巨人(★1対4☆)ヤクルト =オープン戦2回戦(2025.03.02)・東京ドーム=
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ヤクルト
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巨人
1000000001600
勝利投手:小川 泰弘(1勝0敗0S)
(セーブ:山野 太一(0勝0敗1S))
敗戦投手:グリフィン(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆巨人は、先発・田中将が2回2安打無失点。大きな期待を背負う新戦力右腕が、本拠地のマウンドで結果を残した。一方のヤクルトは、濱田が2本の二塁打を含む3安打2打点の活躍。開幕スタメンの座を勝ち取るべく、バットで存在感を示した。

◆巨人田中将大投手(36)が、移籍後初めて東京ドームでの登板を迎えた。2回まで22球を投げ2安打無失点。最速は145キロだった。先発の名がコールされると、割れんばかりの拍手が送られた。まっさらなマウンドへ向かうと、ロジンを右手に丁寧につけ、右手でそっとマウンドを触った。初回先頭で迎えた赤羽に対し、初球は内寄り高め144キロ直球が外れた。その後、カウント1-2から抜けたスプリットを中前に運ばれ、無死一塁としたが、続く長岡は高め144キロ直球でフライを上げさせ、少年野球チームの兵庫・伊丹の昆陽里タイガースでバッテリーを組んだ三塁の坂本が捕球した。次打者のサンタナには内寄り低め144キロ直球で中飛。初対戦となった村上の打席で一走・赤羽に二盗を許したが、日本の4番村上を高め143キロ直球で左飛に抑えた。0-0で迎えた2回は先頭オスナを高めの138キロカットボールで中飛に片付けた。続く浜田には甘く入ったスプリットを捉えられ、左翼線への二塁打とされた。それでも、内山をツーシームで三ゴロとし、松本直のところで、この日の最速145キロ直球を計測。最後は外寄りのスライダーで遊ゴロに仕留めた。巨人加入後、初の実戦登板となった2月24日ロッテとのオープン戦(沖縄セルラー)は先発し、1回無安打無失点。最速は145キロをマークしていた。

◆ヤクルト山田哲人内野手(32)が別メニュー調整した。左手中指の付け根付近にテーピングを巻き、試合前練習はグラウンドでの打撃練習を行わなかった。グラブをはめない状態でのキャッチボール、ダッシュなどで汗を流した。山田は前日1日の巨人戦は「7番二塁」でスタメン出場していた。

◆巨人坂本勇人内野手(36)が、先発した田中将大投手(36)とともに、東京ドームのグラウンドに立った。小学生時代は「昆陽の里タイガース」でともにプレーし、坂本が投手、田中将が捕手でバッテリーを組んだが、この日は坂本が三塁を守った。1回無死一塁からは長岡の三飛を坂本が捕球し、田中将に声を掛けながら、ボールを送球。2回にも1死二塁からの三ゴロを冷静に処理した。坂本、田中将がチームメートで試合に出場するのは、13年のWBC日本代表以来となる。

◆ヤクルト小川泰弘投手(34)が先発で3回2安打1失点だった。スライダー、フォーク、カーブ、チェンジアップと多彩な球種を駆使した。1回1死、巨人ヘルナンデスにはカウント1-1から新球シンカーも投じた。直球も打者の懐に投げ込み、試合をつくった。小川は「いろんな球種を使って投げることをテーマとしてマウンドに上がりました。打者との間合いなどを確認しながら投げることができたので継続して長いイニングを投げられるように調整していきたいです」と話した。

