1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DeNA | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
阪神 | 2 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | X | 6 | 12 | 0 | 2 |
勝利投手:村上 頌樹(1勝0敗0S) 敗戦投手:東 克樹(0勝2敗0S) 本塁打 |

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◆阪神は、開幕投手に内定している先発・村上が3回無失点。ローテーション入りを争う2番手・富田も3回無失点と好投を見せた。対するDeNAは、先発・東が3回途中4失点。打線も1安打無得点と、投打ともに不安を残す内容となった。
◆阪神のスタメンが発表された。開幕投手に内定している阪神村上頌樹投手(26)が先発。5日の中日とのオープン戦(甲子園)で4番右翼で出場していた森下翔太外野手(24)は、体調不良のため欠場。豊田寛外野手(27)が6番右翼で出場する。前日6日まで侍ジャパンの一員としてオランダ戦を戦っていた大山悠輔内野手(30)と佐藤輝明内野手(25)は、そろってスタメンを外れた。
◆試合開始前に今季の新入団選手の発表が行われた。ドラフト1位の伊原陵人投手(24=NTT西日本)ら育成を含むドラフト指名9選手が登場。この日に支配下選手登録が発表された工藤泰成投手(23=四国IL徳島)が登場すると、スタンドからひときわ大きな拍手が送られた。その後、現役ドラフトで巨人から加入した畠世周投手(30)や、この日4番三塁でスタメン出場のラモン・ヘルナンデス内野手(29)らも姿を見せた。
◆阪神高寺望夢内野手(22)が、3回1死満塁からオープン戦3試合連続打点となる左前2点適時打を放った。前日6日まで侍ジャパンの強化試合に出場していた大山、佐藤輝がスタメンから外れる中、5番に入り、自身初の一塁で先発出場。第1打席は初球から積極的にスイングし、中前打で出塁。第2打席はチャンスで追い込まれてから6球目を左前に運んだ。初の開幕1軍入りを目指し、守備のユーティリティー性とパンチ力もある打撃を生かし、春季キャンプからアピールを続けている。オープン戦は4試合目の出場で、2打席目までで、13打数6安打の打率4割6分2厘、5打点と躍動している。一塁守備については「練習とはまたちょっと違うので、なれていって、しっかり守れるようになりたい。何球か飛んできたのでよかった」と力を込めた。
◆今季の開幕投手を託された村上頌樹投手(26)が先発し、3回パーフェクトで順調な仕上がりを披露した。先頭桑原を148キロの直球で空振り三振に打ち取ると続く牧をカウント3-2から直球で見逃し三振。3番宮崎から4者連続での内野ゴロでアウトの山を築いた。3回は蝦名、井上をチェンジアップで連続空振り三振に打ち取ると最後は加藤を初球の高め直球で中飛に。3回40球4奪三振、無安打無失点でオープン戦2試合5イニング無失点を継続させた。「いい感じで投げられましたし、結果も良かったです。いいんじゃないかなと思ってます」。開幕投手が公表されてから初めての実戦マウンド。昨季日本一を駆け上った打線を相手に、最高の結果で登板を終えた右腕の表情は自然と緩んだ。キャンプでは新球スライダーに磨きをかけた。この日も桑原にはスライダーを交えカウントを有利に進め直球で空振りに打ち取った。牧に対してもスライダーでファウルを打たせることで、カウントを作り、最後はコーナーいっぱいの直球で見逃し三振。2回の宮崎の三ゴロは外角低めのスライダーを引っかけさせた。「1軍の打者にしっかり試せたのでよかった。いい感じにファウルでもアウトも取れた。いい球になってきたんじゃないかな。自分がしっくりきたものを今投げてます」。直球、他の変化球にも好影響を与える新球に手応えを得た。23年にプロ初勝利から一気に飛躍し10勝6敗、防御率1・75でリーグ優勝に貢献しMVPも受賞した。昨季は7勝11敗の足踏み。新球を手に巻き返しの今季は3・28開幕広島戦(マツダスタジアム)では初の大役を任された。「(開幕へ)皆さんの見る目も変わってくると思うので、そこはあんまり自分の中では気にせず。自分のしたいことをしようと思ってます。あまり緊張しすぎても、しんどいだけなのでもうちょいゆっくりして挑もうかなと思ってます」。上々の手応えが、5年目右腕にちょっぴり余裕も与えた。
◆侍ジャパンから合流した阪神大山悠輔内野手(30)が「侍1号」の"御礼適時打"を放ち、さっそく結果を出した。5点リードの7回裏、一死から同じく代表入りしていた佐藤輝明内野手(25)が中前打で出塁し、2死二塁となったところで、6番豊田に「代打大山」がコールされると、スタンドから割れんばかりの大声援が送られた。打席に立つとカウント2-0からDeNA山崎の直球を振り抜き、右中間への適時二塁打を放ってみせた。大山は5、6日の「ラグザス 侍ジャパンシリーズ 2025 日本VSオランダ」(京セラドーム大阪)に出場。前日6日は5番DHで先発出場し、代表初安打、初本塁打となる左越えソロを放ち、SNS上で「われらの大山」がトレンド入りするなど大きな反響を呼んでいた。
◆阪神のクリーンアップがそろって打点を挙げ、昨季日本一のDeNAに快勝した。先制は初回1死一塁から、3番前川右京外野手(21)がDeNAエース東の投じた135キロツーシームを捉え、右翼スタンドへ先制2ランを放った。2試合連続、今春のオープン戦では3号と勢いは止まらない。3回1死満塁では、5番高寺望夢内野手(22)が3試合連続打点となる2点左前適時打をマーク。さらに5回1死では、体調不良で欠場となった森下に代わり4番を務めたラモン・ヘルナンデス内野手(29=メキシカンリーグ)が、来日1号ソロ。極寒の甲子園をクリーンアップが盛り上げた。投げては開幕投手に内定している先発村上頌樹投手(26)が、3回無安打無失点4奪三振と完璧な投球。2番手富田蓮投手(23)も3回無安打無失点と続き、7回2死までDeNA打線を完璧に抑え込んだ。また甲子園デビューとなった育成ドラフト3位の早川太貴投手(25=くふうハヤテ)は7回に登板。長打と2四球で2死満塁のピンチを招くも無失点。同じく甲子園初登板となったドラフト3位木下里都投手(24=KMGホールディングス)は8回のマウンドに上がり、3者凡退デビューとなった。
◆阪神の投手陣が5人の継投で昨季日本一のDeNA打線を1安打に抑え込んだ。先発は開幕投手に内定している先発村上頌樹投手(26)が、3回無安打無失点4奪三振と完璧な投球。「自分のやりたいことができた。(状態は)70%くらい」と振り返った。2番手富田蓮投手(23)も3回無安打無失点と続いた。「変化球の感触は良かったんですけど、まっすぐはまだ課題がありました」と次を見据えた。また甲子園デビューとなった育成ドラフト3位の早川太貴投手(25=くふうハヤテ)は7回に登板。長打と2四球で2死満塁のピンチを招くも無失点。同じく甲子園初登板となったドラフト3位木下里都投手(24=KMGホールディングス)は8回のマウンドに上がり、3者凡退デビューとなった。9回は岡留英貴投手(25)がきっちりと締めた。7回2死まで無安打無得点のパーフェクトリレーを継続していた。DeNA知野直人内野手(26)に左越え二塁打を浴びるもこの1本のみ。5人の投手リレーでわずか1安打に抑え込んだ。
