オリックス(2対2)DeNA =オープン戦1回戦(2025.03.09)・京セラドーム大阪=
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DeNA
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ORIX
0200000002800
勝利投手:-
敗戦投手:-
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◆オリックスは、先発・九里が5回2安打無失点。ローテーションの一員として期待される新戦力が、順調な仕上がりを見せた。一方のDeNAは、ルーキーの篠木と若松が登板。それぞれ1回を無失点に抑え、首脳陣へのアピールに成功した。

◆DeNAトレバー・バウアー投手(34)が「WHY?」と思わず両手を広げて激怒した。1点を失った直後の2死三塁、ノーワインドアップから投げ始めるも、判定はボーク。思わず「WHY?」と両手を広げた。三浦大輔監督は抗議に向かい、審判団もマウンドに集結。通訳を介してバウアーは感情をあらわにした。フォームの実演も交えながら、ボークではないことを繰り返し強調したが判定は覆らず。審判団から「投球動作の変更」によるボークとアナウンスされた。バウアーは首を何度も左右に振りながら、納得のいかない表情を浮かべていた。

◆DeNAトレバー・バウアー投手(34)が復帰後初実戦に臨んだ。予定していた3イニングを終えて49球を投げ、5安打2失点(自責0)2三振2四球。最速は152キロでカーブやカットボール、スライダー、チェンジアップを交えてテンポ良く投げ込んだ。毎球ごとに微妙にモーションを変えて、クイックにしたり長く持ったりする"幻惑投法"も光った。一方で2イニング目は味方のミスと納得のいかないボーク判定にかき乱されて2失点(自責は0)。2死三塁からノーワインドアップで投球するも「投球動作の変更」とみなされてボーク。感情をあらわにしながら審判団に約5分間、猛抗議するも判定は覆らなかった。バウアーは登板後に取材に応じ「全ての球種はしっかり動いていたと思うんですけど、体の開きが少し早かった分、抜けたり引っかけたりしたので修正していきたい」と振り返った。出力に関しても1回は140キロ台だったが、徐々にエンジンをかけて3回には安定して150キロ台をマークするように。「前回のライブBPで144キロ前後だった。今回の登板でそこからいきなり出力を上げるとケガしてしまう恐れもあるので、まずはその球速帯を狙って1イニング目を投げてました。徐々に体が温まってきて球速を少しずつ上げていった感じです。シーズンではどこかで160キロを目標にしてますけど、開幕の時点では平均150キロ前後で、ピンチの時にはちょっと出力上げる感じの球速帯を狙ってます」と明かした。【1回】打者中川 チェンジアップに詰まりながらも右前打→1死から二盗も失敗打者森 低め146キロ直球で右飛打者西川 10球目が外れて四球打者頓宮 高めの146キロ直球で二飛【2回】打者ディアス カットボールを左前打打者太田 遊ゴロで併殺を狙うも、牧が捕球ミスで無死一、二塁打者来田 投前へセーフティーバントを決められ無死満塁打者紅林 カーブで狙い通り二ゴロ併殺打者西野 初球、ノーワインドアップで投げ込むもボーク判定。納得いかず猛抗議も1失点。初球この日最速152キロ直球を中前打打者中川 ストレートの四球打者森 カーブで3球三振【3回】打者西川 直球を中飛打者頓宮 クイック投法も直球を左前打打者ディアス 148キロ直球を右飛打者太田 137キロチェンジアップで空振り三振

◆オリックス九里亜蓮投手(33)が昨季日本一の強力打線を相手に、5回無失点の好投で、開幕へ順調な調整ぶりを披露した。1回は2死から佐野と筒香に連続四球を与えたが、山本を詰まった二ゴロに抑えた。2回にも2死から四球としたが、森敬を変化球で空振り三振とした。3、4回は3者凡退。5回は1死から8番京田に初安打となる中前打、続く森敬にも左前打で一、二塁とされたが、桑原を遊撃併殺打に仕留めた。FAで移籍の右腕は、これが今春実戦3戦目の登板。順調にイニング数を伸ばし、これで計11回無失点となった。

