ロッテ(5対5)ソフトバンク =オープン戦3回戦(2025.03.09)・ZOZOマリンスタジアム=
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ソフトバンク
11200001051201
ロッテ
0001040005821
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【ソフトバンク】正木 智也(2号・2回表ソロ)
【ロッテ】ポランコ(1号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆ロッテは、ポランコがソロを含む2安打2打点の活躍。頼れる助っ人が、自慢の打棒を披露した。一方のソフトバンクは、近藤、柳田がそれぞれ2安打をマーク。打線の軸として期待される2人が、バットで存在感を示した。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(36)が待望の初安打を放った。「3番DH」でスタメン出場し、1回1死一塁の第1打席で左翼線二塁打。中継プレーが乱れる間に一走の近藤が本塁を陥れ、先制に成功した。失策が絡んだため柳田に打点はつかなかったが、オープン戦10打席目で初めて「Hランプ」を点灯させた。この日は1番周東、2番近藤、3番柳田、4番山川、5番栗原をスタメン起用。これまでは2番柳田ー3番近藤の並びだったが、新オプションが早速機能した。

◆ソフトバンク周東佑京内野手(29)がアクシデントにより途中交代した。2回の守備で、ロッテ安田が放った左中間への飛球を追い、中堅周東は左翼正木と交錯する形になり、グラウンドに倒れこんだ。捕球した正木の足が周東の腹部あたりに接触したとみられる。トレーナーが駆けつけ、周東は歩いてベンチに下がった。そのまま交代が告げられ、中堅には笹川が入った。

◆ソフトバンク周東佑京内野手(29)が9日、ロッテとのオープン戦(ZOZOマリン)でアクシデントにより途中交代した。2回の中堅守備で、安田の飛球を追う際に左翼手の正木と交錯した。捕球した正木の足が腹部付近に直撃。そのままベンチに退いた。小久保裕紀監督(53)は「病院に行っています。(昨年11月に手術した左足の)膝とかではない」と説明。今後は様子を見ていく。

◆開幕スタメンを狙うソフトバンク正木智也外野手(25)が攻守で猛アピールした。9日、ロッテとのオープン戦で2試合連発となる2号ソロ。ZOZOマリンの左翼席上段に運ぶ特大アーチで持ち前のパワーを見せた。左翼守備では4回に高部のライナー性の打球をダイビングキャッチ。今季は柳田悠岐外野手(36)が左翼にコンバートされたが、柳田がDH起用ならばイスが空く。残り1枠の外野手争いの中、2安打2打点で存在感を示した。幕張の風に乗せて高々と打ち上げた。2回1死、ロッテの新外国人サモンズの143キロ直球を完璧にとらえた。打球は左翼席に着弾。今季チーム初の2試合連続アーチは、開幕スタメンを狙う正木だ。「練習もいい感じで入れた。1球前にファウルを打ったんですけど、その感触が良かった。いい感覚でそのままいけた」。8日ロッテ戦の第1打席まではオープン戦全11打席で安打なし。待望の初安打は同戦の左翼越えソロだったが、一夜明け、より一層のパワーを見せつける特大アーチ。打率0割からの名誉挽回に正木は「感覚は悪くなかったけど、ちょっとタイミングがずれたりしていた。だんだん戻ってきたかな」と振り返った。外野手争いは残り1枠。右翼近藤、中堅周東、左翼柳田が基本形で、小久保監督は柳田をDHで併用するプランを立てている。開幕戦で柳田がDH起用なら、空いた左翼を巡って笹川や柳町らと争うことになる。「ライバルは多いし、みんなすごくいい選手。自分の結果を出すことに集中してやりたい」と引き締めた。小久保監督をうなずかせたのは8回の適時打だった。2死二塁で同点の右前適時打。1ボール2ストライクで菊地の直球を逆方向に流した。指揮官は「ホームランも良かったけど、レギュラーを取る選手は追い込まれてからでもああいうバッティングが必要」と評価した。左、右と広角に打ち分けて2安打2打点。左翼守備では4回、先頭打者高部のライナー性の打球をダイビングキャッチ。守備でも2試合連続のファインプレーで攻守に躍動した。昨季はシーズン中盤から主に5、6番として起用され、打率2割7分、7本塁打、29打点でキャリアハイの成績を残した。慶大では東京6大学で通算10本塁打を放った右の大砲候補。4年目の今季、さらなる覚醒が期待されている。正木が最後の外野枠をつかみとる。【只松憲】

◆開幕ローテ入りを目指すソフトバンク東浜巨投手(34)が、順調な仕上がりぶりを見せた。ロッテ戦(ZOZOマリン)に先発。4回58球を投げ3安打1失点にまとめた。「イニングの先頭をしっかり取れていたので、先発として試合の流れをつくる意味では収穫はあったかなと思います」。ポランコに1発を許したものの、先頭打者を出塁させず、無四球で4奪三振。球速も最速148キロをマーク。出力も上がってきた。母校・亜大の後輩でもある嶺井と今季初めてコンビを組んだ。試合前から入念に配球などを打ち合わせ。サインに首を振ることなくリズムよく投げ込んだ。開幕投手が決定している有原に、モイネロ、大関、上沢の先発ローテ入りは決定。残り2枠の厳しい戦いとなるが、チーム投手陣の最年長男は視線をずらすことはない。「僕は結果を出し続けなければいけない立場ですし、アピールすることに変わりはない。そこだけ考えてやります」。チームにとっても通算72勝右腕の復権は大きな力になる。▽ソフトバンク栗原(3回の右前タイムリーに)「打ったのはスライダーです。追い込まれてからうまくコンタクトすることができました」