◆阪神が4試合連続の2ケタ安打&完封リレーで、昨季日本一のDeNAに快勝した。今季から指揮を執る藤川球児監督(44)にとっては、甲子園初白星。「いいスイッチを選手たちも入れている状態で。(先発)村上もよかったし、(2番手)富田も非常に良かったし、いいゲーム展開だったかなとは思います」と振り返った。この日は新外国人のラモン・ヘルナンデス内野手(29=メキシカンリーグ)が、直球を完璧に捉えた来日1号ソロをマーク。「すごく素晴らしい打球だったなと思います」とたたえた。また2戦連続となる2ランを放った前川右京外野手(21)には「いい準備といいますか、全ては準備」と話し、3戦連続打点を挙げた高寺望夢内野手(22)も「いろんなポジションをやっていますけど、自分の中で、志高くやってるんじゃないですかね」と高評価した。阪神のオープン戦4試合連続2桁安打は、21年3月6日ソフトバンク戦から10日広島戦の4試合連続以来、4年ぶり。オープン戦初戦からに限ると、81年の4試合連続以来、44年ぶり。同年は米国アリゾナ州テンピでキャンプを行っており、同じく米国キャンプ中のヤクルトと4試合対戦した。
◆阪神新外国人のラモン・ヘルナンデス内野手(29=メキシカンリーグ)が、オープン戦第1号となるソロ本塁打を放った。5回1死、相手3番手右腕の宮城が投じた外角高めの直球を完璧に捉え、甲子園最深部の左中間スタンドに突き刺した。本塁を踏む直前には、点に向かって指を差すしぐさを見せた。「甲子園という素晴らしい球場でできたことで、皆さんに喜んでもらえたことも含めてすごくよかったです」と笑顔をも見せた。打球速度は驚異の181キロを計測。「知らなかったのでうれしい。そこを目指してやっているわけではないですけど、コーチとすごくいい練習ができているので、その成果が出て、喜んでもらえるかなと思います」と手応え十分だ。
◆前川の勢いが止まらない。阪神前川右京外野手(21)が、2試合連続でオープン戦3号となる先制の右越え2ランを放った。初回1死一塁、カウント2-1からDeNAエース東の投じた135キロツーシームを捉えた。打球は多くの阪神ファンが待つ右翼スタンドの真横。右翼ポール際に突き刺さった。オープン戦出場は4試合目。この1発で第1打席までの成績は、13打数7安打で打率5割3分8厘、3本塁打、6打点と、好調を維持している。左腕から第1打席で1発を放ち、第2打席も左前打。本塁打ではなく「2打席目の方がよかった」と振り返り「追い込まれてツースリーまで持っていって、最後レフト前、あっちの方が評価していいのかな」と語った。
◆DeNAの伏兵知野直人内野手(26)が完全リレーを阻止した。阪神投手陣に完全投球に抑えられていた7回2死、育成早川のスライダーを捉え、左翼へ二塁打。途中出場ながらチーム唯一の安打でアピールした。5日の広島戦でも1安打と2盗塁をマークしており、三浦監督は「知野がああいう形で自分の存在感というか力をアピールしてくれていると思います」とたたえた。
◆阪神の侍コンビが大歓声で迎えられた。前日6日まで日本代表に参加していた大山悠輔内野手(30)と佐藤輝明内野手(25)が午前の練習からチーム復帰。6回、まず「サード佐藤輝」のコールが響くと球場が沸いた。見せ場は7回。詰まりながらも山崎から中前に落として出塁。2死二塁となり、今度は代打・大山が告げられると、この日一番の大歓声が降り注いだ。前夜のオランダ戦で豪快2ランを放ったばかり。勢いそのままに、外角の147キロを右中間にはじき返す適時二塁打。「1本出たのは良かったと思います。すごくいい感じなので。またこれから修正するところもあるので、そこはしっかり1日1日」と、うなずいた。三塁線の打球をうまく処理する守備も見せた佐藤輝は「シーズンが楽しみですね」とファンの声援に感謝した。藤川監督も「いいパフォーマンスを見せてくれた。故障なくできたことでホッとしています。監督として」と笑顔だった。
◆阪神は7日、森下翔太外野手(24)が体調不良のため、自宅で静養すると発表した。同日のDeNA戦(甲子園)を欠場した。森下は5日の中日戦では「4番右翼」で先発し、4打数無安打。今春実戦は2本塁打を含む12打数4安打、5打点と数字を残しており、藤川監督の新打順構想で4番として期待されている。
◆開幕投手に内定している阪神先発の村上頌樹投手(26)が3回無安打無得点4奪三振と完璧な投球を披露した。直球と新球スライダーを中心に織り交ぜ、昨季日本一のDeNA打線を寄せつけなかった。「ゼロに抑えればいいですけど、そこはあまり気にせず。状態は70%」とまだまだ改善の余地あり。3月28日広島との開幕戦(マツダスタジアム)へ向けてさらに状態を上げていくつもりだ。オフから取り組んだ新スライダーが効果的だった。この日投じた40球のうち14球がスライダー。持ち球のカットボールとカーブをより生かす新球種として改良を重ねてきた。「球速帯も自分の中でいい感じ。イメージ通りに投げられている」と手応えを感じていた。初の大役にプレッシャーを感じる様子はない。「みなさんの見る目も変わってくると思いますが、緊張しすぎず、ゆっくり挑もうかなと思います」。23年MVP右腕は冷静に、開幕に照準を合わせる。
◆阪神新外国人のラモン・ヘルナンデス内野手(29=メキシカンリーグ)が、7日、DeNAとのオープン戦(甲子園)で来日オープン戦第1号となるソロ本塁打を放った。4点リードの5回1死走者なし。3番手宮城の2球目外角高めの148キロ直球を見逃さなかった。完璧に捉えた打球は、甲子園最深部の中堅寄りの左中間スタンドへ。バックスクリーンには大谷級の「打球速度181キロ」が表示された。「甲子園という素晴らしい球場でできたことで、皆さんに喜んでもらえたことも含めてすごくよかったです」。本拠地初戦となった5日中日戦から、オリジナルのヒッティングマーチをファンが口ずさんでくれる。歌詞にはスペイン語で「アニモ(頑張れ) ヘルナンデス」。声援を力に変えた助っ人は、ホームを踏むときに、天を向かって指をさして神に感謝した。オープン戦全4試合に出場し、10打数4安打1本塁打2打点、打率4割を残す。打球速度181キロには、「知らなかったのでうれしい。そこを目指してやっているわけではないですけど、打撃コーチとすごくいい練習ができているので、その成果が出た。喜んでもらえるかな」とニッコリだ。オープン戦初の三塁守備でも、5度の守備機会を無難にさばき「監督に言われたところでいつでもいけますよという準備をしっかりしたい」と胸を張った。身長193センチ、体重102キロ。昨季のメキシカンリーグで22本塁打を刻んだ長打力はダテじゃない。藤川監督は「すごく素晴らしい打球だったなと思いますね」とベンチから見届けた特大アーチを焼き付けた。推定年俸30万ドル(約4500万円)というドミニカ共和国出身の格安助っ人は最後に「おなかすいた」と日本語で周囲を笑わせた。陽気なカリビアンはまだまだ話題を振りまいていく。【伊東大介】ドジャース大谷の打球速度 大谷が昨季、記録した打球速度最速は4月27日に菊池(当時ブルージェイズ)から放った右前打で119マイル(ヤク192キロ)。本塁打は10月17日ポストシーズン、メッツ戦で放った先頭打者アーチでマークした117・8マイル(約190キロ)だった。