◆巨人田中将大投手(36)が、移籍後初めて東京ドームでの登板を迎えた。2回まで22球を投げ2安打無失点。最速は145キロだった。先発の名がコールされると、割れんばかりの拍手が送られた。まっさらなマウンドへ向かうと、ロジンを右手に丁寧につけ、右手でそっとマウンドを触った。初回先頭で迎えた赤羽に対し、初球は内寄り高め144キロ直球が外れた。その後、カウント1-2から抜けたスプリットを中前に運ばれ、無死一塁としたが、続く長岡は高め144キロ直球でフライを上げさせ、少年野球チームの兵庫・伊丹の「昆陽里タイガース」でバッテリーを組んだ三塁の坂本が捕球した。次打者のサンタナには内寄り低め144キロ直球で中飛。初対戦となった村上の打席で一走・赤羽に二盗を許したが、日本の4番の村上を高め143キロ直球で左飛に片付けた。0-0で迎えた2回は先頭オスナを高めの138キロカットボールで中飛に片付けた。続く浜田には甘く入ったスプリットを捉えられ、左翼線への二塁打とされた。それでも、内山をツーシームで三ゴロとし、松本直のところで、この日の最速145キロ直球を計測。最後は外寄りのスライダーで遊ゴロに仕留めた。登板後、田中将は「今日も無事にしっかりと終わって、良かったです。結果、ゼロに抑えられたことも良かったと思います」とコメントした。課題についてはスプリットの精度を挙げ、収穫は真っすぐで押し込めたことを挙げた。「ヒットを打たれたのは両方とも抜けたスプリットということで、そこは課題が残りましたけども、真っすぐに関しては、全て少しバッターを押し込めていたかなと。今日の結果としては、悪くはなかったのかなというふうに思います」巨人加入後、初の実戦登板となった2月24日ロッテとのオープン戦(沖縄セルラー)は先発し、1回無安打無失点。最速は145キロをマークしていた。

◆巨人田中将大投手(36)が、移籍後初めて東京ドームでの登板を迎えた。2回22球を投げ2安打無失点。最速は145キロだった。一問一答は以下の通り。-振り返って無事に終わって良かったです。0に抑えられたことも良かったです。-メカニック的にヒット打たれたのが両方とも抜けたスプリットというところで、そこは課題が残りましたけど、真っすぐに関しては全て、少しバッターを押し込めていたかなと感じていたので、悪くなかったと思います。-外野フライが多かったところが、押し込めていると捉えてというよりは、インパクトの瞬間ですね。バッターがここだと思ったところから、少し手前らへんで当たっていたので、長打にならなかったとか、アウトになったことだと思います。-最速145キロ。出力に関してはまだまだ。まだまだここからですよ。2試合目なので。まだまだ。-開幕に向けてどれぐらい球速上げたいスピードガンコンテストじゃないので。無理にそこを求めて、そこを求めて今やっている訳じゃないので。シーズン入っていくにあたって、もう少し上がっていけばいいというか、上がっていくと思うので。無理にどうこう思っていないです。-降板後、甲斐とはまだゲーム中なので、たくさんは話せないですけど、ゲーム前も、ゲーム中もいろいろ会話していく中でいろんなアイデアくれて。こういう風にやっていこうと思っていますと、本当に安心して任せられるなという風に感じているので。僕も配球の意図をくみ取って投げられるように。自分が置いてきぼりにならないよう、ただただ、うなずいて投げるだけにならないように、僕も理解を深めないとなとは思いました。-東京ドームは今までは対ジャイアンツ打線に対して、ジャイアンツファンの声援を受けながら、浴びながら投げていた。しかし、今は自分が投げている時はそんなに大きな応援があるわけじゃないですけど、1つ1つのプレーでこれだけたくさんのファンがスタンドを埋め尽くしてくれて、この声援の力は大きいものだなと感じました。-次回に向けて修正したいところ少しずつイニングも伸びると思うので、ボールの精度的に満足いかなかった球種もあるので修正図れるように時間つかってやっていきたいです。--甲斐捕手の構えが、高め、低めを徹底していた。今日一番意識していたところは高さのコントロールそれは全部ですよ。高低、横。広く投げていけたらと話はしていたので、そこは見ていて感じられたというのは、(甲斐)拓也がメリハリつけて構えをしてくれているからだと思うので。どういう意図を持って投げないといけないのは、分かりやすいですよね。-その意味で高め、低め、手応えは変化球に関してはまだまだ。だからと言って、真っすぐが良いかと言われれば、そうじゃないですけど、今日は変化球のバラツキがあったので、でもこれに関しては心配はしていないので。ここからまだまだいけると思うので。まだ次回に違った形でいけるように。-先週の1イニング、今日の2イニング、改造してきたフォームは意識せずに投げられているか対バッターの中で、練習の時みたいに、考えて投げていたら体動かないんですよ。投げる重心、バランス、立ち姿は意識しますけど、それ以外はゲームの中では自然とやっているだけです。-練習してきたことが出せているどうでしょうね。今いくら手応え感じても、シーズン抑えられないと意味がないので。でも悪くはないと思います。

