楽天(★3対5☆)ヤクルト =オープン戦1回戦(2025.03.11)・静岡草薙球場=
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ヤクルト
400010051110
楽天
00030003710
勝利投手:小川 泰弘(2勝0敗0S)
(セーブ:宮川 哲(1勝0敗1S))
敗戦投手:藤井 聖(1勝2敗0S)
  DAZN
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◆ヤクルトは、濱田が3安打1打点の活躍。一軍定着を目指す24歳が、バットで存在感を示した。対する楽天は、先発・藤井が4回4失点。初回に集中打を浴びるも、2回以降は無失点とまずまずの投球を見せた。

◆ヤクルト嶋基宏ヘッドコーチ(40)が発災から14年を迎えた東日本大震災への思いを語った。試合前練習の前に「今は着ているユニホームは違いますけど、忘れたことはないです。これからも忘れることはないと思います」と話した。当時、楽天に在籍して選手会長を務めていた。開幕が延期となり、4月の復興支援の慈善試合では「見せましょう。野球の底力を」とスピーチした。震災から2年後の13年は日本一となった。「多くの方に、感動、勇気を与えられるのは、本当にスポーツの魅力だと思います。今はスワローズの一員として、ああいう感動をファンの方々に与えられるような、そういうチームを作っていきたいなという風に思います」と語った。3月11日に楽天と対戦することについては「これも何かの縁かなと思います」と言った。その上で「あらためて、こうやって野球ができること、当たり前に生活ができるということに感謝しないといけないですし、そういう思いを若い選手に伝えていくのも我々の仕事かなと思います」と続けた。

◆東日本大震災から、ちょうど14年を迎え、試合前に黙とうが行われた。電光掲示板上の国旗、球団旗は半旗を掲げ、犠牲者を追悼した。楽天の三木監督は「東北のプロ野球チームとして、常に東北という看板をしっかり背負っていることを自覚しながら、我々が野球を通じて、皆さまにどういうものを届けられるか。チームとして、リーグとしての使命だと思う。今後も東北の強さという部分を、我々は野球でもしっかり伝えられるように」と話した。

◆楽天今野龍太投手(29)が3・11の思いを口にした。東日本大震災の発生から、ちょうど14年を迎えた。宮城・大崎市の岩出山中時代に卒業式の後に被災した。試合前に「野球ができていることは当たり前ではない。東北の方々に勇気を届けられるように。自分自身、頑張っていけたら」と話した。震災から2年後の13年に楽天は日本一となった。ただ、そこからリーグ制覇は遠ざかる。昨オフにヤクルトから金銭トレードで移籍し、再び楽天のユニホームに袖を通す右腕は「今年はしっかり優勝、日本一になれるように頑張っていきたい」と語った。

◆楽天藤井聖投手(28)が立ち上がりの精度に欠いた。初回に4失点を喫した。1回は1点を先制され、なおも2死満塁、北村恵に138キロ直球を走者一掃となる左越え適時二塁打を献上した。昨季は11勝をマークした左腕は「ストライクを取りにいったところを捉えられた。自分がやろうとしたことはできたが、あれだけ打たれたら意味がない。次からは、ただストライクを取るのではなく、コースとかも狙った上で取りに行かないといけない」と反省した。2回以降は高めを有効的に使うことを意識し、4回までの3イニングはゼロに抑えた。4回6安打4失点の内容に「次の登板で挽回し、しっかりアピールできるように」と誓った。

◆ヤクルト先発の小川泰弘投手(34)が3回2/3を5安打3失点だった。3回まで無失点に封じたが、雨が強まった4回の2死一塁から鈴木大、太田、小郷と3連続二塁打を献上し、3点を失った。球数72の4回途中でマウンドを2番手の育成鈴木康に譲った。小川は「今日はしっかり力まずに投げることを意識して投げました。全体的にいろんな球種を使いながら投げることができました。今後の課題としてもう少し細かいところを詰めていけるようにしていきたいです」と振り返った。