◆DeNAトレバー・バウアー投手(34)が「WHY?」と思わず両手を広げて激怒した。1点を失った直後の2死三塁、ノーワインドアップから投げ始めるも、判定はボーク。「WHY?」と両手を広げた。三浦大輔監督は抗議に向かい、審判団もマウンドに集結。通訳を介してバウアーは感情をあらわにした。フォームの実演も交えながら、ボークではないことを繰り返し強調したが判定は覆らず。審判団から「投球動作の変更」によるボークとアナウンスされた。バウアーは首を何度も左右に振りながら、納得のいかない表情を浮かべていた。登板後に取材に応じたバウアーは「あの場面では三塁審判の方にまずワインドアップでいきますという合図をしたんですけど、こっちの方を見てなかったので、球審の方を向いてワインドアップでいきますよ、と伝えました。球審の方はうなずいていたように感じました。その後なぜボークの指摘を受けたかについては、まだしっくり来ていないんですけども、試合後にしっかりと確認したいと思います」と振り返った。

◆オリックスが終盤に追いつかれて引き分けた。練習試合を含めた3月は6敗1分けとなり、初勝利はまたもお預けとなった。2回に紅林の併殺打の間に先制。さらに2死三塁からDeNAバウアーのボークで2点目を挙げた。投手陣は先発の九里が5回無失点を順調な仕上がりを披露。ペルドモも1回無失点でつないだ。ただ3番手のルーキー片山が2点を失った。7回、井上の二塁を強襲する適時二塁打で1点差。8回は先頭の二塁打からピンチを招き、内野ゴロの間に2点目を奪われて同点となった。打線は3回以降はなかなかチャンスをつくれず。ようやく8回に敵失から1死一、二塁としたが、途中出場の遠藤が見逃し三振、来田が二直に倒れた。オープン戦は2月23日のソフトバンク戦を最後に勝利がなく、これで1勝5敗1分けの最下位となっている。

◆DeNA吉野光樹投手(26)がバウアーに負けず劣らずのインパクトを見せた。4回から2番手で登板し、4回2安打無失点。7回1死からはオリックスのドラフト1位ルーキー麦谷祐介外野手(22=富士大)からカーブで空振り三振を奪ってプロの貫禄を見せつけた。「しっかり自分のカーブを投げられた。ローテはバウアーと東さんしか決まってないので、しっかり狙っていきたい」と力を込めた。

◆バウアー劇場、再び。2年ぶりに古巣復帰したDeNAトレバー・バウアー投手(34)がオリックスとのオープン戦に先発し、復帰後初の実戦登板に臨んだ。2回には味方の失策にボーク判定も受け2失点も、3回5安打2奪三振で自責点0。ワインドアップポジションから投げる際にはクイック投法をしたり、長く持ったりと"幻惑投法"でタイミングをズラした新スタイルも披露した。出力も徐々に上げて最速152キロを計測。シーズン中には160キロ台到達を掲げた。元サイ・ヤング賞右腕が順調な調整でシーズンを見据えた。マウンドでの存在感は別格だった。復帰後初の実戦登板のバウアーが順調な第1ステップを踏んだ。「いきなり出力を上げるとケガしてしまう恐れもある」とスローペースで立ち上がった1回は140キロ台後半の直球が主体。1安打1四球と走者を出すも、カーブとチェンジアップをちりばめて無失点で切り抜けた。ポイントになったのは2回。味方の失策とセーフティーバントで無死満塁のピンチを招く。紅林は狙い通りカーブで二ゴロ併殺に仕留めて1失点するも2死三塁。走者を背負った状態で、ワインドアップポジションから始動したが、ボークと判定されて本塁生還を許した。思わず両手を広げて「WHY?」と猛抗議。約5分間、試合は中断されたが判定は変わらず、登板直後には「なぜボークの指摘を受けたのか、まだしっくり来ていないんですけども、試合後にしっかりと確認したい」と切り替えた。それでも3回にはクイック投法と長く持つ投球を織り交ぜて打者を惑わせながら、出力もアップ。最速152キロまでギアを上げ、3回5安打で自責点0に封じた。「ワインドアップから投げた選手に対しては、タイミングをずらしたりと試したんですけど、今日は4人しかワインドアップで投げられなかったので、次の機会でいろいろ試したい」とさらに打者を惑わせる。今季の最大の目標「沢村賞」とともに目指す大台がある。「14歳の頃に160キロを投げる目標を立てました。159キロまでは8シーズンにわたって投げることができましたが、160キロはまだ投げられてない。160キロを投げるまでは引退できないという気持ちでやってます」とこだわりを明かした。9月中旬にメキシコでのシーズンを終えてから母国アメリカで過去最大級にスムーズな調整を送ってきた。「今年の流れが自分にとって一番いい流れ」とバウアー。最強助っ人がいよいよ動き出した。【小早川宗一郎】

