1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤクルト | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 4 | 6 | 1 | 1 |
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 3 | 7 | 0 | 1 |
勝利投手:下川 隼佑(1勝0敗0S) (セーブ:鈴木 康平(0勝0敗1S)) 敗戦投手:ヘルナンデス(0勝1敗0S) 本塁打 |

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◆ソフトバンクは、2番手・前田純が3回無安打無失点。5つの三振を奪うなど、首脳陣へのアピールに成功した。対するヤクルトは、先発・石川が4回1安打無失点の投球を披露。開幕ローテーション入りを狙うベテラン左腕が、状態の良さを示した。
◆ソフトバンク小久保裕紀監督(53)が、侍ジャパンに選出された選手のチーム合流メドについて「千葉の2戦目から」と明かした。3月8日のロッテ戦(ZOZOマリン)からで、1軍に戻ってくるのは杉山一樹投手(27)、大津亮介投手(26)、海野隆司捕手(27)。広瀬隆太内野手(23)は2軍に合流する。4選手は5、6日の侍ジャパン強化試合オランダ戦(京セラドーム大阪)に出場する日本代表メンバーに選出されている。
◆ヤクルト塩見泰隆外野手(31)が先陣を切った。10カ月ぶりに1軍復帰し、即「1番中堅」でスタメン出場した。1回先頭で、プレーボール直後の初球を迷わずフルスイング。ソフトバンク松本晴の148キロ直球を左翼フェンス直撃の二塁打とした。続く西川の右適時二塁打で生還。わずか3球での電光石火の先制点を演出した。昨年5月11日の巨人戦で左膝前十字靱帯(じんたい)と半月板を損傷し、長いリハビリを乗り越えてきた。キャンプは2軍で過ごし、慎重に回復のステップを踏んできた。1日の2軍巨人戦で実戦復帰した時には「苦しかったし、悔しさも焦りもあった。いろんな人のサポートがあり、ここにたどり着けた。1軍で活躍できれば、恩返しになると思う」と話していた。21、22年の連覇時は1番で打線をけん引した。俊足と長打力、そして勝負強さも備える男が戻ってきた。
◆ソフトバンク近藤健介外野手(31)が、矢のような送球を披露した。「3番右翼」でスタメン出場。0-1で迎えた1回2死一、二塁の場面だった。ヤクルト茂木が放った右前打にチャージし、三塁へノーバウンド送球。見事なレーザービームで一塁走者を補殺した。昨季までの主戦は左翼も、今季から右翼へ配置転換となっていた。右翼の守備は、日本ハム時代の21年に60試合など、通算で165試合に出場している。
◆ヤクルト石川雅規投手(45)が2年ぶりの開幕ローテ入りに前進した。先発で4回を1安打4奪三振無失点と好投した。1回1死ではソフトバンク柳田を変化球で追い込み、最後は外角低め130キロ直球で空振り三振に仕留めた。2回3安打1失点だった2月23日のオープン戦DeNA戦以来の今季2度目の実戦登板だった。試合前は「結果を出したい。それだけですね」と話していた球界最年長左腕。2番から柳田、近藤、山川と並ぶ強力ソフトバンク打線に対し、低めにボールを集めて幻惑した。
◆リーグ連覇のカギを握る不動の1番が帰ってきた。今季初実戦に挑んだソフトバンク周東佑京内野手(29)が25年の"本拠地初陣"に「1番中堅」でスタメン出場。昨年11月9日に左膝を手術してから115日後の早期復活を遂げた。小久保監督は「リハビリの過程に沿ってます。今日の試合は無理はさせません」と慎重な姿勢を貫くが、開幕まで3週間以上を残してリードオフマンが戻ってきた事実は大きい。3回の第2打席では、ベテラン左腕の石川から右前打を放った。23、24年に2年連続盗塁王を獲得し、特に24年は選手会長1年目で初の規定打席に到達した。チームの中心になり、25年の小久保ホークスでもキーマンのひとりに挙げられる。29歳の誕生日を迎えた2月10日には「160本のヒット打ちます。あとはリーグ連覇と日本一」と力強く誓った。俊足を生かした中堅の守備範囲も球界屈指の広さ。「1番、センター、周東」の場内アナウンスが心強い。