◆ヤクルト育成右腕の鈴木康平投手が支配下契約を視界に捉えた。楽天戦の4回途中から2番手で登板し、2回1/3を2安打無失点に抑えた。シュート、ナックルカーブと昨季は投げていなかった球種を駆使。最速158キロの31歳は「前までの真っすぐでファウルじゃなく、芯を外してゴロを打たせるのも面白い」とうなずいた。高津監督は「決して投手が強いチームではない。何とか1軍で使える選手にならないかなという風にいろいろ考えている」と先発挑戦も選択肢に高評価した。

◆東日本大震災から14年がたち、試合前に両チームの監督、コーチ、選手が一、三塁側のラインに沿って並び、黙?(もくとう)がささげられた。バックスクリーンには「がんばろう東北」と表示され、半旗も掲げられた。2011年の震災発生当時、楽天の選手会長を務めていたヤクルト・嶋基宏ヘッドコーチは試合前、「忘れられない日ですね。今着ているユニホームは違いますけど、忘れたことはないですし、これからも忘れることはないなと思います」と思いを明かしていた。

◆ヤクルト・小川泰弘投手(34)が先発し、3回?で72球を投げ5安打3失点だった。「しっかり力まずに投げることを意識しました。全体的にいろんな球種を使いながら投げることができました。今後の課題としてもう少し細かいところを詰めていけるようにしていきたい」言葉通り、変化球はカーブやスライダー、フォークボール、シンカーなどを駆使。直球も球場表示で最速146キロを計測するなど力強く、切れもあった。昨季は開幕前に上半身のコンディション不良で離脱。シーズン2勝に終わった。プロ13年目の今季は、沖縄・浦添キャンプ中から新球のシンカーの習得に励むなど巻き返しに向けて必死に汗を流してきた。状態をさらに上げていき、2年ぶりに開幕ローテーション入りを狙う。

◆試合前 東日本大震災の犠牲者に黙祷を捧げる(右から)ヤクルト・高津臣吾監督、嶋基宏ヘッドコーチらヤクルト・楽天ナイン =静岡草薙球場(撮影・長尾みなみ)

◆あらゆる可能性を感じさせる投球だった。昨季限りで巨人を戦力外となり、育成で加入したヤクルト・鈴木康平投手(31)が四回途中から2番手で登板し、2回?を2安打無失点と好投。支配下登録へアピールした。「自分の投球をしようと思って、結果的には良かったと思う。もう少し球速が上がってくれば」かねて直球、フォークボール、カーブなどが主体の右腕だが、この日はスライダーやシュートなど横曲がりの変化球も有効活用。「今まで真っすぐ、真っすぐというイメージだったんですけど、(バットの)芯を外してゴロを打たせるのも面白いなと」と、沖縄・浦添キャンプ中から相手打者のタイミングを外すことへの意識が高まった。高津監督は「非常にいいピッチングだった」と評価した上で「面白い球種も持っている。長いイニング、先発も含めて、本当に彼にあった起用法を探していきたい」と、柔軟な考えで起用していくことを明かした。

◆2年ぶりに開幕ローテーション入りを狙うヤクルト・小川泰弘投手が先発し、3回?で72球を投げ5安打3失点だった。切れのある直球と多彩な変化球を投じてアウトを重ね「狙ったところに投げ切れたり、ストレートもアウトコースに決まったり、強さも出てきた。継続したい」。ただ、二回は2四球を与えた場面もあり、高津監督は「少しボールが多かった。ローテーションに入るか入らないかのラインにいる」と明かした。

◆昨年10月に右足首の手術を受けた楽天・則本昂大投手(34)が五回から登板し、1回3安打1四球1失点だった。「少しずつではありますが、前には進んでいると思うので、状態をどこかで二段、三段上げていけたらいい」3-4の五回1死から武岡に右中間三塁打、続く浜田に中前適時打を喫した。オープン戦3試合連続で失点し、「投球フォームの安定性」を課題に挙げた。東日本大震災から14年が経過。右腕は「忘れてはいけない特別な日。まだ2万8000人の方が避難生活をされている。今僕たちが普通に生活し野球ができることをしっかりとかみしめて、この先も臨む」と語った。チームは3-5で敗れ3連敗。三木監督は、則本を含めたチーム状況について「このまま進めて開幕を迎えていいのか、自問自答する」と背筋をただした。(広岡浩二)

