広島(★0対1☆)ヤクルト =オープン戦1回戦(2025.03.08)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ヤクルト
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広島
0000000000700
勝利投手:奥川 恭伸(1勝0敗0S)
(セーブ:木澤 尚文(0勝1敗1S))
敗戦投手:森下 暢仁(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆広島は、先発・森下が3回1失点と順調な調整ぶりを披露。2番手で登板したルーキー・佐藤柳も、4回無失点5奪三振の投球で存在感を示した。対するヤクルトは、先発・奥川が5回無失点。コンディション面の不安を払しょくする好投を見せ、開幕ローテーション入りへ前進した。

◆広島小園海斗内野手(24)がプロ初の一塁守備に就いた。3番三塁で先発し、途中で二塁に回って、8回から一塁へ。この日の試合前も一塁で守備練習を行っていた。小園の一塁守備は公式戦では1、2軍通じて初だが、24年の球宴第2戦で試合途中から一塁を守った。小園の主戦場になる可能性の高い三塁に試合途中から他の選手を入れたとしても、勝負強い小園を試合最後まで残せるよう、勝負手の幅を広げる狙いで、首脳陣は「一塁・小園」を試していく。

◆開幕投手を務める広島森下暢仁投手(27)が今季初実戦に臨み、3回を4安打1失点で投げ終えた。立ち上がりは3者凡退。2安打を許した2回も無失点で切り抜けたが、3回は1死一塁で西川にファウルで粘られ、10球目の145キロストレートを右中間に運ばれて1点を失った。なおも1死二塁とピンチは続くも、サンタナ、村上をともに内野ゴロに打ち取った。森下は「(打者への)初球、全部変化球で投げたいと思ったので、投げて、カウントしっかり取っていけるようにと思ったんですけど、だいたいボールだったので、そのあたりはまたやりたいなと思う。どの球種でも初球からストライクを取っていけるようにしたい」と実戦初登板の試みを説明。西川に適時二塁打を許した打席も「最後打たれましたけど、もう少し内側だったら見逃してくれていたのかな思いますし、ちょっと最後の球は弱くなって打たれてしまったので、ああいう場面で1つアウトにして、ランナー二塁だったり、最低限のことをしないといけないと感じた」と課題も実感した。自身初の開幕投手に向け「登板数も少なくなってくるので、その中でもっといいものを出せるようにやりたい」と仕上げていく。

◆ヤクルト奥川恭伸投手(23)が開幕ローテ入りに大きく前進した。広島とのオープン戦に先発し、5回を4安打無失点と好投。5回2死一、三塁、中村奨を追い込んだ後、130キロスライダーを外角低めに投げきった。空振り三振に仕留めた。今季1軍初登板で結果を導いた。ストライク先行で攻めた。球数52のうちボール球は11球だけ。打者18人に無四球どころか、3ボールになることもなかった。ストライク率は78・8%に「ストレートと変化球をしっかりベース板に投げていくことを意識しました」とゾーン勝負を徹底した。修正力を示した。今季実戦初登板だった1日の巨人との2軍戦は2回2安打1四球無失点だった。最速153キロをマークしながらも、高津監督からは「タイミングを崩したバットの当て方のできる投手」と制球力や間合いなど高い次元の修正を求められていた。中6日のマウンドで完成度を高めた投球を示した。好投の中で反省も忘れない。奥川は「全体的には良かったのですが、変化球の精度をもう少し上げて。低く投げるところはしっかり低く投げる必要がある。今後、もう少し細かいところを修正していきたいと思います」と言った。フォークで三振を奪えなかったことなどを次なる課題とした。次回登板は18日阪神戦(神宮)の予定。開幕ローテ入りの最終テストとなる見通し。キャンプでは下半身のコンディション不良で一時、別メニュー調整となったが、軌道修正してアピールを続けた。目標は「1軍完走」。そのために今は開幕ローテだけを見据え、仕上げていく。

◆昨年10月に右肘を手術した広島栗林良吏投手(28)が今季初実戦に臨み、9回1イニングを完全投球で投げ終えた。2死から伊藤をこの日最速の148キロ直球で空振り三振。「最後の空振りも含めてまっすぐでファウルも取れましたし、タイミングが合ってるような打球もなかった。そういう意味では今日は良かったかなと思います」と手応えを得た。新井監督は「フィジカル的に問題なければ、当然そういうふうになります」と守護神の復活を待つ。

◆開幕ローテーション入りに向け、広島ドラフト2位の佐藤柳之介投手(22=富士大)が好結果を出した。4回から登板し4イニングを1安打無失点。5回1死一塁でボークを取られるなど課題もあったが、ヤクルト村上らから計5奪三振。「ああいう打者から空振り三振を取れたのは、本当に自信にしていいのかなと思うので」と振り返った。森下、床田、大瀬良に続く3枠を森、常広らと争う。新人の好投に、新井監督は「(決定は)まだ先になります」とうれしい悩みを抱えた。

