中日(☆1対0★)DeNA =オープン戦2回戦(2025.03.02)・バンテリンドーム=

 123456789
DeNA
0000000000310
中日
10000000X1310
勝利投手:髙橋 宏斗(1勝0敗0S)
(セーブ:清水 達也(0勝1敗1S))
敗戦投手:伊勢 大夢(0勝1敗0S)
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◆中日は、先発・高橋宏が4回2安打無失点の好投。開幕投手候補の右腕が、貫禄を示すピッチングを披露した。一方のDeNAは、先発・伊勢が4回1安打1失点。制球に苦しみながらも、まずまずの結果を残した。

◆中日が1番岡林勇希外野手(23)の好走塁で先制した。DeNA先発伊勢大夢投手(26)の初球外角直球を左前へはじき返した。速いゴロを左翼手の筒香嘉智外野手(33)が後逸。白球が転々とする間に岡林は快足を飛ばし本塁へ。間一髪で生還し、記録は安打+左失策ながら、ひとりで先制点をもぎとった。ベンチで迎えるナインに岡林は疲れた表情を見せていた。

◆中日高橋宏斗投手(22)が初の開幕投手に指名された。試合後。井上一樹監督(53)が公表した。井上監督は「高橋宏斗でいきます。彼はうちの押しも押されもせぬエースであることは間違いない。22歳と若さはまだありますが、マウンドでの立ち居振る舞い、球の威力、昨年の実績を踏まえても」と説明した。3月28日に敵地横浜で対戦する高橋宏はこの日DeNA相手に先発し4回2安打無失点。「どこからでも一発が出たりDeNA打線は怖い」と警戒しつつも、しっかりと0を並べた。

◆中日岡林勇希外野手(23)の"ランニング先頭打者本塁打"で1-0のスミ1勝利を挙げ、オープン戦3連勝だ。決勝点は初回の初球だった。DeNA先発伊勢の外角直球を左前へ。速いゴロを左翼手筒香が後逸。白球が外野を転々とする間に快足を飛ばし本塁へ。間一髪生還を果たした。井上監督は「よく走った」と記録は安打+左失策ながらも、積極的な走塁をほめた。▽中日育成岡田(23年に右大腿(だいたい)骨骨折後、初のオープン戦登板。1軍での本拠地バンテリンドームのマウンドは21年10月13日ヤクルト戦以来で1回無失点)「よかったです。(大歓声は)集中と緊張で、それどころではなかったんですが、無事に投げ終えられてホッとしています」

◆中日高橋宏斗投手(22)が、初の開幕投手に指名された。DeNAとのオープン戦後に井上監督が公表した。「彼はうちの押しも押されもせぬエースであることは間違いない」と期待を込めた。本人にはキャンプ終盤の2月下旬に告げた。「初めて監督をやる年のスタートを、やはりお前でいかせてもらうわ」。新監督はキャンプ中にエースと何度も「開幕投手」について意見を交わしてきた。その上で熱い言葉で伝えた。高卒4年目の昨季は初の2桁となる12勝4敗、防御率1・38で最優秀防御率に輝いた。だが投球フォーム修正の遅れから、1軍に合流したのは開幕から約1カ月遅れだった。当時2軍監督だった井上監督は「(当時は)憧れが強すぎて、米国かぶれというか、日本でやる野球をまずしっかりやりなさいよと。軽く伸びていた鼻をチョキチョキと剪定(せんてい)してあげた」と振り返った。そこから野球に対する姿勢が変わり自覚も芽生えてきた。高橋宏本人も今季はエースの自覚十分。この日は開幕戦で対戦するDeNA打線に新たな軸となるカーブ、カットボールを見せながら4回2安打無失点。「3月28日は必ず勝たせます」と力強く宣言した。【石橋隆雄】

◆中日のリードオフマン岡林が調子を上げてきた。オープン戦3試合で8打数1安打だったが、この日は一回に左前打、五回に右前打と広角に打ち分けた。「まだ良い時と、悪い時がはっきりしている。練習で修正していく」と引き締まった表情で話した。一回は左翼手が打球を後逸した間にスピードを上げ、一気に生還した。持ち前の俊足を見せつけ「三塁までは慣れているけど、(三塁)ベースを踏んでからはめっちゃ疲れた」とおどけた。

◆六回から登板したDeNA・大貫が4三振を奪うなど3回無安打無失点。前回登板で2回7失点と打ち込まれたが、「しっかり自分で意図したところに投げられるようになった」と納得の表情を浮かべた。昨季は15試合に登板し、88回?で6勝7敗、防御率2・85。今季の目標には規定投球回の143イニング到達を掲げる。開幕ローテーション入りへ、「やるべきことをやる。いい準備がしたい」と力を込めた。

◆【プロ野球オープン戦中日対DeNA】 3回、マウンドでDeNA・牧秀悟と話す伊勢大夢 =バンテリンドームナゴヤ(撮影・甘利慈)