◆高卒5年目の阪神高寺望夢内野手(22)がまたまた結果を残した。5番一塁で出場すると、3回1死満塁で2点左前適時打を放ち、これで実戦4試合連続打点となった。藤川監督から春季キャンプMVPに指名された売り出し中の若武者。是が非でも欲しい結果を連日出し続け、意気揚々と思いきや「良かったのも悪かったのも忘れて明日以降やっていきたい。いい流れは続けるけど、終わったことは終わったことなので」ときっぱり。この気持ちの切り替えの早さこそが指揮官が高く評価しているポイントだ。5日中日戦(甲子園)の三塁守備でフェンス際の飛球を捕れず悪送球も記録。痛恨の2失策となったが、翌日にはしっかり気持ちを切り替えてグラウンドに現れた。この姿に指揮官は「あっけらかんとした性格でサバサバしているのはいいなと。ミスを引きずらないのが彼の良さ」と絶賛していた。高寺も「ミスしても明日以降また頑張ればいい」とサラリ。有言実行で次戦にしっかり挽回した。指揮官は春季キャンプ最終日に「糸井(SA)っぽいところがある」と高寺を評価。糸井SAといえば現役時代に天然キャラで「宇宙人」とも言われたが、高寺は「目標の選手。うれしいっすね!」と笑顔を見せていた。この試合4打数2安打でオープン戦の打率は4割ジャスト。同じ左打者として、バットでも「糸井2世」の片りんを見せつけている。「1戦1戦がアピール。継続してやっていきたい」。良い結果も悪い結果も引きずらない。初の開幕1軍へ向けて1日ずつ勝負する。【山崎健太】
◆4回から2番手登板した阪神富田蓮投手(23)が3回完全投球で、開幕ローテ争いへ好アピールした。元ソフトバンクの和田毅氏直伝のチェンジアップを駆使しながら、5回1死で迎えた巧打者の宮崎はフォークで3球三振。「その前のチェンジアップがいいように効いて、いい高さに落ちた。変化球の方は割と自分の中でもコントロールできた」と納得だ。開幕ローテ有力候補だった大竹は別メニュー調整、伊藤将は3戦連続失点中。左腕の苦難が続く中で3年目左腕が存在感を発揮した。▽阪神坂本(先発村上、2番手富田の6回完全投球をリード)「意図したボールで意図したアウトが取れたと思う。結果も良かったし、内容もすごく良かったと思うので、しっかり続けていけたら」
◆阪神ドラフト3位木下里都投手(24=KMGホールディングス)が、3者凡退で完璧な甲子園デビューを飾った。6-0の8回にマウンドへ。先頭蝦名をツーシームで遊ゴロに打ち取ると、井上をも一ゴロ。最後は加藤をカットボールで空振り三振に仕留めた。「めちゃくちゃ緊張しましたよ。内心震えてました」と振り返るも、冷静な投球で無失点。「今日は本当に自分のピッチングができたなっていう感覚があった」。手応えを得て、次戦も好投を誓った。▽阪神梅野(福岡大の後輩木下を好リード)「なんとか抑えたいというお互いの気持ちで、しっかり三振取れて良かったと思う。本当にナイスピッチングでした。(代打安打は)取り組んでいることを出そうと思った結果がいい形になった」▽阪神町田(9回守備から途中出場し初の甲子園でプレー)「小さい時から夢見たところに自分が今立てているんだなと実感が湧いた。すごくうれしい気持ちになった。公式戦でスタメンマスクで出られるように、もっともっと長いイニング出られるように頑張りたい」▽阪神早川(7回に甲子園デビュー。2死満塁のピンチも無失点)「予定は2イニングだったんですけど、球数がかさんで1イニングなってしまったのが悔しい。投げて課題も見つかりましたし、本当に今後にはプラスにしかならない」▽阪神門別(開幕ローテ入りを目指して8日DeNAとのオープン戦に先発4イニング登板予定)「(DeNA打線は)めっちゃいいなと思う。打たれる打たれないより、やりたいことができれば。真っすぐが軸になるが、変化球で打たせて取るのが理想」
◆阪神が4試合連続の2ケタ安打&完封リレーで、昨季日本一のDeNAに快勝した。今季から指揮を執る藤川球児監督(44)にとっては、甲子園初白星となった。藤川監督の一問一答は以下の通り。-投打ともに中身のある試合だった「そうですね。いいスイッチを選手たちも入れている状態で。村上もよかったし、富田も非常によかったし、いいゲーム展開だったかなとは思いますね」-村上は順調に段階を踏んでいる「見ての通りで、いい感じだな、とは思っています。(開幕まで)あと3週間ですかね。順調かなとは思います」-木下は福岡大の先輩梅野とバッテリーで1回完全「そうですね、梅野も代打で1打席と思っていたので、良い形でヒットが出て、その後マスクをかぶってまた木下をリードできる形になって、いいものを見せてくれたかなと思います」-高寺も「いろんなポジションやってますけど、自分の中で、志高くやってるんじゃないですかね」-支配下となった工藤は背番号24「マウンドに立った時に僕も、30番、92番、22番、18番もつけましたけど、やっぱり90番台とでは違いますからね、相手に与える威圧感、影響というのは。彼が新しく作っていってくれればなと」
◆<オープン戦:阪神6-0DeNA>7日甲子園新フォームの弊害が露呈した。開幕投手に決定しているDeNA東克樹投手(29)が精彩を欠いた。1回1死一塁、阪神前川に先制2ランを浴びると、3回には連続四球と左前打で無死満塁のピンチを招いたまま降板。予定通り63球を投げて、3回途中4安打4失点2四球と不安を残した。「データ的にメカニックの部分でかなりエラーを起こしていた」と振り返った。メカニックのエラーとはリリースポイントの高さ。23年、24年とリリースポイントを下げ、身体を横方向に使う「横振り」のフォームで2年連続2ケタ勝利を挙げた。今季はさらなる進化を求めて、動作解析施設を訪問。平均球速を上げるために、着地する右足のヒザの屈曲角度を「山本由伸投手のようなピンとした感じに」と修正した。しかしその影響で過去2年と比べてリリースポイントが約10センチ、高い位置に。「スピードを上げていく弊害でいろんなエラーが出ていた。(身体の使い方が)縦振りになってしまってたかなと。制球も今年は苦労しているので、引き出しを使ってフォームを修正していきたい」と登板後にブルペンで40球追加で投げ込み、課題と向き合った。今季実戦初登板の1日中日戦でも制球が乱れ、この日と合わせて3回0/3を6失点3四球。2月末には体調不良にも見舞われ「どうなるかわからないですけど、立場的にも間に合わせてシーズンやり抜かなければならない。1日1日の練習を大事にしていきたい」と危機感を募らせた。開幕まで3週間。過去の引き出しをフル活用して間に合わせる。【小早川宗一郎】▽DeNA大原チーフ投手コーチ(東について)「着地足の投げる時のタイミングのズレが大きい、一致しないという違和感は伝えました。(残り登板数は)本当に悪いようではイニング稼がないで、3試合投げる可能性も0じゃない」▽DeNA三浦監督(東について)「ちょっとピリッとしなかったけど、原因ははっきり分かっているので、次回登板くらいから少しずつマシになっていくと思います」