◆ヤクルト塩見泰隆外野手(31)が先陣を切った。10カ月ぶりに1軍復帰し、即「1番中堅」でスタメン出場した。1回先頭で、プレーボール直後の初球を迷わずフルスイング。ソフトバンク松本晴の148キロ直球を左翼フェンス直撃の二塁打とした。続く西川の右適時二塁打で生還。わずか3球での電光石火の先制点を演出した。「ここに帰ってきただけがゴールではない」と話した。昨年5月11日の巨人戦で左膝前十字靱帯(じんたい)と半月板を損傷し、長いリハビリを乗り越えてきた。キャンプは2軍で過ごし、慎重に回復のステップを踏んできた。1日の2軍巨人戦で実戦復帰していた。故障後は練習前だけでなく、起床後、練習後もストレッチを行っている。より入念なケアが習慣となった。21、22年の連覇時は1番で打線をけん引した。俊足と長打力、そして勝負強さも備える男が戻ってきた。
◆高卒2年目左腕のソフトバンク前田悠伍投手(19)が再出発を誓った。「悔しさはありますけどやるしかないので。次(1軍に)また呼ばれるためにも、しっかり悔しさをバネにやっていければ」ヤクルトとのオープン戦に最終回から登板。1回を無安打無失点、1奪三振に抑えるも、2軍降格で開幕ローテから外れた。試合後、小久保裕紀監督(53)は「前田は明日からファームです」と明言した。23年ドラフト1位で入団し、宮崎春季キャンプをA組(1軍)で完走していた。「球速を上げる、もう1回ウエートで体作りをして。一段階、二段階レベルを上げて1軍の舞台に戻ってきたい」と懸命に前を向き、みずほペイペイドームを後にした。
◆ソフトバンクのリチャード内野手(25)が適時打を含む2安打3出塁で気を吐いた。快音はともに右方向。6回2死一、二塁ではヤクルト2番手下川の直球をとらえ、一時同点打を決めた。「少し詰まりましたが、いい形でヒットゾーンにもっていくことができた。タイムリーと結果を出すことができてよかったです」。開幕1軍入りを目指すロマン砲がホーム初戦で猛アピールした。▽ソフトバンク松本晴(3回3安打2失点5奪三振)「三振を取ることをテーマに、納得したボールを投げた結果です。修正して次の登板に投げられたらと思います」▽ソフトバンク牧原大(5回1死一、三塁で中前適時打)「1打席目に簡単に終わってしまった(3球三振)ので、ここでは何とか自分のバッティングをと思いました。集中していいバッティングができました」
◆ソフトバンク小久保裕紀監督(53)がヤクルト戦後、25年のホーム初戦セレモニーで5年ぶりの日本一奪還を約束した。昨季は日本シリーズでDeNAに競り負けて涙をのんだ。スピーチで「あと1歩で届かなかった日本一。その景色を今年こそはファンのみなさんと一緒に見てみたい。そう強く思っています」と力強く話した。
◆ソフトバンク前田純投手(24)が初の開幕ローテ入りに前進した。4回から登板し、予定の3回をパーフェクト投球。キレのある直球に、カーブ、チェンジアップで緩急をつけてツバメ打線を翻弄(ほんろう)した。5回は3者連続三振を決めるなど計5三振。キャンプからの25年実戦は4試合計9回無失点と猛アピールが続く。「直球の腕も振れて、強さがあった。真っすぐの質が変わらず、変化球も生きた」と納得の表情だった。
◆ソフトバンクはキャンプS組だった主力の柳田悠岐外野手(36)、近藤健介外野手(31)、山川穂高内野手(33)、中村晃外野手(35)が今年初めて実戦出場を果たした。いずれも無安打だったが、3番右翼で出場した近藤は守備で強肩を披露。0-1の1回2死一、二塁から右前打を捕球し、三塁にノーバウンド送球で一塁走者を刺した。昨季は主に左翼を守り、今季から右翼へコンバート。「景色が違ったので違和感はありましたが、慣れていくだけです」と淡々と振り返った。
◆初の開幕1軍入りを目指すソフトバンク石塚綜一郎捕手(23)が、25年のチームの"本拠地1号"をかっ飛ばした。8回の守備から出場し、直後の攻撃の、自身この試合初打席で左越え本塁打。ヤクルト宮川の147キロ直球を強振し「完璧にとらえることができました。狙い球を逃さず、1発で仕留めることができて良かったです」と自画自賛のアーチでしっかりアピールした。