◆DeNAが2試合連続の零封負けを喫した。これで2月24日の阪神との練習試合から23イニング連続無得点。三浦監督は「打線がつながる、つながらないよりも、課題がいろいろ出てきていることがいいこと」と語った。28日からの開幕カード(横浜)では中日と対戦。4回2安打無得点に抑え込まれた先発の高橋宏は試合後、開幕投手に決定した。「3番・二塁」で先発出場した牧は2打数無安打に終わり、「やっぱり球質がいい。しっかり準備したい」と力を込めた。この日は「5番・左翼」で先発出場した筒香が一回、後逸する場面もあった。2月の沖縄・宜野湾キャンプから守備力強化を掲げており、三浦監督は「喝です」と一言。攻守でさらに精度を上げる。

◆DeNA・伊勢大夢投手(26)が2日、中日とのオープン戦(バンテリンドーム)に先発し、4回1安打1失点(自責点0)と粘投した。昨季まで確約された中継ぎでの地位から今季は先発に挑戦。開幕ローテーションは、エースの東克樹投手(29)、2季ぶりに復帰するトレバー・バウアー投手(34)ら4本柱が当確で、残り2枠を争う中、アピールに成功した。試合は0-1で敗れた。しびれる場面こそ、元セットアッパーの本領が発揮される。三回一死一、二塁。ギアが入った伊勢は、ボスラー、細川の中軸を直球で2打席連続三振にねじ伏せた。63球を投じて4回1失点。アピール成功を静かに振り返った。「ギアは上げるというより、上がっちゃう。ランナーがいるときに力を入れることは、リリーフで培ったもの。強みにしたいし、もともと持っている。強みを消さないように先発でもできたことはよかった」一回に先頭打者の岡林に左前に運ばれると、左翼・筒香が後逸。一気に本塁への生還を許し、自責点こそつかなかったものの、失点を喫した。だが、4イニングで打たれたのは安打は、この1本のみ。変化球中心の配球で4四球を出しながらも、要所で締めた。「四球がちょっと多かった。あれがヒットだったら全然僕の中ではOKなんですけど」。反省が止まらないが、結果は残した。大原チーフ投手コーチは、「セットアッパーをやっているので、ランナーがいる状況はいい意味で得意だと思う。タフに投げている」と評価した。1年目から救援を務めてきた右腕は、2022年に71試合で防御率1・72を記録。昨季は5月末から約2カ月半にわたりファームで調整し、37試合で防御率3・62だった。6年目の今季は「投手としての価値を上げたい」と先発に挑戦。開幕ローテーションに東、バウアー、ジャクソン、ケイの4本柱がいる中、残り2枠を大貫、石田裕らと争っている。「いろいろと試しつつ、結果も出さないといけない。自分の形を開幕までに確立して、ローテ(ーション)に入れるようにアピールしたい」。救援での実績は十分も覚悟は決めた。先発ローテーション入りへ、ただ結果を残し続ける。(阿部慎)

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
200 1.000
(-)
-
(-)
7
(-)
2
(-)
2
(-)
1
(-)
0.212
(-)
1.000
(-)
1
(-)
阪神
101 1.000
(-)
0
(-)
16
(-)
13
(-)
3
(-)
0
(-)
0.395
(-)
6.000
(-)
3
(-)
広島
211 0.667
(↑0.167)
0
(↓0.5)
13
(+2)
9
(-)
1
(-)
0
(-)
0.222
(↑0.004)
1.800
(↑0.62)
4
(1↓)
中日
320 0.600
(↑0.1)
0
(↓0.5)
17
(+1)
17
(-)
2
(-)
7
(+2)
0.231
(↓0.023)
3.400
(↑0.85)
5
(2↓)
ソフトバンク
110 0.500
(-)
0.5
(-)
8
(-)
9
(-)
1
(-)
4
(-)
0.313
(-)
3.180
(-)
5
(4↑)
ヤクルト
220 0.500
(↑0.167)
0.5
(↓0.5)
12
(+4)
14
(+1)
2
(-)
6
(+1)
0.235
(↑0.022)
2.570
(↑0.55)
5
(2↓)
ORIX
110 0.500
(-)
0.5
(-)
9
(-)
8
(-)
0
(-)
0
(-)
0.286
(-)
4.240
(-)
5
(2↓)
日本ハム
110 0.500
(-)
0.5
(-)
3
(-)
2
(-)
0
(-)
2
(-)
0.219
(-)
1.060
(-)
9
(6↓)
巨人
230 0.400
(↓0.1)
1
(↓0.5)
16
(+1)
22
(+4)
3
(-)
0
(-)
0.250
(↓0.016)
3.800
(↓0.05)
10
(1↓)
DeNA
130 0.250
(↓0.083)
1.5
(↓0.5)
10
(-)
11
(+1)
0
(-)
0
(-)
0.250
(↓0.04)
2.380
(↑0.74)
11
(-)
楽天
022 0.000
(-)
1.5
(↓0.5)
8
(-)
12
(+2)
1
(-)
5
(+2)
0.203
(↑0.003)
3.090
(↑0.37)
-
(-)
西武
000 0.000
(-)
1.5
(↓0.5)
0
(-)
0
(-)
0
(-)
0
(-)
0.000
(-)
0.000
(-)