◆春の甲子園、虎祭りだ! 阪神前川右京外野手(21)が2試合連続となる先制2ランを放った。昨季日本一に輝いたDeNAのエース左腕東から進化の1発。オープン戦4試合目にして早くも3号で打率5割、6打点、8安打と「4冠」だ。チームは44年ぶりにオープン戦開幕から4試合連続2桁安打を記録。藤川球児監督(44)率いる新生タイガースが景気よく25年甲子園初勝利を挙げた。前川のバットから快音が止まらない。初回1死一塁、カウント2-1からDeNA東が投じた真ん中低めの135キロツーシームに体を少し沈めながら合わせた。打球は多くの虎党が待つスタンドに吸い寄せられるように伸びていき、右翼観客席横のポール際にズドン。待っていなかった球種で、左打者には不利と言われる甲子園での2試合連続弾を放ち、対応力の高さを見せた。「スライダーを待っていたので、乗せた感じだった。打ててよかった」昨年は右投手が先発する際のスタメン出場が多く、左投手との対戦は362打席中、わずか56打席。レギュラー定着に向けて大きな意味を持つ可能性もある左腕撃ちだ。手応えを感じたのは本塁打よりも第2打席。同左腕の外角低めボール球のスライダーを見逃した直後、外角低め直球を捉え、力強い打球は三遊間を破った。「追い込まれてツースリーまで持っていって、最後レフト前。あっちの方が評価していい」と力を込めた。活躍が必須と決意している高卒4年目の進化が止まらない。今年初対外試合となった2月15日の練習試合楽天戦(宜野座)では変化球を本塁打。5日の中日戦(甲子園)では、逆方向にアーチをかけた。過去に1軍で放った4本の本塁打は、すべて直球を引っ張ったもので、ともに初パターンの1発だった。それでもまだまだ成長中。「開幕から戦う上で準備しないといけないことがたくさんある。満足していたら本当に終わっていく」とさらに気を引き締めた。オープン戦は4試合に出場し16打数8安打の打率5割、3本塁打、6打点と活躍。打率、本塁打、打点、安打数で12球団トップの4冠だ。「打つことに越したことはないが、タイミング、構え方などがよくなっている。結果より、準備段階がしっかりできている」。開幕に向けて入念な準備を続け、さらなる進化を目指す。【塚本光】阪神のオープン戦4試合連続2桁安打は、21年3月6日ソフトバンク戦から10日広島戦の4試合連続以来、4年ぶり。オープン戦初戦からに限ると、81年の4試合連続以来、44年ぶり。同年は米国アリゾナ州テンピでキャンプを行っており、同じく米国キャンプ中のヤクルトと4試合対戦した。
◆阪神の試合前練習に、前日6日まで侍ジャパンのメンバーとして強化試合を戦った石井大智投手(27)、大山悠輔内野手(30)、佐藤輝明内野手(25)の3選手が合流した。前日の侍ジャパンの試合はナイターで行われたものの、この日午前9時の練習開始に合わせてグラウンドへ。石井は5日に1回無失点と好投。佐藤輝は第1戦で安打を放つと、2戦目も犠飛で打点を記録。大山は6日の試合で侍ジャパン初本塁打を放っていた。チームは7日から開幕まで最後となる甲子園でのDeNA戦2試合、巨人戦1試合の3連戦に臨む。
◆阪神・森下翔太外野手(24)が体調不良のため自宅療養すると発表された。6日に行われた西宮神社での必勝祈願、甲子園での1軍全体練習には参加していた。今春キャンプでは腰の張りの影響で約2週間別メニュー調整も、実戦復帰すると2試合連続本塁打を記録。藤川阪神の4番として結果を残していた。
◆阪神・藤川球児監督(44)のサプライズ発表から一夜明けた7日、育成D1位・工藤泰成投手(23)=四国IL徳島=が支配下選手契約を締結した。背番号は「127」から「24」に変更された。藤川監督の主な一問一答は以下の通り。ーー支配下登録が発表されて改めて「スタートラインに立つ必要があるというか、パワー系の投手なので、あまり遅らせると出力を上げ過ぎて故障につながってもダメなので、できるだけ早く支配下として入れて馴染ませたかった。球団も速く動いてくれて、スムーズにできたかな、と思います」ーー春季キャンプから結果を残し続けていた「(ほかの支配下選手と)同じスタートラインに早く立たせて、慣らす必要がある。開幕まであと3週間ですか。ギリギリで入れると支配下になった時の投球スタイルが変わる可能性もあるし、それをある程度、別のステージで見ておく必要があるという部分で、急いでもらいましたね」ーーアピールも伝わった「アピールとは考えていないですね。力です」ーー引き上げることがコーチの仕事とも話していたが、良い報告が上がってきたか「もちろんですね。育成の力がよかったのか、ドラフトがよかったのか。その辺りはどちらにしても、彼の取り組みと、能力が高かったので。能力です」ーー最終決定は5日中日戦の投球「もちろん、しばらく前から首脳陣の中で話はしていますけど、それでもある程度、猶予期間もあっての判断になります。降って湧いた話ではないです」ーー激励会でのサプライズ発表は、ほかの育成選手に刺激を与えたかった「一日でも早く支配下として入れて、ほかの選手たちの刺激にもなりますし、それから、彼(工藤)はいまブルペンに入る予定ですけど、元々独立リーグでは先発をしていたので、仕組みを、ブルペン陣を形成していく時に、どういう枠組みで、というところで、3桁のままでは入れづらいので、その部分で、まだ1人目ですけど、まだ分かりませんけど、力です」ーー24番は横田慎太郎さんが背負っていた番号「それは、そういうところではないですけど、たくさんの番号、そこまで空きがないということもありまして」ーー支配下登録された育成選手には90番台を与えることが多かった「空いていないんですよね。でも、マウンドに立った時に、僕も30番と92番と22番を着けましたけど、18番も着けたのかな。やっぱり90番台では相手に与える威圧感、影響は全然違いますからね。彼が新しく作っていってもらえたらな、と。今日もキャッチボールでは岩崎がやってくれていましたけど、別に岩崎とは何も会話はしていないけど、そういう部分で岩崎も『よし!』と思ってくれる。あうんの呼吸ですね。心強い選手たちがいるので、早い段階で交じって、切磋琢磨をして...コンディションの管理は見ていかなければなりませんけど」
◆阪神は開幕投手に内定している村上頌樹投手(26)が先発のマウンドに上がる。昨季は強力DeNA打線に1勝3敗と負け越したが、前日6日には「球場の広さもこの前に投げたSGLと一緒。マウンドも変わらないと思うので、いつも通りに投げられたら」ときっぱり。開幕戦に向けた調整を進めるマウンドにする。
◆試合開始に先駆けて、今季の新入団選手が"お披露目"された。ドラフト1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=、ドラフト2位・今朝丸裕喜投手(18)=報徳学園高=ら新人9選手に加えて、ラモン・ヘルナンデス内野手(29)ら新助っ人も登場。計16選手が甲子園のグラウンドに立った。この日、支配下登録された育成ドラフト1位・工藤泰成投手(23)=四国IL徳島=には一際大きな拍手が送られた。この試合では育成ドラフト3位・早川太貴投手(25)=くふうハヤテ=が登板予定となっている。
◆阪神が前川右京外野手(21)の2点本塁打で先制した。一回、1死から中野が安打で出塁し、走者一塁で前川。カウント2-1からの内角の変化球をうまくさばき、右翼のポール際に叩き込んだ。前川は5日の中日戦から2連発。さらに2月24日のDeNAとの練習試合から5打席連続安打と手が付けられない。リーグ屈指の左腕・東を相手に前川がパワーと技術を見せつけ、先制点を奪った。
