1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 7 | 0 | 0 | 2 | 13 | 16 | 0 | 2 |
ORIX | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 7 | 0 | 0 |
勝利投手:藤井 聖(1勝1敗0S) 敗戦投手:エスピノーザ(0勝1敗0S) 本塁打 |

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◆楽天は、打線が16安打13得点を記録。小深田と宗山が2打席連続適時打を放つなど、状態の良さをアピールした。対するオリックスは、先発・エスピノーザが4回1失点の投球。シーズン開幕に向けて、順調な調整ぶりを示した。
◆オリックスのベテラン守護神、平野佳寿投手(40)にとって、苦しいオープン戦初登板となった。0-1の5回に2番手で登板。先頭を歩かせ、2死から楽天小深田に適時二塁打を打たれて1点を失った。続く楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(22=明大)にも2球目を右前に運ばれた。右翼の杉本が本塁に好返球し、二塁走者の小深田の本塁突入は微妙なタイミングとなったが、判定はセーフ。岸田監督の初リクエストも実らず、この回2失点目となり、浅村にも適時打を許して平野は降板した。2月27日の練習試合・韓国ロッテ戦は1回無安打無失点だったが、この日は1イニングを投げきれず3安打3失点に終わった。
◆オリックスのアンダーソン・エスピノーザ投手(26)が楽天戦でオープン戦初登板し、4回を3安打1失点と安定した投球を見せた。2回は小郷にソロを浴びたが、毎回の5奪三振。「1球1球しっかりコントロールできていた。あとは新しい球種をしっかり練習し続けていけたら」と振り返った。新球種については詳細を明かさずも「順調に段階を踏んで前に進めている」と手応え十分。アクシデントがなければ開幕ローテ入りは確実な昨季7勝右腕。投球の幅を広げて来日2年目に臨む。
◆楽天藤井聖投手(28)が今季3度目の実戦で好投し、開幕ローテーション入りを大きくたぐり寄せた。オリックス戦に先発し、3回36球、2安打無失点。2回1死一塁で紅林を三ゴロ併殺、3回無死一塁で投ゴロ併殺と要所を締めた。「ゲッツーを狙って取れるようになってきた。そういった意味では少し成長できているのかなと。ランナーが出てもゴロを打たせてゲッツーというのは引き続きやってきたい」と力を込めた。
◆楽天小郷裕哉外野手(28)に"今季1号"が飛び出した。オリックス戦に「5番右翼」で出場。2回1死走者なし、1ボールからオリックス・エスピノーザの147キロツーシームを右翼席へ運ぶ先制ソロを決めた。4回は右前打、6回には左前適時打を放ち、今季初の複数安打となる3打数3安打2打点1四球と活躍。「同一リーグで開幕当たるんで、少しでも嫌なイメージを与えられたらと臨み、いい結果になり良かった」とうなずいた。
◆オリックス岸田新監督が本拠地・京セラドーム大阪で初陣白星を逃した。斎藤響介投手(20)が1/3回で7失点するなど、楽天に2-13と完敗。斎藤には「1年目が1番アグレッシブに投げていたのに、昨年も今年に入ってもちょっと小さくなっているような気がする」と期待が大きいゆえの苦言も残した。5回は楽天小深田の本塁突入を巡るセーフ判定に初リクエストを試みたが覆らず。「セーフでしたね」と認め、本拠地ファンに向けて「白星を届けられるように日々努力していくしかない」と力を込めた。
◆オリックスの高卒2年目左腕、東松快征(19)が本拠地・京セラドーム大阪デビューを1回完全投球で飾った。楽天戦の7回に登場し、先頭のドラフト1位宗山は全7球直球攻めで二ゴロ。「先頭が宗山選手で、気合も気持ちも入れようと。1アウトの大事さは昨年を通して分かってきたので」と注目の新人を封じて納得顔だ。対外試合に臨むたび、厚沢投手コーチから「○○投手だと思って投げなさい」と指示が出る。パドレス松井、ソフトバンク・モイネロ、この日は元広島の大野豊氏。コーチいわく「出てきたら手のつけようがない」という無双のイメージで3人で抑えた。150キロ超の速球を武器に中継ぎの新戦力として期待される。岸田監督も「一番良かったんじゃないですか。投げっぷりがいい」と評し、結果を重ねていくことを望んだ。
◆楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(22=明大)が、開幕前哨戦で2打席連続適時打の大当たりだ。オリックス戦に「2番遊撃」でフル出場。2打席凡退後の5回に右前適時打、6回に右中間を破る2点適時三塁打を放ち、6打数2安打3打点と活躍した。実戦での複数打点は"プロ初"。堅実な打撃で存在感を示し、3月28日の開幕戦で対戦するオリックスに強烈なインパクトを与えた。宗山が開幕戦の舞台となる京セラドーム大阪で暴れた。5-0の6回1死一、二塁。1ストライクからオリックス斎藤の内角145キロ直球をコンパクトに振り抜いた。右中間を破り、悠々と三塁にスライディング。2点適時三塁打でリードをさらに広げた。「ここでやるんだなと思いながらプレーしましたし、これまで練習試合、オープン戦をやった屋外の球場とはまた違った景色で、そこは慣れていけたら」と引き締めた。今季初のオリックス戦で強烈なインパクトを残した。5回には右前適時打を放ち、2打席連続タイムリーを含む6打数2安打3打点で実戦初の複数打点をマーク。16安打13得点の大勝を呼び込んだ。