◆月1日の西武との本拠地開幕投手が最有力の楽天・藤井聖投手が先発し、4回6安打4失点(自責点0)、4奪三振で黒星を喫した。一回、4長短打に味方失策が絡んで4失点。「球が少し甘く入って、しっかり捉えられた。ストライク先行を課題に挙げて臨んだが、高さコースを狙った上でストライクを取りにいかないといけない」と、反省した。

◆ヤクルトは11日、楽天とのオープン戦(静岡)に5―3で勝利(降雨で七回コールド)。東日本大震災の発生から14年がたち、震災当時楽天の選手会長を務めていたヤクルト・嶋基宏ヘッドコーチ(40)が「忘れられない日」と思いを明かした。現在は、スワローズを3年ぶりV奪回に導く立場。「感動をファンの方々に与えられるようなチームを作っていきたい」と明かす中、若手選手が躍動した。今年もまた、特別な日を迎えた。「3・11」。東日本大震災発生から14年が経過し、震災当時の2011年に楽天の選手会長を務めていた嶋ヘッドコーチは、被災地への思いを明かした。「忘れられない日ですね。今着ているユニホームは違いますけど、忘れたことはないし、これからも忘れることはない。野球ができたり、当たり前に生活ができることに感謝しないといけない」11年4月2日。復興支援のために行われた試合前。「見せましょう、野球の底力を」と口にしたスピーチは多くの人の心を動かした。この日は、くしくも古巣・楽天とのオープン戦で「何かの縁かなと思います」。20年シーズンからヤクルトでプレーし、22年限りで現役を引退。現在は高津監督を支え、スワローズを3年ぶりV奪回に導く重要な立場として、若手選手が持つ底力に期待している。「スワローズの一員として、感動をファンの方々に与えられるようなチームを作っていきたい。スワローズの若い選手が、グラウンドで動き回っているところを見てもらえたら」

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
511 0.833
(↑0.033)
-
(-)
21
(+5)
16
(+4)
3
(-)
6
(+1)
0.220
(↑0.005)
2.030
(↓0.33)
2
(1↑)
ヤクルト
630 0.667
(↑0.042)
0.5
(-)
27
(+5)
23
(+3)
4
(-)
8
(-)
0.232
(↑0.014
2.220
(↓0.16)
2
(-)
ソフトバンク
422 0.667
(-)
1
(↓0.5)
32
(+4)
29
(+4)
4
(-)
11
(+3)
0.265
(↑0.008)
2.920
(↑0.27)
4
(1↓)
巨人
531 0.625
(-)
1
(↓0.5)
37
(+4)
30
(+4)
5
(-)
1
(+1)
0.256
(↑0.002)
2.560
(↑0.07)
5
(1↑)
西武
320 0.600
(↑0.1)
1.5
(-)
15
(+1)
12
(-)
1
(-)
3
(-)
0.253
(↓0.004)
2.090
(↑0.56)
6
(1↓)
中日
441 0.500
(↓0.071)
2
(↓1)
33
(+3)
32
(+4)
3
(-)
10
(-)
0.233
(↑0.002)
3.490
(↑0.06)
6
(2↑)
DeNA
442 0.500
(↑0.071)
2
(-)
27
(+2)
29
(+1)
1
(+1)
8
(+1)
0.206
(↓0.01)
2.480
(↑0.17)
8
(2↓)
ロッテ
341 0.429
(↓0.071)
2.5
(↓1)
28
(+4)
26
(+5)
6
(+1)
7
(+1)
0.208
(↑0.004)
2.150
(↓0.12)
9
(-)
阪神
241 0.333
(↓0.067)
3
(↓1)
32
(-)
34
(+1)
6
(-)
4
(-)
0.306
(↓0.032)
4.210
(↑0.46)
10
(-)
楽天
252 0.286
(↓0.047)
3.5
(↓1)
35
(+3)
31
(+5)
3
(-)
10
(-)
0.234
(↑0.001
3.000
(↑0.17)
10
(2↑)
ORIX
251 0.286
(↑0.119)
3.5
(-)
21
(+4)
40
(+3)
0
(-)
1
(-)
0.229
(↓0.001)
4.690
(↑0.25)
10
(-)
広島
252 0.286
(↓0.047)
3.5
(↓1)
17
(+1)
23
(+2)
3
(+1)
1
(-)
0.200
(↓0.001)
2.420
(↑0.02)