日本ハム(☆3対2★)西武 =オープン戦2回戦(2025.03.06)・エスコンフィールド北海道=
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西武
0000200002711
日本ハム
10110000X3911
勝利投手:福島 蓮(1勝0敗0S)
(セーブ:杉浦 稔大(0勝0敗1S))
敗戦投手:與座 海人(0勝1敗0S)

本塁打
【西武】長谷川 信哉(1号・5回表2ラン)
【日本ハム】清宮 幸太郎(1号・3回裏ソロ)

  DAZN
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◆日本ハムは、先発・福島が4回無失点4奪三振の投球を披露。開幕ローテーション入りを狙う4年目右腕が、アピールに成功した。一方の西武は、長谷川がオープン戦1号となる2ランを放つ活躍。バットで結果を残し、定位置獲得へ前進した。

◆試合前の打撃練習が始まったグラウンドに、日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)の姿はなかった。5日の西武戦で右手首付近に死球を受けて途中交代。新庄剛志監督(53)は同戦後「ヒヤッとしますやん。勘弁してよ」と話し、6日の状態次第で病院に行くかどうかを判断する予定になっていた。

◆日本ハム山崎福也投手(32)が打者として「3番DH」でスタメン出場する。試合前に新庄剛志監督(53)が明かした。山崎は2月の沖縄・名護キャンプでも投手練習をしながら打撃練習も行っていた。新庄監督が打者としては出塁率の高さや打撃の形を評価し、開幕DHの可能性も示唆したことで、クールに1度のペースで本格的に取り組んでいた。試合前練習では目をキラキラ輝かせてフリー打撃に参加し、柵越えも披露した山崎は「2本、入っていたのでよかったです」と笑顔で準備を完了。キャンプ後はあまり打撃練習はしていなかったが、最近は「ロッカーでバットを握ったりしてるくらいです」とイメージは膨らませてきたという。新庄監督は「彼は高校時代の夢が『ファイターズの3番バッター』。夢はかなう。夢は見るもんじゃないよって」とスタメン出場させることを明かして「福也君ぐらいなら結果を求めず、楽な気持ちで。極端に言えば、ブルペンで立っているイメージ。今日は『ゆったり感』に注目して」と期待した。

◆5日の西武戦で右手首付近に死球を受けて途中交代した日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)は、この日の練習を欠席した。病院に検査に行ったことを明かした新庄剛志監督(53)は「結果問題ないから。でも、あのデッドボールの当たり方は、あんまり本人は調子良くないかな。やっぱりタイミングを早く取って、打ちにいって見極めが早かったら、こっちの肩(左肩)がキャッチャーの方にね(向くはず)。こう(投手方向へ)行ってしまったのは見極めが遅いのかなっていう印象もあった」と振り返った。骨にも異常はなかったといい、試合復帰まで「3日くらいでたぶん(出られる)。意外といいバッティングをするかもしれない。こっち(右手)に力が入らなかったら、左で持っていって、当たる瞬間にちょっと力を入れればいい」と話していた。

◆5日の西武戦で右手首付近に死球を受けて途中交代した日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)は、この日の練習を欠席した。病院で検査を受けた結果、骨には異常なく、新庄剛志監督(53)は「(試合復帰まで)3日くらいでたぶん(出られる)。意外と良いバッティングをするかもしれない。こっち(右手)に力が入らなかったら、左で持っていって、当たる瞬間にちょっと力を入れればいい」と話した。選手のことを思い、今後のために熱望したのが自前の検査施設。「ほんとエスコンにレントゲン室を早めに(つくってほしい)。そしたら、すぐに検査できて結果が出る。なんならMRIも」と要望していた。

◆「3番DH」でスタメン出場した日本ハム山崎福也投手(32)が、第2打席に遊撃への内野安打を放った。清宮幸太郎内野手(25)のオープン戦1号が飛び出した直後の3回2死、カウント1-2と追い込まれながら、131キロ直球にバットを合わせ、二遊間に運んだ。名手源田でなければ中前に抜けていたような当たり。山崎は満面の笑みを浮かべ、ベンチでは新庄監督もコーチ陣とハイタッチしていた。SNSでは「バッティング上手すぎる」「3番福也が普通に機能してる」「そろそろ応援歌作ってあげよ」などと盛り上がった。1回の第1打席は遊撃併殺打に倒れていた。