◆バウアー劇場、再び。2年ぶりに古巣復帰したDeNAトレバー・バウアー投手(34)がオリックスとのオープン戦に先発し、復帰後初の実戦登板に臨んだ。2回には味方の失策にボーク判定も受け2失点も、3回5安打2奪三振で自責点0。ワインドアップポジションから投げる際にはクイック投法をしたり、長く持ったりと"幻惑投法"でタイミングをズラした新スタイルも披露した。出力も徐々に上げて最速152キロを計測。シーズン中には160キロ台到達を掲げた。元サイ・ヤング賞右腕が順調な調整でシーズンを見据えた。バウアーのボークは「投球動作の変更」とみなされた。最初からワインドアップポジションのつもりで投げていたが、公認野球規則にはセットポジションの定義に「投手は、打者に面して立ち、軸足を投手板に触れ、他の足を投手板の前方に置き、ボールを両手で身体の前方に保持して、完全に動作を静止したとき」とある。本塁と正対しながらも、左足が投手板より前にあった今回はセットポジションに該当してしまった。加えてバウアーはMLBなどでルール化されているように、三塁塁審と球審にアイコンタクトでワインドアップでの投球を申告しようとしていた。しかしNPBでは申告制のルールがなく、ここに認識の齟齬(そご)があったようだ。福家責任審判は「野球規則通り適用させていただきました」と説明。バウアーは「ワインドアップの方が打者のタイミングをずらす手段がある」と走者ありの時でも活用する方針で、大原チーフ投手コーチは「セットポジションの定義に属さない、セーフティーゾーンでやるしかない」とフォームの微修正の可能性も視野に入れた。米国のルール 「OFFICIAL BASEBALL RULES」は「走者がいる場合、軸足が投手板に平行して接し、もう一方の足が投手板の前にあれば、セットポジションからの投球とみなされる。ただし、この状況下でワインドアップポジションから投球することを、打者が打席に入る前に審判に申告すればこの限りではない」と定める。

◆DeNAのルーキー右腕2人が持ち味をアピールした。8回に登板したドラフト2位の篠木健太郎投手(22=法大)は味方の失策と四球で1死一、二塁とするも、武器の浮き上がるような直球で三振を奪うなど無失点。同4位の若松尚輝投手(24=四国IL高知)も、糸を引くような直球で1回無失点。若松は「感覚も悪くない感じで、やっと投げられた。これを続けていけたら」と話した。

