1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 3 | 5 | 1 | 0 |
ロッテ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 3 | 0 |
勝利投手:木村 光(1勝0敗0S) (セーブ:岩崎 峻典(0勝0敗1S)) 敗戦投手:小野 郁(0勝1敗0S) |

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◆ソフトバンクは、先発・大関が4回4安打1失点。2番手・濱口は2回1失点と、まずまずの投球を見せた。対するロッテは、先発・小島が5回無失点。3年連続の開幕投手に指名されている左腕が、順調な調整ぶりを示した。
◆ソフトバンク牧原大成内野手(32)が、左脇腹の張りで別メニュー調整となった。千葉遠征には帯同しているが、開幕前ということもあり大事を取った。試合前、小久保裕紀監督(53)は「この3連戦は出ない」と説明。代わって侍ジャパンに選出されていた広瀬隆太内野手(23)が急きょ1軍に合流することが決まった。
◆先発ローテ入りが内定しているソフトバンク大関友久投手(27)が順調な仕上がりぶりを見せた。7日のロッテ戦(ZOZOマリン)に先発登板。4回63球を投げ、4安打1失点にまとめた。「(投球の)幅は広げられそうというか、去年なかったような攻め方を今年はできるのではないかという手応えは感じた」。死球をきっかけに3回1死二、三塁のピンチを招いたが、失点は4番ポランコの二ゴロの間に失った1点のみ。毎回走者を背負ったものの、落ち着いて後続を切った。スライダーを20球ほど交えるなどコンビを組んだ谷川原とのバッテリーで配球にも工夫を凝らした。「僕の状態が上がるにつれてバッテリーとしての関係性も高めていけたらいい」。前夜(6日)は、食事を取りながら谷川原と配球についても話し込んでいた。開幕カード2戦目の29日のロッテ戦(みずほペイペイドーム)での先発登板が有力視される。残り3週間。球威、精度ともにさらにギアを上げていくつもりだ。
◆今季開幕投手に決まっているロッテ小島和哉投手(28)が"前哨戦"で好投を見せた。開幕戦で対戦するソフトバンクとのオープン戦に先発し、5回無失点6奪三振だった。打者を寄せ付けない内容にも、冷静だった。初回に周東、柳田、近藤から3者連続三振を奪う完璧な立ち上がり。5回75球を投げ、わずか1安打しか許さなかったが「オープン戦なので、たまたまうまくいっただけかなと思います。開幕でこの感じでいけば、とは全く思ってないです」とあくまでシーズンでの登板を見据えている。若手捕手をリードする役も担った。昨季はほぼすべての試合で佐藤とのバッテリーだったが、この日の女房役は組みなれていない2年目の寺地だった。「投げたい球種(のサイン)が出なさすぎて、いっぱい首振ったんですけど、でもまだ組む回数が少ないので、ピッチャーの自分のイメージも知ってもらいたいですし、そこは自分が投げたい球を何回首振ってでも合わせるのがオープン戦で一番大事なことだと思う」と自身の考えを明かした。イニング間にはみっちりと話し合って、自分の配球の意図を丁寧に伝えた。「1イニングでも、1球でも多く寺地と組むっていうことは、寺地に僕を知ってもらうためにもとても大事なこと」。経験豊富なエース左腕がチーム全体を引っ張っていく。
◆ロッテ寺地隆成捕手(19)が猛打賞で存在感を示した。第1打席で右前打を放ち「直近の試合でなかなか結果が出なかったんですけど、1打席目でヒットが出て少しホッとした」。2打席目、3打席目では長打を放った。正捕手佐藤がけがで離脱中で、開幕スタメンの可能性もある。「今が一番のチャンスだと思っている。(佐藤)都志也さんもバッティングいいですけど、自分も負けないぞっていう気持ちはあるので、頑張ってつかみ取りたい」と力を込めた。