◆巨人田中将大投手(36)が移籍後初めて東京ドームで先発し、ファンの声援に感謝した。名前がコールされると割れんばかりの拍手と盛大な「将大コール」を浴びながらマウンドに上がった。「期待ですか。どうなんすかね、分かんないっす」と苦笑いを浮かべながらも、アウトを取る度に大きな拍手が送られた。予定通り2イニングを投げ終えると再びファンから拍手を送られ「今までは巨人打線に対して、巨人ファンの方々の声援を浴びながら投げていた。しかし、今は自分が投げている時はそんなに大きな応援があるわけではないですけど、1つ1つのプレーでこれだけたくさんのファンの方がスタンドを埋め尽くしてくださっていて、この声援の力というのは非常に大きいものだと改めて今日感じました」と話した。田中将は、春季キャンプで久保康生巡回投手コーチ(66)と二人三脚で体を縦方向に使う"縦振り"へのフォーム改造に着手していた。2月中の実戦登板を目標に調整を進め、2月24日のロッテとのオープン戦(沖縄セルラー那覇)では1回無失点。本拠地デビュー戦でも快投を披露し、多くのファンの前で復活を印象づけた。

◆巨人田中将大投手(36)が、移籍後初めて東京ドームでの登板を迎えた。2回22球を投げ2安打無失点。最速は145キロだった。一問一答は以下の通り。-坂本と巨人では初めて一緒に試合に出場。感じることですか? 何て言ってほしいですか?(笑い)まあまあ、変な感じはしましたね。-マウンドへ行くときに大きな拍手。期待を感じている期待ですか? 分からないです。声援はうれしいですよ。-思っていた以上に緊張したとかそれはなかったですね。ただ、緊張はいつも通りしていましたけど。-初対戦で対峙(たいじ)してまだまだ。同じリーグでこれからマウンドに上がれば、たくさん当たっていく打者だと思うので。今日のオープン戦の1打席やって、どうとかはないですね。-最速が前回と同じ145キロの中で、押し込めているというのは、良い感じで来ている気持ちよくはじき返されるよりは、少し押し込めていたのは良かったです。-感覚とバッターの反応の差はどうなんですかね。まだ打者に向かって投げることが、これから数をやってそこの感覚的なものを埋めていかないといけないので。まだまだ。-今はバッターの反応で確認作業をそんなような感じです。-スライダー、村上への初球だったりを投げて、イメージは全然いいと思いますよ。-甲斐選手以外にも実松コーチとも話をしていた。どんな内容言える訳ないじゃないですか。いや、ただナイスピッチングというところと、ちょっと、ちょっと話しただけです。-降板後のブルペンは田中投手が投げたくて、入ったのかそりゃそうですね。前回も投げたんですけど。-球数を継続して投げたかったそうですね。イメージ的には-何球降板後は24球。だいたい1イニングくらいのイメージですね。

◆巨人ドラフト2位ルーキーの浦田俊輔内野手(22=九産大)が、ヤクルト山野太一投手(25)のけん制にさされ、今後への課題を残した。1点を追いかける6回1死一、三塁。一塁走者の吉川に代わって、代走で出場したが、けん制死で2死三塁となり、中山は左飛に倒れ、無得点に終わった。浦田は、1日のヤクルト戦にも代走で出場。自慢の俊足をアピールするチャンスで二盗を狙ったが、ヤクルト古賀の送球に間一髪のタイミングでアウトにされた。守備面では、7回2死からボテボテの三ゴロに猛チャージをかけ、華麗なジャンピングスローを披露した。