◆オリックス九里亜蓮投手(33)が、またゼロを並べた。3度目の実戦となるDeNA戦は5回2安打0封。広島からFA移籍後の無失点イニングを11に伸ばした。「あまり良くない中で、トモヤがいろんな球種を使ってリードしてくれた。結果ゼロで抑えられて良かった」とすべてコンビを組む捕手の森に感謝した。1、2回とも2死から四球を与えた。「左打者の外角に投げきれずに抜けてしまっている」と自己分析し、続く2イニングは3者凡退。球数を減らすことに成功した。「イニング数にこだわる」と200投球回を目標にする右腕は、シーズンを見据えた投球モードに入ってきた。初安打された5回も狙い通りの併殺打締め。昨季日本一の強力打線を相手に、難なく予定の回数を終えた。移籍後初の京セラドーム大阪のマウンド。右腕は「キャンプと違って本拠地で投げることができた。しっかりオリックスの一員になれたのかな」とホームの後押しを感じた。岸田監督も「いろんな球を駆使してうまく打ち取っていた」と絶賛した。開幕後の登板日こそ明言しなかったが、ローテ入りは確実。タフネス右腕が順調に調整を続けている。【大池和幸】

◆オリックスが終盤に追いつかれてDeNAと引き分け、3月の初勝利を逃した。これで練習試合を含めて6敗1分け。2回に敵失を絡めてバウアーから2点を先制したが、追加点が奪えなかった。岸田監督は「打線はちょっとずつ上がってきている」と話したが、3月のオープン戦全5試合はすべて2得点以下。昨季の課題だった打線が、今季も少し心配な状況ではある。

◆オリックスは広島から新加入の九里亜蓮投手(33)が先発。本拠地京セラドーム大阪で移籍後初登板に臨む。ここまで実戦登板は2試合で計6回を投げて無失点。相手の先発、2季ぶり復帰のトレバー・バウアー投手(34)との投げ合いが注目される。

◆DeNAに2季ぶりに復帰したトレバー・バウアー投手(34)が先発で復帰後初実戦に臨み、3回49球を投げて5安打2失点(自責点0)だった。二回は味方の失策にバント安打が絡み、無死満塁のピンチを背負った。二ゴロ併殺の間に先制点を許し、なお2死三塁。西野への1球目でボークを宣告され、2点目を献上した。バウアーはマウンド上で両手を広げ、判定に不満を示した。責任審判は場内アナウンスで「投球動作の変更によりボークを宣告した」と説明した。

◆二回にボークをとられたトレバー・バウアー=京セラドーム大阪(撮影・榎本雅弘)

◆DeNAに2季ぶりに復帰したトレバー・バウアー投手(34)が先発で復帰後初実戦に臨み、3回49球を投げて5安打2失点(自責点0)だった。「初実戦にしては、おおむね良かった。全ての球種がしっかり動いていた」と振り返った。最速は二回に計測した152キロ。体の開きが早かったというフォームを修正点に挙げつつ「徐々に体が温まってきて、少しずつ球速を上げていった。シーズンの目標としては160キロを達成したい。14歳の頃に160キロを投げるピッチャーになるという目標を立てた。投げるまでは引退できない気持ちでやっている」と意欲を示した。二回は味方の失策にバント安打が絡み、無死満塁のピンチを背負った。二ゴロ併殺の間に先制点を許し、なお2死三塁。西野への1球目でボークを宣告され、2点目を献上した。バウアーは踏み出す左足を引き、ノーワインドアップで投球。マウンドで両手を広げて判定に不満を示し「自分の中では理解できていない。しっかり確認したい」と試合後に振り返った。責任審判の福家審判は場内アナウンスで「投球動作の変更によりボークを宣告した」と説明。試合後に「足がセットポジションの置き方だった。セットポジションからワインドアップに変えた」と語った。