◆開幕投手を務める広島森下暢仁投手(27)が、今季初実戦に臨んだ。28日の開幕・阪神戦では自身初の大役を担う本拠地マツダスタジアムでの投球。ヤクルト打線を相手に3回4安打1失点にまとめ、新井監督を「順調ですね」とうなずかせた。立ち上がりは3者凡退。2安打を許した2回も無失点で切り抜けた。3回は1死一塁で西川にフルカウントから4球連続ファウルで粘られ、最後は10球目の145キロ速球を右中間に運ばれて1点を失った。「もう少し内側だったら見逃してくれていたのかなと思いますし、ちょっと最後の球は弱くなって打たれてしまった。ああいう場面で1つアウトにしてランナー二塁だったり、最低限のことをしないといけないと感じた」試合後はあらゆる手だてで失点を食い止める重要性を実感。一方で「どの球種でも初球からストライクを取っていけるように」と初球は変化球で組み立てるなど、今季初実戦を有効に活用した。不動の大黒柱への成長を願う新井監督から「引っ張ってみろよ、やってみろよ、という気持ち」で開幕戦を託された右腕。「もっといいモノを出せるようにやっていきたい」。指揮官の熱い思いに応えるべく、丁寧に準備を進める。【堀まどか】

◆ヤクルト・西川遥輝外野手(32)が先制の適時二塁打を放った。0-0で迎えた三回1死一塁。カウント3-2から4球粘った後に、広島・森下が投じた10球目。145キロの直球を捉え、ライナー性の打球で右中間を破った。これでオープン戦で放った4安打すべてが長打を記録し、長打率・818となった。昨季2勝10敗と苦しんだ敵地・マツダスタジアムで背番号3の存在感が光った。

◆自身初の開幕投手を務める広島・森下暢仁投手(27)が今春初の対外試合に臨み、3回を4安打1失点で終えた。一回は三者凡退と上々の立ち上がりを見せたが、三回に1死一塁から西川に右中間へ先制の適時二塁打を打たれた。春季キャンプ中に新井監督から今季の開幕投手を託された右腕は昨季23試合に登板し、10勝10敗、防御率2・55。開幕戦(28日、マツダ)で迎え撃つ阪神戦は3試合の登板で1勝1敗、防御率1・13と安定していた。登板後、取材に応じた森下は「とにかく全球種、腕を振って投げることを意識した。(感触は)まあまあでした」と振り返り、「(開幕に向けて)登板数も少なくなるので、そのなかでもっともっといいものを出していきたい」と力を込めた。

◆ヤクルト・奥川恭伸投手(23)が今季1軍初先発し、5回4安打無失点と好投した。今季初実戦となった2日の巨人との2軍戦(ジャイアンツタウンスタジアム)以来の登板は制球力の良さが光った。立ち上がりから最速149㌔を計測した直球とスライダーがさえわたり、広島打線を翻弄。5回52球を投げ、無死四球。得点圏に走者を背負う場面もあったが、要所をしっかりと締めてスコアボードにゼロを並べた。2月の沖縄・浦添キャンプ中に下半身のコンディション不良で、一時は別メニュー調整。7日には「結果を残さないといけない」と決意を示していた。開幕ローテーション入りへ一歩前進した右腕は「全体的には良かったが、変化球の精度をもう少しあげて、低く投げるところはしっかり低く投げる必要がある。今後もう少し細かいところを修正していきたい」と足元を見つめた。

◆つば九郎にもみじまんじゅうを食べさせるスラィリー(撮影・渋井君夫)

◆ヤクルト・高津臣吾監督(56)が5回無失点と好投した先発の奥川恭伸投手(23)について言及。今季初の1軍登板で堂々たる投球を披露した右腕に「スピードも出ていたし、よかった。あとは体の状態見て(開幕ローテーション入りを)しっかり判断したい」と話した。奥川は、沖縄・浦添キャンプ中に下半身のコンディション不良で一時、別メニュー調整。開幕1軍が危ぶまれる時期もあったが、しっかりと状態を仕上げ直して戻ってきた。次回登板は18日の阪神戦(神宮)の見込み。指揮官は「もちろん(開幕)ローテーション入りを望んでいる投手の一人。これを続けていくことが大事」と次戦にも期待した。

◆侍ジャパンでの活動を終えてチームに合流したヤクルト・長岡秀樹内野手が「7番・遊撃」で先発し、二回2死一塁で左前打を放った。追い込まれてからファウルで粘り、高めの直球を捉え「シンプルに後ろにつなげた」と胸を張った。昨季最多安打のタイトルを獲得したが、オランダとの強化試合2試合では4打数無安打。「もっと力をつけないと駄目だなと実感した」と高みを見据えた。