◆先発した阪神・村上頌樹投手(26)は3回無安打無失点。打者9人から4三振を奪い、1人の走者も許さない圧巻の投球を見せた。立ち上がりから桑原、牧を直球で連続三振に斬ると、その後は内野ゴロを量産。緩急を巧みに操り、強力DeNA打線を手玉に取った。三回には蝦名、加藤からチェンジアップで空振り三振を奪った。昨季、対DeNAは1勝3敗、防御率3・15と苦戦。最速148キロの直球に、昨オフから習得に力を入れてきたスライダーを交え、苦手としていた相手を翻弄した。開幕投手が今季初の甲子園で快投を見せた。調整を重ね、3月28日の広島戦(マツダ)へ向けて歩みを進める。
◆阪神が「5番・一塁」で出場した高寺望夢内野手(22)の適時打で2点を追加した。2-0で迎えた三回。近本、中野が四球を選び、前川がこの日2本目の安打となる左前打で満塁のチャンスを作る。ここで相手先発の東が降板。1死満塁とし、高寺が2番手・松本凌から左前へ2点打を放った。
◆阪神の新外国人選手、ラモン・ヘルナンデス内野手(29)が来日初アーチとなるソロ本塁打を放った。4―0の五回1死で打席に立つと、DeNAの3番手・宮城の148キロ直球を一閃。快音を響かせて上がった打球は、左中間最深部のスタンドにライナーで突き刺さった。打球速度は181キロ、飛距離は115メートルの一発。実戦10試合目で、あいさつ代わりの豪快な本塁打をたたき込んだ。
◆阪神の佐藤輝明内野手(25)が六回の守備から出場。整備終了後に名前がコールされると、スタンドから大歓声が起こった。佐藤輝は6日まで、石井大智投手(27)、大山悠輔内野手(30)とともに侍ジャパンに招集されて強化試合に出場していた。一夜明け早朝からチームに合流。スタメンには名前はなかったが主砲の登場に甲子園は沸き上がった。
◆阪神・富田蓮投手(23)が四回から2番手で登板し、3回パーフェクトと好投した。牧、佐野、筒香、宮崎とシーズンさながらの強力打線を相手にテンポも良く、かつ緩急を巧みに操りながら勝負を展開。打たせて取る投球で9つのアウトを奪うことに要した球数はわずか28球だった。昨秋から先発への意欲を燃やし、ここまでも調整を続けてきており、開幕ローテーション入りに向けたアピールは大成功。開幕投手の村上頌樹投手(26)が三回までをパーフェクトに抑えていた中、左腕もしっかりと続いてみせた。
◆阪神の育成ドラフト3位・早川太貴投手(25)=くふうハヤテ=が七回に3番手として登板。昨年くふうハヤテとしてウエスタン・リーグに経験はあったが、タテジマに身を包んでの甲子園初登板を果たした。強力DeNA打線に真っ向から立ち向かった。先頭桑原を三ゴロに打ち取ると、続く牧も投ゴロで2アウトを奪う。ここから二塁打と2つの四球で2死満塁のピンチを迎えたが、戸柱を初球で三邪飛に抑えて無失点。この日支配下登録となった育成D1位・工藤泰成投手(23)=四国IL徳島=に続くべく、好投を披露した。
◆阪神・大山悠輔内野手(30)が代打で出場。一振りで適時打を放ち、貫禄を見せつけた。6日まで侍ジャパンに招集され、2試合の強化試合を戦ったばかりでチームに合流した。スタメンではなかったが、5―0の七回、同じく代表から合流し、途中出場した佐藤輝明内野手(25)の出塁から作った2死二塁の場面で打席に立った。1ボールから山崎の直球を仕留め右中間を真っ二つ。適時二塁打を放ち、格の違いを見せた。この後代走が送られ、大山は1打席で交代した。
◆阪神・藤川球児監督(44)が初めてリクエストを行使した。八回先頭の糸原が一ゴロを放ち、投手と競争になるもアウトに。このプレーをめぐって藤川監督が腰を上げ、両手で四角を作った。判定は覆らなかったが、気にする様子もなく手をたたいて選手を鼓舞した。
◆阪神は投打が噛み合い快勝した。一回、前川の2戦連発となる2ランで先制すると、三回には高寺の2点適時打で追加点。五回には新外国人・ヘルナンデスの来日初アーチが飛び出し、七回には大山も適時打でダメ押しした。投げては開幕投手の村上と富田が3回ずつをパーフェクトで抑えるなど昨季日本一のDeNAの打線に付け入る隙を与えず。藤川球児監督(44)の甲子園初勝利をプレゼントした。
◆五回、本塁打を放った阪神ラモン・ヘルナンデスを迎えるナイン=甲子園球場(撮影・斉藤友也)
◆阪神が昨季日本一のDeNAに快勝。藤川球児監督(44)が甲子園初勝利を挙げた。一回、東克樹投手(29)から「3番・左翼」前川右京外野手(21)の2戦連発で2点先取。三回は「5番・一塁」高寺望夢内野手(22)が2点打、五回は「4番・三塁」ラモン・ヘルナンデス内野手(29)が来日1号を左中間席に放った。日本代表戦を終えた佐藤輝明内野手(25)は六回から三塁に入って中前打、大山悠輔内野手(30)は代打で適時二塁打。村上頌樹(26)、富田蓮(23)の両投手はともに3回完全投球だった。虎将の主な一問一答は以下の通り(OP戦成績=2勝1敗1分、観衆=1万8862人)。ーー投打ともに中身のある試合「選手たちも、良いスイッチを入れている状態で。村上も良かったし、富田も非常に良かった。いいゲーム展開だった」ーー開幕投手の村上が3回完全。段階を踏んでいる「だと思います。見ての通り。あと3週間ですかね。順調かな、とは思います」ーー富田も3回無失点「同じく順調。明日、明後日のコンディションがいい状態に戻ってきて。そこが一番の、いつも考えているところなので」ーーD3位・木下も甲子園初登板で梅野とバッテリー「そうですね、梅野も代打で1打席と思っていたので、良い形でヒットが出て、そのあとにマスクをかぶって、また木下をリードできる形になって、良いモノを見せてくれた」ーー木下のここまでを見て「どうですかね。それは担当コーチが見ていますから。僕はその日、その日を見ていますから」ーー打撃陣では前川が左投手から本塁打「どうでしょうね。特には何もないですけど、良い準備と言いますか。全ては準備ですから」ーーそれだけの力が備わっている「まあ、打撃は相手が良ければ難しくなってきますから。上回ることができれば打つことはできますけど、相手の状態が良ければ、なかなか...と思っています」ーーオフからの取り組みがいい形で「まだ始まっていませんから。はい」ーー高寺も複数安打「そうですね、いろいろなポジションをやっていますけど、自分の中で、志高くやっているのではないですかね」ーーヘルナンデスも一発が出た「そうですね。彼に聞いてあげてください。すごく素晴らしい打球だった」ーー佐藤輝、大山の出場は本人たちの意向「そうですね。選手起用に関してはなかなか言えないところはありますけど、いい形でパフォーマンスを見せてくれた。ゲーム後までしっかりと故障なくできたことで、ホッとしている。そういうところが監督としての考えですね」ーー森下が体調不良。すぐ戻ってこられるか「病院の先生しか分からないですね。僕はドクターではないので」ーー報告が来ているわけではない「ドクターではないですから。なかなかそこは。体調不良というところですから」ーー打線が厚みを増している「おのおのが自分たちの能力を高めていくことは、野球選手の務めですから。ゲームの中でミックスさせてゲームを行うことが自分たちの仕事なので。そういう部分では、一つ準備...今日は良かったというぐらいかもしれないですね。手放しで喜べることは何一つないですね」ーーリクエスト行使(八回先頭、糸原の一ゴロにリクエスト。判定通りにアウト)「ホームの植田(七回の本塁憤死)のところもありましたけど、そのあとに一度やってみましょう、というところで。ベンチとしての作業もシーズン開幕までにしっかりと進めていかなければいけないな、と思いますね」