◆昨季パ・リーグMVPに輝いたソフトバンク近藤健介外野手(31)が2打数2安打1打点で貫禄を見せた。今季初めて2番で起用され、第1打席で中前打。3回の第2打席で左中間への適時二塁打を放ち、直後の守備からベンチに退いた。近藤は「ボールの見え方も徐々に良くなってきている。スイングを仕掛けてまずは真っすぐをとらえられた」と一定の手応え。3番起用の柳田悠岐外野手(36)も二塁打2本のマルチ安打。「また頑張ります」と話した。

◆右肩痛から再起を目指すソフトバンク松本裕樹投手(28)が1回持たずに降板した。6回から3番手で登板。2つのアウトを取ったものの、5安打4失点。24球でマウンドを木村光にゆずった。小久保監督は「(復帰への)プログラム通りにやってます。出力はまだマックスじゃない。今日は球数で変えました。プログラムに沿って今後も投げていきます」と変わらぬ信頼を寄せた。

◆連日の活躍だ。ロッテのドラフト2位・宮崎竜成内野手(24)=ヤマハ=が一時逆転の2点二塁打を放った。六回に1点差に詰め寄りなお1死一、三塁。「思い切って自分の良さである積極性をチャンスの場面で出していこうと思っていた」と初球の低め、146キロの速球を振り抜き右翼線へ運んだ。代打で出た前日8日も適時打を放ち、オープン戦は5試合で打率・308とバットで存在感を示している。ドラフト1位の西川(青学大)も連日、中軸で起用されて結果で応え続けている。「すごく仲良くしているので野球もプライベートも話せる。関係性はめちゃくちゃいい」という戦友を「すごいなっていうふうには見ています」。ただ、身長173センチの左打者は「(自分が)めちゃくちゃに(打球を)飛ばしにいったりすると普段と違うことになってしまう。力みが入ってミスショットにつながったりする。自分は自分のやることに集中する」と表情を引き締めた。宮崎を二塁手として先発出場させた吉井監督は「彼はポジション争いの中で勝負している。二塁だけでなく三塁も守れる。今は遊撃の練習もしていて、いける感じもある。打撃さえ良ければチャンスでいきたい(起用したい)」と評価。「守備位置にこだわりはない。出られるところで」と万能型の新人が、定位置奪取を虎視眈々と狙う。(片岡将)

◆残り少ない開幕先発枠入りを狙う34歳のソフトバンク・東浜が4回1失点と要所を締めた。四回にソロを許したが、先頭打者は一度も出さず「試合の流れをつくるという意味では収穫があった。結果を出し続けないといけない立場なので、アピールしていくことに変わりはない」と次回登板を見据えた。沖縄尚学高、亜大でバッテリーを組んだ嶺井のサインにはほとんど首を振らなかったといい「僕のいいところを引き出してくれた」と満足そうに話した。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
411 0.800
(↑0.05)
-
(-)
16
(+1)
12
(-)
3
(-)
5
(+1)
0.215
(↓0.026)
1.700
(↑0.35)
2
(-)
ソフトバンク
421 0.667
(-)
0.5
(↑0.5)
28
(+5)
25
(+5)
4
(+1)
8
(+1)
0.257
(↑0.012
3.190
(↓0.3)
3
(1↑)
ヤクルト
530 0.625
(↑0.054)
0.5
(-)
22
(+4)
20
(-)
4
(-)
8
(-)
0.218
(↑0.005)
2.060
(↑0.3)
3
(1↑)
巨人
530 0.625
(↑0.054)
0.5
(-)
33
(+8)
26
(+2)
5
(-)
0
(-)
0.254
(↑0.013)
2.630
(↑0.23)
5
(3↓)
中日
431 0.571
(↓0.096)
1
(↓1)
30
(-)
28
(+1)
3
(-)
10
(+1)
0.231
(↓0.012)
3.550
(↑0.31)
6
(5↑)
西武
220 0.500
(↑0.167)
1.5
(-)
14
(+7)
12
(+4)
1
(-)
3
(+2)
0.257
(↑0.038)
2.650
(↓0.13)
6
(-)
ロッテ
331 0.500
(-)
1.5
(↓0.5)
24
(+5)
21
(+5)
5
(+1)
6
(+1)
0.204
(↑0.005
2.030
(↓0.16)
8
(-)
DeNA
342 0.429
(-)
2
(↓0.5)
25
(+2)
28
(+2)
0
(-)
7
(-)
0.216
(↓0.007)
2.650
(↑0.35)
9
(3↓)
阪神
231 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
32
(+2)
33
(+8)
6
(-)
4
(-)
0.338
(↓0.019)
4.670
(↓0.47)
10
(1↓)
楽天
242 0.333
(↓0.067)
2.5
(↓1)
32
(+4)
26
(+7)
3
(-)
10
(+2)
0.233
(↓0.005)
3.170
(↓0.56)
10
(1↓)
広島
242 0.333
(↓0.067)
2.5
(↓1)
16
(-)
21
(+4)
2
(-)
1
(-)
0.201
(-)
2.440
(↓0.23)
12
(-)
ORIX
151 0.167
(-)
3.5
(↓0.5)
17
(+2)
37
(+2)
0
(-)
1
(-)
0.230
(↓0.001)
4.940
(↑0.49)