◆DeNAから加入した巨人石川達也投手(26)が、移籍後初の東京ドームでの登板で奪三振ショーを披露した。1点ビハインドの6回から登板。先頭のオスナ、浜田から連続三振を奪って、2死から内山に左前打を浴びたが、代打の北村恵を右飛に抑えた。2イニング目の7回は、先頭の丸山和、赤羽から連続三振を奪って、伊藤は三ゴロに封じ、無失点に抑えた。2回を投げ、1安打無失点4奪三振と好投し、東京ドームに詰め掛けたスタンドのファンから大きな拍手を浴びた。

◆巨人ドラフト3位ルーキーの荒巻悠内野手(22=上武大)が、守備で魅せた。3点ビハインドの9回無死二塁。ヤクルト伊藤が送りバントを試みたが、ゴロで転がせず、打球は浮き上がった。途中出場の一塁手・荒巻は一塁ベンチ手前へ猛然とダッシュし、スライディングキャッチ。二走・赤羽が三塁へタッチアップを狙ったところで、荒巻は三塁へ好送球。冷静な判断で一気に2個のアウトを奪うファインプレーで、存在感を示した。

◆巨人阿部慎之助監督(45)が、新加入した田中将大投手(36)について、開幕ローテーション入りを明言した。この日、2回無失点と好投した田中将に「抑えるすべは知ってるんで。あとは本人が頑張ってくれると思いますよ」と評価した。開幕ローテーション入りについて、阿部監督は「(先発の)6番目だと思う。入れてるつもり」と明言した。報道陣から、このまま日曜日に登板を重ねていく予定かと聞かれ「そうだね。予定はね」と3月30日のヤクルト戦(東京ドーム)で登板するプランで進めていることを認めた。

◆巨人阿部慎之助監督(45)が、移籍後初の東京ドームでの登板を終えた田中将大投手(36)について、開幕3戦目を任すことを示唆した。田中将は2回22球を投げ2安打無失点。最速は145キロだった。試合後の阿部監督の一問一答は以下の通り。-田中投手の投球は抑える術は知っているので、あとは本人が頑張ってくれると思いますよ。-先発ローテ争いの中にいる。現状の立ち位置は6番目だと思う。入れているつもり。-このまま日曜日で登板を重ねていくそうだね。予定はね。-2回無失点の石川投手も先発起用がイメージできる内容まあ、いろいろな準備があるので。先発やったことがないピッチャーだけど、それにも挑戦して、先発調整して、中継ぎに回るの簡単なので。その調整してくれているのでありがたいですね。-吉川は右に左に(ヒットを放ち)状態が良さそう。打撃の進歩は状況判断できるようになったし、周りも見えるようになって、去年の終盤からいい働きしてくれていたので、3番に置いているので。-大勢は今季初実戦。ヒットも打たれたがいや、いいんじゃない? 元気に投げられているうちは-最後は荒巻のハッスルプレーでチームも盛り上がったそうだね。その前に防げたミスあったからね。ああいうの見ちゃうとね。後から行く人たちだからね。そういうところは反省してほしいなと思いますね。-甲斐選手は安定感安定感というか、今はゲームで初めて受けるピッチャー多いので、それで何か感じてくれればいいですね。そこだけですね。

◆巨人大勢投手(25)が、オープン戦に初登板し、1回2安打1失点だった。先頭丸山和に中越え三塁打を許し、次打者の赤羽には右翼へ適時二塁打を浴びた。「マウンド上がる時にすごい声援もらったので、力もらったので期待にこたえたかったんですけど、情けない姿を見せてしまったので」と言った。最速は154キロだったが「しれつなリリーフ争いしているので、目立ってやろうと思っていたんですけど。気持ちはそうやったんですけど。要求されたコースに投げきれてないですし。コントロール、まっすぐのキレ、質を求めてやりたい」と反省の言葉を並べた。開幕に向けて仕上げていく。「この時期、状態が上がりきっていないのはみんな一緒やと思うので、そういう面では周りとの差は一緒やと思いますし、自分の試していることを実戦の中でやっていくしかないので、そういう難しさは感じましたけど、去年のオープン戦も楽天戦でしっかり打たれているので、そこからしっかり修正して入っていったので。今年も初登板で点取られてしまったので、しっかり修正して次に上がりたいと思います」と糧にしていく。