◆夢がかなった。日本ハム山崎福也投手(32)が西武とのオープン戦(エスコンフィールド)に「3番DH」でスタメン出場した。日大三時代に「日本ハムの3番打者」を将来の夢としていた開幕ローテ入り有力左腕は、プロ11年目での正夢に笑顔。開幕DH候補として打者山崎を高評価する新庄剛志監督(53)による粋な3番起用はシーズンへ向けた準備と野手陣へのメッセージも込めた"二刀流采配"だった。山崎が軽やかにミートした。3回2死走者なし。西武のアンダースロー右腕、与座が投じた131キロ直球。外角高めに浮いてきたところにバットをポンッと出すと、球足の速いゴロは二遊間の真ん中へ。名手源田が追いついたが、捕球はできず。遊撃内野安打。オープン戦初安打に笑顔満開。ベンチの新庄監督も首脳陣とハイタッチで喜んだ。前夜に中継ぎ登板した左腕は試合前からニッコニコだった。新庄監督から告げられた「3番DH山崎」。日本ハムでは17年大谷以来となる投手登録選手による「3番DH」だ。ウッキウキで試合前練習でもフリー打撃に臨んでいた。「2本、入っていたのでよかったです」としっかり柵越えも披露。1回無死一、三塁での第1打席では遊ゴロ併殺打で打点は付かずも、三塁走者を生還させて先制点をもたらしていた。新庄監督は「もしかしたら開幕DHかもしれん」と高評価する山崎の打撃を生かすため、2月の春季キャンプから本格的に「DH山崎」の準備をさせてきた。実戦で打席に立たせる機会もうかがってきた中で、3番で起用したのは「高校生の時に『ファイターズの3番バッター』が夢って。夢は見るもんじゃない、かなえるもんだよ。ハッハッハ」。さらに野手へ向けたメッセージも込められていた。「あの力の入れ具合というか、ボールの見方っていうのを学んでほしい」。3回の遊撃内野安打のように、力みのない構えから最短距離でバットを出してミートする山崎の打撃は、野手陣の"お手本"にもなると期待しての起用。もちろんシーズンでもDH起用をもくろむからこその準備を堂々と敢行した。【木下大輔】

◆西武の源田壮亮内野手(32)は日本ハム山崎福也投手(32)の打球に追いつくも、完全捕球はならず安打になった。3回、強い球足がセンター前へ。7年連続でゴールデングラブ賞を受賞する名手でさえ、グラブに当てるのが精いっぱいな深い打球だった。昨夏のオールスターで驚いた。「オールスターでもヒット打ったの、見てました。今日もタイミング取るのうまいなって。普通にいいセンスですし」とし「すごいっす」と締めた。今季から内野の芝部分が人工芝に変わったエスコンフィールドについては「めちゃくちゃ柔らかい感じです。打球がとにかく死ぬんで」というのが2試合を終えての感想だそう。「いろいろ難しさはありそうです」とシーズンへの対策の必要性も口にしていた。【金子真仁】

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が、特大の本拠地1号を放った。西武戦(エスコンフィールド)の3回2死、右翼のブルペンを越え2階席へ届くオープン戦第1号をたたき込んだ。台湾遠征での本塁打に続き、3月に入って4戦2発。自身も手応えを口にするアーチで、開幕へ向けて状態が上がってきたことを印象づけた。清宮が描く芸術的な放物線が、右翼2階席まで届いた。「完璧でした」。右下手投げ西武与座の高め132キロ直球を一閃(いっせん)。2日の台湾・中信兄弟戦の1発とは違い、ドライブ気味に失速することなく打球が伸びた。「なかなかああいう打球が打ててなかったので。ひとまずほっとしてます」。自画自賛する一打になった。沖縄、台湾を経て、本拠地に帰ってきた利点を生かした。5日の西武戦は4打数無安打。打席の映像を、昨年のものと比較した。「カメラの位置とか一緒じゃないですか」。同じアングルで撮影されているからこそわかる違い。体重を左足に乗せトップの形を作る際、投手側の右肩が下がっていることに気がついた。「今日はそこを意識しました」。効果はすぐに結果として表れた。だがそんなホームランアーチストも、打撃センス抜群の"二刀流"の先輩には脱帽した。この日は次打者がDHに入った山崎。変則投手にもバットを合わせて内野安打で出塁する姿に「アンダースローなんて絶対打ったことないのに、なんで打てんのかなって。やってらんないっす」と笑った。3月に入って4戦2発。特にこの日は、清宮独特の高い弾道で打球が飛んだ。新庄監督も安心しているからこそ、いつもの辛口評価が口を突く。「看板に当てなあかんね。ライトスタンドにも設置してあるんだから」。直撃で111万円がもらえる指揮官発案の「SHINJOボード」は右翼3階席。清宮も白い歯を見せ「...ま、確かに。もっと飛ばしたいですね」と応じた。昨年はケガで出遅れ、本拠地で本塁打を放ったのは8月が最初だった。「日々変わる打撃とか、体(の状態)をしっかり観察しながら、いいものを求めていければと思ってます」。3週間後に迫った開幕へ向け、仕上げは最終段階。不安は、ない。【本間翼】

