オリックス(★2対5☆)楽天 =オープン戦2回戦(2025.03.05)・京セラドーム大阪=
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楽天
0010003105810
ORIX
1001000002600
勝利投手:津留﨑 大成(1勝1敗0S)
(セーブ:西垣 雅矢(0勝0敗1S))
敗戦投手:博志(0勝1敗0S)
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◆オリックスは宗が先制打を含む2安打をマーク。シュアなバッティングで存在感を示した。一方の楽天は、先発・岸が4回2失点の投球。19年目のシーズン開幕に向け、順調な調整ぶりを見せた。

◆オリックス岸田護監督(43)が2試合連続リクエストで苦杯をなめた。2-1の6回、先頭の代打・杉本が初球を捉えて三塁へのゴロ。杉本は一塁に全力疾走し、微妙なタイミングも判定はアウト。岸田監督がベンチから立ち上がり、リクエストを要求した。だが、判定は覆らなかった。前日4日の楽天戦でも、右翼・杉本の好返球をかいくぐった楽天小深田の本塁突入に初リクエストを要求も実らず。小深田の俊足に敗れる形になり、試合後は「セーフでしたね」と潔く認めていた。2試合連続のトライも、実らなかった。

◆楽天岸孝之投手(40)が、開幕ローテーション入りへ順調に段階を踏んだ。5日のオリックスとのオープン戦で今季2度目の実戦登板。4回54球、3安打2失点2奪三振でゲームメークした。「理想を言ったら、ゼロで抑えて完璧にっていう。でもランナー出してのピッチング、セット(ポジション)でのピッチングとか、打たれるのは嫌ですけど、そういうのもできるのはいいっていうプラスに考えて調整したい」と今後の糧にする。初回は苦しんだ。先頭福田に四球で出塁を許すと、森、宗に連打を浴びて先制点を献上。「一番最悪な点の取られ方という形になってしまった」と苦しんだが、大崩れはしない。続くディアスを三ゴロ併殺、オリバレスを一邪飛で最少失点でしのいだ。「そういうところの入りも、試合を重ねていくことによって良くなってきたりするのかなというのもありますけど、何年やっても難しい」と振り返った。2回は9球で3者凡退、3回も3人でぴしゃりと封じた。4回にオリバレスの中犠飛で1点を失ったものの、最後は西川を習得中のシンカーで投ゴロに打ち取り、マウンドを降りた。この日は50球から60球が目安だったが、次回登板ではさらに球数が増える予定だ。開幕まで約3週間。今後のテーマについては「試合勘というのを取り戻せるようにというところ。あとは細かいコントロール、精度だったり、ここぞで狙ったところに投げられるかとか、そういうところだと思う」。ベテラン右腕は一喜一憂せず、着々と仕上げていく。【山田愛斗】

◆社会人野球出身ルーキーが好投した。オリックス先発のドラフト6位、片山楽生投手(22=NTT東日本)が1回を1安打無失点。2回に登板した同5位の東山玲士投手(24=ENEOS)も1回を2奪三振無失点で終えた。昨季は日本通運出身の古田島がチーム最多24ホールド。片山が「社会人にいい選手がいるんだと示していければ」と語れば、東山も「(社会人時代に)勝ちへの姿勢を教えていただいてきました」。都市対抗予選などの経験を武器に開幕1軍を目指す。

◆オリックスが開幕カードを戦う楽天に連敗した。初回、先頭福田の四球から2番森、3番宗の連打で先制。だが7回にバッテリーミスなど拙守がからんで逆転された。岸田オリックスの本拠地初勝利もお預け。岸田護監督は「(楽天は)機動力もありますしね。打者もファーストストライクからどんどん来ますし」と相手の印象を語った上で「いろいろこっちも見させてもらった。開幕の時には対策してやっていきます」と力を込めた。

◆オリックスのドラフト6位・片山楽生投手(22)=NTT東日本=が先発し、1回1安打無失点。2番手で登板した同5位・東山玲士投手(24)=ENEOS=も1回無安打無得点に抑える好投で、ともに開幕1軍に向けてアピールした。最速151キロの直球と多彩な変化球が武器の片山は先頭打者の小深田に中前打を許したが、同学年の同1位・宗山(明大)、辰己をともに中飛に仕留め、4番の浅村も三ゴロに打ち取った。先発調整を進めている右腕は「まだ課題はいろいろあるけど、無失点で帰ってこれたので、よかった」と汗をぬぐった。伸びのある直球とチェンジアップが魅力の東山は先頭の小郷をチェンジアップで空振り三振。2死としてからフランコに四球を与えるも、石原を空振り三振に料理した。

◆オリックスは守備の乱れが失点につながり、本拠地でのオープン戦2連敗となった。1-1の四回に1死三塁で新外国人のエドワード・オリバレス外野手(28)=前メッツ傘下=が中堅へ一時勝ち越しの犠飛を放ったが、ブルペンデーだった投手陣が味方の守備のミスからリズムを崩した。2-1の七回1死で博志がフランコを平凡なフライに打ち取ったかに思われたが、途中出場の池田が目測を誤り捕球できず、記録は二塁打。続く代打・渡辺佳に四球を許し、代打・伊藤に同点打を浴びた。試練は続き、入江に二ゴロを打たせて併殺を狙ったが、遊撃手・野口の一塁送球がワンバウンドとなったこと大城が捕球できず、併殺崩れとなった。このタイミングで投手を村西にスイッチしたが、村林を歩かせて2死満塁とし、直後の武藤の打席で暴投。勝ち越し点を献上した。その後も適時内野安打を許して2点差に広げられた。