◆巨人坂本勇人内野手(36)が田中将とともに東京ドームのグラウンドに立った。小学生の時は坂本が投手、田中将が捕手でバッテリーを組んだが、この日は坂本が三塁を守った。2人がチームメートで試合に出場するのは、21年の東京五輪以来。「代表で守ったりしてますけど、ジャイアンツのユニホームで東京ドームでああやって守るのは変な感じがしましたね」と笑顔で話した。

◆ヤクルト村上が新グラブを実戦で初使用した。小指と薬指を同じ部分に入れる通称「コユニ(小指2本)」の新スタイルで三塁守備に就いた。2回1死、巨人甲斐の三塁線への鋭い打球に反応し、逆シングルで捕球。はじけば、二塁へ進まれる可能性の高いエリアの打球を確実にさばき、アウトにした。ポケットを深く使用でき、しっかり捕球できる「コユニ」グラブは、自主トレからテストし、この日の試合前練習でも使用していた。実戦で初装着し「いろいろ試しながらやってます。良さもあったという感じ」と、守備の進化も追求していく。カラーもいつものライトブラウンからブラック基調だった。守りはもちろん、まず期待を背負うのはバットの活躍。1回2死二塁では巨人田中将から左飛だった。過去にオープン戦の2打席しか対戦のなかった相手だけに「シーズンで対戦する投手。しっかり研究していけたら」と生かしていく。

◆巨人石川達也投手(26)が、移籍後初の東京ドームでの登板で奪三振ショーを演じた。1点ビハインドの6回から登板。先頭のオスナ、浜田を連続三振。7回は先頭の丸山和、赤羽から連続三振を奪って、2回を1安打無失点4奪三振に抑えた。今後は先発調整する見込みで、次回はファームで4イニングを予定。「任せてもらったところで全力でやるだけです」と力を込めた。

◆ヤクルト山田哲人内野手(32)が左手中指付け根付近の負傷のため、2日のオープン戦巨人戦(東京ドーム)のベンチメンバーを外れた。試合前練習では患部をテーピングを固め、打撃練習はせず、グラブを外した状態でキャッチボールやダッシュを行った。前日1日の同巨人戦の4回2死一塁の二塁守備で、二遊間の打球に飛び込んだ時に痛めたとみられる。高津監督は「昨日(1日)のプレーで痛めました。診察が水曜日(5日)までできないので、待たないといけない。腫れもあるのでプレーできない」と説明。3日からの福岡遠征は同行せず、別メニューで調整する。

◆大観衆の前で復活を印象づけた。巨人田中将大投手(36)が2日、ヤクルトとのオープン戦(東京ドーム)に先発した。2回2安打無失点で、最速は145キロを計測。巨人に入団後、初の本拠地登板であいさつ代わりの快投を披露した。阿部慎之助監督(45)は試合後、開幕ローテ入りと開幕3戦目となる30日ヤクルト戦(東京ドーム)での起用を明言。来たるべき公式戦デビューに向けて、万全の準備を進める。田中将が、巨人のユニホームに身を包んで東京ドームのマウンドに上がった。楽天時代の23年7月4日オリックス戦以来、607日ぶり。三塁には少年野球チームでバッテリーを組んだ坂本が守り「変な感じがしましたよね」と照れ笑いを浮かべながら、予定の2回を無失点に抑えた。「無事にしっかりと終わって良かった。ゼロで抑えられたことも良かったです」。本拠地デビュー戦を終え、安堵(あんど)の表情を浮かべた。歓迎ムード一色だった。名前がコールされると、大歓声と右翼スタンドを中心とした「将大コール」を浴びた。アウトを取る度にも大きな拍手が起こった。「これだけたくさんのファンの方がスタンドを埋め尽くしてくださっていて、この声援の力は非常に大きいものだと改めて今日感じました」と感謝した。投球内容も、かつての輝きを取り戻しつつある。初回、先頭の赤羽に中前打を浴びたが、続く長岡とサンタナはいずれも直球で打ち取った。4番村上との対戦では、初球に盗塁を決められ2死二塁のピンチを招くも、143キロ直球で押し込み左飛。「真っすぐに関しては、全て少しバッターを押し込めていたかな」と振り返った。開幕3戦目のヤクルト戦での登板が内定した。阿部監督は「(開幕ローテの構想に)入れているつもり。予定はね」と明言。ひとまずの目標はクリアした。それでも、大きな目標は「1年しっかり戦い抜くこと」。だからこそ「今日少しボールの精度的に満足いかなかった球種とかもあるので、その辺は修正を図れようにまた時間を使ってやりたい」と反省も忘れない。降板後には、自ら希望してブルペンに向かい、さらに24球を投げ込んだ。登場曲に使用する、ももいろクローバーZの「Burn your Beat」の歌い出しは「何度でも、さあ這い上がれ」。這い上がる準備を進める。【水谷京裕】