◆日本ハムの投手の山崎がオープン戦で初めて指名打者として3番で先発出場し、三回に中堅へ抜けようかという鋭い打球で遊撃内野安打をマークした。新庄監督の粋な計らいで、高校時代からファンだった日本ハムで3番を打つという夢が実現し「本当にかなった。感謝の気持ち」と喜んだ。新庄監督には、山崎の力みのない打撃を野手の手本とする狙いもあった。効果が出たのか、四回には打線がつながり1点を加えた。監督は「よう打てますよね。しっかり捉えたし、センスでしょうね」と驚いた様子だった。

◆西武は外野の定位置獲得を狙う5年目の長谷川が五回に強烈な2ランを左越えに放った。2死二塁で内角速球を鋭く振り抜いた。直球に振り負けないことを課題にしており「いい感じに振れた」と手応えを口にした。京都府出身で福井・敦賀気比高から2021年に育成ドラフト2位で入団した。俊足が持ち味だが、昨季は72試合に出場して打率1割8分3厘に終わった。飛躍に向け「出塁率をもっと上げていきたい」と意気込んだ。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
310 0.750
(↑0.083)
-
(-)
9
(+3)
6
(+2)
2
(+1)
4
(+2)
0.232
(↑0.017
1.540
(↓0.16)
1
(-)
ロッテ
310 0.750
(↑0.083)
0
(-)
13
(+4)
7
(-)
4
(+1)
3
(+2)
0.179
(↑0.004)
1.030
(↑0.35)
3
(2↓)
中日
420 0.667
(-)
0
(-)
24
(-)
21
(-)
3
(-)
9
(-)
0.241
(-)
3.500
(-)
4
(1↑)
ソフトバンク
220 0.500
(-)
1
(↓0.5)
14
(-)
14
(-)
2
(-)
5
(-)
0.260
(-)
2.830
(-)
4
(1↑)
ヤクルト
330 0.500
(-)
1
(↓0.5)
17
(-)
20
(-)
4
(-)
6
(-)
0.222
(-)
2.770
(-)
4
(1↑)
楽天
222 0.500
(-)
1
(↓0.5)
26
(-)
16
(-)
3
(-)
8
(-)
0.243
(-)
2.720
(-)
4
(3↓)
広島
222 0.500
(↓0.167)
1
(↓1)
16
(-)
16
(+4)
2
(-)
1
(-)
0.199
(↓0.012)
2.420
(↓0.37)
4
(1↑)
阪神
111 0.500
(-)
1
(↓0.5)
20
(-)
20
(-)
4
(-)
1
(-)
0.387
(-)
6.330
(-)
9
(-)
DeNA
231 0.400
(-)
1.5
(↓0.5)
18
(-)
16
(-)
0
(-)
6
(-)
0.240
(-)
2.420
(-)
9
(-)
巨人
230 0.400
(-)
1.5
(↓0.5)
16
(-)
22
(-)
3
(-)
0
(-)
0.250
(-)
3.800
(-)
11
(-)
ORIX
130 0.250
(-)
2
(↓0.5)
13
(-)
26
(-)
0
(-)
1
(-)
0.248
(-)
6.690
(-)
12
(-)
西武
020 0.000
(-)
2
(↓1)
4
(+2)
6
(+3)
1
(+1)
0
(-)
0.222
(↓0.011)
2.810
(↑0.57)