◆DeNA・吉野光樹投手(26)が四回から2番手で登板し、4回を38球でまとめて2安打無失点と好投した。先発ローテーション入りを目指す3年目右腕は「状態が上がってきた。順調に来ている」と明るい表情で振り返った。最速150キロを計測した直球と得意のフォークボールの組み合わせを生かし、テンポ良くアウトを積み重ねた。七回にはドラフト1位の麦谷をブレーキの利いたカーブで空振り三振に。「(バッテリーを組んだ)トバさん(戸柱)の要求通り。ミスせず投げられた」と胸を張った。三浦監督は「低めにボールが集まり、変化球もいい高さに決まっていた。非常によかった」と評価。吉野は先発枠入りへ「しっかり狙っていきたい」と決意を込めた。(鈴木智紘)

◆オリックスは終盤に追い付かれて2―2で引き分け、連敗ストップはならなかった。FAで広島から新加入した九里亜蓮投手(33)が5回2安打無失点。今春の実戦では3試合計11回零封となった。今季初めて立った京セラドームのマウンドで、あいさつ代わりの零封だ。FAで新加入した九里が、昨年日本一のDeNA打線を封じて歓声を浴びた。「本拠地で投げることができ、しっかりと(チームの)一員になれたのかなと。いろんな球種を使って友哉(森)がいいリードをしてくれた」スライダー、シンカー、カットボール、シュート、チェンジアップ、フォークボールにナックルカーブ...。直球の最速は143キロでも、七色の変化球を投げ分ける。2季ぶりの復帰で注目を集めるバウアーとの投げ合いで、5回2安打無失点と力を示した。一回に2死から2者連続で四球を与えたピンチでは、山本を二ゴロに打ち取る。五回は京田と森敬に連打を浴びて1死一、二塁とされたが、桑原を狙い通りの遊ゴロ併殺。「安打2本続いた後に内野ゴロでダブルプレーが取れたのは良かった」。右手でグラブをポンとたたくと笑みを浮かべた。これで練習試合、オープン戦での登板3試合で11イニング連続無失点。広島で通算71勝(67敗)を重ねた、打たせて取る投球は健在だ。岸田監督は「テンポも良かったし、いろんな球を駆使しながらうまく打ち取っていた」とうなずいた。7日の巨人戦(京セラ)では先発の山下が腰の張りのため緊急降板。宇田川ら中継ぎ陣にも負傷離脱が続く中、九里の安定感は頼もしい限りだ。チームはオープン戦で5戦勝ちなしと苦しい戦いが続くが、開幕ローテの座が決定的な新戦力は力を込めた。「1年間ローテーションで回れるように、しっかりした投球ができるようにやっていきたい」昨季まで8シーズン連続で100イニング以上を投げた右腕が、新天地でもフル回転でV奪回の原動力になる。(上阪正人)

◆オリックス打線は今季初登板のDeNAトレバー・バウアー投手(34)から三回までに5安打を放って2点を挙げた。二回先頭で左前打を放った新助っ人のジョーダン・ディアス内野手(24)は「ずっとテレビで見ていたすごくいい投手と対戦が実現し、いい結果が出てうれしい」と笑顔。相手のボークで得点直後に初球を狙い打って中前打の西野は「(ボークを取られて)バウアーもイライラしていただろうし、絶対真っすぐだろうなと思っていた。捉えられてよかった」と振り返った。