◆定位置確保へ向け、バットで存在感を示した。ヤクルト・西川遥輝外野手(32)が8日、広島とのオープン戦(マツダ)に「2番・右翼」で先発出場し、三回に先制の適時二塁打を放った。「ヒットが出るに越したことないし、あの打席に関してはほぼ100点だったと思う」カウント3-2から4球粘った後の10球目。広島の開幕投手に内定している森下が投じた145キロを振り抜き、右中間にはじき返した。オープン戦5試合で放った4安打すべてが長打となり、長打率・750を記録。「(長打が出ているのは)いい打球が飛んでいる証拠」とした上で、通算342盗塁の32歳は「僕はパワーヒッターでないから、まずは塁に出ることが優先」と足元を見つめた。実績十分の左打者に高津監督は「(フルカウントから)長打で1点を取れるわけだから、非常にいい打撃だった」と目を細めた。左翼手のサンタナ以外の枠をかけた熾烈な外野手争いが繰り広げられる中、背番号3が輝きを放った。(樋口航)

◆ヤクルト・奥川恭伸投手(23)が8日、広島とのオープン戦(マツダ)に先発し、5回4安打無失点と好投。リーグ優勝した2022年以来、3年ぶりの開幕ローテーション入りへ、大きく前進した。オープン戦初登板で、打者18人中11人から初球にストライクを奪うなど無四死球で、持ち前の制球力を発揮。2月の沖縄・浦添キャンプ中に下半身のコンディション不良があり、調整が遅れていた期待の右腕が、復活をアピールした。快晴のマツダスタジアムで、若き才能が異彩を放った。今季1軍で初先発した6年目の奥川が、5回4安打無失点。精密機械のような正確な制球力と剛球で、自身3年ぶりの開幕ローテーション入りへ大きく前進した。「少ない球数で長い回を投げたのは、すごくいいこと。ストライクゾーンでどんどん勝負していけたのが、結果につながった」1日の巨人との2軍戦(ジャイアンツタウンスタジアム)以来、今季2度目の実戦登板。一回から最速149キロを計測した直球とスライダーを軸に広島打線を翻弄した。五回2死一、三塁のピンチでは、中村奨を外角のスライダーで空振り三振。5回52球。得点圏での一球を完璧に投げ切る圧巻の投球を披露した。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
311 0.750
(-)
-
(-)
15
(+6)
12
(+6)
3
(+1)
4
(-)
0.241
(↑0.009)
2.050
(↓0.51)
2
(-)
中日
421 0.667
(-)
0
(-)
30
(+6)
27
(+6)
3
(-)
9
(-)
0.243
(↑0.002)
3.860
(↓0.36)
2
(2↑)
ソフトバンク
420 0.667
(↑0.067)
0
(↓0.5)
23
(+6)
20
(+4)
3
(+1)
7
(+1)
0.245
(↑0.004)
2.890
(↓0.23)
4
(2↑)
ヤクルト
430 0.571
(↑0.071)
0.5
(↓0.5)
18
(+1)
20
(-)
4
(-)
8
(+2)
0.213
(↓0.009)
2.360
(↑0.41)
4
(2↑)
巨人
430 0.571
(↑0.071)
0.5
(↓0.5)
25
(+4)
24
(+1)
5
(+2)
0
(-)
0.241
(↑0.007)
2.860
(↑0.47)
6
(2↓)
ロッテ
330 0.500
(↓0.1)
1
(↓0.5)
19
(+4)
16
(+6)
4
(-)
5
(+2)
0.199
(↑0.021)
1.870
(↓0.64)
6
(4↓)
阪神
221 0.500
(↓0.167)
1
(↓0.5)
30
(+4)
25
(+5)
6
(-)
4
(+3)
0.357
(↓0.025)
4.200
(↑0.55)
8
(2↑)
DeNA
341 0.429
(↑0.096)
1.5
(↑0.5)
23
(+5)
26
(+4)
0
(-)
7
(+1)
0.223
(↑0.009)
3.000
(-)
9
(3↓)
楽天
232 0.400
(↓0.1)
1.5
(↓0.5)
28
(+2)
19
(+3)
3
(-)
8
(-)
0.238
(↓0.005)
2.610
(↑0.11)
9
(3↓)
広島
232 0.400
(↓0.1)
1.5
(↓0.5)
16
(-)
17
(+1)
2
(-)
1
(-)
0.201
(↑0.002
2.210
(↑0.21)
11
(1↑)
西武
120 0.333
(↑0.333)
1.5
(↑0.5)
7
(+3)
8
(+2)
1
(-)
1
(+1)
0.219
(↓0.003)
2.520
(↑0.29)
12
(1↓)
ORIX
150 0.167
(↓0.033)
3
(↓0.5)
15
(+1)
35
(+4)
0
(-)
1
(-)
0.231
(↑0.001)
5.430
(↑0.5)