◆ソフトバンク打線が、28日のホーム開幕戦で対戦するロッテ小島和哉投手(28)との前哨戦で苦戦を強いられた。上位打線を中心に仮想開幕オーダーを組んだが、5回1安打無失点の快投を許した。チームとして対小島は通算6勝1敗と得意にしているが、本番3週間前に不安の残る沈黙ぶり。村上隆行1軍打撃コーチ(59)は「眠れない夜が待っている」と話すなど、対策が急務になった。開幕前哨戦は小島に完敗だった。28日のソフトバンク戦の先発が内定している左腕に対し、小久保監督は上位打線を中心に"仮想開幕オーダー"を組んだ。「有意義な時間にしたい」と臨んだロッテとの大事な3連戦の初戦。弾みをつけたいところだったが、自慢の強力打線が5回まで1安打無得点と沈黙した。9年連続の開幕戦白星に向けて対策は急務だ。村上1軍打撃コーチが「多投していた」と話すフォークは、全75球のうち15球を占めた。さらに「去年に比べてフォークの曲がりが少し違う」と証言。5番栗原はそのフォークで第1、第2打席で連続併殺打に倒れた。村上コーチは「今日みたいにならないように、しっかり対策を練っていくしかない。年間で何度も対戦すると思う。眠れない夜が待ってます」と小島攻略に向けて目をこする日々を送る。ソフトバンク打線は小島をお得意様にしてきた。シーズン通算の対戦成績は6勝1敗で小島の対戦防御率は5・73。昨季も2試合で計13得点を奪うなど、2戦2勝と打ち込んだ。当然、相手も対策を練っていることは想像に難くない。これまでと違う曲がりのフォークがあることを示し、揺さぶってきた可能性もある。小久保監督は「よかったね。さすが開幕投手。スピードガンよりもベース板で強く感じた」と脱帽した。ただ周東、柳田、近藤、山川は4日から実戦出場を始めたばかりで「まだ出だしの選手が多い。今の時期に球を見られたのはよかった」と悲観することはなかった。いずれにせよ、本番3週間前に、ニュー小島を体感できたのはポジティブ要素。開幕戦の舞台は本拠地みずほペイペイドーム。万全の対策を施し、同じ沈黙は避けたい。【只松憲】
◆ソフトバンクの代打中村晃外野手(35)の一打が逆転勝利の起点となった。1点を追う9回。先頭の4番山川の代打で出場。小野からオープン戦3打席目で初ヒットとなる中前打を放った。続くドラフト2位新人の庄子雄大内野手(22=神奈川大)もバントヒットを決め、2死後に代打柳町の2点二塁打で2点を逆転。「今年はとにかく勝利を決める一打を打ちたい。代打1本でやります」と覚悟を決めている打撃職人が、仕事を果たした。▽ソフトバンク・ドラフト6位岩崎(9回に登板し、1回無失点で"プロ初セーブ"。実戦は4試合連続無失点)「状態は悪くないので、このままアピールしていきたい。初セーブのボールももらいました」▽ソフトバンク・ドラフト2位庄子(途中出場で1安打1盗塁)「守備と走塁は自信があって、いいアピールができていると思う。あとは打撃でいいところを見せていきたい」
◆ソフトバンク柳町達外野手(27)がオープン戦初の連勝を導いた。1ー2の9回2死二、三塁。谷川原の代打で、逆転の2点二塁打を放った。左翼山口のグラブからボールがこぼれるラッキーもあったが、開幕左翼を争う立場だけに、大きなアピールだ。小久保監督は「同点止まりだったら、そのあと井上に代打を送ってショートを守らせるつもりだった。少し見たかったね」とにやり。三塁と一塁が主戦場の井上に新オプションも用意していたことも明かした。
◆ソフトバンクのリチャード外野手(25)がアピールに失敗した。6番一塁で出場したが、4打数無安打4三振、1失策。試合前時点で4割あったオープン戦打率4割は3割も切った。小久保監督は「チャンスはピンチですね」と淡々と厳しい評価。8年目にかける"ロマン砲"の挽回に期待したい。
◆ソフトバンクのジーター・ダウンズ内野手(26)が適時二塁打で好調キープを示した。7番二塁で出場。2点を追う7回1死三塁で益田のシンカーを左翼線に運んだ。「ゲームで結果を出すために毎日練習している。練習の成果が結果として出てよかったよ」。オープン戦は出場4試合で8打数4安打、1本塁打、2打点。「開幕に向けていいコンディションに持っていきたいね」と笑顔だった。
◆開幕投手を務めるロッテ・小島和哉投手(28)が7日、ソフトバンクとのオープン戦(ZOZOマリン)で5回1安打無失点と好投。28日の開幕前哨戦(みずほペイペイ)となった登板で万全の調整ぶりをアピールした。一回は日本代表経験者の周東、柳田、近藤を3者連続三振に斬る圧巻の立ち上がり。二回以降は四球や失策で背負ったピンチを併殺でつみ取るなどし、6三振を奪った。「オープン戦なので結果はあまり気にせず。あまり多くは語りたくはないですけど、いろいろ試しながらって感じです」と開幕を意識し、手の内を隠しながらの投球だったことを示唆。吉井監督は「いろいろ試していたと思うから、いい小島ではなかったと思います。変化球が多かったので、その辺りを試したかったのかな」と印象を口にした。この日は高知・明徳義塾高から入団2年目の寺地とバッテリーを組んだ。小島は「投げたい球種(のサイン)が出なさすぎて、いっぱい首を振った」と、イニング間にベンチで配球論を伝える場面があった。若手を導くこともチームの大黒柱に課せられた使命と自覚するエースが、開幕戦初白星に向けて歩みを進めている。(片岡将)
