えていることを明かした。試合前練習では軽快な動きを見せた清宮。大事には至っていないようで指揮官は「検査では問題なかった」と説明した。

◆ソフトバンクから加入したロッテ・石川柊太投手(33)が先発し、4回4失点(自責2)。ソフトバンク時代には好相性だった新本拠地での初登板だったが、相性の良さは発揮できなかった。二回に郡司、万波を追い込みながら連続四球を許し、2本の適時打を浴びて2失点。四回にも連打と、1番水谷を追い込みながら四球で1死満塁としてソトの失策で2点を失った。「追い込むまでは感覚も良かったんですけど、そこからじたばたしてしまった。課題ははっきりしている。まだこの時期で良かった」と反省した右腕。吉井監督が「まだ本来の調子ではない。特にカーブですね。思ったところに投げられてない」と指摘するように、決め球の鋭く曲がり落ちるパワーカーブが制御できず、痛打を浴びるなど5安打4四球の乱調。前回4日のDeNA戦(横浜)でも3回3安打3四球で2失点と乱れただけに、開幕までに残り2度が予定される登板で復調を示したい。(片岡将)

◆33歳のロッテ・岡大海外野手が四回に左翼越えの2ランを放った。昨季103試合に出場し、チームの日本選手でトップの7本塁打をマーク。春季キャンプでは宮崎・都城で調整を任され、「フィジカル面もしっかりできたし、バッティングも打ち込むことができた」と手応えを感じて臨む12年目のベテランは「昨季はOPS(出塁率+長打率)で・800は超えられた。今季はそれ以上を目指す」と意欲的だ。

◆鮮烈デビューを飾った。日本ハムの新外国人右腕、古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24)=台湾・統一=が11日、ロッテとのオープン戦(ZOZOマリン)で六回から1イニングを投げ、無安打無失点。来日初となる実戦で上々の滑り出しだった。「最初は緊張感があったが、1球投げた後は自然に投げられた。少ない球数でしっかり打ち取ることを目標にした」圧巻の11球だった。先頭、中村奨への初球にこの日最速の153キロをマーク。3球目の直球でバットをへし折り、投直に斬った。続く岡も直球で詰まらせて一邪飛に。最後も直球で上田をニゴロに仕留めた。新庄監督は「打者は差し込まれるイメージを持った」と直球を絶賛した。「火球男」の異名を持ち、自己最速157キロを誇る。昨季は台湾プロ野球で最優秀防御率(1・66)と年間MVPを獲得。春季キャンプ直前に右脇腹を発症して出遅れたが、焦ることなく調整を進め「今日こうやって実戦登板できてすごくうれしい」と喜んだ。昨季の2位から高みを目指すチームにとって期待の戦力。「日本に来たからには、どんな役割でも自分のやるべきことに集中したい」と話す姿が頼もしい。(加藤次郎)

◆日本ハム・新庄剛志監督(53)が試合前に取材に対応。「膝に引っかかりがあって。スライディングが怖いかなというところ」と清宮幸太郎内野手(25)が右膝の違和感を訴えていることを明かした。清宮はこの試合も含めて3試合連続で欠場。ただ試合前練習ではコンディション不良を感じさせない軽快な動きを見せた。指揮官は「検査では問題なかった」と説明。試合後、清宮は右膝にアイシングを施して球場を後にした。

◆開幕ローテーション入りが有力視される日本ハム・山崎福也投手が先発し、4回5安打2失点。テンポよく両コーナーに投げ分け「コースにはしっかり投げられていたので良かった」と汗を拭った。ただこの日の自身最終イニングとなった四回に母校、明大の1学年先輩にあたる岡に左越え2ランを被弾。「次は抑えたいなという気持ちはあります」とリベンジを誓った。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
511 0.833
(↑0.033)
-
(-)
21
(+5)
16
(+4)
3
(-)
6
(+1)
0.220
(↑0.005
2.030
(↓0.33)
2
(1↑)
ヤクルト
630 0.667
(↑0.042)
0.5
(-)
27
(+5)
23
(+3)
4
(-)
8
(-)
0.232
(↑0.014)
2.220
(↓0.16)
2
(-)
ソフトバンク
422 0.667
(-)
1
(↓0.5)
32
(+4)
29
(+4)
4
(-)
11
(+3)
0.265
(↑0.008)
2.920
(↑0.27)
4
(1↓)
巨人
531 0.625
(-)
1
(↓0.5)
37
(+4)
30
(+4)
5
(-)
1
(+1)
0.256
(↑0.002)
2.560
(↑0.07)
5
(1↑)
西武
320 0.600
(↑0.1)
1.5
(-)
15
(+1)
12
(-)
1
(-)
3
(-)
0.253
(↓0.004)
2.090
(↑0.56)
6
(1↓)
中日
441 0.500
(↓0.071)
2
(↓1)
33
(+3)
32
(+4)
3
(-)
10
(-)
0.233
(↑0.002)
3.490
(↑0.06)
6
(2↑)
DeNA
442 0.500
(↑0.071)
2
(-)
27
(+2)
29
(+1)
1
(+1)
8
(+1)
0.206
(↓0.01)
2.480
(↑0.17)
8
(2↓)
ロッテ
341 0.429
(↓0.071)
2.5
(↓1)
28
(+4)
26
(+5)
6
(+1)
7
(+1)
0.208
(↑0.004
2.150
(↓0.12)
9
(-)
阪神
241 0.333
(↓0.067)
3
(↓1)
32
(-)
34
(+1)
6
(-)
4
(-)
0.306
(↓0.032)
4.210
(↑0.46)
10
(-)
楽天
252 0.286
(↓0.047)
3.5
(↓1)
35
(+3)
31
(+5)
3
(-)
10
(-)
0.234
(↑0.001)
3.000
(↑0.17)
10
(2↑)
ORIX
251 0.286
(↑0.119)
3.5
(-)
21
(+4)
40
(+3)
0
(-)
1
(-)
0.229
(↓0.001)
4.690
(↑0.25)
10
(-)
広島
252 0.286
(↓0.047)
3.5
(↓1)
17
(+1)
23
(+2)
3
(+1)
1
(-)
0.200
(↓0.001)
2.420
(↑0.02)