◆ヤクルト小川泰弘投手(34)が新球種を駆使し、3回を2安打1失点にまとめた。1回2死二塁、カウント1-1でキャベッジから133キロシンカーで空振りを奪い追い込んだ。2回1死では128キロのジャイロスライダーで甲斐を三ゴロ。ともに昨季は投げていなかった球種で「いろいろな変化球を投げて、タイミングをずらしたりできたのはよかった。いろんな変化球の組み合わせができれば」と好感触だった。

◆ヤクルト浜田太貴外野手(24)が3安打をマークし、外野争いでアピールした。2回1死では田中将の136キロスライダーを捉え、左翼への二塁打とした。4回1死二、三塁では左翼線への適時二塁打、8回2死二塁では左前打で続き、猛打賞と躍動。7年目の24歳は「1本出たので気楽になってポンポンって出た。もう(レギュラー取りに)最後のチャンスだと思っている。打つだけ」と結果を求めていく。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(32)が試合前の練習を別メニューで調整した。左手を痛めたとみられる。この日は、全体でのウオーミングアップには参加せず、左手の中指あたりを中心にテーピングした状態でダッシュなどを繰り返した。1日の巨人戦(東京ドーム)には「7番・二塁」で出場していた。捲土重来を期す燕の主将にアクシデントが襲った。

◆楽天から加入した巨人・田中将大投手(36)が先発登板し、移籍後初めて本拠地のマウンドに立った。2回2安打無失点と好投した。一回、先頭の赤羽に中前打を許したが、2番・長岡は高めの144キロ直球で三飛。この日の三塁手は沖縄・那覇キャンプ中だった2月24日のロッテとのオープン戦(那覇)には出場していなかった小学校時代のチームメート、坂本勇人内野手(36)。幼なじみが最初のアウトをつかんだ。後続のサンタナを直球で中飛、村上も143㌔の直球で左飛に仕留め、無失点で切り抜けた。二回も1死から浜田に左翼線二塁打を許したものの、無失点で封じた。予定通り2回を投げ終えて降板し、2回2安打無失点。前回のロッテ戦に続く0封で先発ローテーション入りへ好アピールとなった。

◆ヤクルト・小川泰弘投手(34)が先発し、3回39球を投げ、2安打1失点で4奪三振だった。一回1死から2番・ヘルナンデスに三塁内野安打を浴び、続く吉川尚の左翼線二塁打で得点を許した。だが二、三回は修正。ともに三者凡退に抑えた。140キロ台中盤の直球に加え、スライダー、フォークボール、チャンジアップ、カーブなどの多彩な変化球を操り交ぜた。「いろんな球種を使って投げることをテーマとしてマウンドに上がった。打者との間合いなどを確認しながら投げることができたので、継続して長いイニングを投げられるように調整していきたい」と振り返った。プロ13年目を迎えるベテラン右腕。昨季はともに自己ワーストの12試合の登板で2勝に終わっており、今季の巻き返しを目指している。

◆巨人・大勢投手(25)が1―3の九回に6番手で登板。今季初の実戦登板となったが、先頭から2者連続長打を浴びるなど1回2安打1失点だった。昨季まで抑えを担ってきたが、中日から守護神マルティネスが加入した今季はセットアッパーに配置転換された右腕。先頭の丸山和に1球目の150キロ直球をはじき返され中越え三塁打で出塁を許し、続く赤羽には1ボールから154キロ直球を捉えられ右越えの適時二塁打を浴び、わずか3球で失点した。