◆タカのスピードスターが帰ってきた! 昨年11月に左膝を手術したソフトバンク周東佑京内野手(29)が復活の一打を決めた。みずほペイペイドームでの25年初戦となったオープン戦のヤクルト戦に「1番中堅」で術後初の実戦出場。3回の第2打席で左腕石川から右前打を放ち、手術からわずか115日での完全復調をアピールした。リーグ連覇のカギを握る選手会長が、28日のホーム開幕ロッテ戦へ万全に仕上げる。チームの1番問題を払拭した。右前打の周東は一塁へ難なく走り切る。24年11月9日に手術した左膝をかばう様子もなかった。不動のリードオフマンが、今季初実戦でいきなり復活の一撃だ。NPB通算186勝で現役最年長選手の45歳左腕、石川のストレートを弾いた。「ヒットが出たのはよかったけど、それよりも普通にここまでこれてよかった。そっちの方がでかいです」としみじみ言った。地道に復活ロードを歩んできた。昨季の日本シリーズ終了直後、違和感があった患部にメスを入れた。秋季キャンプは参加せず、リハビリに専念。だがそこから驚異的な回復を見せ、年明けの1月9日には都内の病院を受診し、制限のない通常練習のGOサインが出た。2月の春季キャンプもリハビリの延長で独自調整が認められる「S組」で練習。同24日の手締めあいさつを務め、100%の回復宣言まで飛び出した。術後わずか115日での早期復活だ。慣れ親しんだ「1番中堅」で"ホーム開幕戦"にスタメン出場し、首脳陣もタカ党も安心させた。中堅守備も無難にこなし、4回表でお役御免。「怖さはありましたけど、短いイニングでしたし、問題なくできてよかった」。復帰初戦ならではの恐怖心がつきまとったが、「慣れていくしかないし、『大丈夫』って頭に思い込ませるしかない」と克服に励む。23、24年に2年連続盗塁王を獲得し、特に24年は選手会長1年目で初の規定打席に到達した。チームの中心になり、25年の小久保ホークスでもキーマンのひとりに挙げられる。小久保監督は「だいたいの(必要な)打席数は聞いている。開幕は一任しています」と3月28日の本拠地ロッテ戦に向けた逆算調整を含めて信頼。一方で周東も慎重を期し「打席数を伸ばしていくのと、初めて出ての反応もある。増やしていく予定ですけど、それは本当に膝次第です」と引き締めた。ソフトバンクの誇るスピードスターにメドが立ったことは大きな光。開幕ダッシュを導くべく、万全に仕上げていく。【只松憲】
◆ヤクルト・塩見泰隆外野手(31)が1軍に合流した。塩見は昨年5月に左前十字靱帯(じんたい)と半月板を損傷する大けがを負った。手術、入院を経て懸命なリハビリに励み、今月1日に行われた巨人2軍との練習試合(ジャイアンツタウン)で実戦復帰していた。
◆ヤクルト・塩見泰隆外野手(31)が1軍に合流し、「1番・中堅」で先発出場。一回の第1打席、ソフトバンク先発の松本晴の初球、148キロ直球を振り抜き、いきなり左翼フェンス直撃の二塁打を放った。打席に入る前には、左翼席に陣取った応援団が登場曲である競馬の「東京・中山GⅠファンファーレ」を演奏するという粋な演出があった。続く西川の一塁線を破る適時二塁打で生還。ベンチではナインにおなじみの「馬ポーズ」で迎えられた。
◆ベテランらしい投球術が光った。球界最年長の左腕、ヤクルト・石川雅規投手(45)がソフトバンクとのオープン戦に先発し、4回を40球で1安打無失点4奪三振と好投。開幕ローテーション入りへ前進した。「球数も少なく4回を投げ切れた。結果がゼロで本当に良かったですし、ある程度狙ったところに投げられたと思う」両サイドを広く、緩急を自在に、柳田、近藤、山川ら主力打者の並んだソフトバンク打線から凡打の山を築いた。打者14人を相手に、結果球だった場合も含めて13人に初球ストライク。「ある程度今年の投げ方ができつつある」とうなずいた。高津監督は「投げ方がすごくいい。彼らしい打たせて取る投球ができていると思う」と評価し、開幕ローテ入りへ「きょうみたいな投球をしてくれたら可能性は十分にある」と明かした。レギュラーシーズンで24年連続勝利を目指す石川は「投げた試合でしっかり結果を残す。それのみです」と言葉に力を込めた。