◆阪神が昨季日本一のDeNAに快勝。一回、東克樹投手(29)から「3番・左翼」前川右京外野手(21)の2戦連発で2点先取。三回は「5番・一塁」高寺望夢内野手(22)が左前に2点打を運んだ。五回は「4番・三塁」ラモン・ヘルナンデス内野手(29)が来日1号を左中間席に放った。日本代表戦を終えた佐藤輝明内野手(25)は六回から三塁に入って中前打、大山悠輔内野手(30)は代打で適時二塁打。村上頌樹(26)、富田蓮(23)の両投手は、いずれも3回完全投球だった。主な選手、コーチのコメントは以下の通り。開幕に向けて村上頌樹 「自分のしたいことをしようと思って。緊張しすぎてもしんどいだけなので」2番手の富田蓮 「もっと頭を使いながら、キャッチャーと意思疎通しながらやっていけたらなと思います」富田について安藤優也投手チーフコーチ 「(開幕ローテに)今日の内容を見たら、十分競争に入っていけると思います」七回に登板した育成D3位・早川太貴投手(25)=くふうハヤテ 「予定は2イニングなんですけど、球数(27球)が、かさんで1イニングになったのが悔しい」八回に登板したD3位・木下里都投手(24)=KMGホールディングス 「(初甲子園でスタンドを見る余裕は)「ないっす、ないっす、そんなものはないですよ」木下の投球に梅野隆太郎 「ホント、ナイスピッチングでした」適時打の大山悠輔 「一本出たのは良かった。すごくいい感じ」九回にマスクをかぶったD4位・町田隼乙捕手(21)=BCL埼玉 「(新入団選手紹介で)小さい時から夢見た所に自分が今、立てているんだなと実感が沸いた」途中出場の佐藤輝明 「志願の出場って書くんでしょ。佐藤、志願の出場って」2三振後に来日初本塁打のラモン・ヘルナンデス 「2打席ともうまく結果が出なかったので、ゾーンを上げてストライクを打つ意識で行きました」右翼に2戦連続アーチを運んだ前川右京 「(浜風を計算しながらと問われ)計算できないっすね、それは。絶対無理っす」
◆DeNAの開幕投手に決まっている東克樹投手(29)が先発し、2回0/3で63球を要して4安打4失点だった。球数がかさみ、予定の3回を投げ切らずに交代。2四球と制球がばらつき「メカニックの部分でかなりエラーを起こしていた。(開幕までの)残りの期間で修正する必要がある」と振り返った。オフの自主トレーニングからキャンプにかけて球速の向上を求め、投球フォームを試行錯誤した結果、昨年と比べてリリースポイントが約10センチ高くなったという。それが感覚の狂いを招いていると分析し「理想と実際の差がかなりある。埋めていく作業が必要」と冷静に語った。28日の中日との開幕戦(横浜)まで3週間。大黒柱は「間に合わせてシーズンをやり抜かなければならない。一日一日の練習を大事にしていけたら」と口元を引き締めた。三浦監督は「原因がはっきり分かっている。大丈夫。次の登板ぐらいから変わってくると思う」と信頼を寄せた。
◆オリックス、阪神で通算176勝を挙げ、引退後も両チームでコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家の星野伸之氏(59)がDeNA・東克樹投手(29)から本塁打と左前打を放った阪神・前川右京外野手(21)に言及した。あくまでも「現状」の前川を論評するなら、攻めるところがない打者になっている。昨年に比べてグリップの位置をやや高くした感じで、自身のゾーンを高くして、低めのボール球にあまり手を出さない。元々低めならボール気味でも手を出す打者がストライクゾーンを確実に捉えている印象だ。本塁打はその典型的な打撃だったし、2打席目の三回無死一、二塁からの左前打でも、すごさが伝わった。連続四球で相手投手は引っ張らせたくないから外角中心の配球に。強引に引っ張るのではなく逆方向へ強い打球を打ち返せる。バットがさばけているのだ。球界屈指の左腕を打ったことは自信になるだろうし、今は投手の左右は関係ない。私も数多くの強打者と対戦したが、「現状」の前川は本塁打でなければOKという配球になるだろう。シーズンでは今まで以上の厳しい内角攻めがあるかもしれない。今季の前川はそう苦労しないのではないか。何番でも任せられる打撃をしている。
◆1回、阪神・前川右京に2点本塁打を浴びたDeNA・東克樹(撮影・水島啓輔)
◆阪神は7日、育成ドラフト1位・工藤泰成投手(23)=四国IL徳島=と支配下選手契約を締結した。6日に行われた阪神電鉄主催の激励会の壇上でサプライズ発表した藤川球児監督(44)は「パワー系の投手なので、(契約を)あまり遅らせると、出力を上げ過ぎて故障につながっても駄目。できるだけ早く支配下として入れてなじませたかったというところ」と説明。最速159キロ右腕は「これからがスタートなので、頑張ろうという気持ちになっていた」と意気込んだ。契約金は1000万円で、年俸は420万円(ともに推定)。背番号は「127」から「24」に変更される。
◆四回から登板した阪神・富田蓮投手(23)が3回完全投球でアピール成功。いとも簡単に打者を打ち取り、開幕ローテ争いに生き残った。「キャンプから落ちる系(の変化球)が高めに浮くことが多かったけど、しっかりと投げ切れたので良かった」強力打線を相手にテンポよく、かつ緩急を駆使して攻めた。落ちる球では新球のチェンジアップとフォークボールを使い分けるなどして翻ろう。9つのアウトを奪うために要した球数もわずか28球と的を絞らせず、結果を残した。先発で3回パーフェクトだった村上頌樹投手(26)からバトンを受けての登板で、開幕投手に遜色ない投球でゼロを並べた。昨季は全33試合で救援登板だったが、昨秋に先発への意欲を明かしてからここまで突き進んできた。今春の実戦はこれで6試合計11イニング無失点。安藤優也投手チーフコーチ(47)は「きょうの内容を見たら十分、競争に入っていけると思います」と評価した。D1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=らと争う開幕先発ローテ6番手の座を懸けて、次回登板はさらにイニングを伸ばす。このチャンスを逃すまいと、富田もやる気満々だ。「いまはいい感じに疲れが取れてきた。ここからまた疲れもたまっていくと思うけど、いまの段階ではいい状態かな」開幕まで結果を重ね続け、目の前にある〝イス〟は必ずモノにする。(須藤佳裕)
◆阪神・佐藤輝明内野手(25)が六回の守備から三塁に入り、5―0の七回に好機を作った。「(大歓声を浴び)シーズンが楽しみですね」打席に立つだけでスタンドを盛り上げた男は山崎から中前へはじき返し、その歓声を膨らませた。2死二塁となって大山悠輔内野手(30)が代打で登場すると、再び大きな拍手が降り注ぐ。6日のオランダ戦(京セラ)で代表初アーチを架けた主砲は右中間を真っ二つに破る適時二塁打。侍コンビで駄目押しの1点を加えた。「一本が出たことは良かったし、(状態は)すごくいい感じ」と大山はニコリ。佐藤輝も「守備でいいプレーができた」と攻守両面で手応えを口にした。日の丸を背負って成長を遂げた2人が、これからはタテジマで大暴れする。
