1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0 | 1 |
DeNA | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | X | 2 | 2 | 0 | 1 |
勝利投手:宮城 滝太(1勝0敗1S) (セーブ:山﨑 康晃(0勝0敗1S)) 敗戦投手:高橋 昂也(0勝1敗0S) 本塁打 |

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◆DeNAは、宮崎が逆転2ランを放つ活躍。中軸として期待されるベテランが、勝負強い打撃で存在感を示した。対する広島は、先発・床田が3回無失点の投球。シーズン開幕に向けて、順調な調整ぶりをアピールした。
◆DeNA三浦大輔監督(51)が11日、東日本大震災への思いを口にした。当時横浜のエースだった三浦監督は14年前のこの日、ヤクルトとのオープン戦に先発。登板後の試合中に震災が発生し、コールドゲームとなった。「スタンドも結構揺れましたし、スタンドのファンの方も全員が避難しました」と選手もファンも一緒くたにグラウンドで待機した当時を思い起こした。野球ができる日常に感謝しながらプレーをする。「こっちも結構揺れましたが、東北の方はもっと甚大な被害に遭われた。そういうことを忘れずに、生かしていかないといけないと思います」と丁寧な口調で述べた。試合前には黙とうが行われた。
◆広島の新外国人のエレフリス・モンテロ内野手(26=ロッキーズ)が4回にオープン戦2号となる先制ソロを放ち、チームに34イニングぶり得点をもたらした。3回まで1安打に抑えられ、連続無得点は33イニングまで伸びた。4回も3球で2アウトとなり、迎えた打席。2試合連続で4番起用された助っ人は、DeNA先発ジャクソンの甘く入ったスライダーを振り抜いた。持ち前のパワーで左翼席に運び、ひと振りで思い空気を変えた。
◆「ハマのプーさん」こと宮崎敏郎内野手(36)が、今季1号の逆転2ランを放った。1点を追う5回無死一塁、広島の左腕高橋から甘く入った140キロカットボールを捉えて左翼席前方へ運んだ。「打ったのはカットボールです。後ろにつなぐ意識で打席に入りました。スタンドまで届いたのは風のおかげですが、甘く入ってきた球にうまく対応できました」と汗をぬぐいながら振り返った。今年37歳を迎えるベテランは、春季キャンプは鹿児島・奄美大島でのB班で調整。チームの中軸が開幕に向けて順調に仕上げてきた。
◆「ハマの二刀流」ことDeNA武田陸玖外野手(19)が、まずは野手として1軍デビューを果たした。6回の守備から右翼のポジションに就き、8回にはプロ初打席に立った。広島の左腕塹江と対戦し、カウント1-0からの2球目、126キロスライダーを打たされて遊ゴロに倒れ、プロ初安打はお預けとなった。高卒プロ2年目の武田は、11、12日の広島とのオープン戦にゲーム参加という形で1軍に合流。三浦監督は「そういう(二刀流)選手が出てきたということは良いこと。決めつけることなく先入観を持たない方が良いと思います。今日はありませんが投げる機会はある。展開を見てです」と、12日には投手としてもデビューすることを示唆した。
◆連続無得点が続いていた打線は4回にモンテロが先制ソロを放ち、チームの連続無得点を33イニングで止めた。だが、その後は追加点を奪えず、逆転負け。先発床田が3回1安打無失点と順調な調整ぶりを示した。新井貴浩監督(48)の主な談話は以下の通り。-床田投手が好投新井監督 ナイスピッチングですね。何も言うことはないです。-両サイドにきっちり投げきっていた新井監督 前回よりもまたひとつ上がっているんじゃないの。順調だと思います。-モンテロ選手が1発新井監督 いいホームランだったね。シーズンでもたくさん見たいね。-試合前の打撃練習から自分で考えて打っている新井監督 そうだね。自分のルーティンを持った選手だからね。いいホームランだったと思います。長打を打てるというのがね(持ち味)。また、広角に打てるのも持ち味だと思うので、シーズンでもたくさん見せてもらいたいなと。-ファビアン選手にも1本が出た新井監督 1本が出たというか、オープン戦だからね。打席にどんどん立つだけだから。外国人選手というのはオープン戦とシーズンではガラッと変わるから。問題ないと思いますよ。- 途中出場の山足選手が2安打新井監督2試合連続マルチでしょう。いいアピールだよね。ナイスバッティング。彼も環境が変わって、意気込んでいると思うし、非常にいいものを見せてくれていると思います。
◆開幕ローテ候補のDeNAアンドレ・ジャクソン投手(28)が、万全の仕上がりを見せた。広島とのオープン戦(横浜)で先発し、4回2安打1失点。最速154キロを3度計測と球が走り、「真っすぐを含めて変化球もストライクに投げられて、全体的に良い内容だった」とうなずいた。状態の良さが、ユーモアな「ささやき投球」にもつながった。3回2死、打席には第1打席で3球三振に打ち取った秋山。ファウルで粘られて10球を超えたあたりから、ファウルのたびにスタンドから笑いや感嘆の声が漏れた。一刻でも早く打ち取りたかった右腕が、自ら球種をつぶやく「ささやき投球」に出ていたのが理由だった。「小声で『まっすぐ』『スライダー』『カットだよ』って言ってたんですけど、おそらく聞き取れていなかった」と、おちゃめな笑顔で力説。最後は16球目のスライダーで三ゴロに打ち取ると、ベンチへ戻る際には「とても楽しい対戦でした」と、秋山とグータッチ。真剣勝負から新たな交流が生まれた。