「今年最初のオリックスとのゲームで、こういうゲームができて良かった」。相手に嫌な印象をつけるには十分すぎる活躍だった。沖縄キャンプ期間からの対外試合10戦で28打数11安打の打率3割9分3厘、6打点。すでに打線に欠かせないキーマンになりつつある。京セラドーム大阪は1年前の3月にプレーできなかった"因縁"の球場だ。明大3年時に中日金丸、ヤクルト中村優、ロッテ西川と昨秋のドラフト会議で自身と同様に1位指名された選手とともに、欧州代表との強化試合を戦う侍ジャパンに選出。しかし、代表合流前のオープン戦で死球を受け負傷し、右肩甲骨骨折の診断を受けた。その影響で、代表に同行しながら強化試合2試合を欠場していた。プレーできなかった悔しさが残る球場で、攻守でいかんなく存在感を発揮。「けがした時に一番、プレーできることのうれしさっていうのは感じましたし、今日こうして約1年ぶりぐらいに帰ってきて、1試合全部出させてもらって本当に幸せだなと」。あらためて野球をできる喜びを実感した1日となった。【山田愛斗】
◆楽天小郷裕哉外野手(28)に"今季1号"が飛び出した。「5番右翼」で先発。2回1死走者なし、1ストライクからオリックス・エスピノーザの147キロツーシームをかち上げた。先制ソロを右翼席に突き刺し「手応えは良かったです」。対外試合10戦目で初の2ケタ得点をけん引した。今季初のマルチ安打と躍動した。4回2死走者なしの場面ではフルカウントから右前打。5回の四球をはさみ、6回には左前適時打を放ち、3打数3安打2打点1四球と結果を残した。「(オリックスは)同一リーグっていうこともあるんですけど、開幕当たるんで、少しでも嫌なイメージを与えられたらなと思って今日臨んだんで、いい結果になって良かったと思います」と振り返った。試合前時点でオープン戦打率7分7厘と苦しんでいたが、前日3日のオフに元ヤクルトの青木宣親氏の動画を見て、復調のきっかけをつかんだ。「青木さんのYouTubeを見ました。いろいろ詳しくは言えないですけど、そこからヒントを得て、今日すぐ結果が出て良かったです」。さらに「めっちゃいいこと言ってるんで、みんな見た方がいいと思います。左バッターは」と笑顔で話した。

<オープン戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
1 | 0 | 1 | 1.000 (-) | - (-) |
16 (-) | 13 (-) | 3 (-) | 0 (-) |
0.395 (-) | 6.000 (-) |
2 (1↑) |
広島 |
2 | 1 | 1 | 0.667 (-) | 0 (-) |
13 (-) | 9 (-) | 1 (-) | 0 (-) |
0.222 (-) | 1.800 (-) |
2 (1↓) |
ロッテ |
2 | 1 | 0 | 0.667 (↓0.333) | 0 (-) |
9 (+2) | 7 (+5) | 3 (+1) | 1 (-) |
0.175 (↓0.037) | 1.380 (↓0.38) |
4 (-) |
中日 |
3 | 2 | 0 | 0.600 (-) | 0 (-) |
17 (-) | 17 (-) | 2 (-) | 7 (-) |
0.231 (-) | 3.400 (-) |
4 (1↑) |
ヤクルト |
3 | 2 | 0 | 0.600 (↑0.1) | 0 (↓0.5) |
16 (+4) | 17 (+3) | 3 (+1) | 6 (-) |
0.224 (↓0.011) | 2.660 (↓0.09) |
6 (1↓) |
日本ハム |
1 | 1 | 0 | 0.500 (-) | 0.5 (-) |
3 (-) | 2 (-) | 0 (-) | 2 (-) |
0.219 (-) | 1.060 (-) |
7 (3↑) |
DeNA |
2 | 3 | 0 | 0.400 (↑0.15) | 1 (↑0.5) |
15 (+5) | 13 (+2) | 0 (-) | 2 (+2) |
0.244 (↓0.006) | 2.300 (↑0.08) |
7 (2↑) |
巨人 |
2 | 3 | 0 | 0.400 (-) | 1 (-) |
16 (-) | 22 (-) | 3 (-) | 0 (-) |
0.250 (-) | 3.800 (-) |
9 (4↓) |
ソフトバンク |
1 | 2 | 0 | 0.333 (↓0.167) | 1 (↓0.5) |
11 (+3) | 13 (+4) | 2 (+1) | 5 (+1) |
0.277 (↓0.036) | 3.460 (↓0.28) |
9 (2↑) |
楽天 |
1 | 2 | 2 | 0.333 (↑0.333) | 1 (↑0.5) |
21 (+13) | 14 (+2) | 3 (+2) | 5 (-) |
0.244 (↑0.041) | 2.860 (↑0.23) |
9 (4↓) |
ORIX |
1 | 2 | 0 | 0.333 (↓0.167) | 1 (↓0.5) |
11 (+2) | 21 (+13) | 0 (-) | 0 (-) |
0.267 (↓0.019) | 7.270 (↓3.03) |
- (-) |
西武 |
0 | 0 | 0 | 0.000 (-) | 1 (↑0.5) |
0 (-) | 0 (-) | 0 (-) | 0 (-) |
0.000 (-) | 0.000 (-) |
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