◆楽天の40歳、岸がオープン戦初登板で4回を3安打2失点。一回先頭に与えた四球をきっかけに先制を許すなど制球に課題を残し「最悪な点の取られ方。何年やっても難しい」と反省した。四回2死で対戦した西川を習得中のシンカーで投ゴロに打ち取った。「一応投げてみただけ。それについて特別に話すことはない」とけむに巻いたが、プロ19年目を迎えても成長を目指す姿勢をのぞかせた。

◆楽天の伊藤が七回1死一、二塁で代打適時打を放った。初球のカットボールを中前に運び「チャンスでの代打ということと、きのうはチャンスでがっついた反省も含め、積極的にいきながら冷静にと考えて打席に入った」と振り返った。オープン戦の打率を3割6分4厘に上げた。プロ7年目の今季、ベテラン鈴木大らと争う正三塁手奪取が当面の目標となりそうで「レギュラーがいない状況。この1カ月でアピールしていく」と意気盛んだ。

◆先発したオリックスのドラフト6位・片山楽生投手(22)=NTT東日本=は1回無失点と上々の内容だった。「課題はあるけど、無失点で帰ってこられてよかった」。先頭の小深田に中前打を許すも、同学年のD1位・宗山(明大)を中飛に仕留めるなど後続を斬った。ここまで先発調整をさせてきた右腕の起用法について岸田監督は「(中継ぎにするか)ちょっと悩んでいるところ」と語った。

◆中継ぎとして期待されるオリックスのドラフト5位・東山玲士投手(24)=ENEOS=が楽天戦でオープン戦デビュー。2番手で1回無安打無得点に抑え、開幕1軍へアピールした。「ドキドキもしたけど、楽しめた」。二回先頭の小郷を得意球のチェンジアップで空振り三振に斬るなど持ち味を発揮。ただ、2死後の四球に「狙い過ぎた部分もあった」と反省した。伸びのある直球を武器に2奪三振の右腕を、岸田監督は「しっかり腕を振れている」と評価した。ブルペン陣は吉田が右肘の手術を受けることが決まっており、宇田川も右肘の精密検査を受ける予定だ。また、山岡はコンプライアンス違反の疑いで活動自粛中。即戦力の東山には1軍に食い込むだけではなく、救世主としても期待が懸かる。昨季は同じ社会人出身の古田島が1年目で50試合登板で防御率0・79とフル回転。東山は「僕の目指すべきところ。これから成長していきたい」と力を込めた。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(3↑)
中日
420 0.667
(↑0.067)
-
(-)
24
(+7)
21
(+4)
3
(+1)
9
(+2)
0.241
(↑0.01)
3.500
(↓0.1)
1
(5↑)
日本ハム
210 0.667
(↑0.167)
0
(↓0.5)
6
(+3)
4
(+2)
1
(+1)
2
(-)
0.215
(↓0.004)
1.380
(↓0.32)
1
(1↑)
広島
212 0.667
(-)
0
(-)
16
(+3)
12
(+3)
2
(+1)
1
(+1)
0.211
(↓0.011)
2.050
(↓0.25)
1
(1↑)
ロッテ
210 0.667
(-)
0
(-)
9
(-)
7
(-)
3
(-)
1
(-)
0.175
(-)
1.380
(-)
5
(4↑)
ソフトバンク
220 0.500
(↑0.167)
0.5
(↓0.5)
14
(+3)
14
(+1)
2
(-)
5
(-)
0.260
(↓0.017)
2.830
(↑0.63)
5
(1↓)
ヤクルト
330 0.500
(↓0.1)
0.5
(↑0.5)
17
(+1)
20
(+3)
4
(+1)
6
(-)
0.222
(↓0.002)
2.770
(↓0.11)
5
(4↑)
楽天
222 0.500
(↑0.167)
0.5
(↓0.5)
26
(+5)
16
(+2)
3
(-)
8
(+3)
0.243
(↓0.001)
2.720
(↑0.14)
5
(4↓)
阪神
111 0.500
(↓0.5)
0.5
(↑0.5)
20
(+4)
20
(+7)
4
(+1)
1
(+1)
0.387
(↓0.008)
6.330
(↓0.33)
9
(2↓)
DeNA
231 0.400
(-)
1
(-)
18
(+3)
16
(+3)
0
(-)
6
(+4)
0.240
(↓0.004)
2.420
(↓0.12)
9
(2↓)
巨人
230 0.400
(-)
1
(-)
16
(-)
22
(-)
3
(-)
0
(-)
0.250
(-)
3.800
(-)
11
(2↓)
ORIX
130 0.250
(↓0.083)
1.5
(↓0.5)
13
(+2)
26
(+5)
0
(-)
1
(+1)
0.248
(↓0.019)
6.690
(↑0.58)
12
(-)
西武
010 0.000
(-)
1
(-)
2
(+2)
3
(+3)
0
(-)
0
(-)
0.233
(↑0.233)
3.380
(↓3.38)