オリックス(★2対13☆)楽天 =オープン戦1回戦(2025.03.04)・京セラドーム大阪=
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楽天
010037002131602
ORIX
0000000202700
勝利投手:藤井 聖(1勝1敗0S)
敗戦投手:エスピノーザ(0勝1敗0S)

本塁打
【楽天】小郷 裕哉(1号・2回表ソロ),田中 和基(1号・9回表ソロ)

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◆楽天は、打線が16安打13得点を記録。小深田と宗山が2打席連続適時打を放つなど、状態の良さをアピールした。対するオリックスは、先発・エスピノーザが4回1失点の投球。シーズン開幕に向けて、順調な調整ぶりを示した。

◆オリックスのベテラン守護神、平野佳寿投手(40)にとって、苦しいオープン戦初登板となった。0-1の5回に2番手で登板。先頭を歩かせ、2死から楽天小深田に適時二塁打を打たれて1点を失った。続く楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(22=明大)にも2球目を右前に運ばれた。右翼の杉本が本塁に好返球し、二塁走者の小深田の本塁突入は微妙なタイミングとなったが、判定はセーフ。岸田監督の初リクエストも実らず、この回2失点目となり、浅村にも適時打を許して平野は降板した。2月27日の練習試合・韓国ロッテ戦は1回無安打無失点だったが、この日は1イニングを投げきれず3安打3失点に終わった。

◆オリックスのアンダーソン・エスピノーザ投手(26)が楽天戦でオープン戦初登板し、4回を3安打1失点と安定した投球を見せた。2回は小郷にソロを浴びたが、毎回の5奪三振。「1球1球しっかりコントロールできていた。あとは新しい球種をしっかり練習し続けていけたら」と振り返った。新球種については詳細を明かさずも「順調に段階を踏んで前に進めている」と手応え十分。アクシデントがなければ開幕ローテ入りは確実な昨季7勝右腕。投球の幅を広げて来日2年目に臨む。

◆楽天藤井聖投手(28)が今季3度目の実戦で好投し、開幕ローテーション入りを大きくたぐり寄せた。オリックス戦に先発し、3回36球、2安打無失点。2回1死一塁で紅林を三ゴロ併殺、3回無死一塁で投ゴロ併殺と要所を締めた。「ゲッツーを狙って取れるようになってきた。そういった意味では少し成長できているのかなと。ランナーが出てもゴロを打たせてゲッツーというのは引き続きやってきたい」と力を込めた。

◆楽天小郷裕哉外野手(28)に"今季1号"が飛び出した。オリックス戦に「5番右翼」で出場。2回1死走者なし、1ボールからオリックス・エスピノーザの147キロツーシームを右翼席へ運ぶ先制ソロを決めた。4回は右前打、6回には左前適時打を放ち、今季初の複数安打となる3打数3安打2打点1四球と活躍。「同一リーグで開幕当たるんで、少しでも嫌なイメージを与えられたらと臨み、いい結果になり良かった」とうなずいた。

◆オリックス岸田新監督が本拠地・京セラドーム大阪で初陣白星を逃した。斎藤響介投手(20)が1/3回で7失点するなど、楽天に2-13と完敗。斎藤には「1年目が1番アグレッシブに投げていたのに、昨年も今年に入ってもちょっと小さくなっているような気がする」と期待が大きいゆえの苦言も残した。5回は楽天小深田の本塁突入を巡るセーフ判定に初リクエストを試みたが覆らず。「セーフでしたね」と認め、本拠地ファンに向けて「白星を届けられるように日々努力していくしかない」と力を込めた。

◆オリックスの高卒2年目左腕、東松快征(19)が本拠地・京セラドーム大阪デビューを1回完全投球で飾った。楽天戦の7回に登場し、先頭のドラフト1位宗山は全7球直球攻めで二ゴロ。「先頭が宗山選手で、気合も気持ちも入れようと。1アウトの大事さは昨年を通して分かってきたので」と注目の新人を封じて納得顔だ。対外試合に臨むたび、厚沢投手コーチから「○○投手だと思って投げなさい」と指示が出る。パドレス松井、ソフトバンク・モイネロ、この日は元広島の大野豊氏。コーチいわく「出てきたら手のつけようがない」という無双のイメージで3人で抑えた。150キロ超の速球を武器に中継ぎの新戦力として期待される。岸田監督も「一番良かったんじゃないですか。投げっぷりがいい」と評し、結果を重ねていくことを望んだ。