◆劇場の幕が上がった。DeNAに2季ぶりに舞い戻ったトレバー・バウアー投手(34)がオリックスとのオープン戦に先発し、3回5安打2失点(自責点0)。2023年8月30日の阪神戦(甲子園)以来、557日ぶりの復帰戦だったが、二回にはボークの宣告を受け、両手を広げて「Why?」といらだちを示す場面も。投球内容には手応えを示し、さまざまな感情が交錯した滑り出しとなった。話題に事欠かないのが、いかにもバウアーらしい。力投あり、怒りあり。557日ぶりの復帰戦で劇場の幕が上がった。3回5安打2失点の投球内容を振り返る表情は冷静だった。「初登板にしては、おおむね良かった。全ての球種がしっかり動いていた。こんなもんかな」激高したのは二回だった。味方の失策にバント安打が絡み、無死満塁のピンチを背負った。二ゴロ併殺の間に先制点を許し、なお2死三塁。西野への1球目で審判にボークを告げられ、2点目を献上した。「Why?」。マウンドで両手を広げて不満を示し、何度も首をかしげた。投球プレートの前に置いた踏み出す左足を引き、走者がいながらノーワインドアップで投球。通訳を交えて説明を受け、大原チーフ投手コーチも駆け付けたが、納得できなかった。「1分ぐらいイライラしていた」と落ち着きを取り戻せず、試合再開後の1球目にはノーワインドアップで投げる動作を大げさに見せた上で最速152キロを計測。気持ちを前面に出して腕を振った。メジャーリーグでは走者がいる場面でのワインドアップが申告制で認められている。右腕は打者の間合いを外す手段が増えるとの理由から、走者を背負いながら盗塁を警戒せずに済む場面でワインドアップを使ってきた。ただ、プロ野球は申告制を採用しておらず、認識に誤りがあった。責任審判の福家審判員は場内アナウンスで「投球動作の変更によりボークを宣告した」と周知。試合後には「足がセットポジションの置き方だった。セットポジションからワインドアップに変えた」と説明した。公認野球規則では軸足(右足)をプレートに触れ、他の足(左足)をプレートの前方に置き、ボールを両手で身体の前方に保持して動作を静止したときはセットポジションとみなされ、足を後方に引くことはできない。バウアーは降板から間もなく「まだ理解できていない。しっかり確認したい」と振り返った。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
411 0.800
(↑0.05)
-
(-)
16
(+1)
12
(-)
3
(-)
5
(+1)
0.215
(↓0.026)
1.700
(↑0.35)
2
(-)
ソフトバンク
421 0.667
(-)
0.5
(↑0.5)
28
(+5)
25
(+5)
4
(+1)
8
(+1)
0.257
(↑0.012)
3.190
(↓0.3)
3
(1↑)
ヤクルト
530 0.625
(↑0.054)
0.5
(-)
22
(+4)
20
(-)
4
(-)
8
(-)
0.218
(↑0.005)
2.060
(↑0.3)
3
(1↑)
巨人
530 0.625
(↑0.054)
0.5
(-)
33
(+8)
26
(+2)
5
(-)
0
(-)
0.254
(↑0.013)
2.630
(↑0.23)
5
(3↓)
中日
431 0.571
(↓0.096)
1
(↓1)
30
(-)
28
(+1)
3
(-)
10
(+1)
0.231
(↓0.012)
3.550
(↑0.31)
6
(5↑)
西武
220 0.500
(↑0.167)
1.5
(-)
14
(+7)
12
(+4)
1
(-)
3
(+2)
0.257
(↑0.038)
2.650
(↓0.13)
6
(-)
ロッテ
331 0.500
(-)
1.5
(↓0.5)
24
(+5)
21
(+5)
5
(+1)
6
(+1)
0.204
(↑0.005)
2.030
(↓0.16)
8
(-)
DeNA
342 0.429
(-)
2
(↓0.5)
25
(+2)
28
(+2)
0
(-)
7
(-)
0.216
(↓0.007)
2.650
(↑0.35)
9
(3↓)
阪神
231 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
32
(+2)
33
(+8)
6
(-)
4
(-)
0.338
(↓0.019)
4.670
(↓0.47)
10
(1↓)
楽天
242 0.333
(↓0.067)
2.5
(↓1)
32
(+4)
26
(+7)
3
(-)
10
(+2)
0.233
(↓0.005)
3.170
(↓0.56)
10
(1↓)
広島
242 0.333
(↓0.067)
2.5
(↓1)
16
(-)
21
(+4)
2
(-)
1
(-)
0.201
(-)
2.440
(↓0.23)
12
(-)
ORIX
151 0.167
(-)
3.5
(↓0.5)
17
(+2)
37
(+2)
0
(-)
1
(-)
0.230
(↓0.001)
4.940
(↑0.49)