◆巨人・阿部慎之助監督(45)が楽天から加入後、本拠地での初登板となった田中将大投手(36)の開幕ローテ入りを示唆した。「いやもう、(現状では)6番目だと思うよ。入れているつもり。(今後も日曜に登板?)そうだね。予定はね」開幕後の最初の日曜日は3月30日のヤクルトとの開幕3戦目。この人と同じ相手で、東京ドームでの一戦となる。「6番目」という表現は優先度とみられ、開幕3戦目に先発する可能性が浮かび上がった。田中将は実戦2戦目で2回2安打無失点、最速145キロを計測。前回2月24日のロッテ戦での1回無失点に続き、結果でアピールした。指揮官は「抑える術は知っているので、あとは本人が頑張ってくれると思いますよ」と期待した。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(32)が欠場した。高津監督は試合後、「(左手に)腫れがあるのでプレーができない。診察が水曜までできないので、まだそこまでしか分かっていない」と説明した。山田は1日の巨人戦(東京ドーム)に「7番・二塁」で出場。四回の二塁守備で、丸が放った中堅方向の打球に飛び込んだ際に左手を負傷したとみられる。この日は左手の中指付近にテーピングを施しており、試合前練習は別メニュー調整。ダッシュなどで汗を流した。4日からの敵地でのソフトバンクとのオープン戦(ペイペイドーム)には帯同しないことが決まった。

◆DeNAから巨人に加入し、救援から先発に転向中の石川達也投手(26)が六回から4番手で登板し、2回1安打無失点、4奪三振と好投した。「ストライク先行でいけたのは良かった。初めて走者を出して課題が見つかった。次に修正したい」六回2死で内山に左前打を許したが、チェンジアップを決め球に圧巻の投球。新たに先発ローテ争いに組み込まれた左腕は、これで対外試合3試合で計5回1安打無失点となり、阿部監督は「先発調整をして中継ぎに回るのは簡単。その調整をしてくれているのでありがたい」と評価した。次回は9日に行われる2軍の阪神との練習試合(ジャイアンツタウン)で4イニングを投げる予定。田中将と同じ日曜日に登板を重ねる予定で「任せてもらったら先発でも中継ぎでも全力でやりたい」と決意をにじませた。(谷川直之)

◆【プロ野球オープン戦巨人対ヤクルト】 試合に勝利しタッチを交わすヤクルトナイン =東京ドーム(撮影・長尾みなみ)

◆新たな本拠地で大きな一歩だ。楽天から巨人に新加入した田中将大投手(36)が2日、ヤクルトとのオープン戦に先発し、移籍後初の東京ドームでの登板で2回無失点と好投。小学校時代のチームメート、坂本勇人内野手(36)と巨人で初の同時出場も果たした。阿部慎之助監督(45)は「(構想に)入れているつもり」と話して開幕ローテーション入りが確実となり、〝サンデーマー君〟として今後も日曜日の登板を重ねる見込みとなった。その名がコールされるたび、東京ドームは大きな拍手に包まれた。巨人のマー君が、新たな本拠地で注目の初登板。主力が並んだヤクルト打線を2回無失点に抑え「無事に終わって、ゼロで結果抑えられたことも良かった」とうなずいた。確かな進化の跡を示した。この日の最速は145キロ。それでも一回、主軸の長岡、サンタナ、村上をいずれも直球で押し込んで飛球に打ち取り「インパクトの瞬間ですよね。打者が『ここだ』と思ったところより打者に近いところで当たっていたので、長打にはならず結果的にアウトになった」と振り返った。調整を一任される「S班」で迎えた移籍後初キャンプ。菅野(現オリオールズ)を前年4勝から昨季15勝に導き、「魔改造」と呼ばれる手腕を持つ久保巡回投手コーチと二人三脚で投球フォーム改良に努めた。同コーチは、縦振りへのフォーム改良でリリースポイントが高くなるとともに、「打者により近いところにリリースが持っていける」と狙いを明かしていた。強力打線も押し込む直球は、まさに進化のたまものだった。