◆楽天から国内FA権を行使して加入した茂木が「6番・二塁」で先発し、一回2死一、二塁で右前適時打を放った。高めのスライダーを捉えて2点目を加えた左打者を、高津監督は「あそこで一本打つのはすごく大きい。すごくいい打順で、いい場面でいい打撃をしてくれた」と評価。山田が左手の負傷で離脱しており「いろいろな人をいろいろな場面で使ってテストをしていきたい」と明かした。(みずほペイペイ)
◆来日5年目のオスナが「5番・一塁」で先発し、2―2の七回1死で左翼ポール際へのソロを放った。助っ人左腕・ヘルナンデスの直球を完璧に捉え、オープン戦1号。村上、サンタナらとともに強力打線の中核を担う長距離砲は「結構完璧に捉えた。オープン戦だとしてもレギュラーシーズンに向けての準備なので、少しずつ状態が上がっていく証拠だと思う」とうなずいた。
◆1回、生還しベンチでむかえられるヤクルト・塩見泰隆=みずほペイペイドーム(撮影・渋井君夫)

<オープン戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
1 | 0 | 1 | 1.000 (-) | - (-) |
16 (-) | 13 (-) | 3 (-) | 0 (-) |
0.395 (-) | 6.000 (-) |
2 (1↑) |
広島 |
2 | 1 | 1 | 0.667 (-) | 0 (-) |
13 (-) | 9 (-) | 1 (-) | 0 (-) |
0.222 (-) | 1.800 (-) |
2 (1↓) |
ロッテ |
2 | 1 | 0 | 0.667 (↓0.333) | 0 (-) |
9 (+2) | 7 (+5) | 3 (+1) | 1 (-) |
0.175 (↓0.037) | 1.380 (↓0.38) |
4 (-) |
中日 |
3 | 2 | 0 | 0.600 (-) | 0 (-) |
17 (-) | 17 (-) | 2 (-) | 7 (-) |
0.231 (-) | 3.400 (-) |
4 (1↑) |
ヤクルト |
3 | 2 | 0 | 0.600 (↑0.1) | 0 (↓0.5) |
16 (+4) | 17 (+3) | 3 (+1) | 6 (-) |
0.224 (↓0.011) | 2.660 (↓0.09) |
6 (1↓) |
日本ハム |
1 | 1 | 0 | 0.500 (-) | 0.5 (-) |
3 (-) | 2 (-) | 0 (-) | 2 (-) |
0.219 (-) | 1.060 (-) |
7 (3↑) |
DeNA |
2 | 3 | 0 | 0.400 (↑0.15) | 1 (↑0.5) |
15 (+5) | 13 (+2) | 0 (-) | 2 (+2) |
0.244 (↓0.006) | 2.300 (↑0.08) |
7 (2↑) |
巨人 |
2 | 3 | 0 | 0.400 (-) | 1 (-) |
16 (-) | 22 (-) | 3 (-) | 0 (-) |
0.250 (-) | 3.800 (-) |
9 (4↓) |
ソフトバンク |
1 | 2 | 0 | 0.333 (↓0.167) | 1 (↓0.5) |
11 (+3) | 13 (+4) | 2 (+1) | 5 (+1) |
0.277 (↓0.036) | 3.460 (↓0.28) |
9 (2↑) |
楽天 |
1 | 2 | 2 | 0.333 (↑0.333) | 1 (↑0.5) |
21 (+13) | 14 (+2) | 3 (+2) | 5 (-) |
0.244 (↑0.041) | 2.860 (↑0.23) |
9 (4↓) |
ORIX |
1 | 2 | 0 | 0.333 (↓0.167) | 1 (↓0.5) |
11 (+2) | 21 (+13) | 0 (-) | 0 (-) |
0.267 (↓0.019) | 7.270 (↓3.03) |
- (-) |
西武 |
0 | 0 | 0 | 0.000 (-) | 1 (↑0.5) |
0 (-) | 0 (-) | 0 (-) | 0 (-) |
0.000 (-) | 0.000 (-) |
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