◆阪神・高寺望夢内野手(22)が「5番・一塁」で出場。侍ジャパン帰りの大山悠輔内野手(30)がベンチスタートとなり、めぐってきたチャンスで2安打2打点の猛アピールだ。「(一回は)初球をしっかり打てたのでよかったと思います」前川右京外野手(21)の先制2ランが飛び出した一回は昨季13勝を挙げた左腕の東克樹投手(29)が投じたカーブを中前へ。2-0で迎えた三回1死満塁では2番手・松本凌人投手(23)の147キロ直球を左前にはじき返す2点打に「しっかり反応できた」と自賛した。これで今春の実戦9試合は打率・391(23打数9安打)、7打点。「しっかりと振っていけているので状態はいい」と分析した。2021年に上田西高(長野)からドラフト7位で入団。22年に1軍で8試合に出場したが、23年からの岡田彰布監督時代の2年間はファーム暮らしが続いた。だが藤川球児監督(44)は昨季のウエスタン・リーグ最多安打の打撃を買った。高寺の本職は遊撃だが、出場機会を求めて宜野座キャンプでは二塁、三塁に加えて外野もこなした。この日は一塁手として一回にショートバウンド送球を好捕するなど、守備でも光るプレーを披露した。オールラウンダーとして期待を掛ける藤川監督は「いろいろなポジションをやっていますけど、志高くやっているのではないですかね」と評価した。一塁は大山、三塁は佐藤輝明内野手(25)、外野には近本光司外野手(30)、森下翔太外野手(24)、前川がいる。レギュラーへのハードルは高いが、そのすべてのバックアップ役を担えるだけの力をつけている。「(試合が終われば)良かったことも、悪かったことも忘れて、明日以降やっていきたい。一戦一戦がアピール」ポジティブシンキングの高寺が初の開幕1軍をさらにたぐり寄せる。(三木建次)
◆試合前に今季の新入団選手のお披露目が行われた。D1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=らルーキー9人に加え、新外国ら計16選手が甲子園のグラウンドに整列。ファンからの期待がこもった拍手を浴びた。九回の守備から出場したD4位・町田隼乙捕手(21)=BCL埼玉=は「小さいときから夢見たところに自分が立てているんだなと実感が湧いてきて、すごくうれしい気持ちになりました」と声を弾ませた。
◆阪神・梅野隆太郎捕手(33)は七回2死一、二塁のチャンスで代打出場。痛烈な左前打(二走が本塁憤死)に「しっかり振って、取り組んでいることを出そうと思った結果がいい形になった」とうなずいた。八回はD3位・木下里都投手(24)=KMGホールディングス=をリードして三者凡退。「最後の打者は宜野座で打たれていたのを2人とも覚えていたから、しっかり三振取れてよかった。ナイスピッチング」と福岡大の後輩をたたえた。
◆「4番・三塁」で先発した阪神ラモン・ヘルナンデス内野手(29)が実戦9試合目で来日初アーチだ。五回に3番手・宮城滝太投手(24)の148キロを捉えて左中間席へ運んだ。打球速度181キロ、飛距離115メートルの一発に「素晴らしい球場で(ファンの)みなさんに喜んでもらえてすごくよかった」と笑みを浮かべた。宜野座キャンプ終盤に和田豊1・2軍打撃巡回コーディネーター(62)にスイング時に体が突っ込むことを指摘され、打撃フォームを微調整。2安打を放った5日の中日戦に続く快音に「練習の成果が出た」とうなずいた。三塁守備もこなし「監督に言われたところでしっかり準備したい」とアピールに必死だ。
◆阪神D3位・木下里都投手(24)=KMGホールディングス=が甲子園デビューを1回完全で飾った。「めちゃくちゃ緊張しました。内心、震えていました」。投球ではそれを感じさせず、蝦名、井上を打ち取ると、D3位・加藤(四国IL徳島)からはカットボールで空振り三振を奪って八回を締めた。「本当に自分の投球ができた感覚があった」と納得の15球だった。
◆七回に3番手で登板した阪神育成D3位・早川太貴投手(25)=くふうハヤテ=は2死満塁のピンチを招いたが、1回を無失点で切り抜けた。「楽しかったなっていうのが一番。悔しさもあるが、1軍のトップクラスの打者相手にゼロで帰ってこられたのは収穫。(甲子園のファンは)心強い」。育成D1位・工藤泰成投手(23)=四国IL徳島=に続く支配下の座を狙う。
◆阪神・坂本誠志郎捕手(31)が村上頌樹投手(26)をリード。スライダーへの手応えを語った。「いい打者が多いDeNA相手にどれぐらい投げていけるかという反応も見られた。頌樹もある程度いけそうだという感覚もあったと思う。また1つ武器が増えるのは絶対にいいこと」。また2番手で3回無失点の富田蓮投手(23)についても「意図したボールで意図したアウトが取れた。結果も良かったし、内容もすごく良かった」と評価した。
◆8日の第2戦に先発で4回を投げる予定の阪神・門別啓人投手(20)はキャッチボールなどで調整した。昨年の日本一チームとの対戦に「いい打線を相手に真っすぐがどう通用するか。自分が思った通りに進められるように」と闘志を燃やす。29日の広島との開幕2戦目(マツダ)での登板が有力。「真っすぐが軸になってくる。変化球で打たせて取るのが理想」と結んだ。
◆虎の開幕投手の完成度に、甲子園の観衆が息をのんだ。阪神・村上頌樹投手(26)が強力DeNA打線を相手に3回無安打無失点。4つの三振を奪い、1人の走者も許さない完全投球を披露した。今年は大丈夫―。そう確信させるに値する3イニングだった。「ゼロに抑えられればいいですけど、そこはあまり気にせず。自分のしたいことをやっていることが、こういう結果になっているのかなと思う」圧巻の投球だった。一回、先頭の桑原を外角への148キロ直球で空振り三振に斬ると、続く牧は針の穴を通すような制球で内角へ投げ込んで見逃し三振。佐野は直球でバットをへし折り、二ゴロに打ち取った。二回はクリーンアップの筒香、宮崎ら打者3人を内野ゴロで料理。三回には蝦名、井上からチェンジアップで空振り三振を奪った。この日輝いたのはオフから習得に力を入れているスライダー。この日投じた40球のうち、変化球では最多の14球を投げた。「いいバッターがたくさん並んでいましたし、試せるときに試したかった。アウトもしっかりとれて(出来は)70%ぐらいですかね」と冷静に振り返った。昨年の日本一チームとの対戦機会を試金石とした。オースティンを除き、中軸まではレギュラー陣が名を連ねた強力打線を相手に〝新球〟を多投。キレのある直球にカーブ、チェンジアップも交えて緩急で打者を翻弄した。実戦でも試行錯誤を続け、手応えをつかみかけている。求めるのはカットボールとカーブの間の球速帯と曲がり幅。この日は120キロ台中盤のスライダーを駆使して、カウントを有利に進めた。「いまのスライダーは自分の中で球速帯もいい感じ。イメージ通りに投げられている」とうなずいた。今春の実戦は楽天とのオープン戦(金武)、春季教育リーグ広島戦(SGL)に登板し、この日も合わせて計7回無失点。2年前のセ・リーグMVP右腕が格の違いを示している。「皆さんの見る目も変わってくると思う。緊張し過ぎてもしんどいだけ。自分の中では気にせずに、ゆっくりと調整して挑もうと思っている」待ちわびる28日の広島戦(マツダ)まであと3週間。収穫のマウンドを踏んだ村上は、開幕戦に向けてさらに仕上げていく。(萩原翔)