◆広島とのオープン戦2連戦に参加している「ハマの二刀流」こと2年目のDeNA武田陸玖(19)が、野手として1軍デビューを果たした。広島の左腕塹江と対戦し、遊ゴロ。初安打はお預けとなったが、三浦監督は「1軍初ですからね。すべてが勉強」。12日の同戦出場については「展開を見て。投げる機会はある」と投手として備えさせる考えだ。
◆広島床田寛樹投手(30)がDeNAとのオープン戦に先発し、3回1安打無失点と好投した。オープン戦2度目の登板も好内容の投球で、次回登板が最後の調整登板となる見込み。2年連続チーム最多勝の左腕エースは、開幕2戦目の先発が決定的だ。同一リーグの球団を相手に、得意球ツーシームを封印した。「他の球種でどれぐらい投げられるか。ツーシームはもともと良かったので、投げなくてもいいかなと」。1回1死二塁から佐野をカットボールで投ゴロに打ち取り、オースティンには内角直球を3球続けて三ゴロに切った。2回以降は筒香からチェンジアップで空振り三振を奪うなど、手の内を隠しながらも危なげない投球で調整登板を終えた。順調な仕上がりに、新井監督は「何も言うことはない」と信頼を口にした。シーズンの登板日については「それは言えません」と伏せたものの、道筋ははっきりと見えた。次回は18日西武戦の登板が決まっている。22年以降はオープン戦3試合登板でシーズンに入っており、打席にも立つ次回登板から中10日と余裕を持って29日阪神戦を迎えることになりそうだ。新井体制下では2年続けて開幕連敗スタートとなっているだけに、開幕投手の森下に続き、2戦目に左腕エースを立てる。今季は2枚看板をぶつけて、藤川阪神を相手に連勝発進を狙う。【前原淳】
◆DeNAの宮崎敏郎内野手(36)が1点を追う五回の第2打席にオープン戦チーム第1号となる逆転2ランを放った。この日は「6番・三塁」で先発出場。左腕の鈴木の速球を捉えると、打球は左翼ポール際の最前列付近に飛び込んだ。チーム最年長の36歳は、「打ったのはカットボール。後ろに繋ぐ意識で打席に入りました。スタンドまで届いたのは風のおかげですが、甘く入ってきた球にうまく対応できました」とコメントした。
◆DeNA・宮崎敏郎が逆転の左越え2点本塁打を放つ=横浜スタジアム(撮影・荒木孝雄)

<オープン戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
日本ハム |
5 | 1 | 1 | 0.833 (↑0.033) | - (-) |
21 (+5) | 16 (+4) | 3 (-) | 6 (+1) |
0.220 (↑0.005) | 2.030 (↓0.33) |
2 (1↑) |
ヤクルト |
6 | 3 | 0 | 0.667 (↑0.042) | 0.5 (-) |
27 (+5) | 23 (+3) | 4 (-) | 8 (-) |
0.232 (↑0.014) | 2.220 (↓0.16) |
2 (-) |
ソフトバンク |
4 | 2 | 2 | 0.667 (-) | 1 (↓0.5) |
32 (+4) | 29 (+4) | 4 (-) | 11 (+3) |
0.265 (↑0.008) | 2.920 (↑0.27) |
4 (1↓) |
巨人 |
5 | 3 | 1 | 0.625 (-) | 1 (↓0.5) |
37 (+4) | 30 (+4) | 5 (-) | 1 (+1) |
0.256 (↑0.002) | 2.560 (↑0.07) |
5 (1↑) |
西武 |
3 | 2 | 0 | 0.600 (↑0.1) | 1.5 (-) |
15 (+1) | 12 (-) | 1 (-) | 3 (-) |
0.253 (↓0.004) | 2.090 (↑0.56) |
6 (1↓) |
中日 |
4 | 4 | 1 | 0.500 (↓0.071) | 2 (↓1) |
33 (+3) | 32 (+4) | 3 (-) | 10 (-) |
0.233 (↑0.002) | 3.490 (↑0.06) |
6 (2↑) |
DeNA |
4 | 4 | 2 | 0.500 (↑0.071) | 2 (-) |
27 (+2) | 29 (+1) | 1 (+1) | 8 (+1) |
0.206 (↓0.01) | 2.480 (↑0.17) |
8 (2↓) |
ロッテ |
3 | 4 | 1 | 0.429 (↓0.071) | 2.5 (↓1) |
28 (+4) | 26 (+5) | 6 (+1) | 7 (+1) |
0.208 (↑0.004) | 2.150 (↓0.12) |
9 (-) |
阪神 |
2 | 4 | 1 | 0.333 (↓0.067) | 3 (↓1) |
32 (-) | 34 (+1) | 6 (-) | 4 (-) |
0.306 (↓0.032) | 4.210 (↑0.46) |
10 (-) |
楽天 |
2 | 5 | 2 | 0.286 (↓0.047) | 3.5 (↓1) |
35 (+3) | 31 (+5) | 3 (-) | 10 (-) |
0.234 (↑0.001) | 3.000 (↑0.17) |
10 (2↑) |
ORIX |
2 | 5 | 1 | 0.286 (↑0.119) | 3.5 (-) |
21 (+4) | 40 (+3) | 0 (-) | 1 (-) |
0.229 (↓0.001) | 4.690 (↑0.25) |
10 (-) |
広島 |
2 | 5 | 2 | 0.286 (↓0.047) | 3.5 (↓1) |
17 (+1) | 23 (+2) | 3 (+1) | 1 (-) |
0.200 (↓0.001) | 2.420 (↑0.02) |
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