◆楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(22=明大)が、開幕前哨戦で2打席連続適時打の大当たりだ。オリックス戦に「2番遊撃」でフル出場。2打席凡退後の5回に右前適時打、6回に右中間を破る2点適時三塁打を放ち、6打数2安打3打点と活躍した。実戦での複数打点は"プロ初"。堅実な打撃で存在感を示し、3月28日の開幕戦で対戦するオリックスに強烈なインパクトを与えた。宗山が開幕戦の舞台となる京セラドーム大阪で暴れた。5-0の6回1死一、二塁。1ストライクからオリックス斎藤の内角145キロ直球をコンパクトに振り抜いた。右中間を破り、悠々と三塁にスライディング。2点適時三塁打でリードをさらに広げた。「ここでやるんだなと思いながらプレーしましたし、これまで練習試合、オープン戦をやった屋外の球場とはまた違った景色で、そこは慣れていけたら」と引き締めた。今季初のオリックス戦で強烈なインパクトを残した。5回には右前適時打を放ち、2打席連続タイムリーを含む6打数2安打3打点で実戦初の複数打点をマーク。16安打13得点の大勝を呼び込んだ。「今年最初のオリックスとのゲームで、こういうゲームができて良かった」。相手に嫌な印象をつけるには十分すぎる活躍だった。沖縄キャンプ期間からの対外試合10戦で28打数11安打の打率3割9分3厘、6打点。すでに打線に欠かせないキーマンになりつつある。京セラドーム大阪は1年前の3月にプレーできなかった"因縁"の球場だ。明大3年時に中日金丸、ヤクルト中村優、ロッテ西川と昨秋のドラフト会議で自身と同様に1位指名された選手とともに、欧州代表との強化試合を戦う侍ジャパンに選出。しかし、代表合流前のオープン戦で死球を受け負傷し、右肩甲骨骨折の診断を受けた。その影響で、代表に同行しながら強化試合2試合を欠場していた。プレーできなかった悔しさが残る球場で、攻守でいかんなく存在感を発揮。「けがした時に一番、プレーできることのうれしさっていうのは感じましたし、今日こうして約1年ぶりぐらいに帰ってきて、1試合全部出させてもらって本当に幸せだなと」。あらためて野球をできる喜びを実感した1日となった。【山田愛斗】

◆楽天小郷裕哉外野手(28)に"今季1号"が飛び出した。「5番右翼」で先発。2回1死走者なし、1ストライクからオリックス・エスピノーザの147キロツーシームをかち上げた。先制ソロを右翼席に突き刺し「手応えは良かったです」。対外試合10戦目で初の2ケタ得点をけん引した。今季初のマルチ安打と躍動した。4回2死走者なしの場面ではフルカウントから右前打。5回の四球をはさみ、6回には左前適時打を放ち、3打数3安打2打点1四球と結果を残した。「(オリックスは)同一リーグっていうこともあるんですけど、開幕当たるんで、少しでも嫌なイメージを与えられたらなと思って今日臨んだんで、いい結果になって良かったと思います」と振り返った。試合前時点でオープン戦打率7分7厘と苦しんでいたが、前日3日のオフに元ヤクルトの青木宣親氏の動画を見て、復調のきっかけをつかんだ。「青木さんのYouTubeを見ました。いろいろ詳しくは言えないですけど、そこからヒントを得て、今日すぐ結果が出て良かったです」。さらに「めっちゃいいこと言ってるんで、みんな見た方がいいと思います。左バッターは」と笑顔で話した。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
101 1.000
(-)
-
(-)
16
(-)
13
(-)
3
(-)
0
(-)
0.395
(-)
6.000
(-)
2
(1↑)
広島
211 0.667
(-)
0
(-)
13
(-)
9
(-)
1
(-)
0
(-)
0.222
(-)
1.800
(-)
2
(1↓)
ロッテ
210 0.667
(↓0.333)
0
(-)
9
(+2)
7
(+5)
3
(+1)
1
(-)
0.175
(↓0.037)
1.380
(↓0.38)
4
(-)
中日
320 0.600
(-)
0
(-)
17
(-)
17
(-)
2
(-)
7
(-)
0.231
(-)
3.400
(-)
4
(1↑)
ヤクルト
320 0.600
(↑0.1)
0
(↓0.5)
16
(+4)
17
(+3)
3
(+1)
6
(-)
0.224
(↓0.011)
2.660
(↓0.09)
6
(1↓)
日本ハム
110 0.500
(-)
0.5
(-)
3
(-)
2
(-)
0
(-)
2
(-)
0.219
(-)
1.060
(-)
7
(3↑)
DeNA
230 0.400
(↑0.15)
1
(↑0.5)
15
(+5)
13
(+2)
0
(-)
2
(+2)
0.244
(↓0.006)
2.300
(↑0.08)
7
(2↑)
巨人
230 0.400
(-)
1
(-)
16
(-)
22
(-)
3
(-)
0
(-)
0.250
(-)
3.800
(-)
9
(4↓)
ソフトバンク
120 0.333
(↓0.167)
1
(↓0.5)
11
(+3)
13
(+4)
2
(+1)
5
(+1)
0.277
(↓0.036)
3.460
(↓0.28)
9
(2↑)
楽天
122 0.333
(↑0.333)
1
(↑0.5)
21
(+13)
14
(+2)
3
(+2)
5
(-)
0.244
(↑0.041
2.860
(↑0.23)
9
(4↓)
ORIX
120 0.333
(↓0.167)
1
(↓0.5)
11
(+2)
21
(+13)
0
(-)
0
(-)
0.267
(↓0.019)
7.270
(↓3.03)
-
(-)
西武
000 0.000
(-)
1
(↑0.5)
0
(-)
0
(-)
0
(-)
0
(-)
0.000
(-)
0.000
(-)