◆2年目の19歳、寺地隆成が「8番・捕手」で先発し、二塁打2本を含む3安打の活躍。二回の第1打席に右前打。四回には中越え二塁打、六回に右翼線を破った。試合後には1時間超の打撃練習を重ね「打てないと使ってもらえない。一番は打撃でアピールしたい」。吉井監督は「バッティングで一軍に置いている。まだまだ守備は下手くそ。これからうまくなっていく」と若武者の成長に期待を寄せた。

<オープン戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
日本ハム |
3 | 1 | 0 | 0.750 (-) | - (-) |
9 (-) | 6 (-) | 2 (-) | 4 (-) |
0.232 (-) | 1.540 (-) |
2 (1↑) |
中日 |
4 | 2 | 0 | 0.667 (-) | 0 (-) |
24 (-) | 21 (-) | 3 (-) | 9 (-) |
0.241 (-) | 3.500 (-) |
2 (2↑) |
阪神 |
2 | 1 | 1 | 0.667 (↑0.167) | 0.5 (↓0.5) |
26 (+6) | 20 (-) | 6 (+2) | 1 (-) |
0.382 (↓0.005) | 4.750 (↑1.58) |
4 (-) |
ソフトバンク |
3 | 2 | 0 | 0.600 (↑0.1) | 0.5 (↓0.5) |
17 (+3) | 16 (+2) | 2 (-) | 6 (+1) |
0.241 (↓0.019) | 2.660 (↑0.17) |
4 (3↓) |
ロッテ |
3 | 2 | 0 | 0.600 (↓0.15) | 0.5 (↑0.5) |
15 (+2) | 10 (+3) | 4 (-) | 3 (-) |
0.178 (↓0.001) | 1.230 (↓0.2) |
6 (2↓) |
ヤクルト |
3 | 3 | 0 | 0.500 (-) | 1 (-) |
17 (-) | 20 (-) | 4 (-) | 6 (-) |
0.222 (-) | 2.770 (-) |
6 (2↓) |
楽天 |
2 | 2 | 2 | 0.500 (-) | 1 (-) |
26 (-) | 16 (-) | 3 (-) | 8 (-) |
0.243 (-) | 2.720 (-) |
6 (3↑) |
巨人 |
3 | 3 | 0 | 0.500 (↑0.1) | 1 (↑0.5) |
21 (+5) | 23 (+1) | 3 (-) | 0 (-) |
0.234 (↓0.016) | 3.330 (↑0.47) |
6 (2↓) |
広島 |
2 | 2 | 2 | 0.500 (-) | 1 (-) |
16 (-) | 16 (-) | 2 (-) | 1 (-) |
0.199 (-) | 2.420 (-) |
10 (1↓) |
DeNA |
2 | 4 | 1 | 0.333 (↓0.067) | 2 (↓0.5) |
18 (-) | 22 (+6) | 0 (-) | 6 (-) |
0.214 (↓0.026) | 3.000 (↓0.58) |
11 (-) |
ORIX |
1 | 4 | 0 | 0.200 (↓0.05) | 2.5 (↓0.5) |
14 (+1) | 31 (+5) | 0 (-) | 1 (-) |
0.230 (↓0.018) | 5.930 (↑0.76) |
12 (-) |
西武 |
0 | 2 | 0 | 0.000 (-) | 2 (-) |
4 (-) | 6 (-) | 1 (-) | 0 (-) |
0.222 (-) | 2.810 (-) |
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