◆左も任せろ!! 阪神は昨季日本一のDeNAに6―0で完勝。「3番・左翼」で先発した前川右京外野手(21)は、2戦連発の3号先制2ランを含む2安打で藤川虎の甲子園初白星を呼び込んだ。昨季は右投手が先発時中心のスタメン起用だったが、進化した若虎は球界屈指の左腕・東を見事に攻略。今年は全試合スタメンで突っ走る。また白球がフェンスの向こう側へ消えていった。前川の勢いが止まらない。1軍戦で初めて左翼方向へ本塁打をたたき込んだ5日に続き、この日は左腕撃ち。2戦連続でアーチを架けた若虎は、いよいよ手が付けられなくなってきた。「スライダーを待っていたので、乗せた感じだった。打ててよかったなと思います」体調不良の森下が欠場し、前日まで侍ジャパンで戦っていた佐藤輝、大山はベンチスタート。クリーンアップ不在の中で本来の6番から3番に昇格した前川が、主軸としての働きを担った。一回1死一塁、カウント2―1から先発・東の内寄りのツーシームを鮮やかに拾った。右翼ポール際に飛び込む白球を見届け「タイミングや構え方がよくなってきている」とうなずいた。これで今季実戦9試合で4発と驚異的なペースで本塁打を量産中。さらにオープン戦4試合では打率・500(16打数8安打)、3本塁打、6打点で、いずれも単独トップでの〝三冠王〟だ。2023年に最多勝、勝率第1位の2冠を達成した球界屈指の左腕、東から打ったことに意味がある。前川は昨季、116試合出場で83試合に先発したが、相手先発が左腕時の起用はわずかに8試合。対左投手の打率は・271で、対右投手の同・268を上回ったが、スイングを崩されることなどを考慮されてベンチで戦況を見守ることが多かった。東には昨年のクライマックスシリーズの対戦では死球、二ゴロに抑えられていたが、2安打で4年目の成長を示した。特に手応えを感じたのが三回の第2打席だ。無死一、二塁から外角いっぱいの直球を逆らうことなく左前にはじき返し「追い込まれてスリーツーまでもっていって、最後にレフト前。あっちの方が評価していいと思う」。高卒4年目の今季は不動の左翼レギュラーとなるために、越えるべき壁をしっかりとクリアした。
◆DeNAの開幕投手を務める東克樹投手(29)が7日、阪神とのオープン戦(甲子園)に先発し、2回0/3を4安打4失点、2四球だった。63球と球数がかさみ、予定の3回を投げ切らずに降板した。DeNA・大原慎司チーフ投手コーチ(39)は東の投球について「次の登板が重要。なるべく(調整の)ペースを早めていきたい。ゆっくりしている暇はない」と指摘した。28日の開幕戦まで中6日の間隔で登板を続けた場合、残る先発の機会は2試合。投球回を増やしながら調整を進めていく予定だが「本当に悪いようならイニングは稼がない。3試合の可能性もゼロじゃない」と語った。大原コーチによると、東は体調を崩した時期があったといい「(今回の結果との)関係性はゼロではない」と振り返った。「彼も実績はある」と信頼を口にしつつ、フォームを見直す必要性について言及。「折り合いをつけながら開幕に100%でいけるようにしたい。しっかりと問題解決できるように」とサポートを約束した。
◆「収穫しかない」試合だった。開幕投手の村上の9人斬りで始まり、先発ローテ入りを狙う富田が3回完全。ルーキー早川が満塁のピンチを招いたが、無失点で切り抜けると、最終的には5人による被安打1の零封リレーだった。打ってはニュースターの予感プンプンの前川が一回にドカン。三回に流し打っての左前打。キャンプMVPの高寺は2安打2打点。新助っ人のヘルナンデスに1号が飛び出して、侍ジャパン帰りコンビの佐藤輝、大山がヒットを放って追加点。不安材料を探すことが不可能な、奇跡のような試合だった。甲子園に駆け付けたファンも大喜び。試合前には新入団選手がマウンド付近にズラリ並んで紹介された。この儀式、例年はオープン戦中に行われる「日曜日の巨人戦の試合前」が恒例だった。「今年はジャイアンツタウン球場の開業記念試合として、8、9日の2日間、阪神ファームが巨人ファームと戦うんです。その関係で、新人お披露目が早まったようです」ファームの取材は、どうしても若手記者が多くなる。最年少トラ番・萩原翔はさすがに詳しい。イベント前倒しの事情を教えてくれた。金曜日の甲子園で快勝を見届けたファンにとっては、ますますお得感があふれた試合になったはずだ。

<オープン戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
日本ハム |
3 | 1 | 0 | 0.750 (-) | - (-) |
9 (-) | 6 (-) | 2 (-) | 4 (-) |
0.232 (-) | 1.540 (-) |
2 (1↑) |
中日 |
4 | 2 | 0 | 0.667 (-) | 0 (-) |
24 (-) | 21 (-) | 3 (-) | 9 (-) |
0.241 (-) | 3.500 (-) |
2 (2↑) |
阪神 |
2 | 1 | 1 | 0.667 (↑0.167) | 0.5 (↓0.5) |
26 (+6) | 20 (-) | 6 (+2) | 1 (-) |
0.382 (↓0.005) | 4.750 (↑1.58) |
4 (-) |
ソフトバンク |
3 | 2 | 0 | 0.600 (↑0.1) | 0.5 (↓0.5) |
17 (+3) | 16 (+2) | 2 (-) | 6 (+1) |
0.241 (↓0.019) | 2.660 (↑0.17) |
4 (3↓) |
ロッテ |
3 | 2 | 0 | 0.600 (↓0.15) | 0.5 (↑0.5) |
15 (+2) | 10 (+3) | 4 (-) | 3 (-) |
0.178 (↓0.001) | 1.230 (↓0.2) |
6 (2↓) |
ヤクルト |
3 | 3 | 0 | 0.500 (-) | 1 (-) |
17 (-) | 20 (-) | 4 (-) | 6 (-) |
0.222 (-) | 2.770 (-) |
6 (2↓) |
楽天 |
2 | 2 | 2 | 0.500 (-) | 1 (-) |
26 (-) | 16 (-) | 3 (-) | 8 (-) |
0.243 (-) | 2.720 (-) |
6 (3↑) |
巨人 |
3 | 3 | 0 | 0.500 (↑0.1) | 1 (↑0.5) |
21 (+5) | 23 (+1) | 3 (-) | 0 (-) |
0.234 (↓0.016) | 3.330 (↑0.47) |
6 (2↓) |
広島 |
2 | 2 | 2 | 0.500 (-) | 1 (-) |
16 (-) | 16 (-) | 2 (-) | 1 (-) |
0.199 (-) | 2.420 (-) |
10 (1↓) |
DeNA |
2 | 4 | 1 | 0.333 (↓0.067) | 2 (↓0.5) |
18 (-) | 22 (+6) | 0 (-) | 6 (-) |
0.214 (↓0.026) | 3.000 (↓0.58) |
11 (-) |
ORIX |
1 | 4 | 0 | 0.200 (↓0.05) | 2.5 (↓0.5) |
14 (+1) | 31 (+5) | 0 (-) | 1 (-) |
0.230 (↓0.018) | 5.930 (↑0.76) |
12 (-) |
西武 |
0 | 2 | 0 | 0.000 (-) | 2 (-) |
4 (-) | 6 (-) | 1 (-) | 0 (-) |
0.222 (-) | 2.810 (-) |
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