◆ヤクルトは2日、巨人とのオープン戦(東京ドーム)に4-1で逆転勝利した。プロ7年目の浜田太貴外野手(24)が四回に逆転の2点二塁打を放つなど、3安打2打点の活躍。高津臣吾監督(56)がキャンプ終了時に「このままでは勝てない」と危機感を示した中、外野の定位置を狙う右打者ら〝若燕〟が躍動し、28日からの開幕3連戦(東京ドーム)を戦う巨人との前哨戦を制した。体勢を崩されながらも、下半身を使った粘りでボールに食らいついた。0-1の四回1死二、三塁。浜田がグリフィンが投じた初球を捉えた。足元に食い込む難しいスプリットを見事なバットコントロールで打ち返し、左翼線への2点二塁打。3万7895人が集まった東京ドームに歓声とため息が交錯する中、二塁ベース上で息をはいた。「力み過ぎずに、コンパクトに打つというのをやってきた。良かったと思います」二回1死の第1打席は先発した新加入の田中将のスライダーを引っ張り、左翼線への二塁打。八回2死二塁でも左前打を放ち、3安打2打点と結果を出した。いずれも泳ぎながら、粘って記録したもの。10試合の出場に終わった昨秋の松山キャンプ中に、大松チーフ打撃コーチから受けたアドバイスが生きていた。

◆育成出身で5年目となる24歳の赤羽は、巨人とのオープン戦2連戦で3安打2打点をマークした。オープン戦は3試合の出場で打率・444。この日は左手のけがで欠場した山田に代わって二塁で先発出場した。内外野守れるユーティリティープレーヤーは「大振りしないように、センターから右方向にというのは心がけている」。九回には大勢から二塁打を放ち「下半身を意識して打席に立ったらいい結果になった」とうなずいた。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
200 1.000
(-)
-
(-)
7
(-)
2
(-)
2
(-)
1
(-)
0.212
(-)
1.000
(-)
1
(-)
阪神
101 1.000
(-)
0
(-)
16
(-)
13
(-)
3
(-)
0
(-)
0.395
(-)
6.000
(-)
3
(-)
広島
211 0.667
(↑0.167)
0
(↓0.5)
13
(+2)
9
(-)
1
(-)
0
(-)
0.222
(↑0.004)
1.800
(↑0.62)
4
(1↓)
中日
320 0.600
(↑0.1)
0
(↓0.5)
17
(+1)
17
(-)
2
(-)
7
(+2)
0.231
(↓0.023)
3.400
(↑0.85)
5
(2↓)
ソフトバンク
110 0.500
(-)
0.5
(-)
8
(-)
9
(-)
1
(-)
4
(-)
0.313
(-)
3.180
(-)
5
(4↑)
ヤクルト
220 0.500
(↑0.167)
0.5
(↓0.5)
12
(+4)
14
(+1)
2
(-)
6
(+1)
0.235
(↑0.022
2.570
(↑0.55)
5
(2↓)
ORIX
110 0.500
(-)
0.5
(-)
9
(-)
8
(-)
0
(-)
0
(-)
0.286
(-)
4.240
(-)
5
(2↓)
日本ハム
110 0.500
(-)
0.5
(-)
3
(-)
2
(-)
0
(-)
2
(-)
0.219
(-)
1.060
(-)
9
(6↓)
巨人
230 0.400
(↓0.1)
1
(↓0.5)
16
(+1)
22
(+4)
3
(-)
0
(-)
0.250
(↓0.016)
3.800
(↓0.05)
10
(1↓)
DeNA
130 0.250
(↓0.083)
1.5
(↓0.5)
10
(-)
11
(+1)
0
(-)
0
(-)
0.250
(↓0.04)
2.380
(↑0.74)
11
(-)
楽天
022 0.000
(-)
1.5
(↓0.5)
8
(-)
12
(+2)
1
(-)
5
(+2)
0.203
(↑0.003)
3.090
(↑0.37)
-
(-)
西武
000 0.000
(-)
1.5
(↓0.5)
0
(-)
0
(-)
0
(-)
0
(-)
0.000
(-)
0.000
(-)